JP5347737B2 - 回転子検査装置 - Google Patents
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Description
係る構成を有することにより、この回転子検査装置は、回転子の良否を判定するだけでなく、回転子が不良品である場合の不良原因及び不良箇所を特定することができる。
これにより、この回転子検査装置は、測定電圧から求められた特性値がどのような値の範囲に含まれるか否かの判定と、特性コードの組と不良品コードセットが一致するか否かを調べる簡単な演算処理で、回転子の良否判定を行える。したがって、この回転子検査装置は、短時間で回転子が良品か否か判定できる。またこの回転子検査装置は、回転子が不良品の場合には、回転子の良否判定と同時に不良原因及び不良箇所を特定できる。
これにより、この回転子検査装置は、隣接する三つのセグメント間の測定電圧を比較して、互いの差を調べることができるので、回転子が良品であるか否かを正確に判定することができる。
電圧の最大値は、共振周波数に対応するので、コイルの断線あるいはコンミテータの短絡などで大きく変わる。また、交流信号の周波数変動に伴う電圧変動の特性も、回転子の不良原因に応じて変わる。そのため、この回転子検査装置は、特性値として電圧の最大値と交流信号の周波数変動に伴う電圧変動を示す値を求めることにより、回転子が良品であるか否かを正確に判定することができるとともに、回転子が不良品である場合に不良原因を容易に特定することができる。
これにより、この回転子検査装置は、隣接する三つのセグメント間の測定電圧を比較して、互いの差を調べることができるので、回転子が良品であるか否かを正確に判定することができる。
係る手順を含むことにより、この回転子検査方法は、回転子の良否を判定するだけでなく、回転子が不良品である場合の不良原因及び不良箇所を特定することができる。
この回転子検査装置は、検査対象となる回転子の複数のセグメントのうちの二つのセグメント間に、周波数可変な交流電圧を印加したときに得られる、その二つのセグメント間の測定電圧を解析することにより、回転子の良否を判断する。特にこの回転子検査装置は、測定電圧から少なくとも一つの特性値を求め、その特性値が、予め求めた不良品の特性値の範囲に対応する不良条件を満たすか否かを調べることにより、回転子の良否判定だけでなく、回転子が不良品である場合、その不良原因及び不良箇所を特定する。
検査対象である回転子2は、回転軸21の周りに等間隔に配置された6個のセグメント22−1〜22−6を有する。各セグメント22−1〜22−6には、それぞれ、コイル23−1〜23−6が巻きつけられている。また各セグメント22−1〜22−6には、それぞれ、コイル23−1〜23−6と電気的に接続されるようにコンミテータ24−1〜24−6が取り付けられている。コンミテータ24−1〜24−6は、例えば、カーボンなど、導電性を有する材料により形成されている。そしてコンミテータ24−1〜24−6は、回転子2が電動機または発電機に組み付けられたときに、回転子2の周囲に配置されるブラシ(図示せず)と接触するようになっている。
さらに、セグメント22−1に巻きつけられたコイル23−1と、セグメント22−2に巻きつけられたコイル23−2は、コンデンサ26−1を介して接続されている。同様に、セグメント22−3に巻きつけられたコイル23−3と、セグメント22−4に巻きつけられたコイル23−4は、コンデンサ26−2を介して接続されている。さらに、セグメント22−5に巻きつけられたコイル23−5と、セグメント22−6に巻きつけられたコイル23−6は、コンデンサ26−3を介して接続されている。そしてコンデンサ26−1〜26−3は、コンミテータ24−1〜24−6のそれぞれとブラシが離れたときに、ブラシとコンミテータの間に放電が発生することを防止する。
DDS111は、制御部16からの制御信号に従って、所定の周波数範囲内の何れかの周波数を持つ交流信号を出力する。所定の周波数範囲は、所定の交流電圧を回転子2の二つのセグメント間に印加した場合に、その二つのセグメント間の電位差が最も高くなる交流電圧の周波数である共振周波数を含むように設定される。例えば、所定の周波数範囲は、1kHz〜15kHzに設定される。
