JP5349244B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
従来より、表面シート、裏面シート及び液保持性の吸収体を備え、腹側部の両側縁部と背側部の両側縁部とを融着して形成された一対のサイドシール部を有するパンツ型の吸収性物品が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、使用後の引き裂きやすさを向上させるために、サイドシール部の一部を、おむつの幅方向中心に向かってV字型又はハの字型に融着したパンツ型使い捨ておむつが開示されている。また、特許文献2には、使用後の引き裂きやすさを向上させるために、一対のサイドシール部の融着強度を、左右で異ならせ、相対的に融着強度の弱い側のサイドシール部を引き裂くようにしたパンツ型使い捨ておむつが開示されている。また、特許文献3には、風合いを向上し、装着感を向上させるために、ウエスト部、胴回り部、レッグ部にそれぞれ配されたウエスト部弾性部材、胴回り部弾性部材、レッグ部弾性部材それぞれの両端縁部を、一対のサイドシール部を形成する複数個のシール部により、全て切断したパンツ型使い捨ておむつが開示されている。
しかしながら、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載のパンツ型使い捨ておむつにおいては、何れも、サイドシール部が、腹側部と背側部とで共通するエンボスにより融着して形成されているため、サイドシール部が硬くなり易く、風合いが劣る原因となる場合があった。
実開平7−34814号公報 特開2009−34209号公報 特開平11−140706号公報
したがって、本発明の課題は、サイドシール部が硬くなり難く、風合いが向上するパンツ型吸収性物品を提供することにある。
本発明は、腹側部の両側縁部と背側部の両側縁部とを複数個のエンボス部により融着して形成された一対のサイドシール部を有するパンツ型吸収性物品であって、前記エンボス部は、前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記側縁部に沿って所定間隔で配されており、前記腹側部のエンボス部及び前記背側部のエンボス部は、断面視して、交互に配され、前記腹側部のエンボス部の末端部と前記背側部のエンボス部の末端部同士が重なっているパンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明のパンツ型吸収性物品によれば、サイドシール部が硬くなり難く、風合いが向上する。
図1は、本発明の実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつを展開して伸長した状態の展開平面図である。 図3は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの要部Pを拡大した拡大平面図である。 図4は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつのサイドシール部におけるエンボス部の位置関係を示す展開平面図である。 図5は、図1のY1−Y1線断面図である。 図6(a)は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつのエンボス部を形成する凹凸部を軸長方向に備えた一対のエンボスロールの底面図であり、図6(b)は、図6(a)のY2−Y2線断面図及びY3−Y3線断面図である。
以下、本発明のパンツ型吸収性物品であるパンツ型使い捨ておむつの好ましい実施形態について、図1〜図6に基づいて説明する。
本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、腹側部Aの両側縁部6a,6aと背側部Bの両側縁部6b,6bとを複数個のエンボス部7により合掌状に融着して形成された一対のサイドシール部8,8を有している。
本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1は、図1,図2に示すように、中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って以下の説明では、左右対称な部分については、主に、右側について説明する。
本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1について、詳述すると、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」ともいう。)は、図2に示すように、液透過性の表面シート2と、液不透過性(撥水性も含む)の裏面シート3と、両シート2,3間に介在する吸収体4とを有する実質的に縦長の吸収性本体5、及び吸収性本体5の裏面シート側に配され接着固定された外層体6を備えている。おむつ1は、図2に示すように、その長手方向(以下「Y方向」という。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)に、腹側部A、股下部C及び背側部Bを有している。おむつ1の腹側部Aは、装着時に、装着者の腹側に配される部位であり、背側部Bは、装着者の背側に配される部位であり、股下部Cは、装着者の股間部に配される部位である。
