JP5364003B2 - 積層シート、目地材及び押出製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、目地材及びその製造方法に関する。
建物の外壁パネル間の目地には、通常、防水、耐火、外観、施工性などを目的として目地材が装填される。このような目地材としては、長尺状の厚肉の柱状部の両側部のそれぞれに複数個のリップが突設されてなるものが用いられている。
上記目地材は耐火性に欠けることから、耐火性を確保するために、目地にグラスウールなどの不燃材を装填することが行われており、又、特許文献1には、遮炎性を有する板状の芯材が埋設されてなる目地ガスケットも提案されている。
しかしながら、上述のように、グラスウールを目地に装填すると耐火性が向上するものの、グラスウールを目地に装填するための作業が煩雑であるという問題点を有する。又、上記目地ガスケットは、上記のような問題点を有しないものの、板状の芯材が埋設されている部分の可撓性が損なわれ、目地内への装填が難しいという問題点を有している。
又、特許文献2には、熱膨張性耐火材層の両面に紫外線防止層を積層してなる高耐久耐火性樹脂シートであって、該熱膨張性耐火材層が、熱膨張性無機化合物を含有する樹脂組成物からなり、かつ、50kW/m2の加熱条件下で30分間加熱すると、1.1〜100倍の体積膨張倍率を示す高耐久耐火性樹脂シートが提案されている。
この高耐久耐火性樹脂シートは、製造後に保管、流通又は使用の過程において、長時間に亘って紫外線に曝されても劣化しないように、熱膨張性耐火材層の両面に紫外線防止層が積層されており、紫外線防止層としてアルミニウム箔などが用いられることが記載されている(段落番号〔0047〕〜〔0048〕)。
しかしながら、特許文献2における高耐久耐火性樹脂シートの紫外線防止層は紫外線を遮蔽するために熱膨張性耐火材層に積層されているに過ぎず、高耐久耐火性樹脂シートを高温の樹脂と共に共押出成形することについては一切開示されていない。
特開2004−324397号公報 特開2003−239424号公報
本発明は、外壁パネル間などに形成された目地への装填作業が容易であり、火災時には熱膨張性耐火材が膨張、炭化して発泡耐火層を形成し、目地を通じて延焼が生じるのを防止することができる目地材及びその製造方法を提供する。
本発明の目地材は、耐熱合成樹脂シートと熱膨張性耐火材と断熱シートとがこの順序で積層されている積層シートが、柱状部の両側部にリップ部が突設され且つゴム系樹脂からなる目地材本体と一体化されていることを特徴とする。
そして、本発明の目地材の製造方法は、ゴム系樹脂を押出機に供給して溶融混練して押出ダイに供給すると共に、耐熱合成樹脂シートと熱膨張性耐火材と断熱シートとがこの順序で積層されてなる積層シートを上記押出ダイに供給し、上記ゴム系樹脂を柱状部の両側部にリップ部が突設された目地材本体の形態に押出して上記積層シートを上記目地材本体と一体化させて目地材を製造することを特徴とする。
本発明の目地材は、柱状部の両側部にリップ部が突設され且つゴム系樹脂からなる目地材本体と、耐熱合成樹脂シートと熱膨張性耐火材と断熱シートとがこの順序で積層された積層シートとが一体化されてなることを特徴とするので、熱膨張性耐火材がその製造工程中に加わる熱によって不測に膨張していることはなく、火災時には熱膨張性耐火材がその性能通りに膨張、炭化し発泡耐火層を形成して外壁パネル間などに形成された目地を封止し、外壁パネル間の目地を通して延焼するのを効果的に防止することができる。
又、上記目地材において、耐熱合成樹脂シート上に熱接着性合成樹脂シートが積層されている場合には、熱接着性合成樹脂シートによって耐熱合成樹脂シート及び熱膨張性耐火材が目地材本体に確実に一体化されており、外壁パネル間などに形成された目地に装填してから長期間が経過した後においても、熱膨張性耐火材が目地材本体から不測に脱落するようなことはなく、外壁パネル間などに形成された目地中に熱膨張性耐火材が確実に配設され、火災時には熱膨張性耐火材が膨張、炭化し発泡耐火層を形成して外壁パネル間などに形成された目地を確実に封止し優れた耐火性を発揮する。
又、目地材の製造方法は、ゴム系樹脂を押出機に供給して溶融混練して押出ダイに供給すると共に、耐熱合成樹脂シートと熱膨張性耐火材と断熱シートとがこの順序で積層されてなる積層シートを上記押出ダイに供給し、上記ゴム系樹脂を柱状部の両側部にリップ部が突設された目地材本体の形態に押出すと共に上記目地材本体に上記積層シートを一体化させて目地材を製造するので、上述のように、溶融状態のゴム系樹脂からの熱が熱膨張性耐火材に直接、伝達するのを耐熱合成樹脂シートによって阻止しており、製造工程中に熱膨張性耐火材が不測に膨張するのを防止している。従って、得られる目地材は、目地材本体に熱膨張性耐火材が非膨張状態にて一体化されており、火災時にはその熱によって熱膨張性耐火材が所望体積に確実に膨張、炭化し発泡耐火層を形成して目地を確実に封止し、火災が目地を通じて広がるのを防止することができる。
