JP5339446B2 - ロータリソレノイド - Google Patents

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Description

本発明は、ロータリソレノイドに関し、特に小型化が容易で、かつ、高トルクを得るのに好適な構造を有するロータリソレノイドに関する。
ロータリソレノイドは、一般的に、コイル、固定磁極、回転子、永久磁石、ストッパ及びシャフトなどの構成を有している。そして、コイルに通電すると発生する磁力によりストッパに規制されるまで回転子が回転し、通電を止めると回転子が永久磁石に吸引されて通電前の位置まで復帰する構成となっているものが多い。
このようなロータリソレノイドにおいて、高トルク化を図るために様々な構造が提案されている。例えば、特開2004−172353公報に開示されているロータリソレノイドでは、一対の突部を固定磁極の回転軸に対して対称となる位置に設け、さらに回転子に設けた一対の永久磁石の一方を、回転方向にずらし固定磁極に近接させて設けた構造にしている。
他の例においても、固定磁極の形状や永久磁石の配置がトルクに大きな影響を与えることから、固定磁極や永久磁石に改良を加えたものが多い。
しかしながら、固定磁極の改良は、固定磁極や、これに付随して設けられる永久磁石などの加工コストを増大するのに対して十分な高トルク化を図れない場合が多い。また、固定磁極に複雑な凹凸を付加する改良では、固定磁極の配置スペースが大きくなる場合が多く、小型化が困難になるという課題も生じる。
特開2004−172353公報
本発明は、上記課題を解決するために、小型化が容易で、かつ、高トルクを得るのに好適な構造を有するロータリソレノイドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、左右に回転自在に設けられたシャフトと、前記シャフトの近傍に配置されると共に、互いの内側面同士が対向するように、かつ、着磁方向が逆向きになされた第1の永久磁石及び第2の永久磁石と、平坦面を備えこの平坦面が前記シャフトに接続された接続部と、前記平坦面を横断するように形成された配線溝と、前記接続部の前記配線溝の第1の端部近傍から突出するように設けられた第1の板状部及び第2の板状部と、前記接続部の前記配線溝の第2の端部近傍から突出するように設けられた第3の板状部及び第4の板状部と、前記第1の板状部と前記第2の板状部とに架け渡すように設けられた第1の支持部と、前記第3の板状部と前記第4の板状部とに架け渡すように設けられた第2の支持部とを備えたコイルボビンと、略矩形枠状に形成されると共に前記第1の支持部及び前記第2の支持部とに架設された第1の巻線部と、略矩形枠状に形成されると共に前記配線溝内に配設された第2の巻線部を備えると共に、前記第1の巻線部は、前記第1の永久磁石の外側面に対向するように設けられた第1の対向部と、前記第2の永久磁石の外側面に対向するように設けられた第2の対向部と、前記第1の対向部の上端と前記第2の対向部の上端とに対して連続するように設けられた第1の連続部と、前記第1の対向部の下端と前記第2の対向部の下端とに対して連続するように設けられた第2の連続部とを備え、前記第2の連続部は前記接続部の前記配線溝の内部に、かつ、前記配線溝の底面から離隔して配置され、前記第2の巻線部は、前記第1の永久磁石の内側面に対向するように設けられた第3の対向部と、前記第2の永久磁石の内側面に対向するように設けられた第4の対向部と、前記第3の対向部の上端と前記第4の対向部の上端とに連続するように設けられた第3の連続部と、前記第3の対向部の下端と前記第4の対向部の下端とに連続するように設けられた第4の連続部とを備え、前記第4の連続部は前記接続部の前記配線溝の底面に接し、かつ、前記第2の連続部から離隔して配置され、前記コイルへの通電時に、前記第1の対向部及び前記第3の対向部を流れる電流が第1の方向となり、かつ、前記第2の対向部及び前記第4の対向部を流れる電流が前記第1の方向と逆向きの第2の方向となることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コイルボビンは、前記シャフトに接続され、平坦面を有する別の接続部と、前記別の接続部から突出するように設けられた第5の板状部及び第6の板状部と、前記別の接続部から前記第5の板状部及び前記第6の板状部に対して背向する方向に突出するように設けられた第7の板状部及び第8の板状部と、前記第5の板状部と前記第6の板状部とに架け渡すように設けられた第3の支持部と、前記第7の板状部と前記第8の板状部とに架け渡すように設けられた第4の支持部とをさらに備え、前記コイルは、前記第1の巻線部が前記第3の支持部及び第4の支持部に架設され、前記第2の巻線部が前記別の接続部の前記平坦面に配設されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記コイルボビンは、前記第1の支持部が前記第1の板状部と前記第2の板状部とを貫通する第1のピンとこの第1のピンを覆うように設けられた第1のブッシングとで形成され、前記第2の支持部が前記第3の板状部と前記第4の板状部とを貫通する第2のピンとこの第2のピンを覆うように設けられた第2のブッシングとで形成され、前記第3の支持部が前記第5の板状部と前記第6の板状部とを貫通する第3のピンとこの第3のピンを覆うように設けられた第3のブッシングとで形成され、前記第4の支持部が前記第7の板状部と前記第8の板状部とを貫通する第4のピンとこの第4のピンを覆うように設けられた第4のブッシングとで形成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記コイルは、前記接続部の前記配線溝と前記別の接続部の前記別の配線溝とに金属の線条を巻回することによって前記第2の巻線部を形成し、前記第2の巻線部を形成した後に、前記コイルボビンに前記第1のピン、前