JP7476684B2 - 工作機械、及び圧抜き方法 - Google Patents

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Description

本開示は、工作機械、及び圧抜き方法に関する。
工作機械は主軸に取り付けてある工具により、ワークに対して種々の加工、例えば切削加工を行う。工作機械は工具から冷却液(切削液)を吐出することにより、加工により発熱するワークを冷却し、加工により発生する切粉をワークから除去する。(特許文献1参照)
特開2001-198772号公報
上記の工作機械が冷却液の吐出を停止した際、吐出時の残圧により加圧してある冷却液が冷却液の流路に残留する。工作機械を操作する作業者は、例えば工作機械のメンテナンスのために冷却液の流路の取り外しを行う。冷却液の流路には加圧してある冷却液が残留するので、当該流路の取り外しの際に冷却液が噴き出すおそれがある。
本開示は、冷却液の流路の取り外しにおいて冷却液の噴き出しを防ぐことができる工作機械等を提供することを目的とする。
本開示に係る工作機械は、主軸に取り付けてある工具から冷却液を吐出する工作機械であって、前記冷却液を貯留するタンクと、該タンクに貯留してある前記冷却液を供給するポンプと、前記主軸に設けてある主軸流路と前記ポンプとを接続し、前記冷却液が通流する冷却液流路と、該冷却液流路に設けてある冷却液弁と、前記冷却液の吐出の際に前記冷却液弁を駆動する第一駆動部と、前記冷却液流路の圧抜きの際に前記冷却液弁を駆動する第二駆動部とを備え、前記主軸流路は、前記工具に設けてある工具流路と接続してある。
本開示においては、ポンプはタンクに貯留してある冷却液を冷却液流路を介して主軸流路へ供給する。工作機械が冷却液を吐出する際、第一駆動部は冷却液弁を駆動、すなわち開閉する。冷却液弁が開くことにより、工作機械はポンプを用いて冷却液を、冷却液流路、主軸流路、及び工具流路を介して工具から吐出する。冷却液弁が閉止することにより、工作機械は冷却液の吐出を停止する。このときポンプは停止する。冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間には、吐出の際にポンプにより加圧してある冷却液が残留する。従って冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間の内圧は高い。冷却液流路の圧抜きの際に第二駆動部は冷却液弁を開閉する。冷却液弁が開くことにより、冷却液流路に残留する冷却液を主軸流路及び工具流路を介して工具から排出することができる。冷却液の排出後において冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間の内圧は、冷却液の排出前の冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間の内圧に比べて低下する。冷却液流路の圧抜きを行うことができる。従って冷却液流路の取り外しの際に、冷却液が噴き出すことを防ぐことができる。
本開示に係る工作機械は、前記冷却液流路における前記ポンプと前記冷却液弁との間から分岐し、前記タンクと接続するバイパス流路と、該バイパス流路に設けてあるバイパス弁と、該バイパス弁を駆動するバイパス弁駆動部とを備える。
本開示においては、バイパス弁駆動部はバイパス弁を開閉する。工作機械が冷却液を吐出する際、バイパス弁は閉止している。冷却液の吐出の停止後、冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間には、加圧してある冷却液が残留する。バイパス弁が開くことにより、残留する冷却液がバイパス流路を介してタンクへ流入するので、冷却液流路の圧抜きを行うことができる。従って冷却液流路の取り外しの際に冷却液が噴き出すことを防ぐことができる。タンクへ流入した冷却液は再利用可能である。例えば工具流路が切粉により閉塞した場合、冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間に加えて、冷却液流路における冷却液弁と主軸流路との間、主軸流路、及び工具流路に加圧してある冷却液が残留する。冷却液弁及びバイパス弁が開くことにより、冷却液流路における冷却液弁と主軸流路との間、主軸流路、及び工具流路に残留する冷却液は、冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間に残留する冷却液と共にバイパス流路を介してタンクへ流入する。冷却液流路の圧抜きに加えて、主軸流路及び工具流路の圧抜きを行うことができる。
本開示に係る工作機械は、前記冷却液弁、及び前記バイパス弁は、圧縮空気により駆動し、前記バイパス弁駆動部は、前記バイパス弁に対する前記圧縮空気の給断を制御する。