本発明の目地材を示した断面図である。 本発明の目地材の他の一例を示した断面図である。 本発明の目地材の他の一例を示した断面図である。 本発明の目地材の製造に用いられる製造装置の一例を示した模式図である。 本発明の目地材の使用状態を示した断面図である。 本発明の目地材の使用状態を示した断面図である。 本発明の目地材の他の一例を示した断面図である。 本発明の目地材の他の一例を示した断面図である。 本発明の目地材の他の一例を示した断面図である。 本発明の目地材の他の一例を示した断面図である。
本発明の積層シートは、耐熱合成樹脂シートと熱膨張性耐火材と断熱シートとがこの順序で積層されていることを特徴とする。先ず、本発明の積層シートを用いた目地材の一例を図面を参照しながら説明する。目地材Aは、図1に示したように、目地材本体1の内部に、耐熱合成樹脂シート2と熱膨張性耐火材3と断熱シート4とがこの順序で積層一体化された状態にて埋設されてなる。
目地材本体1は、図1に示したように、断面略矩形状の柱状部11と、この柱状部11の両側部における上下端及び上下方向の中央部のそれぞれにリップ部12、12・・・が突設されている。目地材本体1の柱状部11は、図1において紙面に直交する方向に延びる長尺状に形成されていると共に、リップ部12、12・・・も図1において紙面に直交する方向に連続的に形成されている。なお、柱状部11の上端、中央部及び下端に突設されたリップ部をそれぞれ、リップ部12a、リップ部12b及びリップ部12cと区別する。なお、目地材Aは、その目地材本体1のリップ部12cが室内側となるように建物の目地内に装填される。又、図1では、リップ部12、12・・・は、柱状部11の両側部にそれぞれ3個づつ形成されている場合を示したが、リップ部12の数は3個である必要はなく、1個若しくは2個、又は4個以上であってもよい。
目地材本体1は、ゴム系樹脂から形成されており、その使用温度においてゴム弾性(rubber elasticity)を有しておればよく、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)や、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、塩ビ系熱可塑性エラストマー(TPVC)などの熱可塑性エラストマー(TPE)が挙げられ、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)やオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)が好ましい。なお、ゴム系樹脂は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
目地材本体1の上下方向の中央部内には、長尺状の耐熱合成樹脂シート2と、長尺状のシート状の熱膨張性耐火材3と、長尺状の断熱シート4とがこの順序で積層一体化されて幅方向を目地材本体1の幅方向に向け且つ耐熱合成樹脂シート2、シート状の熱膨張性耐火材3及び断熱シート4の長さ方向を目地材本体1の長さ方向に合致させた状態にて埋設されている。
具体的には、目地材本体1の柱状部11における上下方向の中央部に突設された左右リップ部12b、12b内に柱状部11を横切った状態にて、耐熱合成樹脂シート2とシート状の熱膨張性耐火材3と断熱シート4とがこの順序で積層一体化されてなる積層シートBが埋設されている。なお、目地材Aを建物の目地内に装填した状態において、目地材Aの耐熱合成樹脂シート2が室外側となる。
熱膨張性耐火材3としては、加熱によって膨脹して難燃性を有する発泡耐火層を生成する材料が使用される。熱膨張性耐火材3としては、特に限定されず、例えば、エポキシ樹脂、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、及び無機充填材を含有する樹脂組成物(A)、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、及び無機充填材を含有する樹脂組成物(B)が挙げられる。
先ず、樹脂組成物(A)について説明する。エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、基本的にはエポキシ基をもつモノマーと硬化剤とを反応させることにより得られる。エポキシ樹脂の硬化方法は、特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。エポキシ基をもつモノマーとしては、例えば、2官能のグリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、多官能のグリシジルエーテル型等のモノマーが用いられる。