記第2のピン、前記第3のピン及び前記第4のピンと、前記第1のブッシング、前記第2のブッシング、前記第3のブッシング及び前記第4のブッシングを取り付けし、さらに前記第1のブッシング、前記第2のブッシング、前記第3のブッシング及び前記第4のブッシングに金属の線条を巻回することによって前記第1の巻線部を形成したことを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記コイルは、平角線条を前記コイルボビンに巻回することによって形成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記コイルボビンの前記接続部は略円盤状に形成され、前記シャフトは、基端に略円盤状の接続部が形成され、この接続部が前記コイルボビンの前記接続部にネジによって止着されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項1に記載の発明によれば、コイルの各対向部を第1の永久磁石及び第2の永久磁石の内側面及び外側面に対して対向するように設けたので、内側面側の線条、外側面側の線条の双方にローレンツ力が加わり、いずれか一方の側面のみに対して線条を設ける構造よりもより大きなトルクを得ることができる。したがって、同程度のトルクを発揮する従来型ロータリソレノイドよりも小型化することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、金属の線条を4つの支持部に支持するように巻くことによって配線溝から離隔した第1の巻線部を形成することが容易になる。
請求項3に記載の発明によれば、4つの支持部を、4つのピンのそれぞれにブッシングを被せた構造にしているので、4つの支持部に絶縁性を持たせることができ、線条の絶縁被覆が薄い場合に発生する線条同士の短絡の発生を低減できる。
請求項4に記載の発明によれば、第2の巻線部、支持部、第1の巻線部の順に形成することによって、2つの永久磁石の外側面と内側面とにそれぞれ対向する部分を持つコイルを容易に形成できる。
請求項5に記載の発明によれば、コイルを形成する線条として平角線を用いるので、第1の巻線部及び第2の巻線部の占積率が丸線よりも高くなり、ロータリソレノイドの小型化が容易になる。
請求項6に記載の発明によれば、コイルボビンの平坦面を備えた接続部と、シャフトの略円盤状の接続部とネジによって止着するので、両者の接触面積を大きくすることができ、両者の接続状態が小さい場合に発生するシャフトの揺動を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの組立状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの平面図である。 非通電状態におけるロータリソレノイドのA−A線断面図である。 非通電状態におけるロータリソレノイドのB−B線断面図である。 内部固定磁極の断面図である。 下部巻枠部の断面説明図であり、(A)はB−B線における断面図、(B)はA−A線における断面図である。 上部巻枠部の説明図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)はC−C線断面図、(E)は斜視図である。 コイルの形成手順状態を示す説明図(1)であり、(A)は線条巻回前の斜視図、(B)は第2巻線部の巻回状態を示す斜視図である。 コイルの形成手順状態を示す説明図(2)であり、(C)は第2巻線部の巻回完了後の斜視図、(D)は支持部の形成後の斜視図である。 コイルの形成手順状態を示す説明図(3)であり、(E)は第1巻線部の巻回状態を示す斜視図、(F)は第1巻線部の巻回完了後の斜視図である。 コイルの周辺部分の構造を示す斜視図である。 コイルの通電及び回転方向を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドを図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの分解斜視図である。図1において、10はロータリソレノイド、20はコイル、21は第1巻線部、22は第2巻線部、23a、23b、24a及び24bは対向部、25a、25b、26a及び26bは連続部、30は上部巻枠部、31a、31b、31c及び31dは板状部、32は接続部、33は底板部、34a、34b、34c及び34dは貫通孔、40は下部巻枠部、41a、41b、41c及び41dは板状部、42は下部接続部、43は上部接続部、44a、44b、44c及び44dは貫通孔、48は貫通孔、49aはネジ孔、50a、50b、50c及び50dはブッシング、51a、51b、51c及び51dはピン、52は内部固定磁極、53は貫通孔、55a及び55bは嵌合溝、56bはネジ孔、57はボールベアリング、58及び59は永久磁石、60は第1シャフト構成体、61はベアリング嵌合部、62aは挿入部、62bは嵌合部、63aは挿入部、63bは嵌合部、64は第2シャフト構成体、65は接続部、66aは上部軸部、66bは下部軸部、67は環状溝、68a及び68bはネジ孔、69はボールベアリング、70は支持体、71は脚部、72は嵌込溝、73は嵌合部、74は嵌合部、75はネジ孔、76は支持体、77は脚部、78は嵌込溝、79は嵌合部、80はネジ孔、81は嵌合部、82a及び82bはストッパ、83a及び83bは嵌込部、84はベース、85は開口部、86は円環状凹部、87a及び87bは嵌合孔、88はネジ孔、89は止め輪、90はケース、91は開口部、92、93及び94はネジである。また、図2は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの組立状態を示す斜視図である。図2において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。なお、コイル20については、図1を始めとする各図面において、線条を繰り返し巻回した細かい態様の記載を省略し、総体的な外観形状によって表現している。また、ネジ溝やローレット加工の記載も省略している。
