JP5335259B2 - 光学要素位置制御機構 - Google Patents

光学要素位置制御機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5335259B2
JP5335259B2 JP2008062473A JP2008062473A JP5335259B2 JP 5335259 B2 JP5335259 B2 JP 5335259B2 JP 2008062473 A JP2008062473 A JP 2008062473A JP 2008062473 A JP2008062473 A JP 2008062473A JP 5335259 B2 JP5335259 B2 JP 5335259B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
rotation
nut
feed screw
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008062473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009217127A (ja
Inventor
博 野村
賢 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2008062473A priority Critical patent/JP5335259B2/ja
Priority to US12/399,147 priority patent/US7782547B2/en
Publication of JP2009217127A publication Critical patent/JP2009217127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5335259B2 publication Critical patent/JP5335259B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明は光学機器における光学要素の位置制御機構に関し、特に、送りねじ(リードスクリュー)と直進移動ナット(リードナット)によって光学要素の保持部材を移動させる機構に関する。
カメラなどの光学機器において、送りねじとそれに螺合する直進移動ナットとを用いて光学要素の位置制御を行う機構が多く用いられている。具体的には、次のような構造が知られている。まず、光学要素の保持部材は、ガイド軸などの直進案内手段によって、光軸方向や光軸直交方向など特定の方向に移動可能に支持されており、この保持部材の移動方向と回転軸(軸線)が平行になるように、送りねじが設けられている。送りねじに対して螺合する直進移動ナットは、該送りねじに対する軸回りの回転が規制された状態で光学要素の保持部材に対して係合している。光学要素の保持部材は、その移動方向において常に直進移動ナットに追随するように直進移動ナットとの当接方向へ付勢されている。そして、送りねじを回転させると、直進移動ナットが該送りねじの回転軸方向に直進移動され、これに応じて光学要素保持部材が進退移動される。
特開2000−206391号公報
光学要素の保持部材に対して直進移動ナットを回り止めさせる機構は、通常、キー溝と突起などによって構成されているが、この回り止め部に微少な隙間があると、特に、送りねじを高速に間欠駆動させた場合に、直進移動ナットが回転方向に振動して騒音を生じるおそれがあった。騒音防止の対策として、直進移動ナットを合成樹脂で形成し、回り止め部に隙間が生じないように弾性変形させる手法が知られている。より詳しくは、送りねじの回転軸と直交する平面に沿って延設された弾性変形可能なアーム部を直進移動ナットに設け、この軸直交平面内での該弾性アーム部の弾性変形によって、振動を抑制する構造が知られている。しかし、このような振動防止用の弾性変形を可能とするためには、弾性アーム部にある程度の長さ(弾性アーム部の基端部から光学要素保持部材と係合する着力部までのスパン)が必要とされ、直進移動ナットの小型化が制約されていた。また、このような弾性アーム部を用いた振動抑制構造を適用した場合、光学要素保持部材を案内するガイド軸と送りねじとの間隔が大きくなり、その結果、該保持部材の移動時に微細な振動(ビビリ)が起こりやすくなったり、光学要素保持部材の駆動機構部全体のコンパクト性が損なわれたりするおそれがあった。
そこで本発明は、直進移動ナットや光学要素保持部材の振動を抑制でき、かつコンパクトに構成可能な光学要素位置制御機構を提供することを目的とする。
本発明は、光学要素を支持して直進移動可能に案内された光学要素保持部材と、この光学要素保持部材の移動方向と平行な回転軸を中心に回転可能な送りねじと、この送りねじに螺合し、光学要素保持部材に対して送りねじの回転軸と平行な方向に押圧可能に当接する直進移動ナットと、光学要素保持部材に対して、送りねじの回転軸を中心とする直進移動ナットの回転を規制させる回転規制手段とを備え、送りねじの正逆の回転によって直進移動ナットが該送りねじの回転軸方向に進退移動され、該直進移動ナットによって光学要素保持部材の位置が制御される光学要素位置制御機構において、直進移動ナットと光学要素保持部材の間に、送りねじの回転軸と平行な平面内で弾性変形可能で、直進移動ナットに対して回転規制手段による回転規制方向への付勢力を与える付勢手段を備え、この付勢手段は、光学要素保持部材に係合する第1のアーム部と、直進移動ナットに係合する第2のアーム部を有し、送りねじの回転軸と略直交する軸を中心として該第1のアーム部と第2のアーム部を接離方向に揺動させることが可能なトーションばねからなることを特徴としている。
学要素保持部材に設けた突起部と、直進移動ナットに設けられ該突起部を挟む一対の脚部とによって回転規制手段を構成し、直進移動ナットの一方の脚部に対してトーションばねの第2のアーム部を当接させ、該第2のアーム部を介して該一方の脚部を光学要素保持部材の突起部との係合方向に押圧させることが好ましい。
本発明は、具体的な光学要素やその移動方向を問うものではないが、例えば、レンズ群を光軸と平行な方向に直進移動させるタイプの光学要素位置制御機構として適用するとよい。
以上の本発明によれば、直進移動ナットの振動を抑制させる付勢手段が、光学要素保持部材に係合する第1のアーム部と直進移動ナットに係合する第2のアーム部を有するトーションばねからなり、送りねじの回転軸と平行な面内で第1のアーム部と第2のアーム部を接離させる方向にトーションばねが弾性変形するので、該回転軸と直交する平面方向での直進移動ナットやその周辺機構の小型化を図ることができる。すなわち、直進移動ナットや光学要素保持部材の安定性と、コンパクト性とを両立させた光学要素位置制御機構が得られる。
