JP5316903B2 - 電源システム及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源システム及び画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、二次側の出力電圧が高い通常動作時と、出力電力が低い軽負荷時(待機時)で、過電流制限回路のスレッシュ電圧を切り換える技術が提案されている。具体的には、電源制御用ICの電源端子VCCに接続される一次側補助巻線に誘起される電圧は、電源の出力電圧にトランスの巻数比を乗じた電圧を呈するので電源の出力電圧と補助巻線電圧は比例関係にある。特許文献1のスイッチング電源は、このVCC電圧の変化に応じて過電流制限コンパレータに供給するスレッシュ電圧を変化させるようにしている。具体的には、軽負荷時のスレッシュ電圧を、通常動作時のスレッシュ電圧より低く設定し、これにより、軽負荷時における、MOSFETのピーク電流を、通常動作時のピーク電流に比べて低い電流値に抑えている。
特開2009−153234公報
例えば、スイッチング電源の軽負荷時における出力電圧が5V、通常動作時の出力電圧が24Vの時、軽負荷時と通常動作時の出力電圧比は4.8倍となる。一方、電源制御用ICの電源電圧VCCは、通常14V以上必要であるので、一次側補助巻線に誘起される電圧は、軽負荷時において14V以上の電圧、例えば15Vに設定する必要がある。そうすると、通常動作時において、一次側補助巻線に誘起される電圧は72Vであり、電源制御用ICに対して耐圧を超える電圧が加わる(通常、電源制御用ICの耐圧は概ね20V程度)ことになる。
電源制御用ICに耐圧を超える電圧が加わらないようにするには、一次側補助巻線と電源制御用ICとの間に降圧回路を設けて、耐圧に収まるように電圧を下げればよい。しかし、電圧を下げると、過電流検出用のスレッシュ電圧(以下、基準電圧とも言う)の切り換えレンジが狭くなってしまう。これは、切り換えレンジの広さは、VCC電圧の変化の比により決まる(比例)からである。例えば、電源制御用ICの耐圧に制限がない場合、電源制御用ICの電源電圧VCCは、軽負荷時では「15」V、通常動作時では「72」Vとなり、電圧比は「4.8」倍となる。従って、この場合、過電流検出用のスレッシュ電圧は、軽負荷時を「V1」とすると、通常動作時は「V1×4.8」となり、軽負荷時と通常動作時で、スレッシュ電圧を「4.8倍」まで変化させることが可能となる。すなわち、「4.8」倍の切り換えレンジとなる。しかし実際は、上記のように耐圧の制約から、電源制御用ICの電源電圧VCCは、通常動作時では「20」Vに制限されるので、軽負荷時と通常動作時の電源電圧VCCの電圧比は1.3倍となる(20V/15V)。従って、スレッシュ電圧は、軽負荷時を「V1」とすると、通常動作時は「V1×1.3」となるので、切り換えレンジは「1.3」倍となり、耐圧に制限がない場合に比べて狭くなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、モードに応じて過電流検出用の基準電圧を切り換える構成において、切り換えレンジが狭くなるのを抑制する技術を提供することを目的とする。
本明細書によって開示される電源システムは、通常出力モードにおいて第一出力電圧を出力するスイッチング電源と、前記スイッチング電源を、前記通常出力モードと、出力電圧が第一出力電圧より低い第二出力電圧となる低出力モードと、に切り換える制御装置と、を備えた電源システムであって、前記スイッチング電源は、一次側の発振により二次側に電圧を誘起させるトランスと、前記トランスの一次コイルに接続された半導体スイッチング素子と、前記トランスの二次側に誘起された電圧を整流平滑化する整流平滑回路と、前記トランスの二次側に設けられ、前記スイッチング電源の過電流を検出する過電流検出回路と、前記過電流検出回路にて前記過電流が検出されることを条件に、前記過電流が抑制されるように、前記半導体スイッチング素子を制御するスイッチ制御部と、を備え、前記過電流検出回路は、前記トランスの二次側に設けられ、前記スイッチング電源の出力電流に比例した電圧を発生させる電流検出抵抗と、前記スイッチング電源の出力電圧が第一出力電圧である場合には第一基準電圧を発生し、前記スイッチング電源の出力電圧が第二出力電圧である場合には前記第一基準電圧より低い第二基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、前記基準電圧発生回路の発生する第一基準電圧又は第二基準電圧と、前記電流検出抵抗の両端電圧とを比較することにより前記過電流を検出する比較回路と、を備える。
また、上記電源システムにおいて、前記基準電圧発生回路が、前記スイッチング電源の出力ラインとグランドラインとの間にあって、直列接続された一対の抵抗から構成されていてもよい。
また、上記電源システムにおいて、前記基準電圧発生回路は、複数本の抵抗を含む抵抗回路と、前記制御装置から出力される切換信号の入力を受けてオンオフすることにより前記抵抗回路の分圧比を切り換えるスイッチ回路と、を有し、前記分圧比の切り換えにより、前記抵抗回路が前記第一基準電圧と前記第二基準電圧とを選択的に発生させる回路でもよい。
本明細書によって開示される電源システムは、通常出力モードにおいて第一出力電圧を出力するスイッチング電源と、前記スイッチング電源を、前記通常出力モードと、出力電圧が第一出力電圧より低い第二出力電圧となる低出力モードと、に切り換える制御装置と、を備えた電源システムであって、前記スイッチング電源は、一次側の発振により二次側に電圧を誘起させるトランスと、前記トランスの一次コイルに接続された半導体スイッチング素子と、前記トランスの二次側に誘起された電圧を整流平滑化する整流平滑回路と、電流検出抵抗の両端電圧と基準電圧とを比較することにより、前記スイッチング電源の過電流を検出する過電流検出回路と、前記過電流検出回路にて前記過電流が検出されることを条件に、前記過電流が抑制されるように、前記半導体スイッチング素子を制御するスイッチ制御部と、を備え、前記過電流検出回路は、前記トランスの一次側に設けられた第一電流検出抵抗の両端電圧と第一基準電圧とを比較することにより、前記通常出力モードにおいて前記スイッチング電源の過電流を検出する第一過電流検出回路と、前記トランスの二次側に設けられた第二電流検出抵抗の両端電圧と第二基準電圧とを比較することにより、前記低出力モードにおいて前記スイッチング電源の過電流を検出する第二過電流検出回路と、を備える。
また、上記電源システムにおいて、前記第二過電流検出回路は、前記第二電流検出抵抗と、前記第二基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、前記基準電圧発生回路の発生する前記第二基準電圧と前記電流検出抵抗の両端電圧とを比較し、比較結果に基づいて過電流を検出する比較回路と、前記スイッチング電源の出力電圧が前記第一出力電圧である場合に、前記比較回路の出力を停止させる停止回路と、を備える構成でもよい。
また、上記電源システムにおいて、前記スイッチング制御部は、前記第一電流検出抵抗の両端電圧が入力される入力ポートを備え、前記入力ポートの電圧を内部に設定した前記第一基準電圧と比較することにより、前記通常出力モードにおいて前記スイッチング電源の過電流を検出する構成でもよい。
また、上記電源システムにおいて、前記スイッチング制御部の前記入力ポートには、前記第一電流検出抵抗の両端電圧と、前記第二過電流検出回路の検出結果に応じた2値信号が入力される構成でもよい。尚、2値信号とは、High/Lowの信号である。
また、本明細書によって開示される画像形成装置は、前記電源システムと、前記電源システムのスイッチング電源から前記第一出力電圧にて電力供給され、印刷処理を実行する高電圧系部品と、前記電源システムのスイッチング電源から降圧回路を介して電力供給され、前記高電圧系部品を制御する第一低電圧系部品と、前記電源システムのスイッチング電源から前記降圧回路を介して電力供給され、印刷データを受信する通信処理を行う第二低電圧系部品とを備え、前記第二低電圧系部品が前記印刷データを受信すると、前記第一低電圧系部品が前記高電圧系部品を制御して受信した前記印刷データを印刷する印刷処理を実行する画像形成装置であって、前記通常出力モードでは、前記スイッチング電源から前記高電圧系部品に対して前記第一出力電圧にて電力が供給され、前記スイッチング電源から前記降圧回路を介して前記第一低電圧系部品及び前記第二低電圧系部品に対して電力が供給され、前記低出力モードでは、前記スイッチング電源から前記高圧系部品に対する電力供給は停止する一方、前記スイッチング電源から前記降圧回路を介して前記第一低電圧系部品及び前記第二低電圧系部品へは電力が供給される。
本発明によれば、モードに応じて過電流検出用の基準電圧を切り換える構成において、切り換えレンジが狭くなるのを抑制できる。
本発明の実施形態1においてプリンタの電気的構成を示すブロック図 電源システムにおける電源装置の回路図 制御ICの電気的構成を示すブロック図 各モードについてスイッチング電源等の出力電圧をまとめた図 シャントレギュレータの回路図 各モードについてコンパレータの基準電圧をまとめた図 実施形態2においてプリンタの電気的構成を示すブロック図 電源システムにおける電源装置の回路図 各モードについてコンパレータの基準電圧をまとめた図 通常出力モードにおける抵抗R17〜R19の接続状態を示す図 低出力モードにおける抵抗R17〜R19の接続状態を示す図 実施形態3において電源システムにおける電源装置の回路図 制御ICの電気的構成を示すブロック図 各モードについて、停止回路のトランジスタのオン、オフをまとめた図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
1.プリンタの説明
図1はプリンタ(本発明の「画像形成装置」の一例)1の電気的構成を示すブロック図である。プリンタ1は、印刷部2と、通信部3aと、画像メモリ3bと、電源システムSとを備えている。電源システムSは、電源装置10と制御装置80とから構成されている。電源装置10はプリンタ1の電源となるものであり、印刷部2、通信部3a、画像メモリ3b及び制御装置80に対して電力を供給する。また、制御装置80には各種データを記憶するための内部メモリ(図略)や、タイマ85が設けられている。
印刷部2は、感光ドラム2a、感光ドラム2aの表面を帯電させる帯電プロセスを実行する帯電器2b、感光ドラム2aの表面に静電潜像を形成する露光プロセスを実行する露光装置2c、感光ドラム2aの表面に形成された静電潜像に現像剤を付着させて現像剤像を形成する現像プロセスを実行する現像器2d、記録媒体に現像剤像を転写する転写プロセスを実行する転写器2e、記録媒体上に転写された現像剤像を定着させる定着プロセスを実行する定着器2f等から構成されている。
印刷部2は帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスを実行して、記録媒体上に印刷データを印刷する印刷処理を実行するものである。通信部3aはPC等の情報端末装置との間で通信を行うものであり、情報端末装置から印刷指示や印刷データを受信する機能を担う。画像メモリ3bは、情報端末装置から受信した印刷データを一時記憶するものである。
上記プリンタ1は、通信部3aが情報端末装置から印刷指示を受けて印刷データを受信すると、制御装置80が、印刷部2に帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスからなる印刷処理を実行させることで、記録媒体に印刷データを印刷させる。尚、印刷部2の動作電圧は24Vであるのに対して、通信部3a、画像メモリ3b及び制御装置80の動作電圧は3.3Vである。また、印刷部2が本発明の「高電圧系部品」の一例であり、制御装置80が本発明の「第一低電圧系部品」の一例であり、通信部3aが本発明の「第二低電圧系部品」の一例である。
2.回路構成の説明
次に、図2を参照して、電源システムSにおける電源装置10の構成について説明する。電源装置10は、スイッチング電源20と、DC−DCコンバータ(本発明の「降圧回路」の一例)70と、を備える。スイッチング電源20は、整流平滑回路21と、トランス23と、FET(電界効果トランジスタ)25と、整流平滑回路27と、電圧検出回路29と、過電流検出回路35と、制御IC50とを備える。尚、FET25が本発明の「半導体スイッチング素子」の一例であり、制御IC50が、本発明の「スイッチ制御部」の一例である。
整流平滑回路21は、いわゆるコンデンサインプット型であり、AC電源15の交流電圧(例えば、220V)を整流するブリッジダイオードD1と、整流後の電圧を平滑化するコンデンサC1とから構成されている。そして、整流平滑回路21の出力側には、トランス23が設けられていて、交流電圧を整流平滑化した入力電圧Vin(例えば、約DC322V)が、入力ラインLinを通じてトランス23の一次コイルN1に印加される構成となっている。
FET25はNチャンネルのMOSFETであり、ドレインDを一次コイルN1に接続すると共に、ソースSを接地している。そして、FET25のゲートGは、制御IC50の出力ポートOUTに接続されている。以上のことから、制御IC50が出力ポートOUTを通じてゲートGにオンオフ信号(PWM信号)を出力すると、FET25はオンオフ動作する。これにより、トランス23の一次側が発振して、トランス23の二次コイルN2に電圧を誘起させる構成となっている。
また、トランス23の一次側には電圧発生回路26が設けられている。電圧発生回路26は、トランス23の一次側に設けられた補助コイルN3に誘起される電圧を、ダイオードD2とコンデンサC2により平滑化するものである。この電圧発生回路26は、概ね20Vの電圧を発生し、制御IC50の電源となる。
また、電圧発生回路26の出力ライン(次に説明する制御IC50の電源ポートVCCに連なるライン)とグランド間には、直列接続された抵抗R14、抵抗R15が接続されている。これら抵抗R14と抵抗R15の抵抗比は、例えば、19対1であり、抵抗R14と抵抗R15の接続点には、例えば、1Vの電圧が発生する構成となっている。
制御IC50は、図2に示すように、電圧発生回路26に接続される電源ポートVCCと、ツェナーダイオードD6を介して入力ラインLinに接続される高電圧入力ポートVHと、電圧検出回路29からのフィードバック信号が入力されるフィードバックポートFBと、出力ポートOUTと、過電流検出ポートOCの5つのポートを備えている。そして、過電流検出ポートOCと、フィードバックポートFBには、それぞれバイパスコンデンサC4、C5がグランドライン間に設けられている。
