JP5321412B2 - 工作機械の工具洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主軸に装着する工具表面に付着した切粉等を洗浄する工作機械の工具洗浄装置に関するものである。
従来より、工作機械は、工具による被切削物の切削個所にクーラント液を噴射して加工精度や工具寿命が向上するようにしている。
最近のマシニングセンタなどの工作機械においては工具交換装置を有し、切削工具と工具ホルダとからなる工具の自動交換を行う。
工具交換時に、工具ホルダの主軸装着面に切粉が付着した状態で工具を主軸に装着した場合、主軸に対する工具の位置ずれが発生し、切削加工精度は低下する。前述した問題点を解決するために、従来の工作機械は、工具ホルダの主軸装着面を洗浄液となるクーラント液やエアブローによって洗浄している。
特許文献1は、主軸の先端にクーラント液を噴射可能な洗浄ノズルを設け、この洗浄ノズルとエア源となるエアコンプレッサとを接続し、工具ホルダの主軸装着面に対してクーラント液をエアアシストしながら噴射する技術を提案している。特許文献1では、エアを混合したクーラント液は、工具ホルダの主軸装着面に付着する切粉等を洗浄する。
特開2002−273640号公報
被切削物の切削個所に噴射するクーラント液は、所定噴射圧、例えば、0.03MPa程度のポンプがクーラントタンクから噴射ノズル開口まで送る構成となっている。工作機械は、工具ホルダの主軸装着面に付着する切粉等の洗浄においても、前記ポンプから噴射するクーラント液を洗浄液に兼用することが一般的である。それ故、工作機械は、切削個所に送るクーラント液を分岐させて洗浄ノズルに送る構成としている。
切削個所に噴射するクーラント液は、切削個所の潤滑や冷却を主な機能とし、ポンプはクーラント液を搬送する程度の噴射圧に設定している。工具洗浄では、洗浄液は工具ホルダの主軸装着面に付着する切粉等を噴射圧力により除去する機能を必要とするため、前記のようなポンプ噴射圧では充分な洗浄効果を得ることができない。
特許文献1では、クーラント液と加圧エアとの混合体を工具に噴射するため、工具に噴射される時間当たりのクーラント液量が減少する。切粉等の除去では、クーラント液等の液体で洗い流すことが最も効果的であり、エアは洗浄液に比べて除去効率で劣る。しかも、クーラント液と加圧エアとの混合体とされるため、噴射されるクーラント液にはエア源の供給圧力、所謂出力が充分に付加されない。つまり、洗浄効果を高めた噴射圧のクーラント液を得るには、高出力のエア源が必要となる。
また、工具洗浄では、工具交換における短時間の間に所定噴射圧のクーラント液を途切れることなく且つ安定して噴射する必要がある。クーラントタンクから洗浄ノズルまでクーラント液を搬送する場合、通路が長いことから通路抵抗が大きく、更に、流路途中のフィルタの目詰まりやポンプ駆動の脈動等応答性を阻害する要因が存在する。
本発明の目的は、洗浄液の供給安定性と応答性とを備えた高圧力の洗浄液を噴射可能な工具洗浄装置を提供することである。
請求項1の工作機械の工具洗浄装置は、主軸に装着する工具を洗浄する洗浄液を貯留するタンクと、該タンクに貯留した洗浄液を前記工具に噴射可能なノズル手段と、前記洗浄液を前記タンクから前記ノズル手段に供給可能な洗浄液供給手段とを有する工作機械の工具洗浄装置において、前記タンクと前記ノズル手段との間に配置し、前記洗浄液供給手段から供給された洗浄液を貯留し且つ貯留した洗浄液を前記ノズル手段に供給可能な洗浄液貯留容器と、前記ノズル手段と前記洗浄液貯留容器とを接続する洗浄液通路及びこの洗浄液通路を開閉可能な第1のバルブ手段と、前記洗浄液貯留容器に貯留された洗浄液を加圧する加圧手段であって、加圧エアを発生するエア供給手段と、該エア供給手段から前記洗浄液貯留容器に加圧エアを供給するエア供給通路とを備えた加圧手段と、前記エア供給通路及びこのエア供給通路を開閉可能な第2のバルブ手段と、前記洗浄液貯留容器から前記ノズル手段に洗浄液を供給して前記工具を洗浄後に、前記第1のバルブ手段と,前記第2のバルブ手段とを閉弁する際に、第1のバルブ手段を閉弁するタイミングを第2のバルブ手段を閉弁するタイミングよりも遅らせる閉弁遅延手段とを備えたことを特徴としている。
この工作機械の工具洗浄装置では、洗浄液供給手段から供給された洗浄液を貯留すると共に貯留した洗浄液をノズル手段に供給可能な洗浄液貯留容器を有するため、洗浄液をノズル手段に送る洗浄液通路を短くすることができ、通路抵抗を低減できる。しかも、予め工具洗浄で必要とされる洗浄液を貯留することができ、洗浄途中での洗浄液の途切れを防止することが可能となる。更に、加圧手段によって加圧された洗浄液をノズル手段に供給するため、容量の大きなポンプを必要とすることなく、洗浄力を高めることができる。
工具洗浄終了後、第1のバルブ手段と第2のバルブ手段を閉弁する際、閉弁遅延手段は、第1のバルブ手段の閉弁タイミングを第2のバルブ手段の閉弁タイミングよりも遅らせる。第2のバルブ手段閉弁後第1のバルブ手段が閉弁するまでの間、洗浄液貯留容器の洗浄液が洗浄液通路に流出する分だけ、加圧エアの洗浄液への加圧力が弱くなる。そのため、洗浄液貯留容器内の圧力を脱圧する際、洗浄液が外部に勢いよく流出することはない。