本開示においては、冷却液弁及びバイパス弁は圧縮空気により開閉する。例えば冷却液弁及びバイパス弁は、圧縮空気の供給により開き、圧縮空気の遮断により閉止する。バイパス弁駆動部は、バイパス弁に対する圧縮空気の給断、すなわち圧縮空気の供給及び遮断を制御する。冷却液は一般に油であり、電気により発火するおそれがある。冷却液弁及びバイパス弁は開閉に電気を用いないので、工作機械の安全性をより高めることができる。冷却液は切粉等の異物を含む恐れがある。当該異物は冷却液弁及びバイパス弁の少なくとも一方に付着又は堆積するおそれがある。冷却液弁及びバイパス弁は圧縮空気により開閉するので、冷却液弁及びバイパス弁の開閉する力は大きい。従って、冷却液弁に異物が付着又は堆積した場合であっても、冷却液弁は開閉を行いやすい。バイパス弁に異物が付着又は堆積した場合であっても、バイパス弁は開閉を行いやすい。
本開示に係る工作機械は、前記第一駆動部は、前記圧縮空気を供給する供給装置と接続してあり、前記冷却液弁に対する前記圧縮空気の給断を制御する電磁弁を含む。
本開示においては、電磁弁は、冷却液弁に対する圧縮空気の供給及び遮断を制御する。電磁弁は開閉に関する応答性に優れるので、冷却液弁に対する圧縮空気の供給及び遮断をより早く切替えることができる。従って冷却液弁の開閉に関する応答性をより高めることができる。
本開示に係る工作機械は、前記第一駆動部は、前記冷却液弁と前記電磁弁とを接続し、前記圧縮空気が通流する第一圧縮空気流路を含み、前記バイパス弁駆動部は、前記供給装置と接続する弁体と、該弁体と前記バイパス弁とを接続し、前記圧縮空気が通流する第二圧縮空気流路とを含み、前記第二駆動部は、前記第二圧縮空気流路から分岐し、前記第一圧縮空気流路と接続する第三圧縮空気流路と、該第三圧縮空気流路に設けてある逆止弁とを含む。
本開示においては、冷却液弁は、第一圧縮空気流路における圧縮空気の通流の有無に応じて開閉する。圧縮空気が第一圧縮空気流路を通流する場合、圧縮空気が冷却液弁へ供給してあるので、冷却液弁は開いている。圧縮空気が第一圧縮空気流路を通流しない場合、冷却液弁は閉止している。弁体の開閉により、圧縮空気が第二圧縮空気流路を通流する状態と、圧縮空気が第二圧縮空気流路を通流しない状態とは切り替わる。バイパス弁は、第二圧縮空気流路における圧縮空気の通流の有無に応じて開閉する。圧縮空気が第二圧縮空気流路を通流しない場合、バイパス弁は閉止している。圧縮空気が第二圧縮空気流路を通流する場合、圧縮空気がバイパス弁へ供給してあるので、バイパス弁は開いている。第二圧縮空気流路を通流する圧縮空気は、第三圧縮空気流路を介して第一圧縮空気流路を通流する。従って弁体の開閉により、冷却液弁に対する圧縮空気の給断、及びバイパス弁に対する圧縮空気の給断を制御することができる。弁体の一度の開閉により、冷却液弁とバイパス弁とを開閉することができる。
本開示に係る圧抜き方法は、主軸に取り付けてある工具から冷却液を吐出する工作機械における圧抜き方法であって、タンクに貯留してある前記冷却液を供給するポンプと、前記主軸に設けてある主軸流路とを接続する冷却液流路に設けてある冷却液弁を、前記冷却液の吐出の際に第一駆動部により駆動し、前記冷却液弁を前記冷却液流路の圧抜きの際に第二駆動部により駆動する。
本開示においては、工作機械を操作する作業者は、冷却液の吐出の際に第一駆動部により冷却液弁を駆動、すなわち開閉する。冷却液弁が開くことにより、工作機械はタンクに貯留してある冷却液をポンプを用いて、冷却液流路、主軸流路、及び工具流路を介して工具から吐出する。冷却液弁が閉止することにより、工作機械は冷却液の吐出を停止する。冷却液流路における冷却液弁とポンプとの間には、吐出の際にポンプにより加圧してある冷却液が残留する。従って冷却液流路の内圧は高い。作業者は、冷却液流路の圧抜きの際に、第二駆動部により冷却液弁を開閉する。冷却液弁が開くことにより、冷却液流路に残留する冷却液は、主軸流路及び工具流路を介して工具から流出する。上記の残留する冷却液が工具から流出することにより、冷却液流路の圧抜きを行うことができる。従って冷却液流路の取り外しの際に、冷却液が噴き出すことを防ぐことができる。
本開示によれば、冷却液の流路の取り外しにおいて冷却液の噴き出しを防ぐことができる。
工作機械が備える工作機械本体を略示する斜視図である。 主軸ヘッドの前部の正面断面図である。 工作機械の冷却液及び圧縮空気に関する回路を示す回路図である。 変形例の工作機械の冷却液及び圧縮空気に関する回路を示す回路図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。以下の説明では、図において矢印で示す上下、左右、及び前後を使用する。図1は、工作機械が備える工作機械本体1を略示する斜視図である。
工作機械本体1は、基台11を備える。基台11の後部上に、上下方向へ延びるコラム12が設けてある。コラム12は、前部に主軸ヘッド13を支持している。主軸ヘッド13は、前方に突出しており、コラム12の前面に沿って上下方向へ移動可能である。コラム12は、例えば、主軸ヘッド13の後部が螺合する上下方向に延びる送りねじ軸と、送りねじ軸に連結してあるモータとを備えている。当該モータの駆動により、送りねじ軸は、上下方向に平行な軸回りに回転する。主軸ヘッド13は、送りねじ軸の回転に応じて上下方向へ移動する。
