JP5362959B2 - 排ガス分析用センサ - Google Patents

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Description

本発明は、排ガス分析用センサの技術に関し、より詳細には、内燃機関より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔に向けてレーザ光を照射し、反射鏡によりレーザ光を多重反射させた後に、排ガス中を透過したレーザ光を検出する排ガス分析用センサに関する。
従来、自動車等のエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中の成分濃度や温度を測定し、分析するための装置として、排気経路(配管)に、光源や検出器部等からなる排ガス分析用センサを直接に配設し、排気経路を流れる排ガス中を透過したレーザ光を検出する等して、排ガス中の成分濃度等をリアルタイムで測定するように構成された排ガス分析装置の構成が公知である(例えば、特許文献1参照)。
上述した特許文献1に開示される排ガス分析用センサは、内燃機関より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔に向けてレーザ光を照射し、反射鏡によりレーザ光を多重反射させた後に、排ガス中を透過したレーザ光を検出するように構成されている。このように、排ガス分析用センサは、センサ本体の排ガス通過孔内で対向する一対の反射鏡によってレーザ光を多重反射させて、レーザ光が排ガス中を透過する距離(測定長)をより長く確保することで、その測定精度を向上するように構成されている。
特開2006−184180号公報
ところで、上述した排ガス分析用センサは、排気経路中に直接に配置されるため、センサ本体の排ガス通過孔を通過する高温の排ガスの影響(熱輻射や熱伝達)を受けて、センサ本体や当該センサを構成する各部材が温度変形(熱歪みや熱変形)する恐れがある。そして、センサ本体や当該センサを構成する各部材が温度変形してしまうと、照射部、受光部、及び反射鏡の固定に緩みが生じ、照射部から照射されるレーザ光の照射角度や反射角度がずれて、受光部にてレーザ光を受光できないといった計測不良の原因となる。
特に、上述した特許文献1に開示される排ガス分析用センサは、排ガス通過孔の内壁及び反射鏡が排ガス中に直接に暴露されるような構成であるため、センサ本体及び反射鏡が排ガスの影響を受け易く、温度変形を生じ易いという問題があった。
そこで、本発明においては、排ガス分析用センサに関し、前記従来の課題を解決するもので、排ガスによるセンサ本体及び反射鏡の温度変形を低減して、排ガスの測定精度を向上させた排ガス分析用センサを提供することを目的とするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、内燃機関より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔が穿設されたセンサ本体に、該排ガス通過孔内に向けて分析用のレーザ光を照射する照射部と、該照射部より照射されたレーザ光を多重反射させる反射鏡と、排ガス中を透過したレーザ光を受光する受光部とが設けられる排ガス分析用センサにおいて、前記排ガス通過孔内に、スリーブ形状のカバーリングが、該排ガス通過孔の内壁と離間を有するようにして配設され、前記センサ本体には、ピン部材が、前記排ガス通過孔の径方向に沿って、前記排ガス通過孔の内部方向に向けて挿入され、前記カバーリングの外周面には、溝部が形成され、前記排ガス通過孔内に挿入された前記ピン部材の挿入端が、前記カバーリングの溝部に嵌合することで、前記カバーリングの前記センサ本体に対する円周方向及び軸方向の相対位置が固定され、前記カバーリングの排ガスの通過方向の長さは、前記排ガス通過孔と略同じに形成され、前記カバーリングの内径は、前記センサ本体が接続される配管の直径と略同じに形成されるものである。
請求項2においては、前記カバーリングは、外周面から突出されたピン部材を介して前記排ガス通過孔の内壁に当接されるものである。