図2に示すように、ロータリソレノイド10は、内部構造が略円筒形状のケース90に収納されている。ケース90は、放熱性を良くするために、上面の開口部91をエンドキャップで閉止しない開放型の構造としている。したがって、支持体70などは、ロータリソレノイド10の上面に露出している。また、ロータリソレノイド10の内部構造は、図1に示すように、回転する構成要素として、コイルボビンを構成する上部巻枠部30と下部巻枠部40、コイル20、第1シャフト構成体60及び第2シャフト構成体64からなるシャフトなどを設けている。また、回転力を生成し、又は回転するものを支持する固定的な構成要素として、内部固定磁極52、永久磁石58及び59、支持体70及び76、ボールベアリング57及び69、ストッパ82a及び82bなどを備えている。なお、ロータリソレノイド10は、上面にエンドキャップを設けて防塵性を有する構造としてもよい。
まず、ロータリソレノイド10の回転する構成要素について述べる。ロータリソレノイド10のシャフトは、第1シャフト構成体60と第2シャフト構成体64とから構成される。第1シャフト構成体60は、中央にベアリング嵌合部61が配置され、ベアリング嵌合部61の上方に挿入部62a及び嵌合部62bが設けられ、さらにベアリング嵌合部61の下方に挿入部63a及び嵌合部63bが設けられている。ベアリング嵌合部61は、ボールベアリング57の内輪に嵌合されている。ボールベアリング57は内部固定磁極52の貫通孔53に嵌合されている。したがって、第1シャフト構成体60は、その大部分が貫通孔53の内部に挿入された状態で設けられている。挿入部62a及び嵌合部62bは、ベアリング嵌合部61よりも径が小さく、上部巻枠部30の接続部32に接続されている。挿入部63a及び嵌合部63bは、ベアリング嵌合部61よりも径が小さく、下部巻枠部40の上部接続部43に接続されている。さらに、嵌合部62bは、挿入部62aよりも若干径が小さく、その表面には圧入用のローレット加工を施している。同様に、嵌合部63bも、挿入部63aよりも若干径が小さく、その表面にローレット加工を施している。また、挿入部62a及び挿入部63aは、嵌合部62b及び嵌合部63bの圧入時に圧入方向を案内する機能を持つ。なお、この実施の形態においては、挿入部62aと挿入部63a、嵌合部62bと嵌合部63bとの径を同じものとしているが、これらの径は適宜変更できる。また、挿入部62a及び嵌合部62bは、上部巻枠部30を設けない場合には省略してもよい。
第2シャフト構成体64は、接続部65と、接続部65から下方に延びる上部軸部66a及び下部軸部66bとで構成されている。接続部65は、上部が平坦面に形成され、さらにこの平坦面に開口するようにネジ孔68a及び68bが形成されている。また、この平坦面には、下部巻枠部40が接続されている。なお、ネジ孔68a及び68bの位置は、上部軸部66a及び下部軸部66bと第1シャフト構成体60との中心軸が一致するように設定している。上部軸部66aは、ボールベアリング69の内輪に嵌合される。また、下部軸部66bは、図1に表れていない面カットが形成されており、負荷となる装置に接続される部分である。
以上のように、第1シャフト構成体60は、上部巻枠部30と下部巻枠部40との間に介在し、ボールベアリング57によって支持されている。第2シャフト構成体64は、下部巻枠部40に接続されているが、第1シャフト構成体60には直接接続されていない。また、ボールベアリング69によって支持されている。したがって、第1シャフト構成体60と第2シャフト構成体64とは、全体として1つのシャフトを構成するが、それぞれ異なる軸受によって支持されており、コイルボビン等に対して別個に組み立てることが可能である。さらに、異なる軸受によって支持されているので、2つのシャフト構成体と、上部巻枠部30及び下部巻枠部40との回転が安定するという利点がある。また、第1シャフト構成体60と第2シャフト構成体64との間に下部巻枠部40が介在しているので、2つのシャフト構成体の間にコイルが介在する、すなわちシャフトの中心軸を横切るようにコイルが配置されているという極めて特徴的な構造となっている。したがって、シャフトの中心軸を避けるようにコイルを配置する必要がなく、電力損失の点などにおいて従来型のものよりも有利な構造と言える。
図8は、上部巻枠部の説明図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)はC−C線断面図、(E)は斜視図である。図8において、33a及び33bは端部、35は貫通孔、35aは大径部、35bは小径部、36は段差部、37a及び37bは突出部、38a及び39bはネジ孔、39は中央部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
ロータリソレノイド10のコイルボビンは、上部巻枠部30と下部巻枠部40とで構成されており、前述のように第1シャフト構成体60を介して一体のものとなっている。上部巻枠部30は、第1シャフト構成体60が接続される接続部32を有する。接続部32は、図8に示すように、底板部33に開口した貫通孔35が形成されており、貫通孔35に第1シャフト構成体60が接続されている。すなわち、貫通孔35は、上部を図示していないネジ溝が形成された小径部35bとし、下部を小径部35bよりも若干径が大きい大径部35aとし、さらに両者の境界を段差部36としている。挿入部63aの一部と嵌合部62bとを大径部35aに挿入した後、小径部35bに嵌合部62bを圧入すると、上部巻枠部30と第1シャフト構成体60とが接続される。
