JP5354624B2 - 自走台車およびこれを備えた搬送システム - Google Patents

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Description

本発明は、前方を走行する自走台車と一定の車間距離を保って走行可能な自走台車および当該自走台車を備えた搬送システムに関する。
従来から周知の搬送システムは、例えば図9に示すように、搬送方向Yに沿って床面FLに敷設されるループ状のガイドレール(不図示)と、当該ガイドレールに案内されて搬送方向Yに走行する複数の自走台車8とを備え、搬送物品を自走台車8上に積載して搬送する(例えば、特許文献1)。
このような搬送システムは、複数の組立工程によって所定の物品を組み立てる組立ラインに適用されることがあり、この場合、作業者が自走台車8上に乗って台車上で組立作業を行う(例えば、特許文献2)。
各自走台車8は、前方の自走台車8との車間距離を検出する非接触式の距離センサ80と、障害物および前方の自走台車8への追突を検出する接触式のバンパセンサ81とを備える。
自走台車8は、距離センサ80によって前方の自走台車8との車間距離を測定し、前方の自走台車8と一定の車間距離を保って搬送方向Yに走行する。すなわち、搬送システムは、各自走台車8に距離センサ80を備えることによって、各台車間の車間距離が一定となるように自走台車8を走行制御することが可能となっている。
各自走台車8が車間距離を一定に保って走行しているときには、台車間に所定の隙間が生じることは避けられない。そのため、従来においては、搬送物品、組立作業で使用するボルト、ネジなどの小物品および台車上で組立作業している作業者が、当該隙間から床面FLへ落下することがあり、非常に危険であった。
特開平01−296319号公報 特開2005−343195号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、自走台車間の隙間から物品および作業者が落下することを防止できる自走台車および当該自走台車を備えた搬送システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る自走台車は、搬送方向に沿って前後に配置された複数の自走台車間において、後方の自走台車と前方の自走台車とが一定の車間距離を保って搬送方向に走行可能な自走台車であって、
車体の前面に前後方向に移動可能に設けられたバンパ本体と、バンパ本体を前方に付勢する付勢手段と、バンパ本体の上端に設けられ、前方の自走台車との車間の隙間を覆うカバー部材とを備え、
前方の自走台車に近接したときに、カバー部材の先端が、前方の自走台車に接触して上方に移動し前方の自走台車の上面に乗り上がり、車間の隙間が前記カバー部材により上方から覆われる。
好ましくは、カバー部材は、バンパ本体の上端で上下方向に回動可能に取り付けられる。
好ましくは、バンパ本体は、車体の下端で前後方向に回動可能に取り付けられる。
好ましくは、前方の自走台車の上面に対してカバー部材の先端の高さを調節する高さ調節手段を備える。
好ましくは、車体の幅方向にのびる円柱形状の円柱部材がカバー部材の先端に設けられ、円柱部材の下部が、前方の自走台車の上面および後面で形成される角部に接触し、カバー部材の先端が前方の自走台車の上面に乗り上がる。
好ましくは、前方の自走台車との車間距離を検出する非接触式の車間距離検出手段が、前方にバンパ本体が位置するように車体の前面に設けられ、バンパ本体の車間距離検出手段が対向する部分は切り抜かれている。
また、本発明に係る搬送システムは、搬送方向に沿って床面に敷設されたガイドレールと、複数の上記の自走台車とを備え、搬送物品を自走台車に積載し、自走台車をガイドレールに沿って搬送方向に走行させて搬送物品を搬送する。
本発明に係る自走台車および搬送システムは、上記構成を備えることにより、後方の自走台車が前方の自走台車に近接したときに、後方の自走台車のカバー部材の先端が前方の自走台車に接触して前方の自走台車の上面に乗り上がるようになっている。これによって、台車間の隙間がカバー部材によって上方から完全に覆われるので、物品および台車上で作業する作業者が台車間の隙間から床面へ落下することを防止でき、安全性が確保される。
