JP5355096B2 - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents

車両用ガラスアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP5355096B2
JP5355096B2 JP2008557120A JP2008557120A JP5355096B2 JP 5355096 B2 JP5355096 B2 JP 5355096B2 JP 2008557120 A JP2008557120 A JP 2008557120A JP 2008557120 A JP2008557120 A JP 2008557120A JP 5355096 B2 JP5355096 B2 JP 5355096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
glass
horizontal
conductor
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008557120A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008096751A1 (ja
Inventor
健己 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP2008557120A priority Critical patent/JP5355096B2/ja
Publication of JPWO2008096751A1 publication Critical patent/JPWO2008096751A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5355096B2 publication Critical patent/JP5355096B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • H01Q1/1278Supports; Mounting means for mounting on windscreens in association with heating wires or layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/325Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

本発明は、車両用ガラスアンテナ、特に、デジタルTV(テレビ)用のアンテナを有する車両用ガラスアンテナに関する。
従来技術には、防曇用熱線を有するデフォッガと、デフォッガの上部領域に形成されたAM用アンテナと、デフォッガとAM用アンテナとの間に配置されるFM用アンテナとを備える車両用ガラスアンテナ装置が開示されている(例えば、特表2003−500870号公報参照)。
例えば、車両用ガラスアンテナ装置1は、図1に示すように、車両用ガラスアンテナと、信号増幅手段7と、受信装置10とを備えている。車両用ガラスアンテナは、後部窓ガラス2の表面に、複数の防曇用熱線3eを有するデフォッガ3の上部に設けられた、AM帯域を受信するAM用アンテナ4と、熱線3eとAM用アンテナ4との間に設けられた、FM帯域を受信するFM用アンテナ5とを有している。
信号増幅手段7は、複数のAM用水平導体4aで受信したAM電波の信号を、給電点4bを介して増幅するAM用増幅手段8と、1本の水平パターンからなるFM用アンテナ5で受信したFM電波の信号を、給電点5aを介して増幅するFM用増幅手段9とを有している。
受信装置10は、例えば同軸ケーブルを介して信号増幅手段7からAM又はFM帯域の信号を受信して、適宜、可視・可聴信号に変換する。
デフォッガ3は、車両の窓ガラスの両サイドに上下方向に配置され、互いに向かい合うバスバー3a及び3bと、バスバー3a及び3bのそれぞれに熱線用電源6により電圧Vを供給するように設けられた給電点3c及び3dと、バスバー3aとバスバー3bとの間で水平方向に配置される複数の熱線3eとを備えている。
また、AM帯域の受信感度は、AM用アンテナの水平導体の占める面積に比例する傾向があり、ある程度の長さ及び総面積を必要とする。
近年において、テレビ放送用電波(TV電波)の受信に適したアンテナを、車両用窓ガラスのAM用アンテナの上部に構成させることが考えられる。
しかしながら、TV電波の受信に適したアンテナを、AM用アンテナの上部に構成した場合、AM用アンテナが、TV電波の受信に適したアンテナの感度特性に悪影響を及ぼすことがある。
この現象は、次のように考えることができる。地上波デジタルTV用のアンテナ(以下、デジタルTV用アンテナと称する)を、水平導体を有するAM用アンテナの上部に位置するように、後部窓ガラスに設ける場合、図2に示すように、デジタルTV用アンテナの受信感度の指向性が、後部窓ガラス面に垂直な方向(点線で示す方向)に変化し、デジタルTV用アンテナの受信感度が低下する。
即ち、水平導体を有するAM用アンテナの影響を受けて、デジタルTV用アンテナの水平方向の感度が低下するため、後部窓ガラス面に垂直な方向に変化してしまう。その結果、デジタルTV用アンテナにおける希望波方向への指向性のコントロールが困難となり、感度が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明は、後部窓ガラスの限られた領域において、水平方向に対して良好な感度を有するTV電波の受信に適したデジタルTV用アンテナと、AM用アンテナとを有する車両用ガラスアンテナを提供することを目的とする。
本発明による一態様の車両用ガラスアンテナは、水平方向に延在する複数の熱線を有するデフォッガを設ける車両用窓ガラスの表面に形成された車両用ガラスアンテナであって、前記熱線側に前記複数の熱線に対し略並行に形成される水平素子を有する、TV電波を受信する第1のアンテナと、前記デフォッガと前記第1のアンテナとの間に形成され、AM電波を受信する第2のアンテナとを備え、前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナに近接して位置する不連続部を有することを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、少なくとも1本の不連続水平導体と、前記不連続水平導体に並行して位置する少なくとも1本の連続水平導体とを有することを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、垂直導体及び部分的水平導体からなる少なくとも1つのガンマ状アンテナ素子を有することを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、垂直導体及び部分的水平導体からなる連続したメアンダ状アンテナ素子を有することを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記第1のアンテナは、L字状又はループ状のアンテナ素子を備え、前記水平素子は、前記L字状又はループ状のアンテナの一部であることを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記水平素子は、互いに容量結合する複数本の導体素子から構成することを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、少なくとも1本の垂直導体を有し、前記垂直導体が、前記不連続水平導体に電気的に接続されていることを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記水平素子と前記不連続水平導体との間の水平方向離間距離が、前記車両用窓ガラスの表面に沿った距離で0mm以上75mm以下であることを特徴とする。
