JP5352550B2 - ステージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めが可能なステージ装置に関する。
従来、X方向、Y方向等の位置決めを行うステージ装置が知られている。例えば、特許文献1には、ガイドローラにて所定軸方向に案内される複数のステージ(ベース)により構成され、超音波モータによってX方向及びY方向の位置決めを行うステージ装置が記載されている。このステージ装置には、各ステージを案内するための仕組みとして、ガイドローラのV溝が鉛直方向に配置されている。これにより、オペレータは、ステージを鉛直上方へ持ち上げて分解し、メンテナンス作業が終了した後にその逆に組み立てればよいから、メンテナンス作業を簡単に行うことができる。
また、特許文献2には、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めを行うステージ装置において、超音波モータによって位置決めを行い、ベースプレートの凹部に他のプレートを収容し、チルトプレートの凹部にX軸プレートを収容し、X軸プレートの凹部にY軸プレートを収容した構成が記載されている。このステージ装置のプレートの収容構造及び積層構造により、ステージ全体の小型化及び薄型化を実現することができる。
特開2000−58629号公報 特開2007−95943号公報
前述した特許文献1のステージ装置にはガイドローラが設けられているから、コストがかかってしまい、さらに、厚み方向及び平面方向のサイズが大きくなるから、ステージ装置全体として大型になってしまうという問題があった。また、特許文献2のステージ装置にはガイドローラが設けられておらず、小型化を実現しているが、収容構造をなしているから、ステージ全体として構成が複雑になりコストがかかってしまうという問題があった。
また、特許文献1,2のステージ装置は、いずれも超音波モータを用いることにより、電気的に精度高く位置決め調整を行うものであり、例えば、半導体製造工程における露光または電子ビーム描画のために、半導体ウェハを位置決め調整するために使用される。
これに対し、オペレータの手作業により調整つまみを操作して位置決めを行う簡易型のステージ装置においては、ステージ装置全体の小型化、低コスト化、及び位置決め調整作業の容易化を図ることにより、一層の簡易化を追求した装置であることが所望される。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めが可能なステージ装置において、簡易な構成かつ小型化を実現し、オペレータの手作業による位置決め調整が容易なステージ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によるステージ装置は、載置台に設置された所定物について、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めを基台に対して行うユニットベース、Z/チルトベース、Xベース、Yベース及び回転ベースを備えたステージ装置において、前記ユニットベースが、前記載置台に取り付けられた支柱を通す貫通穴を備え、前記基台に固定設置され、前記Z/チルトベースが、前記ユニットベースに当接してZ方向の距離及びチルトを調整する複数本のZ/チルト調整部材、Xガイド部材が収容され当該Xガイド部材をX方向へ案内するXガイド穴、及び、前記支柱を通す貫通穴を備え、前記ユニットベースの平面に対向し前記調整によって所定距離離して設けられ、前記Xベースが、前記Xガイド部材と一体的に構成され前記Xガイド部材との間で当該Xベースを把持するXガイド把持部材、前記Xガイド把持部材を収容する溝、Yガイド部材が収容され当該Yガイド部材をY方向へ案内するYガイド穴、及び、前記支柱を通す貫通穴を備え、前記Z/チルトベースの平面に対向して設けられ、前記Yベースが、前記Yガイド部材と一体的に構成され前記Yガイド部材との間で当該Yベースを把持するYガイド把持部材、前記Yガイド把持部材を収容する溝、前記回転ベースを回転させる基点となる凸部、及び、前記支柱を通す貫通穴を備え、前記Xベースの平面に対向して設けられ、前記回転ベースが、前記Yベースの凸部に嵌合して当該回転ベースを回転させる凹部、及び、前記支柱を取り付ける取り付け部材を備え、前記Yベースの平面に対向して設けられたことを特徴とする。
また、本発明によるステージ装置は、前記Z/チルトベースが、前記ユニットベースの平面に対向した状態で前記所定距離離して固定する固定部材を備え、前記Xベースが、前記Z/チルトベースの平面に対向した状態で重ねて固定する固定部材、及び、前記Xガイド把持部材と一体的に構成されたXガイド部材を、当該Xガイド部材が収容されている前記Xガイド穴に沿って移動させることにより、当該Xベース、Yベース及び回転ベースをX方向へ移動させるX軸調整器具を備え、前記Yベースが、前記Xベースの平面に対向した状態で重ねて固定する固定部材、前記Yガイド把持部材と一体的に構成されたYガイド部材を、当該Yガイド部材が収容されている前記Yガイド穴に沿って移動させることにより、当該Yベース及び回転ベースをY方向へ移動させるY軸調整器具、及び、当該Yベースに固定設置されたスタンドピンを備え、前記回転ベースが、前記Yベースの平面に対向した状態で重ねて固定する固定部材、及び、前記スタンドピンにおける第1の側面を押圧し、または前記第1の側面に対して反対側の側面を押圧し、前記凸部を基点にして前記凹部を回転させることにより、当該回転ベースを回転方向へ移動させる回転用調整器具を備えたことを特徴とする。
また、本発明によるステージ装置は、前記所定物がカメラであり、前記回転ベース、Yベース、Xベース、Z/チルトベース及びユニットベースが貫通穴を備え、当該貫通穴に前記カメラを収容するか、または当該貫通穴に前記カメラの光軸を通すことを特徴とする。
