JP3488774B2 - エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造 - Google Patents

エンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダブロック
の下方にバランサーシャフトを配置してなるエンジンに
関し、特にそのバランサーシャフトの支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかるエンジンは、特開昭63−106
443号公報により公知である。このエンジンはシリン
ダブロックの下方に固定したケーシングを備えており、
このケーシングにピニオンで相互に接続された一対のバ
ランサーシャフトが支持される。そして一方のバランサ
ーシャフトにクランクシャフトから駆動力を伝達するこ
とにより、両バランサーシャフトをクランクシャフト回
転数の2倍の回転数で相互に逆方向に回転させるように
なっている。
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のエ
ンジンは、各バランサーシャフトの両端を2分割したケ
ーシングによってそれぞれ支持しているため、部品点数
が増加する問題がある。そこで、オイルポンプをシリン
ダブロックの下方に配置して一方のバランサーシャフト
をポンプシャフトと一体化或いは連結し、ポンプハウジ
ングを前記一方のバランサーシャフトの支持に利用する
ことが考えられるが、このようにするとオイルポンプが
大型化したり連結部材が増加する問題があり、しかもポ
ンプシャフトの回転数とバランサーシャフトの回転数と
を同一にせざるを得ないためにオイルポンプの設計が制
約される問題がある。
【0003】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンを大型化することなくオイルポンプの回転
数の設計自由度を維持しながらバランサーシャフトを支
持するための部品点数を削減することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、シリンダブロックの
下方にバランサーシャフトを配置してなるエンジンにお
いて、オイルポンプをシリンダブロックの下方に配置
、前記バランサーシャフトと前記オイルポンプのポン
プシャフトとを略同軸上に分離して配置するとともに、
そのオイルポンプのポンプハウジングでバランサーシャ
フトの少なくとも一端を支持し、そのバランサーシャフ
トとポンプシャフトとは、該バ ランサーシャフトの回転
数と無関係にオイルポンプの回転数を設定して該オイル
ポンプの回転数の設計自由度を確保すべく、各々独立に
駆動されることを特徴とする。
【0005】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記オイルポンプのポンプハウジン
グに支持されたバランサーシャフトのジャーナル部の軸
端面に前記オイルポンプから直接オイルを供給するオイ
ル通路を、前記オイルポンプのポンプハウジングに形成
したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。図
1〜図7は本発明の一実施例を示すもので、図1はエン
ジンの縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は
図2の3方向矢視図、図4は図2の4−4線拡大矢視図
(二次バランサー装置の下面図)、図5は図4の5−5
線矢視図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図4の
7−7線拡大断面図である。
【0007】図1〜図3に示すように、本実施例のエン
ジンEはクランクシャフト1が水平方向に配置され、且
つ4本のシリンダ軸線2…が略鉛直方向に配置された直
列4気筒エンジンである。エンジン本体はシリンダヘッ
ド3と、シリンダヘッド3の下面に結合されたシリンダ
ブロック4と、シリンダブロック4の下面に結合された
ロアブロック5と、ロアブロック5の下面に結合された
オイルパン6とを備える。シリンダブロック4の下面に
形成した5個のジャーナル支持部41 〜45 とロアブロ
ック5の上面に形成した5個のジャーナル支持部51
5 との間に、クランクシャフト1の#1〜#5ジャー