2官能のグリシジルエーテル型のモノマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール型、ポリプロピレングリコール型、ネオペンチルグリコール型、1,6−ヘキサンジオール型、トリメチロールプロパン型、プロピレンオキサイド−ビスフェノールA型、水添ビスフェノールA型等のモノマーが用いられる。グリシジルエーテル型のモノマーとしては、例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸型、テトラヒドロ無水フタル酸型、ダイマー酸型、p−オキシ安息香酸型等のモノマーが用いられる。多官能のグリシジルエーテル型のモノマーとしては、例えば、フェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラック型、DPPノボラック型、ジシクロペンタジエン・フェノール型等のモノマーが用いられる。これらのエポキシ基をもつモノマーは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記硬化剤としては、重付加型又は触媒型のものが用いられる。重付加型の硬化剤としては、例えば、ポリアミン、酸無水物、ポリフェノール、ポリメルカプタン等が用いられる。触媒型の硬化剤としては、例えば、三級アミン、イミダゾール類、ルイス酸、ルイス塩基等が用いられる。エポキシ樹脂は、加熱時に形成された炭化層(燃焼残渣)が発泡耐火層として機能する上に、架橋構造をとるため熱膨張後の形状保全性に優れている。
リン化合物としては特に限定されず、例えば、赤リンや;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;ポリリン酸アンモニウム類;以下に示す化学式(化1)で示される化合物等が用いられる。これらのうち、耐火性の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及び、化学式(化1)で示される化合物が好ましく、性能、安全性、費用等の点においてポリリン酸アンモニウム類がより好ましい。
Figure 0005364003
式中、R1及びR3は、水素、炭素数1〜16の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、又は炭素数6〜16のアリール基を示す。R2は、水酸基、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16のアリールオキシ基を示す。
赤リンは少量の添加で難燃効果を向上する。赤リンとしては、市販の赤リンを用いることもできるが、耐湿性、混錬時に自然発火しない等の安全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティングしたもの等が好適に用いられる。
ポリリン酸アンモニウム類としては、特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、取扱性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。市販品としては、例えば、クラリアント社製「EXOLIT AP422」、「EXOLIT AP462」、住友化学工業社製「スミセーフP」、チッソ社製「テラージュC60」、「テラージュC70」、「テラージュC80」等が挙げられる。
上記化学式(1)で表される化合物としては、特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルニチルホスフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチルフェニルホスフィジ酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。上記リン化合物は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成するグラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物である。上記のように酸処理された熱膨張性黒鉛は、更に、アンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和することによって、中和処理された熱膨張性黒鉛とする。
上記脂肪族低級アミンとしては、特に限定されず、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられる。上記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物としては、特に限定されず、例えば、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が挙げられる。