また、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記水平素子と前記連続水平導体との間の垂直方向離間距離が、前記車両用窓ガラスの表面に沿った距離で10mmより大きく、135mmより小さい距離であることを特徴とする。
好適には、本発明による一態様の車両用ガラスアンテナにおいて、前記水平素子と前記連続水平導体との間の垂直方向離間距離が、前記車両用窓ガラスの表面に沿った距離で10mmより大きく、135mmより小さい距離であるように、車両用ガラスアンテナを構成する。より好適には、前記垂直方向離間距離が、前記車両用窓ガラスの表面に沿った距離で45mmより大きく、135mmより小さい距離であるように、車両用ガラスアンテナを構成する。
車両の後部窓ガラスの限られた領域において、水平方向に対して良好な感度を有するTV電波の受信に適したデジタルTV用アンテナとAM用アンテナとを備える車両用ガラスアンテナを構成できる。
従来の車両用ガラスアンテナ装置の一例を示す図である。 デジタルTV用アンテナの受信感度の指向性を示す図である。 本発明による実施例1の車両用ガラスアンテナの構成図である。 本発明による実施例2の車両用ガラスアンテナの構成図である。 本発明による実施例3の車両用ガラスアンテナの構成図である。 本発明による実施例4の車両用ガラスアンテナの構成図である。 比較例1の車両用ガラスアンテナの構成図である。 図6に示した車両用ガラスアンテナにおいて、x及びxの値を変化させた、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較図である。 比較例1、実施例3及び実施例4にそれぞれ示した車両用ガラスアンテナにおける、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較図である。 本発明による実施例5の車両用ガラスアンテナの構成図である。 本発明による実施例6の車両用ガラスアンテナの構成図である。 比較例2の車両用ガラスアンテナの構成図である。 比較例2、実施例5及び実施例6にそれぞれ示した車両用ガラスアンテナにおける、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較図である。 本発明による実施例7の車両用ガラスアンテナを示す図である。 本発明による実施例8の車両用ガラスアンテナを示す図である。 本発明による実施例9の車両用ガラスアンテナを示す図である。 本発明による実施例10の車両用ガラスアンテナを示す図である。 比較例3の車両用ガラスアンテナの構成図である。 比較例3、実施例7〜10にそれぞれ示した車両用ガラスアンテナにおける、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較図である。 本発明による一実施例のダイポールアンテナ型のデジタルTV用アンテナを備える車両用ガラスアンテナを示す図である。 本発明による一実施例のモノポール状アンテナに無給電素子を追加したデジタルTV用アンテナを備える車両用ガラスアンテナを示す図である。 本発明による一実施例の車両用ガラスの両端部に配置したデジタルTV用アンテナを備える車両用ガラスアンテナを示す図である。
以下、各図面を参照しながら、本発明の実施例を説明する。尚、各図面において、同様な構成要素には、同一の参照番号を付して説明する。
後述する実施例によれば、後部窓ガラス2の限られた領域においても、必要なAM用アンテナの特性を殆ど劣化させることなく、デジタルTV用アンテナは良好な感度特性を有する。
まず、本発明による実施例1の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例1)
図3に、本発明による実施例1の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例1の車両用ガラスアンテナは、水平方向に延在する複数の熱線を有するデフォッガ3を設ける後部窓ガラス2の表面に形成された車両用ガラスアンテナであって、デフォッガの熱線3eに対し略並行に延びる水平素子18cを有する、TV電波を受信するデジタルTV用アンテナ(第1のアンテナ)18と、デフォッガ3とデジタルTV用アンテナ18との間に形成されたAM電波を受信するAM用アンテナ(第2のアンテナ)4とを備えている。また、デフォッガ3とAM用アンテナ4との間に、FM用アンテナ5が設けられている。
図3に示すように、ある車両(例えばセダン車)の後部窓ガラス2には、視界的に十分な幅となるように防曇用の複数の熱線3e(一般的に15〜40mm間隔)を有するデフォッガ3が設けられており、デフォッガ3の上方には、FM用アンテナ5及びAM用アンテナ4が設けられている。デフォッガ3は、短絡線3fを有することもでき、短絡線3fは、複数の熱線3eの各々を互いに接続する。
また、FM用アンテナ5は、受信感度を改善するため、熱線3eと容量結合するように、複数の熱線3eの最上位に位置する熱線と近接(5〜10mm程度の距離)して配置されている。ここで、AM用アンテナ4とデフォッガ3との間の距離は例えば30mmで保持され、複数のAM用アンテナの水平導体4aは60mmの幅を有している。以下、車両の窓ガラスに沿って、水平方向と略直交する方向を垂直方向と称する。
デジタルTV用アンテナ18は、1/4波長モノポール状アンテナとして構成されており、車両のアース部に電気的に接続した接地用パターン18aと、地上波デジタルTVの搬送波を受信する水平素子18cを含むアンテナ素子(例えば、L字状に形成される)と、デジタルTV用アンテナからの信号を増幅するアンプ18b(接地用パターン18aと、そのアンテナ素子との間に配置される)とを備えている。アンプ18bからの出力は、例えば同軸ケーブルを介して受信機により受信して、適宜、可聴・可視信号に変換される(図示せず)。