増幅器112は、DDS111から出力された交流信号を増幅する。そして増幅器112は、増幅された交流信号をマルチプレクサ12へ出力する。
これにより、制御部16により選択された任意の二つのセグメント間に、周波数可変発振器11により発振された交流信号が印加される。
整流回路131は、マルチプレクサ12から出力された、回転子2の二つのセグメント間の電圧を表す信号を整流し、その信号を直流信号に変換する。なお、整流回路131は、単相半波整流回路、単相全波整流回路、単相ブリッジ整流回路の何れであってもよい。
アナログ−デジタル変換器132は、整流回路131から出力された直流信号を、アナログ−デジタル変換することにより、デジタル信号に変換する。本実施形態では、アナログ−デジタル変換器132として、入力されたアナログ信号をサンプリング周波数44.1kHzでサンプリングし、解像度16bitのデジタル信号として出力するものを使用した。なお、アナログ−デジタル変換器は上記のものに限られず、異なるサンプリング周波数および解像度を有するものを使用してもよい。例えば、アナログ−デジタル変換器132として、サンプリング周波数48kHz、解像度12bitのものを使用してもよい。
なお、計測部13は、上記の構成を有する代わりに、交流信号が印加される二つのセグメント間の電圧を測定する交流電圧計を有してもよい。この場合も、計測部13は、その交流電圧計から出力された測定電圧を、アナログ−デジタル変換器によりデジタル信号に変換する。
デジタル化された信号は、制御部16へ出力される。
記憶部14は、制御部16からの要求に応じて、各種のプログラム、データまたは不良品パターンテーブルを制御部16へ渡す。
また、測定条件設定部31は、選択された二つのセグメント間に印加する交流信号の周波数を設定し、設定した周波数を示す制御信号を周波数可変発振器11へ出力する。
制御部16は、特性値を求めるために、選択された二つのセグメント間の共振周波数を検出する。そこで、測定条件設定部31が周波数可変発振器11から出力される交流信号の周波数を所定の周波数範囲内で変えつつ、制御部16は、設定された周波数に対する二つのセグメント間の電圧を表す信号を計測部13から取得する。
測定条件設定部31は、選択された二つのセグメント間の電圧を、交流信号の周波数範囲全体に対して測定した後、電圧の測定が終了していない二つのセグメントの組み合わせの中から、何れかを選択する。そして測定条件設定部31は、マルチプレクサ12へ、その選択された二つのセグメントに接続されたプローブに周波数可変発振器11から出力された交流信号が印加されるように制御信号を送信する。そして測定条件設定部31は、選択された二つのセグメントに対して、交流信号の周波数を変更しつつ、その交流信号を印加するように、上記の処理を実行する。
二つのセグメント間の印加電圧の周波数の変化に伴う、測定電圧の変化は、回転子2に生じた不良原因によって異なる挙動を示す。
図3(a)〜(e)の各図において、横軸は二つのセグメント間に印加される、周波数可変発振器11から出力された交流信号の周波数を表す。縦軸は、二つのセグメント間の測定電圧を表す。
回転子2が良品であれば、回転子2が有する二つのセグメント間の測定電圧は、共振周波数f0において最も高くなり、二つのセグメント間に印加される交流信号の周波数が共振周波数f0から離れるほど、徐々に測定電圧は減少する。
しかし、コイルが断線すると、二つのセグメント間の共振特性が変わる。そのため、図3(a)に示されるように、コイル23−1が断線した場合、コイル23−1が巻きつけられたセグメント22−1が、交流信号を印加される二つのセグメントのうちの一方となるグラフ301、302では、共振周波数f0よりも低い周波数で測定電圧が最大となる。また、測定電圧は、印加される交流信号の周波数が低い領域において、周波数の変化に応じて周期的に変化し、測定電圧は二つの極大点を持つ。