主軸ヘッド13は、上下方向に平行な軸回りに回転可能な主軸2(図2参照)を保持する。主軸ヘッド13の上部には、主軸2に連結してある主軸モータ14が固定してある。主軸モータ14の駆動により、主軸2は、上下方向に平行な軸回りに回転する。主軸2の下端部には、工具3が着脱可能に装着してある。基台11の前部上に、左右方向及び前後方向へ移動可能なワーク保持部15が設けてある。ワーク保持部15はワークを保持する。ワーク保持部15の上方には、主軸2が配置してある。主軸2が回転することによって、工具3は回転し、ワーク保持部15に保持したワークの加工を行う。
主軸ヘッド13の前部には、タレット型の工具マガジン16が設けてある。工具マガジン16は、工具マガジン16の周囲に複数の工具3を保持する。図1において、工具マガジン16が保持する工具3の図示は省略してある。工具マガジン16は、主軸2に対する工具3の取り付け及び取り外しを行う。コラム12の後部には、直方体状の制御装置17が取り付けてある。制御装置17は、工作機械本体1の各動作を制御する。
工作機械は、工作機械本体1を囲む図示しないカバーを備える。当該カバーは、後述する冷却液(クーラント)の吐出の際に、工作機械の周囲への冷却液の飛散を防止する。
図2は、主軸ヘッド13の前部の正面断面図である。主軸ヘッド13の前部には、下部が開口する中空円筒状のハウジング13aが設けてある。ハウジング13aは上下方向へ延びる。ハウジング13aの中空部分には、上下方向へ延びる中空円筒状の主軸2が設けてある。主軸2はベアリング13bを介して、上下方向の軸回りに回転可能にハウジング13aに対して取り付けてある。
主軸2には上下方向へ延びる主軸孔2aが形成してある。主軸2の下部には、下方へ開口する円状の工具ホルダ装着孔20が形成してある。工具ホルダ装着孔20は、主軸2の下部から主軸2の上部へ向けて縮径するテーパ状をなす。工具ホルダ装着孔20の上部は主軸孔2aに連なる。
主軸孔2aには、上下方向へ延びる筒状のドローバー21が挿設してある。ドローバー21の周囲にはOリング22が設けてある。Oリング22はドローバー21及び主軸2と当接している。ドローバー21には、円状のドローバー貫通孔21aが形成してある。ドローバー貫通孔21aはドローバー21を上下方向へ貫通する。ドローバー貫通孔21aの上部は、冷却液が通流する後述の冷却液流路53(図3参照)と接続してある。ドローバー貫通孔21aの下部の直径は、ドローバー貫通孔21aの上部の直径よりも大きい。
ドローバー貫通孔21aの下部には、上下方向へ延びる円筒状のノズル23が挿設してある。ノズル23の周囲にはOリング24が設けてある。Oリング24は、ノズル23及びドローバー21と当接している。ノズル23には、ノズル23を上下方向へ貫通するノズル貫通孔23aが形成してある。ノズル貫通孔23aは、ドローバー貫通孔21aと接続してある。ドローバー貫通孔21aが冷却液流路53と接続してあるので、ドローバー貫通孔21a及びノズル貫通孔23aには冷却液が通流する。ドローバー貫通孔21a及びノズル貫通孔23aは、主軸流路に相当する。以下、ドローバー貫通孔21a及びノズル貫通孔23aをまとめて主軸流路25と称する。
主軸2の下部には工具3が取り付けてある。工具3は、円筒状の工具ホルダ31と、上下方向へ延びるプルスタッド32とを備える。工具ホルダ31の上部は、上方へ向かって縮径しており、工具ホルダ装着孔20に嵌合する。工具ホルダ31には、円状のホルダ貫通孔31aが形成してある。ホルダ貫通孔31aは工具ホルダ31を上下方向へ貫通する。ホルダ貫通孔31aの上部の直径は、ホルダ貫通孔31aの下部の直径よりも大きい。ホルダ貫通孔31aの上部にプルスタッド32の下部が嵌合する。
プルスタッド32には、プルスタッド32を上下方向へ貫通するプルスタッド貫通孔32aが形成してある。プルスタッド貫通孔32aは、ホルダ貫通孔31aと接続してある。工具ホルダ31の上部と工具ホルダ装着孔20とが嵌合する際、プルスタッド32の上部とノズル23の下部とは当接する。このときプルスタッド貫通孔32aの上部及びノズル貫通孔23aの下部は、シール部材34、例えばOリングを介して接続してある。
更に工具3は、ワークを加工する工具本体30と、工具流路33とを備える。工具本体30は、上下方向へ延びる棒状体であり、工具ホルダ31の下部に取り付けてある。工具本体30には、工具本体30を上下方向へ貫通する本体貫通孔30aが形成してある。工具本体30の下部には、本体貫通孔30aに連なる吐出口30bが形成してある。本体貫通孔30aの上部とホルダ貫通孔31aの下部とは接続してある。すなわち本体貫通孔30a及びプルスタッド貫通孔32aは、ホルダ貫通孔31aを介して接続してある。
工具流路33は、プルスタッド貫通孔32a、ホルダ貫通孔31a、及び本体貫通孔30aを含む。プルスタッド貫通孔32aの上部がノズル貫通孔23aの下部と接続してあるので、プルスタッド貫通孔32a、ホルダ貫通孔31a、及び本体貫通孔30aには冷却液が通流する。すなわち工具流路33には冷却液が通流する。工具流路33を通流する冷却液は吐出口30bから流出する。
上述のように主軸2が回転することによって、工具3は回転し、工具本体30にてワークの加工を行う。ワークの加工の際に、工具本体30及びワークは発熱する。工作機械はワークを加工する際に吐出口30bから冷却液を吐出することにより、工具本体30及びワークを冷却する。また、工作機械は上述のように冷却液を吐出することにより、ワークの加工により生じた切粉を除去し、ワークへの切粉の堆積を防ぐ。言い換えると、冷却液は工具本体30及びワークを冷却する。また、冷却液はワークの加工により生じた切粉を除去し、ワークへの切粉の堆積を防ぐ。
