JP5361779B2 - 熱可塑性エラストマー組成物および該組成物から得られる発泡体 - Google Patents
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Description
また、特許文献2では、発泡体を製造するために、[I]エチレン・α-オレフィン共重合体ゴムまたはエチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴムである、ペルオキシド架橋型オレフィン系共重合体ゴム、および炭素原子数が3〜20のα-オレフィンの単独重合体または共重合体である、ペルオキシド分解型オレフィン系プラスチックからなる混合物を、有機ペルオキシドの存在下で動的に熱処理して得られる部分的に架橋された熱可塑性エラストマー組成物が用いられている。具体的には、この[I]熱可塑性エラストマー組成物に、[II]炭素原子数が2〜20のα-オレフィンの単独重合体または共重合体であり、かつ、特定のメルトフローレートを有するオレフィン系プラスチックと、[III]発泡剤(C)とを配合し、発泡させている。
したがって、本発明の目的は、低比重で外観にも優れ、さらに比重および外観と機械特性とのバランスにも優れる発泡体が製造できるような熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。また、本発明の別の目的は、低比重で外観にも優れ、さらに比重および外観と機械特性とのバランスにも優れる発泡体を提供することにある。
本発明に係る発泡用熱可塑性エラストマー組成物は、上記熱可塑性エラストマー組成物と発泡剤(K)とを配合してなることを特徴とする。
本発明に係る成形体は、上記発泡用熱可塑性エラストマー組成物から得られることを特徴とする。
本発明に係る自動車部品は、上記発泡体からなることを特徴とする。
<熱可塑性エラストマー組成物>
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物とを含む。上記熱可塑性エラストマー組成物は島相および海相とからなる海島構造を有し、具体的にはオレフィン系ゴム(A)を含む島相が、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物とを含む海相に分散している。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法は、以下に説明する工程[I]と工程[II]とを含む。いいかえると、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、架橋剤(D)の存在下に、オレフィン系ゴム(A1)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを動的に熱処理し、海島構造を有する動的熱処理物を製造する工程と、上記動的熱処理物と、必要に応じて非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)と、オレフィン系樹脂(C1)の官能基と反応しうる金属化合物(E)とを混練し、熱可塑性エラストマー組成物を製造する工程とにより得られ、より具体的には工程[I]および[II]により得られる。
工程[I]では、オレフィン系ゴム(A1)を架橋するための架橋剤(D)の存在下に、オレフィン系ゴム(A1)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを動的に熱処理し、オレフィン系ゴム(A1)を少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)とし、少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを含む海島構造を有する動的熱処理物を製造する。
工程[I]で用いられる非架橋型オレフィン系樹脂(B)の量については、後述する工程[II]で合わせて説明する。
上記有機ペルオキシドとしては、たとえばジクミル有機ペルオキシド、ジ-tert-ブチル有機ペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(tert-ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイル有機ペルオキシド、p-クロロベンゾイルペルオキシド、2,4-ジクロロベンゾイル有機ペルオキシド、tert-ブチルペルオキシベンゾエート、tert-ブチルペルベンゾエート、tert-ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチル有機ペルオキシド、ラウロイル有機ペルオキシド、tert-ブチルクミル有機ペルオキシドなどが挙げられる。有機ペルオキシドは、単独で用いても二種以上を併用してもよい。
上記の動的な熱処理とは、上記の成分を融解状態で混練することをいう。動的な熱処理は、解放型のミキシングロール、非解放型のバンバリーミキサー、ニーダー、一軸または二軸押出機、連続ミキサーなどの混練装置を用いて行なわれるが、非開放型の混練装置中で行なうことが好ましい。また、動的な熱処理は、窒素、炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気下で行なうことが好ましい。
工程[I]で用いられる軟化剤(H)の量については、後述する工程[II]で合わせて説明する。
また、上記耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、酸化防止剤としては、フェノール系、サルファイト系、フェニルアルカン系、フォスファイト系、アミン系安定剤などが挙げられる。