セグメント22−6のコンミテータ24−6と、セグメント22−1のコンミテータ24−1が短絡した場合、セグメント22−6と22−1間の抵抗は非常に小さな値となる。そのため、図3(b)のグラフ311に示されるように、セグメント22−6と22−1間では、印加される交流信号の周波数変動にかかわらず、測定電圧はほとんど変化せず、また交流信号の周波数範囲全体における測定電圧の平均値は非常に低い値となる。また、セグメント22−1、22−2間、及びセグメント22−6、22−2間の測定電圧の最大値と最小値の差も、回転子2が良品である場合の二つのセグメント間の測定電圧の最大値と最小値の差よりも小さい。
コンデンサ26−1が故障し、いわゆるオープンとなった場合も、二つのセグメント間の共振特性が変化する。そのため、図3(c)のグラフ321に示されるように、セグメント22−6、22−1間では、印加される交流信号の周波数が増加するにつれて、測定電圧も高くなる。一方、グラフ322、323に示されるように、セグメント22−1、22−2間及び22−2、22−6間では、印加される交流信号の周波数が増加するにつれて、測定電圧は周期的に変化する。また、交流信号が印加される二つのセグメントの組み合わせごとの、交流信号の周波数変動範囲全体における測定電圧の平均値の差は大きい。
コンデンサ26−1が短絡した場合、セグメント22−1、22−2間の抵抗は非常に小さな値となる。そのため、図3(d)のグラフ332に示されるように、セグメント22−1と22−2間では、印加される交流信号の周波数変動にかかわらず、測定電圧はほとんど変化せず、また交流信号の周波数変動範囲全体における測定電圧の平均値は非常に低い値となる。
一方、セグメント22−6、22−1間、及びセグメント22−6、22−2間の測定電圧の最大値は、回転子2が良品である場合の二つのセグメント間の測定電圧の最大値よりも大きい。
セグメント22−1のコイル24−1と、セグメント22−2のコイル24−2が短絡した場合、コイル24−1とコイル24−2間で共振特性が変化する。そのため、図3(e)のグラフ342に示されるように、共振周波数がf0よりも高い周波数f1にシフトしている。またグラフ343に示されるように、セグメント22−2、22−6間の共振周波数も、周波数f1にシフトしている。
本実施形態では、電圧が測定されるセグメントの組ごとに、二つの特性コードが求められる。特性コードの一つは、測定電圧値の大きさにより定められる測定電圧コードであり、特性コードの他の一つは、印加される交流信号の周波数の上昇に伴って測定電圧が予め定められた基準電圧を横切る回数を表す周波数変動コードである。周波数変動コードは、交流信号の周波数変動に伴う測定電圧の変動を示す値に対応する。
図4(a)において、横軸は二つのセグメント間に印加される、周波数可変発振器11から出力された交流信号の周波数を表す。縦軸は、二つのセグメント間の測定電圧を表す。また、一点鎖線401は基準電圧を表す。さらに、点線402は回転子2が良品である場合の測定電圧の上限規格値ULを表す。また、点線403は回転子2が良品である場合の測定電圧の下限規格値LL1を表す。さらに、点線404、405は、それぞれ、測定電圧が規格から外れている程度を表す第2下限規格値LL2及び第3下限規格値LL3を表す。
なお、上限規格UL及び各下限規格値LL1〜LL3は、良否判定の対象となる回転子2の不良原因に応じて測定電圧コードが極力異なる値となるように、予め実験により設定される。
また、行420の左から6番目の欄426は、測定電圧の最大値と最小値の差δが、回転子2が良品であるときの範囲から外れていることを示す。そして行420の右端の欄427は、測定電圧の偏差σが、回転子2が良品であるときの範囲から外れていることを示す。
ここで、判定部33は、回転子2の着目するセグメントに関して、不良となる箇所が存在するか否かを調べるために、特性コードの組のうち、着目するセグメントとその両隣のセグメントの何れかとの間に交流信号を印加することにより得られた二つの特性コードの組と、その両隣のセグメント間に交流信号を印加することにより得られた特性コードの組を選択する。そして判定部33は、これら三つの特性コードの組を、着目するセグメントに関する不良箇所の有無を判定するために利用する。例えば、回転子2のセグメント22−1に関する不良箇所の有無を調べる場合、判定部33は、セグメント22−1とセグメント22−2、セグメント22−1とセグメント22−6、セグメント22−6とセグメント22−2の三つのセグメントの組にそれぞれ交流信号が印加されたときの測定電圧から求められる特性コードの組を利用する。