底板部33は、後述するように、線条を巻回してコイルの第2巻線部22を形成する際に巻枠となる。すなわち、図1に示した第2巻線部22の連続部26aは底板部33の表面に巻回された線条であり、対向部24aと対向部24bとは底板部33の端部33a及び33bから下部巻枠部40に向かって延びる部分である。また、底板部33の2つの縁辺から板状部が立ち上がっている。板状部31aと板状部31bと、板状部31cと板状部31dとはそれぞれ水平方向に平行に延びるように設けられている。さらに、後述するように、これらの間に第1巻線部21を巻回するときに線条を支持する支持部が設けられる。したがって、第2巻線部22が底板部33の表面に接した状態で設けられるのに対し、第1巻線部21は2つの支持部の間に架け渡すように設けられるので、2つの巻線部は離隔した状態となる。
また、突出部37a及び37bは、ネジ孔38a及び39bを形成するために設けたものである。ネジ孔38a及び39bは、上部巻枠部30上に配線基板をネジで取り付けするためのものである。なお、図8では、板状部31aと板状部31cと、板状部31bと板状部31dとはそれぞれ連続する板状部としているが、それぞれを分離したものとしてもよい。すなわち、中央部39付近に板状部を設けず、板状部31a、31b、31c及び31dをそれぞれ別個のものとしてもよい。また、中央部39付近にコイルの端部などを保持するための保持部や、係止部、収納部などを適宜設けてもよい。
図7は、下部巻枠部の断面説明図であり、(A)はB−B線における断面図、(B)はA−A線における断面図である。42aは凹部、45は底板部、45a及び45bは端部、46は溝、47は段差部、48aは大径部、48bは小径部、49bはネジ孔であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
下部巻枠部40は、第1シャフト構成体60を接続する上部接続部43と、第2シャフト構成体64を接続する下部接続部42とが設けられている。下部接続部42は略円盤状に形成され、その中央には上部接続部43が立ち上がるように形成されている。また、その側方から板状部41aと板状部41bと、板状部41cと板状部41dとがそれぞれ平行に延びるように形成されている。さらに、下部接続部42の下面には円形の凹部42aが形成されている。凹部42aに対して、図1に示した第2シャフト構成体64の接続部65を挿入した状態でネジ孔49a及び49bと、ネジ孔68a及び68bとをネジ92で止着することによって接続する。なお、下部接続部42及び接続部65の接続面の面積を、上部接続部43や上部軸部66aの直交方向の断面の面積よりも相当大きいものにしているので、外部からの衝撃による下部巻枠部40の揺動(首振り)を大幅に低減できる。さらに、下部接続部42及び接続部65の接続面を略円形にしているので、例えば接続面を長方形とする場合のように、特定方向に下部巻枠部40が傾き(揺れ)やすくなることがない。上部接続部43の貫通孔48は、その上部を大径部48a、下部を小径部48bとしている。小径部48bに第1シャフト構成体60の嵌合部63bを圧入することによって、挿入部63aは大径部48aに入り込んだ状態となり、下部巻枠部40と第1シャフト構成体60とが接続される。なお、小径部48bは、底板部45を貫通している。
また、図7(a)に示すように、下部巻枠部40は、下部接続部42の下面から上方に延びるように上下が反転した、すなわち上方に底が位置するように溝46を形成している。溝46は、下部巻枠部40と第2シャフト構成体64との間にコイルの一部を配置するために形成している。すなわち、図1に示した第2巻線部22の連続部26bは溝46の底となる底板部45に巻回された線条であり、対向部24aと対向部24bとは底板部45の端部45a及び45bから上部巻枠部30に向かって延びる部分である。板状部41aと板状部41bの内側面と、板状部41cと板状部41dの内側面とは、溝46の側面に連続するように形成されている。また、後述するように、これらの間に第1巻線部21を巻回するときに線条を支持する支持部が設けられる。したがって、第2巻線部22が底板部45の表面に接した状態で設けられるのに対し、第1巻線部21は2つの支持部の間に架け渡すように設けられるので、2つの巻線部は離隔した状態となる。以上のように、下部巻枠部40に溝46を形成したことにより、第1巻線部21及び第2巻線部22を下部巻枠部40と第2シャフト構成体64との間に、かつ、第1シャフト構成体60及び第2シャフト構成体64の中心軸と直交するように配置することを可能にしている。
図1に示すように、コイル20は、第1巻線部21と第2巻線部22との2つの巻線部からなる。第1巻線部21及び第2巻線部22は、両者共に略矩形枠状に形成されている。また、永久磁石58及び59に対する距離及び配置の関係上、第1巻線部21が第2巻線部22よりも多少幅広となるように形成してある。また、シャフトを第1シャフト構成体60及び第2シャフト構成体64からなる構成としたので、前述のように、第1巻線部21及び第2巻線部22がシャフトの中心軸と直交している。一般的なロータリソレノイドでは、シャフトの中心軸に直交するように線条を配設する際には、シャフトの中心軸を迂回するようにしているが、迂回した分だけコイルを構成する線条が長くなるので、電力のロスと発熱も迂回した分に応じて大きくなる。したがって、本発明のロータリソレノイド10の構成は、電力のロスと発熱を低減することが可能であり、ロータリソレノイド10の大きな特徴と言える。