図3は、工作機械の冷却液及び圧縮空気に関する回路を示す回路図である。工作機械は、冷却液を貯留するタンク50と、冷却液を主軸流路25へ供給するポンプ51とを備える。タンク50とポンプ51の吸込口とは、冷却液をポンプ51へ供給するための冷却液供給流路52を介して接続してある。ポンプ51の吐出口は、冷却液流路53を介してドローバー貫通孔21a、すなわち主軸流路25と接続してある。冷却液供給流路52及び冷却液流路53には、冷却液が通流する。冷却液供給流路52及び冷却液流路53は、例えばホースにより構成してある。
ポンプ51は、例えばギアポンプである。工作機械はポンプ51を用いて、タンク50に貯留してある冷却液を吐出口30b、すなわち工具3から吐出する。詳しくはポンプ51は、タンク50に貯留してある冷却液を冷却液流路53を介して主軸流路25へ供給する。当該冷却液は、主軸流路25及び工具流路33を通流し、吐出口30bから流出する。例えば制御装置17はポンプ51の起動及び停止を制御する。図3において制御装置17及びポンプ51を接続する信号線の図示は省略してある。ポンプ51は、冷却液の吐出の際に起動し、冷却液の吐出停止の際に停止する。なおポンプ51はギアポンプに限らない。
冷却液流路53には、冷却液弁54が設けてある。冷却液流路53は、ポンプ51及び冷却液弁54を接続する第一冷却液流路53aと、冷却液弁54及び主軸流路25を接続する第二冷却液流路53bとを含む。
冷却液弁54は、圧縮空気により駆動、すなわち開閉を行う。圧縮空気の供給により、冷却液弁54は開く。圧縮空気の遮断により、冷却液弁54は閉止する。冷却液弁54は、いわゆるエアレスクローズの弁、又はノーマルクローズの弁である。詳細は後述するが冷却液弁54は、冷却液の吐出の際に開き、冷却液の吐出停止の際に閉止する。また、冷却液流路53の後述する圧抜きの際に開く。
工作機械は、冷却液が通流するバイパス流路55を備える。バイパス流路55は、第一冷却液流路53aから分岐し、タンク50と接続する。すなわちバイパス流路55は、冷却液流路53におけるポンプ51と冷却液弁54との間から分岐する。バイパス流路55は、例えばホースにより構成してある。冷却液流路53におけるバイパス流路55が分岐する部分は、例えばホース同士を接続するジョイントにより構成してある。バイパス流路55には、冷却液流路53から冷却液が流入する。
バイパス流路55にはバイパス弁56が設けてある。バイパス流路55は、第一冷却液流路53a及びバイパス弁56を接続する第一バイパス流路55aと、バイパス弁56及びタンク50を接続する第二バイパス流路55bとを含む。
バイパス弁56は、圧縮空気により駆動、すなわち開閉を行う。バイパス弁56は冷却液弁54と同様に、圧縮空気の供給により開き、圧縮空気の遮断により閉止する。バイパス弁56は、いわゆるエアレスクローズの弁、又はノーマルクローズの弁である。詳細は後述するがバイパス弁56は、冷却液の吐出の際には閉止している。また、冷却液流路53の後述する圧抜きの際に開く。
冷却液流路53及びバイパス流路55には冷却液が通流する。冷却液は、一般に油であり、電気により発火するおそれがある。冷却液弁54及びバイパス弁56は電気を用いず、圧縮空気によって駆動するので、工作機械の安全性を高めることができる。冷却液は切粉等の異物を含むおそれがある。当該異物は冷却液弁54及びバイパス弁56の少なくとも一方に付着又は堆積するおそれがある。冷却液弁54及びバイパス弁56は圧縮空気により開閉するので、冷却液弁54及びバイパス弁56の開閉する力は大きい。従って冷却液弁54に異物が付着又は堆積した場合であっても、冷却液弁54は開閉を行いやすい。バイパス弁56に異物が付着又は堆積した場合であっても、バイパス弁56は開閉を行いやすい。例えば電磁弁の開閉する力は、圧縮空気により開閉する弁の開閉する力に比べて小さい。従って、冷却液弁54が電磁弁である場合、冷却液弁54に異物が付着又は堆積した際に冷却液弁54は開閉できないおそれがある。バイパス弁56が電磁弁である場合、バイパス弁56に異物が付着又は堆積した際にバイパス弁56は開閉できないおそれがある。
工作機械は、冷却液を吐出する際に冷却液弁54を駆動する第一駆動部と、冷却液流路53の圧抜きの際に冷却液弁54を駆動する第二駆動部とを備える。第一駆動部は、圧縮空気を供給する供給装置6と接続してある電磁弁70と、電磁弁70と冷却液弁54とを接続する第一圧縮空気流路72とを含む。第二駆動部の詳細は後述する。
供給装置6は、例えばコンプレッサである。供給装置6は、例えば工作機械が設置してある工場に設けてある。供給装置6は、圧縮空気の供給に関する圧縮空気供給流路75を介して電磁弁70と接続してある。また、圧縮空気の供給に関する圧縮空気供給流路76を介して後述の弁体71と接続してある。圧縮空気供給流路75及び圧縮空気供給流路76には、圧縮空気が通流する。