本発明に係る搬送システムの側面図である。 本発明に係る自走台車の正面図である。 本発明に係る自走台車の部分側面図である。 本発明に係る自走台車の部分側面図であり、カバー部材が前方の自走台車に乗り上げた状態を示す。 カバー部材の先端の高さを調節する高さ調整手段の構成を示す図である。 本発明に係る自走台車の他の実施形態を示す図であり、図6Aはカバー部材が乗り上げる前の状態を示し、図6Bはカバー部材が乗り上げた後の状態を示す。 本発明に係る自走台車の他の実施形態を示す図であり、カバー部材が前方の自走台車に乗り上げた後の状態を示す。 本発明に係る自走台車の他の実施形態を示す図であり、バンパセンサがテープスイッチで構成された自走台車を示す。 従来の搬送システムの側面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る自走台車(以下、単に自走台車という)およびこれを備えた搬送システム(以下、単に搬送システムという)について説明する。
搬送システムは、図1に示すように、搬送方向Yに走行する複数の自走台車1、2、2’を備える。複数の自走台車1、2、2’は、搬送方向Yに沿って前後に配置されている。ループ状のガイドレール18(図2)が、自走台車1、2、2’を搬送方向Yに案内するために、床面FLに搬送方向Yに沿って敷設されている。搬送システムは、自走台車1、2、2’上に搬送物品を積載し、自走台車1、2、2’を搬送方向Yに走行させて搬送物品の搬送を行う。
搬送システムは、例えば、複数の組立工程を経て物品を製造する組立ラインに適用することも可能である。この場合、作業者が搬送方向Yに走行する自走台車1、2、2’の上に乗り、台車上で組立作業を行う。
自走台車1は車体10を備え、車体10には駆動輪11と、従動としての前輪12および後輪13とが床面FL上を転動するように取り付けられている。自走台車1は、ガイドレール18に沿って走行するために、ガイドレール18に係合する不図示のガイドローラを備える。また、自走台車1は、駆動輪11の駆動などの走行制御を行うための制御部14を備える。
自走台車1は、前方の自走台車2および障害物への衝突による衝撃を吸収、緩和し、かつ当該衝突を検出可能なバンパ構造を、車体10の前面15に備える。バンパ構造は、バンパ本体3と、バンパ本体3を付勢するためのバネ部材(付勢手段)4と、バンパ本体3への障害物などの衝突を検出するためのバンパセンサ5とで構成される。以下、図2および図3を参照して、バンパ構造について説明する。
自走台車1は、その前面15にプレート形状のバンパ本体3を備える。バンパ本体3は、図2に示すように、車体10の幅と同じ幅を有し、車体10の前面15を前方から覆う。バンパ本体3は、図3に示すように、バンパ本体3の下部を構成する垂直部30と、垂直部30の上端から前方に傾斜してのびる傾斜部31と、傾斜部31の上端から後方に水平にのびる上端部32とを備える。垂直部30、傾斜部31および上端部32は一体的に連続して形成されている。
バンパ本体3は、前面15の下端でヒンジ33によって前後方向に回動可能(移動可能)に取り付けられる。バネ部材4が車体10に設けられ、バンパ本体3を前方に付勢する。バンパ本体3は付勢されることで前方に回動しようとするが、上端部32に設けられた係止部34が、車体10の上面16に設けられた規制部17に係止され、これ以上前方へ回動しないように回動が規制されている。こうして、バンパ本体3はバネ部材4により前方付勢状態で所定の姿勢を保っている。
バンパセンサ5は、例えばレバー式のリミットスイッチであって、センサ本体部50と、センサ本体部50に回動可能に取り付けられたレバー部51とからなる。センサ本体部50は制御部14に接続される。レバー部51の先端は自重またはスプリング力により前方へ傾倒し、バンパ本体3の傾斜部31に当接している。
バンパ本体3に前方の自走台車2などの物体が衝突した場合、バンパ本体3は、バネ部材4の付勢力に抗して後方へ回動する。レバー部51は、傾斜部31に傾倒しているので、バンパ本体3と共に後方に回動する。バンパ本体3に所定値以上の力が作用し、レバー部材51が図3の一点鎖線で示す検出位置にまで回動すれば、センサ本体部50がONになる。こうして、バンパセンサ5は、物体が前方から所定以上の力でバンパ本体3に衝突したことを検出する。制御部14は、バンパセンサ5から検出信号を受け取ると、駆動輪11の駆動を止めて自走台車1を走行停止させる。
さらに、自走台車1は、搬送方向Yに走行している前方の自走台車2との車間距離を検出する距離センサ(車間距離検出手段)6を、前面15に備える。距離センサ6は、例えば、投光部と受光部とからなる光センサなどの非接触式のセンサである。図2に示すように、バンパ本体3の中央には開口部35が形成され、バンパ本体3の距離センサ6が対向する部分は切り抜かれている。これにより、距離センサ6は、前方に位置するバンパ本体3に干渉されることなく、前方の自走台車2との車間距離を検出できる。
距離センサ6は、図3に示すように、制御部14に接続され、制御部14は距離センサ6からの検出信号に基づいて駆動輪11を駆動する。これにより、後方の自走台車1は前方の自走台車2との車間距離を自由に調整して走行することができ、前方の自走台車2との車間距離を一定に保って搬送方向Yに走行することができる。
自走台車1は、前方の自走台車2との車間の隙間を覆うためのカバー部材7を備える。カバー部材7は、車体10の幅と同じ幅を有する。カバー部材7は、前方にのびる一辺部70と、下方にのびる他辺部71とからなり、側面視で略L字形状である。一辺部70の先端には、車体10の幅方向にのびる円柱形状の円柱部材72が溶接されている。
カバー部材7は、バンパ本体3の上端でヒンジ73によって上下方向に回動可能に取り付けられる。カバー部材7はその自重により下方へ回動しようとするが、他辺部71がバンパ本体3の傾斜部31を貫通する押しボルト36に当接することで、下方への回動は規制さる。すなわち、押しボルト36がストッパとして機能し、カバー部材7を所定の位置に保持している。
カバー部材7の位置は前方の自走台車2に合わせて設定される。本実施形態では、カバー部材7の先端を構成する円柱部材72の下端の高さhが、自走台車2の車体20の上面21より僅かに低くなるように、カバー部材7の位置が設定されている。
次に、カバー部材7の動作について説明する。カバー部材7を上記のように位置設定したことにより、後方の自走台車1が前方の自走台車2に近接すると、先端の円柱部材72の下部が、自走台車2の上面21および後面22で形成される角部23に接触するようになっている。
円柱部材72が自走台車2の角部23に接触すると、接触による衝撃が、前後方向に回動可能で、前方付勢されたバンパ本体3により吸収される。そしてこれと同時に、円柱部材72は角部23への接触によってヒンジ73を中心に回動して上方に移動し、図4に示すように自走台車2の上面21に乗り上がる。
こうして、後方の自走台車1のカバー部材7の先端が前方の自走台車2の上面21に乗り上がり、カバー部材7が後方の自走台車1から前方の自走台車2に渡って設けられ、両自走台車1、2の車間の隙間を上方から覆う。後方の自走台車1は、カバー部材7で車間の隙間を上方から覆った状態のまま、距離センサ6によって前方の自走台車2との車間距離を一定に保って走行する。また、図1に示すように、自走台車2’が自走台車1に近接すると、上記同様に自走台車2’のカバー部材7が自走台車1、2’間の隙間を上方から覆う。そして、自走台車2’は、カバー部材7で車間の隙間を上方から覆った状態で、前方の自走台車1との車間距離を一定に保って走行する。
すなわち、搬送システムは、複数の自走台車1、2、2’を一定の車間距離を保って走行制御しているときに、全ての台車間の隙間をカバー部材7で上方から覆われた状態にすることができる。したがって、台車間の隙間からネジなどの小物品、搬送物品および台車上で作業している作業者の落下が確実に防止される。
また、カバー部材7の先端の円柱部材72は、図4の通り、自走台車2の上面21に乗り上げた後は、その自重により上面21と隙間なく接しているので、ネジなどの小物品がカバー部材7と自走台車2の上面21との間から床面FLに落下することもない。さらに、カバー部材7が前方の自走台車2に乗り上がっている状態では、作業者がカバー部材7を踏んだとしても、その負荷をバンパ本体3および自走台車2の車体20とで支持することができる。したがって、台車上の作業者はカバー部材7に足を置いても姿勢を崩したりすることはなく、台車上で安全に作業することができる。
以上のようにして、台車間の隙間からの物品および作業者の落下を確実に防止することができ、十分な安全性が確保される。
前方の自走台車2が後方の自走台車1から離間すれば、円柱部材72は上面21から離れ、カバー部材7は自重により他辺部71が押しボルト36に当接するまで下方に回動して、図3に示す元の位置に戻る。再度、後方の自走台車1が前方の自走台車2に近接すれば、カバー部材7が上記のようにして前方の自走台車2に乗り上がる。