上記中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定の発泡耐火層が得られず、粒度が20メッシュより大きくなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、後述の樹脂分と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低下が避けられない。中和処理された熱膨張性黒鉛の市販品としては、例えば、東ソー社製「フレームカットGREP−EG」、UCAR Carbon社製「GRAFGUARD」等が挙げられる。
上記無機充填剤としては特に限定されず、例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;硫酸カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム等のカルシウム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ等が挙げられる。
上記無機充填剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。上記無機充填剤のうち、特に含水無機物と金属炭酸塩の併用が好ましい。含水無機物と金属炭酸塩は、骨材的な働きをするところから、燃焼残渣の強度向上や熱容量の増大に寄与するものと考えられる。
上記水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の含水無機物は、加熱時の脱水反応によって生成した水のために吸熱が起こり、温度上昇が低減されて高い耐熱性が得られる点、及び、加熱残渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働くことで残渣強度が向上する点で特に好ましい。水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が異なるため、併用すると脱水効果を発揮する温度領域が広がり、より効果的な温度上昇抑制効果が得られることから、併用することが好ましい。
上記炭酸カルシウム、炭酸亜鉛等の金属炭酸塩は、上記リン化合物との反応で膨張を促すと考えられ、特に、リン化合物として、ポリリン酸アンモニウムを使用した場合に、高い膨張効果が得られる。また、有効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高い残渣を形成する。
上記無機充填剤の粒径としては、0.5〜100μmが好ましく、より好ましくは1〜50μmである。そして、この無機充填剤は、添加量が少ないときは、分散性が性能を大きく左右するため粒径の小さいものが好ましいが、0.5μm未満になると二次凝集が起こり、分散性が悪くなる。上記無機充填剤の添加量が多いときは、高充填が進むにつれて、樹脂組成物の粘度が高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくすることで樹脂組成物の粘度を低下させることができる点から、粒径の大きいものが好ましい。また、粒径が100μmを超えると、樹脂組成物の力学的物性が低下する。
また、上記無機充填剤は、粒径の大きいものと粒径の小さいものを組み合わせて使用することがより好ましく、組み合わせて用いることによって、熱膨張性耐火材3の力学的性能を維持したまま、高充填化することが可能となる。無機充填剤としては、例えば、水酸化アルミニウムである粒径1μmの「ハイジライトH−42M」(昭和電工社製)、粒径18μmの「ハイジライトH−31」(昭和電工社製)、及び、炭酸カルシウムである粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(白石カルシウム社製)、粒径8μmの「BF300」(備北粉化工社製)等が挙げられる。
上記樹脂組成物(A)において、リン化合物の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対して50〜150重量部が好ましい。配合量が、50重量部未満になると燃焼残渣に十分な形状保持性が得られず、多くなると機械的物性の低下が大きくなり、使用に耐えられなくなる。
上記樹脂組成物(A)において、中和処理された熱膨張性黒鉛の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対して15〜100重量部が好ましい。配合量が、15重量部未満では、十分な厚さの発泡耐火層が形成されないため耐火性能が低下し、100重量部を超えると、機械的強度の低下が大きく、使用に耐えられなくなる。
上記樹脂組成物(A)において、無機充填剤の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対して30〜500重量部が好ましい。配合量が、30重量部未満では、熱容量の低下に伴い十分な耐火性が得られず、500重量部を超えると、機械的強度の低下が大きく、使用に耐えられなくなる。
