JP5334382B2 - 電気化学セル及びこれを用いた燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学セル及びこれを用いた燃料電池に係り、更に詳細には、例えば、燃料電池、リチウムイオン電池、色素増感太陽電池などのエネルギーデバイスに適用しうる電気化学セル及びこれを用いた燃料電池に関する。
近年、エネルギーを多大に消費している国々においては、環境問題、エネルギー問題の解決が現在の大きな課題となっている。
燃料電池は、発電効率が高く環境負荷抑制に優れており、これらの問題の解決に貢献が期待されている次世代型エネルギー供給デバイスである。
また、燃料電池は、電解質の種類により分類されるが、中でも固体高分子形燃料電池は、小型で且つ高出力を得ることができる。このため、小規模の定置型用、移動体用、携帯端末用のエネルギー供給源としての適用について研究・開発が進められている。
かかる固体高分子電解質膜は、高分子鎖中にスルホン酸基やリン酸基などの親水性官能基を有する固体高分子材料であり、特定のイオンと強固に結合しており、陽イオン又は陰イオンを選択的に透過する性質を有していることから、粒子、繊維又は膜状に成形し、電気透析、拡散透析、電池隔膜などの各種用途に利用されている。
また、固体高分子型燃料電池は、高い総合エネルギー効率が得られる発電手段として現在改良が盛んに進められている。その主要な構成要素は、アノード、カソードの両電極と、ガス流路を形成するセパレータ板と、両極間を隔てる固体高分子電解質膜である。アノードの触媒上で生成したプロトンは、固体高分子電解質膜中を移動してカソードの触媒上に達し、酸素と反応する。従って、両極間のイオン伝導抵抗は、電池性能に大きく影響する。
上述の固体高分子電解質膜を用いて燃料電池を形成するには、両電極の触媒と固体高分子電解質膜とをイオン伝導パスで接合する必要がある。そのために、高分子電解質の溶液と触媒粒子とを混合し、塗布・乾燥して両者を結合させた触媒層を電極に用い、電極の触媒と固体高分子電解質膜とを加熱下でプレスするという手法が一般的に用いられていた。
イオン伝導を担う高分子電解質には、一般に、パーフルオロカーボン系主鎖にスルホン酸基が導入されたポリマーが使用される。具体的な商品としては、デュポン(DuPont)社製のナフィオン(Nafion)、旭硝子(株)製のフレミオン(Flemion)、旭化成(株)製のアシプレックス(Aciplex)などが使用される。
パーフルオロスルホン酸系の高分子電解質は、パーフルオロカーボン系主鎖とスルホン酸基をもつ側鎖とからなり、高分子電解質は、スルホン酸基を主体とする領域とパーフルオロカーボン主鎖を主体とする領域とにミクロ相分離して、スルホン酸基の相はクラスターを形成すると考えられている。このパーフルオロカーボン系主鎖が凝集している部位がパーフルオロスルホン酸系電解質膜の化学的安定性に寄与しており、イオン伝導に寄与するのはスルホン酸基が集まってクラスターを形成している部分である。
このように、優れた化学的安定性とイオン伝導性とを兼ね備えるパーフルオロスルホン酸系電解質膜の製造は困難であり、非常に高価となる欠点がある。そのため、パーフルオロスルホン酸系の用途は限定されており、移動体用の動力源と期待される固体高分子型燃料電池への適用が非常に困難を極めている。
また、現状の固体高分子型燃料電池は、室温から80℃程度の比較的低い温度領域で運転される。この運転温度の制限は、用いられているフッ素系膜が120〜130℃近辺にガラス転移点を有し、これよりも高温領域ではプロトン伝導に寄与しているイオンチャネル構造の維持が困難となるため、実質的には100℃以下での使用が望ましいこと、及び水をプロトン伝導媒体として使用するため、水の沸点である100℃を超えると加圧が必要となり、装置が大がかりとなることによる。
運転温度が低いことは、燃料電池にとっては発電効率が低くなると共に、触媒のCOによる被毒が顕著に起こる。運転温度が100℃以上になると発電効率は向上し、更に廃熱利用が可能となるためにより効率的にエネルギーを活用できる。
また、燃料電池自動車への適用を考えると、運転温度を120℃まで上昇させることができれば、効率の向上だけではなく、排熱に必要なラジエター負荷を下げることとなり、現行の移動体に使用されているラジエターと同等仕様のものを適用できるため、システムをコンパクト化できる。
このように、より高い温度での運転を実現させるため、今まで種々の検討が行われている。代表的には、先の電解質膜のコスト低減も視野に入れたアクションとして、フッ素膜の代わりに、安価でかつ耐熱性に優れた芳香族炭化水素系高分子材料の固体高分子電解質への適用が検討されている。
例えば、固体高分子電解質として、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、ポリベンズイミダゾールといった種々の芳香族系炭化水素系固体高分子電解質が検討されている(例えば特許文献1〜6参照)。
特開平6−93114号公報 特開平9−245818号公報 特開平11−116679号公報 特開平11−67224号公報 特表平11−510198号公報 特開平9−73908号公報
しかし、上記高分子電解質も水をプロトン伝導媒体として使用するため、水の沸点である100℃を超えると加圧が必要となり、装置が大がかりとなる。