請求項3においては、前記カバーリングの周面には、前記照射部から照射されたレーザ光を通過させるレーザ光通過孔が形成されるものである。
請求項4においては、前記レーザ光通過孔は、複数の小孔よりなるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示す構成としたので、排ガスによるセンサ本体及び反射鏡への熱影響を小さくすることができるため、排ガスによるセンサ本体及び反射鏡の温度変形を低減して、排ガスの測定精度を向上できる。
請求項2に示す構成としたので、カバーリングと排ガス通過孔の内壁との接触面積を小さくすることができ、カバーリングからの熱伝達による入熱を低減することができる。
請求項3に示す構成としたので、反射鏡によって正確に反射されたレーザ光のみを通過させ、光路から外れたレーザ光を遮断することができ、レーザ光の測定精度を向上できる。
請求項4に示す構成としたので、単一の長穴が設けられる場合と比べて、レーザ光の光路のずれをより正確に検出することができ、レーザ光の測定精度をより向上できる。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る排ガス分析用センサを備えた排ガス分析装置を車輌に搭載した状態を示した側面図、図2は排ガス分析用センサへ管継手を取り付けた状態を示す分解斜視図及び側面図、図3は排ガス分析用センサの断面図、図4はカバーリングの取付構造を示した断面図、図5は排ガス分析用センサの側断面図、図6はカバーリングの斜視図、図7は別実施例のカバーリングの斜視図である。
まず、本実施例の排ガス分析用センサ4を用いた排ガス分析装置1の全体構成について、以下に概説する。
図1に示すように、本実施例の排ガス分析装置1は、自動車2に配置されたエンジン20から排出される排ガス中の成分濃度や温度を測定し分析するものである。具体的には、排ガス分析装置1は、エンジン20から延出された排ガスの排気経路3の複数箇所に配設された複数の排ガス分析用センサ4と、この排ガス分析用センサ4に接続されたレーザ発信・受光用のコントローラ10と、コントローラ10に接続されたコンピュータ装置11等とで構成されている。
自動車2には、エンジン20からの排ガスを機外に排出する排気経路3が敷設され、排気経路3は、エキゾーストマニホールド30、排気管31、第一触媒装置32、第二触媒装置33、マフラー34、排気パイプ35等とから構成されている。また、排気経路3の各構成機器は、断面円形状の配管3aによって連結されている。
排気経路3においては、エンジン20の排ガスが、まずエキゾーストマニホールド30で合流され、排気管31を通じて第一触媒装置32及び第二触媒装置33に導入され、その後マフラー34を通じて排気パイプ35から大気中に放出される。このような排気経路3が形成されることによって、エンジン20からの排ガスは、二つの触媒装置32・33によって浄化され、マフラー34によって消音・減圧されて大気中に放出される。
排ガス分析用センサ4・4・・・は、排気経路3において4箇所に配置されており、具体的には、第一触媒装置32の上流側のエンジン20と排気管31との間、第一触媒装置32と第二触媒装置33との間、第二触媒装置33とマフラー34との間、マフラー34の下流側の排気パイプ35の末端部にそれぞれ配置されている。
本実施例の排ガス分析装置1では、各排ガス分析用センサ4において、コントローラ10によって赤外線レーザ光が照射され、かつ排ガスを透過した後のレーザ光が受光されることで得られたデータが、コントローラ10からコンピュータ装置11に送られて排ガス中の成分が分析される。
コントローラ10は、複数の波長の赤外線レーザ光を照射する照射装置であり、レーザ光の波長は、検出する排ガスの成分に合わせて設定される。また、コントローラ10には、排ガス分析用センサ4に接続された図示せぬ差分型光検出器等が設けられており、排ガス分析用センサ4により受光された信号光が導光され、排ガス中を透過して減衰したレーザ光と排ガス中を透過していないレーザ光との信号光が接続されたコンピュータ装置11に出力される。
