JP5329026B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、印刷媒体の印刷対象となる部分を支持する支持部材の上方に印刷媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動自在に配設され、支持部材と上下に対向するインク噴射孔を有してなるヘッド装置を備えたインクジェットプリンタに関する。
上記のインクジェットプリンタは、ヘッド装置を移動させながら、支持部材に支持されている印刷媒体に対してインク噴射孔からインクを噴射して印刷を行うように構成される。なお、インクジェットプリンタには、支持部材やヘッド装置を内部に収容するとともにこの支持部材から印刷媒体を排出するための排出口を有したハウジングが備えられることがあり、上記の印刷動作をハウジング内部の閉塞空間内で行わせる形態が知られている。また、インクジェットプリンタには、支持部材に対してヘッド装置の移動方向の一端側に位置するとともにヘッド装置に対して下方に位置し、インク噴射孔からインクを強制吸引するメンテナンス装置が設けられる。このメンテナンス装置によるインクの吸引により、インク噴射孔の目詰まりや乾燥が解消され、インク噴射孔から正常にインクが噴射される状態を保持することができる。
なお、インクジェットプリンタにより得られる印刷物は、インクが印刷媒体に噴射された後、インクの液体成分が蒸発して着色剤が印刷媒体に残って定着することにより、出来上がりの状態になる。印刷物を早期に出来上がりの状態にするための方法としてインクを早期に乾燥させることが挙げられるが、従来から、印刷媒体に噴射されたインクを強制乾燥させる複数のファンを排出口の近くに備えたインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。これらのファンは、ヘッド装置の移動方向に並んで固定されて配設され、インクが噴射されて支持部材から排出搬送された印刷媒体に対し、ヘッド装置の移動方向の全範囲に渡ってエアを吹き付けるようになっている。
特許公開2005−349632号公報
ところで、印刷媒体のインク浸透性が低い場合などには高揮発性の液体成分を含んだインクを用いて印刷が行われることがあるが、このとき、インクの噴射直後に揮発した液体成分がヘッド装置に結露するおそれがあった。特に、支持部材やヘッド装置がハウジングの内部に収容される形態ではヘッド装置の周辺領域の雰囲気が揮発した液体成分で飽和されやすく、このような結露が生じやすくなる。ヘッド装置に結露が生じると、インク噴射孔に目詰まりが生じてインクが正常に噴射されなくなり、印刷性能を低下させる。
また、従来の形態によると、印刷媒体に対してヘッド装置の移動方向の全範囲に渡って強制乾燥を行わせるために、複数のファンを備えており、部品点数の増加を招いていた。特に、大型の印刷媒体に対して印刷を行う産業用途のインクジェットプリンタにおいては、ファンの個数が多くなる傾向にあり、コストを高くさせるおそれがあった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、印刷媒体に噴射されたインクを強制乾燥させることができるインクジェットプリンタにおいて、印刷性能の低下を防ぎ、コストの低減を図ることができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係るインクジェットプリンタは、所定方向に搬送される印刷媒体の印刷対象となる部分を載置させて支持する支持部材(例えば、実施形態におけるステージ2)と、支持部材の上方に所定方向と直交する走査方向に往復移動自在に配設され、支持部材と上下に対向して支持部材に支持された印刷媒体に向けてインクを噴射するためのインク噴射孔を有してなるヘッド装置(例えば、実施形態におけるプリンタヘッド4)と、支持部材に対し走査方向の一端側で且つヘッド装置の下側に配設されて、インク噴射孔に負圧を作用させてインクを吸引するメインテナンス装置とを有し、ヘッド装置を走査方向の他端側から一端側に移動させながら支持部材に支持されている印刷媒体にインク噴射孔からインクを噴射することによって印刷を行うように構成されたインクジェットプリンタにおいて、ヘッド装置における走査方向の他端側の外側部に、走査方向の他端側に向けて斜め下方に送風するようにファンが取り付けられており、支持部材、ヘッド装置およびメインテナンス装置を内部に収容するハウジング部材を有し、ハウジング部材は、ハウジング部材の内部と外部とを連通するように開口形成された第1開口部と、ハウジング部材が支持部材における走査方向の他端側端部と走査方向において対向する部分に、ハウジング部材の内部と外部とを連通するように開口形成された第2開口部とを備える。