1/4波長モノポール状アンテナにおけるアンテナ素子は、地上波デジタルTV搬送波の周波数帯域(470MHz〜770MHz)で共振するには、ガラスに起因する短縮率が60%の場合、L字状のアンテナ素子の長さとして60mm〜150mmの範囲内が好適であり、例えば、80mmとすることができる。尚、L字状アンテナ素子の水平素子18cは、極めて0mmに近い長さで形成させることもできるが、水平偏波の受信性能の向上のため、好適にはL字状アンテナ素子の長さの半値とでき、例えば、40mmとすることができる。
AM用アンテナ4は、給電点4bと電気的に接続され、水平素子18cに対して略並行に延びる複数の水平導体と、給電点4bと電気的に接続され、複数の水平導体に対し略直角方向に延びる短絡線4fとを備えている。
更に、実施例1において、AM用アンテナ4は、デジタルTV用アンテナ18と近接する側に、水平導体が不連続となっている領域(以下、不連続部4gと称する)を有している(本実施例における不連続部4gは、水平導体が設けられていない領域である)。そこで、以下、不連続部4gを端部とする水平導体を不連続水平導体4cと称し、不連続水平導体4c以外の水平導体を連続水平導体4dと称することとする。即ち、複数の水平導体は、少なくとも1本の不連続水平導体4cと少なくとも1本の連続水平導体4dとから構成される。図3に示すように、実施例1の不連続部4gは、デジタルTV用アンテナ18の下方に位置し、複数の連続水平導体4dの上方に設けられている。
また、デジタルTV用アンテナ18の水平素子18cと、AM用アンテナ4の不連続水平導体4c及び連続水平導体4dとの間には、所定の位置関係が保持されている。より具体的には、車両用窓ガラスの表面に沿って、水平素子18cと不連続水平導体4cとの間の水平方向離間距離をx及びxとし、水平素子18cと不連続部4gの下方に位置する連続水平導体4dとの間のガラスの表面に沿った方向における垂直方向離間距離をyとして、所定の位置関係を規定することができる。
このように、AM用アンテナ4に不連続部4gを設けることにより、デジタルTV用アンテナ18の感度特性を改善することができるようになる。また、水平素子18cと不連続水平導体4c及び連続水平導体4dとの間の所定の位置関係は、後述するように、これらx、x及びyで規定することができるようになる。
次に、本発明による実施例2の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例2)
図4に、本発明による実施例2の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例2の車両用ガラスアンテナの構成は、不連続部4gの大きさが異なることを除き、実施例1と同様であり、同様の説明を省略する。図4に示すように、実施例2の不連続部4gは、デジタルTV用アンテナ18の水平素子18cの下方に位置し、1本の連続水平導体4dの上方に設けられている。
このように、実施例2の車両用ガラスアンテナは、実施例1の車両用ガラスアンテナの構成に比べ、距離yの値が大きくなっている。後述するように、yの値を大きくすることにより、デジタルTV用アンテナ18の感度特性を更に改善することができるようになる。
次に、本発明による実施例3の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例3)
図5に、本発明による実施例3の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例3の車両用ガラスアンテナの構成は、不連続部4gの構成が異なることを除き、実施例1と同様であり、同様の説明を省略する。図5に示すように、実施例3の不連続部4gは、デジタルTV用アンテナ18の水平素子18cの下方に位置し、複数の連続水平導体4dの上方に設けられている。
更に、実施例3の車両用ガラスアンテナにおいて、複数の連続水平導体4dのうち最上位の連続水平導体は、不連続部4gからなる領域に、少なくとも1本以上の垂直導体4hを有している。垂直導体4hは、複数の連続水平導体4dに渡って形成されてもよい。
このように、AM用アンテナ4に不連続部4gを設けることにより、デジタルTV用アンテナ18の感度特性を改善することができ、更に、不連続部4g に垂直導体4hを設けることにより、AM用アンテナ4の感度特性の劣化を防止することができる。
次に、本発明による実施例4の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例4)
図6に、本発明による実施例4の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例4の車両用ガラスアンテナの構成は、不連続部4gの構成が異なることを除き、実施例2と同様であり、同様の説明を省略する。図6に示すように、実施例4の不連続部4gは、デジタルTV用アンテナ18の水平素子18cの下方に位置し、1本の連続水平導体4dの上方に設けられている。
更に、実施例4の車両用ガラスアンテナにおいて、1本の連続水平導体4dは、不連続部4gからなる領域に、少なくとも1本以上の垂直導体4hを有している。
このように、AM用アンテナ4に不連続部4gを設けることにより、デジタルTV用アンテナ18の感度特性を改善することができ、更に、不連続部4gに垂直導体4hを設けることにより、AM用アンテナ4の感度特性の劣化を防止することができる。
次に、前述した実施例1〜4の効果をより明確にするために、以下、車両用ガラスアンテナの比較例1を説明する。尚、同様の構成要素には、同一の参照番号を付して説明する。
(比較例1)
図7は、従来の車両用ガラスアンテナの上部にデジタルTV用アンテナを配置した図であり、比較例1を示す図である。図7において、車両用ガラスアンテナは、前述した実施例と同様に、デフォッガ3を有する車両用窓ガラスにおいて、デジタルTV用アンテナ18と、AM用アンテナ4と、FM用アンテナ5とを備えている。尚、デフォッガ3、デジタルTV用アンテナ18及びFM用アンテナ5は、前述した実施例に示す構成と同様であり、説明を省略する。
図7に示す比較例1において、AM用アンテナ4の水平導体は、連続水平導体のみから構成されている。また、AM用アンテナ4の最上位の水平導体とデジタルTV用アンテナとの間隔は45mmである。
ここで、上述した各実施例に関連して、具体的な効果を示すために、x、x及びyで規定される所定の位置関係(x、x、y)を特定して、デジタルTV用アンテナ又はAM用アンテナの感度特性の測定結果を以下に説明する。