工程[I]の動的な熱処理により、オレフィン系ゴム(A1)は少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)となる。そして、少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを含む海島構造を有する動的熱処理物が製造される。なお、少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)とは、動的な熱処理により、オレフィン系ゴムの分子の少なくとも一部が他のオレフィン系ゴムの分子と架橋したり、オレフィン系ゴムの分子内で架橋したりすることを意味する。オレフィン系ゴムの分子の中には架橋していない分子が存在していてもよい。
[ゲル含量の測定]熱可塑性エラストマー組成物の試料を約100mg秤量し、これを0.5mm×0.5mm×0.5mmの細片に裁断し、次いで、得られた細片を密閉容器中にて30mlのシクロヘキサンに、23℃で48時間浸漬する。
ゲル含量[重量%]=[補正された最終重量(Y)/補正された初期重量(X)]×100
本発明において、オレフィン系ゴム(A)の少なくとも一部が架橋されていると、架橋度にもよるが、上記のようにして求めたゲル含量は、通常70〜100%になる。このようにオレフィン系ゴム(A)は70〜100%の割合で架橋されていると考えられる。
なお、工程[I]で得られた動的熱処理物は、混練装置から取り出され、ペレットなどの成形体としておいてもよい。
工程[II]は、工程[I]で得られた海島構造を有する動的熱処理物と、必要に応じて非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)と、オレフィン系樹脂(C1)の官能基と反応しうる金属化合物(E)とを混練し、少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物とを含む熱可塑性エラストマー組成物を製造する。上記熱可塑性エラストマー組成物は海島構造を有し、オレフィン系ゴム(A)を含む島相が、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物とを含む海相に分散していると考えられる。また、前記の工程によりオレフィン系樹脂(C1)と金属化合物(E)はイオン架橋したオレフィン系樹脂(C)になると考えられる。いいかえると、工程[II]により得られる上記混練処理物は、金属化合物(E)により官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)がイオン架橋されたオレフィン系樹脂(C)を含むと考えられる。なお、上記混練により、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)すべてが架橋されたオレフィン系樹脂(C)となっていない場合もあり、上記混練処理物には、架橋されたオレフィン系樹脂(C)とともに、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)がそのままの状態で含まれている場合もあると考えられる。
金属酸化物としては、具体的にはCuO、MgO、BaO、ZnO、Al2O3、Fe2O3、SnO、CaO、TiO2およびZrO2が挙げられる。金属水酸化物としては、具体的にはCu(OH)2、Cu2O(OH)2、Mg(OH)2、Mg2O(OH)2、Ba(OH)2、Zn(OH)2、Sn(OH)2およびCa(OH)2が挙げられる。
工程[II]において、金属化合物(E)は、最終的に得られる熱可塑性エラストマー組成物においてオレフィン系ゴム(A)、非架橋型オレフィン系樹脂(B)および上記混練処理物が上述した量で含まれることとなるように用いればよい。たとえば、金属化合物(E)は、官能基を含有するオレフィン系樹脂(C1)100質量部に対して、0.05〜20質量部の量で用いられることが好ましい。
上記の混練処理は、軟化剤(H)をさらに配合して行ってもよい。軟化剤(H)は、ゴムをロール加工する際にゴムの分子間力を弱め、加工を容易にするとともにカーボンブラック等の分散を助ける。軟化剤(H)としては、工程[I]と同様のものが用いられ、好ましい範囲も同じである。
このような工程[I]および[II]により、上述したような熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
このようにして製造される熱可塑性エラストマー組成物は、溶融張力が高く、結晶化速度が速いという利点を有する。
本発明の発泡用熱可塑性エラストマー組成物は、上述した熱可塑性エラストマー組成物と発泡剤(K)とを配合してなる。この発泡用熱可塑性エラストマー組成物から発泡体を得ることができる。
無機系の熱分解型化学発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム等の無機炭酸塩、亜硝酸アンモニウム等の亜硝酸塩が挙げられる。無機系の熱分解型化学発泡剤は、単独で用いても、二種以上を併用してもよい。
アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼン、バリウムアゾジカルボキシレ-ト等のアゾ化合物;
ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、p,p'-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン-3,3'-ジスルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド化合物;