制御IC50は、図3に示すように、起動回路51と、内部電源生成回路53と、電源ポートVCCの電圧を検出するVCC検出回路55と、ドライバ回路61、一定周波数の三角波を発振する発振回路62と、比較演算回路63と、遮断回路65と、を備えてなる。起動回路51は、高電圧入力ポートVHに印加される入力電圧を降圧して内部電源生成回路53に印加するものである。
内部電源発生回路53は起動直後、電源ポートVCCの電圧が所定のレベルまで上昇するまでは起動回路51から電力供給されて電源電圧5Vを生成して各回路に電力を供給する一方、電源ポートVCCが所定のレベルに達した以降は、電圧発生回路26から電力供給されて電源電圧5Vを生成して各回路61〜65に電力を供給する。
比較演算回路63は、フィードバック信号の信号レベルとFB用基準電圧を比較演算し、演算結果に応じた信号(例えば、FB用基準電圧とフィードバック信号のレベル差に応じたレベルの信号)をドライバ回路61へ出力するものである。
ドライバ回路61は、比較演算回路63から出力された信号と発振回路62の発振する三角波からPWM信号を生成し、出力ポートOUTを通じてFET25のゲートGに出力する。そして、これら比較演算回路63、ドライバ回路61、FET25、トランス23及び後述する電圧検出回路29は、フィードバック制御系を形成しており、電圧検出回路29から出力されるフィードバック信号に基づいて、FET25をオンオフさせるPWM値を制御することで、スイッチング電源20の出力電圧Vo1が目標電圧に制御されるようになっている。
また、遮断回路65は過電流の抑制機能を担うものであり、過電流検出ポートOCの電圧がHighレベルになることを条件に、ドライバ回路61の出力を停止させる。また、遮断回路65は、ドライバ回路61の出力を停止させるのと同時に、起動回路51に指令を与えて起動回路51を起動させる。このようにすることで、ドライバ回路61の出力停止に伴って、スイッチング電源20が停止しても、制御IC50は入力ラインLin側から電力を受けることが可能となる。
整流平滑回路27はトランス23の二次側に設けられていて、ダイオードD3とコンデンサC3とからなる。整流平滑回路27はトランス23の二次コイルN2に誘起された電圧を整流平滑化する。
また、整流平滑回路27の出力側には、電圧検出回路29と過電流検出回路35が設けられている。電圧検出回路29はスイッチング電源20の出力電圧Vo1を検出する機能と、出力電圧Vo1の目標値を変更する機能を有するものであって、一対の検出抵抗R1、R2と、分圧比変更回路32と、シャントレギュレータRE1と、シャントレギュレータRE1と直列接続された発光ダイオードLED1と、から構成されている。
検出抵抗R1、R2は、出力ラインLo1とグランドラインLgとの間において直列接続されている。分圧比変更回路32は、検出抵抗R3とトランジスタ33とから構成されている。検出抵抗R3は、検出抵抗R1、R2の接続点に一端を接続する一方、他端をトランジスタ33のコレクタCに接続している。
トランジスタ33は、NPNトランジスタであり、エミッタをグランドに接続している。また、トランジスタ33のベースは、抵抗R5を介して制御装置80の出力ポートP1に接続されている(図1参照)。
分圧比変更回路32は、トランジスタ33のオンオフにより、検出抵抗の分圧比Kaを変更する機能を果たす。すなわち、トランジスタ33がオンすると、分圧比KaはR4/(R1+R4)になる。これに対して、トランジスタ33がオフすると、分圧比KaがR2/(R1+R2)となる(図4参照)。尚、R4は、抵抗R2と抵抗R3の合成抵抗である。
シャントレギュレータRE1は、図5に示すように、誤差アンプ47と、誤差アンプ47の出力側に設けられたトランジスタ48とから構成されたものであり、誤差アンプ47のマイナス側の入力端子には、例えば2.5Vの基準電圧Vsが印加されている。そして、誤差アンプ47のプラス側の入力端子は、抵抗R1と抵抗R2の接続点gに接続されており、スイッチング電源20の出力電圧Vo1を分圧比Kaにて分圧した分圧電圧Vgが印加される回路構成となっている。
シャントレギュレータRE1は、基準電圧Vsと分圧電圧Vgにレベル差に応じた電流を流す。そのため、発光ダイオードLED1に、レベル差に応じた電流が流れ、発光ダイオードLED1は、基準電圧Vsと分圧電圧Vgとのレベル差に応じた光量の光信号を出力する。そして、発光ダイオードLED1は、制御IC50のフィードバックポートFBに接続されたフォトトランジスタPT1と共に、フォトカプラを構成している。
そのため、発光ダイオードLED1の光信号はフォトトランジスタPT1にて電気信号に戻される。これにて、基準電圧Vsに対する分圧電圧Vgのレベル差を示す信号(以下、フィードバック信号)が、制御IC50のフィードバックポートFBにフィードバックされる構成となっている。
過電流検出回路35は、電圧検出回路29の後段側に設けられていて、電流検出抵抗37と、減算回路38と、コンパレータ(本発明の「比較回路」に相当)41と、基準電圧発生回路43と、から構成されている。
電流検出抵抗37は、スイッチング電源20の出力ラインLo1上に設けられていて、スイッチング電源20の出力電流Ioに比例した電圧を発生させる。減算回路38は、2つの入力端子と1つの出力端子を有するアンプ39と、4つの抵抗R6〜抵抗R9より構成されている。アンプ39に設けられたプラス側の入力端子(非反転入力端子)は、抵抗R6を介して電流検出抵抗37の端子37Aに接続されると共に、抵抗R9を介してグランドラインLgに接続されている。
一方、アンプ39に設けられたマイナス側の入力端子(反転入力端子)は、抵抗R7を介して電流検出抵抗37の端子37Bに接続されると共に、抵抗R8を介してアンプ39の出力端子に接続されている。また、アンプ39の出力端子は、コンパレータ41のプラス側の入力端子に接続されている。上記の減算回路38は、電流検出抵抗37に発生する電圧(具体的には、電流検出抵抗37の両端電圧)を検出して、コンパレータ41に出力する機能を果たす。
コンパレータ41は2つの入力端子と、1つの出力端子を備えたものであり、プラス側の入力端子(非反転入力端子)には、アンプ39の出力電圧Vaが入力され、マイナス側の入力端子(反転入力端子)には、基準電圧発生回路43が発生する基準電圧Vrが入力される構成となっている。
基準電圧発生回路43は直列接続された一対の抵抗R10、R11から構成されている。両抵抗R10、R11は、スイッチング電源20の出力ラインLo1とグランドラインLgとの間にあって直列接続されている。そして、両抵抗R10、R11の接続点が、信号線を介してコンパレータ41のマイナス側の入力端子に接続されている。そのため、スイッチング電源20の出力電圧Vo1を、両抵抗R10、R11の分圧比Kbにて分圧した電圧が、コンパレータ41のマイナス側の入力端子に、基準電圧Vrとして入力される。
Kb=R11/(R10+R11)・・・・・(1)式