更に、高温・無加湿条件でプロトン伝導可能な電解質としてイオン液体を含む電解質を燃料電池に適用することが提案されている(特許文献7参照)。燃料電池用電解質としてイオン液体を用いることで、水に依存することなく高いプロトン伝導性を発揮することが可能である。
特開2003−123791号公報
更にまた、同一のアルキルを有するアルキルアミンとオキソ酸からなるプロトン性イオン液体を含む電解質を燃料電池に適用することが提案されている(非特許文献1参照)。
中本博文,松岡秀幸,渡邉正義,「アルキルアミンとオキソ酸からなるプロトン性イオン液体の特性」,電気化学会第73回大会 講演要旨集,2006年,p147
しかしながら、電解質には高いプロトン伝導性に加え、アノード側での水素酸化反応およびカソード側での酸素還元反応に対する高い活性が必要とされるが、イオン液体を電解質として用いた場合、特に酸素還元活性が低いことが課題であった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高温・無加湿条件でプロトン伝導可能であり、更に水素酸化反応および酸素還元反応に対して高い活性を有するイオン伝導体を利用した電気化学セル及びこれを用いた燃料電池を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、所定のカチオンとアニオンを組み合わせたイオン伝導体を用いることにより、高温・無加湿条件でプロトン伝導可能であり、更に酸素還元反応に対して高い活性を有するイオン伝導体を見出した。さらに、所定のカチオンとアニオンを組み合わせたイオン伝導体を2種以上含むことで、水素酸化反応および酸素還元反応の両方の反応に対して高い活性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第1の電気化学セルは、下記式(1)、(2)、(4)、(5)、(7)及び(9)
HX …(1)
(式(1)中のXはN、Pのいずれか、R 、R 及びR はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R =R の構造は除く)を示す)
HS …(2)
(式(2)中のR 、R はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R の構造は除く)を示す)
…(4)
(式(4)中のXはN、Pのいずれか、R 及びR はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R の構造は除く)を示す)
…(5)
(式(5)中のR はC1〜C18のいずれかのアルキル基を示す)
…(7)
(式(7)中のXはN、Pのいずれか、R はC1〜C18のいずれかのアルキル基を示す)
Figure 0005334382
(式(9)は、炭素以外の元素としてXを含む脂肪族複素環式化合物を示し、式中のXはN、S、Pのいずれか、R 10 はそれぞれC1からC18のいずれかのアルキル基、nは3から18のいずれかを示す)のいずれかで表されるカチオン又はこれらの任意の組合せに係るカチオンと、下記式(3)、(6)、(8)及び(10)
YO (OH) n−1 …(3)
(式(3)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
YO (OH) n−1 …(6)
(式(6)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
YO (OH) n−1 …(8)
(式(8)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
11 YO (OH) n−1 …(10)
(式(10)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R 11 はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)のいずれかで表されるアニオン又はこれらの任意の組合せに係るアニオンとを含み、相互に異なる少なくとも2種類のイオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、上記少なくとも2種類のイオン伝導体のうち、一種が酸素還元活性が最も高いイオン伝導体であり、他種がそのイオン伝導体よりも水素酸化活性が高い異種のイオン伝導体である、ことを特徴とする。
また、本発明の第2の電気化学セルは、イオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、
上記イオン伝導体は、次式(13)
(CH )(C HN …(13)
で表されるカチオンと、次式(3)
YO (OH) n−1 …(3)
(式中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はCH 、CH F、CHF 、CF のいずれかであるアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
で表されるアニオンとを含んで成ることを特徴とする。
更に、本発明の第3の電気化学セルは、イオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、