カルシウムアジド、4,4'-ジフェニルジスルホニルアジド、p-トルエンスルホニルアジド等のアジド化合物などが挙げられる。有機系の熱分解型化学発泡剤は、単独で用いても、二種以上を併用してもよい。
また、発泡用熱可塑性エラストマー組成物には、さらに発泡形成核剤、湿潤剤などを配合してもよい。
クエン酸、シュウ酸、フマル酸、フタル酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、シクロヘキサン1、2ジカルボン酸、ショウノウ酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ニトリロ酸等の多価カルボン酸と、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムアルミニウム、炭酸水素カリウム等の無機炭酸化合物の混合物や、これらの反応により生じる中間体、例えばクエン酸二水素ナトリウム、シュウ酸カリウム等のポリカルボン酸の塩;
N,N'-ジメチル-N,N'-ジニトロソテレフタルアミド、N,N'-ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合物;
アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼン、バリウムアゾジカルボキシレ-ト等のアゾ化合物;
ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、p,p'-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン-3,3'-ジスルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド化合物;
カルシウムアジド、4,4'-ジフェニルジスルホニルアジド、p-トルエンスルホニルアジド等のアジド化合物などが挙げられる。これらの中では、ステアリン酸カルシウム、四フッ化エチレン系樹脂微粉末が特に好ましい。
本発明の発泡体の用途としては、自動車内装表皮材、ウェザーストリップスポンジ、ボディパネル、ステアリングホイール、サイドシールド等の自動車部品;地盤改良用シート、上水板、騒音防止壁等の土木資材や建材;靴底、サンダル等の履物;電線被覆、コネクター、キャッププラグ等の電気部品;ゴルフクラブグリップ、野球バットグリップ、水泳用フィン、水中眼鏡等のレジャー用品;ガスケット、防水布、ガーデンホース、ベルト、水切りシート、化粧用パフ等の雑品などが挙げられる。
(1)押出発泡成形装置
・押出機 : 65mmφ単軸押出機[(株)長田製作所 OSE−65]
シリンダー最高温度 : 150〜190℃
ダイ温度 : 170〜190℃
回転数 : 25rpm
引き取り機速度 : 7.1m/分
水槽ベルト引取り速度 : 6.4m/分
・ダイ : 丸一
ダイは図1に示すような形状、すなわちダイは丸の下に一があるような形状の長尺物押出し用のダイスである。図1に示すスリットから押し出すため、中空の長尺物が得られた。本明細書において、このようにして得られた丸一形状の発泡成形体を丸一発泡体ともいう。
・二酸化炭素・窒素供給装置:AKICO社製
二酸化炭素ガスを利用した発泡で使用した。
基本物性評価のため、プレス成形装置を使用して、厚み2mmのシートを作成した。
・プレス成形装置 : 100トン電熱自動プレス
加熱 : 温度190℃、予熱時間6分、加熱時間4分
冷却 : 温度23℃、冷却時間5分
〔メルトフローレートMFRの測定〕
メルトフローレート(MFR)は、ASTM−D−1238−65Tの方法で、230℃、2.16kg、5kg荷重あるいは10kg荷重で測定した。
結晶化時間は、DSC装置(DSC7;PERKIN ELMER社製)を用いて測定した。
昇温速度 : 320℃/分(常温から200℃)
ホールド : 200℃で5分間
降温速度 : 320℃/分(200℃から120℃)
測定温度 : 120℃
溶融張力は、CAPIROGRAPH(TOYOSEIKI社製)を用いて測定した。
条件 L=8.00mm、D=2.095mm、L/D=3.82
温度 : 180℃
引き取り速度 : 500mm/分
破断点強度、破断点伸びは、プレス成形したシートより、JIS K6251に記載のダンベル状3号形試験片(平行部分が規定寸法に達すれば可とする)を5個打ち抜き、JIS K6251に記載の方法によって測定した。
圧縮永久歪みは、プレス成形したシートより適当な大きさに打ち抜いたサンプルを3枚重ねて、JIS K6262に記載の方法によって測定した。
硬度は、プレス成形したシートより適当な大きさに打ち抜いたサンプルを3枚重ねて、JIS K6253に記載の方法によって測定した。
発泡体比重は、押出発泡成形で得られた丸一発泡体を適当な大きさに切断して実施した。具体的には、JIS K6268 A法、または種々のメーカーから発売されている自動比重計、例えばミラージュ貿易社製電子比重計MS-200Sで求めることが出来る。当実施例ではミラージュ貿易社製電子比重計MS-200Sを使用し求めた。
発泡体給水率は、押出発泡成形で得られた丸一発泡体を適当な大きさに切断し、精密天秤でサンプル重量を測定した。次いで、真空ポンプの装備された水槽にサンプルを浸漬し、−635mmHgまで減圧し、3分間放置した。引き続き、圧力を0にもどし、水分を吸収したサンプルの重量を測定し、重量変化より吸水率を測定した。
吸水率=(試験後サンプル重量 ― 試験前重量)/試験前重量 × 100 「%」
発泡体圧縮応力は、押出発泡成形で得られた丸一発泡体を適当な大きさに切断して、圧縮量25%として、30秒間保持し、その時にかかる単位面積当たりの応力を算出した。温度条件としては、23℃、−30で実施した。
