JP5314401B2 - Gas filling device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はガス充填装置に係り、特に車両の燃料タンク(被充填タンク)の充填口にガス充填カップリングを接続してガス充填を行なうガス充填装置に関する。 The present invention relates to a gas filling device, and more particularly to a gas filling device that performs gas filling by connecting a gas filling coupling to a filling port of a fuel tank (filled tank) of a vehicle.
車両の燃料タンクにガスを充填するガス充填装置では、充填ホースの先端に設けられたガス充填カップリングを車両の燃料タンクの充填口に接続して当該燃料タンクへのガス充填を行なうように構成されている(例えば、特許文献1参照)。 A gas filling device for filling a fuel tank of a vehicle with a gas filling coupling provided at the tip of a filling hose is connected to a filling port of the fuel tank of the vehicle to fill the fuel tank with the gas. (For example, refer to Patent Document 1).
また、ガス充填装置には、燃料タンクの温度がガス充填と共に上昇することを防止するため、充填直前のガスを氷点下(例えば、−20°C)に冷却する冷却器が設けられている。ガス充填カップリング及び燃料タンクの充填口は、金属材により形成されており、充填中は接続状態を維持するように結合される。
上記ガス充填カップリング及び燃料タンクの充填口は、内部流路に冷却されたガスが流れると共に、金属部分が冷却されるため、空気中に含まれる水分が金属部分の表面に結露したり、結露した水分が氷結する場合がある。そして、結露した水分や氷解した水分が付着したままガス充填カップリングを燃料タンクの充填口に挿入させてしまうと、水分が燃料タンク内に浸入してしまう可能性があった。 In the gas filling coupling and the fuel tank filling port, the cooled gas flows into the internal flow path, and the metal part is cooled, so that moisture contained in the air condenses on the surface of the metal part or forms dew condensation. Moisture may freeze. If the gas-filled coupling is inserted into the filling port of the fuel tank while the condensed moisture or the defrosted moisture is attached, the moisture may enter the fuel tank.
そこで、本発明は上記事情に鑑み、ガス充填カップリングの結露により生ずる課題を解決したガス充填装置を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide a gas filling device that solves a problem caused by condensation of a gas filling coupling.
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。 In order to solve the above problems, the present invention has the following means.
請求項1に記載の本発明は、ガスを燃料として走行する車両に搭載された被充填タンクにガスを充填するためのガス充填経路と、前記ガス充填経路を介して供給される前記ガスを冷却する冷却器と、前記ガス充填経路を流れるガスの状況を計測する計測機器と、前記ガス充填経路のガスの流れを制御する制御機器と、前記ガス充填経路先端に設けられ、前記被充填タンクの充填口に着脱可能に構成され、前記充填口に接続された状態で前記ガス充填経路から前記被充填タンクへのガス供給を可能にする複数の充填カップリングと、前記計測機器より得られる計測結果に基づき前記制御機器を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数の充填カップリングのそれぞれに結露が生じているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により結露が生じていないと判断されたガス充填カップリングを指示する指示手段と、を有し、前記指示手段により指示されたガス充填カップリングが使用された場合に前記被充填タンクへのガス充填制御を行なうことを特徴とするものである。
The present invention according to
本発明によれば、複数の充填カップリングのうち結露が生じていないと判断された充填カップリングが指示手段により指示されるので、指示手段により指示された充填カップリングを使用してガス充填を行なえば、結露が生じていない充填カップリングを被充填タンクの充填口に挿入することとなり、この結果、結露した充填カップリングを充填口に挿入することにより生ずる問題を解消することができる。 According to the present invention, the filling coupling determined to be dew-condensed among the plurality of filling couplings is instructed by the instruction means, so that the gas filling is performed using the filling coupling instructed by the instruction means. If it carries out, the filling coupling in which condensation does not arise will be inserted in the filling port of a to-be-filled tank, and as a result, the problem which arises by inserting the filling coupling which has condensed in the filling port can be solved.