また、不良品パターンテーブル500の右端の列530には、不良箇所が示される。
不良品パターンテーブルでは、不良原因と不良箇所の一つの組み合わせに対して、少なくとも一つの不良品コードセットが規定される。図5に示される例では、不良原因と不良箇所の一つの組み合わせに対して四つの不良品コードセットが規定されている。この不良品コードセットは、予め不良原因及び不良箇所が判明している回転子2の複数のサンプルのそれぞれについて特性コードを求めることにより、決定される。
一方、何れかのセグメントについて、特性コードの組が不良品パターンテーブルに示された不良品コードセットと一致する場合、その特性コードの組は一致した不良品コードセットに表された不良品条件を満たす。そこで判定部33は、回転子2は不良品であると判定する。そして判定部33は、回転子2の不良原因及び不良箇所を、不良品パターンテーブルに示された、特性コードの組と一致した不良品コードセットに対応する不良原因及び不良箇所であるとして特定する。
例えば、着目するセグメントが22−1であり、三つの特性コードの組が"CB"、"EE"、"CB"であれば、その三つの特性コードの組は不良品パターンテーブル500の行551に示された不良品コードセットと一致する。そこで、判定部33は、回転子2は不良品であると判定する。さらに判定部33は、その不良原因は、行551に対応するコンミテータ短絡であると特定し、かつ不良箇所はセグメント22−1、22−2間の空隙25−1であると特定する。
あるいは、判定部33は、回転子2の良否判定結果、不良原因及び不良箇所を示すメッセージを、通信回線を介して回転子検査装置1に接続された他の機器へ出力してもよい。
一方、着目するセグメントに対する特性コードの組が不良品パターンテーブルに示された何れの不良品コードセットとも一致しない場合、あるいはステップS107の後、制御部16は、全てのセグメントは着目セグメントに設定されたか否か判定する(ステップS108)。そして、着目セグメントに設定されていないセグメントがあれば、制御部16は、着目セグメントに設定されていないセグメントの中から、着目セグメントを設定する(ステップS109)。そして制御部16は、ステップS102〜S108の処理を繰り返す。
一方、ステップS110において、記憶部14に記録された不良箇所があれば、制御部16は、回転子2は不良品であるとの判定結果、及び記録された不良原因及び不良箇所を出力する(ステップS112)。すなわち、制御部16は、回転子2は不良品であるとの判定結果、不良原因及び不良箇所を表すメッセージを表示部15に表示させる。または、制御部16は、回転子2は不良品であるとの判定結果、不良原因及び不良箇所を表すメッセージを外部の機器へ出力する。
ステップS111またはS112の後、制御部16は、回転子の検査処理を終了する。
また、測定電圧から求められる特性値は、上記の例に限られない。特性値は、例えば、共振周波数など、検査対象となる回転子の構造に応じて、回転子が良品である場合と不良品である場合に異なる値となる、適切なものを選択すればよい。また求められる特性値の数も、上記の例に限られない。例えば、共振周波数の測定電圧だけで、回転子の良否が判定可能で、かつ、不良原因も特定できるのであれば、特性値の数は、共振周波数の測定電圧の一つだけでもよい。
さらに、不良品コードセットは、互いに隣接する二つのセグメント間の測定電圧から求められた特性コードの組のみに対応するものであってもよい。
また、他の実施形態によれば、回転子検査装置は、二つのセグメント間の電圧を測定する代わりに、二つのセグメント間に流れる電流を測定し、その測定電流から特性値を求めてもよい。この場合、計測部は、例えば、二つのセグメント間に流れる電流を測定する交流電流計を有し、その交流電流計により測定された電流値を制御部へ渡す。そして制御部は、二つのセグメント間に印加する交流信号の周波数を変えつつ、測定電流値を取得し、得られた測定電流値から、例えば、共振周波数に対応する電流値、電流値の最大値と最小値の差など、少なくとも一つの特性値を算出する。そして制御部は、測定電流値から得られた少なくとも一つの特性値が、予め定められた不良品条件を満たすか否かにより、回転子の良否を判定し、回転子が不良品である場合には、その不良品条件に関連付けられた不良原因及び不良箇所を、回転子の不良原因及び不良箇所として特定する。その際、制御部は、上記の実施形態と同様に、着目するセグメント及びその両隣のセグメントの三つから選択された二つのセグメントの組み合わせのそれぞれについて測定された電流値から求められた特性値の組み合わせについて、不良品条件を満たすかどうか調べてもよい。