請求項2の工作機械の工具洗浄装置は、請求項1の発明において、前記洗浄液供給手段により前記洗浄液貯留容器に洗浄液を供給する際に前記洗浄液貯留容器の内部の加圧エアを前記タンクに排気する為の排気通路及びこの排気通路を開閉可能な第3のバルブ手段を備えたことを特徴としている。
請求項3の工作機械の工具洗浄装置は、請求項1又は2の発明において、前記第1のバルブ手段にパイロットエアを供給する第1のパイロットエア通路と、この第1のパイロットエア通路に介装した第1の電磁方向弁と、前記第2のバルブ手段にパイロットエアを供給する第2のパイロットエア通路と、この第2のパイロットエア通路に介装した第2の電磁方向弁と、前記第1の電磁方向弁と前記第2の電磁方向弁とを駆動制御する駆動制御手段とを更に備え、前記閉弁遅延手段は、前記第1の電磁方向弁を切換えるタイミングを、前記第2の電磁方向弁を切換えるタイミングよりも遅らせるように前記駆動制御手段が駆動制御することを特徴としている。
請求項4の工作機械の工具洗浄装置は、請求項1又は2の発明において、第1のバルブ手段にパイロットエアを供給する第1のパイロットエア通路と、第2のバルブ手段にパイロットエアを供給する第2のパイロットエア通路とを更に備え、前記閉弁遅延手段は、前記第1のパイロットエア通路に介装し且つ第1のバルブ手段が閉弁するときの作動速度を第2のバルブ手段が閉弁するときの作動速度よりも遅くする流量絞り手段で構成したことを特徴としている。
請求項5の工作機械の工具洗浄装置は、請求項1又は2の発明において、第1のバルブ手段にパイロットエアを供給する第1のパイロットエア通路と、第2のバルブ手段にパイロットエアを供給する第2のパイロットエア通路とを更に備え、前記閉弁遅延手段は、第1のパイロットエア通路の長さを、第2のパイロットエア通路の長さよりも長くしたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ポンプの容量を変更することなく、洗浄液の供給安定性と応答性とを備えた高圧力の洗浄液を噴射可能な洗浄装置を得ることができる。洗浄液貯留容器によって通路抵抗を低減できるため、洗浄液の供給安定性と応答性とを確保できる。しかも、加圧手段によって、洗浄液貯留容器内の洗浄液を加圧するため、工具洗浄時、加圧された洗浄液を工具に噴射することができる。それ故、ポンプの容量を高めることなく洗浄力を高めることができる。
工具洗浄終了後、閉弁遅延手段は、第1のバルブ手段を閉弁するタイミングを第2のバルブ手段を閉弁するタイミングよりも遅らせるので、エア供給通路を閉じた後洗浄液供給通路を閉じるまでの間洗浄液貯留容器内の洗浄液が洗浄液通路に流出する分だけ、加圧エアの洗浄液への加圧力が弱くなる。それ故、洗浄液貯留容器内の圧力を脱圧する場合、洗浄液が外部に勢いよく流出するのを防止できる。
請求項2の発明によれば、第3のバルブ手段は、洗浄液貯留容器の内部の加圧エアをタンクに排気する為の排気通路及びこの排気通路を開閉可能にするので、工具洗浄終了後に洗浄液貯留容器内の圧力を脱圧する為に排気通路を開けると、加圧エアによって洗浄液も排気通路を介してタンク側に流出するが、加圧エアの洗浄液への加圧力が弱まっており、洗浄液が排気通路を介してタンクに流出したときにタンクから洗浄液が溢れるのを防止できる。
請求項3の発明によれば、閉弁遅延手段は、第1の電磁方向弁を切換えるタイミングを、第2の電磁方向弁を切換えるタイミングよりも遅らせるように駆動制御手段が駆動制御するので、第1,第2電磁方向弁の切換えタイミングに応じて第1のバルブ手段を閉弁するタイミングを第2のバルブ手段を閉弁するタイミングよりも遅らせることができる。それ故、請求項1,2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、閉弁遅延手段は、第1のパイロットエア通路に介装し且つ第1のバルブ手段が閉弁するときの作動速度を第2のバルブ手段が閉弁するときの作動速度よりも遅くする流量絞り手段で構成したので、第1のパイロットエア通路を流動するエアの流量を調整できると共に、第1のバルブ手段を閉弁するタイミングを第2のバルブ手段を閉弁するタイミングよりも遅らせることができる。それ故、請求項1,2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、閉弁遅延手段は、第1のパイロットエア通路の長さを、第2のパイロットエア通路の長さよりも長くしたので、パイロットエアの第1,第2バルブ手段までの到達タイミングをずらすことができると共に、第1のバルブ手段を閉弁するタイミングを第2のバルブ手段を閉弁するタイミングよりも遅らせることができる。それ故、請求項1,2と同様の効果を奏する。
本発明の実施例1に係る工具洗浄装置の斜視図(タンク装着前)である。 図1の側面図(タンク装着後)である。 主軸と主軸ヘッドの正面図である。 図3の側面図(一部)である。 図3の底面図(一部)である。 主軸と主軸ヘッドの要部断面図である。 工具洗浄装置の回路図である。 工具洗浄装置の制御系のブロック図である。 工具洗浄制御を示すフローチャートである。 実施例2に係る工具洗浄装置の回路図である。 実施例3に係る工具洗浄装置の回路図である。