第一圧縮空気流路72は、例えばホースにより構成してある。第一圧縮空気流路72には圧縮空気が通流する。制御装置17は電磁弁70の開閉を制御する。電磁弁70が開くことにより、供給装置6は圧縮空気供給流路75、電磁弁70及び第一圧縮空気流路72を介して圧縮空気を冷却液弁54へ供給する。圧縮空気の供給により冷却液弁54は開く。従って電磁弁70が開くことにより、冷却液弁54は開く。電磁弁70は、閉止することにより、圧縮空気供給流路75、電磁弁70及び第一圧縮空気流路72を介した供給装置6から冷却液弁54への圧縮空気の供給を遮断する。従って電磁弁70が閉止することにより、冷却液弁54は閉止する。
電磁弁70は、開閉することにより冷却液弁54に対する圧縮空気の給断、すなわち冷却液弁54に対する圧縮空気の供給及び遮断を制御する。第一駆動部は、電磁弁70の開閉により、冷却液弁54を開閉する。電磁弁70は開閉に関する応答性に優れるので、冷却液弁54に対する圧縮空気の供給及び遮断の切替えをより早く行うことができる。従って冷却液弁54の開閉に関する応答性を高めることができる。
工作機械は、バイパス弁56を駆動するバイパス弁駆動部を備える。バイパス弁駆動部は、弁体71と、弁体71とバイパス弁56とを接続する第二圧縮空気流路73とを含む。弁体71は、例えば手動弁である。上述のように弁体71は、圧縮空気供給流路76を介して供給装置6と接続してある。
第二圧縮空気流路73から第三圧縮空気流路74が分岐する。第二圧縮空気流路73及び第三圧縮空気流路74には圧縮空気が通流する。第二圧縮空気流路73及び第三圧縮空気流路74は、例えばホースにより構成してある。第三圧縮空気流路74は、第二圧縮空気流路73から分岐し、第一圧縮空気流路72と接続してある。すなわち第三圧縮空気流路74は、第一圧縮空気流路72及び第二圧縮空気流路73を接続する。
第三圧縮空気流路74には逆止弁77が設けてある。逆止弁77は、第三圧縮空気流路74を介した第一圧縮空気流路72から第二圧縮空気流路73への圧縮空気の通流を規制する。すなわち逆止弁77が設けてあることにより圧縮空気は、第三圧縮空気流路74を介して第二圧縮空気流路73から第一圧縮空気流路72へ通流するが、第三圧縮空気流路74を介して第一圧縮空気流路72から第二圧縮空気流路73へ通流しない。
弁体71が開くことにより、第二圧縮空気流路73に、圧縮空気供給流路76及び弁体71を介して圧縮空気が通流する。従って弁体71が開くことにより、供給装置6は、圧縮空気供給流路76、弁体71、及び第二圧縮空気流路73を介して圧縮空気をバイパス弁56へ供給する。更に供給装置6は、圧縮空気供給流路76、弁体71、第二圧縮空気流路73、第三圧縮空気流路74、及び第一圧縮空気流路72を介して圧縮空気を冷却液弁54へ供給する。圧縮空気の供給によりバイパス弁56及び冷却液弁54は開く。従って弁体71が開くことにより、バイパス弁56及び冷却液弁54は開く。
弁体71は、閉止することにより、供給装置6によるバイパス弁56への圧縮空気の供給を遮断する。更に弁体71は、圧縮空気供給流路76、弁体71、第二圧縮空気流路73、第三圧縮空気流路74、及び第一圧縮空気流路72を介した冷却液弁54への圧縮空気の供給を遮断する。従って、弁体71が閉止することにより、バイパス弁56及び冷却液弁54は閉止する。
弁体71は開閉することにより、バイパス弁56に対する圧縮空気の給断を制御する。すなわちバイパス弁駆動部は、弁体71の開閉によりバイパス弁56に対する圧縮空気の給断を制御し、バイパス弁56を開閉する。
弁体71は開閉することにより、バイパス弁56に対する圧縮空気の給断に加えて、冷却液弁54に対する圧縮空気の給断を制御する。従って電磁弁70が閉止している場合、弁体71を開くことにより、冷却液弁54及びバイパス弁56の両方を開くことができる。また、弁体71を閉止することにより、冷却液弁54及びバイパス弁56の両方を閉止することができる。すなわち弁体71の一度の開閉操作により、冷却液弁54及びバイパス弁56の両方を開閉することができる。弁体71が手動弁であるので、例えば制御装置17が故障した場合であっても、工作機械を操作する作業者が弁体71を開閉して冷却液弁54及びバイパス弁56を開閉することができる。例えば作業者は、冷却液流路53の後述する圧抜きの際に、冷却液弁54及びバイパス弁56を開閉するために弁体71を開閉する。第二駆動部は、弁体71、第二圧縮空気流路73、第三圧縮空気流路74、逆止弁77、及び第一圧縮空気流路72を含む。
以下、冷却液の吐出及び圧抜きに関して説明する。工作機械が吐出口30bから冷却液を吐出する前、例えば工作機械がワークの加工を行う前においては、電磁弁70及び弁体71は閉止している。従って冷却液弁54及びバイパス弁56は閉止している。なお供給装置6は予め起動している。
工作機械が吐出口30bから冷却液を吐出する際、例えば工作機械がワークの加工を行う際、第一駆動部は冷却液弁54を開く。詳しくは制御装置17は電磁弁70を開く。供給装置6が圧縮空気供給流路75、電磁弁70、及び第一圧縮空気流路72を介して圧縮空気を冷却液弁54へ供給するので、冷却液弁54は開く。制御装置17は、例えば電磁弁70を開く際にポンプ51を起動する。ポンプ51はタンク50に貯留してある冷却液を、冷却液流路53を介して主軸流路25へ供給する。工作機械は冷却液を吐出口30bから吐出する。