以上説明したように、本発明のステージ装置は、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めを行う複数のベースが積層して構成されているから、高さ寸法が小さくなり、全体として小型化を実現することができる。また、本発明のステージ装置には、位置決めのための案内移動可能な部材が設けられ、この部材により位置決め調整するための調整器具が設けられている。また、オペレータにより作業可能な箇所に、ベース間を固定するための固定部材が設けられている。これにより、ステージ装置は、位置決めのためにガイドローラ等の機械要素を備える必要がないから、簡易な構成にて位置決めを行うことができる。また、オペレータは、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決め調整時に、手作業にて、対象となる固定部材の締付けを緩め、調整器具を操作して位置決めを行い、操作の終了後に固定ネジの締付けを行えばよい。これにより、オペレータの手作業による位置決め調整が容易になる。
本発明の実施形態によるステージ装置の断面構造を示す概略図である。 ステージ装置を上方向(α方向)から見た上面構造を示す図である。 (1)は、回転ベースの構成を示す図である。(2)は、Yベースの構成を示す図である。(3)は、Xベースの構成を示す図である。(4)は、Z/チルトベースの構成を示す図である。(5)はユニットベースの構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。本発明の実施形態によるステージ装置は、回転方向の位置決めを行う回転ベース、Y方向の位置決めを行うYベース、X方向の位置決めを行うXベース、Z方向及びチルトの位置決めを行うZ/チルトベース、当該ステージ装置を基台に固定設置するユニットベース、カメラを固定設置する載置台、及び、回転ベースに載置台を取り付ける支柱を備えて構成される。各ベースは積層して構成され、隣のベースの平面に対向して設けられている。このステージ装置は、載置台に固定設置されたカメラを、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向に、オペレータの手作業によって移動案内することにより、カメラの光軸の位置決めを行うものである。
図1は、本発明の実施形態によるステージ装置の断面構造を示す概略図である。このステージ装置1は、回転ベース10、Yベース20、Xベース30、Z/チルトベース40、ユニットベース50、支柱71及び載置台70を備えて構成される。最上層(第1層)の回転ベース10、第2層のYベース20、第3層のXベース30、第4層のZ/チルトベース40及び最下層(第5層)のユニットベース50は積層構造になっており、回転ベース10、Yベース20、Xベース30及びZ/チルトベース40は、隣のベースの平面に対向して隙間なく設けられている。また、Z/チルトベース40は、ユニットベース50の平面に対向しており、ユニットベース50との間で、Z方向及びチルトの位置決めがされた所定距離離れて設けられている。尚、オペレータは、位置決め調整のために、回転用調整器具100、Y軸調整器具200及びX軸調整器具300を用いるが、これらの調整器具等は、説明の都合上省略してある。回転ベース10、Yベース20、Xベース30、Z/チルトベース40及びユニットベース50の厚みは約10mmである。
回転ベース10に設けられた支柱固定ネジ13は、支柱71を回転ベース10に取り付けている。支柱71は、Yベース20に設けられた支柱用穴26、Xベース30に設けられた支柱用穴38、Z/チルトベース40に設けられた支柱用穴46、及びユニットベース50に設けられた支柱用/カメラ用窓穴53を介して、載置台70に取り付けられる。また、載置台70には、ネジ止め等により、支柱71が取り付けられ、カメラ80が所定箇所に固定設置されている。尚、後述する図2に示すように、回転ベース10には4本の支柱固定ネジ13が設けられており、支柱71の数は4本である。
図1に戻って、回転ベース10に設けられた回転固定ネジ11は、回転方向の位置決めがされた回転ベース10をYベース20に固定している。Xベース30に設けられたX固定ネジ36は、X方向の位置決めがされたXベース30をZ/チルトベース40に固定している。ここで、X固定ネジ36の頭部36aは、Yベース20に設けられた支柱用/カメラ用窓穴28(後述する図3(2)を参照)に収容される。これにより、Yベース20とXベース30との間に隙間が生じることなく、Yベース20とXベース30とを積層することができる。
Z/チルトベース40に設けられたZ/チルト固定ネジ44は、Z方向及びチルトの位置決めがされたZ/チルトベース40をユニットベース50に所定距離離して固定している。尚、図1には示してないが、Yベース20に設けられたY固定ネジ21は、Y方向の位置決めがされたYベース20をXベース30に固定している。また、ユニットベース50に設けられた基台固定ネジ52は、ユニットベース50を基台60に固定設置している。これにより、ステージ装置1は、基台60に固定設置される。そして、載置台70に固定設置されたカメラ80は、以下に説明する手順及び仕組みにより、基台60を基準にして、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向に移動案内され、位置決めされる。
(回転方向の位置決め)
回転ベース10に設けられた回転固定ネジ11がオペレータによって緩められ、回転ベース10がYベース20から開放された状態で、オペレータによる回転方向の調整操作が行われると、スタンドピン用穴102−1,102−2(後述する図2、図3(1)を参照)に挿入され突出した、Yベース20に設けられたスタンドピン29−1,29−2(後述する図2、図3(1)(2))を基点にして、回転ベース10が回転方向へ移動する。この場合、Yベース20、Xベース30、Z/チルトベース40及びユニットベース50が基台60に固定されているから、回転ベース10、支柱71、載置台70及びカメラ80は、回転方向へ移動する。これにより、カメラ80は、回転方向に位置決め調整される。
(X方向の位置決め)
