JP5332631B2 - 車両用蓄熱装置 - Google Patents

車両用蓄熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5332631B2
JP5332631B2 JP2009006672A JP2009006672A JP5332631B2 JP 5332631 B2 JP5332631 B2 JP 5332631B2 JP 2009006672 A JP2009006672 A JP 2009006672A JP 2009006672 A JP2009006672 A JP 2009006672A JP 5332631 B2 JP5332631 B2 JP 5332631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
heat storage
temperature
water
water temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009006672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010163959A (ja
Inventor
良介 小倉
有人 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009006672A priority Critical patent/JP5332631B2/ja
Publication of JP2010163959A publication Critical patent/JP2010163959A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5332631B2 publication Critical patent/JP5332631B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

この発明は、エンジンにより加熱されたエンジン冷却水をエンジンが停止したときに蓄熱タンク内に回収して、蓄熱タンク内のエンジン冷却水をエンジンの再始動時に利用可能にした車両用蓄熱装置に関するものである。
従来の車両としては、エンジンで加熱されたエンジン冷却水をエンジンの停止後に電動ウオータポンプで蓄熱容器内に回収して貯留させて蓄熱するようにした車両用冷却水温度制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用冷却水温度制御システムでは、エンジンが停止後にエンジンの冷却水出口の冷却水温度を測定して、冷却水出口の水温が最高水温になったときに電動ウオータポンプを作動させ、エンジン冷却水を蓄熱容器に回収するようにしている。
特開平9−68144号公報
しかしながら、従来の車両用冷却水温度制御システムでは、蓄熱容器内の水を全て入れ替えるまで電動ウオータポンプを作動させていたため、電力を多く消費する傾向にあり、エンジンの再始動時の燃費を向上させるにも限度があった。
そこで、この発明は、エンジンが停止した後に電動ウオータポンプでエンジン冷却水を蓄熱タンクに回収する時に、エンジンの燃費を向上させることができる電動ウオータポンプのポンプ作動時間を求め、この求めたポンプ作動時間に基づいて電動ウオータポンプを作動制御することにより、エンジン冷却水を少ない消費電力で蓄熱タンクに回収することができる車両用蓄熱装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、この発明の車両用蓄熱装置では、エンジンが停止したときに蓄熱制御手段で電動ウオータポンプを作動させて、加熱されたエンジン冷却水を前記電動ウオータポンプにより冷却水配管を介して保温効果のある蓄熱タンクに回収して、この回収したエンジン冷却水を前記エンジンの再始動時に前記エンジン内に戻すようになっている。しかも、この車両用蓄熱装置では、前記エンジンが停止したときにエンジン冷却水温を検出するエンジン冷却水温検出手段と、前記エンジンが停止したときに蓄熱タンク内水温を検出するタンク内水温検出手段と、外気温を検出する外気温検出手段とを備えている。
また、この車両用蓄熱装置は、前記エンジンの再始動時に前記蓄熱タンク内のエンジン冷却水を用いたときの予め実験により求められた燃費向上率特性線のデータ、前記冷却水配管の放熱量の放熱テーブル、及び、前記冷却水配管内のエンジン冷却水の水温と外気温との温度差の変化と前記放熱テーブルに基づいて求めた放熱特性線を記録させた記録装置を備えている。そのうえ、前記蓄熱制御手段は、外気温とエンジン出口最高水温との実際の温度差と前記放熱特性線から前記実際の温度差における水温補正係数を求め、前記エンジンの停止後に前記ウオータポンプを作動させたときの、時間経過に伴う前記蓄熱タンク内水温の温度変化を、前記水温補正係数,前記ウオータポンプによる移動水量,前記エンジン冷却水のエンジン出口水温、前記蓄熱タンク内のタンク内水温に基づいて求めて、この求めた蓄熱タンク内水温の時間経過に伴う温度変化と前記燃費向上率特性線に基づいて燃費向上率最大点が得られるポンプ作動時間を求めて、該ポンプ作動時間に基づき前記電動ウオータポンプを作動させて前記蓄熱制御を行わせるようになっている。
この発明の車両用蓄熱装置によれば、エンジンが停止した後に電動ウオータポンプでエンジン冷却水を蓄熱タンクに回収する前に、エンジンの燃費を向上させることができる電動ウオータポンプのポンプ作動時間をエンジン冷却水温と蓄熱タンク内水温とに基づいて求めて、この求めたポンプ作動時間に基づいて電動ウオータポンプでエンジン冷却水を蓄熱タンクに回収するようにしたので、エンジン冷却水を少ない消費電力で蓄熱タンクに回収することができる。
この発明に係る車両用蓄熱装置に用いる車両用蓄熱システムの配管系統図である。 図1のエンジンコントローラによる蓄熱制御のフローチャートである。 図2のフローチャートの蓄熱制御に用いる燃費向上率最大点を求めるための説明図である。 この発明に係るエンジン冷却水回収制御方法に用いる車両用蓄熱システムの変形例を示す配管系統図である。 図4のエンジンコントローラによる蓄熱制御のフローチャートである。 図5のフローチャートの蓄熱制御に用いる温度補正係数を求めるための放熱特性線の説明図である。 図5のフローチャートの蓄熱制御に用いる温度補正係数を求めるための他の放熱特性線の説明図である。 この発明に係るエンジン冷却水回収制御方法の他の例を示すフローチャートである。 図8フローチャートの蓄熱制御に用いる燃費向上率最大点を求めるための説明図である。 図8フローチャートの蓄熱制御に用いるポンプ作動時間の説明図である。 この発明に係るエンジン冷却水回収制御方法に用いる車両用蓄熱システムの更に他の変形例を示す配管系統図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1は、車両用蓄熱システムを備える車両用エンジン冷却水制御システムの配管系統図を示したものである。この図1において、1は車両(自動車)の水冷式のエンジン、2はエンジン1の図示しないウオータジャケットのエンジン冷却水出口、3はエンジン1の図示しないウオータジャケットのエンジン冷却水入口である。