例えば、工作機械に設けてある図示しない回収装置は吐出後の冷却液をタンク50へ回収する。工作機械は吐出した冷却液を再利用する。例えば回収装置は、吐出後の冷却液から切粉をろ過により除去するろ過装置を備える。また、ポンプ51と異なり、ろ過後の冷却液をタンク50へ送るポンプを備える。例えば上記の異物は、ろ過装置が除去できなかった小さい切粉を含む。
工作機械が冷却液の吐出を終了する際、例えば工作機械がワークの加工を終了する際、第一駆動部は冷却液弁54を閉止する。詳しくは制御装置17は電磁弁70を閉止する。電磁弁70の閉止により、冷却液弁54は閉止する。制御装置17は、例えば電磁弁70を閉止する際にポンプ51を停止する。
冷却液流路53には、ポンプ51による吐出によって加圧してある冷却液が残留する。例えば、ポンプ51が逆流を防止する構造、例えばポンプ51の逆回転を規制する構造、又は逆流防止弁を有する場合、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aには、加圧してある冷却液が残留する。従って第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aの内圧は、タンク50の内圧、例えば大気圧と等しい圧力よりも高い。ポンプ51が逆流を防止する構造を有しない場合であって、冷却液流路53におけるポンプ51による圧力損失が大きい場合も同様である。
作業者は弁体71を開く。供給装置6は、圧縮空気供給流路76、弁体71、及び第二圧縮空気流路73を介して圧縮空気をバイパス弁56へ供給する。また、圧縮空気供給流路76、弁体71、第二圧縮空気流路73、第三圧縮空気流路74、及び第一圧縮空気流路72を介して圧縮空気を冷却液弁54へ供給する。従ってバイパス弁56及び冷却液弁54は開く。
第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aに残留する冷却液は、冷却液弁54、第二冷却液流路53b、主軸流路25及び工具流路33を介して吐出口30bから流出する。また、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aの内圧とタンク50の内圧との圧力差によって、バイパス流路55を介してタンク50へ流入する。第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aの内圧は、タンク50の内圧よりも高い圧力から、例えば大気圧と同じ圧力まで低下する。作業者は弁体71を開くことにより、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aの圧抜き、すなわち冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きを行うことができる。冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きの終了後、作業者は、弁体71を閉止することにより、冷却液弁54及びバイパス弁56を閉止する。上述のように冷却液弁54は、冷却液流路53の圧抜きの際に弁体71の開閉により開閉する。すなわち冷却液弁54は、冷却液流路53の圧抜きの際に第二駆動部により開閉する。なお上述の回収装置は、吐出口30bから流出した冷却液をタンク50へ回収する。
例えば作業者は、弁体71を開く代わりに、工作機械に設けてある図示しない操作部を介して制御装置17を操作し、電磁弁70を開いてもよい。供給装置6は電磁弁70及び第一圧縮空気流路72を介して圧縮空気を冷却液弁54へ供給する。冷却液弁54が開くので、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aに残留する冷却液は、冷却液弁54、第二冷却液流路53b、主軸流路25及び工具流路33を介して吐出口30bから流出する。冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きを行うことができる。この場合、第二駆動部は電磁弁70及び第一圧縮空気流路72を含む。
ワークの加工により生じる切粉によって工具流路33が閉塞するおそれがある。工具流路33が閉塞した場合、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aに加えて、第二冷却液流路53b、主軸流路25及び工具流路33には加圧してある冷却液が残留する。従って第二冷却液流路53b、主軸流路25及び工具流路33の内圧は、タンク50の内圧よりも高い。
例えば工具流路33を有しない工具3が主軸2に取り付けてある場合、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aに加えて、第二冷却液流路53b、及び主軸流路25に、加圧してある冷却液が残留するおそれがある。従って第一冷却液流路53a及び主軸流路25の内圧は、タンク50の内圧よりも高い。以下、第一冷却液流路53aと主軸流路25と工具流路33との流路、及び第一冷却液流路53aと主軸流路25との流路を区別せずに主軸流路25等の流路とも称する。