本発明に係るインクジェットプリンタによると、印刷媒体の印刷対象となる部分を支持する支持部材の上方に配設されたヘッド装置の外側部にファンが取り付けられ、このファンは、ヘッド装置を移動させて印刷が行われているときに作動する。このため、印刷媒体に対してインクを噴射した直後に強制乾燥が行われ、インクを早期に蒸発させて印刷物を早期に出来上がりの状態にすることができるようになる。また、ヘッド装置の周辺が換気されるため、インク噴射孔が結露によって目詰まりせず、印刷性能の低下が防がれる。また、ファンがヘッド装置とともに移動されるため、1つのファンを設ければ印刷媒体の印刷対象となる部分に対し、搬送方向と直交する方向の全範囲に渡って強制乾燥を行わせることができるようになるため、ファンの個数が減って低コスト化を図ることができる。
なお、インクを吸引するメンテナンス装置がヘッド装置の移動方向の一端側に設けられているときに、ファンが同じようにヘッド装置の外側部においてヘッド装置の移動方向一端側に取り付けられていると、ファンからの送風によってメンテナンス装置に付着しているインクが吹き飛ばされるおそれがある。上記のように、メンテナンス装置の配設側と逆側にファンを設けることにより、このような問題が生じない。
また、支持部材やヘッド装置を収容するハウジング部材が設けられてヘッド装置の周辺の雰囲気がこのような成分で飽和されやすい形態であるときには、ハウジング部材の内外を連通させる吸気口と排気口を形成することにより、外部から取り込まれたエアをファンから送風し、ファンから送風されて蒸発したインクの液体成分を含んだエアを外部に排出することができる。これにより、ヘッド装置の周辺が換気されてヘッド装置に結露が生じるおそれが低減される。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図3に模式的に示すように、本構成例のインクジェットプリンタ1は、例えばロール紙のように大型サイズのシート状の印刷媒体10に対して印刷を行う産業用途の印刷装置であり、印刷媒体10の印刷対象となる部分を支持するステージ2と、印刷媒体10を所定の搬送方向に搬送する搬送装置3と、ステージ2の上方に印刷媒体10の搬送方向と直交する方向に往復移動自在に設けられたプリンタヘッド4とがハウジング9の内部に収容されて構成されている。以降では、図示する矢印Fを前方、矢印Lを左方、矢印Uを上方として説明しており、前後方向が印刷媒体10の搬送方向に対応し、左右方向がプリンタヘッド4の移動方向に対応している。
ステージ2は、矩形状の水平な支持面21を有し、この支持面21上に印刷媒体10の印刷対象となる部分を載置させて支持することができる。このとき、印刷媒体10は、支持面21に開口する多数の小孔22を介して支持面21上に負圧吸引される。
搬送装置3は、ステージ2に対して搬送方向供給側(後方)に配設されたメインローラ30と、ステージ2に対して搬送方向排出側(前方)に配設された排紙ローラ35とを有して構成される。メインローラ30および排紙ローラ35はそれぞれ、左右に延びる回転軸を中心として回転自在に設けられて印刷媒体10を上下に挟持する送りローラ31,36および押えローラ32,37を有して構成される。各送りローラ31,36は、押えローラ32,37に対して下方に配置されており、例えばサーボモータ等の電動アクチュエータによって正逆方向に回転駆動される。押えローラ32,37は、図1に示すように送りローラ31,36の外周面に上方から押圧力を作用させて送りローラ31,36との間に介設される印刷媒体10を挟持可能な搬送位置と、図示略するが送りローラ31,36から上方に離間した退避位置との間で、上下に移動自在になっている。印刷媒体10が挟持された状態で送りローラ31,36が回転駆動されると、押えローラ32,37が従動されて印刷媒体10が送りローラ31,36の回転方向に応じて前後に搬送される。
プリンタヘッド4は、ステージ2の支持面21の上方を左右に延びるレール状のガイド部材46に取り付けられたヘッドブラケット41と、ヘッドブラケット41によって左右に並んで保持される複数のヘッド42とを有して構成されている。ヘッドブラケット41は、外形がほぼ矩形箱状に成形されて左右の側面の間にヘッド42を位置させて保持しており、電動アクチュエータによってヘッド42を保持したままでガイド部材46に沿って左右に往復移動される。各ヘッド42は、図示しないインク供給部からインクが供給されるインク流路が内部に形成され、図4に示すようにステージ2の支持面21に対向される下面にこのインク流路に繋がるインク噴射孔43が前後左右に並んで開口しており、ピエゾ素子等の作動によってインク流路内の圧力が変動されることによってインク流路内のインクがインク噴射孔43から下方に噴射されるように構成されている。