このエンジン冷却水出口2は冷却水配管4を介してラジエータ5の冷却水流入口5aに接続され、エンジン冷却水入口3は冷却水配管6を介してラジエータ5の冷却水流出口5bに接続されている。
また、エンジン冷却水出口2は冷却水配管7を介してヒータコア8の冷却水流入口8aに接続され、エンジン冷却水入口3は冷却水配管9を介してヒータコア8の冷却水流出口8bに接続されている。
この冷却水配管7の配管途中の部分と冷却水配管9の配管途中の部分にはバイパス冷却水配管10が接続されている。このバイパス冷却水配管10は、一端が冷却水配管7の配管途中の部分に接続された冷却水配管10aと、一端が冷却水配管9の配管途中の部分に接続された冷却水配管10bを有する。そして、冷却水配管10aの他端は蓄熱タンク11のタンク入口11aに接続され、冷却水配管10bの他端は蓄熱タンク11のタンク出口11bに接続されている。
また、冷却水配管10aの途中には、電磁弁12,電動ウオータポンプ13がこの順に冷却水配管7側から介装されている。この電磁弁12,電動ウオータポンプ13は、ECM(エンジンコントロールモジュール)であるエンジンコントローラ(蓄熱制御手段)14により作動制御されるようになっている。
そして、エンジンコントローラ14は、電磁弁12を作動制御して電磁弁12を開弁させることにより、冷却水配管7の途中の部分と電動ウオータポンプ13を電磁弁12を介して連通させるようになっている。また、エンジンコントローラ14は、冷却水配管7の途中の部分と電動ウオータポンプ13が連通している状態で、電動ウオータポンプ13を作動させることにより、エンジン1のウオータジャケット(図示せず)内のエンジン冷却水を冷却水配管7,10aを介して蓄熱タンク11内に回収して貯留させることができるようになっている。
また、エンジン冷却水出口2にはエンジン冷却水のエンジン出口水温を検出する出口水温センサ15が出口水温検出手段(水温検出手段)として設けられ(取り付けられ)、蓄熱タンク11には内部に貯留されているエンジン冷却水のタンク内水温を検出するタンク水温センサ16がタンク水温検出手段(水温検出手段)として設けられ(取り付けられ)ている。この出口水温センサ15で検出されるエンジン出口水温の温度検出信号及びタンク水温センサ16で検出されるタンク内水温の温度検出信号はエンジンコントローラ14に入力されるようになっている。更に、エンジンコントローラ14は、メモリ等の記録装置(記憶装置)14aを燃費向上率テーブル(燃費向上率算出用のデータ)の記録手段(記憶手段)として有する。
尚、図1においてヒータコア8以外の部分はエンジン蓄熱システムを構成している。
[作用]
次に、このような構成のエンジン蓄熱システムのエンジンコントローラ14による制御作用を図2のフローチャートに基づいて説明する。
エンジン1の作動時において、出口水温センサ15で検出された温度検出信号及びタンク水温センサ16で検出された温度検出信号は常時エンジンコントローラ14に入力されていて、エンジンコントローラ14は出口水温センサ15の温度検出信号からエンジン出口水温EowTxを求め(検出し)ていると共にタンク水温センサ16の温度検出信号からタンク内水温StwTxを求め(検出し)ている。
この状態において、図示しないイグニッションキーの操作によりエンジン1の作動がOFF操作されると、エンジン停止信号がステップS1でエンジンコントローラ14に入力される。
このエンジンコントローラ14は、エンジン停止信号がステップS1で入力されると、ステップS2に移行する。このステップS2においてエンジンコントローラ14は、エンジン1が停止したときであって且つ電動ウオータポンプ(電動W/P)13を作動させる前に、出口水温センサ15の温度検出信号からエンジン出口水温EowTxを電動ウオータポンプ13を作動させる前のエンジン出口水温(測定エンジン出口水温)EowT1として求める(検知する)。そして、エンジンコントローラ14は、この求めたエンジン出口水温EowT1をエンジン出口最高水温(ENG出口最高水温)EowThとして、ステップS3に移行する。
このステップS3においてエンジンコントローラ14は、エンジン1が停止したときであって且つ電動ウオータポンプ13を作動させる前に、タンク水温センサ16の温度検出信号からタンク内水温StwTxを電動ウオータポンプ13を作動させる前のタンク内水温(蓄熱タンク内水温、測定タンク内水温)StwT1として求め(検知し)、ステップS4に移行する。
このステップS4においてエンジンコントローラ14は水温判定を行う。この水温判定では、電動ウオータポンプ13を作動させる前のタンク内水温StwT1とエンジン出口最高水温EowThとを比較して、エンジン出口最高水温EowThがタンク内水温StwT1より大きい(EowTh>StwT1)か否かを判定(判断)する。そして、エンジン出口最高水温EowThがタンク内水温StwT1より小さい場合にはNOで制御を終了する。また、ステップS4においてエンジンコントローラ14は、エンジン出口最高水温EowThがタンク内水温StwT1より大きい場合、YESでステップS5に移行する。
このステップS5においてエンジンコントローラ14は、蓄熱タンク11内のタンク内水温(蓄熱タンク内水温)StwTxのうち電動ウオータポンプ13の作動開始後のタンク内水温(蓄熱タンク内水温)を図3の(A)のようにStwTiとしたとき、タンク内水温(蓄熱タンク内水温)StwTiの時間経過に伴う変化をタンク内水温StwT1とエンジン出口最高水温EowThおよび電動ウオータポンプ13による移動水量Qm等から算出すると共に、このタンク内水温(蓄熱タンク内水温)StwT2の変化から温度変化特性線taを求めて、ステップS6に移行する。
即ち、エンジンコントローラ14は、電動ウオータポンプ13の作動開始から所定時間経過したときのタンク内水温(蓄熱タンク内水温)StwTiを、
Figure 0005332631
StwT1:電動W/P作動前のタンク内水温(蓄熱タンク内水温)[°C]