Xベース30に設けられたXカムフォロア(ナット)(Xガイド部材)34は、Xカムフォロアのスタッドに挿入されて溝35の底面にてXベース30に当接している。また、Xカムフォロア(ナット)34は、Xカムフォロア(Xガイド把持部材)42と一体になり、Xベース30を把持している。X固定ネジ36がオペレータによって緩められ、Xベース30がZ/チルトベース40から開放された状態で、オペレータによるX方向の調整操作が行われると、Xカムフォロア(ナット)34と一体になっているXカムフォロア42は、Z/チルトベース40に設けられたXガイド穴43に沿ってX方向へ移動する。この場合、Z/チルトベース40及びユニットベース50が基台60に固定されているから、Xベース30、Yベース20、回転ベース10、支柱71、載置台70及びカメラ80は、X方向へ移動する。これにより、カメラ80は、X方向に位置決め調整される。
また、Xカムフォロア(ナット)34は、Xベース30に設けられた溝35に収容され、Xカムフォロア(ナット)34の高さサイズが溝35の深さよりも短いから、Yベース20とXベース30との間に隙間が生じることなく、Yベース20とXベース30とを重ねて固定することができる。
(Z方向及びチルトの位置決め)
Z/チルトベース40に設けられたZ/チルト固定ネジ44がオペレータによって緩められ、Z/チルトベース40がユニットベース50から開放された状態で、オペレータはZ方向及びチルトの調整操作を行う。すなわち、オペレータは工具等を用いてZ/チルト調整ネジ45を回して操作する。そうすると、Z/チルト調整ネジ45の先端面45aがユニットベース50の上面に接したまま、Z/チルトベース40は上方向または下方向(Z方向)へ移動する。この場合、ユニットベース50が基台60に固定されているから、Z/チルトベース40、Xベース30、Yベース20、回転ベース10、支柱71、載置台70及びカメラ80は、Z方向へ移動する。これにより、カメラ80は、Z方向に位置決め調整される。また、後述する図2に示すように、Z/チルト調整ネジ45は、Z/チルトベース40上の四隅(Z/チルトベース40は略四角形に形成されており、略四角形の頂点に近い箇所)に設けられている。これら4本のZ/チルト調整ネジ45を回す度合いを変えることにより、カメラ80のチルト(傾き)が調整される。
(Y方向の位置決め)
尚、図1には示してないが、後述する図2及び図3(2)(3)を参照して、Yベース20に設けられたYカムフォロア(ナット)(Yガイド部材)23は、Yカムフォロアのスタッドに挿入されて溝24の底面にてYベース20に当接している。また、Yカムフォロア(ナット)23は、Yカムフォロア(Yガイド把持部材)32と一体になり、Yベース20を把持している。Y固定ネジ21がオペレータによって緩められ、Yベース20がXベース30から開放された状態で、オペレータによるY方向の調整操作が行われると、Yカムフォロア(ナット)23と一体になっているYカムフォロア32は、Xベース30に設けられたYガイド穴33に沿ってY方向へ移動する。この場合、Xベース30、Z/チルトベース40及びユニットベース50が基台60に固定されているから、Yベース20、回転ベース10、支柱71、載置台70及びカメラ80は、Y方向へ移動する。これにより、カメラ80は、Y方向に位置決め調整される。
また、Yカムフォロア(ナット)23は、Yベース20に設けられた溝24に収容され、Yカムフォロア(ナット)23の高さサイズが溝24の深さよりも短いから、回転ベース10とYベース20との間に隙間が生じることなく、回転ベース10とYベース20とを重ねて固定することができる。
したがって、カメラ80は、ステージ装置1が基台60に固定設置された状態で、オペレータの手作業により、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向に移動案内され、位置決めが行われる。これにより、カメラ80の光軸が決定される。
このように、ステージ装置1によれば、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めを行う複数のベース10,20,30,40,50が積層して構成されているから、簡易な構成を実現できると共に、高さサイズが小さくなる。したがって、ステージ装置1全体として小型化を実現することができる。
図2は、ステージ装置1を上方向(α方向)から見た上面構造を示す図である。図2に示すように、ステージ装置1は、最上層から最下層へ向けて、回転ベース10、Yベース20、Xベース30、Z/チルトベース40及びユニットベース50を備え、これらが積層構造になっている。
最上層(第1層)の回転ベース10は、ネジ穴12に貫通して当該回転ベース10をYベース20に固定するための2本の回転固定ネジ11、支柱71を取り付けるための4本の支柱固定ネジ13、及び2セットの回転用調整器具100を備えている。これにより、オペレータは、回転方向の位置決め調整のために、回転固定ネジ11に対しステージ装置1の上方向からアクセスすることができ、回転用調整器具100を操作することができる。また、回転ベース10には、X固定ネジ用窓穴14が設けられている。回転用調整器具100については後述する。
第2層のYベース20は、ネジ穴22に挿入されて当該Yベース20をXベース30に固定するための4本のY固定ネジ21、及び1セットのY軸調整器具200等を備えている。その他、Yカムフォロア(ナット)23等も備えているが、ここでは省略する。このY軸調整器具200の連結バー202と、後述するXベース30に備えたY軸固定器具310の連結バー311とは接合されており、Y方向の位置決め調整時の調整つまみ201の操作に伴い、固定されたXベース30に対し、Yベース20及び回転ベース10がY方向へ移動するようになっている。また、Y固定ネジ21及びネジ穴22は、最上層の回転ベース10と第2層のYベース20との間の積層部から外れた箇所に設けられている。また、Yベース20には、支柱用/カメラ用窓穴28が設けられている(図示せず)。これにより、オペレータは、Y方向の位置決め調整のために、Y固定ネジ21に対しステージ装置1の上方向からアクセスすることができ、Y軸調整器具200を操作することができる。Y軸調整器具200については後述する。
第3層のXベース30は、ネジ穴37に挿入されて当該Xベース30をZ/チルトベース40に固定するための4本のX固定ネジ36、1セットのX軸調整器具300、Y軸調整器具200に対応した1セットのY軸固定器具310等を備えている。その他、Xカムフォロア(ナット)34等も備えているが、ここでは省略する。このX軸調整器具300の連結バー302と、後述するZ/チルトベース40に備えた連結バー401とは接合されており、X方向の位置決め調整時の調整つまみ301の操作に伴い、固定されたZ/チルトベース40に対し、Xベース30、Yベース20及び回転ベース10がX方向へ移動するようになっている。また、X固定ネジ36及びネジ穴37は、最上層の回転ベース10に設けられたカメラ用窓穴15、及び第2層のYベース20に設けられた支柱用/カメラ用窓穴28(図示せず)によって、回転ベース10とYベース20とXベース30との間の積層部から外れた箇所に設けられている。これにより、オペレータは、X方向の位置決め調整のために、X固定ネジ36に対し、カメラ用窓穴15及び支柱用/カメラ用窓穴28を介してステージ装置1の上方向からアクセスすることができ、X軸調整器具300を操作することができる。X軸調整器具300については後述する。
第4層のZ/チルトベース40は、4本のZ/チルト固定ネジ44、4本のZ/チルト調整ネジ45、及び1セットのX軸固定器具400等を備えている。その他、Xガイド穴43等が設けられているが、ここでは省略する。このZ/チルト固定ネジ44及びZ/チルト調整ネジ45は、回転ベース10とYベース20とXベース30とZ/チルトベース40との間の積層部から外れた箇所に設けられている。これにより、オペレータは、Z方向及びチルトの位置決め調整のために、Z/チルト固定ネジ44及びZ/チルト調整ネジ45に対しステージ装置1の上方向からアクセスすることができる。
最下層(第5層)のユニットベース50は、4本の基台固定ネジ52等を備えている。その他、Z/チルト固定ネジ溝51等が設けられているが、ここでは省略する。この基台固定ネジ52は、回転ベース10とYベース20とXベース30とZ/チルトベース40とユニットベース50との間の積層部から外れた箇所に設けられている。これにより、オペレータは、ステージ装置1を基台60に設置するために、基台固定ネジ52に対しステージ装置1の上方向からアクセスすることができる。
このように、ステージ装置1によれば、オペレータの手作業による位置決め調整のために必要な回転固定ネジ11、Y固定ネジ21、X固定ネジ36、Z/チルト固定ネジ44及びZ/チルト調整ネジ45を、ステージ装置1内部に設けることなく、ステージ装置1の上方向(α方向)からアクセス可能な箇所に設けるようにした。具体的には、回転ベース10を最上層に設けるようにしたから、オペレータは回転固定ネジ11にアクセスすることができる。また、回転ベース10及びYベース20の積層部から外れた箇所にY固定ネジ21を設けるようにしたから、オペレータはY固定ネジ21にアクセスすることができる。また、回転ベース10にX固定ネジ用窓穴14を設け、Yベース20に支柱用/カメラ用窓穴28(後述する図3(2)を参照)を設けるようにしたから、オペレータはX固定ネジ36に、X固定ネジ用窓穴14及び支柱用/カメラ用窓穴28を介してアクセスすることができる。また、回転ベース10、Yベース20、Xベース30及びZ/チルトベース40の積層部から外れた箇所にZ/チルト固定ネジ44及びZ/チルト調整ネジ45を設けるようにしたから、オペレータはZ/チルト固定ネジ44及びZ/チルト調整ネジ45にアクセスすることができる。これにより、位置決め調整の時には、オペレータは、ステージ装置1の上方向(α方向)からアクセスして、対象となる固定ネジの締付けを緩め、対象となる回転用調整器具100、Y軸調整器具200またはX軸調整器具300を操作し、若しくはZ/チルト調整ネジ45にアクセスし、そして、固定ネジの締付けを行えばよい。したがって、オペレータは、手作業による位置決め調整を、容易に行うことができる。また、X固定ネジ用窓穴14等を設けるようにしたから、ステージ装置1の小型化を実現することができる。
さらに、ステージ装置1によれば、支柱71をステージ装置1内部に収容するために、Yベース20に支柱用穴26を設け、Xベース30に支柱用穴38を設け、Z/チルトベース40に支柱用穴46を設け、ユニットベース50に支柱用/カメラ用窓穴53を設けるようにした。これにより、ステージ装置1の更なる小型化を実現することができる。
図3は、各ベースの構成を示す図である。以下、図1及び図2に示した各ベースの構成について、詳細に説明する。(1)は、回転ベース10の上面図であり、(1.1)は、(1)におけるd1−d2の断面図である。回転ベース10は、全体として板状に形成されており、上方向から見ると略正方形である。サイズは約190×190mmである。回転ベース10には2箇所のネジ穴12が設けられており、ネジ穴12に挿入された回転固定ネジ11が、Yベース20に設けられた回転固定ネジ溝25に挿入されることにより、回転ベース10はYベース20に積層にて固定される。回転ベース10には、4本の支柱固定ネジ13により4本の支柱71が取り付けられている。また、回転ベース10には4個のX固定ネジ用窓穴14及び1個のカメラ用窓穴15が設けられている。
回転ベース10は、2セットの回転用調整器具100を備えている。回転用調整器具100は、回転方向の位置決め調整を行うための調整つまみ101−1〜101−4を備えており、それぞれ4箇所のネジ止めによってブラケット103にて回転ベース10に固定されている。回転用調整器具100のブラケット103に設けられた固定ネジ13は溝16に収容されている。また、回転用調整器具100には、Yベース20に固定設置されたスタンドピン29−1,29−2が挿入されるスタンドピン用穴102−1,102−2が設けられており、回転方向に移動する際には、スタンドピン用穴102−1,102−2から突出したスタンドピン29−1,29−2を基点にして、回転ベース10がスタンドピン用穴102−1,102−2に沿って回転方向に移動する。つまり、スタンドピン用穴102−1,102−2は、スタンドピン29−1,29−2を収容すると共に、回転方向の調整に際しては、スタンドピン29−1,29−2に接触しないように回転ベース10が移動するサイズになっている。
(1.1)を参照して、回転ベース10のd1−d2断面図において、回転ベース10の中央部にはカメラ用窓穴15に加え、凹部17が設けられている。凹部17には、Yベース20に備えた凸部27が挿入される。回転方向の位置決め調整の際には、Yベース20に備えた凸部27の周面に沿って、凹部17の周面が回転する。これにより、回転ベース10が回転する。また、回転ベース10には、支柱固定ネジ13が貫通するネジ穴13a及びネジ穴12が設けられている。
次に、回転方向の位置決め調整について説明する。まず、オペレータは、工具等を用いて回転固定ネジ11を緩めることにより、回転ベース10をYベース20から開放した状態にする。そして、例えば、時計の反対方向へ回転移動させる場合には、回転用調整器具100の調整つまみ101−2,101−4を操作して緩める。これにより、スタンドピン用穴102−1,102−2から突出したスタンドピン29−1,29−2と、スタンドピン29−1,29−2に圧接していた調整つまみ101−2,101−4の先端面との間に、緩めた長さ分のスペースが生成される。そして、調整つまみ101−1,101−3を締める方向に操作することにより、スタンドピン29−1,29−2に圧接している調整つまみ101−1,101−3の先端面がスタンドピン29−1,29−2を押圧する。スタンドピン29−1,29−2はYベース20に固定設置されており、Yベース20が、Xベース30、Z/チルトベース40及びユニットベース50を介して基台60に固定設置されているから、スタンドピン29−1,29−2の位置は変わらない。一方、回転ベース10はYベース20から開放されている。このため、調整つまみ101−1,101−3を締める方向へ操作することによって生じる、調整つまみ101−1,101−3の先端面からスタンドピン29−1,29−2への押圧によって、回転ベース10は、スタンドピン29−1,29−2と調整つまみ101−2,101−4の先端面との間のスペース内で、時計の反対方向へ回転移動する。すなわち、調整つまみ101−1,101−3を締める方向へ操作して先端面を移動させた距離が、回転ベース10において時計の反対方向へ回転した距離に相当する。
オペレータは、調整つまみ101−1,101−3を締める方向への操作を行い、回転ベース10を、時計の反対方向の所定位置へ回転移動させた後、工具等を用いて回転固定ネジ11を締め付けることにより、回転ベース10をYベース20に固定する。そして、緩んだ状態の調整つまみ101−2,101−4を締める方向に操作して、調整つまみ101−2,102−4の先端面をスタンドピン29−1,29−2に圧接する。これにより、回転ベース10とYベース20とは、回転固定ネジ11により固定され、スタンドピン29−1は、調整つまみ101−1の先端面と調整つまみ101−2の先端面とにより両側から挟み込まれた状態になる。同様に、スタンドピン29−2は、調整つまみ101−3の先端面と調整つまみ101−4の先端面とにより両側から挟み込まれた状態になる。したがって、回転ベース10は回転移動することなく、固定状態となる。このようにして、時計の回転とは反対方向の位置決め調整が行われる。
これに対し、時計方向へ回転移動させる場合には、工具等を用いて回転固定ネジ11を緩め、回転用調整器具100の調整つまみ101−1,101−3を操作して緩めた後、調整つまみ101−2,101−4を締める方向に操作する。これにより、回転ベース10は、時計方向へ回転移動する。この場合、調整つまみ101−2,101−4を締める方向へ操作して移動させた距離が、回転ベース10において時計方向へ回転した距離に相当する。そして、調整つまみ101−2,101−4を締める方向への操作を行い、回転ベース10を、時計方向の所定位置へ回転移動させた後、工具等を用いて回転固定ネジ11を締め付け、緩んだ状態の調整つまみ101−2,101−4を締める方向に操作する。このようにして、時計の回転方向の位置決め調整が行われる。
(2)は、Yベース20の上面図であり、(2.1)は、Yベース20の側面図であり、(2.2)は、(2)におけるc1−c2の断面図である。Yベース20は、全体として板状に形成されており、上方向から見ると略正方形である。サイズは約240×240mmである。Yベース20には2箇所の回転固定ネジ溝25が設けられており、回転ベース10とYベース20とを固定するために回転固定ネジ11が挿入される。また、Yベース20は、回転ベース10を回転方向へ移動させるための基点となるスタンドピン29−1,29−2を備えている。このスタンドピン29−1,29−2は、回転ベース10の回転用調整器具100に設けられたスタンドピン用穴102−1,102−2から貫通して突出する。突出したスタンドピン29−1は、両面から調整つまみ101−1,101−2により圧接される。同様に、突出した29−2は、両面から調整つまみ101−3,101−4により圧接される。
Yベース20には4箇所のネジ穴22が設けられており、ネジ穴22に挿入されたY固定ネジ21が、Xベース30に設けられたY固定ネジ溝31に挿入されることにより、Yベース20は、Xベース30に積層して固定される。また、Yベース20には4箇所の溝24が設けられており、溝24に収容されたYカムフォロア(ナット)23、及びXベース30に設けられたYカムフォロア32が、Yベース20を挟み込んでいる。このYカムフォロア32が、Xベース30に設けられたYガイド穴33を移動することにより、Xベース30に対してYベース20が移動し、Y方向の位置決め調整が行われる。また、Yベース20には4個の凸部27が設けられている。この凸部27が回転ベース10の凹部17に挿入され、回転ベース10とYベース20とが積層して固定される。
Yベース20には4個の支柱用穴26及び1個の支柱用/カメラ用窓穴28が設けられている。支柱用穴26には支柱71が貫通される。
Yベース20は、1セットのY軸調整器具200を備えている。Y軸調整器具200は、Y方向の位置決め調整を行うための調整つまみ201、及び、Xベース30に備えたY軸固定器具310の連結バー311に接合した連結バー202を備えており、固定器具203にてYベース20の本体に固定されている。固定器具203には、調整つまみ201の操作に連動する可動部が取り付けられており、この可動部は、Xベース30に固定された連結バー202を基点にして、固定器具203を介してYベース20本体をY方向へ移動させるように可動する。
(2.1)を参照して、Yベース20の側面図において、Yベース20の中央部には凸部27−2が設けられており、その両側には、凸部27−1,27−3が設けられている。前述したとおり、凸部27−1〜27−4は、回転ベース10の凹部17に挿入される。
(2.2)を参照して、Yベース20のc1−c2断面図において、Yベース20の中央部には支柱用/カメラ用窓穴28が設けられ、その両側には、凸部27−1,27−3、支柱用穴26及び回転固定ネジ溝25が設けられている。
次に、Y方向の位置決め調整について説明する。まず、オペレータは、工具等を用いてY固定ネジ21を緩めることにより、Yベース20をXベース30から開放した状態にする。そして、Y軸調整器具200の調整つまみ201を締める方向または緩める方向に操作することにより、固定された連結バー202を基点にして、Yベース20をY方向へ移動させる。連結バー202は、Xベース30の連結バー311に接合されており、Xベース30が、Z/チルトベース40及びユニットベース50を介して基台60に固定設置されているから、連結バー202の位置は変わらない。一方、Yベース20はXベース30から開放されている。このため、調整つまみ201を締める方向または緩める方向へ操作することにより、調整つまみ201の先端にある可動部が、固定された連結バー202に対して移動し、固定器具203を介してYベース20はY方向へ移動する。すなわち、調整つまみ201を操作してその先端の可動部を移動させた距離が、回転ベース10のY方向へ移動した距離に相当する。
オペレータは、調整つまみ201を締める方向または緩める方向への操作を行い、Yベース20を所定位置へ移動させた後、工具等を用いてY固定ネジ21を締め付けることにより、Yベース20をXベース30に固定する。これにより、Yベース20とXベース30とは、Y固定ネジ21により固定される。このようにして、Y方向の位置決め調整が行われる。
(3)は、Xベース30の上面図である。Xベース30は、全体として板状に形成されており、上方向から見ると略正方形である。サイズは約220×220mmである。Xベース30には4箇所のY固定ネジ溝31が設けられており、Yベース20とXベース30とを固定するためにY固定ネジ21が挿入される。また、Xベース30には4箇所のYガイド穴33が設けられており、Yガイド穴33にはYベース20をY方向に案内するためのYカムフォロア32が挿入されている。前述のとおり、Yカムフォロア32とYカムフォロア(ナット)23とは一体になっており、Yベース20を挟み込んでいる。
Xベース30には4箇所のネジ穴37が設けられており、ネジ穴37に挿入されたX固定ネジ36が、Z/チルトベース40に設けられたX固定ネジ溝41に挿入されることにより、Xベース30は、Z/チルトベース40に積層して固定される。また、Xベース30には4箇所の溝35が設けられており、溝35に収容されたXカムフォロア(ナット)34、及びZ/チルトベース40に設けられたXカムフォロア42が、Xベース30を挟み込んでいる。このXカムフォロア42が、Z/チルトベース40に設けられたXガイド穴43を移動することにより、Z/チルトベース40に対してXベース30が移動し、X方向の位置決め調整が行われる。
Xベース30には4個の支柱用穴38及び1個のカメラ用窓穴39が設けられている。支柱用穴38には支柱71が貫通される。
Xベース30は、1セットのX軸調整器具300及び1セットのY軸固定器具310を備えている。Y軸固定器具310は、連結バー311及び取付バー312を備えており、取付バー312によりXベース30の本体にネジ止めされている。連結バー311は、Yベース20に備えた連結バー202に接合されている。また、X軸調整器具300は、X方向の位置決め調整を行うための調整つまみ301、及び、Z/チルトベース40に備えたX軸固定器具400の連結バー401に接合した連結バー302を備えており、固定器具303にてXベース30の本体に固定されている。固定器具303には、調整つまみ301の操作に連動する可動部が取り付けられており、この可動部は、Z/チルトベース40に固定された連結バー302を基点にして、固定器具303を介してXベース30本体をX方向へ移動させるように可動する。
次に、X方向の位置決め調整について説明する。まず、オペレータは、工具等を用いてX固定ネジ36を緩めることにより、Xベース30をZ/チルトベース40から開放した状態にする。そして、X軸調整器具300の調整つまみ301を締める方向または緩める方向に操作することにより、固定された連結バー302を基点にして、Xベース30をX方向へ移動させる。連結バー302は、Z/チルトベース40の連結バー401に接合されており、Z/チルトベース40がユニットベース50を介して基台60に固定設置されているから、連結バー302の位置は変わらない。一方、Xベース30はZ/チルトベース40から開放されている。このため、調整つまみ301を締める方向または緩める方向へ操作することにより、調整つまみ301の先端にある可動部が、固定された連結バー302に対して移動し、固定器具303を介してXベース30はX方向へ移動する。すなわち、調整つまみ301を操作してその先端の可動部を移動させた距離が、Xベース30のX方向へ移動した距離に相当する。
オペレータは、調整つまみ301を締める方向または緩める方向への操作を行い、Xベース30を所定位置へ移動させた後、工具等を用いてX固定ネジ36を締め付けることにより、Xベース30をZ/チルトベース40に固定する。これにより、Xベース30とZ/チルトベース40とは、X固定ネジ36により固定される。このようにして、X方向の位置決め調整が行われる。
(4)は、Z/チルトベース40の上面図である。Z/チルトベース40は、全体として板状に形成されており、上方向から見ると略正方形である。サイズは約285×285mmである。Z/チルトベース40には4箇所のX固定ネジ溝41が設けられており、Xベース30とZ/チルトベース40とを固定するためにX固定ネジ36が挿入される。また、Z/チルトベース40には4箇所のXガイド穴43が設けられており、Xガイド穴43にはXベース30をX方向に案内するためのXカムフォロア42が挿入されている。前述のとおり、Xカムフォロア42とXカムフォロア(ナット)34とは一体になっており、Xベース30を挟み込んでいる。
Z/チルトベース40には4箇所のネジ穴(図示せず)が設けられており、ネジ穴に挿入されたZ/チルト固定ネジ44が、ユニットベース50に設けられたZ/チルト固定ネジ溝51に挿入される。これにより、Z/チルト固定ネジ44の雄ネジとネジ穴の雌ネジとが接合し、Z/チルト固定ネジ44の雄ネジとZ/チルト固定ネジ溝51の雌ネジとが接合し、Z/チルトベース40は、ユニットベース50との間で所定間隔離れて固定される。また、Z/チルトベース40には4箇所のネジ穴(図示せず)が設けられており、ネジ穴に挿入されたZ/チルト調整ネジ45は、当該Z/チルト調整ネジ45の雄ネジとネジ穴の雌ネジとが接合した状態で、ユニットベース50の上面に当接している。オペレータは、Z/チルト調整ネジ45を締める方向または緩める方向に操作することにより、ユニットベース50に対してZ/チルトベース40がZ方向に移動し、Z方向及びチルトの位置決め調整が行われる。
Z/チルトベース40には4個の支柱用穴46及び1個のカメラ用窓穴47が設けられている。支柱用穴46には支柱71が貫通される。
Z/チルトベース40は、1セットのX軸固定器具400を備えている。X軸固定器具400は、連結バー401及び取付バー402を備えており、取付バー402によりZ/チルトベース40の本体にネジ止めされている。連結バー401は、Xベース30に備えた連結バー302に接合されている。
次に、Z方向及びチルトの位置決め調整について説明する。まず、オペレータは、工具等を用いてZ/チルト固定ネジ44を緩めることにより、Z/チルトベース40をユニットベース50から開放した状態にする。そして、工具等を用いてZ/チルト調整ネジ45を締める方向または緩める方向に操作することにより、Z/チルト調整ネジ45の先端面がユニットベース50の上面に当接した状態で、Z/チルトベース40の下面から突出するZ/チルト調整ネジ45の長さ(Z/チルトベース40とユニットベース50との間の距離)が変わり、ユニットベース50に対してZ/チルトベース40をZ方向に移動させる。Z/チルト調整ネジ45の先端面は、Z/チルトベース40等の自重によりユニットベース50の上面に当接し、ユニットベース50が基台60に固定設置されており、Z/チルトベース40はユニットベース50から開放されている。このため、Z/チルト調整ネジ45を締める方向または緩める方向へ操作することにより、Z/チルト調整ネジ45の先端面がユニットベース50の上面に当接した状態で、ネジ穴の雌ネジが接合されるZ/チルト調整ネジ45の雄ネジの位置が変わって、Z/チルトベース40の下面から突出するZ/チルト調整ネジ45の長さが変わり、Z/チルトベース40がユニットベース50に対して上下方向であるZ方向へ移動する。
オペレータは、Z/チルト調整ネジ45を締める方向または緩める方向への操作を行い、Z/チルトベース40を所定位置へ移動させた後、工具等を用いてZ/チルト固定ネジ44を締め付ける。これにより、Z/チルトベース40は、ユニットベース50との間でZ方向に所定間隔離れて固定される。また、オペレータは、4本のZ/チルト調整ネジ45を操作することにより、チルトの位置決め調整を行う。このようにして、Z方向及びチルトの位置決め調整が行われる。
(5)は、ユニットベース50の上面図である。ユニットベース50は、全体として板状に形成されており、上方向から見ると略長方形である。サイズは約285×250mmである。ユニットベース50には4箇所のZ/チルト固定ネジ溝51が設けられており、Z/チルトベース40とユニットベース50とを所定間隔離して固定するために、Z/チルト固定ネジ44が挿入される。また、ユニットベース50には4箇所のネジ穴(図示せず)が設けられており、ネジ穴に挿入された基台固定ネジ52が基台60に設けられた溝に挿入されることにより、ユニットベース50は基台60に固定される。また、ユニットベース50には1個の支柱用/カメラ用窓穴53が設けられている。支柱用/カメラ用窓穴53には支柱71が貫通される。
以上のように、本発明の実施形態によるステージ装置1によれば、平板形状の回転ベース10、Yベース20、Xベース30、Z/チルトベース40及びユニットベース50を積層して構成し、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めを行うようにした。これにより、各ベースを積層した高さ寸法が小さくなり、全体として小型化を実現することができる。また、ステージ装置1には、位置決め調整のためのスタンドピン29、スタンドピン用穴102、Yカムフォロア(ナット)23、Yカムフォロア32、Xカムフォロア(ナット)34、Xカムフォロア42及びZ/チルト調整ネジ45等が設けられ、オペレータにより操作可能な調整器具である調整つまみ101,201,301及びZ/チルト調整ネジ45が設けられている。また、オペレータは、調整作業に先立って回転固定ネジ11、Y固定ネジ21、X固定ネジ36及びZ/チルト固定ネジ44を緩める必要があるが、これらの固定ネジは、オペレータにより作業可能な箇所に設けられている。これにより、ステージ装置1は、軸受け及びガイド機能をベースに備えるようにしたから、軸受け器具、ガイドローラ等の機械要素を別途備える必要がなく、部品点数を減らすことができ、簡易な構成にて位置決めを行うことができる。また、オペレータは、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決め調整時に、手作業にて、対象となる固定ネジの締付けを緩め、調整器具を操作して位置決めを行い、操作の終了後に固定ネジの締付けを行えばよい。これにより、オペレータの手作業による位置決め調整が容易になる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態では、回転ベース10の凹部17とYベース20の凸部27とを嵌合させることにより、回転ベース10を回転移動させるようにしたが、回転ベース10の凸部とYベース20の凹部とを嵌合させるようにしてもよい。