以下、本発明を実施する為の形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、この工作機械としてのマシニングセンタ1は、設置面である床面に固定されるベース部2と、XY軸駆動機構(図示省略)によってX軸、Y軸方向へ移動駆動可能なテーブル(図示省略)と、テーブル等の各機構を数値制御する制御部51を収納した制御箱3と、ベース部2の後部の上面に立設されて上方へ延びるコラム4とを有している。
更に、このマシニングセンタ1は、コラム4に昇降可能に装備された主軸ヘッド5と、この主軸ヘッド5に設けられた主軸6と、主軸ヘッド5をZ軸方向へ移動駆動可能な駆動機構7と、コラム4に装備されたATC8(自動工具交換装置)と、貯留タンク50(洗浄液貯留容器)を有している。貯留タンク50は、コラム4の上方に配置されている。
クーラントタンク10は、マシニングセンタ1の後方に設けたクーラント排出部9の下方にその前方端面が対向するよう配置している。尚、図中、クーラントタンク10をクーラント排出部9に装着する前段階を示している。クーラントタンク10は、上面の一部を開口した略箱状の貯留槽11と、該貯留槽11に着脱可能な回収槽12とを備えている。回収槽12は、クーラント排出部9から流出する使用済クーラント液に混ざった切粉を取り除く。貯留槽11は、回収槽12で切粉が取り除かれたクーラント液を貯留する。
1対の第1ポンプ13、第2ポンプ14は、切粉等を取り除いたクーラント液を貯留槽11から吸い上げて、マシニングセンタ1に循環供給するよう構成している。
第1ポンプ13(洗浄液供給手段)は、工具20と被切削物とが当接する切削個所に向かって噴射するクーラント液を供給するよう構成している。第1ポンプ13の吐出圧力は、0.030〜0.045MPaの範囲としている。第2ポンプ14は、切削箇所から切粉等を排出するクーラント液を供給するよう構成しており、吐出圧力は第1ポンプ13よりも大きく設定している。
貯留槽11の上端部において第1ポンプ13と第2ポンプ14の間に、下方を開口した略箱状の排液溜め53を固定している。工具交換終了時に貯留タンク50内の圧力を抜く為の排気通路37は、ソケット52を介して排液溜め53の上端部の前側部分に設けた入口に接続している。
図3〜図5に示すように、コラム4はATC8を装備している。ATC8は複数のポッド15がチェーン状部材16に連結されたマガジン17を有する。各ポッド15には種々の切削工具20a付き工具ホルダ21(図6参照)を選択的に着脱可能に挿入してある。マガジン17は指令信号に応じてそれらのポッド15を移動させて、指令されたポッド15を所定の交換位置に搬送する。以降、切削工具20aを取り付けた工具ホルダ21を工具20と称す。
ATC8は、主軸6と平行な軸回りに旋回する旋回アーム18を備え、旋回アーム18は主軸6に取り付けた工具20と、交換位置に搬送した工具20とを把持した後、旋回アーム18を下降させて、主軸6とポッド15とから工具20を取り外した後180度旋回させる。次に旋回アーム18を上昇させて主軸6に別の工具20を取り付けると共に交換位置のポッド15に主軸6から取り外した工具20を戻す。
図6に示すように、工具20は、ドリル等の切削工具20aと、この切削工具20aを保持させる工具ホルダ21とからなる。工具ホルダ21は、シャンク部21aとフランジ部21bとV溝部21cとを有する。主軸6に工具20を取り付けた状態において、工具ホルダ21のシャンク部21aがテーパ係合穴19にテーパ係合する。フランジ部21bの軸心方向位置規制面21dは、主軸6の先端の端面24に面当りする。それ故、主軸6は、テーパ係合穴19と、端面24とで工具ホルダ21の位置を規制する二面拘束型の構成となっている。主軸6は、工具ホルダ21のクランプ用係合部(図示省略)に係合して上方へ引きつける保持機構を有している。
次に、主軸6のテーパ係合穴19に装着した工具20を洗浄する洗浄機構について説明する。
図6に示すように、環状主軸キャップ22は、複数のボルト23で主軸6を回転自在に支持する主軸ヘッド5の下端に固定している。
主軸キャップ22の先端部分に形成された環状通路25を塞ぐ環状のノズル形成部材26の先端面は、主軸6の端面24とほぼ同高さ位置に設定している。この環状通路25はクーラント供給ポート27に接続し、クーラント供給ポート27はクーラントホース28(洗浄液通路)を介して貯留タンク50に接続している。
ノズル形成部材26に、主軸6の軸心の方へ向けてクーラント液の噴射流を傾斜状に噴射する環状の噴射ノズル29(ノズル手段)を形成している。この噴射ノズル29は複数の通路穴30によって環状通路25に接続している。環状通路25と複数の通路穴30はクーラント液を噴射ノズル29に供給する。噴射ノズル29は、クーラント液のテーパ筒状噴射流Aを噴射し、主軸6のテーパ係合穴19に向けて上方移動する工具ホルダ21のシャンク部21aの表面を洗浄する。
次に、図7に基づき、工具洗浄装置67の洗浄液回路について説明する。