カバー部材7が前方の自走台車2に接触するときに、バンパセンサ5が反応しないようにする必要がある。すなわち、バンパセンサ5が動作するためにバンパ本体3に作用すべき力を、カバー部材7が前方の自走台車2に乗り上げるために必要な力よりも大きく設定しなければならない。さらに、カバー部材7ができるだけ少ない力で、前方の自走台車2に乗り上がることが好ましい。本実施形態では、先端の円柱部材72の周側面の下部を前方の自走台車2の角部23に接触させるようにして、カバー部材7が少ない力で滑らかに乗り上がるようになっている。そしてこのためには、カバー部材7の先端(円柱部材72)の高さhが、図3に示したように、前方の自走台車2の上面21に対して所望の高さになるように、自走台車1を設計する必要がある。
しかしながら、搬送システムは、何十台という複数の自走台車1、2、2’を備えるものであり、これらを大量生産する場合には生産誤差が生じ、カバー部材7の先端が前方の自走台車2に対して所望の高さにないことがある。また、自走台車1の経年劣化により、カバー部材7の先端が所望の高さからずれてしまうこともある。さらに、自走台車1が走行する床面FLが必ずしもフラットであるとも限らず、僅かな傾斜があれば、カバー部材7の先端が所望の高さにないこともある。このようなことが原因で、例えば、図5の実線で示すように、カバー部材7の先端の円柱部材72の高さhが、前方の自走台車2の上面21から大きく下がり、図3で示したような所望の高さにないことがある。
このような問題を解決するために、自走台車1は、前方の自走台車2の上面21に対するカバー部材7の先端の高さhを調整するための高さ調整手段を備える。高さ調整手段は、本実施形態では、バンパ本体3の傾斜部31を貫通する上記の押しボルト36で構成されている。押しボルト36は、その貫通方向に移動させることができる。押しボルト36を前方に押せば、これに当接したカバー部材7の他辺部71が押されるので、先端の円柱部材72を上方に回動させることができる。一方、押しボルト36を後方に引けば、円柱部材72を下方に回動させることができる。
すなわち、押しボルト36の押し量によってカバー部材7の先端(円柱部材72)の高さhを自由に設定することができる。したがって、カバー部材7の先端が、図5の実線で示すように好ましくない高さにある場合でも、押しボルト36によって、図5の一点鎖線で示すように前方の自走台車2に対して所望の高さに調整することができる。これにより、上記の問題を解決することができる。
カバー部材7の先端は円柱部材72で構成されていたが、図6に示す構成などでもよい。図6Aに示すように、カバー部材7の先端側は側面視でV字形状に形成されている。この構成では、後方の自走台車1が前方の自走台車2に近接したときに、カバー部材7の先端の前方傾斜部74が、自走台車2の角部23に接触するようになっている。そして、この接触によってカバー部材7の先端が上方へ回動して、図6Bに示すように、自走台車2の上面21に乗り上がる。これによって、台車間の隙間がカバー部材7により上方から完全に覆われ、物品および作業者の当該隙間からの落下が防止される。カバー部材7が乗り上げた状態では、その自重によってV字形状部分の下端75と上面21とが隙間なく接しているので、カバー部材7と自走台車2の上面21との間からネジなどの小物品が落下することもない。
さらに、自走台車1の他の実施形態を図7に示す。図7は、後方の自走台車1のカバー部材7が既に前方の自走台車2に乗り上げた状態を示す。図7において、上記の実施例と同一の構成は同一の符号を付し、可能な限り説明は省略する。
バンパ本体3は、傾斜部31の上端から垂直にのびる第2垂直部37と、第2垂直部37の上端から前方に突出した突出部38とを有する。第2垂直部37には、押しボルト36を支持する支持部材39が取り付けられる。
棒状の保持部材40が、バンパ本体3を前方に付勢するばね部材4内を挿通するように設けられる。保持部材40の前端はバンパ本体3に固定され、後端側は車体10内に貫通する。バンパ本体3はばね部材4の付勢力により前方に回動しようとするが、保持部材40の後端側に設けられた係止部34が前面15に設けられた規制部17に係止され、これ以上前方に回動しないように回動が規制される。ンパ本体3はこのようにして前方付勢状態で保持される。
