JP5354339B2 - 露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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本発明は、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、物体表面の感応層にエネルギビームを照射して前記物体上にパターンを形成する露光方法及び露光装置、並びに前記露光方法を用いるデバイス製造方法に関する。
従来、半導体素子又は液晶表示素子等を製造するためのフォトリソグラフィ工程では、フォトマスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)のパターンを、投影光学系を介して、フォトレジスト等の感応剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の物体(以下、「ウエハ」と総称する)上に転写する投影露光装置、例えばステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
この種の投影露光装置において、ウエハに照射される照明光の量が多い場合、パターンの位置合わせ精度(ウエハ上に形成される複数レイヤにおけるパターン同士の重ね合わせ精度を含む)が低下することが知られている(例えば、特許文献1参照)。その理由の1つとして、ウエハの熱膨張、すなわち、照明光が照射されることによりウエハが局所的に熱膨張し、それによって変形した区画領域にパターンが転写されることが考えられる。そこで、1つの区画領域にパターンを転写する毎に待ち時間を設けてウエハを冷却することにより、一定の位置合わせ精度を維持する手法が考えられる。しかしながら、このようにすると、必要以上のスループットの低下を招くおそれがある。
特開平10−50588号公報
本発明は、上述の事情の下でなされたものであり、第1の観点からすると、エネルギビームを照射して物体を露光し、前記物体上に2次元配列された複数のパターン領域を形成する露光方法であって、前記物体上の少なくとも1つの配列方向に関して互いに隣接しない複数の第1領域のグループ、前記エネルギビームを照射して露光し、前記複数の第1領域のグループを露光した後、前記物体上の少なくとも1つの配列方向に関して互いに隣接しない複数の第2領域のグループに前記エネルギビームを照射して露光し前記複数の第2領域のグループの露光に先だって、前記物体上の複数のマークを検出し、該検出結果に基づいて、前記複数の第2領域のグループに対する露光の際の前記物体の位置を制御する露光方法である。
これによれば、少なくとも1つの配列方向に関して互いに隣接しない領域が順次露光されるので、常に、物体の局所的な熱膨張の影響がない、あるいは十分小さい領域に対して露光が行われる。従って、パターンの位置合わせ精度(重ね合わせ精度を含む)の低下を回避することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、本発明の露光方法を用いて、物体上にパターンが形成された前記複数のパターン領域を形成する工程と;前記複数のパターン領域が形成された前記物体を現像する工程と;を含むデバイス製造方法である。
本発明は、第3の観点からすると、エネルギビームを照射して物体上にパターンを転写する露光装置であって、前記物体を保持して移動する移動体と;前記物体上の複数のマークを検出するマーク検出系と;前記物体上に形成された感応層に前記エネルギビームを照射して前記パターンを前記物体上に形成するパターン生成装置と;要求されるパターンの位置合わせ精度と、前記感応層に対する前記エネルギビームの照射量と前記位置合わせ精度との関係とに基づいて、前記移動体と前記パターン生成装置とを用いて、本発明の露光方法により前記物体を露光する制御系と;を備える露光装置である。
これによれば、制御系により、要求されるパターンの位置合わせ精度と、前記感応層に対する前記エネルギビームの照射量と前記位置合わせ精度との関係とに基づいて、本発明の露光方法により前記物体露光される。従って、パターンの位置合わせ精度(重ね合わせ精度を含む)の低下を回避することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1には、一実施形態に係る露光装置100の概略的な構成が示されている。露光装置100は、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)である。後述するように、本実施形態では、投影光学系PLが設けられており、以下においては、この投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する2次元平面内の図1における紙面左右方向をX軸方向、紙面直交方向をY軸方向として説明を行う。