おむつ1において、吸収体4は、長手方向(Y方向)中央部分が内方に括れた砂時計状(図1参照)であり、表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ長方形状であり、図2に示すように、吸収体4の長手方向(Y方向)の両端縁から延出した部分において互いに接合され、幅方向(以下「X方向」という。X方向:使い捨ておむつ1Aの長手方向に延びる中心線CLに垂直な方向をいう。)の両端縁から延出した部分においても互いに接合されている。このように接合することにより、縦長の長方形状の吸収性本体5が形成されている。
外層体6は、図2に示すように、吸収性本体5の外方全域に亘って延出しており、長手方向(Y方向)中央部において内方に括れている。おむつ1における外層体6の腹側部Aの両側縁部6a,6aと背側部Bの両側縁部6b,6bとを互いに重ね合わせ、複数個のエンボス部7により合掌状に融着して、一対のサイドシール部8,8を形成することにより、図1に示す、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOを有するパンツ型の使い捨ておむつ1が形成される。外層体6は、図2に示すように、パンツ型吸収性物品の最外表面となる外層シート61及び外層シート61の内面側に配されている内層シート62から形成されている。
外層体6を構成する外層シート61及び内層シート62の間には、図1,図2に示すように、ウエスト弾性部材11、胴廻り弾性部材12及びレッグ弾性部材13が配されて、ウエスト弾性領域(ウエストギャザー)、胴回り弾性領域(胴回りギャザー)及び環状の一対のレッグ弾性領域(レッグギャザー)が形成されている。詳述すると、ウエスト弾性領域(ウエストギャザー)は、複数本のウエスト弾性部材11を、図1,図2に示すように、吸収性本体5より長手方向(Y方向)外方であって、外層体6の腹側部Aにおける両側縁6a1,6a1及び背側部Bにおける両側縁6b1,6b1間に亘ってそれぞれ伸長状態で固着することにより形成されている。胴回り弾性領域(胴回りギャザー)も同様に、複数本の胴廻り弾性部材12を、図1,図2に示すように、ウエスト弾性部材11と外層体6の括れとの間であって、外層体6の腹側部Aにおける両側縁6a1,6a1及び背側部Bにおける両側縁6b1,6b1間に亘って伸長状態で固着することにより形成されている。
レッグ弾性領域(レッグギャザー)は、腹側部Aにおいては、複数本のレッグ弾性部材13を、図1,図2に示すように、腹側部Aの一方(図2の左側)の側縁6a1から腹側部Aの一方(図2の左側)の括れに沿って固着し、股下部Cを通って、腹側部Aの他方(図2の右側)の括れに沿って腹側部Aの他方(図2の右側)の側縁6a1に至るまで伸長状態で固着し、股下部Cの中央部(中心線CLを含む部位)でカットすることにより形成されている。同様に、レッグ弾性領域(レッグギャザー)は、背側部Bにおいて、複数本のレッグ弾性部材13を、図1,図2に示すように、背側部Bの一方(図2の左側)の側縁6b1から背側部Bの一方(図2の左側)の括れに沿って固着し、股下部Cを通って、背側部Bの他方(図2の右側)の括れに沿って背側部Bの他方(図2の右側)の側縁6b1に至るまで伸長状態で固着し、股下部Cの中央部でカットすることにより形成されている。
一対のサイドシール部8,8を形成する複数個のエンボス部7は、図3,図4に示すように、腹側部A及び背側部Bそれぞれの側縁部6a,6bに沿って所定間隔で配されている。腹側部Aのエンボス部7(以下、「腹側エンボス部7a」ともいう。)及び背側部Bのエンボス部7(以下、「背側エンボス部7b」ともいう。)は、図5に示すように、断面視して、交互に配され、腹側エンボス部7aの末端部と背側エンボス部7bの末端部同士が重なっている。以下、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bについて、具体的に説明する。
腹側エンボス部7aは、腹側部Aにおける外層体6の側縁部6aに沿って、長手方向(Y方向)に所定間隔を開けて、8個〜25個配されていることが好ましく、本実施形態の腹側エンボス部7aは、図1に示すように、一方の側縁部6aに9個配されている。本実施形態の9個の腹側エンボス部7aは、図3,図4に示すように、互いに重ならないように略等間隔に配されており、9個の腹側エンボス部7aそれぞれは、同形同大に形成されている。腹側エンボス部7aは、図1に示すように、おむつ1を腹側部A側から正面視して、サイドシール部8に沿って配されていることが確認でき、その形状が、おむつ1を背側部B側から正面視して、透けて見える程度に形成されている。
背側エンボス部7bは、背側部Bにおける外層体6の側縁部6bに沿って、長手方向(Y方向)に所定間隔を開けて、8個〜25個配されていることが好ましく、本実施形態の背側エンボス部7bは、腹側エンボス部7aと同様に示すように、一方の側縁部6bに9個配されている。本実施形態の9個の背側エンボス部7bは、図3,図4に示すように、互いに重ならないように略等間隔に配されており、9個の背側エンボス部7bそれぞれは、腹側エンボス部7aと同様に、同形同大に形成されている。即ち、腹側エンボス部7aと背側エンボス部7bとは、同一形状であり、同じ大きさ(面積)である。背側エンボス部7bは、腹側エンボス部7aとは逆に、おむつ1を背側部B側から正面視して、サイドシール部8に沿って配されていることが確認でき、その形状が、おむつ1を腹側部A側から正面視して、透けて見える程度に形成されており、背側エンボス部7bの全体形状を図3においては波線で示している。