上記イオン伝導体は、次式(19)
Figure 0005334382
で表されるカチオンと、次式(10)
11 YO (OH) n−1 …(10)
(式中のYはS、C、N、Pのいずれか、R 11 はCH 、CH F、CHF 、CF のいずれかであるアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
で表されるアニオンとを含んで成ることを特徴とする。
また、本発明の燃料電池は、上記電気化学セルを適用して成ることを特徴とする。
本発明によれば、所定のカチオンとアニオンを組み合わせたイオン伝導体を用いることとしたため、高温・無加湿条件でプロトン伝導可能であり、更に酸素還元反応に対して高い活性を有するイオン伝導体を利用した電気化学セル及びこれを用いた燃料電池を提供できる。
以下、本発明の電気化学セルについて詳細に説明する。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、濃度、含有量、充填量などについての「%」は、特記しない限り質量百分率を表すものとする。
本発明の電気化学セルは、カチオンとアニオンを組合わせたイオン伝導体を含有する電解質を用いて成る
第1の電気化学セルは、下記式(1)、(2)、(4)、(5)、(7)及び(9)
HX …(1)
(式(1)中のXはN、Pのいずれか、R 、R 及びR はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R =R の構造は除く)を示す)
HS …(2)
(式(2)中のR 、R はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R の構造は除く)を示す)
…(4)
(式(4)中のXはN、Pのいずれか、R 及びR はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R の構造は除く)を示す)
…(5)
(式(5)中のR はC1〜C18のいずれかのアルキル基を示す)
…(7)
(式(7)中のXはN、Pのいずれか、R はC1〜C18のいずれかのアルキル基を示す)
Figure 0005334382
(式(9)は、炭素以外の元素としてXを含む脂肪族複素環式化合物を示し、式中のXはN、S、Pのいずれか、R 10 はそれぞれC1からC18のいずれかのアルキル基、nは3から18のいずれかを示す)のいずれかで表されるカチオン又はこれらの任意の組合せに係るカチオンと、下記式(3)、(6)、(8)及び(10)
YO (OH) n−1 …(3)
(式(3)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
YO (OH) n−1 …(6)
(式(6)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
YO (OH) n−1 …(8)
(式(8)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
11 YO (OH) n−1 …(10)
(式(10)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R 11 はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)のいずれかで表されるアニオン又はこれらの任意の組合せに係るアニオンとを含み、相互に異なる少なくとも2種類のイオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、上記少なくとも2種類のイオン伝導体のうち、一種が酸素還元活性が最も高いイオン伝導体であり、他種がそのイオン伝導体よりも水素酸化活性が高い異種のイオン伝導体である。
次に、第2の電気化学セルは、イオン伝導体が、次式(13)
(CH )(C HN …(13)
で表されるカチオンと、次式(3)
YO (OH) n−1 …(3)
(式中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はCH 、CH F、CHF 、CF のいずれかであるアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
で表されるアニオンとを含んで成る
次に、第3の電気化学セルは、イオン伝導体が、次式(19)
Figure 0005334382
で表されるカチオンと、次式(10)
11 YO (OH) n−1 …(10)
(式中のYはS、C、N、Pのいずれか、R 11 はCH 、CH F、CHF 、CF のいずれかであるアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
で表されるアニオンとを含んで成る