図8に、図7(比較例1)及び図6(実施例4)にそれぞれ示した車両用ガラスアンテナにおいて、x及びxの値を変化させた、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較を示す。また、表1に、図8に対応する数値的測定結果を示す(単位はdBi)。更に、表2に、表1に対応する感度特性の平均値、最小値及び最大値を示す(単位はdBi)。尚、図8、表1及び表2は、平均感度をダイポールアンテナで受信した場合の測定結果を基準とした受信感度の比として表した測定結果を示している。ここで、図7に示す比較例1としての車両用ガラスアンテナは、y=45mmに相当する。図8において、図6(実施例4)に示す車両用ガラスアンテナについては、y=105mmとし、x= x=10〜100mmの間で変化させたときの測定結果である。
Figure 0005355096
Figure 0005355096
図8、表1及び表2から、AM用アンテナ4に不連続部4gを設けることにより、且つ、x及びxを増大させることにより、図7(比較例1)に示す車両用ガラスアンテナと比較して、デジタルTV用アンテナの感度特性が改善することが分かる。
更に、不連続部4gを規定するx及びxの範囲を、0mm以上75mm以下とすると、平均感度の最小値が−11.0より大きくなり、好適であることが分かる。
図9に、図7(比較例1)、図5(実施例3)及び図6(実施例4)にそれぞれ示した車両用ガラスアンテナにおける、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較を示す。また、表3に、図9に対応する数値的測定結果を示す(単位はdBi)。更に、表4に、表3に対応する感度特性の平均値、最小値及び最大値を示す(単位はdBi)。尚、図9、表3及び表4は、デジタルTV用アンテナの車両外側方向の水平方向、角度180度分(即ち、車両側方から後方にかけての受信感度)の平均値(受信感度)を、ダイポールアンテナで受信した場合を基準とした受信感度の比として表した測定結果を示している。前述したように、図7に示す比較例1としての車両用ガラスアンテナは、y=45mmに相当する。図9において、図5(実施例3)及び図6(実施例4)に示す車両用ガラスアンテナについては、x= x=50mmとし、それぞれy=65mm(図5)、及び、y=105mm(図6)としたときの測定結果である。
Figure 0005355096
Figure 0005355096
図9及び表3から、AM用アンテナ4に不連続部4gを設けることにより、且つ、yを増大させることにより、デジタルTV用アンテナの感度特性が改善することが分かる。
表4から、図7(比較例1)に示す車両用ガラスアンテナと比較して、図5(実施例3)に示す車両用ガラスアンテナでは、デジタルTV用アンテナの平均感度が1.3dB向上していることが分かる。更に、図7(比較例1)に示す車両用ガラスアンテナと比較して、図6(実施例4)に示す車両用ガラスアンテナでは、デジタルTV用アンテナの平均感度が2.1dB向上していることが分かる。
また、表4と、車両用ガラスアンテナの限られたアンテナ配置領域を鑑みて、不連続部4gを規定するyの好適な範囲が、45mmより大きく、135mmより小さい距離であることが分かる。
次に、AM用アンテナに不連続部4gを設けることによる、AM用アンテナの感度特性について説明する。
表5に、図7(比較例1)、図4(実施例2)及び図6(実施例4)にそれぞれ示した車両用ガラスアンテナにおける、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較を示す(単位はdBμV)。前述したように、図7に示す比較例1の車両用ガラスアンテナは、y=45mmに相当する。図4(実施例2)及び図6(実施例4)に示す車両用ガラスアンテナについては、x= x=50mmとし、y=105mm(図4及び図6)としたときの測定結果である。
Figure 0005355096
表5から、AM用アンテナに不連続部4gを設けることによるAM受信感度の悪影響は、殆ど無いことが分かる。また、実施例4(図6)のように、AM用アンテナ4の不連続部4gからなる領域に垂直導体4hを設けることにより、比較例1(図7)とほぼ同等のAM用アンテナの受信感度が得られることが分かる。
また、前述した実施例1〜4に示す車両用ガラスアンテナであれば、AM用アンテナ4に不連続部4gを設けることにより、デジタルTV用アンテナ18の指向性が後部窓ガラス面に垂直な方向に変化させることができ、デジタルTV用アンテナの希望波方向への指向性のコントロールができるようになる。
前述した実施例3及び4において、垂直導体4hを連続水平導体4dと物理的接続を保持するように説明しているが、容量結合によって電気的に接続されていればよい。また、垂直導体4hを補助するような、無給電素子を垂直導体4hに隣接配置することもできる。
次に、本発明による実施例5の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例5)
図10に、本発明による実施例5の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例5の車両用ガラスアンテナの構成は、デジタルTV用アンテナの構成が異なることを除き、実施例3と同様であり、同様の説明を省略する。図10に示すように、実施例5のデジタルTV用アンテナ58は、水平素子を含むループ導体素子58cと、ループ導体素子58c及び給電点を接続する垂直導体素子と、垂直導体素子から延びる補助導体素子58dと、補助導体素子58d及びループ導体素子58cと容量結合する無給電素子58eで構成される。
図10に示すように、実施例5の車両用ガラスアンテナにおいて、ループ導体素子58cの水平素子と連続水平導体4dとの間の垂直方向離間距離yは、30mmに保持されている。また、水平方向離間距離xは、ループ導体素子58cの水平素子と不連続水平導体4cとの間で、車両用窓ガラスに沿った距離として0mm以上75mm以下となるように構成している。
次に、本発明による実施例6の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例6)
図11に、本発明による実施例6の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例6の車両用ガラスアンテナの構成は、デジタルTV用アンテナの構成が異なることを除き、実施例4と同様であり、同様の説明を省略する。また、実施例6の車両用ガラスアンテナは、実施例5と同様のデジタルTV用アンテナ58を備える。
図11に示すように、実施例6の車両用ガラスアンテナにおいて、ループ導体素子58cの水平素子と連続水平導体4dとの間の垂直方向離間距離yは、70mmに保持されている。また、水平方向離間距離xは、ループ導体素子58cの水平素子と不連続水平導体4cとの間で、車両用窓ガラスに沿った距離として0mm以上75mm以下となるように構成している。
次に、前述した実施例5及び6の効果をより明確にするために、以下、比較例2の車両用ガラスアンテナを説明する。尚、同様の構成要素には、同一の参照番号を付して説明する。
(比較例2)