露光装置100は、照明系IOP、レチクルRを保持するレチクルステージ(レチクルホルダ)RST、レチクルRに形成されたパターンの像をウエハW上に投影する投影光学系PL、ウエハWを保持して2次元平面(XY平面内)を移動するXYステージ20、XYステージ20を駆動する駆動系22、及びこれらを制御する制御系等を備えている。
照明系IOPは、例えば、紫外域の輝線(g線、i線等)を出力する超高圧水銀ランプから成る光源と、楕円鏡、反射ミラー、波長フィルタ、フライアイインテグレータ、リレーレンズ系、可変視野絞り(レチクルブラインド)、折り曲げミラー、及びコンデンサレンズ等を含む照明光学系を含む。楕円鏡の第2焦点の近傍には、光路の閉鎖及び開放を行うシャッタが配置されている。かかる照明系の詳細は、例えば特開2004−146732号公報などに開示されている。照明系では、光源から射出された光が波長フィルタを通過することで露光用の照明光ILとなり、該照明光ILがフライアイインテグレータにて均一な照度分布の光束に調整された後、可変視野絞りを通過することで、レチクルR上の矩形状の照明領域をほぼ均一な照度で照明する。
レチクルステージRSTは、照明系IOPの図1における下方(−Z側)に配置されている。レチクルステージRST上には、バキュームチャック(不図示)等を介して、レチクルRが吸着保持されている。レチクルステージRSTは、駆動系(不図示)によって、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸回りの回転方向(θz方向)に微小駆動可能である。これにより、レチクルステージRSTは、レチクルRのパターンの中心(レチクルセンタ)が投影光学系PLの光軸AXpにほぼ一致する状態でレチクルRを位置決め(レチクルアライメント)することができる。図1では、このレチクルアライメントが行われた状態が示されている。
投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図1における下方(−Z側)に、その光軸AXpをZ軸に対して平行になるように配置されている。投影光学系PLとしては、ここでは両側テレセントリックな縮小系であり、光軸AXpに平行な方向に沿って所定間隔で配置された複数のレンズエレメントから成る屈折光学系(不図示)が用いられている。複数のレンズエレメントのうち、特定の複数のレンズエレメントは、主制御装置28からの指令に基づいて、結像特性補正コントローラ(不図示)によって制御され、投影光学系PLは、これによってその光学特性(結像特性を含む)、例えば、倍率、ディストーション、コマ収差、及び像面湾曲等が調整される。
投影光学系PLの投影倍率は、例えば、1/5(あるいは1/4)である。そのため、パルス照明光ILによりレチクルRが均一に照明されると、レチクルRのパターンの像が、縮小されて、フォトレジストが塗布されたウエハW上の被露光領域に投影される。それにより、レチクルRのパターンの縮小像がウエハW上に転写される。
XYステージ20は、投影光学系PLの図1おける下方(−Z側)に配置され、ベース(不図示)の上面に沿ってXY平面内で自在に移動する。XYステージ20上にウエハテーブル18が搭載され、ウエハテーブル18上にウエハホルダ(不図示)を介してウエハWが真空吸着等によって保持されている。
ウエハテーブル18は、Z・チルトステージとも称され、ウエハWを保持するウエハホルダをZ軸方向及びXY平面に対する傾斜方向に微小駆動する。ウエハテーブル18の上面には、移動鏡24が設けられている。移動鏡24の反射面に対向して、レーザ干渉計26が設けられている。レーザ干渉計26は、移動鏡24にレーザビームを照射し、その反射光を受光することにより、ウエハテーブル18のXY平面内の位置を計測する。なお、実際には、X軸に直交する反射面を有するX移動鏡と、Y軸に直交する反射面を有するY移動鏡とが設けられ、これに対応して、X軸方向に関する位置を計測するXレーザ干渉計とY軸方向に関する位置を計測するYレーザ干渉計とが設けられている。ただし、図1では、これらが移動鏡24及びレーザ干渉計26として図示されている。なお、Xレーザ干渉計及びYレーザ干渉計は測長軸を複数有する多軸干渉計であり、ウエハテーブル18のヨーイング(Z軸回りの回転(θz回転))、ピッチング(X軸回りの回転(θx回転))、ローリング(Y軸回りの回転(θy回転))も計測することができる。従って、レーザ干渉計26は、ウエハテーブル18の5自由度方向(X、Y、θz、θy、及びθx方向)の位置情報を計測することができる。
レーザ干渉計26で計測された位置情報は、主制御装置28に供給される。主制御装置28は、その位置情報に基づいて、駆動系22を介してXYステージ20を制御することにより、ウエハテーブル18を位置決めする。
また、本実施形態の露光装置100には、ウエハW表面のZ軸方向の位置及び傾斜を計測するフォーカスセンサAFSが備えられている。フォーカスセンサAFSは、例えば、米国特許第5,502,311号明細書等に開示される送光系50a及び受光系50bを有する斜入射方式の多点焦点位置検出系から成る。フォーカスセンサAFSの計測結果も、主制御装置28に供給される。主制御装置28は、その計測結果に従って駆動系22を介してウエハテーブル18をZ軸方向、θx方向、及びθy方向に駆動して、投影光学系PLの光軸方向に関するウエハWの位置及び傾きを制御する。