コンピュータ装置11では、コントローラ10からの出力信号を解析して、排ガスの成分濃度や排ガスの温度を算出する等して、排ガスの分析が行われる。
このように、本実施例の排ガス分析装置1では、各排ガス分析用センサ4による排気経路3の一断面におけるスポット的な排ガスの測定が可能となっている。特に、本実施例のように、排ガス分析用センサ4が排気経路3の複数箇所に設けられることで、排ガスが排気経路3の所定断面でどのように変化するかを瞬時に測定することができ、排ガスの状態をリアルタイムに連続して測定することができる。
なお、本実施例の排ガス分析装置1では、排気経路3に配置された各排ガス分析用センサ4・4・・・は、それぞれ略同一に構成されているため、以下、一例として、第一触媒装置32と第二触媒装置33との間に配置された排ガス分析用センサ4について説明する。
次に、排ガス分析用センサ4の構成について、以下に詳述する。
図2及び図3に示すように、本実施例の排ガス分析用センサ4は、平面視円形の薄板状部材より形成されたセンサ本体40に、排ガスが通過する円形の排ガス通過孔41が穿設され、分析用のレーザ光を排ガス通過孔41内に向けて照射する照射部5と、該照射部5より照射されたレーザ光を多重反射させる一対の反射鏡ユニット6・6と、排ガス中を透過したレーザ光を検出する受光部7と、排ガス通過孔41内に配設されたスリーブ形状のカバーリング8等とが設けられている。
排ガス分析用センサ4においては、照射部5から排気経路3と直交する一断面に沿ってレーザ光が照射され、照射されたレーザ光が反射鏡ユニット6の反射鏡60間で排気経路3を横切るように複数回反射されて、受光部7にて受光される。
図2に示すように、排ガス分析用センサ4は、センサ本体40が一対の管継手36・36に挟まれた状態で固定され、管継手36・36がそれぞれ第一触媒装置32及び第二触媒装置33に接続された配管3a・3aと接続されることで排気経路3に配設される。
管継手36・36は、断面円形の貫通孔36aが穿設された筒状に形成され、一方の開口縁部にフランジ部36bが設けられている。排ガス分析用センサ4(のセンサ本体40)は、一対の管継手36・36のフランジ部36bが設けられた側の開口端の離間に、ガスケット37・37を介して挟み込まれ、フランジ部36b・36bがボルト38・38によって締結されることで固定される。
なお、管継手36の貫通孔36aは、配管3aと同じ直径の円形に形成され、排ガスの流れが妨げられないように構成されている。また、ガスケット37は、貫通孔36a等と略同じ直径の孔が開口され、管継手36・36の間に排ガス分析用センサ4を挟んで配管3aと接続しても、排ガスが途中で漏れることはなく、排気経路の長さの増加も少ないように構成されている。
このようにして、排ガス分析用センサ4は、上述した管継手36・36を介して排気経路3の各配管3aと接続されており、排気経路3を流れる排ガスは、一方の管継手36の貫通孔36aを介してセンサ本体40に送られた後に、センサ本体40の排ガス通過孔41を通過して、他方の管継手36の貫通孔36aより排気経路3の下流側に送られる。
次に、センサ本体40について、以下に詳述する。
図3に示すように、排ガス分析用センサ4を構成する機台となるセンサ本体40は、上述したように、平面視円形に形成された薄板状の金属部材より構成され、排ガスの流れ方向と直交する対向面の略中央部に円形の排ガス通過孔41が穿設されている。
本実施例のセンサ本体40には、板厚中央部を通って外側から排ガス通過孔41へと排ガスの流れ方向に直交する方向に貫通された取付孔40a・40bが穿設されており、取付孔40aには照射部5が取り付けられ、取付孔40bには受光部7が取り付けられる。照射部5及び受光部7は、排ガス通過孔41の軸中心に対して対向する位置にそれぞれ取り付けられている。