StwT2:電動W/P作動前のタンク内水温(蓄熱タンク内水温)StwTiが最大となった時のタンク内水温(蓄熱タンク内水温)[°C]
StwTi:電動W/P作動後のタンク内水温(蓄熱タンク内水温)[°C]
[i=0,1,2,3・・・x]
EowT1:電動W/P作動前のエンジン冷却水のENG出口水温[°C]
Qm:移動水量(移動水量∝電動W/P作動時間)[m3/s]
Qs:蓄熱タンク内水量[m3]
として求めて、ステップS6に移行する。尚、図3においてタンク内水温StwT2はタンク内水温StwTiが最大となったときの水温を示す。
このステップS6においてエンジンコントローラ14は、エンジン1を再始動して蓄熱タンク11内に貯留されている蓄熱水(エンジン冷却水)をエンジン冷却水として用いたときに、エンジン1の暖機温度変化に伴う燃費向上率の変化と電動ウオータポンプ13の作動後の温度変化特性線taとからエンジン1の燃費が向上する燃費向上領域(燃費向上範囲)MpA(タンク内水温StwTa〜StwTb)を求めると共に、エンジン1の燃費向上率が最大となる燃費向上率最大点(燃費最大向上点)を求める。尚、エンジン1の暖機温度変化に伴う燃費の変化は、予め実験等により求めてエンジンコントローラ14の記録装置14aに記録されているものを用いる。しかも、エンジンコントローラ14は、この燃費向上領域(燃費向上範囲)MPAおよび燃費向上率最大点Mpから電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを算出する。
また、エンジン1を再始動して蓄熱タンク11内に貯留されている蓄熱水(エンジン冷却水)をエンジン冷却水として用いたときに、蓄熱タンク11内のタンク内水温StwTxの変化に伴うエンジン1の燃費向上率Mpxは、図3に示した燃費向上率特性線faのように変化する。即ち、エンジン1の燃費向上率Mpxは、蓄熱タンク11内に回収されて貯留されるエンジン冷却水の水温(タンク内水温StwTx)が上昇するに従って上昇する。
また、エンジン1を再始動して蓄熱タンク11内に貯留されている蓄熱水(エンジン冷却水)をエンジン冷却水として用いたときに、エンジン1の燃費向上率Mpxは蓄熱タンク11の水を回収されるエンジン冷却水と入れ替える入替水量(即ち電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptx)によっても変化する。即ち、エンジン1の停止後に電動ウオータポンプ13を作動させて蓄熱タンク11内にエンジン冷却水を回収させる際に、蓄熱タンク11の水を回収されるエンジン冷却水と入れ替える入替水量(即ち電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptx)とエンジン1の燃費向上率Mpxとの関係は図3の燃費向上率特性線fbのように変化する。この燃費向上率特性線fbから分かるように、入替水量が多くなるに従い即ち電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxが長くなるに従い、燃費向上率Mpxが小さくなる傾向にある。
このような燃費向上率特性線fa,fbは、予め実験等により求められて上述したエンジン1の暖機温度変化に伴う燃費向上率の変化のデータ(燃費向上率テーブル)としてエンジンコントローラ14の記録装置14aに記録(記憶)されていて、上述した電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを算出するのに用いられる。
このようにしてステップS6において、電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxが求められると、ステップS7に移行する。
このステップS7においてエンジンコントローラ14は、電磁弁12を作動制御して開弁させて、冷却水配管7と蓄熱タンク11とを電磁弁12及び電動ウオータポンプ13を介して連通させると共に、電動ウオータポンプ13を作動させて、エンジン1の図示しないウオータジャケットからエンジン冷却水を蓄熱タンク11内に回収し貯留させる動作を開始し、ステップS8に移行する。尚、この動作に伴い、蓄熱タンク11内の水は冷却水配管10b,9を介してウオータジャケット(図示せず)に戻される。
このステップS8においてエンジンコントローラ14は、電動ウオータポンプ13が作動開始からステップS5で求めたポンプ作動時間Wptxに達したか否かが判定(判断)され、ポンプ作動時間Wptxに達していない場合、ステップS7に戻って電動ウオータポンプ13の作動時間が求められたポンプ作動時間Wptxに達するまでループする。そして、ステップS8においてエンジンコントローラ14は、電動ウオータポンプ13の作動時間が求められたポンプ作動時間Wptxに達したと判断すると、電動ウオータポンプ13の作動を停止させ、蓄熱タンク11内へのエンジン冷却水の回収動作を終了する。
尚、ステップS5,6は順序が逆であっても良い。また、エンジン1の燃費向上率が最大(大)となる燃費向上率最大点Mpを求めてポンプ作動時間Wptx算出しているが、エンジン1の燃費向上率が大となる燃費向上点を求めて、この燃費向上点からポンプ作動時間Wptxを算出することができる。このエンジン1の燃費向上率が大となる燃費向上点は、燃費向上率最大点Mpに近接する前後の値、例えば燃費向上率最大点Mpの直前直後の微小範囲の値とすることもできる。この点は後述する変形例でも同じである。
[変形例1]
上述した実施例では、電動ウオータポンプ13の作動後の燃費向上率最大点Mpを冷却水配管7,10a等からの放熱を考慮しないでエンジン冷却水出口2の出口冷却水温と蓄熱タンク11内の蓄熱水温度から求め、この求めた燃費向上率最大点Mpから電動ウオータポンプ13の作動後のタンク内水温StwTi及び電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを求めるようにしているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、外気温の変化に伴う冷却水配管7,10a等からの放熱量を考慮してタンク内水温StwTiを求めると共に電動ウオータポンプ13の作動後の燃費向上率Mpxのうち燃費向上率最大点Mpを求めて、求めた燃費向上率最大点Mpからポンプ作動時間Wptxを求めるようにすることもできる。
図4〜図7は、冷却水配管7,10a等からの放熱を考慮してタンク内水温StwTi及びポンプ作動時間Wptxを求めるようにした例を示したものである。以下、このタンク内水温StwTi及びポンプ作動時間Wptxを求めるようにした例を図4〜図7に基づいて説明する。
