JP5354172B2 - 内面加工装置 - Google Patents
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Description
かかる手段により、ボーリングバー54の先端部55を凝固した硫黄53で支持することができ、先端工具56の芯振れを防ぎ、硫黄53と共に内面を加工することにより、内径振れの少ないロングシャフトを加工することができる。
しかし、人間の聴覚には個人差があるため、音を聞いて判断する方法では再現性がなかった。また、内径計測治具を用いる方法では、長尺シャフトを計測できるような長い治具が必要であるため治具自体に撓みが生じることから、精度よく計測することができなかった。このため、刃合わせを正確に行うことが困難であった。また、長尺シャフト以外の管状部材についても、同様の理由で刃合わせを正確に行うことが困難であった。
また、本発明の第2の目的は、例えば両端部の下穴が約100mm、中間部の下穴が約130mm、全長が約3mの細長い長尺シャフトを対象とした場合でも、長尺シャフト内に挿入する加工ヘッドの最大径を長尺シャフトの両端部の下穴よりも細くでき、加工時の工具反力による加工精度の低下を防止でき、長尺シャフトの内面を下穴に倣って正確に内面加工することができる内面加工装置を提供することにある。
また、内面倣いヘッドにより、刃物ヘッドを回転可能に支持するとともに刃物ヘッドの回転中心を下穴の軸線に一致させかつ長尺シャフト内で刃物ヘッドを軸方向に移動可能に支持するので、ラジアル方向の加工反力をワークに逃がし、回転方向の反力を内面倣いヘッドに接続されるシャフト(ボーリングバー)が受け持つことで、長尺細径化が実現できる。
すなわち、内面倣いヘッドにより刃物ヘッドの軸線を下穴の軸線に一致させ、かつ軸方向に移動可能に支持することにより、加工ヘッドの小型化が更に容易となり、かつ加工時の工具反力を長尺シャフトの内面で受けるため、工具反力による加工精度の低下を防止することができる。
従って、加工時の工具反力による加工精度の低下を防止して、長尺シャフトの内面を、その下穴に倣って正確に中ぐり加工することができる。
刃物ヘッド22は、上記の刃物29を有し軸心まわりに回転可能に構成されている。
内面倣いヘッド21は、刃物ヘッド22を回転可能に支持するとともに、刃物ヘッド22の回転中心を下穴2の軸線に一致させかつ長尺シャフト1内で刃物ヘッド22を軸方向に移動可能に支持する。
加工ヘッド20の詳細な構造に関しては、後述する。
刃物駆動ロッド44は、回転ロッド42の中空穴を通して軸方向に延び、加工ヘッド20の後述する軸方向移動部材28(図3参照)に相対回転不可能に連結されている。
この例において、内面倣いヘッド21は、円筒形のメイン本体23と、メイン本体23の軸方向に間隔をおいた位置に設けられた1対の内面チャック24と、メイン本体23の軸方向に間隔をおいた位置に設けられた1対のピストン25を有する。
円筒形のメイン本体23は、長尺シャフト1の下穴2に軸方向に挿入可能な直径を有する。
また各ピストン25は、その軸方向一端に各ガイド部材24cのテーパ面24bと同一の傾斜をもつテーパ面25aを有する。テーパ面24b、25aは平面でよい。
サブ本体26は、軸受26aを介して、内面倣いヘッド21に軸線まわりに回転可能に連結されている。
ツール台27は、サブ本体26内において半径方向に移動可能に案内され、軸線に対し傾斜した傾斜歯27aを有する。
図3の構成例において、接触検知用センサ15は、ツール台27に付帯して設けられた圧力センサ15A又はひずみゲージ15Bである。図示例では、圧力センサ15Aとひずみゲージ15Bの両方が示されているが、いずれか一方のみを有する構成でよい。
また、軸移動装置48を構成する直動アクチュエータが油圧シリンダ装置である場合、油圧シリンダ装置の油圧変動を感知することで刃物29が下穴2の内面に接触したことを検知してもよく、このような構成を本発明における接触検知用センサとして採用してもよい。
図6において、(A)は図1の長尺シャフト1の左端側(反フランジ側)、(B)は右端側(フランジ側)の内面加工状態を示している。なお、図6に示す内面加工装置における接触検知センサは、ツール台27に設けた圧力センサ15Aであるが、以下に説明する動作は、図3〜図5に示した他の構成の接触検知センサ(15A〜15D)を用いる場合も同様である。
次に、ボーリングバー32の中空穴32aを通して1対のピストン25の間に液圧を付与するための液体(作動液)を供給し1対のピストン25を互いに離れる方向に移動させることで、1対の内面チャック24を放射状に拡径する。この内面チャック24の拡径により、刃物ヘッド22の軸線(回転中心)を下穴2の軸線に一致させ、内面チャック24によって下穴2内で内面倣いヘッド21及び刃物ヘッド22を軸方向に移動可能に支持する。
上述した加工手順により、長尺シャフト1における最小径の下穴2aの近傍まで、本発明の装置を用いて内面加工することができる。
このように、加工ヘッド20に対して長尺シャフト1の軸方向を反転させて、下穴2に倣って内面加工することにより、加工不可範囲を最小にできる。
すなわち、長尺シャフト1の下穴2を通して加工ヘッド20に連結されたヘッド移動装置30と刃物回転装置40により、内面加工用の刃物29を有する加工ヘッド20の軸方向移動と回転駆動を行うように構成したことで、加工ヘッド20は、半径方向に移動する刃物2を有するとともに刃物ヘッド22の回転中心を下穴2の軸線に一致させかつ軸方向に移動可能に支持する機能を有していればよく、加工ヘッド20の構成として、大きな駆動力を要する機構を設けなくてよいので、加工ヘッド20の最大径を、長尺シャフト1の両端部の少なくとも一方の下穴2よりも細くできる。
すなわち、ヘッド移動装置30から供給される液圧作動液により内面チャック20が放射状に拡径して刃物ヘッド22の軸線を下穴2の軸線に一致させかつ刃物ヘッド22を軸方向に移動可能に支持することにより、加工ヘッド20の小型化が更に容易となり、かつ加工時の工具反力を長尺シャフト1の下穴2の内面で受けるため、工具反力による加工精度の低下を防止することができる。
すなわち、内面倣いヘッド21が軸方向に間隔を隔てて位置する1対の内面チャック24を有し、1対のピストン25によりそれぞれ独立して作動するので、下穴2が円筒形またはテーパ状であっても、加工ヘッド20を下穴に対して常に同心に保持できる。
従って、加工時の工具反力による加工精度の低下を防止して、長尺シャフト1の内面を、その下穴2に倣って正確に中ぐり加工することができる。
2 下穴
2a 最小径の下穴
10 固定装置
11 メインフレーム
12,13 チャック装置
14 支持金具
15 接触検知用センサ
15A 圧力センサ
15B ひずみゲージ
15C 音センサ
15D 振動センサ
20 加工ヘッド
21 内面倣いヘッド
22 刃物ヘッド
23 メイン本体
23a 液圧流路
24 内面チャック
24a 回転ロータ
24b テーパ面
24c ガイド部材
25 ピストン
25a テーパ面
26 サブ本体
27 ツール台
27a 傾斜歯
28 軸方向移動部材
28 傾斜歯
29 内面加工用の刃物
30 ヘッド移動装置
32 ボーリングバー
34 バー移動装置
34a 移動部材
34b スクリューネジ
34c 回転駆動装置
36 液圧供給装置
36a 液圧ユニット
36b 液圧ホース
40 刃物回転装置
42 回転ロッド
44 刃物駆動ロッド
46 回転駆動装置
46a 水平移動台
46b 回転駆動チャック
48 軸移動装置
Claims (3)
- 軸方向に貫通する下穴を有する管状部材の内面を前記下穴に倣って切削加工する内面加工装置であって、
前記管状部材を固定する固定装置と、
前記管状部材の下穴に軸方向に挿入可能であり、半径方向に移動可能な内面加工用の刃物をもつ加工ヘッドと、
前記加工ヘッドを前記管状部材に対して軸方向に相対的に移動させる軸移動手段と、
前記刃物を前記管状部材に対して相対的に回転させる回転手段と、
前記刃物が前記下穴の内面に接触したことを検知するための接触検知用センサと、を備え、
前記管状部材は、長尺シャフトであり、
前記固定装置は、前記長尺シャフトを撓まないように固定し、
前記加工ヘッドは、前記刃物をもち軸心まわりに回転可能な刃物ヘッドと、該刃物ヘッドを回転可能に支持するとともに該刃物ヘッドの回転中心を下穴の軸線に一致させかつ長尺シャフト内で前記刃物ヘッドを軸方向に移動可能に支持する内面倣いヘッドとを有し、
前記軸移動手段は、前記長尺シャフトの一端から下穴を通して前記内面倣いヘッドに連結され、加工ヘッドを軸方向に移動させるヘッド移動装置として構成されており、
前記回転手段は、前記長尺シャフトの他端から下穴を通して前記刃物ヘッドに連結され、該刃物ヘッドを軸線まわりに回転駆動する刃物回転装置として構成されている、ことを特徴とする内面加工装置。 - 前記刃物ヘッドは、前記刃物が先端に取り付けられ半径方向に移動可能なツール台と、軸方向に駆動され軸方向移動によって前記ツール台を半径方向に移動させる軸方向移動部材とを有し、
前記刃物回転装置は、前記軸方向移動部材を軸方向に移動させる刃物駆動ロッドを有し、
前記接触検知用センサは、前記ツール台、前記軸方向移動部材又は前記刃物駆動ロッドに付帯して設けられた圧力センサ又はひずみゲージである、請求項1記載の内面加工装置。 - 前記接触検知用センサは、前記加工ヘッドに取り付けられた音センサ又は振動センサである、請求項1記載の内面加工装置。
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JP2009036839A JP5354172B2 (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | 内面加工装置 |
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JP2010188484A JP2010188484A (ja) | 2010-09-02 |
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Family
ID=42815102
Family Applications (1)
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JP2009036839A Active JP5354172B2 (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | 内面加工装置 |
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