図12に、比較例2の車両用ガラスアンテナを示す。図12に示す比較例2の車両用ガラスアンテナの構成は、デジタルTV用アンテナの構成が異なることを除き、前述した図7に示す構成と同様であり、同様の説明を省略する。また、図12に示す比較例2の車両用ガラスアンテナは、実施例5及び6と同様のデジタルTV用アンテナ58を備える。
図12に示すように、比較例2の車両用ガラスアンテナにおいて、ループ導体素子58cと連続水平導体4dとの間の垂直方向離間距離は、10mmに保持されている。
図13に、図12に示す比較例2の車両用ガラスアンテナと図10及び図11に示す車両用ガラスアンテナの平均感度の測定結果を示す。また、表6に、図13に対応する数値的測定結果を示す(単位はdBi)。尚、表6は、デジタルTV用アンテナの車両外側方向の水平方向、角度180度分(即ち、車両側方から後方にかけての受信感度)の平均値(受信感度)を、ダイポールアンテナで受信した場合の測定結果を基準とした受信感度の比として表した測定結果を示している。
Figure 0005355096
図13及び表6から、実施例5(図10)及び実施例6(図11)の車両用ガラスアンテナでは、比較例2(図12)に比べデジタルTV用アンテナ特性が改善されていることが分かる。
また、実施例5及び実施例6の構成であれば、前述した実施例3及び4と同様に、AM用アンテナの感度特性の低減を防止することができることは言うまでもない。
従って、前述した実施例5及び6に示す車両用ガラスアンテナにおいても、AM用アンテナ4に不連続部を設けることにより、デジタルTV用アンテナの指向性が後部窓ガラス面に垂直な方向に変化させることができ、デジタルTV用アンテナの希望波方向への指向性のコントロールができるようになる。
次に、本発明による実施例7の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例7)
図14は、本発明による実施例7の車両用ガラスアンテナを示す図である。実施例7の車両用ガラスアンテナは、双ループアンテナ型のデジタルTV用アンテナ28を備え、デジタルTV用アンテナの構成が異なることを除き、前述の実施例4と同様であり、同様の説明を省略する。尚、本実施例において、双ループアンテナ型に限定するものではなく、単一のループアンテナ型のデジタルTV用アンテナとすることもできることに留意する。実施例7におけるデジタルTV用アンテナ28において、水平素子は、導体素子28c,28dからなる。
図14に示すように、双ループアンテナ28は、導体素子28c,28dからなる水平素子を有し、これら水平素子と連続水平導体4dとの間の垂直方向離間距離yは、90mmに保持されている。また、水平方向離間距離xは、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と不連続水平導体4cとの間で、車両用窓ガラスに沿った距離として40mmとなるように構成している。
次に、本発明による実施例8の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例8)
図15に、本発明による実施例8の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例8の車両用ガラスアンテナの構成は、AM用アンテナ4の構成が異なることを除き、実施例7と同様であり、同様の説明を省略する。図15に示すように、実施例8のAM用アンテナ4は、不連続部4gからなる領域に、垂直導体4h及び部分的水平導体4jからなるガンマ(Γ)状AM用アンテナ素子を少なくとも1つ以上(同図において、4つのガンマ状AM用アンテナ素子)を設けている。このように、不連続部4gからなる領域にガンマ状AM用アンテナ素子を設けてAM用アンテナ4を構成した場合、後述で明らかとなるが、デジタルTV用アンテナ28の受信感度への悪影響を殆ど生じることなく、AM用アンテナ4の受信感度を改善することができる。これは、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と連続水平導体4dとの間で、垂直方向離間距離yを規定することができることを意味している。
尚、図15に示す実施例8では、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と連続水平導体4dとの間の垂直方向離間距離yは、90mmに保持されている。また、水平方向離間距離xは、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と不連続水平導体4cとの間で、車両用窓ガラスに沿った距離として25mmとなるように構成している。
次に、本発明による実施例9の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例9)
図16に、本発明による実施例9の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例9の車両用ガラスアンテナの構成は、AM用アンテナ4の構成が異なることを除き、実施例8と同様であり、同様の説明を省略する。図16に示すように、実施例9のAM用アンテナ4は、不連続部4gからなる領域に、垂直導体4h及び部分的水平導体4kからなる連続的な蛇行形状のAM用アンテナ素子(以下、メアンダ状AM用アンテナ素子と称する)を設けている。このように、不連続部4gからなる領域にメアンダ状AM用アンテナ素子を設けてAM用アンテナ4を構成した場合、後述で明らかとなるが、デジタルTV用アンテナ28の受信感度への悪影響を殆ど生じることなく、AM用アンテナ4の受信感度を改善することができる。これは、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と、FMアンテナ5又はデフォッガ3との間で、垂直方向離間距離yを規定することができることを意味している。
尚、図16に示す実施例9では、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)とFMアンテナ5との間の垂直方向離間距離yは、120mmに保持されている。また、水平方向離間距離xは、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と不連続水平導体4cとの間で、車両用窓ガラスに沿った距離として25mmとなるように構成している。
次に、本発明による実施例10の車両用ガラスアンテナを説明する。
(実施例10)
図17に、本発明による実施例10の車両用ガラスアンテナの構成図を示す。実施例10の車両用ガラスアンテナの構成は、不連続部4gからなる領域に、垂直導体4h及び部分的水平導体4kからなる連続的なメアンダ状AM用アンテナ素子を設けた実施例9とは別の例である。図17に示す実施例10では、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と連続水平導体4dとの間の垂直方向離間距離yは、120mmに保持されている。また、水平方向離間距離xは、双ループアンテナ28の水平素子(導体素子28c,28d)と不連続水平導体4cとの間で、車両用窓ガラスに沿った距離として55mmとなるように構成している。