このように、本発明の第1〜の電気化学セルは、イオン伝導体を含有する電解質を用いることで、高温・無加湿条件でプロトン伝導可能であり、更に酸素還元反応に対して高い活性が得られる。また、該電解質は、アニオンがアルキル基又はフルオロアルキル基を有するオキソ酸から成ることで高い耐熱性を有する。更に、該電解質は、フッ素系高分子電解質より、安価な材料で構成されるため、より安価で普及に適した電解質が得られる。更にまた、本発明の第1の電気化学セルは、電解質に含まれるイオン伝導体の中で酸素還元活性の最も高いイオン伝導体と、そのイオン伝導体よりも水素酸化活性が高い異種のイオン伝導体を選択し共存させることで、酸素還元活性に優れたイオン伝導体と水素酸化活性に優れたイオン伝導体の両方の特性をいかすことが可能となるため、酸素還元活性および水素酸化活性の両方に高い活性を示す電解質となる。イオン伝導体の選択は、例えば、イオン伝導体の電極界面での電気化学反応性を比較することで行うことが可能である。具体的には、参照極として水素可逆電極を使用し、3極セルを用いたサイクリックボルタンメトリー測定を行うことで比較する。酸素還元活性は、作用電極の雰囲気を酸素ガスバブリングした状態で電位走査を行い酸素還元反応に伴う還元電流を比較する。水素酸化活性は、作用電極の雰囲気を水素ガスバブリングした状態で電位走査を行い水素酸化反応に伴う酸化電流を比較する。酸素還元活性、水素酸化活性の測定結果から、酸素還元活性の最も高いイオン伝導体と、水素酸化活性の最も高いイオン伝導体とを少なくとも含むことで、酸素還元活性および水素酸化活性の両方に高い活性を示す電解質となる。
ここで、本発明の上記第1の電気化学セルにおいては、酸化還元反応の活性を高める観点から、上記カチオンのアルキル基(R、R、R、R、R、R、R10)がC1〜C6のいずれかであることが好適である。
具体的には、これらカチオンのアルキル基がC1〜C6であることで、電極に用いる白金等へのプロトンの供給が容易になり、酸素還元活性がより向上しうる。また、アルキル基がC1〜C6であることで高イオン密度となり高いプロトン伝導性が得られる。
また、本発明の上記第の電気化学セルにおいては、酸化還元反応の活性を高める観点から、上記脂肪族複素環式化合物の環を形成する炭素数は6以下であることが好適である。
更に、本発明の上記第1の電気化学セルにおいては、酸化還元反応の活性を高める観点から、上記アニオンのアルキル基又はフルオロアルキル基(R、R、R、R11)は、CH、CHF、CHF、CFのいずれかであることが好適である。
特に、アニオンのフルオロアルキル基がCFであるときに、極めて優れた酸素還元活性を発現することができる。
更にまた、本発明の上記第1の電気化学セルにおいては、酸化還元反応の活性をより高める観点から、次式(11)
(CH)(C)R12HX …(11)
(式中のXはN又はP、R12はH又はC1〜C6のいずれかのアルキル基を示す)
で表されるカチオンを用いることが好ましい。
また、上記式(11)のR12は、H、CH、Cのいずれかであることがより好ましい。具体的には、例えば、次式(12)
(CH)(CHX …(12)
(式中のXはN又はPを示す)
で表されるカチオンを用いることができる。特に、次式(13)
(CH)(CHN …(13)
で表されるカチオンを用いることがより好ましい。
一方、本発明の上記第の電気化学セルにおいては、酸化還元反応の活性をより高める観点から、次式(14)または(15)
(C)H …(14)
(式中のXはN、Pのいずれかを示す)
(C)H …(15)
で表されるカチオンを用いることが好ましい。具体的には、次式(16)
(C)H …(16)
で表されるカチオンを用いることがより好ましい。
他方、本発明の上記第の電気化学セルにおいては、酸化還元反応の活性をより高める観点から、次式(17)または(18)
Figure 0005334382
(式中のXはN、Pのいずれかを示す)
Figure 0005334382
で表されるカチオンを用いることが好ましい。具体的には、次式(19)
Figure 0005334382
で表されるカチオンを用いることがより好ましい。
更にまた、本発明の第の電気化学セルは、酸素還元活性が相対的に高いイオン伝導体の含有量が50mol%以上であることが好ましい。電解質に含まれるイオン伝導体の中で酸素還元活性が相対的に高いイオン伝導体と、そのイオン伝導体よりも水素酸化活性が相対的に高い異種のイオン伝導体を選択し共存させることによって、イオン液体を電解質として用いた場合、特に低い酸素還元活性が課題であるが、酸素還元活性の優れたイオン伝導体を50mol%以上含有させることで効果的に酸素還元活性を改善することができるため、酸素還元活性および水素酸化活性の両方が優れた電解質となるため好ましい。
次に、本発明の燃料電池は、上述の電気化学セルを適用して成る。
代表的には、上記電解質材料(イオン伝導体)を適用した電解質膜を、燃料電池セルやそのシステムに使用することができる。これにより、中温域(120℃程度)の運転を可能とし、ラジエーター負荷を従来のPEM型燃料電池に対して低下させ、ラジエターサイズを低減しうる。その結果、システム容積の低減、システム重量の軽量化が可能となる。
なお、上述のイオン伝導体を含有する電解質においては高プロトン伝導率を有し、他の高分子型電解質に比べて水の存在に依存することなく高いプロトン伝導性を発現する。またその構成成分が水不溶性であるため、この電解質を使用する燃料電池においてはそのカソードで生成する水に対して電解質の構成成分が溶出することがない。
このため、燃料電池のカソードにおいて生成する水により溶解されない電解質を提供することができ、また燃料電池の寿命を大幅に延長できるという効果を奏するものである。