図4の配管系統図では、上述した実施例の図1の配管系統図の構成に加えて更に外気温センサ(外気温検出手段)17を設け、この外気温センサ17からの温度検出信号をエンジンコントローラ14に入力するようになっている。
また、図5のフローチャートに基づくエンジンコントローラ14による制御において、図2のフローチャートの制御と異なる点は、図2のフローチャートのステップS4,5間に外気温の変化に伴う水温補正をステップS4-1で行うようにした点にある。この図5のステップS4-1では、外気温センサ17で検出した外気温に基づいて蓄熱タンク11に回収して貯留するエンジン冷却水の水温の補正を行う水温補正係数αiを求めるステップS4-1を設けている。尚、図5のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同じステップは、図2と制御が同じであるので、その説明は省略する。
ここで、タンク内水温StwTiを算出するために用いるテーブル、すなわち冷却水配管7,10aの長さ(配管長)及び肉厚、電動ウオータポンプ13を作動させたときの冷却水配管7,10a内のエンジン冷却水の循環水量(流速),冷却水配管7,10aの材質(熱伝達率、熱伝導係数)等に応じた放熱データ(放熱テーブル)を、予めエンジンコントローラ14のメモリ等の記録装置14aに燃費向上率算出するためのデータとして記録させておく。
また、エンジンコントローラ14は、冷却水配管7,10a内のエンジン冷却水の水温と外気温との温度差Δtxとすると、この温度差Δtxの変化と放熱テーブルとから冷却水配管7,10aにおける放熱割合(放熱量の割合)αxを予め求めて、この放熱割合αxを求める図6の放熱特性線Fαを求め、放熱特性線Fαを記録装置14aに燃費向上率テーブルとして記録させておく。
そして、エンジンコントローラ14は、外気温センサ17からの温度検出信号に基づいて外気温oTを求める(検出する)と共に、出口水温センサ15で検出されるエンジン出口水温の温度検出信号からエンジン出口水温EowTxを算出していて、エンジン1が停止したときであって電動ウオータポンプ13の作動前のエンジン出口水温EowTxをエンジン出口最高水温EowThとして求め、外気温oTとエンジン出口最高水温EowThとの温度差Δtiを求めるようになっている。しかも、このエンジンコントローラ14は、実際に求めた温度差Δtiと放熱特性線Fαから、実際の温度差Δtiにおける水温補正係数αiを求めるようになっている。
更に、図7に示したように、外気温oTがエンジン冷却水のエンジン出口水温EowTxより小さい場合には、実際の温度差Δtiにおいて電動ウオータポンプ13の作動させたとき、電動ウオータポンプ13の作動開始からの経過時間に伴うタンク内水温StwTiが温度特性線Tf1で示したようになる。また、外気温oTがエンジン冷却水のエンジン出口水温EowTxと同じ場合には、温度差Δtiが0において電動ウオータポンプ13を作動させたとき、電動ウオータポンプ13の作動開始からの経過時間に伴うタンク内水温StwTiが温度特性線Tf2で示したようになる。
この温度特性線Tf1,Tf2から分かるように、タンク内水温StwTiは電動ウオータポンプ13の作動開始からの経過時間に伴い徐々に上昇して、所定時間後に一定になる。しかも、外気温oTがエンジン冷却水のエンジン出口水温EowTxより小さい場合には、所定時間後に一定となったタンク内水温StwTiがエンジン出口最高水温EowThよりも低い。また、外気温oTがエンジン冷却水のエンジン出口水温EowTxと同じ場合には、所定時間後に一定となったタンク内水温StwTiがエンジン出口最高水温EowThと同じになる。
従って、ステップS4-1では、上述した水温補正係数(外気への放熱量)αiを求めて、この求めた水温補正係数αiに基づいてタンク内水温StwTiを、
Figure 0005332631
として求める。
そして、エンジンコントローラ14は、このタンク内水温StwTiから図3の温度変化特性線taを求めて、図2のステップS5〜ステップS8と同様なの制御を行い、外気温の変化に伴う冷却水配管7,10a等からの放熱量を考慮してタンク内水温StwTiを求めると共に、電動ウオータポンプ13の作動後の燃費向上率最大点Mpを求めて、求めた燃費向上率最大点Mpからポンプ作動時間Wptxを求めるようになっている。
[変形例2]
上述した図1〜図3の実施例では、電動ウオータポンプ13の作動後の燃費向上率最大点Mpを外気温を考慮しないでエンジン冷却水出口2の出口冷却水温と蓄熱タンク11内の蓄熱水温度から求めて、この求めた燃費向上率最大点Mpから電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを求めるようにしているが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。
例えば、図8〜図10に示したように、エンジン出口水温,タンク内水温および外気温からタンク内水温StwTiを求めると共に燃費向上率最大点Mpを求め、この求めた燃費向上率最大点Mpからポンプ作動時間Wptxを求めるようにすることもできる。
尚、この変形例2においては変形例1の図4に示した配管系統図を用いて、タンク内水温StwTi及びポンプ作動時間Wptxを求めるようにしている。
また、図8のフローチャートに基づくエンジンコントローラ14による制御において、図2のフローチャートの制御と異なる点は、図2のフローチャートのステップS5,6間に外気温の変化に伴う燃費向上率最大点Mpを求めるステップS5-1を設けた点にある。尚、図8のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同じステップは、図2と制御が同じであるので、その説明は省略する。
変形例2でも、エンジンコントローラ14は外気温センサ17で検出した温度検出信号から外気温oTを求めるようになっている。この外気温oTの検出はステップS5-1で行われる。
また、この変形例2では、図9に示したように、エンジン出口水温,タンク内水温および外気温oT等の変化に伴う燃費向上率特性線faiを燃費向上率テーブルとして求めて、この燃費向上率特性線faiから燃費向上率Mpxのうち燃費向上率最大点Mpiを求めるようにしている。
例えば、燃費向上率特性線faiのうち外気温oTが高い燃費向上率特性線fa1と外気温oTが低い燃費向上率特性線fa2を想定すると、電動ウオータポンプ13の作動後の燃費向上率最大点Mpiは図9に示したようになる。即ち、外気温oTが高い燃費向上率特性線fa1の場合には燃費向上率最大点Mpiは燃費向上率最大点Mp1となり、外気温oTが低い燃費向上率特性線fa2の場合には燃費向上率最大点Mpiは燃費向上率最大点Mp2となる。