工具洗浄装置67は、前述したクーラントタンク10と、噴射ノズル29と、第1ポンプ13と、クーラントホース28と、貯留タンク50と、排気通路37と、排液溜め53とを備えている。更に、工具洗浄装置67は、後述するエア源39と、第1エア通路40、第2エア通路41と、第3エア通路42と、分岐通路32と、複数の切替バルブ35,38,45と、複数の電磁弁43,44,56を有する。
第1ポンプ13は、貯留槽11から吸引したクーラント液をクーラント供給通路31に吐出し切削個所に送る。クーラント供給通路31から分岐した分岐通路32は、貯留タンク50の下端部に接続している。
分岐通路32は、クーラント液に混入した異物を除去するためのフィルタ部33と、フィルタ部33と貯留タンク50との間に設け、且つ貯留タンク50方向への流れのみを許容する逆止弁34とを配置している。
貯留タンク50の下端部と噴射ノズル29とを接続するクーラントホース28又は配管は、第1切替バルブ35(第1のバルブ手段)を有している。第1切替バルブ35は、クーラントホース28の通路を閉鎖する閉弁位置と噴射ノズル29方向への流通を可能とする開弁位置とに切替え可能としている。第1切替バルブ35は、付勢手段(バネ部材)により閉弁位置へ切替わり、後述する加圧エアにより開弁位置へ切替わる。
貯留タンク50は、下端部から所定高さの位置に液面センサ36を備えている。この液面センサ36の取付け高さは、クーラント液の残量が前記高さ以上のとき、標準的な洗浄工程を1回、例えば、5秒間の噴射を行ってもクーラント液の噴射途切れが発生しない位置に設置してある。5秒間の噴射を行ってもクーラント液の噴射途切れが発生しない液量が所定量に該当する。前記所定量は、1回の工具交換指令に基づいて工具交換を開始してから終了するまでに噴射ノズル29から噴射する量である。
貯留タンク50の上下方向中間領域には、クーラントタンク10に固定した排液溜め53と接続して貯留タンク50内の圧力を抜く、所謂脱圧用の排気通路37を設けている。排気通路37には、通路を遮断する閉弁位置と排液溜め53方向への流通を可能とする開弁位置とに切替え可能な第2切替バルブ38(第3のバルブ手段)が設置してある。第2切替バルブ38は、付勢手段(バネ部材)により開弁位置へ切替わり、後述する加圧エアにより閉弁位置へ切替わる。
本実施例では、クーラント液の加圧に工場のエア源39を用いている。工場のエア源39は、約0.5MPaの吐出圧(加圧エア)を得ることができるため、別途クーラント液を加圧するエアコンプレッサ等を必要としない。エア源39には、第1〜第3エア通路40,41,42の一端が夫々接続している。
第1エア通路40の他端近傍部は、第1電磁弁43(第1の電磁方向弁)に接続している。第1電磁弁43は、第1電磁弁43の下流方向のエア供給を禁止すると共に第1電磁弁43下流の圧力をサイレンサ43aを介して大気解放する第1位置と、第1電磁弁43下流方向のエア供給が可能な第2位置とが電気的に切替え可能となっている。
第1電磁弁43は、付勢手段(バネ部材)によりオフ状態で第1位置へ切替わり、制御部51によるオン操作により第2位置へ切替わる。第1電磁弁43下流には、第1切替バルブ35にエア源39からの加圧エアを供給可能な第4エア通路46(第1のパイロットエア通路)が接続している。
第2エア通路41の他端は、第2電磁弁44に接続している。第2電磁弁44は、第2電磁弁44下流方向のエア供給を禁止すると共に第2電磁弁44下流の圧力をサイレンサ44aを介して大気解放する第1位置と、第2電磁弁44下流方向のエア供給が可能な第2位置とが電気的に切替え可能となっている。
第2電磁弁44は、付勢手段(バネ部材)によりオフ状態で第1位置へ切替わり、制御部51によるオン操作により第2位置へ切替わる。第2電磁弁44の下流には、第2切替バルブ38にエア源39からの加圧エアを供給可能な第5エア通路47が接続している。
第3エア通路42の他端は、貯留タンク50の上端部分に接続している。第3エア通路42は、可変絞り弁48と、第3切替バルブ45(第2のバルブ手段)と、貯留タンク50方向のエア供給のみを許容する逆止弁49とを備えている。
第1エア通路40の他端は、第3電磁弁56(第2の電磁方向弁)に接続している。第3電磁弁56は、第3電磁弁56の下流方向のエア供給を禁止すると共に第3電磁弁56下流の圧力をサイレンサ56aを介して大気開放する第1位置と、第3電磁弁56下流方向のエア供給が可能な第2位置とが電気的に切替え可能となっている。
第3電磁弁56は、付勢手段(バネ部材)によりオフ状態で第1位置へ切替わり、制御部51によるオン操作により第2位置へ切替わる。第3電磁弁56の下流には、第3切替バルブ45にエア源39からの加圧エアを供給可能な第6エア通路55(第2のパイロットエア通路)が接続している。
第3切替バルブ45は、通路を遮断する閉弁位置と逆止弁49を介して貯留タンク50方向のエア供給を可能とする開弁位置とに切替え可能となっている。第3切替バルブ45は、付勢手段(バネ部材)により閉弁位置へ切替わり、後述する加圧エアにより開弁位置へ切替わる。