まず、主に図1から図7を参照して、本発明の光学要素位置制御機構を適用したズームレンズ鏡筒1の全体構造を説明する。図1及び図2はズームレンズ鏡筒1の断面を示しており、図1は撮影を行わない収納状態、図2の上半断面はズーム撮影領域のワイド端、図2の下半断面はテレ端をそれぞれ示している。図3と図4は図1の収納状態に対応する斜視図で、図5と図6は図2の撮影状態に対応する斜視図である。
ズームレンズ鏡筒1は、物体(被写体)側から順に第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2、絞り兼用のシャッタS、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタLPF及びCCD(撮像素子)24を備えた3群タイプの撮像光学系を備えている。この光学系は焦点距離可変のズーム光学系であり、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を光学系の撮影光軸Oに沿って所定の軌跡で進退させることによって変倍を行う。また、撮影光軸Oに沿って第3レンズ群LG3を移動させることでフォーカシングを行う。
ズームレンズ鏡筒1は、第1レンズ群LG1から第3レンズ群LG3までの光学系を内部に可動に支持する固定鏡筒22と、その後部に固定される鏡筒後面板23を備えている。鏡筒後面板23の中央部に形成された開口内には、CCD保持枠62を介してCCD24が保持され、CCD保持枠62の前部に設けたフィルタ保持枠21にローパスフィルタLPFが保持されている。ローパスフィルタLPFとCCD24の間には密封(防塵)用のパッキン61が挟着されている。CCD保持枠62は、鏡筒後面板23に対して傾き調整などが可能に支持されている。
固定鏡筒22は、撮影光軸Oを囲む円筒状の筒状ハウジング部22aと、ズームモータ32を支持するズームモータ支持部22bと、AFモータ30を支持するAFモータ支持部22cと、該AFモータ支持部22cの前方に位置する前方壁部22dとを有している。筒状ハウジング部22aは、前述した各レンズ群などの光学要素を内部に保持し、ズームレンズ鏡筒1の実質的な外形部を構成している。ズームモータ支持部22b、AFモータ支持部22c及び前方壁部22dは、撮影光軸Oを中心とする半径方向において筒状ハウジング部22aの外側に位置されている。図3ないし図7に示すように、AFモータ支持部22cは、筒状ハウジング部22aの後端部と略同じ光軸方向位置に設けられており、その後面部が鏡筒後面板23によって塞がれる。前方壁部22dは、AFモータ支持部22cに対して光軸方向前方に離間した対向位置に形成されている。
第3レンズ群LG3を保持する3群レンズ枠(光学要素保持部材)51は、中央のレンズ保持部51aから、撮影光軸Oを挟んで略対称の方向に一対のガイド腕部51b、51cを延設させている。このうち一方のガイド腕部51bの先端部には前後一対のガイド穴51dが形成され、このガイド穴51dに対して、固定鏡筒22と鏡筒後面板23の間に固定された3群ガイド軸52が摺動自在に挿通されている。図6や図10に示すように、3群ガイド軸52は固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの外側に配置されており、その前端部が前方壁部22dに支持されている。3群ガイド軸52の後端部は、AFモータ支持部22cの下方を通って、鏡筒後面板23に形成した不図示の支持穴に嵌合している。この3群ガイド軸52の案内を受けるために、3群レンズ枠51のガイド腕部51bは、その先端部付近が固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの外方に突出されており、筒状ハウジング部22aにはガイド腕部51bの突出を許す開口部22e(図7)が形成されている。また、3群レンズ枠51の他方のガイド腕部51cの先端部に設けた回転規制突起51eが、固定鏡筒22の内周面に形成した直進ガイド溝22fに対して摺動自在に係合している。3群ガイド軸52の軸線と直進ガイド溝22fの長手方向はそれぞれ撮影光軸Oと平行な方向に向いており、この3群ガイド軸52と直進ガイド溝22fによってガイド穴51dと回転規制突起51eが案内されることによって、3群レンズ枠51は撮影光軸Oと平行な方向に移動可能に直進案内されている。そして、3群レンズ枠51はAFモータ30によって撮影光軸Oに沿って前後に進退移動させることができる。この3群レンズ枠51の駆動機構については後述する。
固定鏡筒22のズームモータ支持部22bの内部には、ズームモータ32の駆動力をズームギヤ31(図6、図7)に伝達する減速ギヤ列が設けられている。固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの内側に支持されたカム環11の後端部には、ズームギヤ31に噛合する環状ギヤ11aが設けられ、カム環11はズームギヤ31を介してズームモータ32によって回転駆動される。カム環11の環状ギヤ11aから外径方向に突出するガイド突起11bが設けられ、ガイド突起11bは、固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの内周面に形成したカム環制御溝22gに対して摺動可能に係合している。カム環制御溝22gは、撮影光軸Oに対して所定の傾斜を有するリード溝部と、撮影光軸Oを中心とする周方向成分のみからなる周方向溝部とからなる。図1の収納(沈胴)状態と図2の上半断面のワイド端の間は、ズームモータ32によって回転力を付与すると、カム環11は、カム環制御溝22gのリード溝部によってガイド突起11bが案内されて回転しながら光軸方向に移動する。一方、ワイド端とテレ端の間の撮影状態にあるときには、ガイド突起11bがカム環制御溝22gの周方向溝部に位置し、ズームモータ30の駆動に応じてカム環11は光軸方向に移動せずに定位置で回転される。
固定鏡筒22の筒状ハウジング部22aの内側には、カム環11を挟む態様で第1繰出筒13と直進案内環10が支持されている。第1繰出筒13は、筒状ハウジング部22aの内周面に形成した直進案内溝22hに対する直進案内突起13aの係合関係により光軸方向に直進案内されており、直進案内環10は、筒状ハウジング部22aの内周面に形成した直進案内溝22iに対する直進案内突起10aの係合関係により光軸方向に直進案内されている。第1繰出筒13と直進案内環10はそれぞれ、カム環11に対しては、相対回転は可能で光軸方向に共に移動するように結合されている。