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。 The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1は本発明によるガス充填装置の一実施例を模式的に示す図である。図1に示されるように、ガス充填装置10Aは、燃料の供給所等に配置されており、例えば、水素ガスからなる燃料を貯える貯蔵タンク11に一端が連通された供給配管12(ガス充填経路)を有する。供給配管12の他端は、第1の充填カップリング14Aに連通され、且つ分岐配管40を介して第2の充填カップリング14Bと接続されている。本実施例では、一つの供給配管12に複数の充填カップリング14A、14B(図1には2つを図示)が連通される構成になっている。
FIG. 1 is a diagram schematically showing an embodiment of a gas filling apparatus according to the present invention. As shown in FIG. 1, the gas filling device 10 </ b> A is disposed at a fuel supply station or the like. For example, a supply pipe 12 (gas filling path) having one end connected to a
また、本実施例では、各充填カップリング14A、14Bにおいて、ガス充填終了後に所定時間が経過していなければ、金属部分の表面に氷(空気中の水分が氷結したもの)または水分が付着している可能性が高いので、前回と異なる充填カップリングによるガス充填を行なうように選択的に使用され、ガス充填終了後に所定時間が経過していればガス充填により発生した氷が溶け、水分も蒸発しているので、どちらでも使用することが可能になる。
Further, in this embodiment, in each of the
一方の充填カップリング14Aは、充填ホース42Aを介して供給配管12の下流側に接続される。他方の充填カップリング14Bは、充填ホース42Bを介して供給配管12から分岐された分岐配管40の下流側に接続される。
One
ガス充填装置10Aは、充填カップリング14A、14B、制御弁17、遮断弁18、冷却器19、流量計22、圧力センサ23、燃料温度センサ24、スイッチ25〜27、制御回路31、切替用遮断弁50A、50B、脱圧弁60等によって構成されている。制御弁17、遮断弁18は、供給配管12を流れるガスの流量及び圧力を制御する制御機器を構成しており、流量計22、圧力センサ23、燃料温度センサ24は供給配管12を流れるガスの流量、圧力、温度を計測する計測機器を構成している。
The
また、車両32は、例えば、CNG(圧縮天然ガス)または水素ガス等のガスを燃料として駆動力を発生するエンジンあるいは燃料電池とモーターなどの駆動装置と、燃料タンク(被充填タンク)32Aとが搭載されており、燃料タンク32Aには、燃料充填口32Bが設けられている。
The
また、充填カップリング14A、14Bは、燃料充填口32Bに気液密状態で着脱可能に接続されるように構成されており、且つガス充填中の圧力によって外れないように燃料充填口32Bに対してロックされるロック機構を有する。
Further, the
ガス充填装置10Aに設けられたカップリング収納部15A、15Bには、燃料の非充填時に充填カップリング14A、14Bが取外し可能に収納される。さらに、カップリング収納部15A、15Bは、充填カップリング14A、14Bがガス充填を終了して戻された場合、所定時間が経過するまで当該充填カップリング14A、14Bをロック(係止)して取り外し操作を阻止する機構が設けられている。
In the
また、車両32の燃料タンク32Bに燃料を充填するときには、二点鎖線で示す如く、充填カップリング14A、14Bの何れかがカップリング収納部15A、15Bから取外されて車両32の燃料充填口32Bに接続される。この充填カップリング接続状態で貯蔵タンク11内の燃料が供給配管12、充填カップリング14等を通じて車両32の燃料タンク32Aに充填される。
When the
さらに、供給配管12には、例えば手動によって開,閉される入口弁16と、該入口弁16の下流側に接続され、後述の制御回路31によって開,閉されることにより供給配管12を流れる燃料の流量を制御する制御弁17と、該制御弁17の下流側に接続された電磁弁または空圧駆動弁などの自動弁からなる遮断弁18とが設けられている。また、遮断弁18と冷却器19との間の供給配管12には、電磁弁または空圧駆動弁などの自動弁からなる脱圧弁60を有する脱圧配管61が分岐接続されている。
Further, the
遮断弁18は供給配管12の途中部位に設けられた電磁式または空圧作動式の弁装置である。また、遮断弁18は、制御回路31の制御によって開,閉されることにより、供給配管12内を流れる燃料を流通または遮断する。これにより、制御回路31は、充填カップリング14Aまたは14Bを介して車両32の燃料タンク32Bに燃料を充填し、または充填を停止(終了)するように制御することができる。
The shut-off
冷却器19は、ガス充填される車両32の燃料タンク32Bの温度上昇を防止するため、充填される燃料を冷却する。冷却器19は、遮断弁18と充填カップリング14A、14Bとの間で供給配管12に設けられた熱交換器20と、熱交換器20に接続され、例えばコンプレッサ、ポンプ等の駆動機構(図示せず)が搭載されたチラーユニット21とによって構成されている。
The
そして、チラーユニット21は、制御回路31から通電されることによって作動し、作動時には、例えばエチレングリコール等を含んだ冷却液を熱交換器20との間に循環させる。これにより、冷却器19は、供給配管12内を流れる燃料と冷却液との間で熱交換し、充填カップリング14A、14Bに供給される燃料の温度を−20°Cに低下させる。
The
流量計22は供給配管12内を流れる燃料の流量を計測し、計測した流量に比例した数の流量パルスを出力する。また、圧力センサ13は、充填カップリング14A、14Bの近傍で供給配管12内の圧力を測定し、測定した圧力に応じた検出信号を出力する。また、燃料温度センサ24は供給配管2内を流れる燃料の温度を検出し、検出した温度に応じた検出信号を出力する。これらの流量計22、圧力センサ23及び燃料温度センサ24は、それぞれ個々の検出結果を検出信号として制御回路31に出力するものである。
The
カップリング収納部15A、15Bには、夫々充填カップリング14A、14Bが収納されたことを検出するカップリング検出スイッチ25A、25Bが設けられている。カップリング検出スイッチ25A、25Bは、例えば2位置切換型のスイッチ等からなり、収納状態の充填カップリング14A、14Bによって押動されるとオン状態に切換わる。そして、カップリング検出スイッチ25A、25Bは、充填カップリング14A、14Bがカップリング収納部15A、15Bから取外されるとオフ状態に切り替わり、検出信号(オンまたはオフの信号)を制御回路31に出力するものである。なお、カップリング検出スイッチ25A、25Bは、カップリング収納部15A、15Bに設けるものに限らず、充填カップリング14A、14B側に設けてもよい。