制御部51は、前述した第1電磁弁43,第2電磁弁44,第3電磁弁56を第1位置と第2位置とに切替制御する。制御部51は、第1電磁弁43をオン操作、所謂第2位置に作動した場合、エア源39の加圧エアは、第1電磁弁43を通過して第4エア通路46に流れる。第4エア通路46に流れた加圧エアは、第1切替バルブ35の付勢手段を圧縮し、第1切替バルブ35を開弁位置に切替える。これにより、貯留タンク50に貯留されるクーラント液は噴射ノズル29から噴射する。
制御部51は、第2電磁弁44をオン操作(所謂第2位置に作動)した場合、エア源39の加圧エアは、第2電磁弁44を通過して第5エア通路47に流れる。第5エア通路47に流れた加圧エアは、第2切替バルブ38の付勢手段を圧縮し、第2切替バルブ38を閉弁位置に切替えて排気通路37を閉鎖する。
制御部51は、第3電磁弁56をオン操作(所謂第2位置に作動)した場合、エア源39の加圧エアは、第3電磁弁56を通過して第6エア通路55に流れる。第6エア通路55に流れた加圧エアは、第3切替バルブ45の付勢手段を圧縮し、第3切替バルブ45を開弁位置に切替える。これにより、第3エア通路42を流れる加圧エアは、可変絞り弁48と第3切替バルブ45と逆止弁49とを通過して貯留タンク50に貯留されるクーラント液を加圧する。尚、加圧手段は、エア源39と第3エア通路42とを含む。
次に、工具洗浄装置67の電気的構成について説明する。図8に示すように、前述の制御部51は、制御回路71と、各種駆動回路77〜86を有している。制御回路71は、後述するROM73に記憶した制御プログラム(後述の図9参照)等を実行することで、マシニングセンタ1の加工動作及び工具洗浄装置67の工具洗浄制御等を制御するものである。
制御回路71は、CPU72、ROM73及びRAM74からなるマイクロコンピュータと、入力インターフェース75、及び出力インターフェース76を基本に構成している。RAM74は、マシニングセンタ1に所望の加工を施させるための加工プログラムを記憶保持している。加工プログラムは、複数の動作ブロックからなり、操作者が後述する操作パネルを介して作成する。
入力インターフェース75は、マシニングセンタ1の前面に設けた操作パネル(図示省略)のキーボード70と、前述した液面センサ36と、圧力センサ68とが電気的に接続している。キーボード70は、加工作業に必要な情報を作業者が入力するために用いる。圧力センサ68は、エア源39の加圧エアの圧力(エア圧)を検出する。
出力インターフェース76は、X軸モータ87を駆動する駆動回路77と、Y軸モータ88を駆動する駆動回路78と、Z軸モータ89を駆動する駆動回路79と、主軸モータ90を駆動する駆動回路80と、マガジンモータ91を駆動する駆動回路81と、第1ポンプ13を駆動するための駆動回路82と、操作パネルのCRT92を駆動するための駆動回路83と、第1電磁弁43を駆動するための駆動回路84と、第2電磁弁44を駆動するための駆動回路85と、第3電磁弁56を駆動するための駆動回路86が各々電気的に接続している。
X軸モータ87は、テーブルのX軸方向の位置を検出するエンコーダ87aを備えている。エンコーダ87aは、入力インターフェース75に接続している。Y軸モータ88は、テーブルのY軸方向の位置を検出するエンコーダ88aを備えている。エンコーダ88aは、入力インターフェース75に接続している。Z軸モータ89は、主軸ヘッド5のZ軸方向の位置を検出するエンコーダ89aを備えている。エンコーダ89aは、入力インターフェース75に接続している。
次に、制御部51に設けた閉弁遅延手段としての遅延制御手段について説明する。
遅延制御手段は、工具20洗浄後、第1電磁弁43,第3電磁弁56をオンからオフ操作(第1位置から第2位置へ作動)するタイミングを異ならせるように制御する。即ち、遅延制御手段は、工具20洗浄後、第1切替バルブ35を閉弁するタイミングを第3切替バルブ45を閉弁するタイミングよりも遅らせる為、第1電磁弁43を第1位置から第2位置へ切替えるタイミングを、第3電磁弁56を第1位置から第2位置へ切替えるタイミングよりも所定の短時間(例えば、1秒)遅らせる遅延制御を実行する。
次に、図9のフローチャートに基づき、遅延制御手段が実行する洗浄機構の工具洗浄制御について説明する。尚、Si(i=1,2…)は各ステップを示す。
工具洗浄制御は、所定の周期でCPU72が実行する割り込み処理である。まず、CPU72は、マシニングセンタ1の工具交換指令、第1ポンプ13の作動状態、エア源39の作動状態、液面センサ36の検出値等夫々の機構から各種信号を読込み(S1)、処理をS2に移行する。
CPU72は、エア源39のエア圧が正常か否かを圧力センサ68の検出値と予めROM73に記憶された値とを比較して判断する(S2)。エア圧が正常な場合(S2でYes)、CPU72は、第1ポンプ13が駆動しているか否か判定する(S3)。CPU72は、駆動回路82を介して第1ポンプ13を駆動する際、RAM74に第1ポンプ13が駆動状態であることを記憶する。それ故、CPU72は、第1ポンプ13が駆動しているか否かについてRAM74を参照して判定する。
第1ポンプ13が駆動している場合(S3でYes)、CPU72は、貯留タンク50内のクーラント液が所定量以上あるか否かを液面センサ36により判定する(S4)。貯留タンク50内のクーラント液が所定量以上ある場合(S4でYes)、CPU72は、工具交換指令が有るか否か判定する(S5)。
CPU72は、加工プログラム処理制御において、加工プログラムに従って各機構を制御をする際、工具交換指令を実行する前にRAM74に工具交換指令であることを記憶する。それ故、CPU72は、工具交換指令が有るか否かについてRAM74を参照して判定する。尚、前述した加工プログラム処理制御は、所定の周期で実行されるもので、加工プログラムの複数の動作ブロックを1ブロック毎解釈して、実行するものである。工具交換指令が有る場合(S5でYes)、CPU72は、第1電磁弁43,第2電磁弁44、第3電磁弁56をオン操作する(S6)。
第1電磁弁43,第2電磁弁44、第3電磁弁56をオン操作後、CPU72は、工具交換の開始を許可する(S7)。CPU72が工具交換の開始を許可することで、図示しない工具交換処理において工具交換が開始される。尚、工具交換処理は、ROM73に記憶されたプログラムであり、工具交換の開始を許可されるとCPU72は、前述した割り込み処理とは、別の割り込みで実行する。その後、CPU72は、工具交換が完了するまで待つ(S8)。工具交換が完了したか否かは、主軸ヘッド6のZ軸方向の位置が工具交換完了位置に到達したか否かで判定する。主軸ヘッド6のZ軸方向の位置は、エンコーダで検出する。工具交換が完了した場合(S8でYes)、CPU72は処理をS9に移行し、第3電磁弁56をオフ操作して処理をS10に移行する。S10において、CPU72は、タイマT1のカウントを開始し、カウント開始後1秒経過したか否かを判定する(S11)。それ故、工具洗浄装置67は、貯留タンク50への加圧エアの供給を停止する。
加圧エア供給停止状態で、貯留タンク50からクーラント液がクーラントホース28に流出する所定時間、例えば、1秒経過した場合(S11でYes)、CPU72は、第1電磁弁43,第2電磁弁44をオフ操作して(S12)、処理をS13に移行する。尚、S11の判定結果、タイマT1が1秒経過していない場合、CPU72は、タイマT1のカウントを継続する。S13では、CPU72は、タイマT2のカウントを開始し、処理をS14に移行する。尚、S12では、工具洗浄装置67は、クーラント液の噴射を停止すると共に、貯留タンク50内の圧力を排気通路37から脱圧している。脱圧することで、クーラントタンク10内のクーラント液は、第1ポンプ13によって貯留タンク50に供給される。
S14の判定結果、貯留タンク50の脱圧が完了する所定時間、例えば、5秒経過した場合、CPU72は、処理をS15に移行する。CPU72は、第2電磁弁44をオン操作して(S15)、処理を終了する。尚、S14の判定結果、脱圧が未完了、つまり、タイマT2が5秒経過していない場合、CPU72はタイマT2のカウントを継続する。
S8の判定の結果、Noの場合、CPU72は、工具交換が完了するまで待つ。この場合、クーラント液の噴射は、継続する。
S4の判定の結果、Noの場合、クーラント液が液面センサ36の位置よりも低い位置のため、CPU72は液面エラーと判定し(S16)、処理をS9に移行する。
S2の判定結果、Noの場合、CPU72は、第3電磁弁56をオフ操作して(S17)、貯留タンク50への加圧エアの供給を停止し、処理をS18に移行する。S18では、CPU72は、タイマT1のカウントを開始し、処理をS19に移行する。S19の判定結果、加圧エア供給停止状態で、例えば、1秒経過した場合(S19でYes)、CPU72は、第1電磁弁43,第2電磁弁44をオフ操作して、処理を終了する。
以上説明したマシニングセンタ1の工具洗浄装置67の作用、効果について説明する。
貯留タンク50から噴射ノズル29にクーラント液を供給して工具20を洗浄した後、第1電磁弁43,第3電磁弁56をオンからオフ操作(第1位置から第2位置へ作動)する際、第1電磁弁43を切替えるタイミングを第3電磁弁56を切替えるタイミングよりも遅らせる。
第1電磁弁43,第3電磁弁56の切替えタイミングに応じて第1切替バルブ35の閉弁タイミングが第3切替バルブ45の閉弁タイミングよりも遅れる。その結果、第3切替バルブ45によって第3エア供給通路42を閉じた後第1切替バルブ35によってクーラントホース28を閉じるまでの所定時間(例えば、1秒間)、貯留タンク50のクーラント液がクーラントホース28に流出する分だけ加圧エアのクーラント液への加圧力が弱まる。
第2切替バルブ38によって排気通路37を開けて貯留タンク50の圧力を脱圧する際、加圧エアによってクーラント液も排気通路37を介してタンク側に流出するが、クーラント液が排気通路37を介して貯留タンク50に勢いよく流出することがない。それ故、洗浄液が排気通路37を介して貯留タンク50に流出したときに貯留タンク50から洗浄液が溢れるのを防止できる。
次に、本発明の実施例2の工具洗浄装置67Aについて、図10に基づいて説明する。但し、前記実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。実施例1との相違点は、実施例1では、閉弁遅延手段として遅延制御手段を設けたのに対して、実施例2では遅延手段としてエアの流量を調整する流量絞り手段を設けた点である。
図10に示すように、第1エア通路40は、通路上流側部分に介装した第1電磁弁43を備えている。第1エア通路40の他端は、その他端から二股に分岐した第7エア通路60(第1パイロットエア通路),第8エア通路62(第2パイロットエア通路)の一端に接続している。第7エア通路60の他端は、第1切替バルブ35(第1のバルブ手段)に接続している。第8エア通路62の他端は、第3切替バルブ45(第2のバルブ手段)に接続している。
第1電磁弁43は、第7エア通路60,第8エア通路62内の圧力をサイレンサ43aを介して大気開放する第1位置と、第7エア通路60,第8エア通路62を介して第1切替バルブ35,第3切替バルブ45にエア供給が可能な第2位置とに電気的に切替え可能となっている。
第7エア通路60は、通路下流側部分に介装したスピードコントローラ61(流量絞り手段)を備えている。スピードコントローラ61は、第1切替弁35が閉弁するときの作動速度を第3切替弁45の閉弁するときの作動速度よりも遅くする為に設けたものである。
第1電磁弁43が第2位置に切替わり、第7エア通路60,第8エア通路62内の圧力を脱圧する際、スピードコントローラ61は、第7エア通路60を流動するエアを流量制御路61aに導いてその流量を可変絞り61cにより調整する閉弁遅延手段としての機能を有する。即ち、スピードコントローラ61は、可変絞り61cにより第7エア通路60を流動するエアの流量を第8エア通路62を流動するエアの流量よりも小さくする。それ故、第7エア通路60,第8エア通路62内の圧力の脱圧時の時間差により、第1切替バルブ35の閉弁タイミングは、第3切替バルブ45の閉弁タイミングよりも遅れる。
エア源39からの加圧エアは、第1エア通路40、第1電磁弁43を介して第7エア通路60に流入し、逆止弁61b側を流動してエアの流量が制御を受けることなく自由に流動するようになっている。実施例1においては、第3電磁弁56よりも第1電磁弁43を後で、オフ操作することで第1切替バルブ35を第3切替バルブ45より後で閉弁位置になるようにしている。実施例2においては、第1電磁弁43をオフ操作するのみにより、スピードコントローラ61に基づいて第1切替バルブ35を第3切替バルブ45より後で閉弁位置になるようにしている。それ故、実施例2の洗浄制御は、図9に示す実施例1の工具洗浄制御における、第3電磁弁56に関する箇所を無くすだけである。それ故、図9のS17,S18,S19のステップと、S9、S10、S11のステップを削除すると共に、S6のステップにおいて、第3電磁弁56をオン操作する処理を除くものとなる。
以上説明した実施例2の工具洗浄装置67Aの作用・効果について説明する。
制御部51によって第1電磁弁35をオンからオフ操作した後、第1切替バルブ35を閉弁するときの作動速度を第3切替バルブ45が閉弁するときの作動速度よりも遅くするスピードコントローラ61を有し、第7エア通路60,第8エア通路62内の圧力を脱圧する際、スピードコントローラ61の可変絞り61cによって第7エア通路60のエアの流量を調整する。
これによって、第7エア通路60を流動するエアの流量を第8エア通路62を流動するエアの流量よりも小さくして第1切替バルブ35を閉弁するタイミングを第3切替バルブ45を閉弁するタイミングよりも遅らせることができる。そのため、第3切替バルブ45閉弁後第1切替バルブ35を閉弁するまでの間、貯留タンク50のクーラント液がクーラントホース28に流出する分だけ加圧エアのクーラント液への加圧力が弱まる。それ故、実施例1と同様の効果を奏する。
次に、本発明の実施例3の工具洗浄装置67Bについて、図11に基づいて説明する。但し、前記実施例2と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。実施例2との相違点は、エアの流量を調整する流量絞り手段としてスピードコントローラ61を設けたのに対して、実施例3ではスピードコントローラ61の代わりにエア通路の長さを長くした点である。
実施例2の図10と実施例3の図11との異なる点は、第1電磁弁43から第1切替バルブ35までのエア通路の長さと、第1電磁弁43から第3切替バルブ45までの長さと、スピードコントローラ61の有無である。
第1電磁弁43から第1切替バルブ35までのエア通路の長さは、第7エア通路60(実施例2)よりも第10エア通路64(実施例3)の方が長い。第1電磁弁43から第3切替バルブ45までの長さは、第8エア通路62(実施例2)よりも、第9エア通路63(実施例3)の方が短い。
スピードコントローラ61は、実施例3では必要としない。第10エア通路64及び第9エア通路63の長さは、第9エア通路63及び第10エア通路64の内の圧力の脱圧に時間差を設けることで第1切替バルブ35の閉弁タイミングを第3切替バルブ45の閉弁タイミングよりも遅らせる閉弁遅延手段としての機能を有する。尚、本実施例の洗浄機構の工具洗浄制御については、実施例2と同様であるので、その説明を省略する。
以上説明した実施例3の工具洗浄装置67Bの作用・効果について説明する。
第1切替バルブ35に接続した第10エア通路64の長さを、第3切替バルブ45に接続した第9エア通路63の長さよりも長くしたので、制御部51によって第1電磁弁35をオンからオフ操作した後、その長さの違いによる脱圧の時間差により、第1切替バルブ35の閉弁タイミングが第3切替バルブ45の閉弁タイミングよりも遅れる。そのため、第3切替バルブ45閉弁後第1切替バルブ35を閉弁するまでの間、貯留タンク50のクーラント液がクーラントホース28に流出する分だけ加圧エアのクーラント液への加圧力が弱まる。それ故、実施例1,2と同様の効果を奏する。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]実施例3では、第10エア通路64の長さを、第9エア通路63の長さよりも長くしたが、通路の径を異なるようにしてもよい。この場合、第10エア通路64の径を、第9エア通路63の径よりも小さくするようにしてもよい。

1 マシニングセンタ
10 クーラントタンク
13 第1ポンプ
20 工具
28 クーラントホース
29 噴射ノズル
31 クーラント供給通路
35 第1切替バルブ
37 排気通路
38 第2切替バルブ
39 エア源
42 第3エア通路
43 第1電磁弁
44 第2電磁弁
45 第3切替バルブ
46 第4エア通路
50 貯留タンク
51 制御部
55 第6エア通路
56 第3電磁弁
60 第7エア通路
61 スピードコントローラ
62 第8エア通路
63 第9エア通路
64 第10エア通路
67,67A,67B 工具洗浄装置

Claims (5)

  1. 主軸に装着する工具を洗浄する洗浄液を貯留するタンクと、該タンクに貯留した洗浄液を前記工具に噴射可能なノズル手段と、前記洗浄液を前記タンクから前記ノズル手段に供給可能な洗浄液供給手段とを有する工作機械の工具洗浄装置において、
    前記タンクと前記ノズル手段との間に配置し、前記洗浄液供給手段から供給された洗浄液を貯留し且つ貯留した洗浄液を前記ノズル手段に供給可能な洗浄液貯留容器と、
    前記ノズル手段と前記洗浄液貯留容器とを接続する洗浄液通路及びこの洗浄液通路を開閉可能な第1のバルブ手段と、
    前記洗浄液貯留容器に貯留された洗浄液を加圧する加圧手段であって、加圧エアを発生するエア供給手段と、該エア供給手段から前記洗浄液貯留容器に加圧エアを供給するエア供給通路とを備えた加圧手段と、
    前記エア供給通路及びこのエア供給通路を開閉可能な第2のバルブ手段と、
    前記洗浄液貯留容器から前記ノズル手段に洗浄液を供給して前記工具を洗浄後に、前記第1のバルブ手段と、前記第2のバルブ手段とを閉弁する際に、第1のバルブ手段を閉弁するタイミングを第2のバルブ手段を閉弁するタイミングよりも遅らせる閉弁遅延手段とを備えたことを特徴とする工作機械の工具洗浄装置。
  2. 前記洗浄液供給手段により前記洗浄液貯留容器に洗浄液を供給する際に前記洗浄液貯留容器の内部の加圧エアを前記タンクに排気する為の排気通路及びこの排気通路を開閉可能な第3のバルブ手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械の工具洗浄装置。
  3. 前記第1のバルブ手段にパイロットエアを供給する第1のパイロットエア通路と、この第1のパイロットエア通路に介装した第1の電磁方向弁と、前記第2のバルブ手段にパイロットエアを供給する第2のパイロットエア通路と、この第2のパイロットエア通路に介装した第2の電磁方向弁と、前記第1の電磁方向弁と前記第2の電磁方向弁とを駆動制御する駆動制御手段とを更に備え、
    前記閉弁遅延手段は、前記第1の電磁方向弁を切換えるタイミングを、前記第2の電磁方向弁を切換えるタイミングよりも遅らせるように前記駆動制御手段が駆動制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械の工具洗浄装置。
  4. 第1のバルブ手段にパイロットエアを供給する第1のパイロットエア通路と、第2のバルブ手段にパイロットエアを供給する第2のパイロットエア通路とを更に備え、
    前記閉弁遅延手段は、前記第1のパイロットエア通路に介装し且つ第1のバルブ手段が閉弁するときの作動速度を第2のバルブ手段が閉弁するときの作動速度よりも遅くする流量絞り手段で構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械の洗浄装置。
  5. 第1のバルブ手段にパイロットエアを供給する第1のパイロットエア通路と、第2のバルブ手段にパイロットエアを供給する第2のパイロットエア通路とを更に備え、
    前記閉弁遅延手段は、第1のパイロットエア通路の長さを、第2のパイロットエア通路の長さよりも長くしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械の工具洗浄装置。
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