また、位置決め調整に伴い回転ベース10、Yベース20、Xベース30及びZ/チルトベース40が移動する摺動箇所に、耐磨耗性乾式潤滑皮膜を施すようにしてもよい。これにより、別途の機械要素を用いることなく、回転ベース10等を容易に移動させることができる。また、耐磨耗性乾式潤滑皮膜は低発塵性であるから、クリーンルームにてステージ装置1を使用することができる。
1 ステージ装置
10 回転ベース
11 回転固定ネジ
12 ネジ穴
13 支柱固定ネジ
14 X固定ネジ用窓穴
15 カメラ用窓穴
16 溝
17 凹部
20 Yベース
21 Y固定ネジ
22 ネジ穴
23 Yカムフォロア(ナット)
24 溝
25 回転固定ネジ溝
26 支柱用穴
27 凸部
28 支柱用/カメラ用窓穴
29 スタンドピン
30 Xベース
31 Y固定ネジ溝
32 Yカムフォロア
33 Yガイド穴
34 Xカムフォロア(ナット)
35 溝
36 X固定ネジ
37 ネジ穴
38 支柱用穴
39 カメラ用窓穴
40 Z/チルトベース
41 X固定ネジ溝
42 Xカムフォロア
43 Xガイド穴
44 Z/チルト固定ネジ
45 Z/チルト調整ネジ
46 支柱用穴
47 カメラ用窓穴
50 ユニットベース
51 Z/チルト固定ネジ溝
52 基台固定ネジ
53 支柱用/カメラ用窓穴
60 基台
70 載置台
71 支柱
80 カメラ
100 回転用調整器具
101 調整つまみ
102 スタンドピン用穴
103 ブラケット
200 Y軸調整器具
201 調整つまみ
202 連結バー
203 固定器具
300 X軸調整器具
301 調整つまみ
302 連結バー
303 固定器具
310 Y軸固定器具
311 連結バー
312 取付バー
400 X軸固定器具
401 連結バー
402 取付バー

Claims (3)

  1. 載置台に設置された所定物について、X方向、Y方向、Z方向、チルト及び回転方向の位置決めを基台に対して行うユニットベース、Z/チルトベース、Xベース、Yベース及び回転ベースを備えたステージ装置において、
    前記ユニットベースは、
    前記載置台に取り付けられた支柱を通す貫通穴を備え、前記基台に固定設置され、
    前記Z/チルトベースは、
    前記ユニットベースに当接してZ方向の距離及びチルトを調整する複数本のZ/チルト調整部材、Xガイド部材が収容され当該Xガイド部材をX方向へ案内するXガイド穴、及び、前記支柱を通す貫通穴を備え、前記ユニットベースの平面に対向し前記調整によって所定距離離して設けられ、
    前記Xベースは、
    前記Xガイド部材と一体的に構成され前記Xガイド部材との間で当該Xベースを把持するXガイド把持部材、前記Xガイド把持部材を収容する溝、Yガイド部材が収容され当該Yガイド部材をY方向へ案内するYガイド穴、及び、前記支柱を通す貫通穴を備え、前記Z/チルトベースの平面に対向して設けられ、
    前記Yベースは、
    前記Yガイド部材と一体的に構成され前記Yガイド部材との間で当該Yベースを把持するYガイド把持部材、前記Yガイド把持部材を収容する溝、前記回転ベースを回転させる基点となる凸部、及び、前記支柱を通す貫通穴を備え、前記Xベースの平面に対向して設けられ、
    前記回転ベースは、
    前記Yベースの凸部に嵌合して当該回転ベースを回転させる凹部、及び、前記支柱を取り付ける取り付け部材を備え、前記Yベースの平面に対向して設けられたことを特徴とするステージ装置。
  2. 請求項1に記載のステージ装置において、
    前記Z/チルトベースは、
    前記ユニットベースの平面に対向した状態で前記所定距離離して固定する固定部材を備え、
    前記Xベースは、
    前記Z/チルトベースの平面に対向した状態で重ねて固定する固定部材、及び、前記Xガイド把持部材と一体的に構成されたXガイド部材を、当該Xガイド部材が収容されている前記Xガイド穴に沿って移動させることにより、当該Xベース、Yベース及び回転ベースをX方向へ移動させるX軸調整器具を備え、
    前記Yベースは、
    前記Xベースの平面に対向した状態で重ねて固定する固定部材、前記Yガイド把持部材と一体的に構成されたYガイド部材を、当該Yガイド部材が収容されている前記Yガイド穴に沿って移動させることにより、当該Yベース及び回転ベースをY方向へ移動させるY軸調整器具、及び、当該Yベースに固定設置されたスタンドピンを備え、
    前記回転ベースは、
    前記Yベースの平面に対向した状態で重ねて固定する固定部材、及び、前記スタンドピンにおける第1の側面を押圧し、または前記第1の側面に対して反対側の側面を押圧し、前記凸部を基点にして前記凹部を回転させることにより、当該回転ベースを回転方向へ移動させる回転用調整器具を備えたことを特徴とするステージ装置。
  3. 請求項1または2に記載のステージ装置において、
    前記所定物はカメラであり、前記回転ベース、Yベース、Xベース、Z/チルトベース及びユニットベースは貫通穴を備え、当該貫通穴に前記カメラを収容するか、または当該貫通穴に前記カメラの光軸を通すことを特徴とするステージ装置。
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