以下、本発明をいくつかの実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(1)diethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateの合成
Ar雰囲気のグローブボックス中でジエチルメチルアミンとトリフルオロメタンスルホン酸を等モル量となるよう秤量した。秤量後、液体窒素で冷却しながら、秤量したジエチルメチルアミンとトリフルオロメタンスルホン酸を混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(2)酸素還元反応の評価
参照極として水素可逆電極、対極には白金線電極、作用極には白金ディスク電極を使用し、作用極に酸素ガスをバブリングした状態でサイクリックボルタンメトリーの測定を行った。測定は3極式のセルを用いて測定温度150℃、電位掃印速度10mV/Sの条件で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図1に示す。
(3)燃料電池発電試験
(2)の酸素還元反応の評価を行ったセルと同様のセルを用い、作用極に酸素、対極には水素をそれぞれバブリングした状態で燃料電池発電を行った。
測定は150℃、電位掃印速度10mV/Sの条件で行った。
燃料電池発電試験の結果を図9に示す。
(4)開放起電力の測定
(2)の酸素還元反応の評価を行ったセルと同様のセルを用い、作用極に酸素、対極には水素をそれぞれバブリングした状態で開回路起電力の測定を行った。
測定は150℃の条件で行った。
開放起電力の測定の結果を図10に示す。
(実施例2)
(1)ethylpiperidinium trifluoromethanesulfonateの合成
Ar雰囲気のグローブボックス中でエチルピペリジニウムとトリフルオロメタンスルホン酸を等モル量となるよう秤量した。秤量後、液体窒素で冷却しながら、秤量したエチルピペリジニウムとトリフルオロメタンスルホン酸を混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(2)酸素還元反応の評価
酸素還元反応の評価は実施例1と同様の方法で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図2に示す。
参考例3)
(1)dimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateの合成
Ar雰囲気のグローブボックス中でジメチルエチルアミンとトリフルオロメタンスルホン酸を等モル量となるよう秤量した。秤量後、液体窒素で冷却しながら、秤量したジメチルエチルアミンとトリフルオロメタンスルホン酸を混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(2)酸素還元反応の評価
酸素還元反応の評価は実施例1と同様の方法で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図3に示す。
(実施例4)
(1)diethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateの合成
diethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateそれぞれの合成は実施例1および実施例3と同様の方法で行った。
(2)酸素還元反応の評価
diethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateそれぞれの酸素還元反応の評価は実施例1と同様の方法で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図11に示す。
(3)水素酸化反応の評価
diethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateそれぞれの水素酸化反応の評価は、参照極として水素可逆電極、対極には白金線電極、作用極には白金ディスク電極を使用し、作用極に水素ガスをバブリングした状態でサイクリックボルタンメトリーの測定を行った。測定は3極式のセルを用いて測定温度150℃、電位掃印速度10mV/Sの条件で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図12に示す。
(4)混合電解質の作製
diethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateそれぞれの酸素還元反応および水素酸化反応の比較から(図11および図12)、酸素還元反応に高い活性を有するdiethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateと、水素酸化反応に高い活性を有するdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateを共存させることで2種類のイオン伝導体からなる電解質を作製した。具体的には、Ar雰囲気のグローブボックス中でdiethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateがモル比で9:1となるよう秤量した後、混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(5)酸素還元反応、水素酸化反応の評価