上記のように、当業者は、本発明の範囲内で様々な修正を行うことが可能である。
11 周波数可変発振器
12 マルチプレクサ
13 計測部
14 記憶部
15 表示部
16 制御部
2 回転子
21 回転軸
22−1〜22−6 セグメント
23−1〜23−6 コイル
24−1〜24−6 コンミテータ
25−1〜25−6 空隙
31 測定条件設定部
32 特性値算出部
33 判定部
Claims (4)
- コイル(23−1〜23−6)及びコンミテータ(24−1〜24−6)を有するセグメント(22−1〜22−6)が回転軸(21)の周りに複数設けられた回転子(2)の検査装置であって、
前記複数のセグメントのうちの二つのセグメント間に印加する周波数可変な交流信号を出力する周波数可変発振器(11)と、
前記交流信号が印加された二つのセグメント間の電圧または電流を測定する計測部(13)と、
前記交流信号の周波数を変更しつつ測定された前記二つのセグメント間の電圧または電流から少なくとも一つの特性値を算出する特性値算出部(32)と、
前記少なくとも一つの特性値が予め求められた回転子の不良品に対応する少なくとも一つの不良品条件の何れかを満たす場合、前記回転子は不良品であり、かつ、前記回転子の不良原因及び不良箇所を、当該不良品条件に関連付けられた不良原因及び不良箇所として特定し、一方、前記少なくとも一つの特性値が何れの前記不良品条件も満たさない場合、前記回転子は良品であると判定する判定部(33)と、
前記不良品条件が満たされる場合に前記少なくとも一つの特性値が含まれる値の範囲に対応する不良品コードが当該特性値について示された不良品コードセットと、該不良品コードセットに対応する回転子の不良原因及び不良箇所を関連付けた不良品パターンテーブルを記憶する記憶部(14)と、を有し、
前記特性値算出部(32)は、前記少なくとも一つの特性値が含まれる範囲に対応する特性コードを決定し、
前記判定部(33)は、前記少なくとも一つの特性値に対して決定された前記特性コードが前記不良品パターンテーブルに示された何れかの不良品コードセットと一致する場合、前記回転子は不良品であると判定し、かつ前記回転子の不良原因及び不良箇所を、当該不良品コードセットと関連付けられた不良原因及び不良箇所として特定する
ことを特徴とする回転子検査装置。 - 前記不良品パターンテーブルにおける前記不良品コードセットは、前記複数のセグメントのうちの着目する一つのセグメントと該着目する一つのセグメントの両隣のセグメントから選択した3種類の二つのセグメントの組のそれぞれについての前記不良品コードを含み、
前記計測部(13)は、前記3種類の二つのセグメントの組のそれぞれについて前記電圧または電流を測定し、
前記特性値算出部(32)は、前記3種類の二つのセグメントの組のそれぞれについて測定された電圧または電流から前記特性コードを決定し、
前記判定部(33)は、前記3種類の二つのセグメントの組のそれぞれに対応する前記特性コードの組と前記不良品パターンテーブルに示された各不良品コードセットが一致すするか否か判定する、請求項1に記載の回転子検査装置。 - 前記少なくとも一つの特性値には、前記電圧の最大値と前記交流信号の周波数変動に伴う前記電圧の変動を示す値が含まれる、請求項1または2に記載の回転子検査装置。
- 前記少なくとも一つの特性値には、前記3種類の二つのセグメントの組のそれぞれについて測定された前記電圧の前記交流信号の周波数変動範囲における平均値の偏差が含まれる、請求項2に記載の回転子検査装置。
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