発泡体破断点強度、破断点伸びは、押出発泡成形で得られた丸一発泡体の押出方向に沿って、JIS K6251に記載のダンベル状3号形試験片(平行部分が規定寸法に達すれば可とする)を5個打ち抜き、JIS K6251に記載の方法によって測定した。
発泡体圧縮永久歪みは、押出発泡成形で得られた丸一発泡体を適当な大きさに切断して、丸部分の頭部より圧縮量25%あるいは50%で、温度70℃、時間22hrかけて、JIS K6262に記載の方法によって測定した。
発泡体外観は、押出成形した丸一発泡体の外観を確認し、以下のレベルで判定を出した。製品としては、レベル3以上を合格とする。
レベル5 : 発泡体のセルは細かく均一である。表面状態は滑らかで凹凸が無
い。
レベル4 : 発泡体のセルは細かく、比較的均一である。表面状態は若干凹凸が
あるものの滑らかである。
レベル3 : 発泡体のセルは粒子径に分布を持ち、表面状態は若干凹凸があるも
のの、比較的滑らかである。
レベル2 : 発泡体のセルの粒度分布があり、一部破泡しているところがある。表
面状態はすこし凹凸があり、製品としては不合格のレベルである。
レベル1 : 発泡体のセルが大粒径化しており、発泡体の形状が保てない。表面
状態は、凹凸が大きく、物性評価に値しないレベルである。
<混練1>動的熱処理物1の調製(表1参照)
エチレン含量が69モル%、ヨウ素価20、極限粘度[η]が4.1dl/gであるエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム100質量部に、鉱物油系軟化剤(パラフィン系オイルPW−380;出光興産製ダイナプロセスオイル)48質量部をブレンドした油展EPT(4100E)36質量部;エチレン含量が75.9モル%、ヨウ素価11.5、極限粘度3.4dl/gであるエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム100質量部に、パラフィン系オイル40質量部をブレンドしている油展EPT(3072EPM)8質量部;メルトフローレート(ASTM-D-1238-65T,230℃、2.16kg荷重)が2.0g/10分であるポリプロピレン(F704NP;プライムポリマー社製)11質量部;パラフィン系オイル(PW−100;出光興産製ダイナスプロセスオイル)18質量部;ブチルゴム(BT−101SNT;エクソン社製)4質量部;およびシリコンゴム(BY27−002;東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)2質量部の混合物(ペレット形状)に、架橋剤1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(パーヘキサ25B)1.04質量部と架橋助剤ジビニルベンゼン(DVB-810)0.42質量部とパラフィン系オイル(PW-100)との混合溶液2.08質量部;および酸化防止剤テトラキス[メチレン-3-(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(Irganox1010)0.1質量部を、75Lヘンシェルミキサー(FM75−J;三井鉱山社製)で混合して、架橋剤、架橋助剤および酸化防止剤をペレット表面に付着させた混合物を得た。
次いで、得られた動的熱処理物1(部分的に架橋された熱可塑性エラストマー組成物)93.6質量部に、メルトフローレートが0.5g/10分のポリプロピレン(プロピレン系共重合体、B241;プライムポリマー社製)0.6質量部と、メルトフローレートが3.0g/10分のポリプロピレン(プロピレン系共重合体、VP103W;プライムポリマー社製)1.9質量部と、マレイン酸変性ポリプロピレン(マレイン酸変性プロピレン重合体、GR−2;三井化学社製)0.6質量部と、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛;堺化学社製)0.1質量部と、フルオン(ポリテトラフルオロエチレン PTFE G355;旭硝子社製)1.15質量部と、カーボンブラックマスターバッチ(PE4993;CABOT社製)3.3質量部とを配合し、さらにパラフィン系オイル(PW-100)23.6質量部と酸化防止剤テトラキス[メチレン-3-(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(Irganox1010)0.1質量部とを、混練1の軸押出機を使用し、混練1と同条件で溶融混練して、目的のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物2−1を得た。
混練2−1で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−1を用いて、各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−1で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、押出発泡成形装置((株)長田製作所)を使用し、シリンダー温度150〜220℃、ダイス温度170℃、回転数25rpm、樹脂圧力12.5MPa、引き取り速度7.1m/分、Air流量0.8L/分で丸一形状に押出成形を行い、丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−2>熱可塑性エラストマー組成物2−2の調製(表2参照)