(4)で作製したdiethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateからなるイオン伝導体の酸素還元反応は実施例1と同様の方法で行った。また水素酸化反応は(3)と同様の方法で行った。(2)および(3)で測定したdiethylmethylammonium trifluoromethanesulfonate、dimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateそれぞれの酸素還元反応と水素酸化反応のサイクリックボルタンメトリー測定結果と、(4)で作製したdiethylmethylammonium trifluoromethanesulfonateとdimethylethylammonium trifluoromethanesulfonateからなるイオン伝導体の酸素還元反応と水素酸化反応のサイクリックボルタンメトリー測定結果から算出した、同電流密度でのセル電圧(イオン伝導体によるIRロスを差し引いたときのセル電圧)の評価結果を図13に示す。
(比較例1)
(1)diethylmethylammonium bis(trifluoro−methanesulfonyl)imideの合成
Ar雰囲気のグローブボックス中でジエチルメチルアミンとトリフルオロメタンスルホニルイミドを等モル量となるよう秤量した。秤量後、液体窒素で冷却しながら、秤量したジエチルメチルアミンとトリフルオロメタンスルホニルイミドを混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(2)酸素還元反応の評価
酸素還元反応の評価は実施例1と同様の方法で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図4に示す。
(比較例2)
(1)diethylmethylammonium hydrogensulfonateの合成
Ar雰囲気のグローブボックス中でジエチルメチルアミンと硫酸を等モル量となるよう秤量した。秤量後、液体窒素で冷却しながら、秤量したジエチルメチルアミンと硫酸を混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(2)酸素還元反応の評価
酸素還元反応の評価は実施例1と同様の方法で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図5に示す。
(比較例3)
(1)2−ethylimidazolium trifluoromethanesulfonateの合成
2−エチルイミダゾールを蒸留水に溶解し、そこに冷却しながら2−エチルイミダゾールと等モル量のトリフルオロメタンスルホン酸を滴下し攪拌した。この反応生成物を100℃で予備乾燥した後、120℃で真空乾燥し2−エチルイミダゾリウムトリフレートを得た。
(2)酸素還元反応の評価
酸素還元反応の評価は実施例1と同様の方法で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図6に示す。
(比較例4)
(1)Buthylimidazolium bis(trifluoro−methanesulfonyl)imideの合成
Ar雰囲気のグローブボックス中でブチルイミダゾールとトリフルオロメタンスルホニルイミドを等モル量となるよう秤量した。秤量後、液体窒素で冷却しながら、秤量したブチルイミダゾールとトリフルオロメタンスルホニルイミドを混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(2)燃料電池発電試験
燃料電池発電試験は実施例1と同様の方法で行った。燃料電池発電試験の結果を図9に示す。
(比較例5)
(1)燃料電池発電試験
イオン伝導体として無水リン酸を使用した以外は、実施例1と同様の方法で燃料電池発電試験を行った。燃料電池発電試験の結果を図9に示す。
(比較例6)
(1)燃料電池発電試験
イオン伝導体として1M硫酸を使用し、測定温度を30℃とした以外は、実施例1と同様の方法で燃料電池発電試験を行った。燃料電池発電試験の結果を図9に示す。
(比較例7)
(1)Triethylammonium trifluoromethanesulfonateの合成
Ar雰囲気のグローブボックス中でトリエチルアミンとトリフルオロメタンスルホン酸を等モル量となるよう秤量した。秤量後、液体窒素で冷却しながら、秤量したトリエチルアミンとトリフルオロメタンスルホン酸を混合し、攪拌することで目的のイオン伝導体を得た。
(2)酸素還元反応の評価
酸素還元反応の評価は実施例1と同様の方法で行った。
サイクリックボルタンメトリー測定結果を図7に示す。また、実施例1、比較例1及び比較例7のサイクリックボルタンメトリー測定結果を図8に示す。
実施例1及び2と比較例1〜3の酸素還元反応の評価結果から、本発明の好適形態である電気化学セルは、比較例1〜3に比べより高い電位(1.0V vs RHE付近)で酸素還元反応に伴う還元電流が観測され、高い酸素還元反応活性を有していることが明らかとなった。
