JP5357132B2 - クランクケース一体型バランサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の二次振動を低減させるクランクケース一体型バランサ装置に関する。
内燃機関のバランサ装置は、以下の特許文献1に記載されているように、機関のシリンダブロックの下部に取り付けられたクランクケースに一体的に組み付けられており、一般的にクランクシャフトからタイミングチェーンを介して駆動側バランサシャフトと従動側バランサシャフトに回転力が伝達されて、該各バランサシャフトに設けられたバランサウエイトの回転によって機関の二次振動を効果的に低減するようになっている。また、前記タイミングチェーンは、クランクケースに設けられたテンショナーによって常時一定の張力が付与されて、クランクシャフトからの回転伝達性が高められるようになっている。
特開2009−68364号公報
前記バランサ装置にあっては、テンショナーによってタイミングチェーンの外周を常時押圧していることから、前記テンショナーを介してクランクケースの側壁に外側に向かった、つまり開き方向へ比較的大きな反力荷重が作用する。このため、クランクケースの強度を確保する必要があり、そのためには、別途特別な補強用のリブを設けるか、あるいはクランクケースの側壁の肉厚を厚くしなければならない。
本発明は、前記従来のクランクケース一体型バランサ装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、テンショナーにオイルを供給するオイル供給通路の通路構成部を利用してクランクケースの強度を確保し得るクランクケース一体型バランサ装置を提供する。
請求項1に記載の発明にあっては、とりわけ、クランクシャフトから無端状伝達体を介して回転力が伝達され、回転駆動されることによって内燃機関の二次振動を低減するバランサシャフトと、前記無端状伝達体の外面を油圧によって押圧することにより張力を付与するテンショナーと、前記クランクケースに一体に設けられ、前記テンショナーが取り付けられるテンショナー取付部と、
前記テンショナー取付部とクランクケースの側壁内面との間に一体に設けられた突出部と、該突出部の内部に形成され、前記テンショナーに油圧を供給するオイル供給通路と、前記クランクケースの端壁側から該クランクケース内に延設され、前記端壁側が段差大径状に形成されて該大径部で前記オイル供給通路と交差してなるオイル導入通路と、を備え、
前記オイル導入通路からオイル供給通路を介して前記テンショナーに油圧を供給することを特徴としている。
本発明によれば、テンショナーにオイルを供給するオイル供給部としてのオイル導入通路の通路構成部を利用してクランクケースの強度を確保することができる。
本発明のクランクケース一体型バランサ装置の実施形態に供されるクランクケースを示す斜視図である。 同クランクケースの要部拡大図斜視図である。 同クランクケースの平面図である。 図3のA−A線断面図である。 同クランクケースの正面図である。 図5のB−B線断面図である。 本実施形態に供されるオイル供給通路とオイル導入通路及びオイル供給室を示す模式図である。 本実施形態における内燃機関にバランサ装置が設けられた状態を示す正面図である。 本実施形態におけるバランサ装置の駆動側と油圧テンショナーを分解して示す斜視図である。 本実施形態におけるバランサ装置の分解斜視図である。
以下、本発明に係るクランクケース一体型バランサ装置を、自動車用の直列4気筒の内燃機関に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
内燃機関1のシリンダブロック2の下部には、図8〜図10に示すように、クランクシャフト3を軸支する軸受部を有するアルミ合金材からなるクランクケース4が固定されている。このクランクケース4の下部には、ロアーハウジング5が6本の締結ボルト7によって取り付けられていると共に、該ロアーハウジング5の下部を被嵌し、内部にエンジンオイルを貯留した図外のオイルパンが取り付けられている。
前記クランクシャフト3は、シリンダブロック2の下部に図外のベアリングボルトによって結合されたベアリングキャップなどからなる複数の軸受によって回転自在に支持されていると共に、前端側に一体的に有する軸3aに大径なクランクスプロケット8が取り付けられている。
このクランクスプロケット8は、中央部に形成された挿通孔を介してクランクシャフト3の軸端部3aに組み付けられていると共に、外周にギア歯部8aを有している。
前記クランクケース4の下部とオイルパンによって囲まれた空間内には、機関の二次振動を抑制するバランサ装置9が収容配置されている。
すなわち、このバランサ装置9は、図1、図8、図10に示すように、ハウジングとしての前記クランクケース4及び前記ロアーハウジング5と、該両者4,5の間に回転自在に支持されて、機関前後方向に並行に配置された一対のバランサシャフトである前記駆動側バランサシャフト10及び従動側バランサシャフト11と、該両バランサシャフト10,11の各後端側にそれぞれ設けられて、各歯部が互いに噛合したヘリカル型の駆動側ギア12及び従動側ギア13と、を備えている。
前記クランクケース4とロアーハウジング5とは、図4〜図6及び図10に示すように、上下から互いに対向する合わせ箇所の外周部に左右の両枠状デッキ部4a,4a、5a,5aが機関前後方向に沿って延設されていると共に、該各両枠状デッキ部4a,4a、5a,5aを横断する形で結合する各前後一対の平行な横梁デッキ部4b,4c、5b,5cが一体に形成されている。
前記ロアーハウジング5の両枠状デッキ部5a、5aの外周側の所定位置には、ロアーハウジング5を前記クランクケース4に取り付け固定する前記各締結ボルト7を挿通させる挿通孔5dが形成され、一方、クランクケース4の両枠状デッキ4a、4aには、前記各締結ボルト7が螺着する雌ねじ孔4dがそれぞれ形成されている。
前記駆動側バランサシャフト10は、図10に示すように、先端軸10aの前端部にバランサスプロケット14が軸方向から螺着した固定用ボルト15によって固定されていると共に、このバランサスプロケット14と前記クランクスプロケット8との間に巻装された無端状伝達体である駆動チェーン16を介してクランクシャフト3からの回転力が伝達されるようになっている。これによって、前記両バランサシャフト10、11が、前記駆動側ギア12と従動側ギア13を介して互いに反対方向へ回転されるようになっている。
なお、前記両シャフト10,11は、クランクシャフト3の1回転当たり2回転するように設定されている。
また、前記駆動側バランサシャフト10は、軸方向のほぼ中央部側と後端部側にそれぞれ円柱状のジャーナル部10b、10cが形成されていると共に、該各ジャーナル部10b、10cが前記クランクケース4とロアーハウジング5の前記横梁デッキ部4b,4c、5b,5cの対向する位置にそれぞれ形成された各2つの半円弧状の軸受凹溝に上下のプレーンベアリング18a,18b、19a、19bを介して回転自在に支持されている。また、駆動側バランサシャフト10は、先端部10a側に形成されたジャーナル10dがベアリングキャップ20と前記クランクケース4の下部に形成された軸受凹溝を介して回転自在に支持されている。前記ベアリングキャップ20は、クランクケース4の下部に2本のベアリングボルト24によって固定されている。
また、駆動側バランサシャフト10の後側の2つのジャーナル10b、10cの間には、半円形状のバランスウエイト21が一体に設けられている。
前記駆動側ギア12は、駆動側バランサシャフト10の大径後端部に圧入などによって固定されている。
一方、前記従動側バランサシャフト11は、その軸長が駆動側バランサシャフト10よりも短尺に形成され、軸方向の前後端の2個所に形成されたジャーナル部11a、11bが前記両横梁デッキ部、4b,4c、5b,5cの間に対向して形成された2つの半円弧状の軸受凹溝に上下のプレーンベアリング22a,22b、23a,23bを介して回転自在に支持されている。
また、従動側バランサシャフト11は、前記両ジャーナル部11a、11bの間に半円弧状の図外のバランスウエイトが一体に設けられている。
前記従動側ギア13は、従動側バランサシャフト11の大径後端部に圧入などによって固定されている。
そして、前記クランクケース4は、正面ほぼU字形状に形成され、前記両枠状デッキ4a、4aから立ち上がった両側壁25,26と、該両側壁25,26の前端側の底部側に前記両側壁25,26の対向内面間を結合するほぼ湾曲状の薄肉な桟壁27と、後端側に一体に形成された後端壁28と、を備えている。
前記両側壁25,26は、上部前後方向の所定位置に前記シリンダブロック2に取り付けるための図外の取付ボルトが挿通する複数のボルト挿通孔25a、26aが穿設されている。
また、一側壁25の前端側内面には、図1〜図6に示すように、テンショナー取付部である肉厚な支持壁29が一体に結合されており、この支持壁29は、ほぼ矩形状に形成されて、下部が前記桟壁27の上面に一体に結合されている。
前記後端壁28は、肉厚板状に形成されて、左右両端縁が前記両側壁25,26の対向内面に一体に結合されていると共に、ほぼ中央の上端縁にクランクシャフト3の軸受を支持する半円弧状に軸受溝28aが形成されている。
前記支持壁29は、後述する油圧テンショナー32を支持するものであって、内部にはオイル供給室29aが形成されていると共に、下側部には下端縁が前記桟壁27の上面に結合された補強リブ30が一体に設けられている。この補強リブ30は、前記桟壁27の上面に沿って前記他側壁26方向へ延設され、該延設された先端部30aの先端縁が後述するブリッジ31の一端部31a上端側に結合されていると共に、該先端部30aの下部に前記駆動側バランサシャフト10の先端部10aが挿通する半円弧状の切欠部30bが形成されている。
前記桟壁27の前記補強リブ30と反対側の位置には、ほぼへ字形状のブリッジ31が設けられている。このブリッジ31は、一端部31aが前記桟壁27のほぼ中央上面に結合され、他端部31bが前記他側壁26の上下ほぼ中央位置に結合されて、該ブリッジ31と桟壁27との間に前記従動側バランサシャフト11が臨むほぼ三角形状の空間部が形成されている。
また、前記支持壁29の前端部には、図8及び図9に示すように、前記駆動チェーン16の外面を所定の荷重で押圧して張力を付与する油圧式のテンショナー32が設けられている。
この油圧テンショナー32は、前記支持壁29の前端部に一対のボルト40によって固定されたテンショナー本体32aと、該テンショナー本体32aの側部に設けられた押圧部32bとを備えている。前記テンショナー本体32aは、内部に前記支持壁29内のオイル供給室29aからオイルが供給される図外の油圧室が形成されていると共に、該油圧室内の油圧と共同して前記押圧部32bを駆動チェーン16方向へ所定荷重で押圧するばね部材が収容配置されている。
また、前記支持壁29の背面側には、図1〜図4に示すように、オイル供給部である通路構成部33が一体に設けられている。この通路構成部33は、上下方向に延出したほぼ円柱状に形成されて、図4に示すように、内部に小径円柱状の前記オイル供給通路34が上下方向に沿って形成されている。
そして、この通路構成部33は、前記オイル供給通路34と後述するオイル導入通路36との接続性を確保する必要上、下端部33aがクランクケース4の前記桟壁27の上面に一体に結合されている。また、この通路構成部33は、前記桟壁27から一体に立ち上がって外周面33bの一部が前記支持壁29と一体に結合されていると共に、外周面33bに一体に有する連結部33cを介して一側壁25の内面に沿って上下方向の全域で結合されている。
前記オイル供給通路34は、模式的な図7にも示すように、上端部34aが前記通路構成部33と支持壁29の各上部内に連続して形成された油孔35を介して前記オイル供給室29aに連通している。また、このオイル供給通路34の下端部34bは、前記一側壁25の下部内側にクランクケース4の長手方向に沿って一体に有する第2通路構成部4eの内部に形成されたオイル導入通路36に連通している。
前記オイル供給通路34は、通路構成部33の上端側から下方へドリリング加工によって穿設されて、上端開口が封止栓37によって液密的に封止されている。
前記オイル導入通路36は、図6に示すように、前記第2通路構成部4eと補強リブ30の内部に連続して形成されて、小径なメイン通路36aが前記駆動バランサシャフト10とほぼ平行に延設されていると共に、前記各横梁デッキ部4c、4dの内部に形成された図外の複数の油孔を介して前記各バランサシャフト10,11の各プレーンベアリング18a〜19b、22a〜23bに連通している。
また、前記メイン通路36aは、補強リブ30側の一端部36bが大径状に形成されていると共に、該一端部36bに前記オイル供給通路34がほぼ直交方向から接続されている一方、他端部36cが図外のオイルポンプの吐出通路に連通している。
前記小径なメイン通路36aと大径な一端部36bとは、図4及び図5にも示すように、通路のレイアウトの関係で互いの軸心X,Yが偏心して形成されており、メイン通路36aの軸心Xに対して一端部36bの軸心Yがクランクケース4の外側寄り、つまり一側壁25寄りに形成されている。
また、前記一端部36bと接続される前記オイル供給通路34の下端部34bは、同じく通路レイアウトの関係で一端部36bの軸心Y方向ではなくほぼ接線方向に沿って交差して連通するようになっている。前記一端部36bは、先端側が前記補強リブ27の前端面を貫通して形成され、この開口端が最終的に封止栓38によって液密的に封止されている。
前記オイルポンプは、前記バランサ装置9に設けられて、前記オイルパンに貯留されたオイルを吸入してメインオイルギャラリーに吐出して機関の各摺動部の潤滑に供される。一方、前記メインオイルギャラリーに供給されたオイルの一部は、前記オイル導入通路36に圧送されると共に、該オイル導入通路36からオイル供給通路34を介して油孔35から前記オイル供給室28aに供給されて、前記油圧テンショナー32の押圧力に供されるようになっている。
また、前記オイル導入通路36に導入されたオイルは、前記オイル供給通路34の他に、前記各バランサシャフト10,10のプレーンベアリング18a〜19b、22a〜23bに油孔などを介して供給されるようになっている。
したがって、このバランサ装置9によれば、機関が始動されてクランクシャフト3が回転駆動すると、前記クランクスプロケット8と駆動チェーン16及びバランサスプロケット14を介して駆動側バランサシャフト10が前記クランクシャフト3の2倍の速度で回転する。これによって、従動側バランサシャフト11が、駆動側ギア12と従動側ギア13の噛み合い回転伝達を経て駆動側バランサシャフト10と反対方向へ同速度で回転する。
よって、駆動側、従動側のそれぞれのバランスウエイト21も互いに反対方向へ回転しながらバランサシャフト10,11自体の左右の遠心力をキャンセルする。このように、各バランサシャフト10,11の回転に伴い各バランスウエイト21が回転して起振力を内燃機関1に伝達することによって二次振動を抑制する。
そして、本実施形態では、前記桟壁27や補強リブ30及びブリッジ31さらには支持壁29が、前記両側壁25、26間でそれぞれ左右方向から結合されて両側壁25,26間の結合力が高くなることから、クランクケース4の前端側の剛性が高くなる。つまり、クランクケース4に開き方向の荷重に対する強度が高くなるため、前記クランクシャフト3やバランサ装置9の駆動によるクランクケース4の振動や振動騒音の発生を抑制することが可能になる。
しかも、前記通路構成部33が、前記一側壁25と支持壁29にそれぞれ結合していることから、一側壁25に対する補強材として機能し、該一側壁25の強度を高めることができる。このため、前記油圧テンショナー32による前記駆動チェーン16に対する大きな押圧反力荷重が支持壁29を介して前記一側壁25に開き方向に掛かっても、前記通路構成部33の補強作用によって一側壁25の開き方向の変形を十分に抑制することができる。
特に、前記通路構成部33は、前述したように、下端部33aが前記桟壁27に一体に結合されていると共に、外周面33bの一部が前記支持壁29と一側壁25の内面に沿って上下方向の全域でこれらに結合されていることから、一側壁25の開き方向の剛性が一層高くなって、前記油圧テンショナー32による押圧反力荷重に十分に対抗できると共に、前記振動や振動騒音をさらに効果的に抑制することが可能になる。
このように、前記通路構成部33が、補強材としての機能を十分に発揮することから、前記支持壁29や一側壁25を補強するためのリブを特別に設けなくともよく、製造コストの低減化が図れると共に、一側壁25自体を肉厚に形成する必要が無くなる。
また、前記通路構成部33は、外径がオイル供給通路34の内径に対して比較的大きく設定されていることから、補強材としての強度も十分に確保されている。
なお、前記オイル導入通路36を構成する第2通路構成部4eも一側壁25の長手方向に沿って一体に設けられていることから、前記一側壁25の開き方向への補強材としても機能する。このため、前記通路構成部33による補強と相俟ってクランクケース4の強度をさらに向上させることができる。
さらに、前記オイル供給通路34やオイル導入通路36を、クランクケース3を鋳造成形した後に、ドリルによる孔開け作業によって形成するため、かかる形成作業が容易である。
また、前記オイル導入通路36が各バランサシャフト10、11の各プレーンベアリング18a〜19b、22a〜23bに対するオイル(潤滑油)の供給と油圧テンショナー32に対するオイル(油圧)供給の2つを兼用していることから、一つの通路で効率的なオイルの供給が可能になると共に、複雑な油路構造が不要になるので、製造コストの低減化が図れる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば無端状伝達体として前記駆動チェーン16以外に駆動ベルトを用いることも可能である。また、通路構成部33の横断面形状として、円形状以外に三角形状や四角形状など、補強効果を高める形状に変更することも可能である。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1に記載のクランクケース一体型バランサ装置において、
前記オイル供給部は、前記クランクケースの側壁の内面に沿って一体に設けられていることを特徴とするクランクケース一体型バランサ装置。
オイル供給部をクランクケースの側壁と一体化したことによって、該クランクケースの強度を高めることができる。
〔請求項b〕請求項3に記載のクランクケース一体型バランサ装置において、
前記オイル導入通路は、前記大径部の中心に対して小径部の中心がオフセットしていることを特徴とするクランクケース一体型バランサ装置。
〔請求項c〕請求項bに記載のクランクケース一体型バランサ装置において、
前記オイル導入通路は、前記バランサシャフトと平行に延設されて、オイルポンプから圧送されたオイルを前記バランサシャフトの各軸受に供給することを特徴とするクランクケース一体型バランサ装置。
この発明によれば、オイル導入通路がバランサシャフトの各軸受に対するオイル(潤滑油)供給とテンショナーに対するオイル(油圧)供給の2つを兼用していることから、一つの通路で効率的なオイルの供給が可能になると共に、複雑な油路構造が不要になるので、製造コストの低減化が図れる。
〔請求項d〕請求項3に記載のクランクケース一体型バランサ装置において、
前記オイル供給通路の開口端には、封止栓が固定されていることを特徴とするクランクケース一体型バランサ装置。
〔請求項e〕請求項3に記載のクランクケース一体型バランサ装置において、
前記オイル供給通路の大径部側開口端には封止栓が固定されていることを特徴とするクランクケース一体型バランサ装置。
1・・・内燃機関
2…シリンダブロック
3…クランクシャフト
4…クランクケース
4e…第2通路構成部
5…ロアーハウジング
9…バランサ装置
10…駆動側バランサシャフト
11…従動側バランサシャフト
12…駆動側ギア
13…従動側ギア
16…駆動チェーン(無端状伝達体)
25…一側壁
26…他側壁
27…桟壁
28…後端壁
29…支持壁(テンショナー取付部)
29a…オイル供給室
30…補強リブ
31…ブリッジ
32…油圧テンショナー
33…通路構成部(オイル供給部)
33a…下端部
33b…外周面
33c…連結部
34…オイル供給通路(オイル供給部)
36…オイル導入通路
36a…メイン通路
36b…大径一端部

Claims (1)

  1. 周壁の一端側がシリンダブロックに取り付けられ、他端側にオイルパンが取り付けられたクランクケースにバランサ装置が一体的に設けられたクランクケース一体型バランサ装置であって、
    クランクシャフトから無端状伝達体を介して回転力が伝達され、回転駆動されることによって内燃機関の二次振動を低減するバランサシャフトと、
    前記無端状伝達体の外面を油圧によって押圧することにより張力を付与するテンショナーと、
    前記クランクケースに一体に設けられ、前記テンショナーが取り付けられるテンショナー取付部と、
    前記テンショナー取付部とクランクケースの側壁内面との間に一体に設けられた突出部と、
    該突出部の内部に形成され、前記テンショナーに油圧を供給するオイル供給通路と、
    前記クランクケースの端壁側から該クランクケース内に延設され、前記端壁側が段差大径状に形成されて該大径部で前記オイル供給通路と交差してなるオイル導入通路と、を備え、
    前記オイル導入通路からオイル供給通路を介して前記テンショナーに油圧を供給することを特徴とするクランクケース一体型バランサ装置。
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