本実施形態においては、9個の腹側エンボス部7a及び9個の背側エンボス部7bそれぞれは、図3,図4に示すように、平面視して、その外形形状が絵柄模様である。具体的には、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bそれぞれの外形形状は、図3,図4に示すように、ハート状模様に形成されており、ハート状模様の頂点7a1,7b1それぞれが中心線CL側に向くように配されている。尚、本実施形態の腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bそれぞれの外形形状は、ハート状模様であるが、ハート状以外に、矩形状、三角形状、複数の形状が組み合わされて形成された四つ葉状又は花びら状の模様であってもよい。
腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bそれぞれの面積は、腹部に配された弾性部材を切断できる様に配置されるべきである(観点)から、5mm2〜50mm2であることが好ましく、9mm2〜25mm2であることが更に好ましい。ここでエンボス部7の面積とは、後述する方法によりエンボスされた部分の面積であり、具体的には、サイドシール部8のエンボス部7を平面視して、エンボス処理によりフィルム化された部分であり、平面視して、エンボス処理部の底面の部分の面積のことを示す。
本実施形態においては、9個の背側エンボス部7bそれぞれは、図3,図4に示すように、9個の腹側エンボス部7aそれぞれより幅方向(X方向)外方に配されている。腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bそれぞれは、具体的には、図4に示すように、腹側エンボス部7aのサイドシール部8側の端部と外層体6の腹側部Aの側縁6a1との間の距離L1が、背側エンボス部7bのサイドシール部8側の端部と外層体6の背側部Bの側縁6b1との間の距離L2よりも長くなる位置に配されている。ここで、距離L1は、3mm〜10mmであることが好ましく、5mm〜8mmであることが更に好ましく、距離L2は、2mm〜4mmであることが好ましく、3mm〜5mmであることが更に好ましい。尚、距離L1,L2の測定は、エンボス部7により形成されたサイドシール部8を伸長させた状態で行う。
9個の腹側エンボス部7a及び9個の背側エンボス部7bそれぞれは、図5に示すように、おむつ1のサイドシール部8を断面視して、交互に配されている。9個の腹側エンボス部7a及び9個の背側エンボス部7bそれぞれは、図5に示すように、腹側エンボス部7aの末端部と背側エンボス部7bの末端部同士が重なるように配されている。腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cの厚みは、該重なった部位7c以外の腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bの厚みよりも薄く形成されている。腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cは、図5に示すように、おむつ1を腹側部A側から正面視して、サイドシール部8に沿って形成されていることが確認でき、おむつ1を背側部B側から正面視しても、形成されていることが確認できる。
おむつ1は、外層体6の腹側部Aの両側縁部6a,6aと背側部Bの両側縁部6b,6bとが、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cにより、融着されてサイドシール部8が形成されている。即ち、前記重なった部位7cを除く、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bでは、外層体6の外層シート61上にエンボスの模様が形成されているだけで、外層体6の腹側部Aの両側縁部6a,6aと背側部Bの両側縁部6b,6bとは融着されていないか又は融着されていたとしても非常に弱く融着されている。このように、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cの融着強度は、前記重なった部位7cを除く、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bの融着強度よりも非常に高い。言い換えれば、外層体6の側縁部6a及び背側部Bの側縁部6bを融着している前記重なった部位7cの剛性は、エンボスの模様を形成しているだけ、又は外層体6の側縁部6a及び側縁部6bを非常に弱く融着している腹側エンボス部7a(前記重なった部位7cを除く)又は背側エンボス部7b(前記重なった部位7cを除く)の剛性よりも高くなっている。ここで、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cの融着強度は、装着状態における使用者の体型変動に伴う腹囲変動に耐えうる必要性があることから、8N/mm〜28N/mmであることが好ましく、12N/mm〜20N/mmであることが更に好ましい。腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bの融着強度(前記重なった部位7cを除く)は、10N/mm〜30N/mmであることが好ましく、15N/mm〜25N/mmであることが更に好ましい。