ナル部11 〜15 が挟持されて回転自在に支持される。
【0008】ロアブロック5の下面にはトロコイドポン
プよりなるオイルポンプ7と、エンジンEの二次振動を
低減する二次バランサー装置8とが設けられており、こ
れらオイルポンプ7及び二次バランサー装置8はオイル
パン6内に溜まったオイルに浸漬される。オイルパン6
は#1ジャーナル部11 下方が#4ジャーナル部14
方よりも深くなっており、オイルポンプ7を配設する上
で有利である。
【0009】図4〜図6を併せて参照すると明らかなよ
うに、ロアブロック5のジャーナル支持部51 の下面に
結合されたオイルポンプ7のポンプハウジング9は、5
本のボルト10…で一体に結合されたポンプボディ11
及びポンプカバー12の2つの部材から構成される。ポ
ンプボディ11と反対側のポンプカバー12の表面には
6本の補強リブ121a…,121bが突設される(図5参
照)。これら補強リブ121a…,121bにより、後述す
るリヤバランサーシャフト22の支持剛性を高めること
ができるばかりか、オイルパン6内のオイルの波立ちに
よる油面変化を抑制することができる。特に、リヤバラ
ンサーシャフト22のジャーナル支持部に放射状に形成
した5本の補強リブ121a…により、リヤバランサーシ
ャフト22の支持剛性が大幅に向上する。
【0010】ポンプボディ11は、ポンプカバー12と
の合わせ面に開口する吸入ポート111 と、吐出ポート
112 と、ポンプ室113 とを備えており、ポンプ室1
3 に回転自在に支持されたアウターロータ14に噛合
するインナーロータ15は、ポンプボディ11に回転自
在に支持されたポンプシャフト16に結合されて駆動さ
れる。アウターロータ14とインナーロータ15とポン
プシャフト16とがリヤバランサーシャフト22と略同
軸上に配置されるので、外接型ギヤポンプのように2本
のポンプシャフトにそれぞれロータを設けたものに比べ
て、オイルポンプ7をコンパクト化することができる。
【0011】オイルパン6内のオイルを濾過してオイル
ポンプ7の吸入ポート111 に供給するオイルストレー
ナ17の取付フランジ171 が、ポンプカバー12をポ
ンプボディ11に結合する前記5本のボルト10…のう
ちの2本によりポンプカバー12に共締めされる。また
オイルポンプ7の吐出ポート112 から吐出されたオイ
ルは、油路114 を介してシリンダブロック4に形成し
た図示せぬオイルギャラリーに供給され、そこからエン
ジンEの各部に潤滑油として供給される。
【0012】而して、上記構成を備えたオイルポンプ7
は、#1ジャーナル部11 下方でポンプボディ11を貫
通する2本のボルト18,18と、#1ジャーナル部1
1 及び#2ジャーナル部12 間の下方、即ち振れ止めジ
ャーナル部264 側に偏倚した位置でポンプボディ11
を貫通する1本のボルト19とによって、ロアブロック
5の下面に結合される。
【0013】二次バランサー装置8はクランクシャフト
1の回転数の2倍の回転数で相互に逆方向に回転するフ
ロントバランサーシャフト21及びリヤバランサーシャ
フト22を備える。フロントバランサーシャフト21
は、シャフト本体23及び一対の円筒カバー24,25
から構成されており、シャフト本体23はその回転軸か
ら偏心した一対のバランサーウエイト部231 ,232
と、両バランサーウエイト部231 ,232 間に形成さ
れた主ジャーナル部233 と、一方の軸端に形成された
振れ止めジャーナル部234 と、主ジャーナル部233
に隣接して形成された駆動ヘリカルギヤ235 とを備え
ており、一対の円筒カバー24,25は前記回転軸線と
同軸に配置されて前記一対のバランサーウエイト部23
1 ,232 を覆うようにシャフト本体23に固定され
る。
【0014】リヤバランサーシャフト22も前記フロン
トバランサーシャフト21と同様にシャフト本体26及
び一対の円筒カバー27,28から構成されており、シ
ャフト本体26はその回転軸線から偏心した一対のバラ
ンサーウエイト部261 ,262 と、両バランサーウエ
イト部261 ,262 間に形成された主ジャーナル部2
3 と、一方の軸端に形成された振れ止めジャーナル部
264 と、主ジャーナル部263 に隣接して形成された
従動ヘリカルギヤ265 とを備えており、一対の円筒カ
バー27,28は前記回転軸線と同軸に配置されて前記
一対のバランサーウエイト部261 ,262 を覆うよう