混練2−1において、マレイン酸変性ポリプロピレン(GR−2;三井化学社製)をQ3000(マレイン酸変性プロピレン重合体、三井化学社製)に変更した以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−2で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−2を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−2で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−3>熱可塑性エラストマー組成物2−3の調製(表2参照)
混練2−1において、コモノマーとしてエチレンを4.5質量%共重合し、メルトフローレートが0.5g/10分のポリプロピレン(B241;プライムポリマー社製)の量を0.4質量部とし、メルトフローレートが3.0g/10分のポリプロピレン(VP103W;プライムポリマー社製)の量を1.2質量部とし、マレイン酸変性ポリプロピレン(GR−2;三井化学社製)0.6質量部の代わりにQ3000(三井化学社製)1.5質量部を用いた以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−3で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−3を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−3で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
実施例2−3−Aにおいて、発泡剤を4.5質量部とした以外は、実施例2−3−Aと同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−4>熱可塑性エラストマー組成物2−4の調製(表2参照)
混練2−1において、マレイン酸変性ポリプロピレン(GR−2;三井化学社製)の代わりにマレイン酸変性エチレン系樹脂(MH7020;三井化学社製)を用いた以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−4で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−4を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−4で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)4.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして同様に丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−5>熱可塑性エラストマー組成物2−5の調製(表2参照)
混練2−1において、メルトフローレートが0.5g/10分のポリプロピレンおよびメルトフローレートが3.0g/10分のポリプロピレンを使用せず、マレイン酸変性ポリプロピレン(GR−2;三井化学社製)の量を2.2質量部とし、ステアリン酸亜鉛(脂肪酸金属塩;堺化学社製)の量を0.15質量部とした以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−5で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−5を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−5で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−6>熱可塑性エラストマー組成物2−6の調製(表2参照)
混練2−1において、メルトフローレートが0.5g/10分のポリプロピレン(B241;プライムポリマー社製)の量を0.3質量部とし、メルトフローレートが3.0g/10分のポリプロピレン(VP103W;プライムポリマー社製)の量を0.6質量部とし、マレイン酸変性エチレン系樹脂(GR−2;三井化学社製)の量を2.2質量部とし、ステアリン酸亜鉛(脂肪酸金属塩;堺化学社製)の量を0.15質量部とし、フルオン(ポリテトラフルオロエチレン PTFE G355;旭硝子社製)を使用しなかった以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−6で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−6を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−6で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−7>熱可塑性エラストマー組成物2−7の調製(表2参照)
混練2−1において、ポリプロピレン(プロピレン系共重合体、B241;プライムポリマー社製)を、メルトフローレートが7.0g/10分のポリプロピレン(プロピレン系共重合体、F744NP;プライムポリマー社製)に変更し、マレイン酸変性ポリプロピレン(GR−2;三井化学社製)をQ3000(三井化学社製)に変更した以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−7で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−7を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−7で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)4.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−8>熱可塑性エラストマー組成物2−8の調製(表2参照)