操作部28には、充填開始スイッチ26と充填停止スイッチ27とが配されている。充填開始スイッチ26は、例えば燃料供給所の従業員等によって操作される操作スイッチで、ガスの充填を開始する場合に操作される。また、充填停止スイッチ27は、ガス充填中にガスの充填を停止する場合に操作される。
The
そして、充填開始スイッチ26と充填停止スイッチ27とは、操作状態に応じた信号を制御回路31にそれぞれ出力し、制御回路31は、これらの信号に応じて電磁弁または空圧駆動弁などの自動弁からなる遮断弁18及び切替用遮断弁50A、50Bを開または閉とする。
The
制御回路31は、例えばタイマ機能と記憶回路とを備えた演算処理回路等によって構成され、その入力側には、流量計22、圧力センサ23、燃料温度センサ24、カップリング検出スイッチ25A、25B、充填開始スイッチ26、充填停止スイッチ27等が接続されると共に、制御回路31の出力側には、制御弁17、遮断弁18、チラーユニット21、切替用遮断弁50A、50B、スピーカ52、脱圧弁60等が接続されている。
The
そして、制御回路31は、カップリング検出スイッチ25A、25Bによって充填カップリング14A、14Bがカップリング収納部15A、15Bから取外されたことを検出し、この状態で充填開始スイッチ26がオンに操作されたときに、遮断弁18を開弁すると共に、カップリング検出スイッチ25A、25Bのうちオフに切り替わった側の切替用遮断弁50A、50Bを開弁してガスの充填を開始する。
The
このとき、制御回路31は、充填カップリング14A、14Bのうち前回のガス充填を行なった方を記憶しており、且つ充填終了からの経過時間を計測して今回のカップリング検出スイッチ25A、25Bのうちオフに切り替わった側の充填カップリング14A、14Bが前回と同じである場合、経過時間が予め設定された所定時間内であれば、スピーカ52より他方の充填カップリングを使用することを指示する音声指示を発するように制御する。尚、制御回路31は、使用される充填カップリング14A、14Bが前回と今回で異なる場合、あるいは使用される充填カップリング14A、14Bが前回と今回で同じでも充填終了からの経過時間が所定時間以上であれば、上記音声によるアラームを発することはない。
At this time, the
さらに、制御回路31は、例えば流量計12、圧力センサ23、燃料温度センサ24の測定結果をモニタしつつ、制御弁17の開度等を予め設定された制御方式(定圧上昇制御方式または定流量制御方式など)で調整することにより、供給配管12内に供給されるガスの圧力、流量を適切な流通状態に制御する。
Further, the
また、制御回路31は、流量計22からの流量パルスを積算して燃料の充填量(体積)を演算し、この充填量が予め設定された目標充填量に達するか、または圧力センサ23により検出したガスの圧力が予め設定された目標充填圧に達したときに、遮断弁18及び切替用遮断弁50A、50Bの何れかを閉弁して燃料の充填を停止する。また、充填停止スイッチ17が操作された場合には、例えばガスの充填量や圧力が目標に達していなくても、充填動作が強制的に停止される。
The
また、制御回路31は、例えばカップリング検出スイッチ25A、25Bがオフになって充填カップリング14A、14Bの取外しを検出した場合、充填開始スイッチ26が操作された場合、冷却装置9を通常の状態で作動させる。さらに、制御回路31は、カップリング検出スイッチ25A、25Bがオンになってガスの充填を行っていないときは、冷却器19を停止状態に保持するか、または少量の冷却液を循環させる予冷状態を保持するように制御する。
Further, the
また、制御回路31は、燃料温度センサ24の検出信号を読み込み、充填されるガスの温度が所定設定温度(例えば、−20°C)より上昇しないように冷却器19を制御する。
The
ここで、充填カップリング14A、14B及び燃料タンク32Aの燃料充填口32Bの構成について説明する。図2は接続前の充填カップリング14A、14B及び燃料充填口32Bの状態を示す図である。尚、充填カップリング14Aと14Bとは、同一構成であるので、以下では、充填カップリング14Aの構成について説明し、充填カップリング14Bの説明は省略する。
Here, the configuration of the filling
図2に示されるように、充填カップリング14Aは、円筒形状の本体63の内部に貫通流路62が貫通しており、貫通流路62にはボール弁などからなる弁部64が設けられている。弁部64は、弁軸66の端部に結合された操作レバー68が回動操作されることにより開弁状態または閉弁状態に切り替わるように構成されている。流路62の基端側開口62aには、充填ホース42Aの下流側端部が連通されており、流路62の先端側開口62bは、円筒形状のノズル部67を貫通している。また、ノズル部67の外側には、円筒状凹部69が形成されている。
As shown in FIG. 2, the filling
車両32に配された燃料充填口32Bには、充填カップリング14Aのノズル部67が挿入されるレセプタクル70が設けられている。レセプタクル70は、ノズル部67が挿入される挿入孔72を有する。挿入孔72の内周には、ノズル部67の外周に密着して液密にシールするシール部材73が取り付けられている。また、挿入孔72の奥部には、流路74が貫通しており、流路74は逆止弁76を介して燃料タンク32Aに連通されている。
The
また、レセプタクル70の外側には、充填カップリング14Aの外周部65が挿入される円筒状溝78が設けられている。
Further, a
次に、図3を参照して充填カップリング14Aを燃料充填口32Bに接続した状態について説明する。図3に示されるように、充填カップリング14Aを燃料充填口32Bに接続する場合、充填カップリング14Aのノズル部67をレセプタクル70の挿入孔72に挿入すると共に、充填カップリング14Aの外周部65をレセプタクル70の円筒状溝78に挿入する。これにより、充填カップリング14Aの先端側の半分が燃料充填口32Bの内部に挿入された状態となり、外周部65に設けられたロック機構が円筒状溝78の内壁またはレセプタクル70の外周に形成された係合部に係合される。そのため、充填カップリング14Aは、ロック機構により燃料充填口32Bに挿入された接続状態でロック(係止)され、ロック解除操作されるまで離脱不可状態に保持される。
Next, a state where the filling
尚、上記ロック機構は、周知の機構であるので、ここでは説明を省略する。 Since the lock mechanism is a well-known mechanism, description thereof is omitted here.
