JP5319563B2 - 切り替え可能な高荷重変速機 - Google Patents

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Description

本発明は切り替え可能な高荷重変速機、特に工業用変速機であって、入力軸と、異なる変速段において当該入力軸に回転不能に連結可能な中間軸構造体と、当該中間軸構造体に回転不能に連結可能な出力軸とを備える高荷重変速機に関する。
高荷重変速機、特に低速走行時の軸に関する少なくとも10kNmのトルク、特に少なくとも50kNmのトルクを伝達する変速機は、様々に応用されており、例えば単独製造型の特殊変速機として、製鋼および鋼加工のための設備のために、ゴムおよびプラスチック産業において、輸送および搬送設備ならびに露天採鉱業あるいは発電施設のために用いられている。
高荷重変速機において、動力機関もしくはエンジンの出力軸速度をエンジンの異なる入力軸速度に変速するために、特に入力軸および出力軸あるいは中間軸にピニオンギアを備える変速機が実践から知られている。この場合、高速への変速、すなわち変速比が1より小さい場合も、低速への変速、すなわち変速比が1より大きいいわゆる減速も、本発明による意味では変速として記載される。当該変速機では全てのピニオンギアは常に互いに噛み合っており、シフトカラーを介してただ一つの駆動ピニオンギアが回転不能に入力軸に、あるいは被動歯車が出力軸に、選択的にそれぞれ連結可能であり、このように異なる直径を有するピニオンギアを回転不能に構成することにより、異なる変速切り替えを行うことができる。
このとき不利なのは、切り替えられていないピニオンギアも常に噛み合っていることである。これにより、特にがたつき、すなわちバックラッシュ内の動きが生じ、それに伴って磨耗や望ましくない振動の励起が起こりかねない。さらに、切り替えられているピニオンギアが、静的応力を受けているベアリングに支承されている点も不利である。それによってピニオンギアが傾くとともにベアリングが損傷する恐れがある。
本発明の課題は改良された切り替え可能な高荷重変速機を提供することである。
前記の課題は、請求項1に記載の特徴を備える切り替え可能な高荷重変速機によって解決される。従属請求項には、有利な実施形態が記載されている。
本発明に係る切り替え可能な高荷重変速機は、特に工業用変速機として用いるために設けられている。当該切り替え可能な高荷重変速機は、本発明の第一の実施の形態によれば、ガスタービンまたは蒸気タービンなどのエンジンもしくは動力機関、内燃機関または電気回転機械と連結可能な入力軸と、発電機、輸送または搬送設備などの作動機関と連結可能な出力軸と、一つまたは複数の中間軸を備える中間軸構造体とを有し、当該中間軸構造体には、二つまたはそれ以上の被動歯車が回転不能に、かつ好ましくは軸に固定された状態で設けられている。被動歯車は、例えば中間軸と一体的に形成される場合があり、特に中間軸とともに最初に成形されているか、または再成形されているか、あるいは、圧入または噛合および軸方向の固定などによって着脱可能に、あるいは、収縮などによって着脱不能に、中間軸に固定されていてよい。
中間軸構造体は、好ましくは常に、特に例えば単段式または多段式の平歯車装置または遊星歯車装置のような変速歯車装置を介して、出力軸と連結されている。当該変速歯車装置は、1より大きいか、1に等しいか、1より小さい変速比を示し得る。同様に、出力軸は、中間軸構造体の中間軸を直接的に形成することができる。すなわち、出力軸は、当該中間軸と同一であって、そのために例えば一体的に形成されていてよい。
中間軸構造体は、二つまたはそれ以上の切り替え位置において、被動歯車を介して入力軸と回転不能に連結可能である。このために、入力軸は、本発明において、切り替え位置の間で軸方向に移動可能であり、二つまたはそれ以上の駆動ピニオンギアを有しており、当該駆動ピニオンギアは、軸方向に固定されるとともに回転不能に入力軸と連結されており、当該入力軸とともに軸方向に移動可能である。駆動ピニオンギアは、例えば入力軸と一体的に形成されていてよく、特に当該入力軸とともに最初に成形されているか、または再成形されているか、あるいは、圧入または噛合および軸方向の固定などによって着脱可能に、あるいは、収縮などによって着脱不能に、入力軸に固定されていてよい。