以上のように、ウエハテーブル18を駆動することにより、5自由度(X,Y,Z,θx,θy)方向にウエハWの位置を制御することができる。なお、残りのθz方向(ヨーイング)についてのウエハWの位置は、レーザ干渉計26により計測されたウエハテーブル18のヨーイングに従ってレチクルステージRSTとウエハテーブル18との少なくとも一方を回転させることによって、制御される。
また、ウエハテーブル18上には、その表面がウエハWの表面と同じ高さになるように基準板FPが固定されている。基準板FPの表面には、後述するアライメント検出系のベースライン計測等に用いられる基準マークを含む各種の基準マークが形成されている。
さらに、本実施形態では、投影光学系PLの側面に、オフ・アクシス方式のアライメント検出系ASが設けられている。アライメント検出系ASとしては、例えば画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。アライメント検出系ASは、基準板FPに形成された基準マーク及びウエハWに形成されたアライメントマークの2次元方向(X軸及びY軸方向)の位置計測を行うことが可能である。
本実施形態では、主制御装置28が、アライメント検出系ASを用いて、ウエハ上の各被露光領域の位置を正確に計測するファインアライメント等を行なう。この他、アライメント検出系ASとして、例えば、コヒーレントな検出光を対象マークに照射し、その対象マークから発生する2つの回折光(例えば同次数)を干渉させて検出するアライメントセンサを、単独で、あるいはFIA系等と組み合わせて用いることも可能である。
アライメント制御装置16は、アライメント検出系ASを構成する各アライメントセンサからの出力信号DSをA/D変換し、変換された信号を演算処理して、マーク位置を検出する。この検出結果は、アライメント制御装置16から主制御装置28に供給される。
その他、本実施形態の露光装置100には、レチクルRの上方に、一対のレチクルアライメント検出系(不図示)が設けられている。一対のレチクルアライメント検出系は、例えば米国特許第5,646,413号明細書等に開示されるように、投影光学系PLを介してレチクルR上のレチクルマーク又はレチクルステージRST上の基準マーク(いずれも不図示)と基準板FP上のマークとを同時に観察するTTR(Through The Reticle)アライメント系から成る。レチクルアライメント検出系の検出信号は、アライメント制御装置16を介して、主制御装置28に供給される。
制御系は、装置全体を統括的に制御するマイクロコンピュータなどから成る主制御装置28を中心に構成されている。
ここで、ウエハ上における照明光ILの照射量が多い場合、少ない場合と比べて、パターンの位置合わせ精度(同一レイヤで形成される複数のショット領域に形成されるパターン同士の位置合わせの精度、及びウエハ上に形成される複数レイヤにおけるパターン同士の重ね合わせ精度(以下、重ね合わせ精度と記述する)を含む)が低下する。ここで、ウエハ上における照明光ILの照射量は、種々定義できるが、ここでは、照明光ILのドーズ量(単位面積当たりの量)とレチクルの透過率との積を、照明光ILの照射量と定義する。
図2(A)には、照明光ILの照射量が少ない場合のウエハWの表面が示されている。図2(A)中の点、例えば点Pa,Pbは、区画領域(ショット領域)の中心を示す。図2(A)には、区画領域Saに照明光ILが照射された状態、すなわち区画領域Saを露光中の状態が示されている。図2(A)において、区画領域Saに隣接する区画領域Sbが、区画領域Saの次に露光される予定の区画領域である。図2(A)に示される状態では、区画領域Sa,Sbともに熱膨張による変形はなく、設計上の矩形状を保っている。
これに対し、図2(B)には、照明光ILの照射量が図2(A)に示される場合よりも多い場合のウエハWの表面が示されている。図2(B)には、区画領域Sa’に照明光ILが照射された状態、すなわち区画領域Sa’ を露光中の状態が示されている。図2(B)において、区画領域Sa’に隣接する区画領域Sb’が、区画領域Sa’の次に露光される予定の区画領域である。図2(B)に示されるように、照明光ILの照射により、ウエハWは、区画領域Sa’の中心Pa’を中心に、局所的且つ等方的に膨張し、それにより、区画領域Sa’,Sb’がそれぞれ変形(局所変形)する。なお、図2(B)では、区画領域Sa’,Sb’の設計上の形状(矩形状)が破線によって示されている。従って、区画領域Sa’の次の露光では、変形した区画領域Sb’に、設計上の形状(矩形状)に対応する形状でレチクルのパターンが転写される。