にシャフト本体26に固定される。
【0015】このように円筒カバー24,25;27,
28でバランサーウエイト部231 ,232 ;261
262 を覆うことにより、バランサーウエイト部2
1 ,232 ;261 ,262 がオイルパン6内のオイ
ルを攪拌することを防止してフロントバランサーシャフ
ト21及びリヤバランサーシャフト22の回転抵抗を軽
減することができる。
【0016】図7を併せて参照すると明らかなように、
ロアブロック5のジャーナル支持部53 の下面に鉄系材
料製のバランサーホルダー29が2本のボルト30,3
0で結合される。バランサーホルダー29に形成したギ
ヤ室291 の内部にフロントバランサーシャフト21の
駆動ヘリカルギヤ235 とリヤバランサーシャフト22
の従動ヘリカルギヤ265 とが噛合状態で収納されてお
り、このギヤ室291 の開口部を覆ってフロントバラン
サーシャフト21及びリヤバランサーシャフト22の軸
方向の移動を規制するスラストプレート31が、3本の
ボルト32…でバランサーホルダー29に固定される。
スラストプレート31の中央部にはオイル逃がし孔31
1 が形成されており、このオイル逃がし孔311 を介し
て、駆動ヘリカルギヤ235 及び従動ヘリカルギヤ26
5 の噛合によりギヤ室291 の内部に発生する油圧を逃
がすようになっている。
【0017】駆動ヘリカルギヤ235 と従動ヘリカルギ
ヤ265 とは、両バランサーシャフト21,22の主ジ
ャーナル部233 ,263 及び振れ止めジャーナル部2
4 ,264 間に設けられており、且つ主ジャーナル部
233 ,263 に近接して設けられているので、噛み合
い精度が非常に良い。またスラストプレート31は一部
材から構成されているので部品点数が少なくて済み、取
り付けも容易である。またオイル逃がし孔311 はギヤ
室291 の圧力が高い位置で、しかも下方に設けられて
いるので、オイル逃がしに有利である。更にバランサー
ホルダー29を熱膨張率の小さい鉄系材料製としたこと
により、両バランサーシャフト21,22の軸間距離の
変化を最小限に抑えることができ、これにより両ヘリカ
ルギヤ235 ,265 の噛合不良による異音の発生を防
止することができる。
【0018】図4から明らかなように、フロントバラン
サーシャフト21の振れ止めジャーナル部234 はポン
プボディ11に形成した軸受孔115 に支持されるとと
もに、リヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナ
ル部264 はポンプカバー12に形成した軸受孔122
に支持される。オイルポンプ7のポンプシャフト16と
リヤバランサーシャフト22とは同軸上に配置されてお
り、リヤバランサーシャフト22の振れ止めジャーナル
部264 の軸端面2641(図4参照)が臨むようにポン
プカバー12に形成した油室123 は、油路124 を介
してポンプシャフト16の軸端に連通している。
【0019】このように両バランサーシャフト21,2
2を、その長手方向中央の主ジャーナル部233 ,26
3 と、軸端の振れ止めジャーナル部234 ,264 との
2ヵ所で支持しているので、回転に伴う両バランサーシ
ャフト21,22の振動を確実に防止することができ
る。しかも、リヤバランサーシャフト22の振れ止めジ
ャーナル部264 をポンプカバー12の軸受孔122
支持したので、リヤバランサーシャフト22の長さが短
縮されて一層安定した支持が可能となる。更に振れ止め
ジャーナル部264 側に偏倚した位置でポンプボディ1
1をボルト19にてロアブロック5下面に結合している
ので、リヤバランサーシャフト22の支持剛性が大幅に
向上する。
【0020】図1及び図4から明らかなように、ポンプ
ボディ11から延出するポンプシャフト16の軸端及び
フロントバランサーシャフト21の軸端に、それぞれポ
ンプ従動スプロケット33及びバランサー従動スプロケ
ット34が固定されており、これら両スプロケット3
3,34はクランクシャフト1の軸端に固定した駆動ス
プロケット35に無端チェーン36を介して接続され
る。無端チェーン36の張り側にはチェーンガイド37
が設けられ、弛み側には油圧式のチェーンテンショナー
38が設けられる。
【0021】バランサー従動スプロケット34の歯数は
駆動スプロケット35の歯数の2分の1に設定されてお
