JP5322828B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ嵌合方向およびコネクタ嵌合直交方向のガタツキを抑える構成を備えたコネクタに関し、特に、部品点数を削減し、低コスト化、軽量化を可能とする改良技術に関する。
車両に使用されるコネクタは、走行時等の振動によって雌雄端子の接点部が磨耗して電気的接続不良の発生する虞がある。そこで、嵌合状態にある雌雄コネクタハウジングの相互のガタツキを抑制して、擦れ合いによる雌雄端子の接点部の磨耗を低減するように耐振機能を付与したコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図13は従来の耐振機能を有したコネクタの断面図である。
従来のコネクタ500は、インナハウジング501の外周面上に形成され且つ傾斜面503aを有するガタツキ規制部503と、インナハウジング501と雌型コネクタハウジング505との嵌合時にインナハウジング501を受け入れるために雌型コネクタハウジング505内に形成されたコネクタ嵌合室507と、コネクタ嵌合室507の内周面に形成され傾斜面503aと面接触可能な規制面509と、インナハウジング501とアウタハウジング511との間に配置されインナハウジング501と雌型コネクタハウジング505との完全嵌合時に傾斜面503aが規制面509と面接触し且つ当該規制面509を押圧するようにインナハウジング501を雌型コネクタハウジング505への嵌合方向に弾性反発力で付勢する金属製のコイルバネ513と、を備えている。なお、図13中、515は雌型コネクタ、517は雄型コネクタ、519は雌端子、521は雄端子、523は防水パッキンを示す。
このコネクタ500では、雄型コネクタ517をインナハウジング501とアウタハウジング511に分割し、インナハウジング501とアウタハウジング511の間にコイルバネ513を設置し、コイルバネ513の反力でインナハウジング501の傾斜面503aを雌型コネクタ515の規制面509に押し付けることにより、常時荷重をかけ、嵌合状態の雄型コネクタ517と雌型コネクタ515との間に生じるコネクタ嵌合方向及びコネクタ嵌合直交方向のガタツキを防止し、雌雄両端子519,521の電気接触部の摩耗等を防止している。
特開2006−24458号公報
しかしながら、上記した従来のコネクタ500は、雌雄両端子519,521の摩耗等防止を目的に、雄型コネクタ517をインナハウジング501とアウタハウジング511に分割し、これらハウジング間にコイルバネ513を設置し、その反力でインナハウジング501の傾斜面503aを雌型コネクタ515の規制面509に押し付け、常時荷重をかけ、コネクタ嵌合方向及びコネクタ嵌合直交方向のガタツキを防止する。このため、雄型コネクタハウジングを2つに分割しなければならないとともに、その間に複数のコイルバネ513が必要となり、耐振機能を有しない通常コネクタに比べ、部品点数が大幅に増大し、コストが増大し、重量が増した。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、簡素な構造で両コネクタハウジングの相対移動を規制できるコネクタを提供し、もって、耐振機能を付与するコネクタの部品点数を削減し、低コスト化、軽量化を図ることを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 外面にフード部を備えた雌コネクタハウジングと、前記フード部と該フード部の内方側に位置する端子収容室との間に挿入される雄コネクタハウジングとを備え、両コネクタハウジングが嵌合することにより各コネクタハウジングに収容された雌雄端子が互いに接続するコネクタにおいて、
前記フード部の内壁面と該内壁面に対向する前記雄コネクタハウジングの外壁面とのそれぞれの部位に半球状の突起又は該突起を係止可能にする半球面状の凹部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合時、前記突起と前記凹部とが圧接状態で係合することを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、雌コネクタハウジングと雄コネクタハウジングが嵌合を開始すると、雄コネクタハウジングが雌コネクタハウジングのフード部に入り、フード部の内壁面から突出する突起が雄コネクタハウジングの先端に当たる。さらに嵌合が進むと、フード部が撓んで持ち上がり、突起の先端が雄コネクタハウジングの外壁面上を進む。突起が凹部に達すると、突起はフード部の撓みによる反発力で凹部に嵌る。突起は、凹部に入り込んだ状態に保たれ、これにより、両コネクタハウジングのコネクタ嵌合方向及びコネクタ嵌合直交方向の相対移動が規制され、ガタが生じ難くなる。なお、ここでの「撓み」とは、弾性変形及び塑性変形を含む広義の変形を言う。
(2) (1)のコネクタであって、
前記突起及び前記凹部が略同径に形成されていることを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、突起及び凹部が略同径となることで、隙間のない嵌め合いとなり、突起が凹部に入り込んだ状態でのコネクタ嵌合方向及びコネクタ嵌合直交方向の相対移動の規制作用が高まる。
(3) (1)又は(2)のコネクタであって、
前記凹部が前記突起より大径に形成されるとともに、両者の球面中心と接触点を通る直線がコネクタ嵌合方向に直交することを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、大径の凹部の内に小径の突起が入って突起の先端が凹部の最深部に当接する。両者の球面中心と接触点を通る直線がコネクタ嵌合方向に直交することで、両コネクタハウジングの嵌合方向に直交する方向の相対移動が規制される。また、突起が凹部の最深部に接しているので、コネクタ嵌合方向の相対移動(球状凹面を這い上がろうとする移動)にも突起は凹部の球面から反力を受けることとなり、この反力がコネクタ嵌合方向の相対移動の規制力として働く。
(4) (1)又は(2)のコネクタであって、
前記凹部の球面中心を通りコネクタ嵌合方向に直交する直線を挟んでハウジング相互当接部の反対側に接触点が位置することを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、両コネクタハウジングの嵌合が完了すると、ハウジング相互当接部(例えば雌コネクタハウジングの端子収容室の先端面と雄コネクタハウジングの受入部座面との当接部)が当接状態となり、それ以上の嵌合方向の相対移動が阻止される。この状態で、凹部の球面中心を通り嵌合方向に直交する直線を挟んでハウジング相互当接部の反対側に接触点が位置することで、凹部と突起とには、突起の接触点と凹部の最深部とを接近させようとする力(求心力)が相互に働く。この力は、雌コネクタハウジングでは、端子収容室の先端面を受入部座面に押圧する方向の力となり、雄コネクタハウジングでは、受入部座面を端子収容室の先端面に押圧する方向の力となる。つまり、ハウジング相互当接部で当接面同士をより強く当接させる力が作用する。これにより、嵌合解除方向への移動が生じ難くなる。同時に、凹部の球面が突起から押圧されていることにより、両コネクタハウジングの嵌合方向に直交する方向の相対移動も規制され、ガタが生じ難くなる。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つのコネクタであって、
前記フード部が弾性力を有していることを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、フード部が弾性力を有していることで、嵌合時に、フード部が弾性変形して持ち上がり、突起が凹部に達すると、突起はフード部の弾性復元力で凹部に嵌る。両コネクタハウジングが再び嵌合解除されれば、フード部の変形は解消され、元の形状に戻る。フード部が弾性力を有することで、両コネクタハウジングの挿入性への影響も少なくできる。
(6) (1)〜(5)のいずれか1つのコネクタであって、
前記突起が前記フード部に形成され、前記凹部が前記雄コネクタハウジングに形成されていることを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、フード部の内壁面から突起が突出し、この突起を形成する際の金型が凹型となり、成形が容易となる。逆に、フード部の内壁面に凹部を形成した場合には、金型が凸型となり、凸型が引っ掛かり離型が困難となる。
(7) (1)〜(6)のいずれか1つのコネクタであって、
前記突起及び前記凹部がコネクタハウジングの両側面のそれぞれに少なくとも2組形成されていることを特徴とするコネクタ。
このコネクタによれば、それぞれの側面に、突起及び凹部が2組設けられていることで、2箇所で動きを抑えられ、より大きな荷重(振動荷重)に耐えることが可能となる。突起及び凹部が1組の場合には、嵌り状態における突起及び凹部の球面中心を通りコネクタ嵌合方向に直交する直線を軸に、両コネクタハウジングが相対回転可能となるが、2組とすることでこの相対回転が規制され、よりガタツキが生じ難くなる。
本発明に係るコネクタによれば、フード部の内壁面と雄コネクタハウジングの外壁面とに、半球状の突起又はこの突起を係止可能にする半球面状の凹部を設け、両コネクタハウジングの嵌合時、突起と凹部とを圧接状態で係合するので、簡素な構造で両コネクタハウジングの相対移動を規制することができるようになり、特に耐振機能を付与するコネクタの部品点数を削減し、低コスト化、軽量化を達成できる。
本発明に係るコネクタの雌コネクタハウジングの斜視図である。 本発明に係るコネクタの雄コネクタハウジングの斜視図である。 図1に示した雌コネクタハウジングの正面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図2に示した雄コネクタハウジングの側面図である。 両コネクタハウジングの嵌合前を(a)、嵌合途中を(b)、嵌合完了を(c)で示した嵌合過程を表す平断面図である。 図7の嵌合途中C部拡大図である。 嵌合完了状態の要部拡大図である。 凹部が大径に形成された変形例に係るコネクタの凹部及び突起の断面図である。 ハウジング相互当接部の反対側に接触点を位置させる変形例に係るコネクタの要部拡大図である。 図11に示した凹部及び突起の拡大図である。 従来の耐振機能を有したコネクタの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るコネクタの雌コネクタハウジングの斜視図である。
本実施の形態に係るコネクタ100(図7参照)は、形状の合った部分を相互に嵌め合わせて(嵌合して)一体となる(結合する)雌コネクタ11と、雄コネクタ13(図2参照)とからなる。雌コネクタ11は雌コネクタハウジング15を有し、雄コネクタ13は雄コネクタハウジング17(図2参照)を有する。雌コネクタハウジング15、雄コネクタハウジング17は、それぞれ合成樹脂材料を射出成形することなどにより形成されている。
雌コネクタハウジング15は、外面に偏平筒状のフード部21を備える。フード部21は、コネクタ嵌合方向(正確にはコネクタ嵌合・離脱方向)aの結合側に、結合開口23を有する。フード部21の内方側には略相似形の端子収容室25がコネクタ嵌合方向aの同軸線上に設けられている。端子収容室25には複数のキャビティ27(図5参照)が並設され、キャビティ27は端子収容室25の先端面29で雄端子進入口27a(図5参照)となって開口する。端子収容室25とフード部21の間には、雄コネクタハウジング17の結合先端部35(図2参照)と嵌合する環状空間(受入部)31が形成される。
雌コネクタハウジング15は、不図示の枢軸により回動自在に支持された回転ロックレバー33を備える。回転ロックレバー33は、雌コネクタハウジング15と雄コネクタハウジング17とが少ない力で容易に嵌合及び離脱されるように、両コネクタハウジング15,17の嵌脱動作を支援し、さらにはそれらの嵌合状態が維持されるようにロックを可能とする。
図2は本発明に係るコネクタの雄コネクタハウジングの斜視図である。
雄コネクタハウジング17は、偏平筒状の外形状で形成され、コネクタ嵌合方向aの結合側が結合先端部35となって受入部31と嵌合する。結合先端部35の上面には回転ロックレバー33の嵌脱動作支援時に係合する凸部37,37と、ロック時に係合するロック部39とが突設される。結合先端部35は、端子収容室25を受け入れる端子収容室受入開口部41を有し、この端子収容室受入開口部41の内部には雌コネクタハウジング15の各キャビティ27に対応する複数の雄端子43(図7参照)を突出させている。
雌コネクタハウジング15の各キャビティ27には雌端子45(図5参照)が収容され、雌端子45は雄端子進入口27aから進入する雄端子43を受け入れて接触し電気的に接続する。すなわち、コネクタ100は、両コネクタハウジング15,17が嵌合することにより、各コネクタハウジング15,17に収容された雌雄端子45,43を互いに接続する。
図3は図1に示した雌コネクタハウジングの正面図、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図である。
コネクタ100は、フード部21の内壁面47と、この内壁面47(図4参照)に対向する雄コネクタハウジング17の外壁面49(図2参照)とのそれぞれの部位に、半球状の突起51又はこの突起51を係止可能にする半球面状の凹部53を備えている。これら突起51と凹部53は、両コネクタハウジング15,17の嵌合時、圧接状態で係合する。突起51は、両コネクタハウジング15,17が嵌合されたとき、必ず凹部53の範囲に入るよう寸法設定されている。
本実施の形態では、突起51がフード部21の内壁面47に形成され、凹部53が雄コネクタハウジング17の外壁面49に形成される。突起51がフード部21に形成されることで、フード部21の内壁面47から突起51が突出し、この突起51を形成する際の金型が凹型となり、成形が容易となる。逆に、フード部21の内壁面47に凹部53を形成した場合には、金型が凸型となり、凸型が引っ掛かり離型が困難となる。また、突起51を雄コネクタハウジング17の外壁面49に設ければ、雄コネクタハウジング17の外形寸法が大きくなるが、本実施の形態のように外壁面49に凹部53を設ければこのような大型化が避けられる。また、フード部21内に突起51を設ければ、外壁面49に設ける構成に比べ、突起51の傷つきを防止して保護に有効となる。
なお、本実施の形態では、突起51をフード部21に形成し、凹部53を雄コネクタハウジング17の外壁面49に形成することで、上記した成形容易性等の利点が得られるが、本発明に係るコネクタは、これに限定されるものではない。すなわち、フード部21の内壁面47に凹部53を形成し、雄コネクタハウジング17の外壁面49に突起51を形成しても後述する発明の効果は同様に奏する。
フード部21は、突起51の設けられている側壁部が他の壁部よりも厚みの薄い薄肉部55(図5参照)となっている。薄肉部55は、弾性力を有している。フード部21は、薄肉部55が弾性力を有していることにより、嵌合時に、薄肉部55が弾性変形して持ち上がり、突起51が凹部53に達すると、突起51は薄肉部55の弾性復元力で凹部53に嵌る。両コネクタハウジング15,17が再び嵌合解除されれば、薄肉部55の変形は解消され、元の形状に戻る。薄肉部55が弾性力を有することで、両コネクタハウジング15,17の挿入性への影響も少なくなっている。つまり、挿入性を低下させることなく、ガタツキを抑止している。
図6は図2に示した雄コネクタハウジングの側面図である。
この実施の形態では、突起51及び凹部53が略同径に形成されている。より正確には、略同一半径の球面の一部分で形成されている。球状とすることにより、突起51は、凹部53の中心(最深部)に留まろうとするので、360度方向の動きを抑えることができる。突起51及び凹部53が略同径となることで、隙間のない嵌め合いとなり、突起51が凹部53に入り込んだ状態で、コネクタ嵌合方向a及びコネクタ嵌合直交方向b(図5,図6参照)の相対移動の規制作用を高めることができる。
なお、突起51及び凹部53は、球面状となることで、以下の効果も有する。すなわち、360度方向の動きを抑える作用は、球面状以外にピラミット形、円錐形等の相補的な凹凸形状においても得られるが、これらピラミット形、円錐形等の凹凸形状では、先端が細い(稜線がエッジとなる)ので、振動による相対的な摺接により力が集中して変形する可能性がある。このような変形は、突起51及び凹部53のガタツキ抑止作用を急激に低下させる。これに対し、本実施の形態のような球面状とすることで力の集中が少なく変形を生じ難くできる。
また、振動以外に、突起51及び凹部53が球面状であると、コネクタ挿入離脱時に加わる力に対しても上記同様に変形が生じ難い。さらに、球面状であると、コネクタ挿入離脱時の傾きを配慮しなくてもよい。例えばピラミット形とした構成では、コネクタ挿入時に傾きが生じると、稜線が潰れて変形する不具合が生じる。球面状とすることによりこのような問題も生じ難くできる。
突起51及び凹部53は、両コネクタハウジング15,17の両側面のそれぞれに少なくとも2組形成されている。2組の離間方向は任意でよい。それぞれの側面に、突起51及び凹部53が2組設けられていることで、2箇所で動きを抑えられ、より大きな荷重(振動荷重)に耐えることが可能となる。突起51及び凹部53が1組の場合には、嵌り状態における突起51及び凹部53の球面中心O1,O2(図10参照)を通りコネクタ嵌合方向aに直交する直線L(図10参照)を軸に、両コネクタハウジング15,17が相対回転可能となるが、2組とすることでこの相対回転が規制され、ガタツキが生じ難くなる。
次に、上記のように構成されたコネクタの作用を説明する。
図7は両コネクタハウジングの嵌合前を(a)、嵌合途中を(b)、嵌合完了を(c)で示した嵌合過程を表す平断面図、図8は図7の嵌合途中C部拡大図、図9は嵌合完了状態の要部拡大図である。
コネクタ100を嵌合するには、図1に示した回転ロックレバー33をアンロック位置に配置させた状態で、雌コネクタハウジング15の受入部31に、雄コネクタハウジング17の結合先端部35を挿入する。受入部31に結合先端部35を挿入していくと、雄コネクタハウジング17の凸部37,37と、ロック部39とが回転ロックレバー33の不図示のロック部受け入れ部に進入し、雌コネクタハウジング15と雄コネクタハウジング17が半嵌合状態となる。
次いで、回転ロックレバー33を回動し、アンロック位置からロック位置側に倒していくと、凸部37,37が不図示のロック位置に移動し、図7(b)に示すように、両コネクタハウジング15,17の嵌合動作が進行する。この際、図8に示すように、フード部21の内壁面47から突出する突起51が雄コネクタハウジング17の結合先端部35の先端に当たる。さらに嵌合が進むと、フード部21が撓んで持ち上がり、突起51の先端が雄コネクタハウジング17の外壁面49上を進む。
この状態からさらに回転ロックレバー33を回動していき、回転ロックレバー33をロック位置に配置すると、雌コネクタハウジング15と雄コネクタハウジング17が完全嵌合し、図7(c)に示すように、突起51が凹部53に達する。突起51は、フード部21の薄肉部55の撓みによる反発力で図9に示すように凹部53に嵌る。突起51は、凹部53に入り込んだ状態に保たれ、これにより、両コネクタハウジング15,17のコネクタ嵌合方向a及びコネクタ嵌合直交方向bの相対移動が規制され、ガタが生じ難くなる。なお、ここでの「撓み」とは、弾性変形及び塑性変形を含む広義の変形を言う。
このコネクタ完全嵌合状態では、回転ロックレバー33により雌コネクタハウジング15と雄コネクタハウジング17が離脱不能にロックされ、その嵌合状態が維持され、しかも、突起51がフード部21の弾性復元力により凹部53を押圧する状態に維持される。同時に、雌端子45の箱形の電気接触部内に雄端子43の平板形の電気接触部が挿入されており、雌雄端子45,43の電気接触部同士が電気的に接続される。
本実施の形態に係るコネクタ100は、上記した構成を基本として有するが、本発明に係るコネクタは、以下の各変形例に係る構成を備えることもできる。
図10は凹部が大径に形成された変形例に係るコネクタの凹部及び突起の断面図である。
この変形例は、凹部53Aが突起51より大径に形成されるとともに、両者の球面中心O1,O2と接触点S1を通る直線Lがコネクタ嵌合方向aに直交する。
この変形例では、大径の凹部53Aの内に小径の突起51が入って突起51の先端が凹部53Aの最深部に当接する。両者の球面中心O1,O2と接触点S1を通る直線Lがコネクタ嵌合方向aに直交することで、両コネクタハウジング15,17の嵌合方向aに直交する方向bの相対移動が規制される。また、突起51が凹部53Aの最深部に接しているので、コネクタ嵌合方向aの相対移動(球状凹面を矢印d方向に這い上がろうとする移動)にも突起51は凹部53Aの球面から反力を受けることとなり、この反力が両コネクタハウジング15,17のコネクタ嵌合方向aにおける相対移動の規制力として働く。
次に、凹部53Aと突起51の位置をずらした変形例を説明する。
図11はハウジング相互当接部の反対側に接触点を位置させる変形例に係るコネクタの要部拡大図、図12は図11に示した凹部及び突起の拡大図である。
この変形例は、凹部53Aと突起51の位置をずらして構成される。より具体的には、図12に示すように、凹部53Aの球面中心O2を通りコネクタ嵌合方向aに直交する直線Lを挟んでハウジング相互当接部57の反対側に接触点S1が位置する。ハウジング相互当接部57は、例えば図11に示す端子収容室25の先端面29と、雄コネクタハウジング17の端子収容室受入開口部41における受入部座面59とすることができる。なお、ハウジング相互当接部57は、この他の部位であってもよい。
図11に示すように、一対の凹部53A,53A同士の距離Pと、一対の突起51,51同士の距離Pは、一致している。一方。ハウジング相互当接部57に近い凹部53Aの距離Kは、ハウジング相互当接部57に近い突起51の距離K1より小さく設定されている(K<K1)。なお、この変形例では、凹部53Aが大径であるが、凹部53Aは突起51と同径の凹部53であってもよい。
この変形例によれば、図11に示すように、両コネクタハウジング15,17の嵌合が完了すると、ハウジング相互当接部57が当接状態となり、それ以上の嵌合方向の相対移動が阻止される。この状態で、図12に示すように、凹部53Aの球面中心O2を通り嵌合方向aに直交する直線Lを挟んでハウジング相互当接部57の反対側に接触点S1が位置する。つまり、接触点S1が凹部53Aの最深部61に一致していない。したがって、フード部21は薄肉部55が撓んで持ち上がり、その撓み復元力が接触点S1に加わる。このことで、凹部53Aと突起51には、突起51の接触点S1と凹部53Aの最深部61をちかづけようとする力(求心力)が相互に働く。
この力は、雌コネクタハウジング15では、端子収容室25の先端面29を受入部座面59に押圧する方向の力となり、雄コネクタハウジング17では、受入部座面59を端子収容室25の先端面29に押圧する方向の力となる。つまり、ハウジング相互当接部57で当接面29,59同士をより強く当接させる力が常時作用する。これにより、嵌合解除方向aへの移動が生じ難くなる。同時に、凹部53Aの球面が突起51から強く押圧されていることにより、両コネクタハウジング15,17の嵌合方向aに直交する方向bの相対移動も規制され、ガタツキが生じ難くなる。
したがって、本実施の形態に係るコネクタ100によれば、フード部21の内壁面47と雄コネクタハウジング17の外壁面49とに、半球状の突起51又はこの突起51を係止可能にする半球面状の凹部53を設け、両コネクタハウジング15,17の嵌合時、突起51と凹部53とを圧接状態で係合するので、二重のハウジング構造やバネを除いた簡素な構造で両コネクタハウジング15,17の相対移動を規制することができるようになり、特に耐振機能を付与するコネクタ100の部品点数を削減し、低コスト化、軽量化を達成することができる。
15 雌コネクタハウジング
17 雄コネクタハウジング
21 フード部
25 端子収容室
43 雄端子
45 雌端子
47 フード部の内壁面
49 雄コネクタハウジングの外壁面
51 突起
53 凹部
57 ハウジング相互当接部
100 コネクタ
L 凹部の球面中心を通り嵌合方向に直交する直線
O1,O2 球面中心
S1 接触点
a 嵌合方向

Claims (7)

  1. 外面にフード部を備えた雌コネクタハウジングと、前記フード部と該フード部の内方側に位置する端子収容室との間に挿入される雄コネクタハウジングとを備え、両コネクタハウジングが嵌合することにより各コネクタハウジングに収容された雌雄端子が互いに接続するコネクタにおいて、
    前記フード部の内壁面と該内壁面に対向する前記雄コネクタハウジングの外壁面とのそれぞれの部位に半球状の突起又は該突起を係止可能にする半球面状の凹部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合時、前記突起と前記凹部とが圧接状態で係合することを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記突起及び前記凹部が略同径に形成されていることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
    前記凹部が前記突起より大径に形成されるとともに、両者の球面中心と接触点を通る直線がコネクタ嵌合方向に直交することを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
    前記凹部の球面中心を通りコネクタ嵌合方向に直交する直線を挟んでハウジング相互当接部の反対側に接触点が位置することを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコネクタであって、
    前記フード部が弾性力を有していることを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のコネクタであって、
    前記突起が前記フード部に形成され、前記凹部が前記雄コネクタハウジングに形成されていることを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のコネクタであって、
    前記突起及び前記凹部がコネクタハウジングの両側面のそれぞれに少なくとも2組形成されていることを特徴とするコネクタ。
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