図2(C)には、図2(B)に示される場合(照明光ILの照射量が比較的多い場合)における、全ての区画領域に対する露光が終了した後のウエハWの表面が示されている。上述のように変形した区画領域に転写されたパターンは、ウエハWが冷えて局所変形が回復することにより、ステッピング方向(例えば、区画領域S’を含むX軸方向に並ぶ区画領域に対して+X方向)に底辺を向けた台形状に変形し、またパターンの中心は区画領域の中心P’から逆方向(−X方向)にシフトする。このように、パターンの重ね合わせずれ(パターン自体の形状のずれ、及び設計上の露光位置からのずれ)が発生する。さらに、ウエハWの熱膨張は、照明光ILの照射量(強度及び照射時間)、ウエハWの熱膨張率、放熱性等に依存するため、パターンの重ね合わせずれは、一定の系統性(例えば、ステッピング方向に関する系統性)があるものの、ほぼランダムに発生する。
本実施形態の露光装置100では、上述のような熱膨張によるレチクルパターンの重ね合わせ精度の低下を避けるために、ウエハを部分的に露光し、それを複数回繰り返すことによって、全ての区画領域にパターンを転写する露光方法が採用されている。
以下、本実施形態の露光装置100において主制御装置28が行う露光制御について説明する。本実施形態では、主制御装置28は、ウエハ上に配列される区画領域を複数(M)の組に組分けする。ここでは、一例として、区画領域を2組(M=2)に組分けする場合を説明する。図3(A)及び図3(B)には、ウエハ上に設定された2組の区画領域がそれぞれ示されている。図中、区画領域Sの番号jのみが、対応する領域内に付されている。ウエハW上には、一例として、45の区画領域がX軸方向及びY軸方向に沿って2次元配列されている。主制御装置28は、これらの区画領域のうち、図3(A)に示される24の区画領域を第1組とする。第1組には、市松模様状に(対象の区画領域がX軸方向及びY軸方向にN(=1)置きに)並ぶ、すなわち、2次元の配列方向に関して互いに隣接しない区画領域が抽出されている。主制御装置28は、図3(B)に示される残りの21の区画領域を第2組とする。第2組についても、同様に、2次元の配列方向に関して互いに隣接しない区画領域が抽出されている。このように、主制御装置28は、区画領域の組分けにおいて、X軸方向及びY軸方向それぞれに関して互いに隣接しない区画領域を同じ組に抽出する。換言すると、ウエハの局所的な熱膨張に起因する変形の度合いが大きい隣接する区画領域同士が、異なる組に振り分けられている。
次に、本実施形態における露光方法の手順を、図4に示されるフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、主制御装置28内のCPUが行う処理アルゴリズムの概略を示す。ここでは、所定枚数のウエハに対して、図3(A)及び図3(B)に示される2組の区画領域の組に分けた、露光が行われるものとする。
まず、ステップ200において、主制御装置28は、レチクルローダ(不図示)を用いて、レチクルRをレチクルステージRST上にロードする。そして、主制御装置28は、レチクルアライメント及びアライメント検出系ASのベースラインの計測、並びに照明光ILの照射量の調整等の準備作業を行う。
次のステップ202では、主制御装置28は、ウエハ交換機構(不図示)を用いて、ウエハテーブル18上のウエハ交換を行う。ただし、ウエハテーブル18上にウエハが無い場合には、単にウエハWをウエハテーブル18上にロードする。ここで、ウエハWには、少なくとも1層の露光が行われ、複数、例えば45個の区画領域S〜S45が形成され(図3(A)及び図3(B)参照)、その表面には、フォトレジストが塗布されることによって感応層が形成されているものとする。また、各区画領域S(j=1〜45)には、少なくとも各1つのアライメントマーク(下地マーク)が付設されているものとする。さらに、主制御装置28は、初期設定として、ウエハW上にパターンを転写する区画領域の組番号を表すカウンタiに1を設定する(i←1)。
次のステップ204では、主制御装置28は、アライメント検出系ASを用いてウエハW上に形成された複数のアライメントマーク(下地マーク)の内の特定の複数のアライメントマーク(サンプルマーク)の位置座標を検出して、例えば米国特許第4,780,617号明細書等に開示される最小二乗法を利用した統計演算によって、区画領域S〜S45のXY平面内の配列座標を算出するエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)を行う。ここで、EGAに際しては、主制御装置28は、レーザ干渉計26によって計測される位置情報に基づいて、駆動系22を介して、XYステージ20を移動させて、ウエハW上の複数のサンプルマークを、順次、アライメント検出系ASの検出視野内に位置決めして検出する。そして、主制御装置28は、アライメント検出系ASによって検出されるその検出中心を基準とする各サンプルマークのX、Y位置座標と、その検出時のレーザ干渉計26の計測情報(ウエハテーブル18のX、Y位置座標)とに基づいて、各サンプルマークのステージ座標系におけるXY位置座標を算出する。