混練2−1において、ステアリン酸亜鉛の代わりに酸化亜鉛(ハクシテック社製)を用いた以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−8で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−8を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−8で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−9>熱可塑性エラストマー組成物2−9の調製(表2参照)
混練2−1において、メルトフローレートが0.5g/10分のポリプロピレン(B241;プライムポリマー社製)の量を0.7質量部とし、メルトフローレートが3.0g/10分のポリプロピレン(VP103W;プライムポリマー社製)の量を2.4質量部とし、マレイン酸変性ポリプロピレンおよびステアリン酸亜鉛を使用しなかった以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−9で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−9を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−9で得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
比較例2−1−Aにおいて、発泡剤を4.5質量部とした以外は、比較例2−1−Aと同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
<混練2−10>熱可塑性エラストマー組成物2−10の調製(表2参照)
混練2−1において、ポリプロピレンB241(三井化学社製)0.6質量部およびポリプロピレンVP103W(プライムポリマー社製)1.9質量部の代わりに、メルトフローレートが7.0g/10分のポリプロピレン(プロピレン系共重合体、F744NP;プライムポリマー社製)3.1質量部を用い、マレイン酸変性ポリプロピレンおよびステアリン酸亜鉛を使用しなかった以外は、混練2−1と同様に行った。
混練2−10で得られた熱可塑性エラストマー組成物2−10を用いて、実施例1−1と同様に各種物性を評価した。結果を表3に示す。
混練2−10得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物100質量部当たり、発泡剤(重曹系EE385;永和化成社製)3.5質量部、および発泡核剤としてステアリン酸カルシウム(三共有機合成社製)0.1質量部をドライブレンドし、実施例2−1と同様にして丸一形状の発泡成形体を得た(表4参照)。
ここで得られた発泡成形体を用いて、各種物性を評価した。結果を表5に示す。
Claims (15)
- 少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と、
非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、
官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物と
を含む熱可塑性エラストマー組成物であって、
該官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)が、マレイン酸変性プロピレン単独重合体、マレイン酸変性プロピレン系共重合体およびマレイン酸変性エチレン系共重合体から選ばれる少なくとも一種のオレフィン系樹脂であって、
該熱可塑性エラストマー組成物が海島構造を有し、オレフィン系ゴム(A)を含む島相が、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを含む海相に分散していることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。 - 少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)100質量部に対して、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)とが合計で2〜200質量部の量で含まれ、
官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)との合計を100質量部としたときに、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物が1〜99質量部の量で、非架橋型オレフィン系樹脂(B)が1〜99質量部の量で含まれていることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物。 - 少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)が、エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンとから得られるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム、およびエチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとから得られるエチレン・α-オレフィン共重合体ゴムから選ばれる少なくとも一種のオレフィン系ゴム(A1)を架橋して得られ、