なお、ハウジング9は、下方のベース部91に対して上方のカバー部92が着脱自在に組み付けられて構成される。また、カバー部92がベース部91に組み付けられることによって一体となったハウジング9の前端面には、内部と外部を連通させる排出口94が左右に延びて形成される。なお、ハウジング9の内部においてメインローラ30の後下方に、ロールされた印刷媒体10を保持する保持機構16が配設されており、ハウジング9の外部において排出口94の前下方に、印刷媒体10の印刷済みの部分を巻き取るための巻取機構17が配設されている。
このインクジェットプリンタ1において印刷動作を行う前に、印刷媒体10のセット作業が行われる。このセット作業により、保持機構16に保持されている印刷媒体10の端部が引き出されて巻取機構17に巻き取られた状態にされるようになっており、印刷媒体10がメイン側の送りローラ31の外周面、ステージ2の支持面21および排紙側の送りローラ36の外周面のそれぞれに載置される。その後、退避位置にあるメイン側の押えローラ32が図1に示す搬送位置に移動され、印刷媒体10がメインローラ30によって上下に挟持される。
そして、プリンタヘッド4を左右に一往復させる間にインク噴射孔43から支持面21に支持された印刷媒体10の印刷対象となる部分にインクを噴射させる。なお、本構成例では、印刷形態を片方向印刷として以降の説明をしており、方に移動させる間にのみインクを噴射させるようになっている。搬送装置3を作動させて印刷媒体10を前方に搬送することにより、後方から次にインクを噴射させる部分をプリンタヘッド4の下方まで搬送し、インクが噴射された部分を前方に搬送する。以後、このようにプリンタヘッド4の往復動作およびインクの噴射動作と、印刷媒体10の搬送動作とが繰り返されることにより、印刷媒体10に対する印刷が行われて印刷媒体10のインクが噴射された部分が排出口94からハウジング9の外部に排出される。なお、印刷媒体10は、負圧吸引によって支持面21から浮くことなくステージ2に支持されており、インクが噴射されるときに常にインク噴射孔43との対向間隔が適切に保持され、印刷性能が損なわれないようになっている。このような搬送装置3やプリンタヘッド4の作動制御は、図示しないコントローラによって行われるようになっている。
また、ハウジング9の内部には、ステージ2と排紙ローラ35との間を前後に並んで、予め定められた印刷動作が行われた後に印刷媒体10を切断して前後に分けるカッタ5と、印刷媒体10を温めるヒータ6とが設けられている。カッタ5は、上下および左右に移動自在に構成された保持部材51に切断刃52が保持されて構成されており、保持部材51が下方に移動されて切断刃52の刃先を印刷媒体10に当てた状態にして保持部材51が左右一方向に移動されることにより、印刷媒体10の切断が行われる。ヒータ6は、ステージ2から搬送された印刷媒体10を載置させる載置面61を有した平板状のパネル60を備えており、印刷媒体10のインクが噴射された部分が載置面61上で温められて早期にインクの液体成分を蒸発させて着色剤を定着させることができる。このため、印刷媒体10が巻取機構17によって巻き取られる段階ではインクが乾燥されており、巻取機構17によって巻き取られるときに印刷媒体10の裏面にインクが付着するようなことがない。なお、載置面61の上方には印刷媒体10を載置面61に押え付ける複数のローラ62が設けられており、印刷媒体10が載置面61から浮くことなく、インクの乾燥をムラ無く行わせることができる。
ハウジング9の内部において、ステージ2の左側には、インク噴射孔43から正常にインクが噴射される状態を保持するためのメンテナンス装置7が設けられている。また、ヘッドブラケット41の往復移動を案内するガイド部材46は、このメンテナンス装置7の上方まで延びており、プリンタヘッド4をメンテナンス装置7の上方まで移動させることができるようになっている。メンテナンス装置7は、上下に移動自在に設けられた基台7a上に左右(ヘッド42の整列方向)に並んで配設された複数のゴムキャップ71を有して構成されている。
このインクジェットプリンタ1においては、予め定められた印刷動作の終了後に、プリンタヘッド4をメンテナンス装置7の上方に移動させて基台7aを上方に移動させることにより、各ヘッド42の下面がゴムキャップ71で封止される。これにより、各ヘッド42のインク噴射孔43がゴムキャップ71によって密閉された空間内に位置され、インク噴射孔43から下方に臨むインクが乾燥することを防止することができる。また、起動時には、ゴムキャップ71によって密閉された空間を負圧にしてインク噴射孔43を介してインク流路内に供給されているインクが吸引される。これにより、乾燥されつつあったインクが取り除かれるとともにインク流路内がインク供給装置から新たに供給されたインクで満たされ、インク噴射孔43から正常にインクが噴射される状態になる。インクの吸引後に基台7aを下方に移動させて印刷動作が開始されるが、印刷動作中においてゴムキャップ71には、吸引されたインクの一部が残って付着した状態になっている。