この燃費向上率最大点Mp1,Mp2等を比較すると、燃費向上率最大点Mp1は燃費向上率最大点Mp2より小さい。これから燃費向上率最大点Mpiは、外気温oTが低くなるほど高くなり、外気温oTが高くなるほど低くなることが分かる。
しかも、図9に示したように、燃費向上率最大点Mp1になるポンプ作動時間Wpt1は、燃費向上率最大点Mp2になるポンプ作動時間Wpt2よりも短い。これから電動ウオータポンプ13の作動後に燃費向上率最大点Mpiになるポンプ作動時間Wptiは、外気温oTが高くなるほど短く、外気温oTが低くなるほど長くなることが分かる。
そして、この変形例2においてエンジンコントローラ14は、電動ウオータポンプ13作動後における外気温oTによる燃費向上率最大点MpiをステップS5-1において求めて、この燃費向上率最大点Mpiに基づいてエンジン1を停止したときの電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptx(図10のWptiとして例えばWpt1,Wpt2等)をステップS6で求め、この求めたポンプ作動時間Wptxに基づいてエンジン1を停止後に電動ウオータポンプ13をステップS7,8で作動制御するようになっている。
[変形例3]
上述した変形例2では、図8のフローチャートのステップS5-1において、エンジン出口水温の放熱量(放熱割合)を予め実験等によりエンジン出口水温,タンク内水温および外気温等の変化から燃費向上率テーブル(燃費向上率データ)として求めて、この求めた放熱量(放熱割合)からエンジン冷却水出口2の温度変化に応じた燃費向上率特性線を求め、この燃費向上率特性線から実際の燃費向上率最大点Mpを求め、この求めた燃費向上率最大点Mpからポンプ作動時間Wptxを求めるようにしているが、かならずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図8のフローチャートのステップS5-1に代えて、蓄熱タンク11のタンク入口の水温(タンク入口水温)及び外気温からタンク内水温StwTiを求めると共に燃費向上率最大点Mpを求め、この求めた燃費向上率最大点Mpからポンプ作動時間Wptxを求めるようにすることもできる。
この場合、図11に示したように、蓄熱タンク11のタンク入口11aにタンク入口水温センサ18をタンク入口水温検出手段(水温検出手段)として設けて、エンジン1が停止したときのタンク入口11aのエンジン冷却水の水温をタンク入口水温センサ18で測定(検出)する。
ここで、ポンプ作動時間を求める説明のために、外気温センサ17により測定される外気温を実際の測定外気温とし、タンク入口水温センサ18で測定されるタンク入口水温を実際の測定タンク入口水温とし、出口水温センサ15で測定されるエンジン出口水温を実際の測定エンジン出口水温とする。
また、この変形例3でも、外気温やエンジン出口水温及びタンク内水温等の変化に伴うタンク入口11aの放熱量(放熱割合)を実験等で求めて、これから変形例2の燃費向上率特性線faiと同様な燃費向上率特性線(図示略)を予め求めて、この求めた燃費向上率特性線(図示略)を燃費向上率テーブル(燃費向上率データ)として記録装置14aに記録させておく。
そして、エンジンコントローラ14は、この求めた燃費向上率特性線(図示略)すなわち燃費向上率テーブルと上述した実際の測定エンジン出口水温,測定外気温,測定タンク入口水温等とを用いて燃費向上率最大点を求めて、電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間を求めるようになっている。
以上説明したように、この発明の実施の形態の車両用蓄熱装置では、エンジン1が停止したときに蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)で電動ウオータポンプ13を作動させて、加熱されたエンジン冷却水を前記電動ウオータポンプ13で保温効果のある蓄熱タンク11に回収して、この回収したエンジン冷却水を前記エンジン1の再始動時に前記エンジン1内に戻すようになっている。しかも、この車両用蓄熱装置は、前記エンジン1が停止したときにエンジン冷却水温を検出するエンジン冷却水温検出手段(出口水温センサ15)と、前記エンジン1が停止したときに蓄熱タンク11内水温を検出するタンク内水温検出手段(タンク水温センサ16)とを備えている。その上、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記エンジン冷却水温検出手段(出口水温センサ15)で検出される前記エンジン冷却水温と前記タンク内水温検出手段(タンク水温センサ16)で検出される前記蓄熱タンク内水温から前記ポンプ作動時間を求めて、前記ポンプ作動時間に基づき前記電動ウオータポンプ13を作動させて前記蓄熱制御を行わせるようになっている。
この構成によれば、エンジン1が停止した後に電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する前に、エンジン1の燃費を向上させることができる電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxをエンジン冷却水温と蓄熱タンク内水温とに基づいて求めて、この求めたポンプ作動時間Wptxに基づいて電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収するようにしたので、エンジン冷却水を少ない消費電力で蓄熱タンク11に回収することができる。
また、上述したように、この発明の実施の形態の車両用蓄熱装置は、外気温を検出する外気温検出手段(外気温センサ17)が設けられており、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記外気温検出手段(外気温センサ17)によって検出された外気温に基づいて前記ポンプ作動時間Wptxを補正するようになっている。
この構成によれば、エンジン1が停止した後に電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する前に、エンジン1の燃費を向上させることができる電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを外気温で補正するようにしたので、補正されたポンプ作動時間Wptxに基づいて電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収できる。この場合、蓄熱タンク11に回収されたエンジン冷却水をエンジンの再始動時に利用する際の燃費は、単にエンジン冷却水温と蓄熱タンク内水温にみから求められるポンプ作動時間Wptxで電動ウオータポンプ13を作動制御してエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収した場合に比べて、向上することになる。