作業者が弁体71を開くことにより、冷却液弁54及びバイパス弁56は開く。主軸流路25等の流路に残留する冷却液は、主軸流路25等の流路の内圧とタンク50の内圧との圧力差によって、バイパス流路55を介してタンク50へ流入する。従って弁体71が開くことにより、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aの圧抜きに加えて、主軸流路25等の流路の圧抜きを行うことができる。従って工具3の取り外しの際に、主軸流路25及び工具流路33から冷却液が噴き出すことを防止することができる。
冷却液が冷却液流路53及び冷却液供給流路52を逆流可能である場合、例えばポンプ51が逆回転可能である場合、残留する冷却液は、ポンプ51及び冷却液供給流路52を介してタンク50へ流入してもよい。当該残留する冷却液は、第一冷却液流路53aと第一バイパス流路55aとに残留する冷却液、又は、第一冷却液流路53aと第一バイパス流路55aと主軸流路25等の流路とに残留する冷却液を含む。例えば冷却液が第一冷却液流路53aと第一バイパス流路55aと主軸流路25等の流路とに残留する場合、作業者は、上述のようにして電磁弁70を開く。従って冷却液弁54は開く。主軸流路25等の流路に残留する冷却液は、第一冷却液流路53a及び第一バイパス流路55aに残留する冷却液と共に冷却液供給流路52を介してタンク50へ流入する。従って、冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きを行うことができる。また、主軸流路25等の流路の圧抜きを行うことができる。
工作機械がワークの加工を終了した後、作業者は、例えば工作機械のメンテナンスのために、冷却液流路53を工作機械から取り外す。また、バイパス流路55を工作機械から取り外す。例えば作業者は、第二冷却液流路53bを主軸流路25及び冷却液弁54の少なくとも一方から取り外す。また、第一冷却液流路53aを冷却液弁54及びポンプ51の少なくとも一方から取り外す。また、第一バイパス流路55aを第一冷却液流路53a及びバイパス弁56の少なくとも一方から取り外す。
上述のようにして冷却液流路53及びバイパス流路55には圧抜きがしてある。従って冷却液流路53の取り外しの際に、冷却液流路53から冷却液が噴き出すおそれがない。バイパス流路55の取り外しの際に、バイパス流路55から冷却液が噴き出すおそれがない。すなわち作業者が弁体71を開くことにより、冷却液流路53の取り外しの際に、冷却液流路53から冷却液が噴き出すことを防止することができる。また、バイパス流路55の取り外しの際に、バイパス流路55から冷却液が噴き出すことを防止することができる。例えば上記の取り外しの際に冷却液流路53又はバイパス流路55から冷却液が噴き出す場合、噴き出した冷却液が作業者にかかるおそれ又は工作機械の周囲に飛散するおそれがあるので、冷却液流路53又はバイパス流路55の取り外しにおける危険性は高い。
例えば作業者はバイパス流路55の取り外しの際に、第二バイパス流路55bをバイパス弁56及びタンク50の少なくとも一方から取り外す。第二バイパス流路55bには加圧してある冷却液が残留していないので、第二バイパス流路55bの取り外しの際に第二バイパス流路55bから冷却液は噴き出さない。
例えば作業者は、工作機械のメンテナンスのために、冷却液供給流路52をポンプ51及びタンク50の少なくとも一方から取り外す。冷却液供給流路52には加圧してある冷却液が残留していないので、冷却液供給流路52の取り外しの際に冷却液供給流路52から冷却液は噴き出さない。
なお、圧抜き後も、冷却液流路53、バイパス流路55、主軸流路25、及び工具流路33の少なくとも1つに冷却液が残留するおそれがある。従って、冷却液流路53の取り外しの際に、冷却液流路53から冷却液が垂れ出るおそれがある。バイパス流路55の取り外しの際に、バイパス流路55から冷却液が垂れ出るおそれがある。しかしながら冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きがしてあるので、冷却液は、冷却液流路53の取り外しの際に冷却液流路53から噴き出さない。また、バイパス流路55の取り外しの際にバイパス流路55から噴き出さない。従って、圧抜き後に冷却液が残留する場合であっても冷却液流路53又はバイパス流路55の取り外しにおける危険性は低い。
工作機械は、冷却液流路53の内圧を検出する圧力センサを備えていてもよい。例えば圧力センサは第二冷却液流路53bの内圧を検出する。例えば冷却液の吐出終了後における圧力センサの検出値が所定値以上である場合、制御装置17は、主軸流路25等の流路に加圧してある冷却液が残留していると判定する。また、冷却液が主軸流路25等の流路に残留している旨を作業者へ報知する。例えば制御装置17はアラームによる報知を行う。アラームを聞いた作業者は弁体71を開く。なお圧力センサは、主軸流路25の内圧を検出してもよい。
(変形例)
図4は、変形例の工作機械の冷却液及び圧縮空気に関する回路を示す回路図である。変形例にかかる構成のうち、実施の形態1と同様な構成部については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