第一の位置において、入力軸の第一の駆動ピニオンギアは、一つまたは複数の、好ましくは全ての中間軸の第一の被動歯車と噛合する一方、第二の駆動ピニオンギアは、中間軸構造体の被動歯車との噛合から解除されている。それに対して、第二の位置では、当該第二の駆動ピニオンギアは、一つまたは複数の、好ましくは全ての中間軸の第二の被動歯車と噛合する一方、第一の駆動ピニオンギアは、中間軸構造体の被動歯車との噛合から解除されている。このとき、第一の駆動ピニオンギアおよび第一の被動歯車と、第二の駆動ピニオンギアおよび第二の被動歯車とは、異なる変速を実現させる。特に好適な実施の形態では、第一の位置および/または第二の位置において低速への変速が行われる。
同様に、例えばさらなる切り替え位置において、入力軸の第三の駆動ピニオンギアのみが、一つまたは複数の、好ましくは全ての中間軸の第三の被動歯車と噛合することによって、さらなる切り替え可能な変速が実現され得る。この場合も、好適に常に低速への変速が行われる。
好適な実施の形態において、中間軸構造体は、出力軸と回転不能に連結可能な、好ましくはほぼ同じ構造の二つまたはそれ以上の中間軸であって、好ましくはそれぞれ二つまたはそれ以上の被動歯車を備える中間軸を有しており、少なくとも一つの、好ましくは全ての出力を伝達する切り替え位置において、入力軸の駆動ピニオンギアは、少なくとも二つの、好ましくは全ての中間軸の被動歯車と噛合している。このようにして、入力軸を介して印加される入力トルクは、入力軸の駆動ピニオンギアが複数の中間軸の被動歯車と噛合している切り替え位置において、当該中間軸に分割され、それによって、個々の歯車および中間軸の応力は軽減され、このようにして、特に比較的小さな歯車および中間軸を用いることが可能となり、それによって、よりコンパクトな高荷重変速機が実現される。
少なくとも一つのニュートラル位置が備えられており、当該ニュートラル位置において、トルクは伝達されない。そのために、入力軸は、軸方向において第三の位置に移動可能であり、当該第三の位置において、駆動ピニオンギアは、中間軸構造体の被動歯車と噛合していない。
このために、第一の駆動ピニオンギアと第二の駆動ピニオンギアとの軸方向の内部距離は、被動歯車の軸方向の幅よりも、場合によってほんのわずかだけ、大きくてよい。このように、ニュートラル位置において、当該被動歯車は、第一の駆動ピニオンギアと第二の駆動ピニオンギアとの間に設けられ、他の被動歯車は、軸方向において第一の駆動ピニオンギアもしくは第二の駆動ピニオンギアの前または後ろに設けられ得る。
同様に、第一の駆動ピニオンギアと第二の駆動ピニオンギアとの軸方向の内部距離は、中間軸の二つの被動歯車の軸方向の外部距離よりも、場合によってほんのわずかだけ、大きくてよい。これによって、ニュートラル位置において、第一の駆動ピニオンギアと第二の駆動ピニオンギアとの間に二つの被動歯車を設けることができる。
対応する方法で被動歯車が互いに離間させられていてもよい。それによって、ニュートラル位置において、当該被動歯車の間には、一つまたは複数の駆動ピニオンギアが設けられ得る。
代替的な実施の形態においては、ニュートラル位置がない。すなわち、それぞれ一つの駆動ピニオンギアが、中間軸構造体の被動歯車と常に噛合している。これによって、変速機は、好適に軸方向においてより短く構成される。このような変速機は、好適に例えば電気的な位置検出装置を有しており、これによって第一の位置と第二の位置とが切り替えられ得る切り替え位置が表示および/または調整される。
入力軸は軸方向に移動可能であるために、高荷重変速機のケースにおいて一つまたは複数のスラスト軸受けに支承されている。当該軸受けのうちの少なくとも一つは、軸方向においてケースに固定的に連結されている外側の軸受け部材と、軸方向において入力軸に固定的に連結されているとともに外側の軸受け部材に対して軸方向に移動可能である内側の軸受け部材とを有し得る。こうして有利な実施の形態において、入力軸は、内側の軸受け部材が外側の軸受け部材に対して移動することによって、軸方向に移動され得る。このとき、内側の軸受け部材または入力軸自体は、例えば相応の環状ピストンまたは筒状ピストンなどを介して、液圧式および/または空気圧式に、特にシフタフォークやネジ構造などを介して機械的に、あるいは電動機または電磁気によって移動され得る。このとき高荷重変速機は相応の導線、作動部材などを含み得る。
