JP5315068B2 - 車体構造 - Google Patents
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Description
このような、車体構造として、ドアに設けられるドアビームなどの補強部材と車体側の骨格部材との位置を相互に関連させたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、特許文献1の車体構造では、フロアパネル及びサイドシルのオープニングフランジ位置に対するガセット及びドアビーム位置を略同等高さに設定する必要がある。従って、設計の自由度が限られるということもある。
請求項4に係る発明は、スペーサは、底面と、この底面の前後方向の端部から車幅内方に延ばした前後延出面と、底部の上下方向の端部から車幅内方に延ばした上下延出面と、からなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上延出面には、上方に折り曲げられると共にサイドシルに溶接される上折り曲げ部が形成され、下延出面には、下方に折り曲げられると共にサイドシルに溶接される下折り曲げ部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、サイドシルは、車体外方に設けられるアウタフレームと、このアウタフレームと共に断面を形成し車体内方に設けられるインナフレームとから構成され、アウタフレームにスペーサの底面が接合されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、ガセットは、リヤサイドフレーム側に支持される底部フランジと、この底部フランジから車幅外方に且つ斜め上方に延出される上部斜面と、この上部斜面に連続し底部フランジから上方に延ばされている前及び後三角部とからなることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、上部斜面の車幅外方側には、サイドシルに支持される上部フランジが、折り曲げ形成され、前及び後三角部の車幅外方側には、サイドシルに固定される前及び後フランジが、それぞれ折り曲げ形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ドア開口部が形成されるサイドシル側のオープニングフランジの下方に、且つドアビームの後端と同一高さでサイドシル内に設けられた一定断面を有するスペーサと、リヤサイドフレームとサイドシルとの間に設けられるとともに、サイドシル側ではスペーサの一定断面と連続する側面を有し、サイドシルからリヤサイドフレームへ荷重を伝達するガセットとを備えたので、スペーサの一定断面とガセットの側面とがそれぞれ荷重伝達方向に連続する。従って、スペーサの面とガセットの面同士で荷重伝達をおこなうことができるので、曲げモーメントが生ずる場合にも荷重伝達を円滑に行うことができる。
ガセットのトンネル状の側面を、サイドシルの側面に接合し、ガセットの底部を左右の上端フランジに結合することで、サイドシルの側面から伝達される荷重をリヤサイドフレームの左右の上端フランジで十分に支持することができる。
ドアビーム27は、ドア14のインナパネル25にホルダ28を介して取付けられる。
オープニングフランジ34は、ドア開口部13のドア開口フランジでもある。
エアバッグセンサ17は、検出信号(検知した側突荷重)がエアバッグ42を制御する制御部41に入力される。制御部41は、エアバッグセンサ17の検出信号に基づきエアバッグ42を展開させるものである。
ガセット21は、サイドシル15側ではトンネル状の側面を呈し、リヤサイドフレーム18側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形部材といえる。
前・後延出面54,55の車幅内方側の幅をL2、上・下延出面56,57下の車幅内方側の高さをH2とするときに、スペーサ16は、車幅内方に、サイドシル15からガセット21へ荷重を伝達をする高さH2、幅L2のスペーサ側荷重伝達断面S2が形成されている。
また、スペーサ16の車幅外方が塞がれたものであったが、この塞がれた部位を開放するものであってもよい。
Claims (8)
- 後部座席下方のリヤサイドフレームにより側突荷重を支持する車体構造において、
ドア開口部が形成されるサイドシル側のオープニングフランジの下方に、且つドアビームの後端と同一高さで前記サイドシル内に設けられたスペーサと、
前記リヤサイドフレームと前記サイドシルとの間に設けられるとともに、前記サイドシル側では前記スペーサの断面と連続する側面を有し、前記サイドシルから前記リヤサイドフレームへ荷重を伝達するガセットとを備え、
前記リヤサイドフレームは、前記ドアビームの後端よりも下方に配置され上方に開口させた凹状のフレームであり、前記開口に左右の上端フランジが設けられ、
前記左右の上端フランジの上面には、フロアパネルが接合され、
前記ガセットは、
前記フロアパネルを介してリヤサイドフレームとサイドシルに渡されていると共に、
前記サイドシル側ではトンネル状の側面を呈し、前記リヤサイドフレーム側に向かうに連れてトンネル状の断面の高さを低く変化させた正面視略三角形の部材であり、
前記ガセットの前記トンネル状の側面を、前記サイドシルの側面に接合し、前記ガセットの底部を前記左右の上端フランジに結合し、
前記ガセットのトンネル状の側面の高さは、前記スペーサの断面の高さよりも高く、
前記ガセットのトンネル状の側面の前後方向の長さは、前記スペーサの断面の前後方向の長さと略同一であることにより、
前記ガセットのトンネル状の側面の面積は、前記スペーサの断面の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする車体構造。 - 前記スペーサの一定断面は、前記後部座席の乗員の腰部の中央近傍よりも下方に位置することを特徴とする請求項1記載の車体構造。
- 前記スペーサに、側突荷重を検知してエアバッグを展開するエアバッグセンサを設けたことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
- 前記スペーサは、底面と、この底面の前後方向の端部から車幅内方に延ばした前後延出面と、前記底部の上下方向の端部から車幅内方に延ばした上下延出面と、からなることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項記載の車体構造。
- 前記上延出面には、上方に折り曲げられると共に前記サイドシルに溶接される上折り曲げ部が形成され、
前記下延出面には、下方に折り曲げられると共に前記サイドシルに溶接される下折り曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の車体構造。 - 前記サイドシルは、車体外方に設けられるアウタフレームと、このアウタフレームと共に断面を形成し車体内方に設けられるインナフレームとから構成され、
前記アウタフレームに前記スペーサの底面が接合されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車体構造。 - 前記ガセットは、前記リヤサイドフレーム側に支持される底部フランジと、この底部フランジから車幅外方に且つ斜め上方に延出される上部斜面と、この上部斜面に連続し前記底部フランジから上方に延ばされている前及び後三角部とからなることを特徴とする請求項1〜請求項7いずれか1項記載の車体構造。
- 前記上部斜面の車幅外方側には、前記サイドシルに支持される上部フランジが、折り曲げ形成され、
前記前及び後三角部の車幅外方側には、サイドシルに固定される前及び後フランジが、それぞれ折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項7記載の車体構造。
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