次に、前述した実施例7〜10の効果をより明確にするために、以下、比較例3の車両用ガラスアンテナを説明する。尚、同様の構成要素には、同一の参照番号を付して説明する。
(比較例3)
図18に、比較例3の車両用ガラスアンテナを示す。図18に示す比較例3の車両用ガラスアンテナの構成は、実施例7〜10の車両用ガラスアンテナとは相違して、AM用アンテナ4は、不連続部4gを有していない。
図18に示すように、比較例3の車両用ガラスアンテナにおいて、双ループアンテナ28と連続水平導体4dとの間の垂直方向離間距離yは、30mmに保持されている。
図19に、図18に示す比較例3及び図14〜図17にそれぞれ示した各実施例7〜10の車両用ガラスアンテナにおける、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較を示す。また、表7に、図19に対応する数値的測定結果を示す(単位はdBi)。更に、表8に、表7に対応する感度特性の平均値、最小値及び最大値を示す(単位はdBi)。尚、図19、表7及び表8は、デジタルTV用アンテナの車両外側方向の水平方向、角度180度分(即ち、車両側方から後方にかけての受信感度)の平均値(受信感度)を、ダイポールアンテナで受信した場合を基準とした受信感度の比として表した測定結果を示している。
Figure 0005355096
Figure 0005355096
図19及び表8から、AM用アンテナ4に不連続部4gを設けることにより、デジタルTV用アンテナの感度特性が改善することが分かる。
特に、表8から、図18(比較例3)に示す車両用ガラスアンテナと比較して、図14〜図17にそれぞれ示した各実施例7〜10の車両用ガラスアンテナでは、デジタルTV用アンテナの平均感度が、それぞれ1.8dB,1.8dB,1.9dB,2.0dB向上していることが分かる。
次に、AM用アンテナに不連続部4gを設けることによる、AM用アンテナの感度特性について説明する。
表9に、図18に示す比較例3及び図14〜図17にそれぞれ示した各実施例7〜10の車両用ガラスアンテナにおける、デジタルTV用アンテナの感度特性の測定結果の比較を示す(単位はdBμV)。
Figure 0005355096
表9から、図14〜図17にそれぞれ示した各実施例7〜10の車両用ガラスアンテナのように、AM用アンテナ4の不連続部4gからなる領域にガンマ状AM用アンテナ素子又はメアンダ状AM用アンテナ素子を設けたことにより、比較例3(図18)とほぼ同等のAM用アンテナの受信感度が得られることが分かる。
従って、図14〜図17に示す各実施例7〜10の車両用ガラスアンテナでは、AM用アンテナ4の受信感度を低減させることなく、デジタルTV用アンテナ特性が改善されていることが分かる。
従って、各実施例7〜10の車両用ガラスアンテナにおいても、AM用アンテナ4に不連続部を設けることにより、デジタルTV用アンテナの指向性が後部窓ガラス面に垂直な方向に変化させることができ、デジタルTV用アンテナの希望波方向への指向性のコントロールができるようになる。
尚、前述した実施例9及び10の車両用ガラスアンテナにおいて、不連続部4gからなる領域に設けたメアンダ状AM用アンテナ素子の例を図16及び図17のそれぞれに図示しているが、これら図示した例に限定するものではない。例えば、図16及び図17に示すメアンダ状AM用アンテナ素子は、矩形状の折れ曲がりとしているが、該折れ曲がりの角部に丸みをつけてもよく、或いは又、メアンダ状AM用アンテナ素子の全体の形状を正弦波状に蛇行する形状としてもよい。
また、上述から明らかなように、デジタルTV用アンテナ28と並行して延在するアンテナ素子部分によって垂直方向離間距離yが規定されることになるので、不連続部4gの領域における垂直導体4h及び部分的水平導体4j,4kからなるAM用アンテナ素子は、個々に独立した態様(図14〜図17)で構成すればよく、該AM用アンテナ素子の形状及び大きさ、並びに該AM用アンテナ素子間の距離は、如何なる態様のものであってもよい。
以下、本発明による他の実施例の車両用ガラスアンテナを説明する。
(他の実施例)
図20に示すように、車両用ガラスアンテナは、ダイポールアンテナ型のデジタルTV用アンテナ38を備えることができる。本例におけるデジタルTV用アンテナ38において、水平素子は、導体素子38c,38dからなる。
図21に示すように、車両用ガラスアンテナは、感度特性を改善するように無給電素子41a及び41bを追加した、モノポール状アンテナのデジタルTV用アンテナ48を備えることができる。尚、無給電素子41a又は41bのうちいずれかのみを追加したデジタルTV用アンテナ48とすることもできる。本例におけるデジタルTV用アンテナ48において、水平素子は、互いに容量結合する導体素子41a,41b,41cからなる。
図22に示すように、車両用ガラスアンテナは、車両用ガラスの両端部に配置したデジタルTV用アンテナ18L及び18Rを備えることができる。尚、車両後部窓ガラスのみならず、車両前部又は側部にデジタルTV用アンテナを複数設け、各々のデジタルTV用アンテナからの受信信号をダイバーシティ合成することもできる。
また、AM用アンテナの形状は如何なるアンテナパターンに変形してもよく、AM用アンテナの不連続水平導体4c及び連続水平導体4dの接続も任意に形成できる。例えば、前述した図3〜6に示すAM用アンテナ4では、給電点とは反対側の端部が、それぞれ開放されたアンテナパターンとなっているが、導体素子を付加してそれぞれを電気的に接続してもよい。或いはまた、不連続部4gにおける、不連続水平導体4cの端部が、連続水平導体4dと接続されているが、それぞれを開放したアンテナパターンとすることができる。
また、AM用アンテナは、複数の水平導体を互いに接続する短絡線4fを有することもでき、短絡箇所は任意に形成できる。
尚、防曇用熱線3e及び車両本体に対して容量結合することによるAM用アンテナの受信感度の低下を防ぐためには、防曇用熱線3e及び車両本体とAM用アンテナとの間の距離は、30mm以上とすることが好適である。
上述した実施例で示した構成以外にも、上述した実施例を様々に組み合わせて、本発明を実現できることは当業者に明らかである。
例えば、デジタルTV用アンテナの下部に位置するAM用アンテナの水平導体を削除した分、AM用アンテナの水平導体を延長し、又は、付加することによってAM用アンテナの面積を同じにすることができる。
更に、上述した実施例では、x及びxの距離を0mm以上の場合について説明したが、x及びxの距離を0mm以上と限定しなくともよい。即ち、不連続部4gの水平方向長さを、デジタルTV用アンテナ18の水平素子18cの長さより短くしてもよい。水平素子18cの長さより短い、不連続部4gをAM用アンテナ4に設けることは、比較例1(図7)に対してデジタルTV用アンテナの感度特性を改善させる。このことは、前述した表4の結果に基づいて理解されるべきである。