次のステップ206では、主制御装置28は、第i組の区画領域、ここでは図3(A)に示される第1組の区画領域に対する露光を行う。具体的には、主制御装置28は、レーザ干渉計26によって計測されるウエハテーブルWTBの位置情報、EGAによって求められた各区画領域の配列座標、及びベースラインの計測結果に基づいて、駆動系22を介して、露光中心(光軸AXp)が図3(A)に示される番号1,3,5,6,8,10,12、14,16,18,20,22,24,26,28,30,32,34,36,38,40,41,43,45が付された区画領域の中心を、順次、露光中心(光軸AXp)に位置決めする。そして、主制御装置28は、位置決めの都度、上記第1組の各区画領域SにレチクルR及び投影光学系PLを介して照明光ILを照射し、レチクルRのパターンをそれぞれ転写する。
次のステップ208では、主制御装置28は、全ての区画領域の組(M(=2)組)に対する露光が終了したか否かを確認する。ここでは、i(=1)≠M(=2)なので、このステップ208での判断は否定され、ステップ210に移行する。
ステップ210では、主制御装置28は、ウエハWをウエハテーブル18に載置したまま、所定時間が経過するのを待つことで、ウエハWを冷却するとともに、カウンタiを1インクリメントする(i←i+1)。ここで、冷却に要する時間(冷却時間)は、ウエハWの加熱の程度、すなわち、照明光ILの照射量、ウエハWの放熱性、冷却装置(不図示)の性能等から、あるいはパターンの位置合わせ精度、スループット、所望の結像性能を維持するため露光処理中に定期的に実施される投影光学系PLの冷却時間等から定められる。ここで、パターンの位置合わせ精度は、例えば、ウエハアライメントの結果から評価することができる。そこで、ステップ210に先だって、ステップ204と同様の手順でEGAを実行し、評価されたパターンの位置合わせ精度に従って冷却時間を定め、ウエハWを冷却することもできる(この場合、図4に示されるステップ210の後に実行されるステップ204を省略することができる)。なお、ウエハの加熱の程度によっては、ウエハWの冷却を要さない場合もある。この場合には、ステップ210では、カウンタiを1インクリメントした後、直ちに直接ステップ204に戻る。ただし、ステップ210におけるウエハWの冷却時間は、全ての区画領域を露光するに要する時間の制限、すなわち要求されるスループットより、制限される。
なお、照明光ILの照射量が多い場合、投影光学系PLが加熱されて、所望の結像性能が維持できなくなるので、露光装置100では、通常の露光を行う場合であっても、所定枚数のウエハに対する露光が終了する都度、一定の待ち時間を設けて投影光学系PLを冷却するようになっている。本実施形態では、ウエハWの冷却(ステップ210)と並行して投影光学系PLの冷却が行われる。すなわち、通常の露光を行う場合に設定されている投影光学系PLの冷却時間が分割され、ウエハWの冷却(ステップ210)のための時間にオーバーラップされる一方、所定枚数のウエハに対する露光が終了する都度設けられていた待ち時間が省略されている。従って、実際問題、ステップ210のウエハWの冷却処理によりスループットが低下することはない。
主制御装置28は、ウエハWを冷却した後、ステップ204,206を繰り返す。ステップ204では、第i組の区画領域(この場合i=2)に対する露光のためのEGAが行われる。ここで、主制御装置28は、EGAの結果より、第i組の区画領域の変形、位置ずれ等を評価する。主制御装置28は、その評価結果に基づいて、例えば、投影光学系PL内の特定のレンズエレメントを制御してパターンの投影像の形状、位置等を調整し、その上で、ステップ206において、第i組の区画領域、ここでは図3(B)に示される第2組の区画領域を順次露光する。この場合、番号2,4,7,9,11,13,15、17,19,21,23,25,27,29,31,33,35,37,39,42,44が付された区画領域に、レチクルRのパターンが順次転写される。
次のステップ208では、主制御装置28は、全ての区画領域の組(M(=2)組)に対する露光が終了したか否かを確認する。ここでは、i(=2)=Mなので、このステップ208での判断は肯定され、ステップ212に移行する。
ステップ212では、主制御装置28は、予定枚数のウエハの露光が終了したか否かを判断する。そして、この判断が否定された場合には、ステップ202に戻り、ステップ212における判断が肯定されるまで、ステップ202、204、206、208、210の処理を繰り返す。一方、ステップ212における判断が肯定された場合には、主制御装置28は、一連の処理を終了する。
上記のウエハ交換により、ウエハテーブル18上からアンロードされた露光済みのウエハWは、ウエハ搬送系(不図示)を介してコータ・デベロッパ(不図示)に搬送され、現像処理される。この現像後には、ウエハW上の45個の区画領域SにレチクルRのパターンのレジスト像が形成される。
ところで、本実施形態の露光装置100では、上で説明した図4のフローチャートに従う露光処理(以下、便宜上、対象区画領域分割露光処理と呼ぶ)と、通常露光処理とを、主制御装置28が、自動切り換えするようになっている。以下、この点について説明する。