また、上述したように、この発明の実施の形態の車両用蓄熱装置において、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記エンジン1が停止したときの前記外気温と前記エンジン冷却水温との差温から、エンジン冷却水出口2と前記蓄熱タンク11を接続する冷却水配管(7,10a)の放熱量を求めて、求めた放熱量に基づいて前記ポンプ作動時間Wptxを補正するようになっている。
この構成によれば、エンジン1が停止した後に電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する前に、エンジン冷却水出口2と蓄熱タンク11を接続する冷却水配管(7,10a)の放熱量をエンジン1が停止したときのエンジン冷却水出口2のエンジン出口水温と外気温の差から求めて、エンジン1の燃費向上率を向上させることができる電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを補正して、補正されたポンプ作動時間Wptxに基づいて電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収することができる。この場合、エンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する際の冷却水配管(7,10a)の放熱量を考慮してポンプ作動時間Wptxを補正しているので、蓄熱タンク11に回収されたエンジン冷却水をエンジンの再始動時に利用する際の燃費は、単にエンジン冷却水温と蓄熱タンク内水温にみから求められるポンプ作動時間Wptxや外気温のみで補正されたポンプ作動時間Wptxで電動ウオータポンプ13を作動制御してエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収した場合に比べて、向上することになる。
また、上述したように、この発明の実施の形態の車両用蓄熱方法は、エンジン冷却水温を検出するエンジン冷却水温検出手段(出口水温センサ15)と、蓄熱タンク内水温を検出するタンク内水温検出手段(タンク水温センサ16)と、保温効果のある蓄熱タンク11と、前記蓄熱タンク11にエンジン冷却水を運ぶ電動ウォータポンプ13と、前記電動ウォータポンプ13の作動を制御する蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)により行われる。しかも、この車両用蓄熱方法は、エンジン1の停止を判定するステップと、エンジン1の停止後に前記エンジン冷却水温と前記蓄熱タンク内水温を検出するステップと、検出された前記エンジン冷却水温と前記蓄熱タンク内水温から前記電動ウォータポンプ13の作動時間Wptxを演算するステップと、演算された前記電動ウォータポンプ13の作動時間Wptxに基づき、前記電動ウォータポンプ13の作動指令を出すステップとを有する。
この方法によれば、エンジン1が停止した後に電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する前に、エンジン1の燃費を向上させることができる電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxをエンジン冷却水の水温に基づいて求めて、この求めたポンプ作動時間Wptxに基づいて電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンクに回収するようにしたので、エンジン冷却水を少ない消費電力で蓄熱タンクに回収することができる。
尚、上述したように、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記ウオータジャケットのエンジン冷却水を前記電動ウオータポンプ13で前記蓄熱タンク11に回収させて貯留させ前記蓄熱水とする蓄熱制御を行う前に、前記エンジン1の燃費向上率の大または最大となる前記電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを前記測定エンジン出口水温,前記測定タンク内水温,前記電動ウオータポンプ13の性能等から求めることができる。そして、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記求めたポンプ作動時間Wptxに基づき前記電動ウオータポンプ13を作動させて前記蓄熱制御を行わせるようにできる。
この場合には、エンジン1が停止したときに電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する前に、エンジン1の燃費向上率が大(最大またはその前後)となる蓄熱水温度から電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを求めて、エンジン冷却水を少ない消費電力で蓄熱タンク11に回収することができる。従って、エンジン1が停止したときに電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する前に、エンジン1の燃費向上率が最大となる蓄熱水温度から必要最小限の電動ウオータポンプ13のポンプ作動時間Wptxを求めた場合には、エンジン冷却水を必要最小限の消費電力で蓄熱タンク11に回収することができる。
また、上述したように、前記蓄熱制御時に前記ウオータジャケットのエンジン冷却水が前記電動ウオータポンプ13で前記蓄熱タンク11に回収される際、前記エンジン冷却水出口2のエンジン冷却水の熱が前記エンジン冷却水出口2から放熱される出口放熱割合のデータを前記出口水温の変化,外気温の変化,前記電動ウオータポンプ13の動作時間の変化および前記エンジン冷却水出口2の放熱係数から出口放熱割合データとして求めておいて、前記求めた出口放熱割合データを記録手段(記録装置14a)に記録させるようにできる。そして、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記エンジン1が停止したときの外気温を外気温センサ17で測定して測定外気温を求めると共に、前記測定外気温に対応する実出口放熱割合を前記測定エンジン出口水温及び前記出口放熱割合データから求めようにできる。しかも、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記蓄熱制御時の温度補正係数を前記測定エンジン出口水温,前記測定タンク内水温,前記実出口放熱割合,前記電動ウオータポンプ13の性能から求め、前記蓄熱制御時に前記エンジン1の燃費向上率が最大となる前記ポンプ作動時間Wptxを前記温度補正係数で補正するようにできる。