上述した実施例において、代表的な例として本発明を説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、前述した実施例において、デジタルTV用アンテナを、デフォッガ又はAM用アンテナの上部に設けた構成として説明したが、その逆の配置構成としてもよい。従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明によれば、極めて高感度の地上波デジタルTV用アンテナ及びAM用アンテナを有する車両用ガラスアンテナを構成させることができ、そのような車両用ガラスアンテナを備える車両において有用である。

Claims (9)

  1. 水平方向に延在する複数の熱線を有するデフォッガを設ける車両用窓ガラスの表面に形成された車両用ガラスアンテナであって、
    前記熱線側に前記複数の熱線に対し略並行に形成される水平素子を有する、TV電波を受信する第1のアンテナと、
    前記デフォッガと前記第1のアンテナとの間に形成され、AM電波を受信する第2のアンテナとを備え、
    前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナに近接して位置する不連続部を有することを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  2. 前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、少なくとも1本の不連続水平導体と、前記不連続水平導体に並行して位置する少なくとも1本の連続水平導体とを有することを特徴とする、請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ。
  3. 前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、垂直導体及び部分的水平導体からなる少なくとも1つのガンマ状アンテナ素子を有することを特徴とする、請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ。
  4. 前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、垂直導体及び部分的水平導体からなる連続したメアンダ状アンテナ素子を有することを特徴とする、請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ。
  5. 前記第1のアンテナは、L字状又はループ状のアンテナ素子を備え、前記水平素子は、前記L字状又はループ状のアンテナの一部であることを特徴とする、請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ。
  6. 前記水平素子は、互いに容量結合する複数本の導体素子から構成することを特徴とする、請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ。
  7. 前記第2のアンテナは、前記不連続部の領域に、少なくとも1本の垂直導体を有し、前記垂直導体が、前記不連続水平導体に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項2に記載の車両用ガラスアンテナ。
  8. 前記水平素子と前記不連続水平導体との間の水平方向離間距離が、前記車両用窓ガラスの表面に沿った距離で0mm以上75mm以下であることを特徴とする、請求項2に記載の車両用ガラスアンテナ。
  9. 前記水平素子と前記連続水平導体との間の垂直方向離間距離が、前記車両用窓ガラスの表面に沿った距離で10mmより大きく、135mmより小さい距離であることを特徴とする、請求項2に記載の車両用ガラスアンテナ。
JP2008557120A 2007-02-06 2008-02-05 車両用ガラスアンテナ Active JP5355096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008557120A JP5355096B2 (ja) 2007-02-06 2008-02-05 車両用ガラスアンテナ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007026972 2007-02-06
JP2007026972 2007-02-06
JP2008557120A JP5355096B2 (ja) 2007-02-06 2008-02-05 車両用ガラスアンテナ
PCT/JP2008/051861 WO2008096751A1 (ja) 2007-02-06 2008-02-05 車両用ガラスアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008096751A1 JPWO2008096751A1 (ja) 2010-05-20
JP5355096B2 true JP5355096B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=39681660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008557120A Active JP5355096B2 (ja) 2007-02-06 2008-02-05 車両用ガラスアンテナ

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2109181A4 (ja)
JP (1) JP5355096B2 (ja)
WO (1) WO2008096751A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101050368B1 (ko) 2009-03-19 2011-07-20 주식회사 에이스테크놀로지 차량에 설치된 쉐이드 밴드 안테나
JP6428258B2 (ja) * 2014-12-26 2018-11-28 Agc株式会社 車両用ガラスアンテナ
JP2017175290A (ja) 2016-03-22 2017-09-28 旭硝子株式会社 バックドア、及びガラスアンテナ
WO2018088744A2 (en) * 2016-11-11 2018-05-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Beamforming antenna assembly including patterned mirror and vehicle side mirror assembly including the same