好適な実施の形態において、入力軸は、シフタフォークを介して軸方向に移動され得る。入力軸は、このために好ましくは軸方向に自由な状態でケースに軸受けされており、当該入力軸の軸方向の位置は、ケースにおいて軸方向に移動もしくは調整可能なシフタフォークによって決定され、当該シフタフォークは、入力軸とともに例えば周回する溝を介して軸方向に固定的に、かつ好ましくはねじりなしに設けられる。
好適な実施の形態において、入力軸と出力軸とは、軸方向に互いに一直線に設けられ、それによって高荷重変速機は細長く構成され得る。当該高荷重変速機の軸方向におけるよりコンパクトな形成も実現するために、入力軸は一つまたは複数の切り替え位置において、例えばニュートラル位置および第二の位置において、このために中空軸として形成された出力軸内に部分的に挿入可能であってよい。同様に、入力トルクと出力トルクとの比および対応する直径の比に応じて逆に、出力軸が一つまたは複数の切り替え位置において入力軸内に挿入可能であってもよい。
代替的な実施の形態において、入力軸と出力軸とは中間軸の円周を介して互いに、特にほぼ180°ずらされた状態で設けられている。これによって、幅はより広いが好適に軸方向において短い構成が可能となる。
好適な実施の形態において、入力軸とエンジンとの間には、調整継手が設けられており、当該調整継手は入力軸の少なくとも二つの軸方向の位置の間で、エンジンに対する軸方向のずれを補償する。当該調整継手は、例えば内歯を備える中空軸と、外歯とを有していてよく、当該外歯は中空軸において軸方向に移動可能に収容されており、当該中空軸の内歯と恒常的に噛合しているか、噛合させることができる。調整継手は特に、曲がり歯型クラッチを含み得る。
調整継手は、同様に回転不能に連結可能な二つのフランジを有していてもよい。当該フランジの間には、一つまたは複数の中間部材またはスペーサが選択的に設けられ得る。当該実施の形態において、切り替えを行う際は、単独もしくは複数のスペーサの取り付けもしくは取り外しが必要であるが、それは同属の高荷重変速機の運転時間においてそれほど重要な意味を持たないことが多い。
記において、本発明の第一の態様が説明された。当該第一の態様では、入力軸が動力機関と接続され、出力軸が作動機関と接続される。すなわち、入力軸から出力軸へ出力が伝達される。本発明の第二の態様では、入力軸が例えば発電機、輸送または搬送設備などの作動機関と接続され、出力軸が例えばガスタービンもしくは蒸気タービンなどのエンジンまたは動力機関、内燃機関あるいは電気エンジンと接続されることもできる。このとき、その他の構造は等しい。以上のような意味において、「入力軸」という概念は軸方向に移動可能な軸であって、当該軸に中間軸構造体の被動歯車と切り替え可能に噛合するために駆動ピニオンギアが設けられており、当該軸を介して出力の取り入れまたは取り出しがなされる軸を表す。すなわち、入力軸とは必ずしも駆動軸ではなく、場合によって被駆動軸を表すこともある。
従って、本発明の第三の態様では、前記の第一および第二の態様が組み合わされていてよい。すなわち、動力機関またはエンジンと接続可能な駆動軸も、作動機関と接続可能な高荷重変速機の被駆動軸も軸方向に移動可能な入力軸として形成されていてよく、当該入力軸の駆動ピニオンギアは、異なる位置において、駆動軸と被駆動軸との間に設けられた中間軸構造体の様々な被動歯車と噛合する。
冒頭で述べたように出力軸は、直接的に、好ましくは唯一の中間軸構造体の中間軸を形成してもよい。これによって、別個の中間軸が省かれると、例えば第一の態様において入力軸は切り替えられた中間軸の被動歯車に相応に出力を伝達し、当該中間軸はその場合そのまま出力軸となっている。
さらなる特徴および有利点は、従属請求項および実施の形態に記載されている。当該実施の形態に関し、以下の図において一部を概略的に示す。
本発明の実施の形態による高荷重変速機を、第一の変速比を有する第一の切り替え位置において示す図である。 図1に示す高荷重変速機を、第二の変速比を有する第二の切り替え位置において示す図である。 図1および図2に示す高荷重変速機を、トルクの伝達が行われないニュートラル位置において示す図である。
図1は、本発明の第一の切り替え位置における実施の形態による切り替え可能な高荷重変速機を示している。当該高荷重変速機は入力軸1を有し、当該入力軸は以下に説明する調整継手10を介して動力機関の被駆動軸100または(図に示されない)作動機関の駆動軸と接続されている。
入力軸1の、調整継手10に対向する側には、第一の駆動ピニオンギア1.1と第二の駆動ピニオンギア1.2とが回転不能かつ軸方向に固定された状態で入力軸に連結されており、第二の駆動ピニオンギアの直径は第一の駆動ピニオンギア1.1の直径よりも大きい。
高荷重変速機はさらに、二つの中間軸2A,2Bを備える中間軸構造体を有している。当該二つの中間軸は構造が等しく、入力軸1の周面上に180°のずれを有して設けられている。従って、以下において第一の中間軸2Aのみを説明する。当該第一の中間軸は第一の被動歯車2A.1と第二の被動歯車2A.2とを担持し、第二の被動歯車の直径は第一の被動歯車の直径よりも小さい。二つの被動歯車は、回転不能かつ軸方向に固定された状態で、中間軸に連結されている。
中間軸2Aは、被動歯車2A.1,2A.2に対向する側において、中間軸側の統合ピニオンギア2A.3を担持し、当該統合ピニオンギアは、入力軸1と一直線に設けられている出力軸3の出力軸側の統合歯車3.1と噛合している。出力軸は作動機関の駆動軸または(図に示されない)動力機関の被駆動軸と接続されている。統合歯車3.1は、回転不能かつ軸方向に固定された状態で、出力軸3に連結されている。
入力軸1は、軸方向に移動可能な軸受けを介して(図に示されない)ケースにおいて支承されている。当該スラスト軸受けは、ケースに固定的に連結されている外側の軸受け部材4.1と、軸方向において入力軸に固定的に連結されているとともに外側の軸受け部材に対して軸方向に移動可能である内側の軸受け部材4.2とを有している。内側の軸受け部材4.2および当該内側の軸受け部材とともに入力軸1は、両側の(図に示されない)環状ピストンを介して液圧式に、図1から図3に示されるとともに以下に説明される三つの位置の間で軸方向に移動可能である。
図1に示す第一の切り替え位置において高荷重変速機は入力軸1と出力軸3との間で第一の変速比を有しており、当該第一の変速比は第一の駆動ピニオンギア1.1と中間軸2A,2Bの第一の被動歯車2A.1,2B.1との直径の比から得られる。このために、入力軸1は軸方向において、当該入力軸の第一の駆動ピニオンギア1.1のみが二つの中間軸2A,2Bの第一の被動歯車2A.1,2B.1と噛み合う一方、当該入力軸の第二の駆動ピニオンギア1.2および二つの中間軸2A,2Bの被動歯車2A.2,2B.2が係合を解除されているように設けられている。このようにして、入力軸1と出力軸3との間で伝達されるトルクは二つの中間軸2A,2Bに均一に分岐され、それによって当該二つの中間軸のモーメントの負荷が軽減され、軸および歯はそれに応じてよりコンパクトに形成され得る。
図2に示す第二の切り替え位置において、高荷重変速機は入力軸1と出力軸3との間で第二の変速比を有しており、当該第二の変速比は第二の駆動ピニオンギア1.2と中間軸2A,2Bの第二の被動歯車2A.2,2B.2との直径の比から得られ、第一の変速比よりも小さい。このために入力軸1は軸方向において、当該入力軸の第二の駆動ピニオンギア1.2のみが二つの中間軸2A,2Bの第二の被動歯車2A.2,2B.2と噛み合う一方、当該入力軸の第一の駆動ピニオンギア1.1および二つの中間軸2A,2Bの被動歯車2A.1,2B.1が係合を解除されているように設けられている。従って、第二の切り替え位置においても、入力軸1と出力軸3との間で伝達されるトルクは、二つの中間軸2A,2Bに均一に分岐される。
第二の切り替え位置において入力軸1は部分的に、このために中空軸として形成された出力軸3内に挿入される。このようにして高荷重変速機の軸方向の延伸が減少される。
このような軸方向の移動を入力軸のもう一方の端面側において補償するために、調整継手10は内歯10.1を備える中空軸を有しており、当該中空軸内に、入力軸1の外歯10.2が軸方向に移動可能に収容されており、入力軸1は第一および第二の切り替え位置(図1,2)において回転不能に中空軸と連結されるとともに、当該中空軸を介して被駆動軸100と連結されており、当該被駆動軸はそのために中空軸の内歯10.1に係合する外歯を有している。
図3に示す第三の位置またはニュートラル位置において入力軸1は軸方向において、当該入力軸の第一の駆動ピニオンギア1.1および二つの中間軸2A,2Bの第一の被動歯車2A.1,2B.1も、当該入力軸の第二の駆動ピニオンギア1.2および中間軸2A,2Bの第二の被動歯車2A.2,2B.2も係合を解除されているように設けられており、それによって、入力軸1と出力軸3との間でトルクは伝達されない。被動歯車2A.1から2B.2が軸方向において駆動歯車1.1,1.2の間に設けられているこの位置を取り得るために、第一の駆動ピニオンギア1.1と第二の駆動ピニオンギア1.2との間の軸方向の内部距離は、二つの中間軸2A,2Bの被動歯車2A.1,2A.2もしくは2B.1,2B.2の軸方向の外部距離よりも大きい。
ニュートラル位置においても入力軸1は部分的に、中空軸として形成された出力軸3内に挿入されている。入力軸1の外歯10.2は、トルクが伝達されないために、継手10の中空軸の内歯10.1との係合を解除されている。これによって第一の変速段と第二の変速段の間の切り替えが容易になる。
当該実施の形態においてモーメントの分岐のために二つの中間軸が設けられている。図に示されていない変化形態において中間軸のうちの一つは省略されてよい。この場合、特に中間軸と出力軸とを別個に形成すること、および中間軸と出力軸とを統合ピニオンギアおよび統合歯車を介して連結することを省略することができる。この場合、一つのみとなる中間軸はそのまま直接的に出力軸を形成する。
1 入力軸
1.1 第一の駆動ピニオンギア
1.2 第二の駆動ピニオンギア
2A 第一の中間軸
2A.1 第一の被動歯車
2A.2 第二の被動歯車
2A.3 中間軸側の統合ピニオンギア
2B 第二の中間軸
2B.1 第一の被動歯車
2B.2 第二の被動歯車
2B.3 中間軸側の統合ピニオンギア
3 出力軸
3.1 出力軸側の統合ピニオンギア
4.1 外側の軸受け部材
4.2 内側の軸受け部材
10 調整継手
10.1 内歯
10.2 外歯
100 エンジンの被駆動軸

Claims (15)

  1. 切り替え可能な高荷重変速機、特に工業用変速機であって、
    入力軸(1)と、
    少なくとも二つの被動歯車(2A.1,2A.2,2B.1,2B.2)を有する少なくとも一つの中間軸(2A,2B)を備える中間軸構造体であって、当該中間軸構造体は前記被動歯車を介して前記入力軸に対して回転しないように前記入力軸に連結可能な中間軸構造体と、
    前記中間軸構造体に対して回転しないように前記中間軸構造体に連結可能な出力軸(3)と、
    前記中間軸構造体を前記入力軸に対して回転しないように前記入力軸に連結するための少なくとも二つの駆動ピニオンギア(1.1,1.2)と、
    を備える高荷重変速機において、
    前記入力軸は第一の位置(図1)と第二の位置(図2)との間で軸方向に移動可能であり、
    前記駆動ピニオンギアは、軸方向に固定された状態で、前記入力軸に対して回転しないように前記入力軸に連結されており、かつ前記入力軸とともに軸方向に移動可能であり、
    前記第一の位置(図1)において、第一の駆動ピニオンギア(1.1)は、前記中間軸構造体の少なくとも一つの第一の被動歯車(2A.1,2B.1)と噛合しており、
    前記第二の位置(図2)において、第二の駆動ピニオンギア(1.2)は、前記中間軸構造体の少なくとも一つの第二の被動歯車(2A.2,2B.2)と噛合しており
    前記入力軸と前記出力軸とは軸方向に互いに一直線に設けられ、前記入力軸と前記出力軸のうちの一つ(1)は少なくとも一つの位置(図2,図3)において、前記入力軸と前記出力軸のうちのもう一方の軸(3)内に少なくとも部分的に挿入されている、高荷重変速機。
  2. 前記中間軸構造体は、被動歯車(2A.1,2A.2,2B.1,2B.2)を有するとともに、前記出力軸に対して回転しないように前記出力軸に連結可能な少なくとも二つの中間軸(2A,2B)を備え、
    前記第一の位置(図1)において、前記第一の駆動ピニオンギア(1.1)は、前記少なくとも二つの中間軸の第一の被動歯車(2A.1,2B.1)と噛合し、および/または、
    前記第二の位置(図2)において、前記第二の駆動ピニオンギア(1.2)は、前記少なくとも二つの中間軸の第二の被動歯車(2A.2,2B.2)と噛合していることを特徴とする請求項1に記載の高荷重変速機。
  3. 前記入力軸は軸方向において第三の位置に移動可能であり、当該第三の位置(図3)において駆動ピニオンギアは前記中間軸構造体の被動歯車と噛合していないことを特徴とする請求項1または2に記載の高荷重変速機。
  4. 前記第一の駆動ピニオンギアと前記第二の駆動ピニオンギア(1.1,1.2)との間の軸方向の内部距離は、被動歯車の軸方向の幅よりも大きく、特に二つの被動歯車(2A.1,2A.2)の軸方向の外部距離よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の高荷重変速機。
  5. 前記入力軸を支承するスラスト軸受けが設けられているケースを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  6. 前記スラスト軸受けは、軸方向において前記ケースに固定的に連結されている外側の軸受け部材(4.1)と、軸方向において前記入力軸に固定的に連結されているとともに前記外側の軸受け部材に対して軸方向に移動可能である内側の軸受け部材(4.2)とを有することを特徴とする請求項5に記載の高荷重変速機。
  7. 前記入力軸は液圧式および/または空気圧式に移動可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  8. 前記入力軸は機械的、特にシフタフォークを介して移動可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  9. 前記入力軸は電動機によって移動可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  10. 前記入力軸と前記出力軸とは、中間軸の円周を介して互いに、特にほぼ180°ずらされた状態で設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  11. 前記出力軸と前記中間軸構造体との間に変速機(2A.3,2B.3,3.1)が設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  12. 前記出力軸は、前記中間軸構造体の中間軸、特に唯一の中間軸を形成していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  13. 前記入力軸は調整継手(10)を有しており、当該調整継手は前記入力軸の少なくとも二つの軸方向の位置間の、軸方向のずれを補償することを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の高荷重変速機。
  14. 前記調整継手は、内歯を備える中空軸と、外歯(10.2)とを有しており、当該外歯は、前記中空軸に軸方向において移動可能に収容されており、当該中空軸の内歯(10.1)と噛合させることができるか、当該中空軸の内歯と噛合していることを特徴とする請求項13に記載の高荷重変速機。
  15. 前記調整継手は、少なくとも一つのスペーサを介在させた状態で、選択的に当該調整継手に対して回転しないように当該調整継手に連結可能な二つのフランジを有することを特徴とする請求項13に記載の高荷重変速機。
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