図5には、ウエハの加熱の程度と照明光ILの照射量との関係が示されている。重ね合わせ精度(ここでは、その指標値として重ね合わせ誤差をとっている)は、図5に示されるように、照明光ILの照射量が高いほど悪化する(重ね合わせ誤差が大きくなる)。
本実施形態では、図5に示されるような照射量と重ね合わせ精度との関係を示す曲線が、予め求められ、メモリに記憶されている。そして、主制御装置28は、オペレータによって不図示の入出力装置を介して設定された照射量と、要求される重ね合わせ精度(要求精度)とに基づき、図の曲線を用いて通常露光処理と図4のフローチャートに従う対象区画領域分割露光処理とを切り換える。すなわち、主制御装置28は、照明光ILの照射量に対し、要求精度が満たされる場合(及びこれより照射量が低い場合)には、通常露光処理を行う(ウエハW上に配列された45の区画領域を順次露光する)。一方、照明光ILの照射量が高く、重ね合わせ精度が要求精度より悪い(重ね合わせ誤差が大きい)場合、主制御装置28は、図4のフローチャートに従う対象区画領域分割露光処理を行う。
なお、露光装置は、全ての区画領域を露光するに要する時間の制限、すなわち要求されるスループットに制約を受ける。従って、図4に示されるフローチャートに基づく露光制御を行うことによって、極端にスループットが低下することが予想される場合、主制御装置28は、仮に重ね合わせ精度が要求精度を下回ったとしても、図4に示されるフローチャートに基づくに従う対象区画領域分割露光処理そのものを行わない可能性もある。なお、重ね精度を優先する露光モードと、スループットを優先する露光モードと、を露光開始時にオペレータ等が選択できるように構成しておき、主制御装置28は、選択された露光モードで露光処理を行うようにしても良い。
以上説明したように、本実施形態の露光方法では、まず、ウエハ上に配列された複数の区画領域の一部が順次露光され(図3(A参照))、その後、露光されていない区画領域の露光が行われる(図3(B)参照)。ここで、最初の露光対象の区画領域、及び後の露光の対象の区画領域は、それぞれ市松模様状に配置されている。従って、その1つの配列方向に並ぶ区画領域を順次露光する限り、常に、ウエハの局所的な熱膨張の影響がないあるいは十分小さい区画領域に対して露光が行われるので、パターンの位置合わせ精度(重ね合わせ精度を含む)の低下を回避することが可能となる。また、後の露光を行う際には、ウエハ上の複数のサンプルマークを検出し、その結果に従ってウエハを移動させて位置合わせした上で露光を行うので、最初の露光処理によって仮にウエハが膨張(変形)したとしても、このウエハの変形が考慮された露光処理が行われ、パターンの位置合わせ精度(重ね合わせ精度を含む)の低下が抑制される。
さらに、本実施形態の露光装置100が備える主制御装置28は、要求される重ね合わせ精度に基づいて、図4に示されるフローチャートに従う露光方法によりウエハを露光するか、ウエハ上に配列された複数の区画領域の全てに順次パターンを転写するか(通常露光をするか)を決定する。従って、本発明の露光方法を適用するか否かが的確に決定されるので、パターンの位置合わせ精度(重ね精度を含む)の低下を回避することが可能となる。
なお、上記実施形態では、ウエハWには、少なくとも1層の露光が行われていた場合、すなわち第2層目以降の露光を行う場合について例示したが、これに限らず、第1層目の露光を行う際に、図4のフローチャートと同様のフローチャートに従う対象区画領域分割露光処理を行っても良い。ただし、この場合には、ウエハ上に下地マークがないので、第1組目の区画領域に対する露光に際しては、ウエハアライメント(EGA)は省略される。また、第2組目以降の区画領域に対する露光に際しては、その前の露光でウエハ上の感応層に形成されたマークの潜像を検出対象として、EGAを行うこととしても良い。勿論、第2層目以降の露光を行う場合にも、第2組目以降の区画領域に対する露光に際しては、マークの潜像を検出対象として、EGAを行うこととしても良い。
なお、上記実施形態では、ウエハ上の複数の区画領域が市松模様状に、すなわち露光対象の区画領域がX軸方向及びY軸方向に1つ置きに抽出されるように2組に組分けする場合、すなわち図4のフローチャート中のMが2である場合について説明した。しかし、これに限らず、X軸方向及びY軸方向の少なくとも一方向に関して互いに隣接しない区画領域が順次露光されるのであれば、露光対象の区画領域間に配置される非露光対象の区画領域の数はこれに限らず、例えば、2つ置き、3つ置きなどでも良い。すなわち、ウエハ上の複数の区画領域を3以上の組に組分けしても良い。この場合、第2組に属する複数の区画領域に対する露光が終了しても、図4のステップ208における判断は否定されるので、主制御装置28は、ステップ208の判断が肯定されるまで、すなわち、全ての組の区画領域に対する露光が終了するまで、ステップ204,206,208,210を繰り返すこととなる。