ここで、印刷動作時には、カバー部92が取り付けられることによってプリンタヘッド4の周辺領域が閉塞されている。このため、プリンタヘッド4に外部から容易にアクセスすることができなくなって印刷動作時の安全確保が図られる一方、使用されるインクによっては、閉塞された周辺領域の雰囲気が高揮発性の成分で飽和されるおそれがある。このように飽和されることにより、ヘッド42の下面に結露が生じてインク噴射孔43が目詰まりし、インクが正常に噴射されなくなるおそれがある。
本構成例では、図2,図3に示すようにプリンタヘッド4にファン80が取り付けられている。このファン80は、最大静圧が40〜70Pa程度の小型の軸流ファンであり、プリンタヘッド4のヘッドブラケット41の右側面に締結されたファンブラケット47を介してプリンタヘッド4に固定されている。
プリンタヘッド4に固定された状態においてファン80は、回転軸がヘッドブラケット41の移動方向である左右水平方向に対して上下に傾けられて設けられており、吸込側が回転軸方向左上側に配置され、吐出側が回転軸方向右下側に配置されている。なお、ハウジング9には、カバー部92の右端面に、多数の円孔が並んでなる排気口95が形成されている。
このファン80は、印刷動作が行われているときに作動される。ファン80の作動により、図2,図3に破線矢印で示すようにハウジング9の内部には、印刷媒体10を排出させるための排出口94を介して外部から取り込まれたエアがファン80の吸込側に導かれる気流が形成され、また、ファン80の吐出側からのエアが、プリンタヘッド4の周辺領域を右側に向けて流れて排気口95から外部に排出される気流が形成される。このように、印刷媒体10を排出させるための排出口94は、ファン80に対しては、ハウジングの外部から内部にエアを取り入れるための吸気口としても機能する。また、排出口94とファン80との間にはヒータ6が配置されており、パネル60からの輻射熱によって高温になったヒータ6の周辺のエアがファン80の吸込側に取り込まれる。このため、ファン80の吐出側から温風を送風することが可能になる。
上記の通り、このインクジェットプリンタ1の印刷形態は、プリンタヘッド4の左方移動時にインクを噴射する片方向印刷の形態になっている。このため、プリンタヘッド4の左方移動時には、先の方移動時にインクが噴射された印刷媒体10の印刷対象となる部分に吐出側から送風されたエアを吹き付けることができる。プリンタヘッド4がステージ2の左側上方で待機されて搬送装置3により印刷媒体10が搬送される間においては、吐出側から送風されたエアが、プリンタヘッド4の周辺領域を右側の排気口95に向けて流れる。さらに、プリンタヘッド4の右方移動時には、徐々にファン80が排気口95に近付けられる。このため、プリンタヘッド4の周辺領域におけるエアの排気が促される。
このように、ファン80がプリンタヘッド4の側面に取り付けられているため、印刷媒体10に対してインクが噴射された直後にファン80からのエアを吹き付けることができる。このため、早期にインクが強制乾燥され、印刷物として出来上がりの状態になるまでの時間の短縮が図られる。同時に、プリンタヘッド4の周辺領域がハウジング9の外部から取り入れられたエアによって換気されるため、この周辺領域の雰囲気がインクの成分で飽和されず、ヘッド42の下面に結露が生じるおそれが低減される。このため、インク噴射孔43の目詰まりが防止され、印刷性能を保持することができる。
また、ファン80がプリンタヘッド4とともに移動されるため、この移動に伴って印刷媒体10の印刷対象となる部分に対し、1個のファンで印刷媒体10の搬送方向と直交する方向の全範囲に渡って強制乾燥を行わせることができる。したがって、従来のようにファンが固定されている形態に対し、ファンの個数が削減されて低コスト化が図られる。なお、本構成例のように、大型の印刷媒体10に対して印刷を行うためにプリンタヘッド4の移動範囲が大きく設定された産業用途のインクジェットプリンタ1においては、ファンが1個になることによるコスト削減の効果が高くなる。さらに、従来のように印刷媒体の排出口の近くに複数のファンが設けられる形態においては、印刷前の印刷媒体のセット作業において印刷媒体の端部を排出口から排出させた状態にする必要があるときに、ファンが邪魔になってセット作業が煩雑になるおそれがある。本構成例のように、プリンタヘッド4の側面にファン80を取り付ける構造により、印刷媒体10の端部を引き出してステージ2に載置された状態にし、排出口94から排出させて巻取機構17に巻き取らせる状態にするときに、ファン80が邪魔にならず、印刷媒体10のセット作業を簡単に行わせることができるようになる。
なお、本構成例では、安全確保を図るためもあってプリンタヘッド4の周辺領域が閉塞されているが、カバー部92にはファン80からのエアの流れる先に位置する右端面に排気口95が形成されており、プリンタヘッド4の周辺領域を流れるエアがハウジング9の外部にスムーズに排気される。しかも、左右に移動するプリンタヘッド4に対し、その移動方向の一側面である右側面にファン80を設けており、ファン80から送風されたエアがプリンタヘッド4の移動方向に流れる。このため、プリンタヘッド4の移動時に、ファン80と排気口95との距離を徐々に短くなってプリンタヘッド4の周辺領域のエアの排気が促されるようになり、この周辺領域の換気が十分に行われてヘッド42の下面に結露が生じるおそれが低減される。
また、ステージ2の左側には、インク噴射孔43からインクを強制吸引するメンテナンス装置7が設けられている。ここで、ファン80はヘッドブラケット41の右側面に取り付けられているため、メンテナンス装置7側にはファン80からのエアが吹き付けられないようになっている。このように、ファン80をプリンタヘッド4に対してプリンタヘッド4の移動方向の側面に取り付けるにあたっては、メンテナンス装置7が配設されている側と逆側に配設することにより、メンテナンス装置7に残留するインクがファン80の送風作動によって吹き飛ばされるようなことがなくなる。
さらに、ファン80と、外部からのエアが取り入れられて吸気口として機能する排出口94との間に、印刷媒体10を温めてインクの蒸発を促すヒータ6が配置されており、ファン80がヒータ6の周辺のエアを取り込んで印刷媒体10に温風を吹き付けることができる。このため、インクの強制乾燥の効果が高まって印刷物として出来上がりの状態になるまでの時間が短縮され、巻取機構17によって巻き取られる段階においてより確実にインクを乾燥させた状態にすることができる。また、このようにファン80に対して前方の排気口94を利用して外部のエアを内部に取り込んでおり、外部からのエアをファン80の吸込側に導かれる間にも、メンテナンス装置7を避けて外部からのエアがファン80の吸込側に導かれるようになっている。このように、吸込側への気流によってもメンテナンス装置7側に付着したインクが吹き飛ばされるようなことがない。
これまで、本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明したが、本発明の範囲は上記の構成に限られない。例えば、印刷形態は片方向印刷に限らず、双方向印刷であっても、上記構成例と同様の効果が得られる。また、上記構成例では、印刷動作が行われているときに常にファン80を作動させるとしたが、消費電力の節減を図るなどのため、ファン80を間欠的に駆動させるように構成してもよい。
本発明に係るインクジェットプリンタの左側断面視で示す模式図である。 上記インクジェットプリンタの平断面視で示す模式図である。 上記インクジェットプリンタにおいてステージおよびプリンタヘッドを正面視で示す模式図である。 上記プリンタヘッドに備えられるヘッドの下面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 ステージ(支持部材)
4 プリンタヘッド(ヘッド装置)
7 メンテナンス装置
9 ハウジング
10 印刷媒体
41 ヘッドブラケット
42 ヘッド
43 インク噴射孔
47 ファンブラケット
80 ファン
94 排出口(吸気口)
95 排気口

Claims (1)

  1. 所定方向に搬送される印刷媒体の印刷対象となる部分を支持する支持部材と、
    前記支持部材の上方に前記所定方向と直交する走査方向に往復移動自在に配設され、前記支持部材と上下に対向して前記支持部材に支持された印刷媒体に向けてインクを噴射するためのインク噴射孔を有してなるヘッド装置と、
    前記支持部材に対し前記走査方向の一端側で且つ前記ヘッド装置の下側に配設されて、前記インク噴射孔に負圧を作用させてインクを吸引するメインテナンス装置とを有し、
    前記ヘッド装置を前記走査方向の他端側から一端側に移動させながら前記支持部材に支持されている印刷媒体に前記インク噴射孔からインクを噴射することによって印刷を行うように構成されたインクジェットプリンタにおいて、
    前記ヘッド装置における前記走査方向の他端側の外側部に、前記走査方向の他端側に向けて斜め下方に送風するようにファンが取り付けられており、
    前記支持部材、前記ヘッド装置および前記メインテナンス装置を内部に収容するハウジング部材を有し、
    前記ハウジング部材は、
    前記ハウジング部材の内部と外部とを連通するように開口形成された第1開口部と、
    前記ハウジング部材が前記支持部材における前記走査方向の他端側端部と前記走査方向において対向する部分に、前記ハウジング部材の内部と外部とを連通するように開口形成された第2開口部とを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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