上記樹脂組成物(B)としては、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛並びに無機充填剤を含有するものが用いられる。熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質としては特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリブテン、ポリクロロプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、水添石油樹脂等が挙げられる。
上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。また、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質の溶融粘度、柔軟性、粘着性等を調整するため、2種以上をブレンドしたものをベース樹脂として使用してもよい。
上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質には、性能を阻害しない範囲で、架橋や変性が施されてもよい。熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質の架橋や変性を行う時期については特に限定されず、予め架橋、変性した熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質を用いてもよく、後述のリン化合物や無機充填剤等の他の成分を配合する際に同時に架橋や変性してもよい。また、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質に他の成分を配合した後に架橋や変性してもよく、この架橋や変性は、いずれの段階で行ってもよい。
上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質の架橋方法については特に限定されず、通常行われる架橋方法、例えば、各種架橋剤、過酸化物等を使用する架橋方法、電子線照射による架橋方法等が挙げられる。上記樹脂組成物(B)で用いられるリン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤は、上記樹脂組成物(A)で用いられるものと同様である。
上記樹脂組成物(B)において、リン化合物と中和処理された熱膨張性黒鉛の配合量(両者の合計量)は、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重量部に対して20〜500重量部が好ましい。両者の合計量が、20重量部未満になると十分な熱膨張性が得られず、500重量部を超えると均一な分散が困難となるため、均一な厚さに成形することが困難となる。
また、リン化合物と中和処理された熱膨張性黒鉛との重量比(熱膨張性黒鉛/リン化合物)は、0.01〜9が好ましい。熱膨張性黒鉛の比率が多くなると、燃焼時に膨張した黒鉛が飛散して十分な発泡耐火層が形成され難くなり、リン化合物の比率が多くなると十分な発泡耐火層が形成されなくなるため、十分な断熱性が得られなくなる。
上記樹脂組成物(B)において、無機充填剤の配合量は、熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質100重量部に対して50〜500重量部が好ましい。配合量が、50重量部未満になると十分な耐火性が得られず、500重量部を超えると機械的強度が低下する。この樹脂組成物(B)に粘着性が不足する場合は、例えば、上記熱可塑性樹脂及び/又はゴム物質に粘着付与剤を添加することにより、粘着性を付与することができる。粘着付与剤としては特に限定されず、例えば、粘着付与樹脂、可塑剤、油脂類、高分子低重合物等が挙げられる。
上記樹脂組成物(A)及び(B)には、その物性を損なわない範囲で、難燃剤、酸化防止剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料、粘着付与樹脂等が添加されてもよい。
又、樹脂組成物(A)又は(B)は、上記各成分を、例えば、押出機、ニーダーミキサー、二本ロール、バンバリーミキサーなどの公知の混練装置を用いて溶融混練することにより得ることができる。そして、これらの樹脂組成物を公知の方法で成形することにより、シート状の熱膨張性耐火材3とすることができる。
そして、シート状の熱膨張性耐火材3の上面には耐熱合成樹脂シート2が積層一体化されている。この耐熱合成樹脂シート2は、目地材Aの製造工程中において、溶融状態の目地材本体1からの熱によって熱膨張性耐火材3が加熱されて膨張するのを防止するために配設されている。
このように、目地材A内において熱膨張性耐火材3が非膨張状態にて埋設されていることによって、火災時に所望体積に確実に膨張、炭化して発泡耐火層を形成し、この発泡耐火層によって外壁パネル間の目地を確実に封止して目地を通じて延焼するのを防止することができる。