り、またポンプ従動スプロケット33の歯数はバランサ
ー従動スプロケット34の歯数と異なるように設定され
ている。バランサー従動スプロケット34の歯数はポン
プ従動スプロケット33の歯数よりも少ない方が、オイ
ルポンプ7の性能上好ましい。またオイルポンプ7及び
フロントバランサーシャフト21を駆動する無端チェー
ン36は、カムシャフト駆動用の無端チェーン36aの
内側、つまりクランクシャフト1の#1ジャーナル部1
1 側に配置されている。
【0022】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0023】エンジンEを駆動すると、クランクシャフ
ト1の回転は駆動スプロケット35及び無端チェーン3
6を介してポンプ従動スプロケット33及びバランサー
従動スプロケット34に伝達される。バランサー従動ス
プロケット34の歯数は駆動スプロケット35の歯数の
2分の1に設定されているため、フロントバランサーシ
ャフト21と、このフロントバランサーシャフト21に
同一歯数の駆動ヘリカルギヤ235 及び従動ヘリカルギ
ヤ265 を介して接続されたリヤバランサーシャフト2
2とは、クランクシャフト1の2倍の回転数で相互に逆
方向に回転してエンジンEの二次振動を軽減する。また
ポンプ従動スプロケット33の歯数はバランサー従動ス
プロケット34の歯数と異なっているため、ポンプシャ
フト16は両バランサーシャフト21,22と異なる回
転数(例えば、両バランサーシャフト21,22の回転
数の2分の1)で回転する。
【0024】このように、シリンダブロック4の下方に
配置されるポンプシャフト16及びリヤバランサーシャ
フト22を同軸上に分離して配置し、各々独立に駆動し
ているので、オイルポンプ7が大型化することがなく、
しかもオイルポンプ7とリヤバランサーシャフト22と
をシリンダブロック4の下方にコンパクトに配置できる
ばかりか、リヤバランサーシャフト22の回転数と無関
係にオイルポンプ7の回転数を設定して設計自由度を維
持することができる。尚、ポンプシャフト16及びリヤ
バランサーシャフト22は厳密に同軸上に配置する必要
はないが、エンジンEのコンパクト化及び設計自由度を
考慮すると、実施例の通り同軸上に配置することが望ま
しい。
【0025】図4から明らかなように、オイルポンプ7
の吐出ポート112 に一端を連通させた給油溝125
ポンプカバー12のポンプシャフト16対向面に形成
し、この給油溝125 の他端をポンプカバー12に形成
した軸方向の油路124 に連通させているので、吐出ポ
ート112 から給油溝125 を介して供給されるオイル
は軸方向の油路124 を経て油室123 に供給され、そ
の油室123 に連なる軸受孔122 に支持したリヤバラ
ンサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 を潤
滑する。このようにポンプカバー12に油路124 を形
成したことによって、最小限の長さの油路でリヤバラン
サーシャフト22の振れ止めジャーナル部264 を潤滑
することができる。
【0026】また、リヤバランサーシャフト22はその
従動ヘリカルギヤ265 がフロントバランサーシャフト
21の駆動ヘリカルギヤ235 から受ける反力によって
図4の矢印A方向に付勢される。しかしながら、ポンプ
カバー12に形成した給油溝125 及び軸方向の油路1
4 を介して油室123 に作用する油圧によってリヤバ
ランサーシャフト22の振れ止めジャーナル部264
軸端面2641が矢印B方向に付勢されるため、リヤバラ
ンサーシャフト22のスラスト方向の移動を規制して異
音の発生を防止することができる。
【0027】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0028】例えば、実施例ではポンプハウジング9を
ポンプボディ11及びポンプカバー12に2分割し、フ
ロントバランサーシャフト21の振れ止めジャーナル部
234 をポンプボディ11に支持し、リヤバランサーシ
ャフト22の振れ止めジャーナル部264 をポンプカバ
ー12に支持しているが、ポンプハウジング9を任意の
部材に分割し、その任意の位置にフロントバランサーシ
ャフト21及び/又はリヤバランサーシャフト22を支
持することができる。尚、請求項1及び2に記載された