直進案内環10は、カム環11の内側に位置する直進案内キー10b(図2)によって、2群レンズ移動枠8を光軸方向に直進案内している。2群レンズ移動枠8の内部には、2群レンズ保持枠部6を介して第2レンズ群LG2が支持されている。また、第1繰出筒13の内周面には撮影光軸Oと平行な直進案内溝13bが形成され、該直進案内溝13bに対して第2繰出筒12の直進案内突起12aが摺動自在に係合しており、第2繰出筒12も光軸方向へ直進案内されている。第2繰出筒12の内部には、1群レンズ保持枠部4を介して第1レンズ群LG1が支持されている。
カム環11の内周面に形成した2群制御カム溝11cに対し、2群レンズ移動枠8の外周面に設けた2群用カムフォロア8aが係合している。2群レンズ移動枠8は直進案内環10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環17が回転すると、2群制御カム溝11cの形状に従って、2群レンズ移動枠8すなわち第2レンズ群LG2が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
第2繰出筒12は内径方向に突出する1群用カムフォロア12bを有し、この1群用カムフォロア12bが、カム環11の外周面に形成した1群制御カム溝11dに摺動可能に嵌合している。第2繰出筒12は第1繰出筒13を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、1群制御カム溝11dの形状に従って、第2繰出筒12すなわち第1レンズ群LG1が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
2群レンズ移動枠8と第2繰出筒12は、群間付勢ばね27によって、互いに離間する方向に付勢されており、2群制御カム溝11cと2群用カムフォロア8aの間と、1群用カムフォロア12bと1群制御カム溝11dの間での嵌合精度を高めている。
2群レンズ移動枠8の内側には、シャッタSを有するシャッタブロック15が支持されている。2群レンズ移動枠8と、該2群レンズ移動枠8の後部に設けた後方規制部材5には、撮影光軸Oと平行な方向へ向けて対をなすガイド突起8b、5aが互いに接近するように突設されており、このガイド突起8b、5aに対してシャッタブロック15は光軸方向に摺動可能に支持されている。
第2繰出筒12の前端部には化粧板16が固定され、該化粧板16における第1レンズ群LG1前方の撮影開口16aを開閉するバリヤ部材17が設けられている。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒1は次のように動作する。図1に示す鏡筒収納状態では、図2の撮影状態よりも撮影光軸方向の光学系の長さ(第1レンズ群LG1の物体側の面からCCD24の撮像面までの距離)が短くなっている。この鏡筒収納状態においてカメラに設けたメインスイッチがオンされると、ズームモータ32が鏡筒繰出方向に駆動される。ズームモータ32によりズームギヤ31が回転駆動され、固定鏡筒22のカム環制御溝22gのリード溝部にガイド突起11bが案内されて、カム環11が光軸方向前方へ回転繰出される。直進案内環10と第1繰出筒13は、カム環11と共に前方に直進移動する。カム環11が回転すると、その内側では、直進案内環10を介して直進案内された2群レンズ移動枠8が、2群用カムフォロア8aと2群制御カム溝11cの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。また、カム環11が回転すると、該カム環11の外側では、第1繰出筒13を介して直進案内された第2繰出筒12が、1群用カムフォロア12bと1群制御カム溝11dの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、鏡筒収納状態からの第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出量はそれぞれ、前者が、固定鏡筒22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第2繰出筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、固定鏡筒22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群レンズ移動枠8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸O上を移動することにより行われる。図1の収納状態から鏡筒繰出を行うと、まず図2の上半断面に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ32を鏡筒繰出方向に駆動させると、図2の下半断面に示すテレ端の繰出状態となる。テレ端とワイド端の間のズーム領域では、カム環11は、ガイド突起11bがカム環制御溝22gの周方向溝部内に位置することにより前述の定位置回転のみを行い、光軸方向へは進退しない。メインスイッチをオフすると、ズームモータ32が鏡筒収納方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒1は以上の繰出動作とは逆の収納動作を行い、図1の収納状態になる。
なお、ズームレンズ鏡筒1における図2の撮影状態では、シャッタSが第2レンズ群LG2の後方に位置される一方、図1の収納状態では、シャッタブロック15が、2群レンズ移動枠8内での相対的な光軸方向位置を前方に移動させ、第2レンズ群LG2とシャッタSが一部重なる状態になる。
第3レンズ群LG3は、以上のズームモータ32による第1及び第2のレンズ群LG1、LG2の駆動とは独立して、AFモータ30によって撮影光軸Oに沿って前後移動させることができる。そして、ワイド端からテレ端までの撮影可能状態にあるとき、測距手段によって得られた被写体距離情報に応じてAFモータ30を駆動することにより、第3レンズ群LG3を支持する3群レンズ枠51が撮影光軸Oに沿って移動してフォーカシングが実行される。
続いて、3群レンズ枠51の位置制御機構の細部を説明する。前述のように、固定鏡筒22には、筒状ハウジング部22aの外側にAFモータ支持部22cが形成され、このAFモータ支持部22cの前方に対向させて前方壁部22dが形成されている。AFモータ30は、固定ねじ33によってAFモータ支持部22cの前面側に固定され、該AFモータ30の回転軸に設けたピニオン30aがAFモータ支持部22cの後面側に突出する。AFモータ支持部22cの後面側には、ピニオン30aに噛合する減速ギヤ34と、該減速ギヤ34に噛合する送りねじギヤ35が軸支されていて、AFモータ30の回転軸の回転は、この減速ギヤ列を介して、送りねじギヤ35と一体に回転する送りねじ36に伝達される。送りねじ36は、その前端部が固定鏡筒22の前方壁部22dに形成した軸穴により軸支され、後端部が鏡筒後面板23に形成した軸穴により軸支され、この軸支状態において送りねじ36は、撮影光軸Oと略平行な回転中心によって回転自在となる。