図7の実施例では、係止部34および規制部17が車体10内に設けられ、図3の実施例のように車体10の上面16の前端側に設けられていない。これにより、車体10の上面16の前端側に凸部を発生させず、フラット化を図っている。
カバー部材7は、水平部76と、水平部76の下面先端に溶接された円柱部材72とからなる。水平部76は、図3の実施例におけるカバー部7の一辺部70とバンパ本体3の上端部32とを一体としたものであり、これにより部品点数の低減を図っている。
カバー部材7は、互いに上下に重ねられた二つのヒンジ77、78を介してバンパ本体3の上端に上下方向に移動可能に取り付けられる。下側のヒンジ77は、その2枚のブラケットが回動軸から後方にのびるように配置される。一方、上側のヒンジ78は、その2枚のブラケットが回動軸から前方にのびるように配置される。
下側のヒンジ77の一方のブラケットはバンパ本体3の突出部38に取り付けられ、他方のブラケットは上側のヒンジ78の一方のブラケットに取り付けられる。上側のヒンジ78の他方のブラケットはカバー部材7の水平部76に取り付けられる。カバー部材7は、当該構成により、二つのヒンジ77、78が開くことで上方に移動でき、二つのヒンジ77、78が閉じることで下方に移動できる。
カバー部材7の後端には板ばね79の一端が取り付けられており、板ばね79の他端は上面16に設けられた固定部材19に固定される。板ばね79の付勢力によりカバー部材7の先端(円柱部材72)が下方に付勢されている。なお、カバー部材7は、板ばね79の付勢力に抗して移動させると、一点鎖線で示すように移動する。カバー部材7が前方の自走台車2に乗り上げていない状態では、カバー部材7の先端は当該付勢力により下方に移動しようとするが、水平部76が押しボルト36に当接して、これ以上下方へは移動しない。
前方の自走台車2の上面21の後端には段差部が形成されている。本実施例では、カバー部材7が前方の自走台車2に乗り上げる前において、円柱部材72の高さは段差部の上面24に対して設定される。なお、図3の実施例と同様に、押しボルト36はストッパとして機能するだけでなく高さ調整手段として機能する。押しボルト36を上下に動かし支持部材39からの突出量を変化させることにより、上面24に対する円柱部材72の高さを調整できる。
前方の自走台車2の後面22には、後方の自走台車1の支持部材39が入り込むための支持部材39よりも十分大きな不図示の受容凹部が形成されている。後方の自走台車1が前方の自走台車2に近接するときに、支持部材39が受容凹部に入り込んで自走台車2に接触しないようにし、カバー部材7の乗り上げに干渉しないようにしている。
後方の自走台車1が前方の自走台車2に近接したときに、円柱部材72が自台車2の後面22および上面24により形成される角部25に接触し、これにより円柱部材72が板ばね79の付勢力に抗して上方へ移動し、自走台車2の上面24に乗り上がる。カバー部材7が自走台車1、2間の車間の隙間を上方から覆い、図3の実施例と同様に物品などの落下を防止できる。
図7に示すように、カバー部材7は段差部の上面24に乗り上がり、上面21には乗り上がらないようになっている。円柱部材72が段差部の上面24に位置しているとき、カバー部材7の水平部76と自走台車2の上面21とは面一になり、凸部を発生させずフラットになっている。また、本実施例では、板ばね79がカバー部材7の先端を下方に付勢しており、円柱部材72が角部25に接触して上面24に乗り上がるときに、必要以上に上方に移動しないようになっている。
さらに、図8に示す構成もある。図8の自走台車1では、バンパセンサ5がテープスイッチ52で構成されている。テープスイッチ52は円柱部材72に取り付けられる。テープスイッチ52は、当然ながら、カバー部材7が前方の自走台車2に乗り上がるときに前方の自走台車2に接触しない位置に取り付けられる。障害物などが所定以上の力でテープスイッチ52に接触すると、制御部14が駆動輪11(図1)を止めて、自走台車を停止させる。
ンパセンサ5を、図3のようにレバー式のリミットスイッチで構成した場合、上述の通り、バンパセンサ5が動作する力を、カバー部材7が乗り上がる力より大きく設定しなければならない。一方、ンパセンサ5を、図8のように円柱部材72に取り付けたテープスイッチ52で構成した場合、バンパセンサ5が動作する力を、カバー部材7が乗り上がる力に関係なく自由に設定でき、カバー部材7が乗り上がる力より小さく設定しても問題はない。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の構成は本実施形態に限定されるものではない。