発明には、ポンプシャフトと略同軸上に配置されたバラ
ンサーシャフトがポンプハウジングのみに片持状に支持
されたものも含まれ、またバランサーシャフトに設けら
れたギヤが直接クランクシャフトに設けられたギヤに噛
合して駆動されるものも含まれる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、シリンダブロック下方に配置したバランサ
ーシャフトを、シリンダブロック下方に配置したオイル
ポンプのポンプシャフトを支持するポンプハウジング
支持したので、バランサーシャフトを支持するための特
別の支持部材が不要になって部品点数が削減される。し
かもバランサーシャフトとポンプシャフトとを略同軸上
に分離して配置したので、オイルポンプやエンジンを大
型化することなくバランサーシャフトとオイルポンプと
をシリンダブロックの下方に配置することができる。
たこのようにシリンダブロック下方で略同軸上に配置さ
れたバランサーシャフトとポンプシャフトとを各々独立
に駆動しているため、バランサーシャフトの回転数と無
関係にオイルポンプの回転数を設定可能として、オイル
ポンプの回転数の設計自由度を確保することができる。
【0030】また請求項2に記載された発明によれば、
ポンプハウジングに支持されたバランサーシャフトのジ
ャーナル部の軸端面にオイルポンプから直接オイルを供
給するオイル通路をポンプハウジングに形成したので、
前記オイル通路を短縮することができるばかりか、オイ
ル通路の構造を複雑化しないでバランサーシャフトのジ
ャーナル部を潤滑することができ、しかも前記軸端面に
作用する油圧でバランサーシャフトのスラスト方向の移
動を規制することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線拡大矢視図(二次バランサー装
置の下面図)
【図5】図4の5−5線矢視図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】図4の7−7線拡大断面図
【符号の説明】
4 シリンダブロック 7 オイルポンプ 9 ポンプハウジング 124 油路(オイル通路) 16 ポンプシャフト 22 リヤバランサーシャフト(バランサーシャ
フト) 264 振れ止めジャーナル部(ジャーナル部) 2641 軸端面
フロントページの続き (72)発明者 清水 千春 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭51−55836(JP,A) 実開 昭56−113109(JP,U) 実開 昭62−107136(JP,U) 実開 昭59−14910(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/26 F02B 77/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック(4)の下方にバラン
    サーシャフト(22)を配置してなるエンジンにおい
    て、 オイルポンプ(7)をシリンダブロック(4)の下方に
    配置し、前記バランサーシャフト(22)と前記オイル
    ポンプ(7)のポンプシャフト(16)とを略同軸上に
    分離して配置するとともに、そのオイルポンプ(7)の
    ポンプハウジング(9)でバランサーシャフト(22)
    の少なくとも一端を支持し そのバランサーシャフト(22)とポンプシャフト(1
    6)とは、該バランサーシャフト(22)の回転数と無
    関係にオイルポンプ(7)の回転数を設定して該オイル
    ポンプ(7)の回転数の設計自由度を確保すべく、各々
    独立に駆動される ことを特徴とする、エンジンにおける
    バランサーシャフトの支持構造。
  2. 【請求項2】 前記オイルポンプ(7)のポンプハウジ
    ング(9)に支持されたバランサーシャフト(22)の
    ジャーナル部(264 )の軸端面(2641)に前記オイ
    ルポンプ(7)から直接オイルを供給するオイル通路
    (124 )を、前記オイルポンプ(7)のポンプハウジ
    ング(9)に形成したことを特徴とする、請求項1記載
    のエンジンにおけるバランサーシャフトの支持構造。
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