<融着強度の測定方法>
腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cを1箇所含むように矩形状にカットする。具体的には、重なった部位7cを1箇所含むように、長手方向(Y方向)に50mmの範囲で、おむつ1のサイドシール部8から幅方向(X方向)に30mm矩形状にカットし、一端に上記重なった部位7cを1箇所含む重なり部位の融着強度測定用サンプルを得る。また、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bを、上記重なった部位7cを含まないように、矩形状にカットする。具体的には、重なった部位7cを含まないように長手方向(Y方向)に50mmの範囲で、おむつ1のサイドシール部8から幅方向(X方向)に30mm矩形状にカットし、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bのみの融着強度測定用サンプルを得る。
各融着強度測定用サンプルのシール強度を引張試験機〔商品名 オートグラフAGS50A (株)島津製作所製〕にて測定する。その際、チャック間距離150mm、引張速度300mm/minで測定を行い、最大強度を求める。測定はn=5回行い、その平均値にて融着強度とする。
本実施形態においては、外層体6の両側縁部6a,6bそれぞれに位置する弾性部材11,12,13が、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bによりカットされている。具体的には、図3に示すように、外層体6の腹側部Aにおける両側縁6a1,6a1及び背側部Bにおける両側縁6b1,6b1間に亘ってそれぞれ伸長状態で固着されたウエスト弾性部材11、胴廻り弾性部材12及びレッグ弾性部材13は、外層体6の腹側部Aにおける側縁部6a及び背側部Bにおける側縁部6bにおいて、全て、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bによりカットされている。ウエスト弾性部材11、胴廻り弾性部材12及びレッグ弾性部材13のカットは、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cのみならず、該重なった部位7cを除く、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bにおいても行われている。本実施形態においては、図3に示すように、2本のウエスト弾性部材11、2本の胴廻り弾性部材12が、1個の腹側エンボス部7a(前記重なった部位7cを含む)においてカットされている。即ち、ウエスト弾性部材11、胴廻り弾性部材12及びレッグ弾性部材13の全てをカットする位置に、複数個のエンボス部7が配されている。
腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの融着方法としては、ヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等が用いられる。おむつ1においては、図6に示すように、一対の超音波エンボスロール71,72が用いられている。具体的には、超音波エンボスロール71は、図3,図4,図5に示す腹側エンボス部7aの形状に対応するように形成された凸部71aを有し、超音波エンボスロール72は、図3,図4,図5に示す背側エンボス部7bの形状に対応するように形成された凸部72bを有している。また、超音波エンボスロール71は、超音波エンボスロール72の有する凸部72bに対応する凹部72b’を有し、超音波エンボスロール72は、超音波エンボスロール71の有する凸部71aに対応する凹部71a’を有している。図6に示すように、超音波エンボスロール71は、その軸長方向に凸部71a及び凹部72b’を交互に備えており、超音波エンボスロール72は、その軸長方向に凸部72b及び凹部71a’を交互に備えている。
超音波エンボスロール71と超音波エンボスロール72との間隔、即ち、超音波エンボスロール71の凸部71aと超音波エンボスロール72の凹部71a’との間隔は、弾性部材11,12,13それぞれの厚みより狭くなるように配されている。超音波エンボスロール72の凸部72bと超音波エンボスロール71の凹部72b’との間隔も同様である。このように設定された、凸部71a及び凹部72b’を交互に有するエンボスロール71と、凸部72b及び凹部71a’を交互に有するエンボスロール72との間に、帯状のおむつ1の連続体を通し、側縁部6aと側縁部6bとを重ね合わせた位置を、エンボスロール71及びエンボスロール72によってエンボスすることにより、サイドシール部8を形成する。エンボスロール71の有する凸部71a及び凹部72b’及びエンボスロール72の有する凸部72b及び凹部71a’は、帯状のおむつ1の連続体の流れ方向と直交する方向(ロール軸長方向)に交互に配されている。エンボスロール71,72の軸長方向とおむつ1の長手方向(Y方向)は一致している。
腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cは、エンボスロール71の有する凸部71aとエンボスロール72の有する凸部72bとによってエンボスされて融着され、腹側エンボス部7aは、エンボスロール71の有する凸部71aとエンボスロール72の有する凹部71a’とによってエンボスされて外層体6の腹側部A側の外層シート61に、その外形形状が付され、背側エンボス部7bは、エンボスロール72の有する凸部72bとエンボスロール71の有する凹部72b’とによってエンボスされて外層体6の背側部B側の外層シート61に、その外形形状が付されている。このように、サイドシール部8は、1回のエンボスにより形成されている。
伸長状態で配されたウエスト弾性部材11、胴廻り弾性部材12及びレッグ弾性部材13は、全て、外層体6の腹側部Aにおける側縁部6a及び背側部Bにおける側縁部6bにおいて、超音波エンボスロール71の凸部71a及び超音波エンボスロール72の凸部72bによってエンボスすることによりカットされているだけでなく、超音波エンボスロール71の凸部71a及び超音波エンボスロール72の凹部71a’によってエンボスすることによってもカットされており、また、超音波エンボスロール72の凸部72bと超音波エンボスロール71の凹部72b’によってエンボスすることによってもカットされている。尚、エンボス処理後の腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bの領域内に、胴廻り弾性部材12が残存したとしても、その伸縮性はエンボス処理時の超音波により、発現しないように処理されていることが好ましい。残存したウエスト弾性部材11及びレッグ弾性部材13についても同様に、その伸縮性がエンボス処理時の超音波により、発現しないように処理されていることが好ましい。
本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3及び吸収体4としては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート3としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成され、ティッシュペーパ(図示せず)によって被覆されているものを用いることができる。
外層体6を構成する外層シート61と背側部Bの内層シート62としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、外層シート51及び内層シート52としては、撥水性の不織布等を用いることができる。
ウエスト弾性部材11、胴廻り弾性部材12、レッグ弾性部材13としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる伸縮性の材料等を用いることができる。
次に上述した本発明の実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1を使用した際の作用効果について説明する。
本実施形態のおむつ1は、図3〜図5に示すように、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bが、おむつ1のサイドシール部8を断面視して、交互に配され、腹側エンボス部7aの末端部と背側エンボス部7bの末端部同士が重なるように配されている。従って、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位7cの融着強度(剛性)は、該重なった部位7cを除く腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bの融着強度(剛性)よりも高く形成されている。そのため、おむつ1のサイドシール部8は、融着強度(剛性)の高い部分が分散して形成されているため、サイドシール部の全体が硬くなり難く、風合いが向上する。また、おむつ1のサイドシール部8は、融着強度(剛性)の高い部分と低い部分とが交互に形成されているため、サイドシール部8が長手方向(Y方向)の上下方向に縮まり易く、風合いが向上する。
また、本実施形態のおむつ1は、図3,図4に示すように、背側エンボス部7bが腹側エンボス部7aより幅方向(X方向)外方に配されており、腹側部Aの側縁部6aと背側部Bの側縁部6bとを融着する、腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部の重なった部位7c同士の間隔が広く形成されているため、直接背側エンボス部7b及び腹側エンボス部7aに触れない程度の深さとなり、重なり部位7cの融着強度が安定し易い。引き剥がし時においても弱強度部分が広いため、引き剥がし易い。
また、本実施形態のおむつ1は、図3に示すように、外層体6の腹側部Aにおける側縁部6a及び背側部Bにおける側縁部6bにおいて、伸長状態で配されたウエスト弾性部材11、胴廻り弾性部材12及びレッグ弾性部材13が、全て、エンボスロール71及びエンボスロール72によってエンボスすることによりカットされているため、形成された背側エンボス部7b及び腹側エンボス部7aの形状が潰れ難い。特に、本実施形態のおむつ1の背側エンボス部7b及び腹側エンボス部7aの外形形状は、ハート状模様に形成されているので、見栄えがよい。
本発明のパンツ型吸収性物品は、上述の実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述の本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1においては、図3〜図5に示すように、腹側エンボス部7aと背側エンボス部7bとは、同一形状であり、同じ大きさ(面積)に形成されているが、腹側エンボス部7aと背側エンボス部7bとは、弾性材を配置する間隔を、前身頃と後身頃とで異ならせる観点から外形形状を異なるように形成してもよい。また、腹側エンボス部7aと背側エンボス部7bとは、同一の外形形状としても、その大きさ(面積)を変更してもよい。
また、上述の本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1においては、図3〜図5に示すように、複数個の腹側エンボス部7aそれぞれが、同一形状であり、同じ大きさ(面積)に形成されているが、外形形状を異なるように形成されていてもよい。また、複数個の腹側エンボス部7aそれぞれが、同一の外形形状としても、その大きさ(面積)を変更してもよい。背側エンボス部7bについても同様である。
また、上述の本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1においては、図3に示すように、背側エンボス部7bが腹側エンボス部7aより幅方向(X方向)外方に配されているが、外方に配されていなくてもよい。
また、上述の本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1においては、図3に示すように、外層体6の両側縁部6a,6bそれぞれに位置する弾性部材11,12,13の全てが、腹側エンボス部7a又は背側エンボス部7bによりカットされているが、カットされていなくてもよい。
本発明は、パンツ型使い捨ておむつ以外にも、例えば、パンツ型の生理用ナプキン等の吸収性物品に好適に用いることができる。
1 パンツ型使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6 外層体
6a,6b 側縁部
6a1,6b1 側縁
61 外層シート
62 内層シート
7 エンボス部
7a 腹側エンボス部
7b 背側エンボス部
7c 腹側エンボス部7a及び背側エンボス部7bの末端部同士の重なった部位
8 サイドシール部
11 ウエスト弾性部材
12 胴廻り弾性部材
13 レッグ弾性部材
71,72 エンボスロール
71a エンボスロール71の有する凸部
72b’ エンボスロール71の有する凹部
72b エンボスロール72の有する凸部
71a’ エンボスロール72の有する凹部

Claims (5)

  1. 腹側部の両側縁部と背側部の両側縁部とを複数個のエンボス部により融着して形成された一対のサイドシール部を有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記エンボス部は、前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記側縁部に沿って所定間隔で配されており、
    前記腹側部のエンボス部及び前記背側部のエンボス部は、断面視して、交互に配され、前記腹側部のエンボス部の末端部と前記背側部のエンボス部の末端部同士が重なっているパンツ型吸収性物品。
  2. 前記背側部のエンボス部は、前記腹側部のエンボス部より幅方向外方に配されている請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 表面シートと裏面シートと両シート間に介在する吸収体とを有する実質的に縦長の吸収性本体、及び該吸収性本体の前記裏面シート側に配された外層体を備え、
    前記外層体は、前記吸収性本体の外方全域に亘って延出しており、前記パンツ型吸収性物品の外面をなす外層シートと、該外層シートの内面側に配されている内層シートと、該外層シートと該内層シートとの間に該外層体の腹側部及び背側部それぞれの両側縁部間に亘って伸長状態で配された弾性部材とを有しており、
    前記両側縁部それぞれに位置する前記弾性部材が、前記腹側部のエンボス部又は前記背側部のエンボス部によりカットされている請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記背側部のエンボス部及び前記腹側部のエンボス部は、平面視して、その外形形状が絵柄模様である請求項1〜3の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記背側部のエンボス部と前記腹側部のエンボス部とは、前記外形形状が異なっている請求項4に記載のパンツ型吸収性物品。
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