JP6028653B2 - 電源システム、同電源システムを備えた画像形成装置 - Google Patents

電源システム、同電源システムを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電源システム、同電源システムを備えた画像形成装置、詳しくは、交流電圧のゼロクロス点を検出する技術に関する。
従来、交流電圧のゼロクロス点(ゼロクロスタイミング)を検出する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。その従来技術文献においては、フォトカプラを利用して交流電圧のゼロクロス点を検知する技術が開示されている。
特開2010−239774号公報
しかしながら、上記従来技術文献のように、フォトカプラを利用したゼロクロス点の検知方法では、好適にゼロクロス点を検知できるものの、フォトカプラのフォトダイオードによる消費電力量が無視できる程度に低くはなかった。そのため、ゼロクロス点の検知の信頼度を維持しつつ、より省電力化を可能にする技術が切望されていた。
本発明は、ゼロクロス点の検知の信頼度を維持しつつ、より省電力化を可能にする技術を提供するものである。
本明細書によって開示される電源システムは、第1電極および第2電極を有し、当該第1電極が交流電源の一端に接続される第1コンデンサと、第1電極および第2電極を有し、当該第1電極が前記交流電源の他端に接続される第2コンデンサと、前記第1コンデンサの前記第2電極と前記第2コンデンサの前記第2電極との間に電気的に接続され、両コンデンサに印加される交流電圧を整流する整流回路と、前記整流回路の出力ラインに接続され、前記整流回路の出力に基づいて前記交流電源の交流出力のゼロクロス点に対応した検出信号を生成する信号生成回路と、前記整流回路の出力ラインに対して前記信号生成回路よりも下流側の位置で接続された蓄電部と、前記整流回路の出力ラインに設けられ、前記蓄電部から前記信号生成回路へ電流が逆流するのを規制する逆流規制素子と、前記整流回路の出力ラインから前記蓄電部に流れる電流を制限する電流制限素子と、前記整流回路の出力ラインに接続された制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出信号に基づいて前記交流出力のゼロクロス点を検出する。尚、交流出力とは交流電圧や交流電流を意味する。また、「交流出力のゼロクロス点に対応した検出信号」とは、ゼロクロス点に対して一定の関係性を持った検出信号という意味である。
この構成では、第1コンデンサ、第2コンデンサの作用により、整流回路の出力電流は、小さい値に制限される。そのため、整流回路の出力電流を利用することで、フォトカプラを利用しなくても、ゼロクロス点を検出できる。よって、従来のフォトカプラを用いたゼロクロス検出に比べて、ゼロクロス点検知のため、フォトダイオードを駆動する必要がない分、消費電力を抑えることが可能となり、省電力化できる。また、整流回路の出力は交流電源の交流出力を整流しているので、整流回路の出力に基づいてゼロクロス点を検出することで、ゼロクロス点の検知の信頼度を維持することが出来る。加えて、電流制限素子の作用により、整流回路の出力電流を信号生成回路側に効率よく流すことが出来るので、スイッチング電源の起動後、早期にゼロクロス点を検出できる。
上記電源システムの実施態様として以下の構成が好ましい。
前記交流電源の交流電圧を整流平滑化し、所定の直流電圧を生成するスイッチング電源と、前記スイッチング電源が前記直流電圧を生成する出力状態と、前記スイッチング電源が出力を停止する停止状態とを切り換える切換回路と、を備え、前記蓄電部は、前記整流回路の出力電流又は前記スイッチング電源の出力電流により蓄電され、前記切換回路の電源となる。この構成では、スイッチング電源の停止中も、蓄電部を電源として、切換回路が動作できる。
前記電流制限素子は、抵抗である。この構成では、トランジスタやFET等を使用して電流を制限する場合に比べ、コストメリットがある。
前記電流制限素子に対して並列接続され、前記蓄電部にチャージされた電荷を、前記電流制限素子を経由させずに放電させる放電部を備える。このようにすれば、蓄電部にチャージした電荷を効率よく放電できる。
前記放電部は、順方向ダイオードである。このようにすれば、整流回路から蓄電部に対して放電部を介して電流が流れ込むことを規制できる。
前記蓄電素子は、前記電流制限素子を経由しない専用の充電経路を備える。このようにすれば、蓄電部を短時間で充電することが出来る。
前記信号生成回路は、前記整流回路の出力に基づいてオンオフすることで前記交流電源の交流出力に対応した検出信号を生成するスイッチング素子を備える。このようにすれば、信号生成回路がシンプルな回路構成となる。
前記スイッチング素子の制御端子に対して、前記スイッチング素子をオンさせる電圧とは逆極性の電圧を印加することで、前記スイッチング素子をオフさせる逆電圧印加回路を備える。このようにすれば、スイッチング素子を確実にオフできる。そのため、ノイズに強く、ゼロクロス点の検出精度が向上する。