また、実施例1と比較例4〜6の燃料電池発電試験の結果から、本発明の好適形態である電気化学セルは、比較例4〜6に比べ、高い酸素還元活性を有しているため優れた発電特性を示す。さらに、比較例5の無水リン酸は、商用化されているリン酸型燃料電池で使用されるイオン伝導体であるが、本発明の好適形態である電気化学セルは、比較例5に比べ優れた発電特性を示すことから、目的としている高温・無加湿条件下で優れた燃料電池発電特性をしめす燃料電池用電気化学セルとして有用である。
また、実施例1の開放起電力の測定結果から、本発明の好適である電気化学セルは、測定時間内での開放起電力の低下が見られないことから高い化学的な耐久性を有している。
さらに、実施例4から酸素還元活性の高いイオン伝導体にそのイオン伝導体よりも高い水素酸化活性を有するイオン伝導体を加えることで、酸素還元活性および水素酸化活性の両方に高い活性を示めし、セル電圧が向上することから、目的としている高温・無加湿条件下で優れた燃料電池発電特性をしめす燃料電池用電気化学セルとして有用である。
実施例1のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 実施例2のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 参考例3のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 比較例1のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 比較例2のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 比較例3のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 比較例7のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 実施例1、比較例1及び比較例7のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 実施例1の燃料電池発電試験の測定結果を示すグラフである。 実施例1の燃料開放起電力測定結果を示すグラフである。 実施例4のサイクリックボルタンメトリー測定結果(酸素還元反応)を示すグラフである。 実施例4のサイクリックボルタンメトリー測定結果(水素酸化反応)を示すグラフである。 実施例1、参考例3、実施例4の燃料電池セル電圧の測定結果を示すグラフである。

Claims (18)

  1. 記式(1)、(2)、(4)、(5)、(7)及び(9)
    HX …(1)
    (式(1)中のXはN、Pのいずれか、R 、R 及びR はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R =R の構造は除く)を示す)
    HS …(2)
    (式(2)中のR 、R はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R の構造は除く)を示す)
    …(4)
    (式(4)中のXはN、Pのいずれか、R 及びR はそれぞれC1〜C18のいずれかのアルキル基(但しR =R の構造は除く)を示す)
    …(5)
    (式(5)中のR はC1〜C18のいずれかのアルキル基を示す)
    …(7)
    (式(7)中のXはN、Pのいずれか、R はC1〜C18のいずれかのアルキル基を示す)
    Figure 0005334382
    (式(9)は、炭素以外の元素としてXを含む脂肪族複素環式化合物を示し、式中のXはN、S、Pのいずれか、R 10 はそれぞれC1からC18のいずれかのアルキル基、nは3から18のいずれかを示す)のいずれかで表されるカチオン又はこれらの任意の組合せに係るカチオンと、下記式(3)、(6)、(8)及び(10)
    YO (OH) n−1 …(3)
    (式(3)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
    YO (OH) n−1 …(6)
    (式(6)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
    YO (OH) n−1 …(8)
    (式(8)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
    11 YO (OH) n−1 …(10)
    (式(10)中のYはS、C、N、Pのいずれか、R 11 はアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)のいずれかで表されるアニオン又はこれらの任意の組合せに係るアニオンとを含み、相互に異なる少なくとも2種類のイオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、
    上記少なくとも2種類のイオン伝導体のうち、一種が酸素還元活性が最も高いイオン伝導体であり、他種がそのイオン伝導体よりも水素酸化活性が高い異種のイオン伝導体である、ことを特徴とする電気化学セル。