非架橋型オレフィン系樹脂(B)が、プロピレン単独重合体、プロピレン系共重合体、およびエチレン系共重合体から選ばれる少なくとも一種のオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。 - 軟化剤(H)をさらに含み、該軟化剤(H)が、少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物との合計100質量部に対して1〜200質量部の量で含まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- フッ素樹脂(J)をさらに含み、該フッ素樹脂(J)が、少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物との合計100質量部に対して0.05〜20質量部の量で含まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- オレフィン系ゴム(A1)を架橋するための架橋剤(D)の存在下に、オレフィン系ゴム(A1)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを動的に熱処理し、オレフィン系ゴム(A1)を少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)とし、
少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを含む動的熱処理物を製造する工程[I]と、
工程[I]で得られた動的熱処理物と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)と、オレフィン系樹脂(C1)の官能基と反応しうる金属化合物(E)とを混練し、
少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物とを含む熱可塑性エラストマー組成物であって、
該官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)が、マレイン酸変性プロピレン単独重合体、マレイン酸変性プロピレン系共重合体およびマレイン酸変性エチレン系共重合体から選ばれる少なくとも一種のオレフィン系樹脂であって、
該熱可塑性エラストマー組成物が海島構造を有し、オレフィン系ゴム(A)を含む島相が、オレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを含む海相に分散している熱可塑性エラストマー組成物を製造する工程[II]とから得られることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。 - オレフィン系ゴム(A1)を架橋するための架橋剤(D)の存在下に、オレフィン系ゴム(A1)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを動的に熱処理し、オレフィン系ゴム(A1)を少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)とし、
少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを含む動的熱処理物を製造する工程[I]と、
工程[I]で得られた動的熱処理物と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)と、オレフィン系樹脂(C1)の官能基と反応しうる金属化合物(E)とを混練し、
少なくとも一部が架橋されたオレフィン系ゴム(A)と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)と、官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物とを含む熱可塑性エラストマー組成物であって、
該官能基を有するオレフィン系樹脂(C1)が、マレイン酸変性プロピレン単独重合体、マレイン酸変性プロピレン系共重合体およびマレイン酸変性エチレン系共重合体から選ばれる少なくとも一種のオレフィン系樹脂であって、
該熱可塑性エラストマー組成物が海島構造を有し、オレフィン系ゴム(A)を含む島相が、オレフィン系樹脂(C1)および金属化合物(E)の混練処理物と、非架橋型オレフィン系樹脂(B)とを含む海相に分散している熱可塑性エラストマー組成物を製造する工程[II]とを含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とする成形体。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー組成物と発泡剤(K)とを配合してなることを特徴とする発泡用熱可塑性エラストマー組成物。
- 発泡剤(K)を、熱可塑性エラストマー組成物100質量部に対して0.1〜30質量部の量で配合してなることを特徴とする請求項9に記載の発泡用熱可塑性エラストマー組成物。
- 発泡剤(K)が、無機系もしくは有機系の熱分解型化学発泡剤、または物理発泡剤であることを特徴とする請求項9または10に記載の発泡用熱可塑性エラストマー組成物。
- 請求項9〜11のいずれか一項に記載の発泡用熱可塑性エラストマー組成物から得られることを特徴とする成形体。
- 請求項9〜11のいずれか一項に記載の発泡用熱可塑性エラストマー組成物から得られることを特徴とする発泡体。
- 請求項13に記載の発泡体からなることを特徴とする自動車部品。
- 請求項13に記載の発泡体からなることを特徴とする建材。
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