3群レンズ枠51のガイド腕部51bの先端部には、送りねじ36を挿通させる貫通穴が形成されたナット当付部51fが形成されており、このナット当付部51fの前方に位置させて、送りねじ36に螺合するねじ穴37aを有するAFナット(直進移動ナット)37が設けられている。AFナット37は、回り止め用の凹部(回転規制手段)37bを3群レンズ枠51の回り止め突起(回転規制手段)51gに係合させ、また回り止め用の凸部(回転規制手段)37cを固定鏡筒22の回り止め用の凹部(不図示)に係合させることにより回転規制されており、送りねじ36を正逆に回転させることにより、送りねじ36と連れ回りすることなく撮影光軸Oと平行に進退移動される。3群レンズ枠51のガイド腕部51bの先端部にはさらに、前後一対のガイド穴51dの間に位置させて、撮影光軸Oと略平行な平面状をなす立壁部51hが形成され、この立壁部51hから側方に向けてばね掛け突起51iが突設されている。ばね掛け突起51iは、その先端部が光軸方向後方に向けて曲折されたL字状の突起である。立壁部51hには、ばね掛け突起51iの後方に位置させて半円状断面部51jが形成されている。
3群レンズ枠51に対して撮影光軸Oに沿う移動方向の付勢力を与える付勢手段として、3群レンズ付勢ばね38が設けられている。3群レンズ付勢ばね38はトーションばねであり、そのコイル部38aが、固定鏡筒22に設けたばね支持突起22jに支持される。ばね支持突起22jは、筒状ハウジング部22aの外側に、撮影光軸Oと略直交する側方へ軸線を向けて形成された円筒状の突起であり、該ばね支持突起22jの中心に形成されたねじ穴に対してばね留めねじ39を固定することによって、ばね支持突起22jの円筒状外面に対して3群レンズ付勢ばね38のコイル部38aが抜け止めされた状態で保持される。この保持状態のコイル部38aの軸線は、ばね支持突起22jの軸線と概ね一致する。
3群レンズ付勢ばね38は、コイル部38aから外径方向に向けて、短い支持腕部38bと、長い付勢腕部38cを延設させている。このうち支持腕部38bは、ばね支持突起22jの近傍に位置させて固定鏡筒22に形成されたばね掛け突起22k(図12)に掛けられている。一方、付勢腕部38cは、3群レンズ枠51のばね掛け突起51iに掛けられている。3群レンズ枠51の立壁部51hや半円状断面部51は、ばね掛け突起51iに対して付勢腕部38cを係合させたときに、他の部位に付勢腕部38cが接触するのを防ぐ。付勢腕部38cは、コイル部38aの軸線に略一致する揺動中心軸38xを中心(支点)として揺動することが可能な(すなわち撮影光軸Oと概ね平行な揺動平面内で揺動可能な)揺動着力部であって、ばね掛け突起51iに掛けられていない自由状態では図12に「38c(F)」で示す方向を向いている。そして、この自由状態から付勢腕部38cを図12中の反時計方向に約半回転させて、該付勢腕部38cの先端部付近をばね掛け突起51iの光軸方向後方の面に当て付けることにより、3群レンズ付勢ばね38の撓み(ねじれ)量が大きくなり、その撓み解消方向の力は、付勢腕部38cがばね掛け突起51iを光軸方向前方へ押圧する荷重として作用する。すなわち、付勢腕部38cを介して3群レンズ枠51に対して光軸方向前方への付勢力が与えられる着力状態となる。
このようにして3群レンズ付勢ばね38から光軸方向前方への付勢力を与えられた3群レンズ枠51は、ナット当付部51fがAFナット37に当て付くことによって、その前方への移動が規制される。すなわち、図8、図9、図12及び図15に示すように、3群レンズ枠51は、3群レンズ付勢ばね38の付勢力によってナット当付部51fをAFナット37に当接させた状態で保持され、3群レンズ枠51の光軸方向への前後位置はAFナット37に依存して決まる。前述の通り、AFナット37は、AFモータ30のピニオン30aを正逆に回転駆動することにより、送りねじ36によって撮影光軸Oと平行な方向へ進退移動されるため、結果として、3群レンズ枠51の光軸方向位置は、AFモータ30の駆動方向と駆動量に応じて制御される。例えば、AFモータ30によって前方にAFナット37を移動させると、AFナット37の移動分だけ、3群レンズ付勢ばね38の付勢力によって3群レンズ枠51が追随して前方に移動する。逆に、前方の移動位置からAFナット37を後方に移動させると、該AFナット37がナット当付部51fを押し込み、3群レンズ枠51は3群レンズ付勢ばね38の付勢力に抗して後方へ移動される。
固定鏡筒22には、AFモータ30による3群レンズ枠51の光軸方向の後方移動端を検出する原点位置検出センサ40が設けられている。原点位置検出センサ40は、透過型フォトインタラプタからなり、二股状の投光部と受光部の間に3群レンズ枠51のセンサ通過板51が位置した状態が、該3群レンズ枠51の後方移動端であると検知される。AFモータ30はステッピングモータからなり、フォーカシングに際しての第3レンズ群LG3の移動量は、この後方移動端を原点位置としたAFモータ30の駆動ステップ数として演算される。
図12に実線で示しているのが、AFモータ30に制御される可動範囲における3群レンズ枠51の後方移動端であり、同図に二点鎖線で示しているのが、同可動範囲における3群レンズ枠51の前方移動端である。
この3群レンズ付勢ばね38による3群レンズ枠51の付勢構造によれば、ズームレンズ鏡筒1の小型化、特に収納長の薄型化に寄与しつつ、AFモータ30の負荷を軽減させて消費電力を抑えることができる。但し、本発明において、3群レンズ枠51に相当する光学要素保持部材を移動付勢する手段は、3群レンズ付勢ばね38のような形態に限定されない。
3群レンズ枠51とAFナット37の関係について、さらに詳しく説明する。図13ないし図15に示すように、3群レンズ枠51には、立壁部51hの上部に、該立壁部51hと略直交する板状の上面部51mが形成され、この上面部51m上にナット当付部51fが立設され、ナット当付部51fと上面部51mの境界部に回り止め突起51gが設けられている。上面部51m上にはまた、回り止め突起51gの側方に円筒状のばね支持ボス51nが突設されており、ばね支持ボス51nの後方に位置させて、ばね挿入孔部51pとばね係合壁部51qが形成されている。ばね挿入孔部51pは、ナット当付部51fの下端の一部を切り欠く態様で形成されている。