また、センサ本体40の排ガス通過孔41の内壁41aには、排ガス通過孔41の径方向外側に向けて一対の取付溝40c・40cが凹設されており、各取付溝40c・40cが排ガス通過孔41の軸中心に対して対向する位置に設けられている。この取付溝40c・40cには反射鏡ユニット6が取り付けられ、反射鏡ユニット6を構成する反射鏡60の反射面が排ガス通過孔41の内部空間に対向するようにして配設される。
このように、各部材が取り付けられることで、排ガス分析用センサ4において、照射部5から照射されたレーザ光は、取付孔40aを介して排ガス通過孔41内に導入され、排ガス通過孔41内に導入されたレーザ光が、反射鏡60・60間で多重反射された後、取付孔40bを介して受光部7に導出される。
次に、照射部5及び受光部7について、以下に詳述する。
図3に示すように、照射部5は、赤外線送信用の光ファイバ50と、光ファイバ50をセンサ本体40に位置決めして取り付ける接続ブロック51等とで構成されている。
光ファイバ50は、接続ブロック51に設けられた入光コリメータ51aに接続され、その投光面がセンサ本体40の排ガス通過孔41の中心に向くようにして取り付けられる。接続ブロック51には、接続ブロック51がセンサ本体40に取り付けられた状態で、光ファイバ50の投光面から取付孔40aまでを貫通するようにして通光孔52が穿設されている。
この光ファイバ50は、上述したコントローラ10に接続されており、コントローラ10から射出されたレーザ光は、光ファイバ50より照射されて通光孔52から取付孔40aを介して排ガス通過孔41内に導入される。
一方、受光部7は、レーザ光を検出するディテクタ70と、ディテクタ70をセンサ本体40に位置決めして取り付ける接続ブロック71等とで構成されている。
ディテクタ70は、接続ブロック71に設けられた受光コリメータ71aに接続され、その受光面がセンサ本体40の排ガス通過孔41の中心に向くようにして取り付けられる。接続ブロック71には、接続ブロック71がセンサ本体40に取り付けられた状態で、ディテクタ70の受光面から取付孔40bまでを貫通するようにして通光孔72が穿設されている。
このディテクタ70は、上述したコントローラ10に接続されており、排ガス中を透過したレーザ光は、取付孔40bから通光孔72を介して排ガス通過孔41外に導出され、ディテクタ70に受光されて受光信号がコントローラ10に入力される。
次に、反射鏡ユニット6について、以下に詳述する。
図3及び図4に示すように、反射鏡ユニット6は、照射部5より照射されたレーザ光を反射する反射鏡60と、反射鏡60の結露防止用の加熱部材としてのヒータ61と、センサ本体40と反射鏡60との温度変形の差を吸収するような部材より構成される緩衝部材62と、押え板63・64等とが、それぞれケーシング65に積層されて収納されたユニット体として構成されている。具体的には、ケーシング65に設けられた空間部に、上下方向に、反射鏡60、一方の押え板63、ヒータ61、緩衝部材62、及び他方の押え板64とが積層して収容される。
ケーシング65の一側面には、長手方向に沿って平面視長穴状のスリット65bが穿設されており、スリット65bを介して空間部が外部空間と連続されている。空間部に収容された反射鏡60は、その反射面がスリット65bを塞ぐようにして外部空間に露出される。
反射鏡ユニット6は、上述したセンサ本体40の排ガス通過孔41の内壁41aに凹設された取付溝40cに取り付けられる。本実施例では、反射鏡ユニット6は、センサ本体40の排ガス通過孔41の内壁41aに上面を当接させた状態で、センサ本体40の外側から排ガス通過孔41の内部方向に向けて挿入された複数のネジ部材66・66・・・(本実施例では4個)によって、センサ本体40に締結される。
反射鏡ユニット6は、センサ本体40の取付溝40cに取り付けられた状態では、取付溝40cとケーシング65とが密接するようにして位置決めされる。また、反射鏡60の反射面が排ガス通過孔41内に面し、かつ、一対の反射鏡ユニット6・6の各反射鏡60・60が上下に平行に対向されている。また、かかる状態では、ケーシング65の下面は、排ガス通過孔41の軸中心に向けて内壁41aから突出せずに、取付溝40c内に収容されている。
このように、排ガス分析用センサ4は、センサ本体40に一対の反射鏡ユニット6(及び反射鏡60)が配設されることで、照射部5より排ガス通過孔41内に照射されたレーザ光は、一方の(図3において下方の)反射鏡ユニット6の反射鏡60によって他方の(図3において上方の)反射鏡ユニット6の反射鏡60に向けて反射される。このようにして、レーザ光は、2枚の反射鏡60・60により交互に複数回反射されながら排ガス中を透過して、やがて受光部7に到達される。
次に、カバーリング8について、以下に詳述する。
図4乃至図6に示すように、本実施例のカバーリング8は、通過孔81を有する円筒に形成されたスリーブ形状の部材であって、センサ本体40の排ガス通過孔41内に、排ガス通過孔41の内壁41aと離間を有するようにして配設される。
具体的には、カバーリング8は、セラミック等の熱伝導性の低い素材が用いられ、中心部に排ガスの通過孔81を有する円筒のスリーブ状に形成される。また、カバーリング8は、通過孔81の内径が排ガス通過孔41の内径よりも僅かに小さく、センサ本体40(の排ガス通過孔41)の幅と略同じになるように形成される。
すなわち、本実施例のカバーリング8は、排ガス通過孔41内に配設された状態では、排ガス通過孔41の内壁41aと当接することなく離間を有し、排ガス通過孔41の内壁41aを覆うようにして配設される。このように、本実施例のセンサ本体40は、カバーリング8によって排ガス通過孔41の内壁41aが覆われるため、排ガス通過孔41を流れる排ガスが内壁41aに直接晒されないため、高温排ガスから内壁41aへの入熱を低減することができる。
カバーリング8の通過孔81の内径は、上述した管継手36の貫通孔36aやガスケット37の孔37aの直径と略同じに形成されている。また、排ガス分析用センサ4に管継手36やガスケット37が取り付けられた状態では、カバーリング8と管継手36のフランジ部36bやガスケット37とが極力近接するようにして取り付けられている。
このような構成とすることで、カバーリング8の通過孔81を通過する排ガスが、管継手36のフランジ部36bやガスケット37へと漏出するのを防止している。
また、カバーリング8は、排ガス通過孔41内に配設された状態で、外周面から所定長さだけ突出されたピン部材82を介して排ガス通過孔41の内壁41aに当接される。
ピン部材82は、例えば、いもネジや止めネジなどの外周面がねじ切りされた棒状の部材が用いられ、カバーリング8の幅方向略中央部の所定位置に穿設された取付孔83・83・・・に、カバーリング8の通過孔81の内部空間から径方向の外側に向けて螺入される。取付孔83に螺入されたピン部材82は、カバーリング8の外周面から所定長さ突出するようにして固定される。
カバーリング8は、カバーリング8の外周面より突出されたピン部材82・82・・・によって、排ガス通過孔41(の内壁41a)に対して位置決めされる。すなわち、カバーリング8は、排ガス通過孔41内に配設された状態で、ピン部材82が外周面から所定長さだけ突出されることで、カバーリング8の外周面と排ガス通過孔41の内壁41aとの離間がその円周方向に渡って均一となるように調整されて、排ガス通過孔41の略中央部に位置するように径方向に位置決めされる。
カバーリング8は、センサ本体40に挿入された固定ピン84によって、センサ本体40に対して固定される。具体的には、センサ本体40には、排ガス通過孔41の径方向に沿って、かつ、レーザ光の光路を妨げないように排ガス通過孔41の幅方向略中央部よりも幅方向にずれた位置に貫通孔40eが穿設され、この貫通孔40eに固定ピン84がセンサ本体40の外側から排ガス通過孔41の内部方向に向けて挿入される。なお、本実施例では、貫通孔40eは、センサ本体40の排ガス通過孔41の軸中心に対して対向する位置の2箇所に穿設されている。
カバーリング8の外周面には、固定ピン84の挿入端と嵌合される溝部85が凹設されており、カバーリング8が排ガス通過孔41内に配設された状態で、上述した貫通孔40eに挿入された固定ピン84の挿入端が嵌合される。本実施例では、各管通孔40eに挿通された固定ピン84をカバーリング8の溝部85に嵌合させることで、カバーリング8がセンサ本体40に対して、円周方向及び軸方向(スラスト方向)のそれぞれに相対位置変動不能となるように固定される。