なお、ウエハ上の複数の区画領域をM組に組分けする場合、例えば通常露光の際に順番に露光が行われる区画領域について、N=(M−1)置きに、露光が行われることとなる。例えば、3組に組分けする場合、図6に示されるウエハW上の区画領域番号(1,4,7,…40、43)の第1組と、区画領域番号(2,5,8,…41,44)の第2組と、区画領域番号(3,6,9,…42,45)の第3組とに分けられ、これらが第1回目、第2回目、第3回目の露光でそれぞれ露光される。この場合、第1回目、第2回目、第3回目のいずれの露光においても、少なくともX軸方向に関しては隣接しない区画領域が順次露光される。
ステップ204,206,208,210の繰り返しの回数、すなわち、区画領域の組分けの数Mは、ウエハWの加熱の程度、パターンの位置合わせ精度、スループット等から定められる。なお、パターンの位置合わせ精度は、例えば、ウエハアライメントの結果から評価することができる。また、ウエハWの加熱の程度は、照明光ILの照射量、ウエハWの放熱性、冷却装置(不図示)の性能等に依存する。すなわち、ウエハWの加熱の程度は、照明光ILの照射量が高いほど高く、ウエハWの放熱性及び冷却装置の性能が高いほど低い。主制御装置28は、加熱の程度が高いほど、Mを大きな値に設定する。主制御装置28は、ウエハの種類ごとに、ウエハの加熱の程度と照明光ILの照射量との関係を予め計測し、その結果に従って露光開始前に組分けの数Mを定めることとすることができる。
また、露光対象の領域は、1つ置き、2つ置きなど、規則的に抽出される必要はなく、要は、ウエハ上の少なくとも1つの配列方向に関して互いに隣接しない領域に、順次、重複することなく露光が行われ、最終的に複数(上記実施形態では45個)のパターンが形成されたパターン領域が形成されれば良い。従って、上記の区画領域の組分けも必ずしも行わなくても良い。
また、上記実施形態では、複数の区画領域の組分け数Mを決定するに当たり、パターンの重ね合わせ精度、スループットの両方が考慮されたが、これに限らず、これらの一方のみに基づいて組分け数Mが決定されても良い。
なお、上記実施形態の露光装置100では、レーザ干渉計26を用いてウエハテーブル18の位置を、計測することとした。ここで、レーザ干渉計26に替えてエンコーダ(複数のエンコーダから構成されるエンコーダシステム)を用いても良い。あるいは、レーザ干渉計26とエンコーダを併用しても良い。また、ウエハ上の複数のマークを検出するアライメント系には、例えば国際公開第2008/056735号パンフレットに開示されるような、1つのプライマリアライメント系と4つのセカンダリアライメント系とを含む5つ(5眼)のFIA系からなるアライメント装置を用いても良い。
また、上記実施形態では、本発明の露光方法を、一例として、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置に適用したが、これに限らず、ステップ・アンド・スキャン方式等の走査型露光装置に適用することもできる。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置、プロキシミティー方式の露光装置、又はミラープロジェクション・アライナーなどにも、本発明を適用することができる。さらに、例えば米国特許第6,590,634号明細書、米国特許第5,969,441号明細書、米国特許第6,208,407号明細書などに開示されているように、複数のウエハステージを備えたマルチステージ型の露光装置にも本発明を適用できる。また、例えば国際公開第2005/074014号パンフレットなどに開示されているように、ウエハステージとは別に、計測部材(例えば、基準マーク、及び/又はセンサなど)を含む計測ステージを備える露光装置にも本発明は適用が可能である。
また、投影光学系PLは、屈折系、反射屈折系、及び反射系のいずれでも良い。また、縮小系、等倍系、及び拡大系のいずれでも良い。また、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。
さらに、本実施形態の露光装置の光源として、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、F2レーザ(波長157nm)、あるいは他の真空紫外域のパルスレーザ光源を用いることもできる。この他、露光用照明光として、例えば、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いることもできる。
また、上記実施形態では、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いても良い。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回の露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものではなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