また、第1巻線部21及び第2巻線部22は、後述する方法によって、コイルワイヤーとも呼ばれる銅線条を巻線機によって上部巻枠部30及び下部巻枠部40に巻回したものである。なお、この実施の形態では、平角線条の短辺面が水平方向を向き、長辺面が上下方向を向くように、いわゆるエッジワイズ巻に巻回している。平角線条をこのように巻回することによって、曲げ加工後の形状がよく維持される上に、湾曲させた部分において線条の配置が崩れることがほとんどない。したがって、小型で扁平なロータリソレノイドなどにおいては、上部巻枠部30を省略することも可能である。ただし、上部巻枠部30を省略する場合には、線条を巻回する際に巻回を補助するジグが必要となる。さらに、丸線条よりも占積率が高いので、コイルの配置に必要なスペースを小さくでき、かつ、丸線条よりも放熱性が良いという利点がある。なお、コイル20は、丸線条によって形成してもよい。また、第1巻線部21と第2巻線部22とを1つの巻線にしてもよいし、これらの巻線部に別個に電流を流す構成とし、さらにどちらか一方をオン、又は両方をオンとすることを可能にし、2段階のトルクを得られるようにしてもよい。さらに、第1巻線部21と第2巻線部22とを異なる巻数にすれば、3段階のトルクを得ることもできる。
第1巻線部21は、右側の垂直部分を対向部23a、左側の垂直部分を対向部23b、上側の水平部分を連続部25a、下側の水平部分を連続部25bとしている。したがって、対向部23a及び23bは、永久磁石58の外側面と永久磁石59の外側面とにわずかな間隙をおいて対向するように設けられる。したがって、コイル20への通電時には、対向部23a及び23bと、永久磁石58及び59との間にローレンツ力が生じて、コイル20を左右どちらかに回転させる力となる。連続部25a及び25bは、コイル20への通電時に電流の流路となるものであり、対向部23a及び23bのようにコイル20を回転させる力をもたらすものではない。したがって、連続部25a及び25bを平坦な板状とすることによって対向部23aと対向部23bとの間における電流の経路長をできる限り短くして電力損失と無用な発熱の低減を図っている。
第2巻線部22は、第1巻線部21と同様に、右側の垂直部分を対向部24a、左側の垂直部分を対向部24b、上側の水平部分を連続部26a、下側の水平部分を連続部26bとしている。対向部24a及び24bは、永久磁石58の内側面と永久磁石59の内側面とにわずかな間隙をおいて対向するように設けられる。したがって、コイル20への通電時には、対向部23a及び23bと、永久磁石58及び59との間にローレンツ力が生じて、コイル20を左右どちらかに回転させる力となる。連続部26a及び26bは、第1巻線部21と同様に、平坦な板状とすることによって電力損失の低減を図っている。また、永久磁石58の外側面に対向する対向部23aと、この内側面に対向する対向部24aとは同じ方向に電流が流れるように構成されている。さらに、永久磁石58の外側面に対向する対向部23bと、この内側面に対向する対向部24bとは、対向部23a及び対向部24aとは逆方向に電流が流れるように構成されている。
続けて、コイル20の形成方法について説明する。図9は、コイルの形成手順状態を示す説明図(1)であり、(A)は線条巻回前の斜視図、(B)は第2巻線部の巻回状態を示す斜視図である。図9において、27は線条であり、その他の符号は図1と同じものを示す。図10は、コイルの形成手順状態を示す説明図(2)であり、(C)は第2巻線部の巻回完了後の斜視図、(D)は支持部の形成後の斜視図である。図10の符号は、すべて図1と同じものを示す。図11は、コイルの形成手順状態を示す説明図(3)であり、(E)は第1巻線部の巻回状態を示す斜視図、(F)は第1巻線部の巻回完了後の斜視図である。図10の符号は、すべて図1及び図9と同じものを示す。なお、これらの3図面においては、内部固定磁極52の記載を省略している。また、図12は、コイルの周辺部分の構造を示す斜視図である。図12の符号は、すべて図1と同じものを示す。
まず、図9(A)に示すように、第1シャフト構成体60を内部固定磁極52に挿通しておく。次に、第1シャフト構成体60の嵌合部62bと嵌合部63bとを、上部巻枠部30の小径部35bと下部巻枠部40の小径部48bとにそれぞれ圧入し、第1シャフト構成体60、上部巻枠部30及び下部巻枠部40を一体にする。なお、図12に示すように、第1シャフト構成体60はボールベアリング57を介して内部固定磁極52に間接的に支持されており、この状態において第1シャフト構成体60と上部巻枠部30及び下部巻枠部40の一部は内部固定磁極52の貫通孔53の内部に隠れることになる。次に、図9(B)に示すように、上部巻枠部30の底板部33と下部巻枠部40の底板部45との周囲に、第2巻線部22となる平角の線条27を巻回する。
さらに、図10(C)に示すように、線条27を所定回数巻回したら、線条を切断して端部を適宜処理する。なお、線条を切断せずに、次の手順でそのまま第1巻線部21として巻回することも可能である。次に、図10(D)に示すように、第1巻線部21となる線条を支持する4つの支持部を設けるために、貫通孔34aと貫通孔34b、貫通孔34cと貫通孔34d、貫通孔44aと貫通孔44b、貫通孔44cと貫通孔44dとの間にそれぞれブッシング50a、50b、50c及び50dを保持しながら、対向するこれらの貫通孔を貫くようにピン51a、51b、51c及び51dを挿入し、さらに接着剤でこれらのピンを固定する。
これによって、4つの支持部が完成する。そして、図11(E)に示すように、ブッシング50a、50b、50c及び50dに第1巻線部21となる平角の線条27を巻回する。そして、図11(F)に示すように、線条27を所定回数巻回したら、線条を切断して端部を適宜処理して第1巻線部21の形成を完了する。なお、第2シャフト構成体64は、コイルの形成を終えた後に、下部巻枠部40に対してネジ止めする。
つぎに、コイル20への通電及び回転方向について説明する。図13は、コイルの通電及び回転方向を示す斜視図である。図13において、28a、28b、28a及び28bは電流方向、29a及び29bは回転方向であり、その他の符号は図8と同じものを示す。
まず、コイル20へ通電していないときに、コイル20の対向部23a及び対向部24aと、対向部23b及び対向部24bとは、図12に示すように、それぞれ永久磁石58と永久磁石59との中央付近で静止しているものとする。ここで、コイル20へ通電すると、図13の電流方向28a、28b、28c及び28dに示すように、2組の対向部にそれぞれ逆方向となる電流が流れる。また、永久磁石58及び59、内部固定磁極52、ベース84及びケース90を巡る磁気回路も発生する。