前述のように、回り止め突起51gはAFナット37を回転規制するものであり、その側部には、3群ガイド軸52の軸線X1(図14)及び送りねじ36の回転軸(軸線)X2(図14)と平行をなす一対の回転規制面(回転規制手段)51g1が形成されている。なお、3群ガイド軸52の軸線X1と送りねじ36の回転軸X2は、互いに平行であり、かつ撮影光軸Oを通る鉛直方向平面P1(図11)に対して等距離の位置にあり、図15のように平面視した状態では、該軸線X1と回転軸X2が重なる位置関係にある。回り止め突起51gの前端部は、一対の回転規制面51g1に続いて間隔を徐々に狭くする一対のテーパ面51g2が形成された先細形状となっている。一方、AFナット37の下部には、回り止め突起51gの一対の回転規制面51g1に対応する間隔で離間する一対の回り止め脚部(回転規制手段)37dが形成され、この一対の回り止め脚部37dに囲まれる(挟まれる)領域が、回り止め突起51gに対して係合する凹部37bとなっている。テーパ面51g2は、回り止め突起51gに対してAFナット37の凹部37bを係合させるときに、回り止め脚部37dとの干渉を防いで容易に係合させられるようにするための部位である。
AFナット37と3群レンズ枠51の間には、この回り止め突起51gと凹部37bによる回転規制方向への付勢力を与えて、AFナット37の微細な振動(ガタつき)を抑制させる付勢ばね(付勢手段)70が設けられている。付勢ばね70は、螺旋円筒状に巻回されたコイル部70aと、該コイル部70aから延出される第1アーム部70b及び第2アーム部70cとを有する金属製のトーションばねからなっており、ばね支持ボス51nに対してコイル部70aが嵌っている。ばね支持ボス51nに対しては、該ばね支持ボス51nよりも大径のフランジを有してコイル部70aを抜け止めさせる抜け止め部材53が取り付けられる。ばね支持ボス51nと抜け止め部材53を介して3群レンズ枠51上に支持された付勢ばね70は、そのコイル部70aの軸線が、3群ガイド軸52の軸線X1と送りねじ36の回転軸X2を含む平面P2(図14、図15)と略平行となっている。言い換えれば、コイル部70aの軸線は、該軸線X1や回転軸X2と略直交する関係にある。そして、付勢ばね70は、この支持状態において、コイル部70aの軸線を中心として第1アーム部70bと第2アーム部70cを相互に接離させる揺動の態様での弾性変形が可能である。この第1アーム部70bと第2アーム部70cの揺動(弾性変形)平面は、上記平面P2と直交する関係にある。すなわち、付勢ばね70の第1アーム部70bと第2アーム部70cは、3群ガイド軸52の軸線X1や送りねじ36の回転軸X2と平行な平面に沿って弾性変形される。
付勢ばね70の第1アーム部70bと第2アーム部70cはそれぞれ、3群レンズ枠51に形成したばね挿入孔部51pに挿入されており、第1アーム部70bは、該ばね挿入孔部51pに隣接するばね係合壁部51qに係合している。一方、第2アーム部70cは、AFナット37の一方の回り止め脚部37dに係合している。第2アーム部70cは「く」字形に曲折された形状をなし、その曲折部分付近を回り止め脚部37dに当接させている。AFナット37の一方の回り止め脚部37dには、第2アーム部70cが係合する箇所に、ばね係合凹部37eが形成されている。付勢ばね70は、このばね係合壁部51qと回り止め脚部37d(ばね係合凹部37e)への係合状態で、第1アーム部70bと第2アーム部70cを接近させる方向に撓まされており、その撓みから復元しようとする力によって、第2アーム部70cが当接している側の回り止め脚部37dを回り止め突起51gの回転規制面51g1に対して押し付けるように、AFナット37に対して付勢力を及ぼしている。この付勢力によって、3群レンズ枠51に対するAFナット37の振動が抑制され、例えば送りねじ36を高速に間欠駆動させた場合でも、異音の発生を防ぐことができる。
図16から図18は、AFナットと3群レンズ枠の間に設ける付勢手段が以上の実施形態の付勢ばね70と異なるタイプを参考として示している。先の実施形態と共通する部分については同符号で示す。3群レンズ枠51には、ナット当付部51fと上面部51mの境界部に位置させて、一対の回り止め壁部51r、51sが形成されており、この回り止め壁部51r、51sの間に挿入空間51tが形成されている。回り止め壁部51r、51sには、挿入空間51t側に向く回転規制面51r1、51s1が形成されている。回転規制面51r1、51s1は、3群ガイド軸52の軸線X1及び送りねじ36の回転軸(軸線)X2と平行をなす、互いに平行な面であり、該回転軸X2を中心とする回転方向(平面P2と直交する方向)に離間されて対向している。回転規制面51r1、51s1に続く前方領域には、互いの間隔を徐々に広くするテーパ面51r2、51s2が形成されている。
AFナット37の下部には、挿入空間51t内に嵌合される弾性脚部71が一体に形成されている。なお、図16に示す弾性脚部71は、正面視したものであって特定の断面位置を示すものではないが、その形状を分かりやすくするためにハッチングを付している。図17及び図18に示すように、弾性脚部71は、略平行な関係にある第1回転規制アーム部71aと第2回転規制アーム部71bを、湾曲接続部71cで接続したU字形状をなしており、第2回転規制アーム部71bがAFナット37の本体部に接続している。第1回転規制アーム部71aの先端部付近には、第2回転規制アーム部71bと反対方向に若干量突出する当接部71dが形成されている。AFナット37は、弾性脚部71を含む全体が合成樹脂で形成されていて、弾性脚部71は、湾曲接続部71cを中心として第1回転規制アーム部71aと第2回転規制アーム部71bを接離させる方向への弾性変形が可能である。この弾性脚部71の変形方向は、3群ガイド軸52の軸線X1と送りねじ36の回転軸X2を含む平面P2に対して略直交する関係にある。すなわち、弾性脚部71の第1回転規制アーム部71aと第2回転規制アーム部71bは、3群ガイド軸52の軸線X1や送りねじ36の回転軸X2と平行な平面に沿って弾性変形される。
弾性脚部71は、湾曲接続部71cを前方に向け、第1回転規制アーム部71aの当接部71dを、回り止め壁部51rの回転規制面51r1に当接させ、第2回転規制アーム部71bの側面部を、回り止め壁部51sの回転規制面51s1に当接させるようにして、挿入空間51tに挿入される。テーパ面51r2、51s2によって、この挿入空間51tへの弾性脚部71の挿入をスムーズに行わせることができる。前述の通り、弾性脚部71は、この支持状態において、送りねじ36の回転軸X2と平行な平面内で、第1回転規制アーム部71aと第2回転規制アーム部71bを接離させる態様での弾性変形が可能である。そして、挿入空間51tに挿入された状態の弾性脚部71は、回り止め壁部51r、51sの回転規制面51r1、51s1に対して、第1回転規制アーム部71aの当接部71dと第2回転規制アーム部71bの側面部がそれぞれ当て付くことによって、送りねじ36の回転軸X2を中心とする回転動作が規制される。また、弾性脚部71は、この回り止め壁部51r、51sとの係合状態で、第1回転規制アーム部71aと第2回転規制アーム部71bを接近させる方向に撓まされており、その撓みから復元しようとする力によって、回転規制アーム部71a、71bが、対向する回転規制面51r1、51s1に対して押し付けられる。この押し付け力によって、回り止め壁部51r、51sに対する各回転規制アーム部71a、71bの振動が抑制される。すなわち、弾性脚部71は、3群レンズ枠51に対してAFナット37を回り止めさせる回転規制手段であると同時に、この回転規制方向への付勢力を与えてAFナット37の振動を抑制させる付勢手段も兼ねている。この構成によると、AFナット37に付勢手段が一体形成されているので、部品点数を少なくして構造の簡略化を図ることができる。なお、弾性脚部71を挿入空間51tに挿入したとき、第1回転規制アーム部71a側においては、該第1回転規制アーム部71aの本体部ではなく、当接部71dが回転規制面51r1に当接される。このように、回転規制面51r1に対して積極的に当接する箇所として当接部71dを設けたことにより、弾性脚部71の当接位置が安定し、その結果、作用する荷重を安定させることができる。
本発明の実施形態では、付勢ばね70によって、AFナット37の回転規制方向への付勢力を付与するように構成したことで、AFナット37や、該AFナット37を含む3群レンズ枠51の位置制御機構全体の小型化を図ることが可能となっている。
図19及び図20に、従来の直進移動ナットの回転規制構造を比較例として示す。この比較例では、前述の本発明実施形態と同様に、ガイド軸152とガイド穴151aの関係によって3群レンズ枠151が直進案内されており、AFナット137のねじ穴137aに送りねじ136が螺合する関係となっている。3群レンズ枠151は、図示しないばねによって、ナット当付部151bをAFナット137に当接させる方向へ付勢されている。AFナット137からは、回り止め手段として、回転規制突起137bと凸部137cが突設されている。凸部137cは、図示しない固定鏡筒に形成した回り止め用の凹部に係合する。また、回転規制突起137bは、ガイド軸152の軸線X11と送りねじ136の回転軸(軸線)X12を結ぶ方向に延出されており、3群レンズ枠151には、この回転規制突起137bが係合される回転規制溝151cが形成されている。回転規制溝151cは、3群レンズ枠151上に突設した一対の回転規制壁部151dの対向面によって形成されており、回転規制突起137bとの係合関係によって、送りねじ136の回転軸X12を中心とするAFナット137の回転が規制される。
AFナット137にはさらに、回転規制突起137bと略平行な方向に向けて、弾性突起137dが突設されている。弾性突起137dは、3群レンズ枠151の一方の回転規制壁部151dの側部に当接する当接ポイント137eを先端部付近に備え、該先端部と反対側の基端部137fを中心として、送りねじ136の回転軸X12と直交する平面内で弾性変形が可能となっている。弾性突起137dは、この弾性変形性によって3群レンズ枠151に対するAFナット137の振動やガタつきを抑制するものであるが、先の本発明実施形態の付勢ばね70とは弾性変形の方向が異なっている。すなわち、上記の通り、弾性突起137dは、送りねじ136の回転軸X12と直交する平面内で弾性変形されるものであり、図19に示すように、振動抑制に必要な撓み量を得るために、該軸線(回転軸)直交平面内において、基端部137fから当接ポイント137eまでの所定のスパンHが必要となる。この撓み量確保用のスパンHを要する分だけ、送りねじ136の回転軸X12と直交する方向でのAFナット137のサイズ(正面投影サイズ)は大きくなる。また、このスパンHを要する分、送りねじ136とガイド軸152の間隔Vも大きくなり、その結果、3群レンズ枠151の駆動機構部全体が大型化してしまう。
これに対し、本発明の実施形態における付勢ばね70、送りねじ36の回転軸X2と平行な平面内で弾性変形されるものであるため、該回転軸X2と直交する平面内において、弾性変形用の長いスパンを必要としない。そのため、AFナット37の正面投影サイズを小さくすることができ、また、送りねじ36とガイド軸52の間隔V1(図14)を接近させて、3群レンズ枠51の駆動機構部を小型化させることができる。図14に示す実施形態と、図19に示す比較例では、ガイド軸52(152)や送りねじ36(136)の径サイズや、AFナット37(137)や3群レンズ枠51(151)のうち回転規制に関係しない共通部位の大きさが同じになるように縮尺を揃えており、これらの図の対比から分かる通り、本発明を適用した実施形態の方がコンパクトな構造になっており、機構の小型化が達成されている。
以上のように、本発明による光学要素位置制御機構では、AFナット37と3群レンズ枠51の間での振動を抑制でき、かつAFナット37を含む3群レンズ枠51の駆動機構をコンパクトに構成することができる。
なお、本発明は図示実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、図示実施形態とは異なる構造とすることもできる。例えば、以上の実施形態は、AF用のレンズ群の位置制御機構としての適用例であるが、本発明は、AF用以外のレンズ群、あるいはレンズ群以外の光学要素の位置制御機構としても適用が可能である。また、実施形態の光学要素位置制御機構は、光学系の光軸に沿う方向へ光学要素を移動させているが、これと異なる方向、例えば光軸と直交する方向への光学要素の位置制御機構としても本発明は適用できる。近年は、カメラの手振れ補正装置として、このような光軸直交方向への位置制御機構の需要が高まっている。そして、手振れ補正装置では、モータが微細かつ高速に動作されて直進移動ナットの振動が生じやすい条件下にあり、かつ軽量小型化への要求が強いため、本発明が特に有効である。
本発明の光学要素位置制御機構を適用したズームレンズ鏡筒の収納状態を示す断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮影状態の断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納状態の前方斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の収納状態の後方斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮影状態の前方斜視図である。 同ズームレンズ鏡筒の撮影状態で、鏡筒後面板を外した後方斜視図である。 ズームレンズ鏡筒から第3レンズ群の位置制御に関わる部材を取り外した状態の後方斜視図である。 3群レンズ枠とその位置制御機構の要部を示す前方斜視図である。 3群レンズ枠とその位置制御機構の要部を示す後方斜視図である。 3群レンズ枠とその位置制御機構を主として示した、ズームレンズ鏡筒の正面図である。 図10から3群レンズ枠とその位置制御機構のみを取り出して示した正面図である。 3群レンズ付勢ばねの作用を示す、3群レンズ枠とその位置制御機構の側面図である。 3群レンズ枠とその位置制御機構の要部の分解斜視図である。 3群レンズ枠の位置制御機構を構成するAFナット付近の拡大正面図である。 図14のXV-XV断面線に沿うAFナットの回転規制部付近の断面図である。 本発明実施形態と異なる形態の付勢手段を備えた、3群レンズ枠の位置制御機構を構成するAFナット付近の拡大正面図である。 図16のXVII-XVII断面線に沿うAFナットの回転規制部付近の断面図である。 図16及び図17に示すAFナットの弾性脚部を示す斜視図である。 本発明実施形態との比較例における、レンズ群枠(3群レンズ枠)の位置制御機構を構成するAFナット付近の拡大正面図である。 図19のXX-XX断面線に沿うAFナットの回転規制部付近の断面図である。
符号の説明
1 ズームレンズ鏡筒
11 カム環
12 第2繰出筒
13 第1繰出筒
22 固定鏡筒
23 鏡筒後面板
24 CCD
30 AFモータ
32 ズームモータ
36 送りねじ
37 AFナット(直進移動ナット)
37a ねじ穴
37b 凹部(回転規制手段)
37c 回り止め凸部(回転規制手段)
37d 回り止め脚部(回転規制手段)
37e ばね係合凹部
38 3群レンズ付勢ばね
51 3群レンズ枠(光学要素保持部材)
51a レンズ保持部
51b 51c ガイド腕部
51d ガイド穴
51e 回転規制突起
51f ナット当付部
51g 回り止め突起(回転規制手段)
51g1 回転規制面(回転規制手段)
51g2 テーパ面
51h 立壁部
51i ばね掛け突起
51j 半円状断面部
51k センサ通過板
51m 上面部
51n ばね支持ボス
51p ばね挿入孔部
51q ばね係合壁部
51r 51s 回り止め壁
51r1 51s1 回転規制
51r2 51s2 テーパ面
51t 挿入空間
52 3群ガイド軸
70 付勢ばね(付勢手段)
70a コイル部
70b 第1アーム部
70c 第2アーム部
71 弾性脚
71a 第1回転規制アーム部
71b 第2回転規制アーム部
71c 湾曲接続部
71d 当接部
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
LPF ローパスフィルタ
O 撮影光軸
S シャッタ
X1 3群レンズ枠ガイド軸の軸線
X2 送りねじの回転軸

Claims (3)

  1. 光学要素を支持し、直進移動可能に案内された光学要素保持部材;
    上記光学要素保持部材の移動方向と平行な回転軸を中心に回転可能な送りねじ;
    上記送りねじに螺合し、上記光学要素保持部材に対して上記送りねじの回転軸と平行な方向に押圧可能に当接する直進移動ナット;及び
    上記光学要素保持部材に対して、送りねじの回転軸を中心とする上記直進移動ナットの回転を規制させる回転規制手段;
    を備え、上記送りねじの正逆の回転によって上記直進移動ナットが該送りねじの回転軸方向に進退移動され、該直進移動ナットによって上記光学要素保持部材の位置が制御される光学要素位置制御機構において、
    上記直進移動ナットと上記光学要素保持部材の間に、上記送りねじの回転軸と平行な平面内で弾性変形可能で、上記直進移動ナットに対して上記回転規制手段による回転規制方向への付勢力を与える付勢手段を備え
    上記付勢手段は、上記光学要素保持部材に係合する第1のアーム部と、上記直進移動ナットに係合する第2のアーム部を有し、上記送りねじの回転軸と略直交する軸を中心として該第1のアーム部と第2のアーム部を接離方向に揺動させることが可能なトーションばねからなることを特徴とする光学要素位置制御機構。
  2. 請求項記載の光学要素位置制御機構において、上記回転規制手段は、上記光学要素保持部材に設けた突起部と、上記直進移動ナットに設けた、該突起部を挟む一対の脚部とを有し、
    上記トーションばねの第2のアーム部は、直進移動ナットの一方の脚部に当接し、該一方の脚部を光学要素保持部材の突起部との係合方向に押圧している光学要素位置制御機構。
  3. 請求項1または2記載の光学要素位置制御機構において、上記光学要素はレンズ群であり、上記光学要素保持部材は、該レンズ群を通る光軸と平行な方向に直進移動可能に案内されている光学要素位置制御機構。
JP2008062473A 2008-03-12 2008-03-12 光学要素位置制御機構 Expired - Fee Related JP5335259B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008062473A JP5335259B2 (ja) 2008-03-12 2008-03-12 光学要素位置制御機構
US12/399,147 US7782547B2 (en) 2008-03-12 2009-03-06 Mechanism for controlling position of optical element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008062473A JP5335259B2 (ja) 2008-03-12 2008-03-12 光学要素位置制御機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009217127A JP2009217127A (ja) 2009-09-24
JP5335259B2 true JP5335259B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=41062761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008062473A Expired - Fee Related JP5335259B2 (ja) 2008-03-12 2008-03-12 光学要素位置制御機構