なお、熱膨張性耐火材3は、その幅方向の端面において目地材本体1と接触しているものの、その面積は極めて小さいので、熱膨張性耐火材3が膨張を開始する程の熱量は熱膨張性耐火材3に加えられず、熱膨張性耐火材3が製造工程中の熱によって不測に膨張してしまうことはない。
上記耐熱合成樹脂シートとしては、目地材Aの製造工程中に目地材本体1からの熱によって熱膨張性耐火材3が膨張しない程度の熱遮断性を有しておればよく、目地材本体1から熱膨張性耐火材3への熱の伝達を完全に遮断する必要はない。
このような耐熱合成樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートシート、ポリブチレンテレフタレートシートなどのポリエステル系樹脂シート、ポリ塩化ビニルシート、ポリフッ化ビニリデンシート、ポリアミドシート、ポリカーボネートシート、ポリスチレンシート、ポリアクリロニトリルシート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリビニルアルコールシート、エチレン−酢酸ビニル樹脂シート、エチレン−ビニルアルコール樹脂シート、エチレン−メタクリル酸樹脂シート、アイオノマーシート、セロファンなどが挙げられ、ポリエステル系樹脂シートが好ましく、ポリエチレンテレフタレートシートがより好ましい。
耐熱合成樹脂シートの厚みは、薄いと、目地材本体からの熱によって熱膨張性耐火材が製造工程中に膨張することがあり、厚いと、目地材のリップ部の可撓性が低下して目地材の取扱性が低下することがあるので、6〜100μmが好ましく、8〜20μmがより好ましい。
更に、シート状の熱膨張性耐火材3の下面には断熱シート4が積層一体化されている。この断熱シート4は、火災時の熱によって熱膨張性耐火材3が膨張する際に断熱シート4側への膨張を阻止し、断熱シート4とは反対側の方向に熱膨張性耐火材3を確実に膨張させて外壁パネル間の目地の所望部分を確実に閉塞させることができる。
又、断熱シート4は、目地材Aの製造工程中に熱膨張性耐火材3が溶融状態の目地材本体1から熱を受けて膨張するのを防止している。
上記断熱シート4としては、不燃性であって火災時に消失することがなければ、特に限定されず、例えば、アルミニウムシートに格子状にガラス繊維を接着一体化させてなるアルミガラスクロス、金属シートなどが挙げられ、上記アルミガラスクロスが好ましい。
断熱シート4の厚みは、積層シートが外力によって異常な形に変形しにくくでき、積層シートの取扱性を向上させることができるので、5〜300μmが好ましい。
更に、図2に示したように、耐熱合成樹脂シート2上に熱接着性合成樹脂シート5が積層一体化されていてもよい。このように、熱接着性合成樹脂シート5が耐熱合成樹脂シート2上に積層されていることによって、熱膨張性耐火材3を熱接着性合成樹脂シート5を介して目地材本体1に確実に一体化させることができる。
従って、目地材Aを外壁パネル間の目地に配設してから長期間が経過した後にあっても、外壁パネル間の目地内に熱膨張性耐火材3を確実に配設しておくことができ、火災時には熱膨張性耐火材3が膨張、炭化して発泡耐火層を形成し、この発泡耐火層によって外壁パネル間の目地を確実に封止して目地を通じて延焼するのを防止することができる。
加えて、図3に示したように、断熱シート4上に熱接着性合成樹脂シート6が積層一体化されていてもよい。このように、熱接着性合成樹脂シート6が断熱シート4上に積層されていることによって、熱膨張性耐火材3を熱接着性合成樹脂シート6を介して目地材本体1に確実に一体化させることができる。なお、熱接着性合成樹脂シート5を耐熱合成樹脂シート2上に積層させることなく、断熱シート4上にのみ熱接着性合成樹脂シート6を積層してもよい。
上記熱接着性合成樹脂シート5、6を構成している合成樹脂としては、熱接着性合成樹脂シート5、6が、耐熱合成樹脂シート2又は断熱シート4と、目地材本体1の双方と目地材Aの製造工程中の熱によって一体化できればよく、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂が挙げられ、ポリエチレン系樹脂が好ましい。
ポリエチレン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、低密度ポリエチレン系樹脂、中密度ポリエチレン系樹脂、高密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状中密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状高密度ポリエチレン系樹脂などが挙げられ、単独で用いられても併用されてもよい
ポリプロピレン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、プロピレン単独重合体、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体などが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。又、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、ランダムブロック共重合体の何れであってもよい。