本実施形態では、カバー部材7を備える自走台車1、2、2’が、床面FLに敷設されたループ状のガイドレール18に沿って走行するループ台車であるが、これに限定されるものではない。自走台車1、2、2’は、床面FLに敷設されたライン、IDコード、バーコードなどを、撮像手段(カメラなど)で撮像して自動走行する無人搬送台車(AGV)であってもよい。
また、本実施形態では、バンパ本体3は、車体10の前面15の下端でヒンジ33により回動可能に取り付けられて、前後方向へ移動可能となっている。しかしながら、バンパ本体3が前後方向に移動可能な構成であれば、本実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、バンパ本体3をリニアガイドにより前後方向に移動可能に前面15に取り付け、バネ部材4によって前方に付勢してもよい。
また、図3の実施形態では、カバー部材7をヒンジ73により上下方向に回動可能にバンパ本体3に取り付けることで、カバー部材7の先端が前方の自走台車2の上面21に乗り上がるようになっている。そうではなく、例えば、カバー部材7をリニアガイドにより上下方向に移動可能にバンパ本体3に取り付けることで、カバー部材7の先端が前方の自走台車2の上面21に乗り上がるようにしてもよい。
1 自走台車
10 車体
15 前面
18 ガイドレール
2 自走台車(自走台車1の前方の自走台車)
21 上面
22 後面
23 角部
3 バンパ本体
36 押しボルト(高さ調整手段)
4 バネ部材(付勢手段)
5 バンパセンサ
6 距離センサ(車間距離検出手段)
7 カバー部材
72 円柱部材(カバー部材の先端)
Y 搬送方向
FL 床面

Claims (7)

  1. 搬送方向に沿って前後に配置された複数の自走台車間において、後方の自走台車と前方の自走台車とが一定の車間距離を保って前記搬送方向に走行可能な自走台車であって、
    車体の前面に前後方向に移動可能に設けられたバンパ本体と、前記バンパ本体を前方に付勢する付勢手段と、前記バンパ本体の上端に設けられ、前記前方の自走台車との車間の隙間を覆うカバー部材とを備え、
    前記前方の自走台車に近接したときに、前記カバー部材の先端が、前記前方の自走台車に接触して上方に移動し前記前方の自走台車の上面に乗り上がり、前記車間の隙間が前記カバー部材により上方から覆われることを特徴とする自走台車。
  2. 前記カバー部材は、前記バンパ本体の上端で上下方向に回動可能に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の自走台車。
  3. 前記バンパ本体は、前記車体の下端で前後方向に回動可能に取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自走台車。
  4. 前記前方の自走台車の上面に対して前記カバー部材の先端の高さを調節する高さ調節手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自走台車。
  5. 前記車体の幅方向にのびる円柱形状の円柱部材が前記カバー部材の先端に設けられ、前記円柱部材の下部が、前記前方の自走台車の上面および後面で形成される角部に接触し、前記カバー部材の先端が前記前方の自走台車の上面に乗り上がることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自走台車。
  6. 前記前方の自走台車との車間距離を検出する非接触式の車間距離検出手段が、前方に前記バンパ本体が位置するように前記車体の前面に設けられ、前記バンパ本体の前記車間距離検出手段が対向する部分は切り抜かれていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の自走台車。
  7. 搬送方向に沿って床面に敷設されたガイドレールと、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の複数の自走台車とを備え、搬送物品を前記自走台車に積載し、前記自走台車を前記ガイドレールに沿って前記搬送方向に走行させて前記搬送物品を搬送する搬送システム。
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