そうすると、対向部23a及び対向部24aと、対向部23b及び対向部24bとを流れる電流に対して右ねじが進む向きの力、すなわち荷電粒子の流れを動かそうとするローレンツ力が働いて、これらの対向部を図13の回転方向29aの向きに動かす。そうすると、コイル20の回転に伴って、コイルボビンを構成する上部巻枠部30及び下部巻枠部40と、シャフトを構成する第1シャフト構成体60及び第2シャフト構成体64も回転する。そして、図1のストッパ82aに下部巻枠部40の板状部41aが当接すると、その位置で停止する。
回転が停止した状態において、今度は電流方向28a、28b、28c及び28dとは逆方向にそれぞれ電流を流すと、ローレンツ力が対向部23a及び対向部24aと、対向部23b及び対向部24bとを回転方向29bに動かす。そうすると。コイル20の回転に伴ってコイルボビン等も逆回転する。そして、ストッパ82bに板状部41cが当接すると、その位置で停止する。
なお、上部巻枠部30及び下部巻枠部40等を逆回転させるときに、逆方向に電流を流す手段以外の手段を採用してもよい。例えば、ケース90の内部又は外部に設けたつるまきばねなどの機械的手段によって上部巻枠部30及び下部巻枠部40等を逆回転されるような状態に設けてもよい。このようにすれば、上部巻枠部30及び下部巻枠部40等が所定角度まで回転したところでコイル20への通電を止めると、つるまきばねなどの手段の働きによって上部巻枠部30及び下部巻枠部40等が元の角度に戻るように動作するようになる。
さらに、ロータリソレノイド10の固定的な構成要素について述べる。図3は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの平面図である。また、図4は、非通電状態におけるロータリソレノイドのA−A線断面図である。くわえて、図5は、非通電状態におけるロータリソレノイドのB−B線断面図である。図3、図4及び図5の符号は、すべて図1と同じものを示す。なお、図4及び図5は、ハッチングの記載を省略している。また、図6は、内部固定磁極の断面図である。図6において、53aは大径部、53bは小径部、54は段差部、56aはネジ孔であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
図1に示すように、内部固定磁極52は、略円筒形状に形成され、その中央にボールベアリング57を嵌合するために貫通孔53を形成している。図6に示すように、貫通孔53は上側の大径部53aに対して、下側をやや径の小さい小径部53bとしている。ボールベアリング57は、大径部53a側から圧入するが、大径部53aと小径部53bとの境界である段差部54に当接するところまで押し込まれる。したがって、ボールベアリング57を所定位置まで圧入することが非常に容易である。なお、上側をやや径の小さい小径部とし、ボールベアリング57を下側から圧入するようにしてもよい。また、内部固定磁極52は、その外周面に互いに背向するように嵌合溝55a及び55bが形成されている。嵌合溝55aと嵌合溝55bとは、支持体70の嵌合部73と支持体76の嵌合部79を勘合することによって内部固定磁極52を固定するために形成されている。さらに、支持体70及び支持体76に対してネジ止めできるように、ネジ孔56a及び56bを形成している。
ボールベアリング57は、外輪が内部固定磁極52の貫通孔53に嵌合されており、内輪に第1シャフト構成体60のベアリング嵌合部61を嵌合している。ボールベアリング69は、外輪がベース84の開口部85に嵌合されており、内輪に第2シャフト構成体68の上部軸部66aを嵌合している。このように、第1シャフト構成体60と第2シャフト構成体68とは、異なる軸受に支持される構造としたことによって、ロータリソレノイド10の回転時の安定性を十分に確保できるようにしている。なお、これらの軸受については、ロータリソレノイド10の大きさや要求されるトルクに応じて、ニードルベアリングやドライベアリングなどを適宜採用できる。
ベース84は、内部固定磁極52を固定するための固定部材であると共に、磁気回路を構成するための固定磁極でもある。図1に示すように、略円盤状に形成され、その中央には開口部85が形成されており、ケース90の下側の開口部に嵌合されている。また、開口部85にはボールベアリング69の外輪を嵌合している。さらに、開口部85の周囲に嵌合孔87a及び87bを形成している。嵌合孔87a及び87bは、これらに支持体70の嵌合部74と支持体76の嵌合部81とを軽く嵌合することによって、支持体70及び支持体76の位置決めが容易にできるように形成したものである。また、支持体70及び支持体76をネジ止めするために、嵌合孔87aと嵌合孔87bとの内部には、これらの孔よりも小径で、かつ、ベース84の下面まで貫通するネジ孔88a及びネジ孔88bを形成している。くわえて、開口部85の周囲を浅く削り込んで円環状凹部86を形成している。円環状凹部86は、図4に示すように、ロータリソレノイド10を組み立てた状態において、ベース84と第2シャフト構成体64の接続部65との間隙を十分に確保するために形成している。したがって、部品の寸法精度があまり高くない場合でも、ベース84と接続部65とが接触することを防止できる。
永久磁石58及び永久磁石59とは、図1に示すように、略円弧板状に形成されており、その着磁方向が逆になっている。すなわち、永久磁石58は、外側面がS極側、内側面がN極側となるように着磁され、永久磁石59は、外側面がN極側、内側面がS極側となるように着磁されている。このように着磁することによって、コイル20に図13に示す方向の電流を流したときに、永久磁石58及び永久磁石59と、対向部23a、23b、24a及び24bとの間にコイル20を同じ方向へ回転させるローレンツ力を生成する。なお、永久磁石58及び永久磁石59の着磁方向は、それぞれの外側面又は内側面の曲率中心から放射状に広がる、又は曲率中心へ収束する方向になされていることが望ましい。