  2. 上記式(1)、(2)、(4)、(5)、(7)及び(9)のいずれかで表されるカチオン又はこれらの任意の組合せに係るカチオンと上記式(3)、(6)、(8)及び(10)のいずれかで表されるアニオン又はこれらの任意の組合せに係るアニオンとを含み、相互に異なる2種類のイオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、
    上記2種類のイオン伝導体のうち、一種が酸素還元活性が相対的に高いイオン伝導体であり、他種がそのイオン伝導体よりも水素酸化活性が相対的に高い異種のイオン伝導体であり、
    上記酸素還元活性が相対的に高いイオン伝導体の含有量が50mol%以上である、ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル。
  3. 上記カチオンのアルキル基(R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 10 )がC1〜C6のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気化学セル。
  4. 上記脂肪族複素環式化合物の環を形成する炭素数が6以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の電気化学セル。
  5. 上記アニオンのアルキル基又はフルオロアルキル基(R 、R 、R 、R 11 )が、CH 、CH F、CHF 、CF のいずれかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の電気化学セル。
  6. 上記カチオンは、次式(11)
    (CH )(C )R 12 HX …(11)
    (式中のXはN又はP、R 12 はH又はC1〜C6のいずれかのアルキル基を示す)
    で表されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の電気化学セル。
  7. 上記式(11)のR 12 がH、CH 、C のいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の電気化学セル。
  8. 上記カチオンは、次式(12)
    (CH )(C HX …(12)
    (式中のXはN又はPを示す)
    で表されることを特徴とする請求項7に記載の電気化学セル。
  9. 上記カチオンは、次式(13)
    (CH )(C HN …(13)
    で表されることを特徴とする請求項8に記載の電気化学セル。
  10. 上記カチオンは、次式(14)または(15)
    (C )H …(14)
    (式中のXはN、Pのいずれかを示す)
    (C )H …(15)
    で表されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の電気化学セル。
  11. 上記カチオンは、次式(16)
    (C )H …(16)
    で表されることを特徴とする請求項10に記載の電気化学セル。
  12. 上記カチオンは、次式(17)または(18)
    Figure 0005334382
    (式中のXはN、Pのいずれかを示す)
    Figure 0005334382
    で表されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つの項に記載の電気化学セル。
  13. 上記カチオンは、次式(19)
    Figure 0005334382
    で表されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つの項に記載の電気化学セル。
  14. 請求項1〜13のいずれか1つの項に記載の電気化学セルを適用して成ることを特徴とする燃料電池。
  15. イオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、
    上記イオン伝導体は、次式(13)
    (CH )(C HN …(13)
    で表されるカチオンと、次式(3)
    YO (OH) n−1 …(3)
    (式中のYはS、C、N、Pのいずれか、R はCH 、CH F、CHF 、CF のいずれかであるアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
    で表されるアニオンとを含んで成ることを特徴とする電気化学セル。
  16. 上記アニオンが、CF SO であることを特徴とする請求項15に記載の電気化学セル。
  17. イオン伝導体を含有する電解質を用いた電気化学セルであって、
    上記イオン伝導体は、次式(19)
    Figure 0005334382
    で表されるカチオンと、次式(10)
    11 YO (OH) n−1 …(10)
    (式中のYはS、C、N、Pのいずれか、R 11 はCH 、CH F、CHF 、CF のいずれかであるアルキル基又はフルオロアルキル基、m及びnはそれぞれ1又は2を示す)
    で表されるアニオンを含んで成ることを特徴とする電気化学セル。
  18. 上記アニオンが、CF SO であることを特徴とする請求項17に記載の電気化学セル。
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