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7782547B2 (ja)
JP (1) JP5335259B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5201475B2 (ja) * 2008-12-24 2013-06-05 株式会社リコー レンズ鏡胴装置および撮像装置
KR20110047539A (ko) * 2009-10-30 2011-05-09 삼성전자주식회사 렌즈 경통 및 이를 구비한 디지털 카메라
TWI436120B (zh) * 2010-12-06 2014-05-01 Ability Entpr Co Ltd 鏡頭機構
CN102540382A (zh) * 2010-12-08 2012-07-04 佳能企业股份有限公司 镜头机构
JP5819129B2 (ja) 2011-08-02 2015-11-18 Hoya株式会社 レンズ移動機構
CN103064167B (zh) * 2011-10-20 2015-10-28 亚洲光学股份有限公司 镜头模块
JP5987733B2 (ja) * 2013-03-06 2016-09-07 コニカミノルタ株式会社 レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2015166849A (ja) * 2014-01-06 2015-09-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒
JP6198616B2 (ja) * 2014-01-22 2017-09-20 Hoya株式会社 レンズ鏡筒
CN113009683B (zh) * 2019-12-18 2023-02-21 日本电产三协株式会社 驱动装置及平视显示装置
JP2021095039A (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5245476A (en) * 1989-03-14 1993-09-14 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Zoom lens barrel
JPH071409U (ja) * 1991-01-10 1995-01-10 コニカ株式会社 レンズ駆動装置
JPH0933782A (ja) * 1995-07-13 1997-02-07 Koshina:Kk レンズ移動装置
JPH11264925A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ駆動装置
JP2000206391A (ja) 1999-01-14 2000-07-28 Fuji Photo Film Co Ltd レンズの移動機構
US6952526B2 (en) 2002-08-27 2005-10-04 Pentax Corporation Retractable lens barrel
US7035535B2 (en) 2002-08-27 2006-04-25 Pentax Corporation Optical element retracting mechanism for a retractable photographing lens
US7079761B2 (en) 2002-08-27 2006-07-18 Pentax Corporation Optical element retracting mechanism for a photographing lens
JP4520190B2 (ja) * 2004-03-18 2010-08-04 Hoya株式会社 沈胴式レンズ鏡筒及び沈胴式レンズ鏡筒を備えたカメラ
JP4684597B2 (ja) 2004-08-13 2011-05-18 Hoya株式会社 レンズ制御装置
JP4624840B2 (ja) 2005-04-08 2011-02-02 オリンパスイメージング株式会社 レンズ駆動装置及びこれを適用する光学機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20090231728A1 (en) 2009-09-17
US7782547B2 (en) 2010-08-24
JP2009217127A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5335259B2 (ja) 光学要素位置制御機構
JP6814954B2 (ja) レンズ鏡筒
US7780362B2 (en) Retracting mechanism of a lens barrel
KR20090048361A (ko) 광학 요소 위치 제어 기구
US20070116445A1 (en) Lens drive device and manufacturing method
KR101249869B1 (ko) 광학 요소 위치 제어 기구
US7777976B2 (en) Imaging device
US10139648B2 (en) Lens barrel
JP4937883B2 (ja) 光学要素位置制御機構
US7835088B2 (en) Light shielding structure of an optical device
JP2002296480A (ja) レンズ駆動装置及びレンズ鏡胴
JP5822558B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラシステム
JP2009134249A (ja) 光学要素位置制御機構
JP4666995B2 (ja) レンズ駆動装置および撮像装置
US20210080687A1 (en) Lens device
JP5090274B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2005077935A (ja) レンズ鏡筒
JP2006337884A (ja) レンズ駆動装置
JP5970344B2 (ja) 光学要素位置制御機構
JP2016122067A (ja) レンズ鏡筒および光学機器
JP2015055799A (ja) 光学要素の駆動機構
JP2005215309A (ja) レンズ駆動装置
JP3342480B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2006133562A (ja) カメラ
JP2005077683A (ja) レンズ駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees