JP5314943B2 - 半導体装置及びデータ読み出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体メモリを備えた半導体装置に関し、特に、半導体メモリからデータを読み出すための機構を備えた半導体装置に関する。
半導体メモリには、メモリセルに書き込まれたデータを読み出すために電流センスを行うものがある。そのために、半導体メモリは、メモリセルに接続されるビット線に電圧を印加するとともにビット線を流れる電流の電流−電圧変換を行うカスコード回路と、センスアンプと、を備えている。
半導体メモリの一種であるNOR型の不揮発性メモリの場合、ビット線によりメモリセルのドレイン端子に所定の電圧が印加され、ソース端子が接地され、ワード線によりゲート端子にハイレベルの電圧が印加されると、メモリセルに書き込まれたデータに応じてビット線に電流が流れる。ビット線を流れる電流は、カスコード回路で電流−電圧変換された後に、センスアンプで所定の比較電圧と比較される。比較電圧よりも高電圧か低電圧かによりメモリセルに書き込まれたデータの値(「0」又は「1」)を検知する。
カスコード回路は、ビット線に電圧を印加するセンス電圧印加回路とビット線に流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路とを備える。センス電圧印加回路は、オペアンプとトランジスタとで構成される。トランジスタのソース端子には電源電圧が印加され、ドレイン端子がビット線に接続される。ゲート端子には、オペアンプの出力端子が接続される。オペアンプは正入力端子がビット線に接続され、負入力端子に読み出しに必要な基準電圧と同じ電圧が入力される。このような構成により、基準電圧がビット線に印加される。
ビット線の電圧は、センス電圧印加回路のトランジスタとメモリセルとの電流比が反映されるために、基準電圧よりも若干低下する。従来は、ワード線によりメモリセルのゲート端子にハイレベルの電圧が印加されるまでビット線に電流が流れないために、ビット線は、センス電圧印加回路のトランジスタにより基準電圧まで充電される。
1つのメモリセルからデータを読み出すときに、当該メモリセルに関連しないビット線は、フローティングになる。フローティングなビット線は、当該メモリセルに関連するビット線との間で、カップリングにより干渉を受ける。データの読み出し時には、センスアンプで検知中に、フローティングなビット線が他のビット線に干渉を与える。これにより当該ビット線にノイズが発生する。センスアンプは、ノイズによりセンシング動作に誤動作が発生することがあるために、ノイズがなくなるまで待つ必要がある。そのために、高速に読み出し動作を行うことができない。
読み出し速度を高速に行うために、特許文献1、2のような発明が提案されている。
特許文献1には、ビット線をメモリセル側とセンスアンプ側に分けるスイッチを備えた半導体メモリが記載されている。読み出し時に、メモリセル側のビット線にセンスアンプ側のビット線よりも低い電圧を印加する。スイッチが閉状態になって、メモリセル側とセンスアンプ側との各ビット線が接続されると、ディスチャージが高速に行われる。これによりメモリセルからのデータの読み出しを高速にする。
特許文献2には、読み出し前にビット線に予め第2の電流を流し、読み出し時に第2の電流よりも大きい第1の電流を流すことが記載されている。これにより高速な読み出し動作を実現している。
特開平7−141890号公報 特開2002−269991号公報
特許文献1、2では、上記のようなビット線に発生するノイズについての考慮が為されていない。そのために、特許文献1、2では上記の問題の解決にならない。
また、センス電圧印加回路のトランジスタは、例えばオペアンプからの帰還電圧の応答の遅れにより、いわゆるオーバーシュートが発生して基準電圧以上の電圧をビット線に印加してしまうことがある。この場合、メモリセルのゲート端子にハイレベルの電圧が印加されるまで、ビット線に印加される電圧が基準電圧に戻らない。特に、オペアンプがメモリセルアレイの外側に配置される場合、配線長が長く時定数の大きなビット線との距離が大きくなり、オーバーシュートが大きくなる。このような現象も、読み出し動作の高速化を妨げる要因になる。
本発明は、このような問題に鑑みて、ビット線に発生するノイズに関係なく高速にメモリセルからのデータの読み出しが可能なセンシング技術を提供することを主たる課題とする。
以上の課題を解決する本発明の半導体装置は、少なくとも2値を取り得るデータが記録されたメモリセルと、前記メモリセルに接続されるビット線に、前記データの読み出しに必要な基準電圧と前記基準電圧未満の第1電圧とのいずれかを印加するセンス電圧印加回路と、読み出し時に前記ビット線を流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、前記電流−電圧変換回路で変換された電圧を所定の比較電圧と比較して、前記メモリセルに記録されたデータの値を判定するセンス回路と、を備えている。前記センス電圧印加回路は、前記センス回路による前記比較に先だって前記第1電圧を前記ビット線に印加し、前記比較の間、前記第1電圧に代えて前記基準電圧を前記ビット線に印加する。
本発明の半導体装置は、読み出しに先だって、読み出しに必要な基準電圧未満の第1電圧がビット線に印加される。予め第1電圧を印加するために、基準電圧に代わった場合のフローティングなビット線からの干渉が少なく済む。そのために、読み出すメモリセルが接続されたビット線に発生するノイズが抑制される。また、オーバーシュートが抑制されるためにビット線に基準電圧以上の電圧が印加されることもない。これにより、ノイズが収まるのを待つことなくセンシング動作を行えるので、読み出し動作を高速化できる。
なお、メモリセルは、不揮発性、揮発性、或いは書き換えが可能か否かを問わないが電流センスによりデータが読み出されるようになっている。
また、前記センス電圧印加回路は、例えば、前記メモリセルがアレイ状に構成されたメモリセルアレイの外に配置される。
本発明の半導体装置は、例えば、前記センス電圧印加回路に前記第1電圧を出力させるための第1制御信号及び前記基準電圧を出力させるための第2制御信号を生成する制御部を更に備えていてもよい。この場合、前記センス電圧印加回路は、例えば、前記第1制御信号が入力されると前記第1電圧を出力し、前記第2制御信号が入力されると前記基準電圧を出力する電圧生成部を有する。
前記電圧生成部は、例えば、入力される電圧と同じ電圧を出力可能な定電圧源と、前記第1制御信号により前記第1電圧を前記定電圧源に入力し、前記第2制御信号により前記基準電圧を前記定電圧源に入力する切替器とを有する構成であってもよい。
また、前記電圧生成部は、例えば、前記第1電圧を出力可能な第1定電圧源と、前記基準電圧を出力可能な第2定電圧源と、を備えた構成であってもよい。このような構成では、例えば、前記第1制御信号により前記第1定電圧源が活性化され、前記第2制御信号により前記第2定電圧源が活性化されて、活性化された方から前記ビット線に電圧が印加される。なお、前記第1電圧を出力可能な第1定電圧源を電圧生成部の外に設けた構成であってもよい。このような構成では、前記電圧生成部が、例えば、前記第1制御信号が入力されると、前記第1定電圧源から前記第1電圧を取得してこれを出力し、前記第2制御信号が入力されると、前記第2定電圧源から前記基準電圧を出力する。
本発明のデータの読み出し方法は、少なくとも2値を取り得るデータが記録されたメモリセルと、このメモリセルから前記データを読み出す読出回路と、を備えた装置により実行される方法である。前記読出回路が、前記メモリセルに接続されたビット線に、読み出しに先立って、読み出しに必要な基準電圧未満の第1電圧を印加する段階と、読み出し時に、前記ビット線に、前記第1電圧に代えて前記基準電圧を印加する段階と、前記基準電圧を印加しているときの前記ビット線に流れる電流を用いて電圧を生成する段階と、前記ビット線を流れる電流から生成された前記電圧を、所定の比較電圧と比較して、前記メモリセルに記録されたデータの値を判定する段階と、を含む。
第1電圧は、例えば前記装置の起動時または前記装置起動後の所定間欠動作時に前記第1電圧を印加される。
基準電圧は、例えば前記装置の外部アクセスコマンドであるリードコマンド入力時に前記基準電圧を印加される。この場合、第1電圧は、前記装置の外部アクセスコマンドであるアクティブコマンド入力時に、前記リードコマンドと連動して印加される。
以上のような本発明により、読み出しに先立って第1電圧をビット線に印加するために、読み出し時に基準電圧をビット線に印加してもフローティングなビット線からのノイズの影響を抑制することができる。そのために、ノイズが収まるのを待つことなくセンシング動作を行えるので、読み出し動作を高速化できる。更に、オーバーシュートを抑制できるので、読み出し動作を高速化できる。また、オーバーシュートを抑制することにより、不揮発性メモリセルのビット線に与えられる電圧によるドレインディスターブ現象を抑制し、メモリセルに書き込まれたデータの変化(劣化)を抑制できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の半導体装置の一実施形態である半導体メモリ装置の構成図である。
この半導体メモリ装置1は、アレイ状に配置されたメモリセル11を有するメモリセルアレイ10と、メモリセル11からデータを読み出すための読出回路20とを備えている。読出回路20は、メモリセルアレイ10の外側に配置される。メモリセルアレイ10と読出回路20とは、データバスBで接続されている。読出回路20により読み出されたデータは、半導体メモリ装置1外部の図示しない外部装置に出力される。なお、半導体メモリ装置1は、メモリセル11にデータを書き込むための書込回路などの周辺回路を備えているが、本発明に直接関連するものではないので、その図示及び説明を省略する。
メモリセルアレイ10は、この実施形態ではNOR型不揮発性メモリであり、ビット線間にメモリセルがラダー接続されて、バーチャルグラウンド方式でメモリアクセスされる。各メモリセル11には、「1」及び「0」の少なくとも2値を取り得るデータが書き込み及び読み出し可能になっているメモリセル11が縦横に並んで配置される。行方向に並んだメモリセル11のゲート端子が共通のワード線WLで接続され、列方向に並んだメモリセル11のソース端子及びドレイン端子がそれぞれ共通のビット線BLで接続される。ワード線WL及びビット線BLに印加される電圧により、メモリセル11にデータの書き込み及び読み出しが行われる。ワード線WLには、図示しないロウデコーダなどの周辺回路から電圧が印加される。ビット線BLには、読出回路20から、データバスBを介して電圧が印加される。
例えば、メモリセル11からデータを読み出すときには、当該メモリセル11に接続されたワード線WLにハイレベルの電圧が印加され、当該メモリセル11に接続される2本のビット線の一方にハイレベルの電圧、他方に接地電圧が印加される。
ビット線BLは、複数設けられるが、読み出し及び書き込み時には、対象となるメモリセル11に接続されるビット線BLがデータバスBに接続され、それ以外のビット線BLはフローティングになる。そのために、ビット線BLとデータバスBとの間には、図示しないスイッチ素子が設けられる。
なお、メモリセルアレイ10は、NOR型不揮発性メモリに限らず、電流センスによりデータが読み出される半導体メモリであれば、揮発性、不揮発性、書き換えの可否を問わない。
読出回路20は、基準電圧生成回路21、カスコード回路22、制御回路23、及びセンスアンプ24を備えている。
基準電圧生成回路21は、データバスBを介してビット線BLに印加される電圧を生成する。基準電圧生成回路21では、メモリセル11からデータを読み出すのに必要な基準電圧Vrefと、基準電圧Vrefよりも低い第1電圧V1とを生成する。これらの電圧は、カスコード回路22に送られる。また、基準電圧生成回路21では、センスアンプ24で用いられる比較電圧VCも生成する。
カスコード回路22は、基準電圧生成回路21で生成された基準電圧Vref及び第1電圧V1をデータバスBを介してビット線BLに印加するためのセンス電圧印加回路を備える。また、カスコード回路22はメモリセルアレイ10の外側に配置され、基準電圧Vrefが印加される、非常に長く寄生時定数の大きなビット線BLから遠く離れている。カスコード回路22は、読み出しに先だって第1電圧V1をビット線BLに印加し、読み出し時に、第1電圧V1に代えて基準電圧Vrefを印加する。
また、カスコード回路22は、メモリセル11からのデータの読み出し時に、ビット線BLを流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路を備えている。
制御回路23は、第1電圧V1を出力させるための第1制御信号C1及び基準電圧Vrefを出力させるための第2制御信号C2をカスコード回路22に入力する。
センスアンプ24は、カスコード回路22の電流−電圧変換回路でビット線BLを流れる電流から変換された電圧を、基準電圧生成回路21から送られる比較電圧VCと比較して、メモリセル11に書き込まれたデータの値を判定する。判定結果が、メモリセル11から読み出されたデータとして外部装置に送られる。
図2は、第1制御信号C1及び第2制御信号C2の例示図である。図2からわかるように制御回路23は、センスアンプ24によるセンシング期間が始まる前に第1制御信号C1をカスコード回路22に入力し、センシング期間のみ第2制御信号C2をカスコード回路22に入力する。第1、第2制御信号C1、C2がこのようなタイミングで入力されるので、カスコード回路22は、読み出しに先だつアクティブコマンドに対応して第1電圧V1をビット線BLに印加し、リードコマンドに対応する読み出し時に、第1電圧V1に代えて基準電圧Vrefを印加することができる。センシングは、ワード線WLがハイレベルのときに行われる。第1制御信号C1は、例えばアクティブコマンドに依存する。第2制御信号C2は、例えばリードコマンドに依存する。
なお、第1制御信号C1(図2の最初のパルス波形)は、センシング期間以外にも、動作する。例えば、半導体装置のパワーオンリセット期間や、その後の所定期間の間欠的なパルス動作を行ってもよい。
但し、この場合、第1制御信号C1と第2制御信号C2とは連動しない。
パワーオンリセット期間には、メモリセル11からデータを読み出す要求が外部からある場合でも、カスコード回路22がビット線を第1電圧V1に設定する。間欠的なパルス動作は、メモリセル11へのアクセス頻度に応じて実施される。
間欠的なパルス動作により、ビット線BLが第1電圧V1に設定された後、一定の時間メモリセル11からデータを読み出す要求がなされなかった場合(即ちアイドル期間が長い場合)にも、ビット線BLに接続されるメモリセル11のドレインによるジャンクションリーク等によりビット線BLの電圧が第1電圧V1より低下することを防止することができる。
センシング期間後、カスコード回路22がビット線を第1電圧V1に再設定する。例えば、メモリセル11に記憶されたデータに応じて放電したビット線BLの第1電圧V1への再充電と、放電しなかったビット線BLの基準電圧Vrefから第1電圧V1へのイコライズを行う。これにより、連続してメモリセル11からデータを読み出す場合、2回目以降のセンシング期間のメモリセル11からの正常な読み出しが実現できる。この場合の再設定は、例えば半導体メモリ装置1の内部で自動生成されるアドレス遷移検出信号(ATD)に対応させる。これ以外に、再設定は、半導体メモリ装置1の外部からのプリチャージコマンドに対応させてもよく、また、半導体メモリ装置1の内部で自動生成されるオートプリチャージ信号に対応させてもよい。ここで、アクティブコマンド、リードコマンド、プリチャージコマンドは、SDRAM等で標準の同期式メモリのアクセス方法である。
図3は、カスコード回路22の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
カスコード回路22は、上述の通り、電流−電圧変換回路とセンス電圧印加回路とを備えている。図3では、Pチャネルのトランジスタ221、223、抵抗222、及びオペアンプ224で電流−電圧変換回路を構成している。また、トランジスタ223、225、226及びオペアンプ224でセンス電圧印加回路を構成している。
電流−電圧変換回路は、カレントミラーの構成であり、トランジスタ223に流れる電流と同じ電流がトランジスタ221にも流れるようになっている。トランジスタ221に流れる電流は、抵抗222により電圧に変換されてセンスアンプ24に送られる。トランジスタ223に流れる電流はデータバスBを介してビット線BLに流れる電流と同じであるので、上記の構成により、電流−電圧変換回路によりビット線BLに流れる電流に相当する電圧が得られる。
センス電圧印加回路は、オペアンプ224の正入力端子に印加される電圧と同じ電圧がトランジスタ223のドレイン端子から出力される定電圧源になっている。オペアンプ224の負入力端子には、トランジスタ223のドレイン端子が接続される。オペアンプ22の正入力端子には、並列接続された2つのトランジスタ225、226のドレイン端子が接続される。オペアンプ224の出力端子は、トランジスタ223のゲート端子に接続される。
トランジスタ225は、ソース端子に第1電圧V1が印加され、ゲート端子に第1制御信号C1が印加される。第1制御信号C1がハイレベルになると、トランジスタ225が導通して、第1電圧V1がオペアンプ224の正入力端子に印加される。
トランジスタ226は、ソース端子に基準電圧Vrefが印加され、ゲート端子に第2制御信号C2が印加される。第2制御信号C2がハイレベルになると、トランジスタ226が導通して、基準電圧Vrefがオペアンプ224の正入力端子に印加される。
このような構成のカスコード回路22では、図2に示すような第1制御信号C1及び第2制御信号C2が制御回路23から入力され、第1電圧V1及び基準電圧Vrefが基準電圧生成回路21から入力されることで、センシング期間に先だって、第1電圧V1をオペアンプ224に入力する。これにより、データバスBを介して、ビット線BLには、第1電圧V1が印加される。
次いで、センシング期間に、第1電圧V1に代えて基準電圧Vrefがオペアンプ224に入力される。これにより、データバスBを介して、ビット線BLには、基準電圧Vrefが印加される。
このように、トランジスタ225、226は、第1制御信号C1により第1電圧V1をオペアンプ224に入力し、第2制御信号C2により基準電圧Vrefをオペアンプ224に入力する切替器として作用する。
図4は、カスコード回路22の具体的な回路構成の他の一例を示す回路図である。
このカスコード回路22は、トランジスタ221、223、抵抗222、及びオペアンプ227、228で電流−電圧変換回路を構成している。また、トランジスタ223及びオペアンプ227、228でセンス電圧印加回路を構成している。
電流−電圧変換回路は、2つのオペアンプ227、228を用いる点で図3の例と異なる。しかし、オペアンプ227、228は、後述のように、第1制御信号C1及び第2制御信号C2により一方のみが活性化される構成になっている。そのために、図3の例と同じ動作を行う。よって、電流−電圧変換回路の説明は省略する。
このカスコード回路22のオペアンプ227、228は、以下のような特徴を有している。
オペアンプ227は、正入力端子に基準電圧Vrefが入力され、負入力端子がトランジスタ223のドレイン端子に接続される。また、オペアンプ227には、第2制御信号C2が入力される制御端子が設けられる。第2制御信号C2により、オペアンプ227は、活性化、或いは非活性化される。
オペアンプ228は、正入力端子に第1電圧V1が入力され、負入力端子がトランジスタ223のドレイン端子に接続される。また、オペアンプ228には、第1制御信号C1が入力される制御端子が設けられる。第1制御信号C1により、オペアンプ228は、活性化、或いは非活性化される。
活性化された方のオペアンプとトランジスタ223により、活性化された方のオペアンプの正入力端子に印加される電圧と同じ電圧がトランジスタ223のドレイン端子から出力される定電圧源になっている。つまり、オペアンプ227とトランジスタ223による定電圧源と、オペアンプ228とトランジスタ223による定電圧源とを備えた構成である。
このような構成のカスコード回路22では、図2に示すような第1制御信号C1及び第2制御信号C2が制御回路23から入力され、第1電圧V1及び基準電圧Vrefが基準電圧生成回路21から入力されることで、センシング期間に先だって、第1電圧V1をオペアンプ22に入力する。これにより、データバスBを介して、ビット線BLには、第1電圧V1と同じ電圧が印加される。
次いで、センシング期間に、第1電圧V1に代えて基準電圧Vrefがオペアンプ22に入力される。これにより、データバスBを介して、ビット線BLには、基準電圧Vrefと同じ電圧が印加される。
図3、4のような構成のカスコード回路22では、センシング期間に先立って、第1電圧V1でビット線BLをプリチャージする。フローティングなビット線は、第1電圧V1が印加されるビット線によりカップリングを受けるが、センシング期間までには収束する。センシング期間になると、第1電圧V1に代えて基準電圧Vrefがビット線BLに印加される。フローティングなビット線は、基準電圧Vrefと第1電圧V1との差のカップリングを受けるが、その差が小さいために実質的に変動しない。これにより、データバスBには、メモリセル電流のみが流れ、従来よりも高速なセンシング動作が実現される。更に、オーバーシュートを抑制することにより、不揮発性メモリセルのビット線に供給される電圧によるドレインディスターブ現象を抑制し、メモリセルに書き込まれたデータの変化(劣化)を抑制できる。オペアンプからの帰還電圧の応答の遅れなどにより、基準電圧Vref以上の電圧をビット線に印加してしまうことがないからである。不揮発性メモリセルの場合、ビット線に基準電圧Vref以上の電圧を印加すると、そのビット線に接続されるメモリセルが、弱いプログラム状態のストレス電圧の環境となる。特に選択ワード線に接続されたメモリセルが、最も厳しいストレス電圧の環境である。しかしカスコード回路22により、このようなストレス電圧の環境の発生を防止可能である。
図5は、複数のメモリセルアレイ10のビット線BLに、第1電圧V1及び基準電圧Vrefを印加するカスコード回路22及び定電圧源30を説明するための構成図である。
カスコード回路22は複数設けられている。カスコード回路22は、それぞれ異なるデータバスBを介して異なるメモリセルアレイ10のビット線BLに接続されている。定電圧源30は、各カスコード回路22に第1電圧V1を供給する回路である。このような構成により、複数のメモリセルアレイ10のメモリセル11からデータを読み出し可能になる。
各カスコード回路22の電流−電圧変換回路は、トランジスタ221、223、抵抗222、及びオペアンプ227により構成される。オペアンプ227は、図4の例と同様に、第2制御信号C2により活性化される。活性化時の動作は、図3の例と同じ動作を行う。電流−電圧変換回路の説明は省略する。
各カスコード回路22のセンス電圧印加回路は、トランジスタ223、229、230、オペアンプ227、及び定電圧源30により構成される。トランジスタ223及びオペアンプ227の構成及び動作は、図4と同じなので説明を省略する。
各カスコード回路22のセンス電圧印加回路は、従来にはないトランジスタ229、230を備えている。トランジスタ229は、第1制御信号C1により導通、非導通が制御される。トランジスタ229が導通状態のときに、定電圧源30から、第1電圧V1が入力される。トランジスタ230は、どのカスコード回路22からデータバスに第1電圧V1又は基準電圧Vrefが印加されるかを決める第3制御信号C3により導通、非導通が制御される。第3制御信号C3は、例えば制御回路23から入力される。
定電圧源30は、オペアンプ31及びPチャネルのトランジスタ32を備えている。オペアンプ31の正入力端子には、第1電圧V1が入力される。オペアンプ31の負入力端子は、トランジスタ32のドレイン端子が接続される。また、オペアンプ31には第1制御信号C1が入力される。オペアンプ31は、第1制御信号C1により、活性化される。オペアンプ31の出力端子は、トランジスタ32のゲート端子に入力される。トランジスタ32のドレイン端子は、トランジスタ229のソース端子に接続される。定電圧源30は、複数のカスコード回路22に第1電圧を供給するために、カスコード回路22の数に応じた駆動力を有している。
定電圧源30は、オペアンプ31に第1電圧V1が入力され、第1制御信号C1によりオペアンプ31が活性化されると、第1電圧V1と同じ電圧を出力する。カスコード回路22では、第1制御信号C1、第2制御信号C2、及び第制御信号C3により、トランジスタ229、230が導通状態でオペアンプ227が非活性化されると、第1電圧V1が、データバスBを介してメモリセルアレイ10のビット線BLに印加される。トランジスタ230が導通状態、トランジスタ229が非導通状態、オペアンプ227が活性化されると、基準電圧VrefがデータバスBを介してメモリセルアレイ10のビット線BLに印加される。トランジスタ229は、Pチャネルのトランジスタであってもよい。この場合、そのゲート電極には、第1制御信号C1の反転信号が入力される。
この場合も、図3、図4のカスコード回路22を用いた場合と同様の効果が得られる。また、図3、図4のカスコード回路と比べて、定電圧源30を外部に備える分だけ構成を小さくできる。更に、第1制御信号C1によりトランジスタ229を制御することにより、データバス間の干渉による誤動作を防止可能である。
本実施形態の半導体メモリ装置の構成図である。 第1制御信号及び第2制御信号の例示図である。 カスコード回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 カスコード回路の具体的な回路構成の他の一例を示す回路図である。 複数のメモリセルアレイのビット線に、第1電圧及び基準電圧を印加するカスコード回路及び定電圧源を説明するための構成図である。
符号の説明
1…半導体メモリ装置、10…メモリセルアレイ、11…メモリセル、20…読出回路、21…基準電圧生成回路、22…カスコード回路、23…制御回路、24…センスアンプ、221,223,225,226,229,230,32…トランジスタ、222…抵抗、224,227,228,31…オペアンプ、30…定電圧源

Claims (10)

  1. 少なくとも2値を取り得るデータが記録されたメモリセルと、
    前記メモリセルに接続されるビット線に、前記データの読み出しに必要な基準電圧と前記基準電圧未満の第1電圧とのいずれかを印加するセンス電圧印加回路と、
    読み出し時に前記ビット線を流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、
    前記電流−電圧変換回路で変換された電圧を所定の比較電圧と比較して、前記メモリセルに記録されたデータの値を判定するセンス回路と、を備えており、
    前記センス電圧印加回路は、前記センス回路による前記比較に先だって前記第1電圧を前記ビット線に印加し、前記比較の間、前記第1電圧に代えて前記基準電圧を前記ビット線に印加する、
    半導体装置。
  2. 前記センス電圧印加回路は、前記メモリセルがアレイ状に構成されたメモリセルアレイの外に配置される、
    請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記センス電圧印加回路に前記第1電圧を出力させるための第1制御信号及び前記基準電圧を出力させるための第2制御信号を生成する制御部を更に備えており、
    前記センス電圧印加回路は、前記第1制御信号が入力されると前記第1電圧を出力し、前記第2制御信号が入力されると前記基準電圧を出力する電圧生成部を有している、
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記電圧生成部は、
    入力される電圧と同じ電圧を出力可能な定電圧源と、
    前記第1制御信号により前記第1電圧を前記定電圧源に入力し、前記第2制御信号により前記基準電圧を前記定電圧源に入力する切替器とを有している、
    請求項2又は3記載の半導体装置。
  5. 前記電圧生成部は、
    前記第1電圧を出力可能な第1定電圧源と、
    前記基準電圧を出力可能な第2定電圧源と、を備えており、
    前記第1制御信号により前記第1定電圧源が活性化され、前記第2制御信号により前記第2定電圧源が活性化されて、活性化された方から前記ビット線に電圧が印加される、
    請求項2又は3記載の半導体装置。
  6. 前記第1電圧を出力可能な第1定電圧源を更に備えており、
    前記電圧生成部は、前記基準電圧を出力可能な第2定電圧源を備えており、
    前記電圧生成部は、前記第1制御信号が入力されると、前記第1定電圧源から前記第1電圧を取得してこれを出力し、前記第2制御信号が入力されると、前記第2定電圧源から前記基準電圧を出力する、
    請求項2又は3記載の半導体装置。
  7. 少なくとも2値を取り得るデータが記録されたメモリセルと、このメモリセルから前記データを読み出す読出回路と、を備えた装置により実行される方法であって、
    前記読出回路が、
    前記メモリセルに接続されたビット線に、読み出しに先立って、読み出しに必要な基準電圧未満の第1電圧を印加する段階と、
    読み出し時に、前記ビット線に、前記第1電圧に代えて前記基準電圧を印加する段階と、前記基準電圧を印加しているときの前記ビット線に流れる電流を用いて電圧を生成する段階と、
    前記ビット線を流れる電流から生成された前記電圧を、所定の比較電圧と比較して、前記メモリセルに記録されたデータの値を判定する段階と、を含む、
    データ読み出し方法。
  8. 前記読出回路が、
    前記装置の起動時または前記装置起動後の所定間欠動作時に前記第1電圧を印加する、
    請求項7記載のデータ読み出し方法。
  9. 前記読出回路が、
    前記装置の外部アクセスコマンドであるリードコマンド入力時に前記基準電圧を印加する、
    請求項7記載のデータ読み出し方法。
  10. 前記読出回路が、
    前記装置の外部アクセスコマンドであるアクティブコマンド入力時に前記第1電圧を印加する、
    請求項記載のデータ読み出し方法。
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