また、充填カップリング14Aを燃料充填口32Bに接続完了した状態では、シール部材73がノズル部67の外周を液密にシールしているため、ガスが燃料充填口32Bから漏れないように構成されている。
Further, in a state where the filling
この接続状態で操作レバー68を回動操作することにより、弁部64が開弁し、貯蔵タンク11に貯蔵された高圧のガスが供給配管12、充填ホース42A、充填カップリング14A、レセプタクル70、逆止弁76を介して燃料タンク32Aに充填される。また、ガス充填が終了した際は、制御弁17が閉弁されると共に、脱圧弁60が開弁されて充填カップリング14Aのガスが放出されて充填カップリング14Aの圧力が大気圧に減圧される。この後、作業員は、操作レバー68を回動操作して弁部64を閉弁させると共に、上記ロック機構によるロックの解除操作を行なって充填カップリング14Aを燃料充填口32Bから引き抜き方向に移動させて分離させる。
By rotating the
この充填カップリング14Aの分離操作を行なう際、充填カップリング14A及びレセプタクル70には、冷却器19によって−20°Cに冷却されたガスが流通したため、金属材料からなる充填カップリング14A及びレセプタクル70の温度が低下し、ガス充填時間によっては、氷点下になるまで冷却される。このように冷却された充填カップリング14A及びレセプタクル70の表面は、大気中に含まれる水分(湿気)が付着して結露したり、結露した水分が凍って氷結することがある。
When performing the separation operation of the filling
このように充填カップリング14A及びレセプタクル70の表面が氷結すると、充填カップリング14Aを燃料充填口32Bに挿入する際に挿入孔72の内周に設けられたシール部材73を破損させてしまうことがある。また、結露した水分や氷解した水分が付着したままガス充填カップリング14Aを燃料充填口32Bに挿入させてしまうと、水分が燃料タンク32A内に浸入してしまう可能性もある。
If the surfaces of the filling
このような、問題を解消するため、本実施例では、二つの充填カップリング14A、14Bを設け、ガス充填終了後に所定時間が経過していなければ、氷や水分が残っているので、二つの充填カップリング14A、14Bのうち前回使用と異なる方を使用し、ガス充填終了後に所定時間が経過していれば付着した氷が溶け、水分が蒸発しているので、二つの充填カップリング14A、14Bのどちらでも使用可能とする。
In order to solve such a problem, in this embodiment, two filling
ここで、図4A〜図4Cを参照して制御回路31が実行するガス充填制御処理1について説明する。尚、制御回路31は、所定時間毎に図4A〜図4Cに示す制御処理を繰り返し実行する。
Here, the gas filling
図4Aにおいて、制御回路31は、S11の処理でカップリング検出スイッチ25A、25Bの何れか一方がオフになったか否かをチェックする。S11の処理において、カップリング検出スイッチ25A、25Bの両方がオンのときは、充填カップリング14A、14Bが共にカップリング収納部15A、15Bに収納されているので、待機状態を継続する。
In FIG. 4A, the
しかし、カップリング検出スイッチ25A、25Bの何れか一方がオフになったときは、S12の処理に進み、前回の充填終了から所定時間t以上が経過したか否かをチェックする。この所定時間tは、ガス充填中に付着した氷がガス充填終了後に溶け、水分が蒸発するまでの時間である。尚、充填カップリング14A、14Bに付着する氷や水分の量は、大気との温度差、及び空気中に含まれる水分量(湿度)、及びガス充填時間などの条件によって変動する。そのため、所定時間tは、その地域の環境に応じた任意の時間(例えば、過去の経験から求まる)を設定することになる。
However, when either one of the
S12の処理において、前回の充填終了から所定時間tが経過していない場合(NOの場合)には、ガス充填中に付着した氷が溶けていないか水分が蒸発していない可能性が高いので、S13の処理に進み、カップリング検出スイッチ25A(または25B)のうち前回と同じスイッチがオフになったか否かをチェックして、前回使用した充填カップリング14A(または14B)が今回も使用されている否かを判断する(判断手段)。
In the process of S12, if the predetermined time t has not elapsed since the end of the previous filling (in the case of NO), there is a high possibility that the ice attached during gas filling has not melted or the water has not evaporated. , The process proceeds to S13 to check whether the same switch as the previous one of the
S13の処理において、カップリング検出スイッチ25A(または25B)のうち前回と同じスイッチがオフになった場合(YESの場合)には、前回使用した充填カップリング14A(または14B)が今回も使用されると判断し、S14の処理に進む。
In the process of S13, when the same switch as the previous one of the
S14の処理では、スピーカ52から「他の充填カップリングを使用して下さい」といった音声指示を発して作業員に指示する(指示手段)。続いて、S15の処理に進み、カップリング検出スイッチ25A(または25B)のうち今回オフになったカップリング検出スイッチがオンになったか否かをチェックする。S15の処理において、当該カップリング検出スイッチがオンにならないとき(NOの場合)は、上記S14の処理に戻り、再度、スピーカ52から「他の充填カップリングを使用して下さい」といった音声指示を発して作業員に警告する。
In the process of S14, a voice instruction such as “please use another filling coupling” is issued from the
これにより、表面に氷が付着していない充填カップリング14A(または14B)を燃料充填口32Bに挿入することができるので、燃料充填口32Bのシール部材73を破損させることも防止でき、また、充填カップリングに付着した結露した水分や氷解した水分が蒸発するため、水分が燃料タンク内に浸入してしまうことも防止できる。
Thereby, since the filling
また、S15の処理において、当該カップリング検出スイッチがオンになったとき(YESの場合)は、前回使用した充填カップリング14A(または14B)と同じ充填カップリングがカップリング収納部15A(または15B)に戻されたものと判断し、S11の処理に戻る。
In the process of S15, when the coupling detection switch is turned on (in the case of YES), the same filling coupling as the previously used filling
また、上記S13の処理において、カップリング検出スイッチ25A(または25B)のうち前回と同じスイッチがオフにならない場合(NOの場合)には、S16の処理に進み、前回の同じ充填カップリングによる充填終了からの経過時間が所定時間t以上か否かをチェックする。S16の処理において、前回の同じ充填カップリングによる充填終了からの経過時間が所定時間t未満のとき(NOの場合)は、図4BのS19の処理に進み、スピーカ52から「充填カップリングを収納後、しばらくお待ち下さい」といった音声指示を発する(指示手段)。これにより、当該充填カップリングに付着した氷が溶け、水分が蒸発する時間を稼ぐことができる。
If the same switch of the
続いて、S20の処理に進み、当該充填カップリングのカップリング検出スイッチ25A(または25B)がオンになったか否かをチェックする。S20の処理において、当該充填カップリングのカップリング検出スイッチ25A(または25B)がオンにならないとき(NOの場合)は、前回使用した充填カップリング14A(または14B)と同じ充填カップリングがカップリング収納部15A(または15B)に戻されていないものと判断し、S19の処理を繰り返す。
Subsequently, the process proceeds to S20, and it is checked whether or not the
また、S20の処理において、当該充填カップリングのカップリング検出スイッチ25A(または25B)がオンになったとき(YESの場合)は、前回使用した充填カップリング14A(または14B)と同じ充填カップリングがカップリング収納部15A(または15B)に戻されたものと判断し、S11の処理に戻る。
Further, in the process of S20, when the
また、S16の処理において、前回の同じ充填カップリングによる充填終了からの経過時間が所定時間t以上のとき(YESの場合)は、当該充填カップリングに付着した氷が溶け、水分が蒸発した時間が経過したので、S17の処理に進み、スピーカ52から「充填カップリングは使用できます。車両に充填カップリングを接続して下さい。」といった音声指示を発する(指示手段)。これにより、当該充填カップリングに対する使用許可が下りたため、作業員は図3に示すように充填カップリング14A、14Bのうち所定時間が経過した方の充填カップリング14A(または14B)を車両32の燃料充填口32Bに接続する。
In the processing of S16, when the elapsed time from the end of filling by the same filling coupling last time is equal to or longer than the predetermined time t (in the case of YES), the time when the ice adhering to the filling coupling is melted and the water is evaporated Therefore, the process proceeds to S17, and a voice instruction such as “The filling coupling can be used. Connect the filling coupling to the vehicle” is issued from the speaker 52 (instruction means). As a result, the use permission for the filling coupling has been lowered, so that the worker can replace the filling
そして、作業員は、充填カップリング14A(または14B)の操作レバー68を回動操作して弁部6を開弁状態に切替える。このカップリング開弁操作により、供給配管12と燃料タンク32Aとは、連通されるため、脱圧により減圧された供給配管12の圧力が大気圧から燃料タンク32Aの圧力に上昇する。
Then, the worker rotates the
また、上記S12の処理において、前回の充填終了から所定時間tが経過している場合(YESの場合)には、ガス充填中に付着した氷が溶け、水分が蒸発している可能性が高いので、上記S13〜S16の処理を省略してS17の処理に移行する。 In the process of S12, when the predetermined time t has elapsed since the end of the previous filling (in the case of YES), there is a high possibility that the ice attached during the gas filling is melted and the water is evaporated. Therefore, the process of S13 to S16 is omitted and the process proceeds to S17.
次のS18の処理では、供給配管12に設けられた圧力センサ23の検出信号を読み込み、供給配管12の圧力上昇が検出されたか否かをチェックする。S18の処理において、供給配管12の圧力上昇が検出された場合(YESの場合)には、充填カップリング14A、14Bの何れか一方が車両32の燃料充填口32Bに接続されたものと判断して図4CのS21の処理に進む。
In the next process of S18, the detection signal of the
S21の処理では、充填開始スイッチ26がオンに操作されたか否かをチェックしており、充填開始スイッチ26がオンになると(YESの場合)、S22の処理に進む。S22の処理では、制御弁17、遮断弁18を開弁して燃料タンク32Aへのガス充填を開始すると共に、冷却器19を作動させて充填されるガスを冷却する。
In the process of S21, it is checked whether or not the filling
ガス充填中は、S23で圧力センサ23の検出信号を読み込むと共に、流量計22からの流量パルスを読み込んで充填量を演算すると共に、充填停止スイッチ27からの信号を読み込む。そして、S23の処理において、圧力センサ23の検出圧力が目標充填圧力に達したか、あるいは流量計22により計測された充填量が目標充填量に達したか、あるいは充填停止スイッチ27がオンに操作されたか否かをチェックする。
During gas filling, the detection signal of the
S23の処理において、圧力センサ23の検出圧力が目標充填圧力に達しないとき、及び流量計22により計測された充填量が目標充填量に達しないとき、及び充填停止スイッチ27がオンに操作されないとき(NOの場合)は、燃料タンク32Aに対するガス充填を継続する。
In the process of S23, when the detected pressure of the
また、S23の処理において、圧力センサ23の検出圧力が目標充填圧力に達したとき、あるいは流量計22により計測された充填量が目標充填量に達したとき、あるいは充填停止スイッチ27がオンに操作されたとき(YESの場合)は、ガス充填が終了したものと判断してS24の処理に進む。S24の処理では、制御弁17、遮断弁18を閉弁してガス充填を停止すると共に、冷却器19を停止させる。
In the processing of S23, when the detected pressure of the
次のS25の処理では、脱圧弁60を開弁して当該充填カップリングの圧力を減圧して当該充填カップリングの分離操作を容易に行えるようにする。これにより、作業員は、当該充填カップリング14A(または14B)の操作レバー68を回動操作して弁部64を閉弁させると共に、上記ロック機構によるロック解除操作を行なって当該充填カップリング14A(または14B)を燃料充填口32Bから引き抜いて分離させる。
In the next process of S25, the
次のS26の処理では、ガス充填を行なった充填カップリング14A(または14B)のカップリング検出スイッチ25A(または25B)がオンになったか否かをチェックする。S26の処理において、当該充填カップリングのカップリング検出スイッチ25A(または25B)がオンになったとき(YESの場合)は、当該充填カップリングがカップリング収納部に戻されたものと判断し、S27の処理に進む。
In the next process of S26, it is checked whether or not the
S27の処理では、「充填作業終了しました」といった音声指示をスピーカ52から発する。続いて、S28の処理に進み、充填終了後の経過時間の計測(タイマによる計時)を開始する。これで、制御回路31によるガス充填制御処理は終了する。
In the process of S27, a voice instruction such as “finishing of filling operation” is issued from the
上記説明では、スピーカ52からの音声指示により作業員が充填終了後所定時間tが経過していない充填カップリングを使用しないように注意(警告)したが、この方法に限らず、例えば、充填OKの表示ランプと充填NGの表示ランプを設け、表示ランプを点灯または点滅させることで作業員に報知する方法を用いても良い。あるいは、音声指示の代わりに液晶モニタの操作手順を文字や画像で表示すると共に、充填終了後所定時間tが経過していない充填カップリングを使用しないようにメッセージあるいは画像で表示する方法を用いても良いのは勿論である。
In the above description, the operator has warned (warning) not to use the filling coupling in which the predetermined time t has not elapsed after the completion of the filling by the voice instruction from the
(実施例1の変形例)
次に図5A、図5Bを参照して実施例1の変形例として制御回路31によるガス充填制御処理2について説明する。尚、制御回路31は、所定時間毎に図5A、図5Bに示す制御処理を繰り返し実行する。
(Modification of Example 1)
Next, a gas filling control process 2 by the
図5Aにおいて、制御回路31は、S31の処理で各充填カップリング14A、14Bの前回充填からの経過時間を計測する。続いて、S32の処理では、計測された経過時間が予め決められた所定時間t以上か否かをチェックする。S32の処理において、経過時間が所定時間t以上の場合(YESの場合)には、ガス充填中に付着した氷が溶け、水分が蒸発している可能性が高いので、S33の処理に進み、「充填カップリングは使用できます」といった充填カップリング14A(または14B)の使用許可を音声指示(指示手段)すると共に、例えば、カップリング収納部15A(または15B)のロック機構による充填カップリング14A(または14B)に対するロック(係止)を解除する。これにより、作業員は、カップリング収納部15A(または15B)に収納された充填カップリング14A(または14B)を取り出すことが可能になる。
5A, the
また、S32の処理において、経過時間が所定時間t未満の場合(NOの場合)には、ガス充填中に付着した氷が溶けておらず、水分が蒸発していない可能性が高いので、S34の処理に進み、「充填カップリングは使用できません」といった充填カップリング14A(または14B)の使用禁止を音声指示(指示手段)すると共に、例えば、カップリング収納部15A(または15B)のロック機構による充填カップリング14A(または14B)に対するロック(係止)を継続する。これにより、作業員は、氷や水分の付いた充填カップリング14A(または14B)をカップリング収納部15A(または15B)から取り出すことができないことになる。そのため、作業員が誤って経過時間が所定時間t未満の充填カップリング14A(または14B)を使用することが確実に阻止される。
Further, in the process of S32, when the elapsed time is less than the predetermined time t (in the case of NO), it is highly possible that the ice adhering during gas filling has not melted and the moisture has not evaporated. Proceeding to the process, a voice instruction (instruction means) prohibits the use of the filling
続いて、S35の処理では、スピーカ52から「しばらくお待ち下さい」といった音声指示を発する(指示手段)。この後は、S31の処理に戻り、S31以降の処理を繰り返す。 Subsequently, in the process of S35, a voice instruction such as "Please wait for a while" is issued from the speaker 52 (instruction means). Thereafter, the process returns to S31, and the processes after S31 are repeated.
上記S33の処理で使用許可を指示された場合は、S34の処理に進み、使用許可された充填カップリング14A(または14B)をカップリング収納部15A(または15B)から取り出したか否かをチェックする。S34の処理において、使用許可されていない充填カップリング14A(または14B)をカップリング収納部15A(または15B)から取り出した場合(NOの場合)には、S37の処理に進み、「他の充填カップリングを使用して下さい」といった音声指示をスピーカ52より発する。
If the use permission is instructed in the process of S33, the process proceeds to the process of S34, and it is checked whether or not the use-filled
また、S34の処理において、使用許可された充填カップリング14B(または14A)をカップリング収納部15B(または15A)から取り出した場合(YESの場合)には、S38の処理に進み、スピーカ52から「車両に充填カップリングを接続して下さい」といった音声指示を発する(指示手段)。これにより、作業員は図3に示すよう使用許可された充填カップリング14B(または14A)を車両32の燃料充填口32Bに接続する。
Further, in the process of S34, when the filling
そして、作業員は、充填カップリング14A(または14B)の操作レバー68を回動操作して弁部6を開弁状態に切替える。このカップリング開弁操作により、供給配管12と燃料タンク32Aとは、連通されるため、脱圧により減圧された供給配管12の圧力が大気圧から燃料タンク32Aの圧力に上昇する。
Then, the worker rotates the
次のS39の処理では、供給配管12に設けられた圧力センサ23の検出信号を読み込み、供給配管12の圧力上昇が検出されたか否かをチェックする。S39の処理において、供給配管12の圧力上昇が検出された場合(YESの場合)には、充填カップリング14A、14Bの何れか一方が車両32の燃料充填口32Bに接続されたものと判断してS40に進む。
In the next process of S39, the detection signal of the
このS40以降の制御処理(S40〜S46)は、前述した実施例のS21〜S27の処理と同様であるので、この説明は省略する。 Since the control processing (S40 to S46) after S40 is the same as the processing of S21 to S27 in the above-described embodiment, this description is omitted.
図6は実施例2のガス充填装置の構成を模式的に示す図である。図6において、前述した図1と同じ部分には同一の符号を付してその説明を省略する。 FIG. 6 is a diagram schematically illustrating the configuration of the gas filling apparatus according to the second embodiment. 6, the same parts as those in FIG. 1 described above are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
図6に示されるように、実施例2のガス充填装置10Bでは、充填カップリング14に乾燥気体を供給するドライヤ(乾燥気体供給手段)80が設けられている。このドライヤ80は、乾燥気体を吐出する乾燥気体吐出口が乾燥気体供給チューブ84を介して充填カップリング14の接続部に連通されている。乾燥気体供給チューブ84は、可撓性を有する樹脂製チューブからなり、充填カップリング14の移動範囲に応じた長さを有する。また、乾燥気体供給チューブ84には、電磁弁または空圧駆動弁などの自動弁からなる乾燥気体供給開閉弁82が配されている。尚、図6においては、乾燥気体供給チューブ84を短く図示しているが、例えば、コイル状に巻かれており、充填カップリング14の移動位置に応じて伸縮する構成としても良い。
As shown in FIG. 6, in the gas filling device 10 </ b> B according to the second embodiment, a dryer (dry gas supply unit) 80 that supplies a dry gas to the filling
乾燥気体供給手段としては、上記ドライヤ80に限らず、ドライヤ80の代わりに乾燥した窒素ガスなどの乾燥気体が蓄圧された窒素ボンベを用いても良いのは勿論である。
The dry gas supply means is not limited to the
ここで、実施例2の充填カップリング14及び燃料タンク32Aの燃料充填口32Bの構成について説明する。図7は接続前の充填カップリング14及び燃料充填口32Bの状態を示す図である。尚、図7において、前述した実施例1と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
Here, the configuration of the filling
図7に示されるように、充填カップリング14の外周部65には、乾燥気体供給チューブ84の他端が接続されるチューブ接続部86が設けられている。チューブ接続部86の中心には、円筒状凹部69に貫通する貫通孔88が設けられている。貫通孔88の外側開口には、乾燥気体供給チューブ84の先端が接続されており、貫通孔88の内側開口は、乾燥気体を噴射する噴射口となる。
As shown in FIG. 7, a
そのため、制御回路31からの制御信号により乾燥気体供給チューブ84に配された乾燥気体供給開閉弁82が開弁すると、ドライヤ80で生成された乾燥気体が貫通孔88の噴射口から充填カップリング14の内部に形成された円筒状凹部69に供給され、円筒状凹部69の内部の湿気(水分)をパージ(除去)することができる。
Therefore, when the dry gas supply opening / closing
次に、図8を参照して充填カップリング14を燃料充填口32Bに接続した状態について説明する。図8に示されるように、充填カップリング14を燃料充填口32Bに接続する場合、充填カップリング14のノズル部67をレセプタクル70の挿入孔72に挿入すると共に、充填カップリング14Aの外周部65を円筒状溝78に挿入する。これにより、充填カップリング14の先端側の半分が燃料充填口32Bの内部に挿入された状態となり、外周部65に設けられたロック機構が円筒状溝78の内壁またはレセプタクル70の外周に形成された係合部に係合される。そのため、充填カップリング14は、ロック機構により燃料充填口32Bに挿入された接続状態でロック(係止)され、ロック解除操作されるまで離脱不可状態に保持される。
Next, a state where the filling
また、充填カップリング14Aを燃料充填口32Bに接続完了した状態では、シール部材73がノズル部67の外周を液密にシールしているため、ガスが燃料充填口32Bから漏れないように構成されている。この接続状態で乾燥気体供給チューブ84に配された乾燥気体供給開閉弁82が開弁すると、ドライヤ80で生成された乾燥気体が充填カップリング14の内部に形成された円筒状凹部69に供給され、さらに燃料充填口32Bの円筒状溝78、外周部65と円筒状溝78の内壁との隙間90を通過して大気中に放出される。
Further, in a state where the filling
そのため、ガス充填中においてもドライヤ80で生成された乾燥気体が充填カップリング14の内部及びレセプタクル70の表面に供給され続けることで、充填カップリング14の内部及びレセプタクル70の表面が氷結や結露することが防止される。
For this reason, the dry gas generated by the
ここで、図9を参照して実施例2の制御回路31が実行するガス充填制御処理3について説明する。
Here, the gas filling
図9において、制御回路31は、S51でカップリング検出スイッチ25がオフになったか否かをチェックする。S51の処理でカップリング検出スイッチ25がオフになると(YESの場合)、ガス充填カップリング14がカップリング収納部15から取り出されたものと判断してS52の処理に進む。S52の処理では、充填開始スイッチ26がオンに操作されたか否かをチェックしており、充填開始スイッチ26がオンになると(YESの場合)、S53に進む。
In FIG. 9, the
S53の処理では、制御弁17、遮断弁18を開弁して燃料タンク32Aへのガス充填を開始すると共に、冷却器19を作動させて充填されるガスを冷却する。続いて、S53aの処理では、ドライヤ80を作動させると共に、乾燥気体供給開閉弁82を開弁して乾燥気体を充填カップリング14の内部及びレセプタクル70の表面に供給する(図8参照)。
In the process of S53, the
このように乾燥気体を充填カップリング14の内部に供給することにより、ガス充填中に充填カップリング14と燃料充填口32Bとの間で凍結や結露が生じず、ガス充填終了には充填カップリング14を燃料充填口32Bから容易に外すことが可能になる。さらには、充填カップリング14の表面に氷が付着していない状態で燃料充填口32Bに挿入することができるので、燃料充填口32Bのシール部材73を破損させることも防止できる。また、結露した水分や氷解した水分が付着していないので充填カップリング14を燃料充填口32Bに挿入させても、水分が燃料タンク32A内に浸入してしまうことも防止できる。
By supplying the dry gas into the filling
ガス充填中は、次のS54の処理で圧力センサ23の検出信号を読み込むと共に、流量計22からの流量パルスを読み込んで充填量を演算すると共に、充填停止スイッチ27からの信号を読み込む。そして、S54の処理において、圧力センサ23の検出圧力が目標充填圧力に達したか、あるいは流量計22により計測された充填量が目標充填量に達したか、あるいは充填停止スイッチ27がオンに操作されたか否かをチェックする。
During gas filling, the detection signal of the
S54の処理において、圧力センサ23の検出圧力が目標充填圧力に達しないとき、及び流量計22により計測された充填量が目標充填量に達しないとき、及び充填停止スイッチ27がオンに操作されないとき(NOの場合)は、S53の処理に戻り、燃料タンク32Aに対するガス充填を継続する。
In the process of S54, when the pressure detected by the