KR20180053200A (ko) 2016-11-11 2018-05-21 삼성전자주식회사 패턴이 형성된 거울을 포함하는 빔포밍 안테나 어셈블리와 이를 포함하는 차량 사이드 미러 어셈블리
JP7283269B2 (ja) * 2019-06-28 2023-05-30 Agc株式会社 バックドア及びリアガラス

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001486A1 (ja) * 2004-06-29 2006-01-05 Nippon Sheet Glass Company, Limited 車両用リアガラスに形成されるデフォッガの熱線パターン構造および車両用リアガラス
JP2006166470A (ja) * 1999-05-13 2006-06-22 Nippon Sheet Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ装置およびそれを用いた受信装置
JP2006524927A (ja) * 2003-12-05 2006-11-02 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 車両ガラスアンテナ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2193846B (en) * 1986-07-04 1990-04-18 Central Glass Co Ltd Vehicle window glass antenna using transparent conductive film
JP2517718Y2 (ja) * 1990-11-06 1996-11-20 日本板硝子株式会社 窓ガラスアンテナ
JPH09181513A (ja) * 1995-12-22 1997-07-11 Asahi Glass Co Ltd 自動車用ガラスアンテナ装置
DE60018917T2 (de) 1999-05-13 2006-03-30 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Scheibenantennenanordnung für fahrzeug und funkempfänger mit einer derartigen anordnung
JP2003304166A (ja) * 2002-04-09 2003-10-24 Toyota Motor Corp 車載アンテナ装置
JP4200487B2 (ja) * 2003-09-24 2008-12-24 セントラル硝子株式会社 車両用後部窓ガラス
JP4459012B2 (ja) * 2004-10-19 2010-04-28 日本板硝子株式会社 車両用ガラスに形成されるデフォッガの熱線パターン構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006166470A (ja) * 1999-05-13 2006-06-22 Nippon Sheet Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ装置およびそれを用いた受信装置
JP2006524927A (ja) * 2003-12-05 2006-11-02 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 車両ガラスアンテナ
WO2006001486A1 (ja) * 2004-06-29 2006-01-05 Nippon Sheet Glass Company, Limited 車両用リアガラスに形成されるデフォッガの熱線パターン構造および車両用リアガラス

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008096751A1 (ja) 2008-08-14
JPWO2008096751A1 (ja) 2010-05-20
EP2109181A4 (en) 2010-02-17
EP2109181A1 (en) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3101733B1 (en) Glass antenna
JP4739258B2 (ja) 車両用リアガラスに形成されるデフォッガの熱線パターン構造および車両用リアガラス
JP5355096B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP2006311499A (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP2017005354A (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用アンテナを備えた後部窓ガラス
JP2009049706A (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP2011135405A (ja) 自動車用のガラスアンテナ
JPWO2015019904A1 (ja) アンテナ装置
JP2013131889A (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP5671971B2 (ja) 車両用アンテナ
JP2012029032A (ja) 車両用アンテナ
JP5338377B2 (ja) ガラスアンテナ
JP6251476B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP2009164678A (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP5441793B2 (ja) ガラスアンテナ
JP5387317B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP5560607B2 (ja) ガラスアンテナ
JP2010109958A (ja) 車両用のガラスアンテナ
JP5624041B2 (ja) 統合アンテナ
KR101340742B1 (ko) 차량용 유리 안테나
JP5316230B2 (ja) ガラスアンテナ
JP2015056688A (ja) ガラスアンテナ
JP2008301218A (ja) 車両用ガラスアンテナ
JP5633295B2 (ja) 車両用アンテナ
JP2016072910A (ja) アンテナ及び窓ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5355096

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250