コンパレータ41は、アンプ39の出力電圧Vaを、基準電圧Vrと比較して、比較結果に応じた2値信号を出力するものである。具体的には、アンプ39の出力電圧Vaが基準電圧Vrを下回っている場合(過電流でない場合)には、Lowレベルの出力となる。一方、アンプ39の出力電圧Vaが、基準電圧Vrを上回っている場合(過電流の場合)には、Highレベルの過電流検出信号Sr2を出力する。
また、コンパレータ41の出力端子には、発光ダイオードLED2が接続されている。発光ダイオードLED2は、アノードを抵抗R12を介してコンパレータ41の出力端子に接続すると共に、カソードをグランドラインLgに接続している。発光ダイオードLED2はフォトトランジスタPT2と共に、フォトカプラを構成している。
フォトトランジスタPT2は、エミッタを制御IC50の過電流検出ポートOCに接続する一方、コレクタを抵抗R14と抵抗R15の接続点に接続している。
また、スイッチング電源20の出力ラインLo1は、図2に示すように分岐点J1にて2分岐している。そして、分岐したライン上にはDC−DCコンバータ70が設けられている。DC−DCコンバータ70は、スイッチング電源20の出力電圧Vo1を3.3Vに降圧して出力ラインLo2より出力する。
次に、電源装置10と共に電源システムSを構成する制御装置80の説明を行う。制御装置80はスイッチング電源20のモードを制御する機能と、プリンタ1の印刷部2を制御する制御機能とを担っている。
制御装置80は、スイッチング電源20のモード制御用のポートとして、出力ポートP1を備えている。出力ポートP1は、抵抗R5を介して、分圧比変更回路32に設けられたトランジスタ33のベースに接続されている。
制御装置80は、出力ポートP1からトランジスタ33のベースにモード制御信号Sr1を出力することで、スイッチング電源20を通常出力モードから低出力モードに、又は低出力モードから通常出力モードにモードを移行操作する。
3.制御装置80によるモード制御の説明
(3−1)通常出力モード⇔低出力モード間におけるモード移行
下記(2)式にて示すように、スイッチング電源20の出力電圧Vo1の目標値は、電圧検出回路29における検出抵抗の分圧比Kaの逆数に比例する。そのため、分圧比Kaを小さくすると、出力電圧Vo1の目標値は大きくなり、分圧比Kaを大きくすると、出力電圧Vo1の目標値は小さくなる。
Vo1=Vs/Ka・・・・・・・・・・・・(2)式
Ka1=R4/(R1+R4)・・・・・・・(3)式
Ka2=R2/(R1+R2)・・・・・・・(4)式
尚、Vo1はスイッチング電源の出力電圧、VsはシャントレギュレータRE1の基準電圧、Kは電圧検出回路29における検出抵抗の分圧比Ka、R4はR2とR3の合成抵抗を指す。
そのため、制御装置80からHigh/Lowいずれかのモード制御信号Sr1を出力して、分圧比Kaの値を変更することにより、スイッチング電源20の出力電圧Vo1を切り換えることが可能であり、スイッチング電源20を通常出力モードと低出力モードとの間で移行操作できる。
具体的に説明すると、制御装置80からHighレベルのモード制御信号Sr1が出力されている時、トランジスタ33はオンするので、上記(3)式のように分圧比Kaは「Ka1」になる。これに対して、Lowレベルのモード制御信号Sr1が出力されている時、トランジスタ33はオフするため、上記(4)式のように分圧比Kaは「Ka2」となる。
そして、分圧比Ka1と分圧比Ka2の大小関係は「Ka1」<「Ka2」となる。そのため、制御装置80からHighレベルのモード制御信号Sr1が出力されると、その間、スイッチング電源20の出力電圧Vo1の目標値は「高電圧24V」となる(通常出力モード)。一方、制御装置80からLowレベルのモード制御信号Sr1が出力されると、その間、出力電圧Vo1の目標値は「低電圧5V」となる(低出力モード)。尚、24Vが本発明の「第一出力電圧」に対応し、5Vが本発明の「第二出力電圧」に対応している。また、24V及び5Vは第一出力電圧、第二出力電圧の一例であり、それ以外の数値設定にすることが可能である。
(3.2)モード移行に伴う基準電圧Vrの切り換え
過電流検出回路35の基準電圧発生回路43は、直列接続された一対の抵抗R10、R11から構成されていて、スイッチング電源20の出力電圧Vo1を両抵抗R10、R11の分圧比Kbにて分圧した電圧が、コンパレータ41のプラス側の入力端子に基準電圧Vrとして入力される回路構成となっている。
従って、スイッチング電源20のモードに応じて、コンパレータ41の基準電圧Vrが、下記(5)、(6)式に示すように自動的に切り替わり、出力電圧が5Vである低出力モード時の基準電圧Vr2は、出力電圧が24Vである通常出力モードの基準電圧Vr1に比べて5/24倍となる(図6参照)。
Vr1=24×R11/(R10+R11)・・・・・(5)
Vr2=5×R11/(R10+R11)・・・・・・(6)
以上のことから、通常出力モードにおけるスイッチング電源20の出力電流Ioの最大値を、例えば「4A」に設定した場合には、低出力モード時の出力電流の最大値は、通常出力モードにおける出力電流Ioの最大値である「4A」を5/24倍した電圧値、すなわち「0.8A」となる。
従って、高負荷となる通常出力モードに比べて、軽負荷となる低出力モードでは、スイッチング電源20の出力電流Ioの大きさを、負荷の程度に応じたレベルに制限することが可能であり、低出力モード時に、通常出力モードなみの大きな出力電流Ioが流れることを抑制である。
尚、通常出力モード時の基準電圧Vr1が本発明の「第一基準電圧」に対応し、低出力モード時の基準電圧Vr2が本発明の「第二基準電圧」に対応する。
4.電源システムSの動作説明
(4−1)AC電源15の投入から通常出力モードへの移行
電源スイッチSW1(図2参照)が投入されると、入力ラインLinに対して、交流電圧を整流平滑化した入力電圧Vinが印加される。これにより、制御IC50の高電圧入力ポートVHに入力電圧Vinが印加され、制御IC50は起動する。
制御IC50は起動後、FET25のゲートGに対するオンオフ信号(PWM信号)の出力を開始する。これにより、FET25がオン、オフを繰り返す状態になるので、スイッチング電源20のトランス23の一次側が発振を開始し、トランス23の二次側に電圧が誘起される(発振開始)。
そして、制御IC50はオンオフ信号の出力開始からいわゆるソフトスタート制御を実行する。そのため、スイッチング電源20の出力電圧Vo1はゆっくりと上昇してゆく。そして、スイッチング電源20の出力電圧Vo1が所定レベルを超えると、制御IC50はフィードバック制御に切り換え、それ以降はフィードバックポートFBに入力されるフィードバック信号に基づいたPWM出力を行う。
そして、電源投入時には、制御装置80からHighレベルのモード制御信号Sr1が出力され、トランジスタ33はオン状態となる。そのため、分圧比Kaが「Ka1」となり、出力電圧Vo1の目標電圧は「24V」となる。
以上のことから、スイッチング電源20は「24V」出力となる。そして、DC−DCコンバータ70は、スイッチング電源20の出力電圧「24V」を降圧して「3.3」V出力になる。
この通常出力モードでは、電源装置10によってプリンタ1の各部品に電力供給される。すなわち、印刷部2には、出力ラインLo1を通じて、スイッチング電源20から電力が供給される(電源電圧24V)。また、通信部3a、画像メモリ3b及び制御装置80には、DC−DCコンバータ70を介して、スイッチング電源20から電力が供給される(電源電圧3.3V)。従って、プリンタ1は印刷可能な状態、すなわち、PC等の情報端末装置から印刷指示を受信し、印刷指示に応じた印刷処理を実行できる状態となる。
この通常出力モード中、電流検出抵抗37には、スイッチング電源20の出力電流Ioに比例したレベルの電圧が発生している。そして、出力電圧Ioが、最大値である「4A」未満であれば、コンパレータ41の出力がLowレベルとなる。そのため、発光ダイオードLED2には電流が流れず、発光ダイオードLED2は非点灯となる。従って、フォトトランジスタPT2がオフすることから、制御IC50の過電流検出ポートOCの電圧は、常にグランドレベル(Lowレベル)になる。尚、グランドレベルとは0Vである。
一方、スイッチング電源20の出力電流Ioが、最大値である「4A」を超えると、減算回路38の出力電圧Vaが、基準電圧Vr1を上回る。
そのため、コンパレータ41からHighレベルの過電流検出信号Sr2が出力される。すると、発光ダイオードLED2に電流が流れ、発光ダイオードLED2は点灯する。そのため、フォトトランジスタPT2がオンすることから、制御IC50の過電流検出ポートOCの電圧は、抵抗R14と抵抗R15の接続点の電圧と同電圧、すなわち概ね1VのHighレベルになる。
一方、制御IC50の遮断回路65は、過電流検出ポートOCの電圧がHighレベル(この例では、1V)になることを条件に、ドライバ回路61の出力を停止させる。これにより、トランス23が発振停止するので、スイッチング電源20は出力停止状態となり、過電流は遮断される。尚、スイッチング電源20の出力停止状態は、電源スイッチSW1を再投入することで、解除される。
(4−2)通常出力モードから低出力モードへの移行
制御装置80は、通常出力モード時において、電源スイッチSW1の投入後のウォーミングアップ動作完了、印刷処理終了、またはプリンタ1に設けられた操作部(図示せず)のユーザによる操作終了を契機として印刷指示や操作部操作の待ち時間を、タイマ85を使って計測しており、待ち時間が設定時間に達すると、スイッチング電源20のモードを通常出力モードから低出力モードに移行させる。
具体的には、制御装置80は、出力ポートP1よりLowレベルのモード制御信号Sr1を出力する。すると、トランジスタ33はオフする。これにより、電圧検出回路29の検出抵抗の分圧比Kaが「Ka1」から「Ka2」に切り換る結果、出力電圧Vo1の目標電圧は「5V」となる。
以上のことから、スイッチング電源20は「5V」出力となる。そして、DC−DCコンバータ70は「3.3V」出力になる(低出力モード)。この低出力モードでは、通常出力モードと同様に、制御装置80や通信部3a、画像メモリ3bには、DC−DCコンバータ70を介してスイッチング電源20から電力が供給される(電源電圧3.3V)。
一方、低出力モードにおいて、スイッチング電源20の出力電圧Vo1は「5V」であり、印刷部2の動作電圧24Vを下回るので、印刷部2にする電力供給は停止状態になる。従って、低出力モード中、プリンタ1は、通信処理や通信処理にて受信した印刷データを画像メモリ3bに書き込む処理は可能なものの、印刷部2は全停止する。
この低出力モード中、電流検出抵抗37には、スイッチング電源20の出力電流Ioに比例したレベルの電圧が発生する。そして、出力電圧Ioが、最大値である「0.8A」未満であれば、コンパレータ41の出力がLowレベルとなる。そのため、発光ダイオードLED2には電流が流れず、発光ダイオードLED2は非点灯となる。従って、フォトトランジスタPT2がオフすることから、制御IC50の過電流検出ポートOCの電圧は、常にグランドレベル(Lowレベル)になる。
一方、スイッチング電源20の出力電流Ioが、最大値である「0.8A」を超えると、減算回路38の出力電圧Vaが、基準電圧Vr2を上回る。
そのため、コンパレータ41からHighレベルの過電流検出信号Sr2が出力される。すると、発光ダイオードLED2に電流が流れ、発光ダイオードLED2は点灯する。そのため、フォトトランジスタPT2がオンすることから、制御IC50の過電流検出ポートOCの電圧は、抵抗R14と抵抗R15の接続点の電圧と同電圧、すなわち概ね1VのHighレベルになる。
一方、制御IC50の遮断回路65は、過電流検出ポートOCの電圧がHighレベル(この例では、1V)になることを条件に、ドライバ回路61の出力を停止させる。これにより、トランス23が発振停止するので、スイッチング電源20は出力停止状態となり、過電流は遮断される。尚、スイッチング電源20の出力停止状態は、電源スイッチSW1を再投入することで、解除される。
(4−3)低出力モードから通常出力モードへの移行
制御装置80は、低出力モードに移行すると、通信の有無や、操作部操作の有無を監視する状態となる。そして、通信部3aが情報端末装置から印刷指示を受けて印刷データを受信するか、印刷指示や操作部操作がなされると、出力ポートP1よりHighレベルのモード制御信号Sr1を出力する。すると、トランジスタ33はオンする。これにより、電圧検出回路29の検出抵抗の分圧比Kaが「Ka2」から「Ka1」に切り換る結果、出力電圧Vo1の目標電圧は「24V」となる。以上のことから、スイッチング電源20は「24V」出力となり、通常出力モードに復帰する。
5.効果説明
本電源システムSを搭載したプリンタ1では、通常出力モードに比べて軽負荷となる低出力モードでは、スイッチング電源20の出力電流Ioの大きさを、負荷の大きさに見合ったレベルに制限することが可能であり、低出力モード時に、通常出力モードなみの大きな出力電流Ioが流れることを抑制出来る。
また、過電流検出回路35を一次側に設置すると、制御IC50の耐圧との関係により制約を受け、基準電圧Vrの切り換えレンジを広くとることが出来ないという問題がある。この点に関し、本電源システムSでは、過電流検出回路35をトランス23の二次側に設けている。そのため、制御IC50の耐圧の制約を受けることなく、基準電圧Vrの切り換えレンジを設定できる。
従って、モードに応じて過電流検出用の基準電圧を切り換える構成において、過電流検出回路35を一次側に設ける場合に比べて、基準電圧Vrの切り換えレンジを広くとることが可能となる。具体的には、実施形態1では、基準電圧Vrの切り換えレンジを、スイッチング電源20の出力電圧Vo1の比(24:5)と同じだけ確保できる。また、この電源システムSでは、基準電圧発生回路43を、直列接続された一対の抵抗R10、R11により構成しているから、回路がシンプルである。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7ないし図11によって説明する。実施形態1の電源システムSでは、基準電圧発生回路43を抵抗R10、R11から構成した。実施形態2の電源システムSは、実施形態1の電源システムSに対して、基準電圧発生回路43を基準電圧発生回路90に変更した点が相違している。また、基準電圧発生回路の変更に伴って、制御装置80に出力ポートP2を追加した点が相違している(図7参照)。
実施形態2の基準電圧発生回路90は、図8に示すように、シャントレギュレータRE2と、第1抵抗R17と、第2抵抗R18と、第3抵抗R19と、スイッチ回路91と、を備える。シャントレギュレータRE2のカソードKは、抵抗R16を介して出力ラインLo1に接続されている。一方、シャントレギュレータRE2のアノードAは、グランドラインLgに接続されている。そして、シャントレギュレータRE2のリファレンスは、カソードKに接続されている。シャントレギュレータRE2は定電圧回路であり、カソードKに定電圧Vkを発生させる。
第1抵抗R17は、一端をコンパレータ41のマイナス端子(反転入力端子)に接続すると共に、他端をシャントレギュレータRE2のカソードKに接続している。第2抵抗R18は、一端をコンパレータ41のマイナス端子に接続すると共に、他端をグランドラインLgに接続している。
第3抵抗R19は、第2抵抗R18に対して並列接続されており、一端をコンパレータ41のマイナス端子に接続すると共に、他端をトランジスタ95を介してグランドラインLgに接続している。以上により、コンパレータ41のマイナス端子には、シャントレギュレータRE2の発生する定電圧Vkを、抵抗R17〜R19の分圧比により分圧した電圧(Vr1又はVr2)が基準電圧として印加される構成となっている(詳細は後に述べる)。尚、第1抵抗R17、第2抵抗R18、第3抵抗R19が本発明の「複数の抵抗を含む抵抗回路」に相当する。
スイッチ回路91はトランジスタ95と、トランジスタ93と、抵抗R20と、抵抗R21とから構成されている。トランジスタ95はNPNトランジスタであり、コレクタを抵抗R19の他端に接続し、エミッタをグランドラインLgに接続している。また、トランジスタ95のベースは、抵抗R20を介して、シャントレギュレータRE2のカソードKに接続されている。
トランジスタ93はNPNトランジスタであり、コレクタをトランジスタ95のベースに接続し、エミッタをグランドラインLgに接続している。また、トランジスタ93のベースは、抵抗R21を介して、制御装置80の出力ポートP2に接続されている。
そして、制御装置80は、出力ポートP2から切換信号Sr3を出力することにより、コンパレータ41の基準電圧Vrを、スイッチング電源20の出力モードに応じて切り換えられる。
具体的には、通常出力モード中、制御装置80は、出力ポートP2よりHighレベルの切換信号Sr3を出力する。すると、トランジスタ93がオン、トランジスタ95がオフする。そのため、コンパレータ41の基準電圧Vrは、下記(7)、(8)式にて示すように、抵抗R17と抵抗18の分圧比Kc1で、電圧Vkを分圧した電圧値Vr1となる(図9、図10参照)。
一方、低出力モード中、制御装置80は、Lowレベルの切換信号Sr3を出力する。すると、トランジスタ93がオフ、トランジスタ95がオンする。そのため、コンパレータ41の基準電圧Vrは、下記(9)、(10)式に示すように、抵抗R17とR20の分圧比Kc2で、電圧Vkを分圧した電圧値Vr2となる。尚、R20はR18とR19の合成抵抗値である。
Kc1=R18/(R17+R18)・・・・・・(7)
Vr1=Vk×Kc1・・・・・・・・・・・・・(8)
Kc2=R20/(R17+R20)・・・・・・(9)
Vr2=Vk×Kc2・・・・・・・・・・・・・(10)
このように、切換信号Sr3の出力によりトランジスタ95のオンオフが切り換ることで、3つの抵抗R17〜R19の分圧比が切り換る。その結果、抵抗R17〜R19から構成された抵抗回路が、コンパレータ41に対して基準電圧Vr1、Vr2を選択的に発生させる構成となっている。ここで、抵抗R18に比べて抵抗R20は必ず小さくなるから、通常出力モードにおけるコンパレータ41の基準電圧Vr1に比べて、低出力モードにおけるコンパレータ41の基準電圧Vr2は必ず小さな値となる。
従って、実施形態2の場合も、実施形態1と同様に、通常出力モードに比べて、軽負荷となる低出力モードでは、スイッチング電源20の出力電流Ioの大きさを、より小さな電流に制限することが可能である。しかも、実施形態2の電源システムSでは、抵抗値R17〜R19の設定の仕方(抵抗値の設定の仕方)で、分圧比Kcを任意に設定できる。そのため、各モードにおける出力電流Ioの最大値を任意に設定することが可能であり、基準電圧Vrの切り換えレンジを一層広く設定できる。また、基準電圧の設定に関し自由度が高い。
尚、実施形態2の電源システムSの回路構成は、上記点を除いて、実施形態1と同一であり、同じ部品は実施形態1と同一符号を付してある。また、通常出力モード時の基準電圧Vr1が本発明の「第一基準電圧」に対応し、低出力モード時の基準電圧Vr2が本発明の「第二基準電圧」に対応する。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図12〜図14によって説明する。実施形態1では、一つの過電流検出回路35を用いて、通常出力モード時の過電流検出と低出力モード時の過電流検出を行った。実施形態3は、通常出力モード用と低出力モード用で過電流検出回路を別に設けた点が実施形態1と相違しており、通常出力モード用の第一過電流検出回路100と、低出力モード用の第二過電流検出回路130を設けている。
そして、第一過電流検出回路100をトランス23の一次側に配置する一方、第二過電流検出回路130をトランス23の二次側に配置してあり、両回路100、130をトランス23の一次側と二次側に振り分けている。以下、第一過電流検出回路100の構成を説明し、その後、第二過電流検出回路130の構成を説明する。
第一過電流検出回路100は、第一電流検出抵抗101と、制御IC110により構成されている。第一電流検出抵抗101は、一端をFET25のソースSに接続し、他端をグランドに接続している。この第一電流検出抵抗101は、トランス23の一次コイルN1に流れる一次電流に比例した電圧を発生させる。この例では、トランス23の一次電流が、ピーク時で3.5A未満(過電流でない場合)であれば、第一電流検出抵抗101の両端電圧は0.5V以下となり、一次電流が3.5Aを超える場合(過電流の場合)、両端電圧は0.5V以上になるように、抵抗値(第一電流検出抵抗101の抵抗値)が設定されている。尚、一次電流3.5Aをスイッチング電源20の出力電流Ioに換算すると4Aとなる。
そして、第一電流検出抵抗101とFET25との接続点が、抵抗R25を介して、制御IC110の過電流検出ポートOCに接続されている。これにより、過電流検出ポートOCに対して、第一電流検出抵抗101の両端電圧が入力される構成となっている。
制御IC110は、実施形態1の制御IC50と同じく、電圧発生回路26に接続される電源ポートVCCと、高電圧入力ポートVHと、フィードバックポートFBと、出力ポートOUTと、過電流検出ポート(本発明の「入力ポート」に相当する)OCの5つのポートを備えている。
制御IC110は、起動回路51と、内部電源生成回路53と、VCC検出回路55と、ドライバ回路61と、発振回路62と、比較演算回路63と、基準電圧発生回路113と、比較遮断回路115と、を備えてなる。
基準電圧発生回路113は、過電流検出用の基準電圧Vr3を生成するものである。基準電圧発生回路113の生成する基準電圧Vr3は、通常出力モード中の過電流を検出するものであり、トランス23の一次電流が3.5Aになった場合、過電流検出するように数値設定(一例として、0.5V)されている。
比較遮断回路115は、基準電圧発生回路113の発生する基準電圧Vr3と、過電流検出ポートOCの電圧を比較することにより過電流を検出するものであり、過電流検出ポートOCの電圧が基準電圧Vr3未満であれば正常と判定し、過電流検出ポートOCの電圧が基準電圧Vr3を上回る場合には、過電流と判定する。そして、比較遮断回路115は、過電流と判定した場合には、ドライバ回路61の出力を停止させる。
以上のことから、通常出力モード中に、トランス23の一次電流が3.5Aを上回る過電流になると、トランス23が発振停止してスイッチング電源20は出力停止状態となるので、過電流は遮断される。
次に、第二過電流検出回路130は第二電流検出抵抗131と、減算回路38と、コンパレータ(本発明の「比較回路」の一例)41と、基準電圧発生回路133と、停止回路135と、から構成されている。
第二電流検出抵抗131はスイッチング電源20の出力ラインLo1上に設けられており、スイッチング電源20の出力電流Ioに比例した電圧を発生させる。減算回路38は、アンプ39と、抵抗R6〜抵抗R9より構成されており、第二電流検出抵抗131の両端電圧を検出して、コンパレータ41に出力する機能を果たす。
コンパレータ41は2つの入力端子と1つの出力端子を備えたものであり、プラス側の入力端子(非反転入力端子)には、アンプ39の出力電圧Vaが入力され、マイナス側の入力端子(反転入力端子)には、基準電圧発生回路133が発生する基準電圧Vr4が入力される構成となっている。
基準電圧発生回路133は、シャントレギュレータRE3を利用した定電圧回路であり、コンパレータ41のマイナス側の入力端子に基準電圧(定電圧)Vr4を印加する。尚、基準電圧発生回路133の生成する基準電圧Vr4は、低出力モード中の過電流を検出するものであり、スイッチング電源20の出力電流Ioが、例えば「0.8A」になった場合に、過電流検出されるように数値設定されている。
コンパレータ41は、アンプ39の出力電圧Vaを、基準電圧Vr4と比較して、比較結果に応じた2値信号を出力するものである。具体的には、アンプ39の出力電圧Vaが基準電圧Vr4未満である場合(正常な場合)には、Lowレベルの出力となる。一方、アンプ39の出力電圧Vaが基準電圧Vr4を上回っている場合(過電流の場合)には、Highレベルの過電流検出信号Sr2を出力する。
また、コンパレータ41の出力端子には、発光ダイオードLED2が接続されている。発光ダイオードLED2は、アノードを抵抗R12を介してコンパレータ41の出力端子に接続すると共に、カソードを、次に説明する停止回路135のトランジスタ139を介してグランドラインLgに接続している。
停止回路135は、トランジスタ137、トランジスタ139、ツェナーダイオードD7、抵抗R26、抵抗R27と、を備える。トランジスタ139はNPNトランジスタであり、コレクタを発光ダイオードLED2のカソードに接続し、エミッタをグランドラインに接続している。また、トランジスタ139のべースは、トランジスタ137のコレクタに接続されている。
トランジスタ137はNPNトランジスタであり、コレクタを、スイッチング電源20の出力ラインLo1に抵抗R27を介して接続し、エミッタをグランドラインLgに接続している。また、トランジスタ137のべースは、ツェナーダイオードD7、抵抗R26を介して、スイッチング電源20の出力ラインLo1に接続されている。
そして、ツェナーダイオードD7は、5V出力の低出力モード時にトランジスタ137がオフし、24V出力の通常出力モード時にトランジスタ137がオンするように、降伏電圧の値が決められている。
そのため、図14に示すように、5V出力の低出力モード時には、トランジスタ137がオフするため、トランジスタ139がオンして、コンパレータ41は出力可能な状態となる。一方、24V出力の通常出力モード時には、トランジスタ137がオンするため、トランジスタ139がオフして、コンパレータ41の出力は停止状態となる。このようにすることで、第二過電流検出回路130は、低出力モード時に限り動作状態となり、通常出力モード時は停止する。
図12に戻って説明を続けると、コンパレータ41の出力ラインに設けられた発光ダイオードLED2は、フォトトランジスタPT2と共に、フォトカプラを構成している。フォトトランジスタPT2は、エミッタを制御IC110の過電流検出ポートOCに接続する一方、コレクタを、抵抗R14と抵抗R15の接続点に接続している。
以上のことから、低出力モード中、スイッチング電源20の出力電流Ioが、最大値である「0.8A」未満であれば、コンパレータ41はLowレベルの出力となる。これにより、発光ダイオードLED2は非点灯となり、フォトトランジスタPT2がオフするから、制御IC110の過電流検出ポートOCの電圧は、グランドレベル(Lowレベル)になる。
一方、低出力モード中に、スイッチング電源20の出力電流Ioが、最大値である「0.8A」を上回る過電流になると、コンパレータ41からHighレベルの過電流検出信号Sr2が出力される。これにより、発光ダイオードLED2に電流が流れ、発光ダイオードLED2は点灯する。すると、フォトトランジスタPT2がオンすることから、制御IC110の過電流検出ポートOCの電圧は、抵抗R14と抵抗R15の接続点の電圧と同電圧、すなわち概ね1VのHighレベルになる。このように、過電流検出ポートOCには、コンパレータ41の検出結果(Vr4とVaの大小関係)に応じて、High/Lowの2値信号が入力される。
そして、過電流検出ポートOCの電圧がHighレベル(この例では、1V)になると、比較遮断回路115が、ドライバ回路61の出力を停止させる。これにより、トランス23が発振停止するので、スイッチング電源20は出力停止状態となり、過電流は遮断される。
尚、過電流検出ポートOCの電圧がHighレベル(1V)になると、比較遮断回路115が、ドライバ回路61の出力を停止させるのは、Highレベル時の電圧1Vに比べて、通常出力モード用の基準電圧Vr3がそれ以下の電圧である0.5Vに設定されているからである。
以上説明したように、実施形態3の電源システムSは、通常出力モード用の過電流検出回路100と、低出力モード用の過電流検出回路130を、トランス23の一次側と二次側に分けて配置している。そのため、過電流検出用の基準電圧Vr3、Vr4を別個独立して設定することが可能になるので、基準電圧Vrの切り換えレンジが狭くなるのを抑制できる。
また、実施形態3では、停止回路135の働きにより、通常出力モード時、低出力モード用の第二過電流検出回路130のコンパレータ41は出力停止する。このようにしておけば、スイッチング電源20を正常に動かすことが可能となる。というのも、例えば、通常出力モード中に、第二過電流検出回路130が過電流検出を行うと、スイッチング電源20の出力電流Ioが最大電流値「0.8A」を超えていれば全て過電流と判定するので、出力電流Ioが最大電流「4A」未満であっても、トランス23の発振を停止させてしまうケースがあるからである。
また、実施形態3では、制御IC110が、第一過電流検出回路100の一部機能、具体的には、基準電圧Vr3の設定機能と、比較機能を負担している。そのため、制御IC110と第一電流検出抵抗101のわずか2部品で第一過電流検出回路100を構成することが可能となっている。また、実施形態3では、第一過電流検出回路100と第二過電流検出回路130で、過電流検出ポートOCを共通使用しているので、各回路100、130についてそれぞれ専用にポートを設けるものに比べて、制御IC110のポート数を削減することが可能となる。
また、実施形態3では、トランス23の一次電流が3.5A未満(過電流でない場合)であれば、第一電流検出抵抗101の両端電圧は0.5V以下になる。そのため、第一電流検出抵抗101による電力消費を抑えることが可能となる。
尚、実施形態3の電源システムSの回路構成は、上記点を除いて、実施形態1と同一であり、同じ部品は実施形態1と同一符号を付してある。また、通常出力モード時の基準電圧Vr3が本発明の「第一基準電圧」に対応し、低出力モード時の基準電圧Vr4が本発明の「第二基準電圧」に対応する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1〜実施形態3では、電源システムSを、プリンタに使用する例を挙げたが、電気機器であれば、適用可能であり、電源システムSの用途はプリンタに限定されない。例えば、テレビやビデオなどの家電製品に広く使用できる。また、実施形態1〜実施形態8では、電子写真式のプリンタを例示したが、インクジェット式のプリンタへの適用も可能である。
(2)実施形態1〜実施形態3では、半導体スイッチング素子としてFET(電界効果トランジスタ)を例示したが、バイポーラトランジスタを使用してもよい。
(3)実施形態2では、制御装置80に出力ポートP2を設けて、モード制御信号Sr1とは別に、切換信号Sr3を出力することにより、コンパレータ41の基準電圧Vrを切り換える例を示した。切換信号Sr3は、モード制御信号Sr1と兼用する構成にしてもよく、必ずしも、出力ポートP2を設ける必要はない。すなわち、トランジスタ93のベースを、抵抗R21を介して、制御装置80の出力ポートP1に接続し、モード制御信号Sr1を利用して、コンパレータ41の基準電圧Vrを切り換えようにしてもよい。このようにすれば、出力ポートの数を削減することが可能となる。
(4)実施形態1〜実施形態3では、トランス23の発振を停止させることにより過電流を抑制したものを例示したが、スイッチング電源の出力電流Ioを下げることで、過電流を抑制することも可能である。
1…プリンタ(本発明の「画像形成装置」の一例)
10…電源装置
20…スイッチング電源
21…整流平滑回路
23…トランス
25…FET(本発明の「半導体スイッチング素子」の一例)
27…整流平滑回路
29…電圧検出回路
35…過電流検出回路
37…電流検出抵抗
41…コンパレータ(本発明の「比較回路」の一例)
43…基準電圧発生回路
50…制御IC(本発明の「スイッチ制御部」の一例)
80…制御装置
90…過電流検出回路
91…スイッチ回路
100…第一過電流検出回路
101…第一電流検出抵抗
130…第二過電流検出回路
131…第二電流検出抵抗
133…基準電圧発生回路
135…停止回路

Claims (5)

  1. 通常出力モードにおいて第一出力電圧を出力するスイッチング電源と、前記スイッチング電源を、前記通常出力モードと、出力電圧が第一出力電圧より低い第二出力電圧となる低出力モードと、に切り換える制御装置と、を備えた電源システムであって、
    前記スイッチング電源は、
    一次側の発振により二次側に電圧を誘起させるトランスと、
    前記トランスの一次コイルに接続された半導体スイッチング素子と、
    前記トランスの二次側に誘起された電圧を整流平滑化する整流平滑回路と、
    電流検出抵抗の両端電圧と基準電圧とを比較することにより、前記スイッチング電源の過電流を検出する過電流検出回路と、
    前記過電流検出回路にて前記過電流が検出されることを条件に、前記過電流が抑制されるように、前記半導体スイッチング素子を制御するスイッチ制御部と、を備え、
    前記過電流検出回路は、
    前記トランスの一次側に設けられた第一電流検出抵抗の両端電圧と、第一基準電圧とを比較することにより、前記通常出力モードにおいて前記スイッチング電源の過電流を検出する第一過電流検出回路と、
    前記トランスの二次側に設けられた第二電流検出抵抗の両端電圧と、第二基準電圧とを比較することにより、前記低出力モードにおいて前記スイッチング電源の過電流を検出する第二過電流検出回路と、を備え
    前記第二過電流検出回路の過電流を検出する閾値は、前記第一過電流検出回路の過電流を検出する閾値より小さい電源システム。
  2. 前記第二過電流検出回路は、
    前記第二電流検出抵抗と、
    前記第二基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧発生回路の発生する前記第二基準電圧と前記電流検出抵抗の両端電圧とを比較し、比較結果に基づいて過電流を検出する比較回路と、
    前記スイッチング電源の出力電圧が前記第一出力電圧である場合に、前記比較回路の出力を停止させる停止回路と、を備える請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記スイッチング制御部は、前記第一電流検出抵抗の両端電圧が入力される入力ポートを備え、前記入力ポートの電圧を内部に設定した前記第一基準電圧と比較することにより、前記通常出力モードにおいて前記スイッチング電源の過電流を検出する請求項2に記載の電源システム。
  4. 前記スイッチング制御部の前記入力ポートには、
    前記第一電流検出抵抗の両端電圧と、
    前記第二過電流検出回路の検出結果に応じた2値信号が入力される構成となっている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電源システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電源システムと、
    前記電源システムのスイッチング電源から前記第一出力電圧にて電力供給され、印刷処理を実行する高電圧系部品と、
    前記電源システムのスイッチング電源から降圧回路を介して電力供給され、前記高電圧系部品を制御する第一低電圧系部品と、
    前記電源システムのスイッチング電源から前記降圧回路を介して電力供給され、印刷データを受信する通信処理を行う第二低電圧系部品とを備え、前記第二低電圧系部品が前記印刷データを受信すると、前記第一低電圧系部品が前記高電圧系部品を制御して受信した前記印刷データを印刷する印刷処理を実行する画像形成装置であって、
    前記通常出力モードでは、前記スイッチング電源から前記高電圧系部品に対して前記第一出力電圧にて電力が供給され、前記スイッチング電源から前記降圧回路を介して前記第一低電圧系部品及び前記第二低電圧系部品に対して電力が供給され、
    前記低出力モードでは、前記スイッチング電源から前記高圧系部品に対する電力供給は停止する一方、前記スイッチング電源から前記降圧回路を介して前記第一低電圧系部品及び前記第二低電圧系部品へは電力が供給される画像形成装置。
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