さらに、本発明は、半導体素子の製造に用いられる露光装置だけでなく、液晶表示素子、プラズマディスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられる、デバイスパターンをセラミックウエハ上に転写する露光装置、撮像素子(CCDなど)、マイクロマシン、及びDNAチップなどの製造、さらにはマスク又はレチクルの製造に用いられる露光装置などにも適用することができる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態の露光装置(パターン形成装置)によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
本発明の露光方法及び露光装置は、エネルギビームを照射して物体上にパターンを形成するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法は、半導体素子又は液晶表示素子などの電子デバイスを製造するのに適している。
本発明の一実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。 図2(A)〜図2(C)は、ウエハの熱膨張による区画領域の変形の原理を説明するための図である。 図3(A)及び図3(B)は、ウエハ上に設定された2組の区画領域がそれぞれ示す図である。 本実施形態の露光方法の手順を示すフローチャートである。 照明光の照射量と重ね合わせ精度との関係を示す図である。 変形例を説明するための図である。
符号の説明
IL…照明光、IOP…照明系、20…XYステージ、26…レーザ干渉計、28…主制御装置、100…露光装置、AS…アライメント検出系、PL…投影光学系、W…ウエハ。

Claims (9)

  1. エネルギビームを照射して物体を露光し、前記物体上に2次元配列された複数のパターン領域を形成する露光方法であって、
    前記物体上の少なくとも1つの配列方向に関して互いに隣接しない複数の第1領域のグループ、前記エネルギビームを照射して露光し、
    前記複数の第1領域のグループを露光した後、前記物体上の少なくとも1つの配列方向に関して互いに隣接しない複数の第2領域のグループに前記エネルギビームを照射して露光し
    前記複数の第2領域のグループの露光に先だって、前記物体上の複数のマークを検出し、該検出結果に基づいて、前記複数の第2領域のグループに対する露光の際の前記物体の位置を制御する露光方法。
  2. 前記複数の1領グループは、前記複数のパターン領域のうち2次元方向に1つ置きに配列された複数の領域を含み、
    前記複数の第2領域のグループは、前記複数のパターン領域のうち、前記第1の領域グループを除く、残りの複数の領域を含む請求項に記載の露光方法。
  3. 前記露光に先だって検出されるマークは、前記第1領域グループに対する露光によって前記感応層に形成されたマークの潜像である請求項又はに記載の露光方法。
  4. 前記露光に先だって検出される複数のマークは、前層までの露光によって前記物体上に形成されたマークである請求項又はに記載の露光方法。
  5. 前記複数の第2領域グループ露光を行う際には、前記複数のマークの検出結果から前記複数のパターン領域の位置及び/又は形状の、設計値又は基準となる層からのずれを評価し、該評価の結果を考慮して前記第2領域グループに対する露光を行う請求項のいずれか一項に記載の露光方法。
  6. 前記第1領域グループ及び前記第2領域のグループの分割数は、前記パターンの位置合わせ精度から定められる請求項のいずれか一項に記載の露光方法。
  7. 前記物体は、該物体を保持して移動する移動体に保持され、
    前記複数のパターン領域を形成するための、前記物体上の複数の領域への露光は、前記移動体による前記物体の保持を解除することなく実行される請求項1〜のいずれか一項に記載の露光方法。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の露光方法を用いて、物体上にパターンが形成された前記複数のパターン領域を形成する工程と;
    前記複数のパターン領域が形成された前記物体を現像する工程と;
    を含むデバイス製造方法。
  9. エネルギビームを照射して物体上にパターンを転写する露光装置であって、
    前記物体を保持して移動する移動体と;
    前記物体上の複数のマークを検出するマーク検出系と;
    前記物体上に形成された感応層に前記エネルギビームを照射して前記パターンを前記物体上に形成するパターン生成装置と;
    要求されるパターンの位置合わせ精度と、前記感応層に対する前記エネルギビームの照射量と前記位置合わせ精度との関係とに基づいて、前記移動体と前記パターン生成装置とを用いて、請求項1〜のいずれか一項に記載の露光方法により前記物体を露光する制御系と;
    を備える露光装置。
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