支持体70及び76は、永久磁石58及び59と、内部固定磁極52を支持する機能を持つ。すなわち、支持体70は、脚部71の先端にある嵌合部74がベース84の嵌合孔87aに軽く嵌合された状態において、ネジ孔88a及びネジ孔75にネジ94をねじ込むことによってベース84に固定される。同様に、支持体76は、脚部77の先端にある嵌合部81がベース84の嵌合孔87bに軽く嵌合された状態において、ネジ孔88b及びネジ孔80にネジ94をねじ込むことによってベース84に固定される。また、図3に示すように、支持体70の嵌合部73と支持体76の嵌合部79とを内部固定磁極52の嵌合溝55aと嵌合溝55bとにそれぞれ嵌合し、さらに、ネジ孔56a及び56bにネジ93をねじ込み、図5に示しているように固定する。また、支持体70及び76をベース84に固定した状態において、支持体70と支持体76との互いの端部の間に永久磁石58と永久磁石59とを挿入して接着剤で固定する。
ストッパ82a及び82bは、コイルボビン11の回転を規制する機能を持つ。すなわち、下部巻枠部40が一定角度左回転すると、下部巻枠部40の板状部41aがストッパ82aに当接して回転が停止する。また、下部巻枠部40が一定角度右回転すると、下部巻枠部40の板状部41cがストッパ82bに当接して回転が停止する。また、ストッパ82aとストッパ82bとは、支持体70をベース84に固定する前に、支持体70の嵌込溝72と反対側の面の図示してない嵌込溝とに、嵌込部83aと嵌込部83bとを下側から差し込むことによって支持体70に付設する。なお、支持体76にも、嵌込溝78と反対側の面の図示してない嵌込溝とを形成しているので、支持体76にストッパ82a及び82bを付設してもよい。
止め輪89は、第2シャフト構成体64の第1シャフト構成体60側(上方)へのがたつきを防止するものである。また、止め輪89は、第2シャフト構成体64の上部軸部66aと下部軸部66bとの境界に形成された環状溝67に取り付けられる。環状溝67に取り付けられた止め輪89は、図4及び図5に示すように、ボールベアリング69に極めて近接したところに位置している。
以上説明したように、この実施の形態に係るロータリソレノイド10においては、コイル20の対向部23aと対向部24aとが永久磁石58の外側面と内側面とを、対向部23b及び対向部24bとが永久磁石59の外側面と内側面とを挟み込むように位置させ、この状態においてコイル20電流を流すことによって。永久磁石58及び59の外側面側と内側面側との双方のコイルにローレンツ力が働くようにしたので、磁気回路の一部に間隙(エアギャップ)を設け、通電時にこの間隙を埋めるように回転動作するロータリソレノイドよりも高効率となる。ひいては、このようなロータリソレノイドよりも小型化が容易になる。また、第1シャフト構成体60及び第2シャフト構成体64の間に下部巻枠部40が介在し、かつ、コイル20の一部を第1シャフト構成体60及び第2シャフト構成体64の中心軸と直交するように配設したので、第1シャフト構成体60及び第2シャフト構成体64を迂回するようにコイル20を配設する必要がなく、電力損失や無用な発熱を低減することができる。さらに、シャフトを第1シャフト構成体60と第2シャフト構成体64との2つで構成しているので、内部固定磁極52の周囲にコイルやコイルボビン、永久磁石を配置するという複雑な構造であっても組立が容易である。くわえて、コイルを平角線条で形成する場合には、上部巻枠部30を省略できるので、軽量化も可能になる。さらに、上部巻枠部30を省略する場合には、ケース90の上方の空間を収納空間とし、配線や磁気センサなどのデバイスなどを収納することも可能になる。
なお、本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、コイルボビンの接続部、コイル、又は構造支持体の細部の形状や、コイルボビンへの金属の線条の種類などについては、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。
10 ロータリソレノイド
20 コイル
21 巻線部
22 巻線部
23a 対向部
23b 対向部
24a 対向部
24b 対向部
25a 連続部
25b 連続部
26a 連続部
26b 連続部
27 線条
28a 電流方向
28b 電流方向
28c 電流方向
28d 電流方向
29a 回転方向
29b 回転方向
30 上部巻枠部
31a 板状部
31b 板状部
31c 板状部
31d 板状部
32 接続部
33 底板部
33a 端部
33b 端部
34a 貫通孔
34b 貫通孔
34c 貫通孔
34d 貫通孔
35 貫通孔
35a 大径部
35b 小径部
36 段差部
37a 突出部
37b 突出部
38a ネジ孔
39b ネジ孔
39 中央部
40 下部巻枠部
41a 板状部
41b 板状部
41c 板状部
41d 板状部
42 下部接続部
42a 凹部
43 上部接続部
44a 貫通孔
44b 貫通孔
44c 貫通孔
44d 貫通孔
45 底板部
45a 端部
45b 端部
46 溝
48 貫通孔
48a 大径部
48b 小径部
49a ネジ孔
49b ネジ孔
50a ブッシング
50b ブッシング
50c ブッシング
50d ブッシング
51a ピン
51b ピン
51c ピン
51d ピン
52 内部固定磁極
53 貫通孔
53a 大径部
53b 小径部
54 段差部
55a 嵌合溝
55b 嵌合溝
56a ネジ孔
56b ネジ孔
57 ボールベアリング
58 永久磁石
59 永久磁石
60 シャフト構成体
61 ベアリング嵌合部
62a 挿入部
62b 嵌合部
63a 挿入部
63b 嵌合部
64 シャフト構成体
65 接続部
66 下部軸部
66a 上部軸部
66b 下部軸部
67 環状溝
68 シャフト構成体
68a ネジ孔
68b ネジ孔
69 ボールベアリング
70 支持体
71 脚部
72 嵌込溝
73 嵌合部
74 嵌合部
75 ネジ孔
76 支持体
77 脚部
78 嵌込溝
79 嵌合部
80 ネジ孔
81 嵌合部
82a ストッパ
82b ストッパ
83 永久磁石
83a 嵌込部
83b 嵌込部
84 ベース
85 開口部
86 円環状凹部
87a 嵌合孔
87b 嵌合孔
88a ネジ孔
88b ネジ孔
89 止め輪
90 ケース
91 開口部
92 ネジ
93 ネジ
94 ネジ

Claims (6)

  1. 左右に回転自在に設けられたシャフトと、
    前記シャフトの近傍に配置されると共に、互いの内側面同士が対向するように、かつ、着磁方向が逆向きになされた第1の永久磁石及び第2の永久磁石と、
    平坦面を備えこの平坦面が前記シャフトに接続された接続部と、前記平坦面を横断するように形成された配線溝と、前記接続部の前記配線溝の第1の端部近傍から突出するように設けられた第1の板状部及び第2の板状部と、前記接続部の前記配線溝の第2の端部近傍から突出するように設けられた第3の板状部及び第4の板状部と、前記第1の板状部と前記第2の板状部とに架け渡すように設けられた第1の支持部と、前記第3の板状部と前記第4の板状部とに架け渡すように設けられた第2の支持部とを備えたコイルボビンと、
    略矩形枠状に形成されると共に前記第1の支持部及び前記第2の支持部とに架設された第1の巻線部と、略矩形枠状に形成されると共に前記配線溝内に配設された第2の巻線部を備えると共に、前記第1の巻線部は、前記第1の永久磁石の外側面に対向するように設けられた第1の対向部と、前記第2の永久磁石の外側面に対向するように設けられた第2の対向部と、前記第1の対向部の上端と前記第2の対向部の上端とに対して連続するように設けられた第1の連続部と、前記第1の対向部の下端と前記第2の対向部の下端とに対して連続するように設けられた第2の連続部とを備え、前記第2の連続部は前記接続部の前記配線溝の内部に、かつ、前記配線溝の底面から離隔して配置され、前記第2の巻線部は、前記第1の永久磁石の内側面に対向するように設けられた第3の対向部と、前記第2の永久磁石の内側面に対向するように設けられた第4の対向部と、前記第3の対向部の上端と前記第4の対向部の上端とに連続するように設けられた第3の連続部と、前記第3の対向部の下端と前記第4の対向部の下端とに連続するように設けられた第4の連続部とを備え、前記第4の連続部は前記接続部の前記配線溝の底面に接し、かつ、前記第2の連続部から離隔して配置され、前記コイルへの通電時に、前記第1の対向部及び前記第3の対向部を流れる電流が第1の方向となり、かつ、前記第2の対向部及び前記第4の対向部を流れる電流が前記第1の方向と逆向きの第2の方向となることを特徴とするロータリソレノイド。
  2. 前記コイルボビンは、前記シャフトに接続され、平坦面を有する別の接続部と、前記別の接続部から突出するように設けられた第5の板状部及び第6の板状部と、前記別の接続部から前記第5の板状部及び前記第6の板状部に対して背向する方向に突出するように設けられた第7の板状部及び第8の板状部と、前記第5の板状部と前記第6の板状部とに架け渡すように設けられた第3の支持部と、前記第7の板状部と前記第8の板状部とに架け渡すように設けられた第4の支持部とをさらに備え、
    前記コイルは、前記第1の巻線部が前記第3の支持部及び前記第4の支持部に架設され、前記第2の巻線部が前記別の接続部の前記平坦面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリソレノイド。
  3. 前記コイルボビンは、前記第1の支持部が前記第1の板状部と前記第2の板状部とを貫通する第1のピンとこの第1のピンを覆うように設けられた第1のブッシングとで形成され、前記第2の支持部が前記第3の板状部と前記第4の板状部とを貫通する第2のピンとこの第2のピンを覆うように設けられた第2のブッシングとで形成され、前記第3の支持部が前記第5の板状部と前記第6の板状部とを貫通する第3のピンとこの第3のピンを覆うように設けられた第3のブッシングとで形成され、前記第4の支持部が前記第7の板状部と前記第8の板状部とを貫通する第4のピンとこの第4のピンを覆うように設けられた第4のブッシングとで形成されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリソレノイド。
  4. 前記コイルは、前記接続部の前記配線溝と前記別の接続部の前記別の配線溝とに金属の線条を巻回することによって前記第2の巻線部を形成し、前記第2の巻線部を形成した後に、前記コイルボビンに前記第1のピン、前記第2のピン、前記第3のピン及び前記第4のピンと、前記第1のブッシング、前記第2のブッシング、前記第3のブッシング及び前記第4のブッシングを取り付けし、さらに前記第1のブッシング、前記第2のブッシング、前記第3のブッシング及び前記第4のブッシングに金属の線条を巻回することによって前記第1の巻線部を形成したことを特徴とする請求項3に記載のロータリソレノイド。
  5. 前記コイルは、平角線条を前記コイルボビンに巻回することによって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のロータリソレノイド。
  6. 前記コイルボビンの前記接続部は略円盤状に形成され、
    前記シャフトは、基端に略円盤状の接続部が形成され、この接続部が前記コイルボビンの前記接続部にネジによって止着されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のロータリソレノイド。
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