なお、このように、本実施例のカバーリング8は、センサ本体40に対してボルト部材等で強固に固定されるのではなく、ある程度の自由度を持って固定されるため、高温の排ガスからの熱影響を最も受けるカバーリング8が温度変形を生じても、カバーリング8の回転防止とスラスト方向への配置保持が可能となるように構成されている。
カバーリング8の周面には、一対の長穴のレーザ光通過小孔86が、それぞれ通過孔81の軸中心に対して対向する位置に穿設されている(図6参照)。レーザ光通過小孔86は、照射部5より排ガス通過孔41内に向けて照射されたレーザ光が、反射鏡60・60間で複数回反射され、その後受光部6に受光されるように、レーザ光の光路上に設けられる。レーザ光通過小孔86を設けることで、反射鏡60によって正確に反射されたレーザ光のみを通過させ、光路から外れたレーザ光を遮断することができ、レーザ光の測定精度を向上できる。
以上のように、本実施例の排ガス分析用センサ4は、エンジン20より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔41が穿設されたセンサ本体40に、排ガス通過孔41内に向けて分析用のレーザ光を照射する照射部5と、照射部5より照射されたレーザ光を多重反射させる反射鏡60を備えた反射鏡ユニット6と、排ガス中を透過したレーザ光を受光する受光部6とが設けられる排ガス分析用センサ4において、排ガス通過孔41内には、スリーブ形状のカバーリング8が、排ガス通過孔41の内壁41aと離間を有するようにして配設されるものであるため、排ガスによるセンサ本体40及び反射鏡60の温度変形を低減して、排ガスの測定精度を向上させることができる。
すなわち、排ガス分析用センサ4は、上述したように照射部5、反射鏡ユニット6、及び受光部7などの各種の光学機器が取り付けられているため、センサ本体40と高温の排ガスに直接晒される反射鏡60への熱影響をできるだけ低減して、照射部5、受光部7、及び反射鏡60の固定緩みを防止することが重要である。そのため、本実施例のように、カバーリング8を、内壁41aと離間を有するようにして排ガス通過孔41内に配設することで、センサ本体40(排ガス通過孔41の内壁41a)を排ガス通過孔41に送られた排ガスから隔絶させることができ、排ガス通過孔41を流れる排ガスが内壁41aに直接晒されることがないため、高温の排ガスからの輻射熱を大幅に遮断することができる。
また、カバーリング8がセンサ本体40(排ガス通過孔41の内壁41a)と離間を有して直接当接することがないので、センサ本体40及び反射鏡60に対する熱輻射や熱伝達を極力小さくすることができるとともに、カバーリング8からの熱伝達による入熱も離間(部)により大きく低減することができる。
このように、本実施例の構成とすることで、排ガスによるセンサ本体40及び反射鏡60への熱影響を小さくすることができ、ひいてはこれらの部材の温度変形を低減し、排ガスの測定精度を向上させることができるのである。
特に、本実施例のカバーリング8は、外周面から突出されたピン部材82を介して排ガス通過孔41の内壁41aに当接されるため、カバーリング8と排ガス通過孔41の内壁41aとの接触面積を小さくすることができ、カバーリング8からの熱伝達による入熱をを低減することができる。
また、本実施例のカバーリング8の周面には、照射部5から照射されたレーザ光を通過させるレーザ光通過孔が形成されるため、反射鏡60によって正確に反射されたレーザ光のみを通過させ、光路から外れたレーザ光を遮断することができ、レーザ光の測定精度を向上できる。
なお、排ガス分析用センサ4の構成としては、上述した実施例に限定されない。
すなわち、上述した実施例では、カバーリング8は、排ガス通過孔41内にピン部材82及び固定ピン84によって位置決めして固定されるように構成されているが、カバーリング8の取付構造については、特に限定されない。