変形例の工作機械には、実施の形態1の弁体71の代わりに、電磁弁78が設けてある。電磁弁78は、電磁弁70と異なる電磁弁である。制御装置17は、電磁弁78の開閉を制御する。圧縮空気供給流路76は、供給装置6と電磁弁78とを接続する。第二圧縮空気流路73は、電磁弁78とバイパス弁56とを接続する。
例えば作業者は、冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きの際に、工作機械に設けてある図示しない操作部を介して制御装置17を操作し、電磁弁78を開く。供給装置6は、圧縮空気供給流路76、電磁弁78、及び第二圧縮空気流路73を介して圧縮空気をバイパス弁56へ供給する。また、圧縮空気供給流路76、電磁弁78、第二圧縮空気流路73、第三圧縮空気流路74、及び第一圧縮空気流路72を介して圧縮空気を冷却液弁54へ供給する。圧縮空気の供給によりバイパス弁56及び冷却液弁54は開く。従って電磁弁78を開くことにより、冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きを行うことができる。
変形例の工作機械において第二駆動部は、電磁弁78、第二圧縮空気流路73、第三圧縮空気流路74、逆止弁77、及び第一圧縮空気流路72を含む。バイパス弁駆動部は、電磁弁78及び第二圧縮空気流路73を含む。
例えば、工作機械による冷却液の吐出が終了するごと、又は工作機械によるワークの加工が終了するごとに、制御装置17は電磁弁78を開いてもよい。工作機械は、冷却液流路53の内圧を検出する圧力センサを備えていてもよい。例えば圧力センサは第二冷却液流路53bの内圧を検出する。例えば冷却液の吐出終了後における圧力センサの検出値が所定値以上である場合、制御装置17は、主軸流路25等の流路に加圧してある冷却液が残留していると判定する。また、電磁弁78を開き、冷却液流路53及びバイパス流路55の圧抜きを行う。なお圧力センサは主軸流路25の内圧を検出してもよい。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 工作機械本体
2 主軸
25 主軸流路
3 工具
33 工具流路
50 タンク
51 ポンプ
53 冷却液流路
54 冷却液弁
55 バイパス流路
56 バイパス弁
6 供給装置
70 電磁弁
71 弁体
72 第一圧縮空気流路
73 第二圧縮空気流路
74 第三圧縮空気流路
77 逆止弁

Claims (6)

  1. 主軸に取り付けてある工具から冷却液を吐出する工作機械であって、
    前記冷却液を貯留するタンクと、
    該タンクに貯留してある前記冷却液を供給するポンプと、
    前記主軸に設けてある主軸流路と前記ポンプとを接続し、前記冷却液が通流する冷却液流路と、
    該冷却液流路に設けてある冷却液弁と、
    前記冷却液流路における前記ポンプと前記冷却液弁との間から分岐し、前記タンクと接続するバイパス流路と、
    該バイパス流路に設けてあるバイパス弁と、
    前記冷却液の吐出の際に前記冷却液弁を開く第一駆動部と、
    前記冷却液流路の圧抜きの際に前記冷却液弁及び前記バイパス弁開く第二駆動部とを備え、
    前記主軸流路は、前記工具に設けてある工具流路と接続してある
    工作機械。
  2. 前記第二駆動部は、前記バイパス弁を駆動するバイパス弁駆動部を含む
    請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記冷却液弁、及び前記バイパス弁は、圧縮空気により駆動し、
    前記バイパス弁駆動部は、前記バイパス弁に対する前記圧縮空気の給断を制御する
    請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記第一駆動部は、前記圧縮空気を供給する供給装置と接続してあり、前記冷却液弁に対する前記圧縮空気の給断を制御する電磁弁
    を含む請求項3に記載の工作機械。
  5. 前記第一駆動部は、前記冷却液弁と前記電磁弁とを接続し、前記圧縮空気が通流する第一圧縮空気流路を含み、
    前記バイパス弁駆動部は、
    前記供給装置と接続する弁体と、
    該弁体と前記バイパス弁とを接続し、前記圧縮空気が通流する第二圧縮空気流路とを含み、
    前記第二駆動部は、
    前記第二圧縮空気流路から分岐し、前記第一圧縮空気流路と接続する第三圧縮空気流路と、
    該第三圧縮空気流路に設けてある逆止弁と
    を含む請求項4に記載の工作機械。
  6. 主軸に取り付けてある工具から冷却液を吐出する工作機械における圧抜き方法であって、
    タンクに貯留してある前記冷却液を供給するポンプと、前記主軸に設けてある主軸流路とを接続する冷却液流路に設けてある冷却液弁を、前記冷却液の吐出の際に第一駆動部により開き
    前記冷却液弁及び前記冷却液流路における前記ポンプと前記冷却液弁との間から分岐し、前記タンクと接続するバイパス流路に設けてあるバイパス弁を前記冷却液流路の圧抜きの際に第二駆動部により駆動する
    圧抜き方法。
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