この場合には、エンジン1が停止したときに電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する際、エンジン1の燃費向上率が最大となるポンプ作動時間Wptxをエンジン冷却水出口2の放熱に基づく温度補正係数で補正して、この補正したポンプ作動時間Wptxで電動ウオータポンプ13を作動制御するので、エンジン冷却水を必要最小限の消費電力で蓄熱タンク11に回収することができる。
さらに、上述したように、前記蓄熱制御時に前記ウオータジャケットのエンジン冷却水が前記電動ウオータポンプ13で前記蓄熱タンク11に回収される際、前記蓄熱エンジン冷却水の熱が前記蓄熱タンク11のタンク入口11aから放熱される出口放熱割合のデータを前記タンク入口水温の変化,外気温の変化,前記電動ウオータポンプ13の動作時間の変化および前記タンク入口11aの放熱係数から出口放熱割合データとして求めておくことができる。また、前記求めた出口放熱割合データを記録手段(記録装置14a)に記録させるようにできる。その上、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記エンジン1が停止したときの外気温及び前記タンク入口水温を外気温センサ17及びタンク入口水温センサ18でそれぞれ測定して測定外気温及び測定タンク入口水温をそれぞれ求めると共に、前記測定外気温に対応する実タンク入口放熱割合を前記測定タンク入口水温及び前記タンク入口放熱割合データから求めるようにできる。しかも、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記蓄熱制御時の温度補正係数を前記測定エンジン出口水温,前記測定タンク内水温,前記実タンク入口放熱割合,前記電動ウオータポンプ13の性能から求め、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記蓄熱制御時に前記エンジンの燃費向上率が最大となる前記ポンプ作動時間Wptxを前記温度補正係数で補正するようできる。
この場合には、エンジン1が停止したときに電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する際、エンジン1の燃費向上率が最大となるポンプ作動時間Wptxをタンク入口11aの放熱に基づく温度補正係数で補正して、この補正したポンプ作動時間Wptxで電動ウオータポンプ13を作動制御するので、エンジン冷却水を必要最小限の消費電力で蓄熱タンク11に回収することができる。
また、上述したように、前記蓄熱制御時に前記ウオータジャケットのエンジン冷却水が前記電動ウオータポンプ13で前記蓄熱タンク11に回収される前に、前記エンジン冷却水の熱が前記ウオータジャケットと前記蓄熱タンク11を接続する冷却水配管(7,10a)から放熱される配管放熱割合のデータを前記出口水温の変化,外気温の変化,前記電動ウオータポンプ13の動作時間の変化および前記冷却水配管(7,10a)の配管放熱係数から配管放熱割合データとして求めておくこともできる。この求めた配管放熱割合データを記録手段(記録装置14a)に記録させることもできる。そして、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記エンジン1が停止したときの外気温を外気温センサで測定して測定外気温を求めると共に、前記測定外気温に対応する実配管放熱割合を前記測定エンジン出口水温及び前記配管放熱割合データから求めるようにできる。しかも、前記蓄熱制御手段(エンジンコントローラ14)は、前記蓄熱制御時の温度補正係数を前記測定エンジン出口水温,前記測定タンク内水温,前記実配管放熱割合,前記電動ウオータポンプ13の性能から求め、前記蓄熱制御時に前記エンジン1の燃費向上率が最大となる前記ポンプ作動時間Wptxを前記温度補正係数で補正することができる。
この場合には、エンジン1が停止したときに電動ウオータポンプ13でエンジン冷却水を蓄熱タンク11に回収する際、エンジン1の燃費向上率が最大となるポンプ作動時間Wptxを冷却水配管(7,10a)の放熱に基づく温度補正係数で補正して、この補正したポンプ作動時間Wptxで電動ウオータポンプ13を作動制御できるので、エンジン冷却水を必要最小限の消費電力で蓄熱タンク11に回収することができる。
1・・・エンジン
2・・・エンジン冷却水出口
7a・・・冷却水配管
10a・・・冷却水配管
11・・・蓄熱タンク
11a・・・タンク入口
13・・・電動ウオータポンプ
14・・・エンジンコントローラ(蓄熱制御手段)
15・・・出口水温センサ(出口水温検出手段,水温検出手段)
16・・・タンク水温センサ(タンク水温検出手段,水温検出手段)
17・・・外気温センサ(外気温検出手段)
18・・・タンク入口水温センサ(タンク入口水温検出手段,水温検出手段)

Claims (3)

  1. エンジンが停止したときに蓄熱制御手段で電動ウオータポンプを作動させて、加熱されたエンジン冷却水を前記電動ウオータポンプにより冷却水配管を介して保温効果のある蓄熱タンクに回収して、この回収したエンジン冷却水を前記エンジンの再始動時に前記エンジン内に戻す車両用蓄熱装置において、
    エンジンが停止したときにエンジン冷却水温を検出するエンジン冷却水温検出手段と、エンジンが停止したときに蓄熱タンク内水温を検出するタンク内水温検出手段と、気温を検出する外気温検出手段と
    前記エンジンの再始動時に前記蓄熱タンク内のエンジン冷却水を用いたときの予め実験により求められた燃費向上率特性線のデータ、前記冷却水配管の放熱量の放熱テーブル、及び、前記冷却水配管内のエンジン冷却水の水温と外気温との温度差の変化と前記放熱テーブルに基づいて求めた放熱特性線を記録させた記録装置を備えると共に、
    前記蓄熱制御手段は、外気温とエンジン出口最高水温との実際の温度差と前記放熱特性線から前記実際の温度差における水温補正係数を求め、前記エンジンの停止後に前記ウオータポンプを作動させたときの、時間経過に伴う前記蓄熱タンク内水温の温度変化を、前記水温補正係数,前記ウオータポンプによる移動水量,前記エンジン冷却水のエンジン出口水温、前記蓄熱タンク内のタンク内水温に基づいて求めて、この求めた蓄熱タンク内水温の時間経過に伴う温度変化と前記燃費向上率特性線に基づいて燃費向上率最大点が得られるポンプ作動時間を求めて、該ポンプ作動時間に基づき前記電動ウオータポンプを作動させて前記蓄熱制御を行わせることを特徴とする車両用蓄熱装置。
  2. 請求項1に記載の車両用蓄熱装置において、
    前記燃費向上率特性線は、前記エンジンの再始動時に前記蓄熱タンク内のエンジン冷却水を用いたときの、蓄熱タンク内のエンジン冷却水の温度上昇および前記蓄熱タンク内のエンジン冷却水の入替水量の変化から求めることを特徴とする車両用蓄熱装置。
  3. 請求項1に記載の車両用蓄熱装置において、
    前記燃費向上率特性線を前記エンジン出口水温,タンク内水温および外気温の変化から求めることを特徴とする車両用蓄熱装置。
JP2009006672A 2009-01-15 2009-01-15 車両用蓄熱装置 Expired - Fee Related JP5332631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006672A JP5332631B2 (ja) 2009-01-15 2009-01-15 車両用蓄熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006672A JP5332631B2 (ja) 2009-01-15 2009-01-15 車両用蓄熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010163959A JP2010163959A (ja) 2010-07-29
JP5332631B2 true JP5332631B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42580314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009006672A Expired - Fee Related JP5332631B2 (ja) 2009-01-15 2009-01-15 車両用蓄熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5332631B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106438153A (zh) * 2016-12-09 2017-02-22 盐城工学院 一种发动机防冻装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106762324A (zh) * 2016-12-28 2017-05-31 雷天动力设备(苏州)有限公司 一种发电机组强制循环加热装置
CN109098911A (zh) * 2018-07-25 2018-12-28 浙江吉利控股集团有限公司 一种用于车辆发动机的加热***、加热方法及车辆
CN109322775B (zh) * 2018-11-09 2024-02-06 上海科泰电源股份有限公司 一种强制循环水套加热器
CN109611255B (zh) * 2018-11-30 2020-01-21 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种整车快速暖机热管理***及其控制方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4186516B2 (ja) * 2001-06-05 2008-11-26 トヨタ自動車株式会社 蓄熱装置を備えた内燃機関
JP2003314279A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Toyota Motor Corp 車輌用内燃機関の温水式暖機促進装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106438153A (zh) * 2016-12-09 2017-02-22 盐城工学院 一种发动机防冻装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010163959A (ja) 2010-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5332631B2 (ja) 車両用蓄熱装置
US10082069B2 (en) Engine cooling system and operation method of the engine cooling system
JP4482901B2 (ja) 排気熱回収器の異常診断装置
JP4924083B2 (ja) 内燃機関の排気熱回収装置
WO2011039591A1 (en) Thermostat diagnostic apparatus
JP2008157090A (ja) 内燃機関の排気熱回収装置
JP4883324B2 (ja) 車両用熱交換システム
JP2011190769A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5121899B2 (ja) 電動ウォータポンプの制御装置
JP2009228430A (ja) 車両用暖機システム
JP6026185B2 (ja) 廃熱回収システムと廃熱回収方法
JP5018715B2 (ja) 廃熱回収装置
JP2010096042A (ja) エンジン冷却装置
JP5912707B2 (ja) 太陽熱利用システム及びそのポンプ回転数制御方法
JP2013096243A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6026154B2 (ja) 太陽熱利用システム及びそのポンプ制御方法
JP5397314B2 (ja) 車両の熱管理システム
JP2008115774A (ja) エンジン冷却装置
JP6915584B2 (ja) 車両用暖機システム
JP6471658B2 (ja) 診断装置
JP2004347171A (ja) ヒートポンプ給湯器
JP2010053732A (ja) 冷却装置
JP5206696B2 (ja) 内燃機関冷却装置システム
JP5381340B2 (ja) 温水システム
JP2004197713A (ja) 内燃機関の蓄熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees