JP5331658B2 - テーパローラベアリングの予圧調節機構 - Google Patents

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Description

本発明はテーパローラベアリングの予圧調節機構に関する。
従来のテーパローラベアリングの予圧調節機構として、テーパローラベアリングの外輪と、テーパローラベアリングの外輪に加える軸方向の荷重(以下「予圧」という。)を調整するためのアジャスティングナットとを一体化し、予圧を調整した後に、アジャスティングナットを回り止め部材でディファレンシャルキャリア(以下「デフキャリア」という。)に固定し、アジャスティングナットの回転を規制するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−336606号公報
前述した従来のテーパローラベアリングの予圧調節機構は、アジャスティングナットに複数の位置決め用孔を形成し、この位置決め用孔のいずれかに回り止め部材を挿入してそれをデフキャリアにネジ止めすることで、アジャスティングナットをデフキャリアに固定し、アジャスティングナットの回転を規制していた。
しかしながら、このような位置決め用孔をアジャスティングナットに形成する場合には、アジャスティングナットの剛性や製造時の公差等の影響によって、隣り合う位置決め用孔どうしの間隔を狭くすることが難しかった。そのため、アジャスティングナットを固定する際に微調整がきかず、アジャスティングナットに適切な予圧を加えることができないという問題点があった。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、アジャスティングナットに適切な予圧を加えることを目的とする。
本発明は、内周面に雌ネジが形成された円筒部を備える支持体の内部に収容される回転体を、前記円筒部に対して回転自在に支持するテーパローラベアリングの予圧調節装置であって、外周面に雄ネジと断面がV形の複数の溝とが形成され、前記雄ネジを前記円筒部の内周面に形成された雌ネジに螺合させて前記テーパローラベアリングに予圧を加えるアジャスティングナットと、前記アジャスティングナットを前記円筒部の内周面に螺合させたときに、前記溝に開口するように前記円筒部の外周面から内周面に向かって貫通形成されたネジ孔と、前記ネジ孔を通って前記溝に嵌め込まれるボールと、前記ネジ孔に螺合させ、前記ボールを前記溝に押し付けて前記アジャスティングナットの回転を規制するボルトと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、アジャスティングナットの外周面に断面がV形の複数の溝を形成し、この溝にボールを嵌め込みボルトで締め付けることでアジャスティングナットを支持体に固定する。アジャスティングナットに位置決め用孔を形成する場合と異なり、V形の溝はアジャスティングナットの外周面に周方向に沿って連続的に設けることができる。そのため、隣り合う溝どうしの間隔を狭くすることができ、アジャスティングナットを固定する際に微調整がきくのでアジャスティングナットに適切な予圧を加えることができる。
本実施形態による終減速差動装置を備えた車両のパワートレーンの概略図である。 本実施形態による終減速差動装置の断面図である。 アジャスティングナットの斜視図である。 図2の破線で囲った部分の拡大図である。 図4のV−V断面図である。 本実施形態によるサイドベアリングの予圧調節機構の方が比較例よりも調整回転角を小さくすることができる理由について説明する図である。 比較例による終減速差動装置の断面図である。 図7の破線で囲った部分の拡大図である。 図8のIX-IX矢視図である。
以下、図面等を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態による終減速差動装置1を備えた車両のパワートレーンの概略図である。
エンジン100は、縦置きされた状態で車両の前方に搭載されて駆動力を発生する。
変速機101は、クラッチ102を介してエンジン100の後方に搭載される。変速機101は、インプットシャフト103から入力されたエンジン100の回転を、選択変速段に応じた変速比で増減速させてアウトプットシャフト104から出力する。
プロペラシャフト105は、アウトプットシャフト104と終減速差動装置1とを連結し、アウトプットシャフト104の回転を終減速差動装置1に伝達する。
終減速差動装置1は、車両の後方に搭載される。終減速差動装置1は、終減速装置3(図2参照)と差動装置4(図2参照)とを一体化したものであり、プロペラシャフト105の回転を減速させた上で左右のアクスルシャフト106に伝達する。また、カーブ走行時など、左右のアクスルシャフト106の回転速度に速度差を生じさせる必要があるときには、自動的に速度差を与えて円滑な走行ができるようにする。左右のアクスルシャフト106の先端にはそれぞれ後輪107が取り付けられる。以下、終減速差動装置1の詳細について図2を参照して説明する。
図2は、終減速差動装置1の断面図である。
終減速差動装置1は、デフキャリア(支持体)2と、終減速装置3と、差動装置4と、を備える。
デフキャリア2は、終減速装置3及び差動装置4を組み付ける鋳鉄製又はアルミ合金製のケースである。
終減速装置3は、ドライブピニオン31と、リングギヤ32と、を備える。
ドライブピニオン31は、ドライブピニオンシャフト311と、ドライブピニオンギヤ312と、を備える。
ドライブピニオンシャフト311の先端部311aはプロペラシャフト105(図1参照)に連結される。ドライブピニオンシャフト311はプロペラシャフト105によって回転させられる。
ドライブピニオンシャフト311は、2つのドライブピニオンベアリング33と1つのパイロットベアリング34とによって、デフキャリア2に対して回転自在に支持される。ドライブピニオンベアリング33は、それぞれテーパローラベアリングであり、ドライブピニオンシャフト311の中央部311bを支持する。パイロットベアリング34は、ローラベアリングであり、ドライブピニオンシャフト311の後端部311cを支持する。
ドライブピニオンギヤ312は傘歯歯車であり、ドライブピニオンシャフト311と一体となって回転する。
リングギヤ32は、歯数がドライブピニオンギヤ312より多い傘歯歯車であり、ドライブピニオンギヤ312と直角に交わるように噛み合っている。
終減速装置3は上記のように構成されて、リングギヤ32の回転速度をドライブピニオン31の回転速度よりも低くして駆動力を増大させるとともに、ドライブピニオン31まで車両前後方向であった回転軸方向を車両左右方向に変換する。
差動装置4は、ディファレンシャルケース(以下「デフケース」という。)(回転体)41と、ピニオンシャフト42と、2つのピニオンギヤ43と、2つのサイドギヤ44と、を備える。
デフケース41は、中央の基部41aと、基部41aから左右に突出してアクスルシャフト106が挿入される円筒状のアクスルシャフト挿入部41bと、を備える。
中央の基部41aには、リングギヤ32がボルト45によって固定される。デフキャリア2には、アクスルシャフト挿入部41bを支持するための円筒部(以下「デフキャリア円筒部」という。)21が形成されており、アクスルシャフト挿入部41bはこのデフキャリア円筒部21にサイドベアリング46を介して支持される。つまり、デフケース41はデフキャリア2に対して回転自在に支持されており、リングギヤ32と一体となって回転する。
サイドベアリング46は、円環状の内輪461と、径が内輪461より大きい円環状の外輪462と、内輪461の外周面と外輪462の内周面とに接して転動する円柱状のローラ463と、を備えるテーパローラベアリングである。
ピニオンシャフト42は、デフケース41の基部41aに固定されて、デフケース41と一体となって回転する。ピニオンシャフト42には、2つのピニオンギヤ43が向かい合うように、かつ、ピニオンシャフト42の軸周りを自由に回転できるように取り付けられる。すなわち、2つのピニオンギヤ43は、リングギヤ32が回転したときにピニオンシャフト42とともにアクスルシャフト106の軸周りに回転(公転)し、必要に応じてピニオンシャフト42の軸周りに回転(自転)できるようにピニオンシャフト42に取り付けられる。ピニオンギヤ43は傘歯歯車である。
サイドギヤ44は傘歯歯車であり、それぞれが向かい合うように左右のアクスルシャフト106の基端部に取り付けられる。サイドギヤ44は、それぞれが2つのピニオンギヤ43と噛み合っており、ピニオンギヤ43によって回転させられる。
差動装置4は上記のように構成されて、ドライブピニオン31によってリングギヤ32が回転させられると、リングギヤ32が固定されたデフケース41とデフケース41に固定されたピニオンシャフト42とが、一体となって回転する。そうするとピニオンシャフト42に取り付けられたピニオンギヤ43によってサイドギヤ44が回転させられ、左右のアクスルシャフト106が回転する。
車両が直進している場合など、左右のアクスルシャフト106の回転速度に速度差がないときには、ピニオンギヤ43は自転せずにサイドギヤ44の周りを公転してサイドギヤ44を回転させる。一方で、車両がカーブを走行している場合など、左右のアクスルシャフト106の回転速度に速度差を生じさせる必要があるときには、ピニオンギヤ43はサイドギヤ44の周りを公転してサイドギヤ44を回転させつつ自転してその速度差を生じさせる。
ここで、デフキャリア円筒部21の内周面には、サイドベアリング46の外輪462に予圧(軸方向の荷重)を加える円環状のアジャスティングナット51が取り付けられる。アジャスティングナット51は、サイドベアリング46の外輪462に予圧を加えることでローラ463と内輪461、ローラ463と外輪462とのラジアル隙間を少なくして回転振動を抑え、デフケース41を滑らかに回転させるものである。以下では、図2に加えて図3から図5を参照してこのアジャスティングナット51を含むサイドベアリング46の予圧調節機構5について詳しく説明する。
図3は、アジャスティングナット51の斜視図である。
図3に示すように、アジャスティングナット51は、外周面に、雄ネジが形成された雄ネジ部511と、断面がV形の溝(以下「V溝」という。)52が等間隔で周方向に連続して形成された溝部512と、を備える。
図4は、図2の破線で囲った部分の拡大図である。図5は、図4のV−V断面図である。
図4に示すように、アジャスティングナット51は、雄ネジ部511に形成された雄ネジをデフキャリア円筒部21の内周面に形成された雌ネジ211に螺合させることで、デフキャリア円筒部21に取り付けられる。デフキャリア円筒部21に対するアジャスティングナット51の螺合量を調節することで、サイドベアリング46に加える予圧量が調整される。
また、デフキャリア円筒部21には、アジャスティングナット51を螺合させたときにアジャスティングナット51の溝部512に開口するネジ孔53が貫通形成される。ネジ孔53は、デフキャリア円筒部21の外周面から内周面に向かって形成される。
そして、図4及び図5に示すように、デフキャリア円筒部21に形成されたネジ孔53からボール54をV溝52に嵌め込み、その後、ネジ孔53にボルト55を螺合させてボール54をV溝52のテーパ面52aに押し付ける。これにより、アジャスティングナット51が緩むのを防止し、アジャスティングナット51をデフキャリア円筒部21に最終的に固定する。つまり、本実施形態によるサイドベアリング46の予圧調節機構5は、アジャスティングナット51の外周面に形成されたV溝52と、ネジ孔53からV溝52に挿入されるボール54と、ネジ孔53にねじ込まれてボール54をV溝52に押し付けるボルト55と、によってアジャスティングナット51が緩むのを防止する。
ここで、本発明の理解を容易にするために、本実施形態によるサイドベアリング46の予圧調節機構5の作用効果について説明する前に、比較例による終減速差動装置1の構成について説明する。なお、同一の機能を果たす部分については、同一の符号を用いて説明する。
図7は、比較例による終減速差動装置1の断面図である。図8は、図7の破線で囲った部分の拡大図である。図9は、図8のIX-IX矢視図である。
図7から図9に示すように、比較例による終減速差動装置1は、アジャスティングナット51の形状、及びアジャスティングナット51の緩みを防止するための機構が本実施形態とは異なる。
図8に示すように、比較例のアジャスティングナット51は、外周面の全域が雄ネジ部511となっている。一方で、図9に示すように、アジャスティングナット51の内周面の全域に、断面が矩形の溝(以下「矩形溝」という。)56が等間隔で形成される。そして、アジャスティングナット51の雄ネジ部511に形成された雄ネジをデフキャリア円筒部21の内周面に形成された雌ネジ211に螺合させることで、デフキャリア円筒部21に取り付けられる。
その後、コの字形のロックプレート57の爪部57aをアジャスティングナット51の矩形溝56にひっかけて、アジャスティングナット51が緩むのを防止する。ロックプレート57は、ボルト58によってデフキャリア円筒部21の側面に固定される。デフキャリア円筒部21の側面には、このボルト58をねじ込むためのネジ穴59が形成される。
つまり、比較例によるサイドベアリング46の予圧調節機構5は、アジャスティングナット51の内周面に形成された矩形溝56と、矩形溝56にひっかけてアジャスティングナット51の回転を規制するロックプレート57と、ロックプレート57をデフキャリア円筒部21に固定するボルト58と、によってアジャスティングナット51が緩むのを防止する。
ここで、アジャスティングナット51をデフキャリア円筒部21に固定する際には、本実施形態及び比較例の両方とも、一旦アジャスティングナット51をサイドベアリング46に適切な予圧(以下「適正予圧」という。)を加えることのできる螺合位置(以下「適正締め付け位置」という。)まで締め付けた後に、アジャスティングナット51を固定できる位置(以下「固定可能位置」という。)までアジャスティングナット51を締め付ける方向又は緩める方向に再び回転させる必要がある。
なお、固定可能位置とは、本実施形態の場合は、ネジ孔53からボール54をV溝52に嵌め込むことのできる位置である。一方、比較例の場合は、ロックプレート57の爪部57aを矩形溝56にひっかけてロックプレート57を固定できる位置である。
適正締め付け位置から固定可能位置までの回転角度(以下「調整回転角」という。)が大きくなると、その分サイドベアリング46に加わる予圧が適正予圧よりも大きく又は小さくなってしまう。サイドベアリング46に加わる予圧が適正予圧よりも大きいと、ローラ463等に大きな負荷がかかるため、サイドベアリング46の劣化が早くなってしまう。一方、サイドベアリング46に加わる予圧が適正予圧よりも小さいと、ラジアル隙間が大きくなって回転振動が大きくなってしまう。
調整回転角を小さくするにはアジャスティングナットに形成される溝(V溝52、矩形溝56)の数を多くすればよい。
しかしながら、比較例は本実施形態と比べてこの溝の数を増やすことが難しく、本実施形態と比べて調整回転角が大きくなってしまう。言い換えれば、本実施形態によるサイドベアリング46の予圧調節機構5は、比較例よりも調整回転角を小さくすることができる。その理由について、図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態によるサイドベアリング46の予圧調節機構5の方が比較例よりも調整回転角を小さくすることができる理由について説明する図である。
図6(A)に示すように、比較例の場合は、ロックプレート57の爪部57aの幅よりも矩形溝56の幅を大きくして、ロックプレート57とアジャスティングナット51との間に隙間を設ける必要がある。この隙間を小さくすればするほど矩形溝56の数を増やすことができるので、調整回転角を小さくすることができる。
しかしながら、アジャスティングナット51の製法上(例えば鋳造)、矩形溝56の幅にはバラツキが生じてしまうので、ロックプレー57の爪部57aの幅に対してある程度の余裕代を持って矩形溝56の幅を決定する必要がある。そのため、矩形溝56の幅を小さくすることが難しく、矩形溝56の数を増やすことが難しい。したがって、調整回転角を小さくすることも難しい。
これに対して図6(B)に示すように、本実施形態の場合は、バラツキが生じてV溝52のテーパ面52aの傾きが変化しても、ボール54の落ち込み量でそのバラツキを吸収してアジャスティングナット51を固定することができる。つまり、バラツキによってV溝52の幅が拡大、または縮小してもボール54によって調節することができるので、V溝52の幅を矩形溝56の幅よりも小さくすることができる。そのため、本実施形態によるサイドベアリング46の予圧調節機構5は、比較例よりもアジャスティングナット51に形成する溝の数を増やすことができ、調整回転角を小さくすることができる。
以上説明した本実施形態によるサイドベアリング46の予圧調節機構5によれば、比較例と比べてアジャスティングナット51に形成するV溝52の数を増やすことができる。そのため、アジャスティングナット51を適正締め付け位置から固定可能位置まで調整するときの調整回転角を小さくすることができる。したがって、サイドベアリング46に加える予圧を適正予圧に近づけることができるので、サイドベアリング46の劣化を抑制することができるとともに、回転振動を抑制することができる。
また、比較例の場合は、サイドベアリング46に加える予圧量を再調整するときに、一旦ボルト58をネジ穴59から抜き出してロックプレート57を取り外した後にアジャスティングナット51を回転させて、再度ロックプレート57をボルト58で固定する必要がある。これに対し、本実施形態の場合は、ボルト55を緩めるだけでアジャスティングナット51を回転させることができる。そのため、容易に予圧量を再調整することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、本実施形態では、予圧調節機構5を終減速差動装置1のサイドベアリング46の予圧を調節するのに適用したが、回転体を支持するあらゆるテーパローラベアリングの予圧を調節するものとして適用できる。
また、本実施形態ではアジャスティングナット51の外周面にV溝52を形成したが、形状はこれに限らず円錐状としてもよい。
2 デフキャリア(支持体)
5 予圧調節機構
21 デフキャリア円筒部(円筒部)
41 デフケース(回転体)
41b アクスルシャフト挿入部
46 サイドベアリング(テーパローラベアリング)
51 アジャスティングナット
52 V溝(溝)
53 ネジ孔
54 ボール
55 ボルト
106 アクスルシャフト
211 雌ネジ
511 雄ネジ部(雄ネジ)

Claims (2)

  1. 内周面に雌ネジが形成された円筒部を備える支持体の内部に収容される回転体を、前記円筒部に対して回転自在に支持するテーパローラベアリングの予圧調節機構であって、
    外周面に雄ネジと断面がV形の複数の溝とが形成され、前記雄ネジを前記円筒部の内周面に形成された雌ネジに螺合させて前記テーパローラベアリングに予圧を加えるアジャスティングナットと、
    前記アジャスティングナットを前記円筒部の内周面に螺合させたときに、前記溝に開口するように前記円筒部の外周面から内周面に向かって貫通形成されたネジ孔と、
    前記ネジ孔を通って前記溝に嵌め込まれるボールと、
    前記ネジ孔に螺合させ、前記ボールを前記溝に押し付けて前記アジャスティングナットの回転を規制するボルトと、
    を備えることを特徴とするテーパローラベアリングの予圧調節機構。
  2. 前記回転体は、アクスルシャフトを挿入する円筒状のアクスルシャフト挿入部を備える終減速差動装置のディファレンシャルケースであり、
    前記支持体は、前記アクスルシャフト挿入部を、前記テーパローラベアリングを介して支持する終減速差動装置のディファレンシャルキャリアである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のテーパローラベアリングの予圧調節機構。
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