前記スイッチング素子は、エミッタを基準電位側に接続し、コレクタを前記整流回路の出力ラインに接続したトランジスタであり、前記逆電圧印加回路は、前記トランジスタのベースと前記整流回路の出力ライン間に設けられたコンデンサと、前記整流回路の出力ラインと前記基準電位との間に接続された第一放電抵抗と、前記トランジスタのエミッタとベースとの間に接続された第二放電抵抗とを備える。このようにすれば、コンデンサの放電により、第一放電抵抗、第二放電抵抗の経路で放電電流が流れるため、ベースの電圧が負になり、トランジスタをオフできる。
尚、本明細書によって開示される電源システムは、画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置に適用することが可能である。
本発明によれば、ゼロクロス点の検知の信頼度を維持しつつ、より省電力化を可能にする技術を提供することが出来る。
実施形態1における複合機の電気的構成を示すブロック図 電源装置の回路図(スイッチング電源側を示す) 電源装置の回路図(小容量電源回路、信号生成回路、電気二重層コンデンサ、制御装置等を示す) 交流電源の交流電圧と信号生成回路のパルス信号との関係を示す図 電源投入後のパルス信号の出力タイミングを示す図 コンデンサの放電経路を示す図 電源装置の他の実施形態を示す回路図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
1.複合機の説明
図1は複合機(「画像形成装置」の一例)1の電気的構成を示すブロック図である。複合機1は、印刷部2と、情報端末装置7に対して通信可能に接続されたデータ通信部3と、FAX機器8に対して通信可能に接続されたFAX通信部4と、画像メモリ5と、表示部6と、電源システムSとを備えている。電源システムSは、電源装置10と制御装置100とから構成されている。電源装置10は複合機1の電源となるものであり、印刷部2、データ通信部3、FAX通信部4、画像メモリ5、表示部6及び制御装置100に対して電力を供給する。尚、印刷部2が画像形成部の一例である。
印刷部2は、感光ドラム2a、感光ドラム2aの表面を帯電させる帯電プロセスを実行する帯電器2b、感光ドラム2aの表面に静電潜像を形成する露光プロセスを実行する露光装置2c、感光ドラム2aの表面に形成された静電潜像に現像剤を付着させて現像剤像を形成する現像プロセスを実行する現像器2d、記録媒体に現像剤像を転写する転写プロセスを実行する転写器2e、記録媒体上に転写された現像剤像を定着させる定着プロセスを実行する定着器2f等から構成されている。
印刷部2は帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスを実行して、記録媒体上に印刷データやFAXデータを印刷する印刷処理を実行するものである。データ通信部3はPC等の情報端末装置7との間でデータ通信を行うものであり、情報端末装置7から印刷指示や印刷データを受信する機能を担う。FAX通信部4は、FAX機器8との間でFAX通信を行うものであり、FAX機器8からFAXデータを受信する機能を担う。画像メモリ5は、情報端末装置7やFAX機器8から受信した印刷データやFAXデータを一時記憶するものである。
上記複合機1は、データ通信部3が情報端末装置7から印刷指示を受けて印刷データを受信した場合と、FAX通信部4がFAX機器8からFAXデータを受信した場合、制御装置100が、印刷部2に帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスからなる印刷処理を実行させることで、記録媒体に印刷データやFAXデータを印刷させる。尚、印刷部2の動作電圧は24Vであるのに対して、データ通信部3、FAX通信部4、画像メモリ5、表示部6及び制御装置100の動作電圧は3.3Vである。
2.電源システムの回路説明
図2、図3を参照して電源システムSの構成について説明する。電源装置10はスイッチング電源20と、小容量電源回路40と、蓄電部としての電気二重層コンデンサC6と、信号生成回路60と、逆流規制用のダイオードD8等を備える。
図2は、電源システムSのうち、電源装置10のスイッチング電源20側の構成を示す回路図である。スイッチング電源20は、整流平滑回路21と、トランス23と、FET(電界効果トランジスタ)25と、整流平滑回路27と、電圧検出回路29と、FET25をスイッチング制御する制御IC30とを備え、交流電源15からの交流電圧を所定の直流電圧に変換して出力する機能を果たす。
整流平滑回路21は、いわゆるコンデンサインプット型であり、交流電源15の交流電圧を整流するブリッジダイオードD1と、整流後の電圧を平滑化するコンデンサC1とから構成されている。そして、整流平滑回路21の出力側にはトランス23が設けられていて、交流電圧を整流平滑化した入力電圧Vinが、トランス23の一次コイルN1に印加される構成となっている。
FET25はNチャンネルのMOSFETであり、ドレインDを一次コイルN1に接続すると共に、ソースSを一次側の基準電位に接続している。そして、FET25は、制御IC30の出力ポートOUTからゲートGにオンオフ信号(PWM信号)が与えられることにより、一定周期でオンオフ動作する。これにより、トランス23の一次側が発振して、トランス23の二次コイルN2に電圧を誘起させる構成となっている。
また、トランス23の一次側には電圧発生回路31が設けられている。電圧発生回路31は、トランス23の一次側に設けられた補助コイルN3に誘起される電圧を、ダイオードD2とコンデンサC2により整流平滑化するものである。この電圧発生回路31は制御IC30の電源(概ね20V)となる。
整流平滑回路27はトランス23の二次側に設けられていて、ダイオードD3とコンデンサC3とからなる。整流平滑回路27はトランス23の二次コイルN2に誘起された電圧を整流平滑化する。これにより、スイッチング電源20は、出力ラインLo1を通じてDC24Vの電圧を出力する。
そして、出力ラインLo1は、図2に示すように分岐点J1にて3分岐していて、分岐した各ラインにはそれぞれDC−DCコンバータ35、37が設けられている。DC−DCコンバータ35は、スイッチング電源20の出力電圧24Vを5Vに降圧して出力ラインLo2より出力する。また、DC−DCコンバータ37は、スイッチング電源20の出力電圧24Vを3.3Vに降圧して出力ラインLo3より出力する。このように、本スイッチング電源20は、24V/5V/3.3Vの3出力となっている。
また、整流平滑回路27と出力ラインの分岐点J1の間には、電圧検出回路29が設けられている。電圧検出回路29は、スイッチング電源20の出力電圧Vo1(DC24V)のレベルを検出するものであり、一対の検出抵抗R1、R2と、シャントレギュレータReと、シャントレギュレータReと直列接続された発光ダイオードLED1と、から構成されている。
検出抵抗R1、R2は、出力ラインLo1と二次側の基準電位GNDの間に設けられていて、出力電圧Vo1を抵抗比により分圧した分圧電圧Vgを検出するものである。シャントレギュレータReは、シャントレギュレータRe内の基準電圧と分圧電圧Vgとのレベル差に応じた電流を流す。これにより、発光ダイオードLED1に電流が流れ、発光ダイオードLED1は基準電圧と分圧電圧Vgとのレベル差に応じた光量の光信号を出力する。
そして、発光ダイオードLED1は、制御IC30のフィードバックポートFBに接続されたフォトトランジスタPT1と共に、フォトカプラを構成している。そのため、発光ダイオードLED1の光信号はフォトトランジスタPT1にて電気信号に戻される。これにて、シャントレギュレータReの基準電圧に対する分圧電圧Vgのレベル差を示す信号(以下、フィードバック信号)が、制御IC30のフィードバックポートFBに入力(フィードバック)される構成となっている。
図2にて示すように、制御IC30は、電圧発生回路31に接続される電源ポートVCCと、抵抗を介して電源ラインに接続される高電圧入力ポートVHと、フィードバック信号が入力されるフィードバックポートFBと、オンオフ信号(PWM信号)を出力する出力ポートOUTと、モード切換信号Sr(図3参照)が入力されるENポートを備える。
制御IC30は、電源投入後、FET25のスイッチング制御(オンオフ制御)を実行開始してスイッチング電源20を出力状態に制御する。そして、制御IC30はPWMコンパレータ(図略)と三角波を発振する発振回路(図略)を備えており、フィードバックポートFBにフィードバック信号が入力されると、フィードバック信号に応じたPWM信号を生成し、出力ポートOUTを通じてFET25のゲートGに出力する。これにより、スイッチング電源20の出力電圧(DC24V)が目標電圧になるように制御される。加えて、制御IC30は、次に説明する制御装置100から出力されるモード切換信号Srに応答してFET25のスイッチング制御(オンオフ制御)を停止、再開する機能を担う。また、以下の説明において、交流電源15に接続される一対の電源ラインのうち、非接地側の電源ラインをライブLV側とし、接地側の電源ラインをニュートラルNT側とする。
図3は、電源システムSのうち、電源装置10のスイッチング電源20を除くそれ以外、すなわち小容量電源回路40、信号生成回路60、蓄電部としての電気二重層コンデンサC6、逆流規制用のダイオードD8等と、それら電源装置10を構成する回路に制御装置100を加えた回路図である。尚、制御装置100が本発明の「制御部」の一例である。また、図3に示す符号「SW」は、ユーザが動作モードの切り換えを指示するためのパネルスイッチである。
制御装置100はメインブロックB1と、モード制御ブロックB2とを備える。これら各ブロックB1〜B2は1つ以上のCPU、ASIC等のハード回路、又はCPUとハード回路の組み合わせのいずれかにより構成することが出来る。また、この例では、各ブロックB1、B2ともメモリ105、85を内蔵している。
メインブロックB1の電源ポートP1は、DC−DCコンバータ37の出力ラインLo3(図2参照)に接続されており、DC−DCコンバータ37を介してスイッチング電源20から電力供給される。このメインブロックB1は、印刷部2を含む複合機1の全体を制御して、FAXデータや印刷データを印刷する印刷処理を実行する機能を果たす。
モード制御ブロックB2は、パネルスイッチSWの操作に応答して、スイッチング電源20の動作モードを出力モード(本発明の「出力状態」の一例)と省電力モード(本発明の「出力停止状態」の一例)との間で切り換える機能を果たす。具体的に説明すると、この実施形態では、動作モードの切り換えを指示するためのパネルスイッチSWが表示部6に設けられている。パネルスイッチSWは、一端側を電源ラインL3に接続し、他端側はモード制御ブロックB2に設けられた入力ポートP4に接続されている。また、他端側は、抵抗を介して基準電位GNDに接続されている。そのため、ユーザがパネルスイッチSW2を操作すると、入力ポートP4の電圧がロウレベルからハイレベルに切り換わる。一方、モード制御ブロックB2には、制御ポートP3が設けられている。制御ポートP3は、コンデンサが並列接続された抵抗を介してトランジスタQ1のベースに接続されている。トランジスタQ1は、発光ダイオードLED2と共に、スイッチング電源20の動作モードを切り換える切換回路90を構成する。
トランジスタQ1は、エミッタを基準電位GNDに接続すると共に、コレクタを発光ダイオードLED2のカソードに接続している。発光ダイオードLED2は、電源ラインL3にアノードを接続している。そして、この発光ダイオードLED2は、フォトトランジスタPT2(図2参照)と共にフォトカプラを構成している。また、トランジスタQ1のベースとエミッタ間には抵抗が接続されている。
そして、ユーザがパネルスイッチSWを操作すると、モード制御ブロックB2が入力ポートP4の電圧の切り換わりに応答して、制御ポートP3からモード切換信号Srを出力する。モード切換信号Srが出力されると、トランジスタQ1がオンして発光ダイオードLED2が点灯し、光信号が出力される。そして、発光ダイオードLED2の光信号(モード切換信号Sr)は、フォトトランジスタPT2にて電気信号に戻され、制御IC30のENポートに対して入力される。そして、モード切換信号Srの入力に応答して、制御IC30がFET25のスイッチング制御(オンオフ制御)を停止、再開することで、スイッチング電源20の動作モードが、出力モードと省電力モードとの間で切り換わるようになっている。
出力モードとは、制御IC30がスイッチング制御を実行することにより、スイッチング電源20を出力状態にするモードである。出力モード中は、複合機1が印刷指示に応答して即座に印刷処理を実行できる状態、あるいは印刷処理を実行している状態にあるモードである。尚、この電源システムSでは、電源投入時(交流電源15に対して電源プラグを投入した直後)は、制御IC30がスイッチング制御を開始して、スイッチング電源20を出力モードに移行させる構成となっている。また、省電力モードは、制御IC30によるスイッチング制御を停止してスイッチング電源20の出力を停止させるモードである。この省電力モード中、制御装置100のうち、メインブロックB1は、スイッチング電源20からの電力供給を断たれて停止状態となる。一方、モード制御ブロックB2については、次に説明する小容量電源回路40から電力供給を受けて動作状態となる。
小容量電源回路40は、交流電源15に対してスイッチング電源20と並列に接続されており、スイッチング電源20が停止する省電力モード時に、制御装置100のモード制御ブロックB2に電力を供給する機能を果たす。具体的に説明すると、小容量電源回路40は、図3に示すように、第1コンデンサC4、第2コンデンサC5と、ブリッジ型の整流回路51より構成されている。
第1コンデンサC4は、第1電極C4p1および第2電極C4p2を有し、第1電極C4p1が交流電源15のライブLV側に接続され、第2電極C4p2が整流回路51に接続される。また、第2コンデンサC5は、第1電極C5p1および第2電極C5p2を有し、第1電極C5p1が交流電源15のニュートラルNT側に接続され、第2電極C5p2が整流回路51に接続される。
これら第1コンデンサC4、第2コンデンサC5は、交流的な抵抗であるインピーダンスが大きく、小容量電源回路40を小容量化する機能、具体的には次に説明する整流回路51の出力電流Iaを概ね数十〜数百μA程度に制限する機能を果たす。尚、第1コンデンサC4、第2コンデンサC5の容量は、一例として、3300pF(ピコファラッド)である。
整流回路51は、第1コンデンサC4の第2電極C4p2と第2コンデンサC5の第2電極C5p2との間に電気的に接続され、両コンデンサC4、C5に印加される交流電圧Vacを整流する。整流回路51は、例えば、4個のダイオードD4,D5,D6,D7からなるブリッジ回路によって構成される。ダイオードD4およびダイオードD5のカソードは第1接続点Nd1において接続され、ダイオードD4のアノードは第1コンデンサC4の第2電極C4p2に接続され、ダイオードD5のアノードは第2コンデンサC5の第2電極C5p2に接続される。
また、ダイオードD6およびダイオードD7のアノードは第2接続点Nd2において接続され、ダイオードD6のカソードは第1コンデンサC4の第2電極C4p2に接続され、ダイオードD7のカソードは第2コンデンサC5の第2電極C5p2に接続される。
整流回路51の出力ラインL1は、モード制御ブロックB2の電源ポートP2に接続されている。これにより、スイッチング電源20が出力停止状態となる省電力モード中は、小容量電源回路40からモード制御ブロックB2に対して電力が供給される。
また、整流回路51の出力ラインL1には、上流側から順に信号生成回路60、蓄電部としての電気二重層コンデンサC6が接続されている。尚、本実施形態において、上流側及び下流側は、電流の流れ方向の上流側、下流側を示す。すなわち上流側とは電源側(図3では左側)を意味し、下流側とは負荷側(図3では右側)を意味する。
電気二重層コンデンサC6は、順方向ダイオードD10を介して整流回路51の出力ラインL1に接続されている。順方向ダイオードD10は、アノードをコンデンサC6に接続し、カソードを出力ラインL1側に接続しており、電気二重層コンデンサC6の放電経路を構成する。尚、順方向とは、コンデンサC6から負荷側に向かう方向を指す。
電気二重層コンデンサC6は、スイッチング電源20が出力停止状態となる省電力モード時に、順方向ダイオードD10を介して放電電流を流すことで、切換回路90の発光ダイオードLED2を駆動する電源として機能すると共に、交流電源15の遮断時に、モード制御ブロックB2に設けられたRTC回路(現在時刻を計時する回路であり、FAX受信時刻の検出に用いられる)80に電力を供給するためのバックアップ電源用として機能する。尚、RTCとは、「real-time clock」の略語である。
また、電気二重層コンデンサC6の一端側(+側)には、スイッチング電源20の5V系の出力ラインLo2と、整流回路51の出力ラインL1が共通接続されている。5V系の出力ラインLo2は、順方向ダイオードD9を介して電気二重層コンデンサC6に接続され、整流回路51の出力ラインL1は、電流制限素子である抵抗R6を介して電気二重層コンデンサC6に接続されている。これら2つのラインは、それぞれ充電経路を構成していて、スイッチング電源20の起動中は、主にスイッチング電源20の出力ラインLo2を通じて、電気二重層コンデンサC6を充電する構成となっている。
また、抵抗R6は一例として100KΩ程度の高抵抗であり、整流回路51側の充電経路は、スイッチング電源20側の充電経路に比べて小さな充電電流しか流れないようになっている。このような構成としている理由は、整流回路51側の充電経路は、スイッチング電源20の停止中に、電気二重層コンデンサC6の自己放電に伴う充電量の減少分を補うことを目的としているからである。また、抵抗R6を高抵抗にして、整流回路51側の充電経路に電流が流れ難くしておくことで、次に説明する信号生成回路60の応答性(電源投入時の応答性)を高めることが可能となる。
信号生成回路60は、交流電源15の交流電圧Vacに対応したパルス信号Spを出力する回路であり、抵抗R3と、トランジスタQ2と、抵抗R4と、ツェナーダイオードZDと、逆電圧印加回路70とを含む。
トランジスタQ2は、NPNトランジスタであり、エミッタを基準電位GNDに接続している。また、抵抗R4を介して、出力ラインL1にコレクタを接続している。そして、ベースを、ツェナーダイオードZDと抵抗R3との接続点に接続している。抵抗R3は、一端をトランジスタQ2のベースに接続し、他端をトランジスタQ2のエミッタに接続している。
また、ツェナーダイオードZDは、アノードをトランジスタQ2のベースに接続し、カソードを出力ラインL1に接続している。ツェナーダイオードZDは、整流回路51の出力ラインL1の電圧を所定値(この例では、約5V)以下に制限する機能を果たす。
トランジスタQ2のベースには、整流回路51から出力され信号生成回路60へ分岐する電流Ibの一部が、ツェナーダイオードZD1やコンデンサC7を介して電流が流れる。
そして、トランジスタQ2は、図4に示すように、電流Ibが基準値Xより高い期間(図4中の期間K1)は、ベース−エミッタ間の電圧が閾値電圧を上回り、かつベースに流れる電流が所定の閾値以上となってオン状態となる。基準値Xより低い期間(図4中の期間K2)は、ベースに流れる電流が所定の閾値未満となってオフ状態となる。そして、整流回路51は交流電源15の出力を整流したものであるから、信号生成回路60の出力、すなわちトランジスタQ2の出力(コレクタの電位)は、交流電源15の交流電圧Vacに対応したパルス信号Spとなる。この例では、交流電圧Vacと同じ周期のパルス信号であり、かつ交流電圧Vacに対して位相のずれた信号となる。尚、トランジスタQ2が、本発明の「スイッチング素子」の一例であり、パルス信号Spが「検出信号」の一例である。
そして、信号生成回路60の出力ライン(トランジスタQ2のコレクタから引き出された出力ライン)は、制御装置100のモード制御ブロックB2の入力ポートP5に接続されていて、信号生成回路60から出力されるパルス信号Spは、モード制御ブロックB2に対して入力される構成となっている。そのため、入力されるパルス信号Spを制御装置100のメインブロックB1又はモード制御ブロックB2にてデータ処理することにより、交流電源15の交流電圧Vacのゼロクロス点ZPを検出することが出来る。
具体的に説明すると、図4に示すように、交流電源15の交流電圧Vacに対し、信号生成回路60に流れる電流Ibの位相は約90°進む。そのため、交流電圧Vacのゼロクロス点ZPは、パルス信号Spの出力がない期間(ロウレベルの期間)K1の中心か、パルス信号Spが出力されている期間(ハイレベルの期間)K2の中心に一致する。従って、入力されるパルス信号Spから、信号出力がない期間K1の中心と、信号出力がある期間K2の中心を検出することで、交流電源15の交流電圧Vacのゼロクロス点ZPを検出できる。
例えば、図4に示すゼロクロス点ZP1であれば、下記の式1より求めることが出来る。
t4=t3+(K1/2)・・・・・・・・・・・・式1
時刻t4はゼロクロス点ZP1の発生時刻、時刻t3はパルス信号Spの立ち下がり時刻である。
また、図4に示すゼロクロス点ZP2であれば、下記の式2より求めることが出来る。
t6=t5+(K2/2)・・・・・・・・・・・・式2
時刻t6はゼロクロス点ZP2の発生時刻、時刻t5はパルス信号Spの立ち上がり時刻である。
尚、信号生成回路60の出力するパルス信号Spを利用して交流電源15のゼロクロス点ZPを検出する理由は、制御装置100が、ゼロクロス点ZPの検出を利用して印刷部2を制御するからである。具体的には、制御装置100が、交流電源15のゼロクロス点ZPを基準として、定着器2fを構成するヒータ2hに対する通電量の制御(点弧角制御や波数制御)を行うからである。また、図4に示す信号Szcは、ゼロクロス点ZPの検出結果より、制御装置100にて、生成されるゼロクロス信号である。ゼロクロス信号Szcは、上記したヒータ2hの通電量の制御を行う場合に、ゼロクロス点ZPのタイミング検出用に使用される他、ゼロクロス信号Szcの有無により、交流電源15に電源プラグYが投入されているかどうかを検出することも可能である。
また、整流回路51の出力ラインL1であって、信号生成回路60と電気二重層コンデンサC6の間には、逆流規制用のダイオードD8が設けられている。ダイオードD8は、アノードを信号生成回路60側、カソードを電気二重層コンデンサC6側に接続しており、交流電源15から電源プラグYを抜いた時に、電気二重層コンデンサC6側から信号生成回路60側に電流が逆流するのを規制する機能を果たしている。尚、ダイオードD8は、本発明の「逆流規制素子」の一例である。
ところで、交流電源15に電源プラグYを投入すると、スイッチング電源20は起動して出力状態となり、小容量電源回路40も出力状態となる。電源プラグYの投入時に電気二重層コンデンサC6が未充電の状態の場合には、スイッチング電源20側の出力ラインLo2や、整流回路51の出力ラインL1を通じて電気二重層コンデンサC6に充電電流が流れる。
仮に、整流回路51の出力電流Iaが、充電電流として電気二重層コンデンサC6に全て流れると、充電し終わるまでの間は、信号生成回路60側に電流が流れず、トランジスタQ2がオフし続ける状態となる。そのため、電気二重層コンデンサC6の充電が完了するまでの期間、交流電源15のゼロクロス点ZPを検出することが実質的に不可能な状態になる。
この点に関し、本実施形態の電源システムSでは、整流回路51側の充電経路L2に対して、一例として100KΩ程度の高抵抗R6を設けている。尚、R3の抵抗値は一例として470KΩ、R4の抵抗値は一例として4.7MΩ、抵抗R5の抵抗値は一例として22MΩである。
高抵抗R6を設けることで、整流回路51から電気二重層コンデンサC6に流れる電流(充電電流)が制限される。そのため、整流回路51から信号生成回路60側に電流が流れ易くなることで、トランジスタQ2をオンオフできるに足る電流を信号生成回路60に早期に流すことが可能となる。
より詳しく説明すると、下記の式3、式4を満たすように、抵抗R6の抵抗値が決められている。
Ia−(Ic+Id)=Ib・・・・・・・式3
Ib≧Imin・・・・・・・・・・・・・・・・式4
「Ia」は整流回路51の出力電流、「Ib」は整流回路51から出力され信号生成回路60へ分岐(逆電圧印加回路70への分岐分も含む)する電流、「Ic」は整流回路51から出力され電気二重層コンデンサC6へ分岐する電流、「Id」は整流回路51から制御装置100へ分岐する電流である。また、「Imin」は、信号生成回路60を正常動作させるのに必要な最低電流値(Ibの最低電流値)であり、一例として、2μA程度である。
以上のことから、電源プラグYの投入に伴ってスイッチング電源20が起動すると、その後、電気二重層コンデンサC6が未充電であるか否かに関係なく、整流回路51から信号生成回路60に対して最低電流値Imin以上の電流Ibが流れる。そのため、電源プラグYの投入直後から、信号生成回路60が正常動作し、交流電源15の交流電圧Vacに対応したパルス信号Spを出力するため、電源プラグYの投入直後(図5の例では、0.1s程度)から、交流電源15のゼロクロス点ZPを検出することが可能となる。
また、本実施形態の電源システムSでは、信号生成回路60に対して逆電圧印加回路70を設けている。逆電圧印加回路70はコンデンサC7と、第一放電抵抗R5と、第二放電抵抗R3とを含む。コンデンサC7は、トランジスタQ2のベースと整流回路51の出力ラインL1の間に設けられている。第一放電抵抗R5は、整流回路51の出力ラインL1と基準電位GNDとの間に接続されている。また、第二放電抵抗R3は、トランジスタQ2のエミッタとベースとの間に接続されている。
コンデンサC7は整流回路51から分岐する電流Ib1により充電され、電流Ib1が流れなくなると放電する。コンデンサC7の放電電流は、図6にて一点鎖線で示すように、第一放電抵抗R5、第二放電抵抗R3の経路で流れる。そのため、図4に示すように、トランジスタQ2のオフ期間は、コンデンサC7の放電電流の作用によりベース(制御端子)の電圧が負になる。そのため、トランジスタQ2がノイズにより誤動作することがなく、オンオフが安定する(オフ期間中、ノイズの影響でオンすることがない)。従って、パルス信号Spとしてパルスの安定した信号が検出できることから、ゼロクロス点ZPの検出精度を高めることが可能となる。尚、図4にてハッチングで示す期間は、コンデンサC7の放電サイクルを示しており、同期間中、トランジスタQ2のベースは負の電圧となる。
3.効果説明
小容量電源回路40を構成する整流回路51の出力電流(整流電流)は、第1コンデンサC4、第2コンデンサC5の作用により、スイッチング電源20を構成する整流平滑回路21のブリッジダイオードD1の出力電流(整流電流)と比べて、はるかに小さい。そのため、小容量電源回路40を構成する整流回路51の出力電流を利用してゼロクロス検出を行うことによって、フォトカプラを利用しなくても、ゼロクロス点ZPを検出できる。よって、従来のフォトカプラを用いたゼロクロス検出に比べて、ゼロクロス点検知のため、フォトダイオードを駆動する必要がない分、消費電力を抑えることが可能となり、省電力化できる。また、整流回路51の出力は、交流電源15の交流出力を整流しているので、整流回路51の出力に基づいてゼロクロス点ZPを検出することで、ゼロクロス点ZPの検知の信頼度を維持することが出来る。
また、本実施形態の電源システムSでは、整流回路51側の充電経路L2に対して高抵抗R6を設けている。そのため、電源投入直後から、信号生成回路60に対して最低電流値Imin以上の電流Ibが流れる。したがって、電源投入直後から交流電源15のゼロクロス点ZPを検出できる。
また、高抵抗R6は、それ以外の電流制限素子(例えば、トランジスタやFET)にて代用することが可能である。しかし、トランジスタやFETを使用した場合は、充電経路L2を開閉することにより、電流の流れ易さを変える構成になるので、回路が複雑化し、部品自体のコストも高くなる。その点、抵抗であれば、制御を行う必要がないので回路の構成を簡素化することが可能であり、またコスト面でも有利である。
また、本実施形態の電源システムSでは、蓄電部である電気二重層コンデンサC6に対する充電経路を2経路設けている。すなわち、電流制限素子である抵抗R6を経由する充電経路(整流回路51側の経路)に加えて、電流制限素子である抵抗R6を経由しない専用の充電経路(スイッチング電源20側の経路Lo2)を設けている。そのため、充電経路が抵抗R6を経由する1経路だけしか設けられていない場合に比べて、電気二重層コンデンサC6を短時間で充電できるというメリットがある。
また、本実施形態の電源システムSでは、電気二重層コンデンサC6にチャージした電荷を、抵抗R6を経由させずに放電させる放電部を設けている。そのため、電気二重層コンデンサC6にチャージした電荷を発光ダイオードLED2等に効率よく放電できる。加えて、放電部を順方向ダイオードD10により構成している。そのため、整流回路51の出力ラインL1から電気二重層コンデンサC6に対して電流が流れ込むことを規制できる。
また特に、複合機1のようにFAX機能を備えたものは、FAXデータを印刷する時に受信時刻を記す必要があることから、現在時刻を計時するRTC回路80を持つことが好ましい。しかしながら、RTC回路80を内蔵した機器は、電源が断たれた状態でもRTC回路80を動作させる必要があることから、蓄電部(この例では、電気二重層コンデンサC6)が大容量化する。そのため、電源投入後、蓄電部に対する充電に時間がかかり、信号生成回路60がその間、実質的に機能せず、交流電源15のゼロクロス点ZPを検出することが出来る状態になるまでに時間がかかるという問題がある。このような複合機1に対して、本発明に係る電源システムSを適用すれば、従来の電源システムを搭載する場合に比べて、電源投入直後、交流電源15のゼロクロス点ZPが検出できるようになるまでの時間を大幅に短縮することが可能となり、非常に効果的である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、電源システムSを、複合機1に使用する例を挙げたが、電気機器であれば、適用可能であり、電源システムSの用途は複合機1に限定されない。例えば、テレビやビデオなどの家電製品に広く使用できる。また、印刷部の一例として、電子写真式の構成を例示したが、インクジェット式でもよい。
(2)本実施形態では、信号生成回路60に対して逆電圧印加回路70を設けた例を示した。逆電圧印加回路70は必ずしも必要ではなく、図7に示すように、コンデンサC7や第一放電抵抗R5は廃止してもよい。逆電圧印加回路70を廃止した場合、ノイズの影響を受けやすくなるが、信号生成回路60の構成を簡素化できるというメリットがある。また、本実施形態では、信号生成回路60の抵抗R4を、ダイオードD8のアノード側に接続する例を示したが、ダイオードD8のカソード側に接続してもよい。
(3)本実施形態では、蓄電部の一例として、電気二重層コンデンサC6を例示したが、蓄電することができるものであればよく、二次電池等を使用することも可能である。また、電解コンデンサを使用してもよい。
1...複合機
10...電源装置
20...スイッチング電源
40...小容量電源回路
51...整流回路
60...信号生成回路
70...逆電圧印加回路
90...切換回路
100...制御装置
B1...メインブロック
B2...モード制御ブロック
C4...第1コンデンサ
C5...第2コンデンサ
C6...電気二重層コンデンサ(本発明の「蓄電部」の一例)
D8...ダイオード(本発明の「逆流規制素子」の一例)
R6...抵抗(本発明の「電流制限素子」の一例)
Q2...トランジスタ(本発明の「スイッチング素子」の一例)
LED2...発光ダイオード
S...電源システム

Claims (8)

  1. 第1電極および第2電極を有し、当該第1電極が交流電源の一端に接続される第1コンデンサと、
    第1電極および第2電極を有し、当該第1電極が前記交流電源の他端に接続される第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサの前記第2電極と前記第2コンデンサの前記第2電極との間に電気的に接続され、両コンデンサに印加される交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力ラインに接続され、前記整流回路の出力に基づいて前記交流電源の交流出力のゼロクロス点に対応した検出信号を生成する信号生成回路と、
    前記整流回路の出力ラインに対して前記信号生成回路よりも下流側の位置で接続された蓄電部と、
    前記整流回路の出力ラインに設けられ、前記蓄電部から前記信号生成回路へ電流が逆流するのを規制する逆流規制素子と、
    前記整流回路の出力ラインから前記蓄電部に流れる電流を制限する電流制限素子と、
    前記整流回路の出力ラインに接続された制御部と、
    前記交流電源の交流電圧を整流平滑化し、所定の直流電圧を生成するスイッチング電源と、
    前記スイッチング電源が前記直流電圧を生成する出力状態と、前記スイッチング電源が出力を停止する停止状態とを切り換える切換回路と、を備え、
    前記制御部は、前記検出信号に基づいて前記交流出力のゼロクロス点を検出し、
    前記蓄電部は、前記整流回路の出力電流又は前記スイッチング電源の出力電流により蓄電され、前記切換回路の電源となる電源システム。
  2. 第1電極および第2電極を有し、当該第1電極が交流電源の一端に接続される第1コンデンサと、
    第1電極および第2電極を有し、当該第1電極が前記交流電源の他端に接続される第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサの前記第2電極と前記第2コンデンサの前記第2電極との間に電気的に接続され、両コンデンサに印加される交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力ラインに接続され、前記整流回路の出力に基づいて前記交流電源の交流出力のゼロクロス点に対応した検出信号を生成する信号生成回路と、
    前記整流回路の出力ラインに対して前記信号生成回路よりも下流側の位置で接続された蓄電部と、
    前記整流回路の出力ラインに設けられ、前記蓄電部から前記信号生成回路へ電流が逆流するのを規制する逆流規制素子と、
    前記整流回路の出力ラインから前記蓄電部に流れる電流を制限する電流制限素子と、
    前記整流回路の出力ラインに接続された制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出信号に基づいて前記交流出力のゼロクロス点を検出し、
    前記信号生成回路は、
    前記整流回路の出力に基づいてオンオフすることで前記交流電源の交流出力に対応した前記検出信号を生成するスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の制御端子に対して、前記スイッチング素子をオンさせる電圧とは逆極性の電圧を印加することで、前記スイッチング素子をオフさせる逆電圧印加回路と、を備え、
    前記スイッチング素子は、エミッタを基準電位側に接続し、コレクタを前記整流回路の出力ラインに接続したトランジスタであり、
    前記逆電圧印加回路は、
    前記トランジスタのベースと前記整流回路の出力ライン間に設けられたコンデンサと、
    前記整流回路の出力ラインと前記基準電位との間に接続された第一放電抵抗と、
    前記トランジスタのエミッタとベースとの間に接続された第二放電抵抗とを備える電源システム。
  3. 前記電流制限素子は、抵抗である請求項1又は請求項2に記載の電源システム。
  4. 前記電流制限素子に対して並列接続され、前記蓄電部にチャージされた電荷を、前記電流制限素子を経由させずに放電させる放電部を備える請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電源システム。
  5. 前記放電部は、順方向ダイオードである請求項4に記載の電源システム。
  6. 前記蓄電素子は、前記電流制限素子を経由しない専用の充電経路を備える請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電源システム。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電源システムと、
    画像を形成する画像形成部と、を備え、
    前記制御部は、ゼロクロス点の検出を利用して前記画像形成部を制御する画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、FAXデータを送受信する通信部を備えたFAX機能付きの画像形成装置であり、
    前記制御部は、現在時刻を計時するRTC回路を有する請求項に記載の画像形成装置。
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