なお、プロピレンと共重合されるオレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン等が挙げられる。
上記目地材Aでは、熱膨張性耐火材3と断熱シート4とが積層一体化している場合を説明したが、熱膨張性耐火材3と断熱シート4とは一体化していなくてもよい。
次に、目地材Aの製造方法について説明する。目地材Aの製造方法としては、特に限定されず、例えば、下記の方法を採用することができる。図4に示したように、目地材本体を構成しているゴム系樹脂を溶融混練するための押出機71a、71bを押出ヘッド72に接続している共に、押出ヘッド72に押出ダイ73を接続してなる製造装置を用意する。なお、押出ヘッド72に接続する押出機は一機であってもよい。
一方、上述した要領によってシート状で且つ長尺状の熱膨張性耐火材3を用意し、このシート状の熱膨張性耐火材3の上面の全面に耐熱合成樹脂シートを押出ラミネートなどの汎用の要領を用いて積層一体化させると共に、上記シート状の熱膨張性耐火材3の下面の全面にも断熱シート4を汎用の要領を用いて積層一体化させて長尺状の積層シートBを製造する。
次に、目地材本体1を構成するゴム系樹脂を押出機71a、71bに供給し溶融混練して押出ヘッド72を介して押出ダイ73に供給すると共に、押出ヘッド72にその積層シートガイド72aを介して長尺状の積層シートBを連続的に供給し、押出機71a、71bから押出されたゴム系樹脂を押出ダイ73にて押出製品本体として、柱状部11と、この柱状部11の両側部にリップ部12、12・・・が突設されてなる目地材本体の形状に成形すると共に、この目地材本体内に上記積層シートBを合流させた上で押出ダイ73から押出して、目地材本体の内部に積層シートBが長さ方向に連続的に埋設されてなる長尺状の目地材Aを連続的に製造することができる。
上記製造工程において、積層シートBの熱膨張性耐火材3の上面には耐熱合成樹脂シート2が積層一体化されている共に、熱膨張性耐火材3の下面には断熱シート4が積層一体化されているので、押出ダイ73にて溶融状態のゴム系樹脂と熱膨張性耐火材3とがこの熱膨張性耐火材3の幅方向の端面以外において直接、接触することはなく、熱膨張性耐火材3が溶融状態のゴム系樹脂の熱によって加熱されて膨張してしまうようなことはなく、熱膨張性耐火材3は目地材本体1内に非膨張状態にて埋設される。
ここで、上記では、耐熱合成樹脂シート2及び断熱シート4の双方に熱接着性合成樹脂シートを積層しない場合の目地材の製造方法を説明したが、耐熱合成樹脂シート2又は断熱シート4の何れか一方或いは双方に熱接着性合成樹脂シートを積層する場合には、汎用の要領で、積層シートBの耐熱合成樹脂シート2又は断熱シート4の何れか一方或いは双方に熱接着性合成樹脂シートを積層一体化しておき、この積層シートBを押出ヘッド72に供給すればよい。
このように、積層シートBの耐熱合成樹脂シート2又は断熱シート4の何れか一方或いは双方に熱接着性合成樹脂シート5、6を積層一体化しておくと、積層シートに接着処理を施さなくても、熱接着性合成樹脂シート5、6が溶融状態のゴム系樹脂の熱によって溶融し、この熱接着性合成樹脂シート5、6を介して熱膨張性耐火材3を目地材本体1に一体化させることができる。
上記では、積層シートBを構成している熱膨張性耐火材3と断熱シート4とが一体化している場合を説明したが、熱膨張性耐火材3と断熱シート4とは一体化していなくてもよい。
次に、上記目地材Aの使用要領について説明する。目地材Aは、図5に示したように、例えば、外壁パネルC、C間に形成された目地C1内にリップ部12a〜12cを弾性的に屈曲させた状態にして装填、配設して用いられる。なお、目地材Aの断熱シート4(目地材本体1のリップ部12c)が室内側となるように配設される。図6に示したように、外壁パネルC、C間の目地C1内に室外側から汎用のコーキング材Dが充填されてもよい。
しかるに、火災が隣家などで発生した場合には、炎が外壁パネルCに当たり、加熱された外壁パネルCの熱によって、或いは、炎が直接、目地材Aに接触することによって、目地材Aを構成しているゴム系樹脂、即ち、目地材本体1が燃焼又は溶融して消失すると共に、外壁パネルCの熱又は炎によって熱膨張性耐火材3が所望通りに膨張、炭化して外壁パネルC、C間の目地C1の形状に沿って発泡耐火層が形成され、この発泡耐火層が外壁パネルC、C間などに形成された目地C1を封止し、目地C1を通じて室内側に炎が侵入するのを防止して室内への延焼を防止することができる。
上記目地材Aでは、積層シートBが上下方向の中央の左右リップ部12b、12b内に柱状部11を横切った状態にて目地材本体1内に埋設されている場合を示したが、積層シートBは、左右リップ部12a〜12cの何れの左右リップ部12内に埋設されていてもよく、更に、積層シートBは、目地材本体1内に一つだけでなく、複数個埋設されていてもよい。
又、上記目地材Aでは、積層シートBが目地材本体1内に埋設されている場合を説明したが、積層シートBは目地材本体1内に埋設されている必要はなく、目地材本体1に一体化されておればよい。なお、以下の説明では、上記で説明した目地材A及び積層シートBと同様の構成については同一符号を付してその説明を省略する。
具体的には、図7に示したように、目地材本体1に、耐熱合成樹脂シート2、熱膨張性耐火材3及び断熱シート4がこの順序で積層一体化されてなる積層シートBが、柱状部11を横切った状態に目地材本体1の上下方向の中央の左右リップ部12bの下端面に断熱シート4が露出した状態に一体化されていてもよい。なお、左右リップ部12bの下端面と積層シートBの断熱シート4の下端面とが面一となっていることが好ましい。耐熱合成樹脂シート2上に熱接着性合成樹脂シート5が積層一体化されていてもよい。
又、図8に示したように、目地材本体1に、耐熱合成樹脂シート2、熱膨張性耐火材3及び断熱シート4がこの順序で積層一体化されてなる積層シートBが、柱状部11を横切った状態に目地材本体1の上下方向の中央の左右リップ部12bの上端面に耐熱合成樹脂シート2が露出した状態に一体化されていてもよい。なお、左右リップ部12bの上端面と積層シートBの耐熱合成樹脂シート2の上端面とが面一となっていることが好ましい。断熱シート4上に熱接着性合成樹脂シート6が積層一体化されていてもよい。
更に、図9に示したように、目地材本体1に、耐熱合成樹脂シート2、熱膨張性耐火材3及び断熱シート4がこの順序で積層一体化されてなる積層シートBが、柱状部11を横切った状態に目地材本体1の最上側の左右リップ部12aの上端面に耐熱合成樹脂シート2が露出した状態に一体化されていてもよい。なお、左右リップ部12aの上端面と積層シートBの耐熱合成樹脂シート2の上端面とが面一となっていることが好ましい。断熱シート4上に熱接着性合成樹脂シート6が積層一体化されていてもよい。
そして、図10に示したように、目地材本体1に、耐熱合成樹脂シート2、熱膨張性耐火材3及び断熱シート4がこの順序で積層一体化されてなる積層シートBが、柱状部11を横切った状態に目地材本体1の最下側の左右リップ部12cの下端面に断熱シート4が露出した状態に一体化されていてもよい。なお、左右リップ部12cの下端面と積層シートBの断熱シート4の下端面とが面一となっていることが好ましい。耐熱合成樹脂シート2上に熱接着性合成樹脂シート5が積層一体化されていてもよい。
又、上記では、押出成形によって目地材を製造した場合を説明したが、押出製品本体の形態は、柱状部11と、この柱状部11の両側部にリップ部12、12・・・が突設されてなる目地材本体1である必要はなく、例えば、円柱状、楕円柱状、角柱状などの所望の形状であってよい。
12(12a-12c)リップ部
1 目地材本体
2 耐熱合成樹脂シート
3 熱膨張性耐火材
4 断熱シート
5、6 熱接着性合成樹脂シート
11 柱状部
71a 押出機
72 押出ヘッド
72a 積層シートガイド
73 押出ダイ
A 目地材
B 積層シート
C 外壁パネル
C1 目地

Claims (7)

  1. 耐熱合成樹脂シートと熱膨張性耐火材と断熱シートとがこの順序で積層されている積層シートが、柱状部の両側部にリップ部が突設され且つゴム系樹脂からなる目地材本体と一体化されていることを特徴とする目地材
  2. 耐熱合成樹脂シートがポリエチレンテレフタレートシートであることを特徴とする請求項1に記載の目地材
  3. 耐熱合成樹脂シート上に熱接着性合成樹脂シートが積層されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の目地材
  4. 断熱シート上に熱接着性合成樹脂シートが積層されていることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の目地材
  5. 熱接着性合成樹脂シートがポリエチレン系樹脂シートであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の目地材
  6. ゴム系樹脂を押出機に供給して溶融混練して押出ダイに供給すると共に、耐熱合成樹脂シートと熱膨張性耐火材と断熱シートとがこの順序で積層されてなる積層シートを上記押出ダイに供給し、上記ゴム系樹脂を柱状部の両側部にリップ部が突設された目地材本体の形態に押出して上記積層シートを上記目地材本体と一体化させて目地材を製造することを特徴とする目地材の製造方法。
  7. 積層シートの耐熱合成樹脂シート上に熱接着性合成樹脂シートが積層一体化されていることを特徴とする請求項6に記載の目地材の製造方法。
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