また、ピン部材82としては、カバーリング8をセンサ本体40の排ガス通過孔41に対する相対位置を位置決めする部材であれば、特に限定されないが、上述した実施例のように、ピン部材82を棒状の部材とすることで、排ガス通過孔41の内壁41aとの接触面積を小さくすることができるため、好ましい。
また、カバーリング8の構成としては、図7に示すように、カバーリング8の周面に形成されるレーザ光通過孔86が、複数の小孔86a・86a・・・よりなるように構成されてもよい。予めレーザ光の光路上に複数の小孔86a・86a・・・が配設されることで、長穴形状のレーザ光通過孔86と比べて、レーザ光の光路のずれをより正確に検出することができるため、レーザ光の測定精度をより向上できる。
ただし、この小孔86a・86a・・・の配置や個数等は特に限定されず、排ガス分析用センサ4の構成に応じて適宜選択・変更することができる。
また、上述した実施例の反射鏡ユニット6は、ケーシング65に反射鏡60等を収容するように構成されているが、反射鏡60の取付構造はこれに限定されず、例えば、一対の板状部材によって反射鏡60を挟み込むようにして一体的に固定し、これをネジ部材66によってセンサ本体40に締結するように構成してもよい。
さらに、排ガス分析用センサ4を構成する照射部5や受光部7の構成は、とくに限定されず、例えば、照射部5より照射されるレーザ光は、赤外レーザ光や紫外レーザ光でもよく、光ファイバ50やディテクタ70の代わりにレーザダイオードやフォトダイオードが用いられてもよい。
本発明の一実施例に係る排ガス分析用センサを備えた排ガス分析装置を車輌に搭載した状態を示した側面図。 排ガス分析用センサへ管継手を取り付けた状態を示す分解斜視図及び側面図。 排ガス分析用センサの断面図。 カバーリングの取付構造を示した断面図。 排ガス分析用センサの側断面図。 カバーリングの斜視図。 別実施例のカバーリングの斜視図。
1 排ガス分析装置
4 排ガス分析用センサ
5 照射部
6 反射鏡ユニット
7 受光部
8 カバーリング
20 エンジン(内燃機関)
40 センサ本体
41 排ガス通過孔
41a 内壁
60 反射鏡
81 通過孔
82 ピン部材
83 取付孔
86 レーザ光通過孔

Claims (4)

  1. 内燃機関より排出された排ガスが通過する排ガス通過孔が穿設されたセンサ本体に、該排ガス通過孔内に向けて分析用のレーザ光を照射する照射部と、該照射部より照射されたレーザ光を多重反射させる反射鏡と、排ガス中を透過したレーザ光を受光する受光部とが設けられる排ガス分析用センサにおいて、
    前記排ガス通過孔内に、スリーブ形状のカバーリングが、該排ガス通過孔の内壁と離間を有するようにして配設され、
    前記センサ本体には、ピン部材が、前記排ガス通過孔の径方向に沿って、前記排ガス通過孔の内部方向に向けて挿入され、
    前記カバーリングの外周面には、溝部が形成され、
    前記排ガス通過孔内に挿入された前記ピン部材の挿入端が、前記カバーリングの溝部に嵌合することで、前記カバーリングの前記センサ本体に対する円周方向及び軸方向の相対位置が固定され、
    前記カバーリングの排ガスの通過方向の長さは、前記排ガス通過孔と略同じに形成され
    前記カバーリングの内径は、前記センサ本体が接続される配管の直径と略同じに形成される、
    ことを特徴とする排ガス分析用センサ。
  2. 前記カバーリングは、外周面から突出されたピン部材を介して前記排ガス通過孔の内壁に当接されることを特徴とする請求項1に記載の排ガス分析用センサ。
  3. 前記カバーリングの周面には、前記照射部から照射されたレーザ光を通過させるレーザ光通過孔が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排ガス分析用センサ。
  4. 前記レーザ光通過孔は、複数の小孔よりなることを特徴とする請求項3に記載の排ガス分析用センサ。
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