また、S54の処理において、圧力センサ23の検出圧力が目標充填圧力に達したとき、あるいは流量計22により計測された充填量が目標充填量に達したとき、あるいは充填停止スイッチ27がオンに操作されたとき(YESの場合)は、ガス充填が終了したものと判断してS55の処理に進む。S55の処理では、制御弁17、遮断弁18を閉弁してガス充填を停止すると共に、冷却器19を停止させる。続いて、S55aの処理に進み、乾燥気体供給開閉弁82を閉弁すると共に、ドライヤ80を停止して乾燥気体の供給を止める。
In the process of S54, when the pressure detected by the
次のS56の処理では、カップリング検出スイッチ25がオンになったか否かをチェックする。S56の処理において、カップリング検出スイッチ25がオンになると(YESの場合)、ガス充填カップリング14がカップリング収納部15に戻されたものと判断してS57に進む。S57の処理では、ドライヤ80を作動させると共に、乾燥気体供給開閉弁82を開弁して乾燥気体を充填カップリング14の内部に供給する(図8参照)。これにより、ガス充填終了後に充填カップリング14に付着した氷や水分を除去することができる。
In the next process of S56, it is checked whether or not the
次のS58の処理では、乾燥気体の供給開始からのパージ経過時間を計測するための計時(タイマ)を開始する。続いて、S59の処理に進み、パージ経過時間が予め設定された所定時間を経過したか否かをチェックする。S59の処理において、パージ経過時間が所定時間を経過していないとき(NOの場合)は、S60の処理に進み、カップリング検出スイッチ25がオンか否かをチェックする。S60の処理において、カップリング検出スイッチ25がオフの場合(NOの場合)、ガス充填カップリング14がカップリング収納部15に収納されたままと判断してS59の処理に戻り、所定時間が経過するまで、S59、S60の処理を繰り返す。
In the next process of S58, a timer (timer) for measuring the purge elapsed time from the start of the supply of the dry gas is started. Subsequently, the process proceeds to S59, and it is checked whether or not the purge elapsed time has passed a predetermined time. In the process of S59, when the purge elapsed time has not passed the predetermined time (in the case of NO), the process proceeds to S60, and it is checked whether or not the
また、S59の処理において、パージ経過時間が所定時間を経過したとき(YESの場合)は、S61の処理に進み、乾燥気体供給開閉弁82を閉弁すると共に、ドライヤ80を停止して乾燥気体の供給を止める。続いて、S62に進み、タイマの計時を停止すると共に、タイマをゼロリセットする。
In the process of S59, when the purge elapsed time has passed the predetermined time (in the case of YES), the process proceeds to S61, the dry gas supply on / off
また、S60の処理において、カップリング検出スイッチ25がオフの場合(YESの場合)、パージ経過時間が経過していないのにガス充填カップリング14がカップリング収納部15から外されたものと判断してS63の処理に進む。S63の処理では、例えば、「ガス充填カップリングを収納位置に戻して下さい」といった音声指示をスピーカ52から発して、作業員にエラーを報知する。これで、実施例2のガス充填制御処理は終了する。
In the process of S60, if the
上記説明では、乾燥気体によるパージをガス充填中及びガス充填終了後にガス充填カップリング14をカップリング収納部15に戻したときに行なう場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、ガス充填カップリング14がカップリング収納部15から外されてからガス充填を行なってガス充填カップリング14をカップリング収納部15に戻すまでの間、あるいはガス充填カップリング14をカップリング収納部15に戻して所定時間が経過するまでの任意の時間帯に乾燥気体によるパージを継続しても良いし、あるいは乾燥気体の供給を所定時間間隔で間欠的に行なって短い時間のパージを繰り返し行なうようにしても良い。
In the above description, the case where purging with dry gas is performed when the
図10は実施例3のガス充填装置の構成を模式的に示す図である。図10において、前述した図1、図6と同じ部分には同一の符号を付してその説明を省略する。 FIG. 10 is a diagram schematically illustrating the configuration of the gas filling apparatus according to the third embodiment. 10, the same parts as those in FIGS. 1 and 6 described above are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
図10に示されるように、実施例3のガス充填装置10Cでは、カップリング収納部15に乾燥気体を供給するドライヤ(乾燥気体供給手段)80が設けられている。このドライヤ80は、電磁弁または空圧駆動弁などの自動弁からなる乾燥気体供給開閉弁82を有する乾燥気体供給チューブ84を介してカップリング収納部15のパージ用フード100に連通されている。
As shown in FIG. 10, in the gas filling device 10 </ b> C according to the third embodiment, a dryer (dry gas supply unit) 80 that supplies dry gas to the
乾燥気体供給手段としては、上記ドライヤ80に限らず、ドライヤ80の代わりに乾燥した窒素ガスなどの乾燥気体が蓄圧された窒素ボンベを用いても良いのは勿論である。
The dry gas supply means is not limited to the
図11はカップリング収納部15及びパージ用フード100の構成を示す縦断面図である。図11に示されるように、カップリング収納部15は、不使用状態のガス充填カップリング14が垂直状態で載置するカップリング保持部110を有する。カップリング保持部110は、水平方向に延在するように設けられ、中央部には充填ホース42を挿通するためのU字状開口部112が設けられている。また、カップリング収納部15は、カップリング保持部110の上方に起立ように形成された垂直壁部120を有する
垂直壁部120は、ガス充填装置10Cの筐体側面に締結されており、その上端にはパージ用フード100が取り付けられている。パージ用フード100は、背面側に乾燥気体供給チューブ84の先端が接続される接続部102を有し、接続部102には、パージ用フード100の内部空間106に連通する連通孔104が設けられている。
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing the configuration of the
連通孔104の一端側開口には、乾燥気体供給チューブ84の先端が接続されており、連通孔104の他端側開口は、乾燥気体をパージ用フード100の内部空間106に噴射する噴射口となる。
One end side opening of the
さらに、パージ用フード100は、カップリング収納部15に収納保持された状態のガス充填カップリング14の上方を覆うように突出する傾斜部108を有する。連通孔104から内部空間106に噴射された乾燥気体は、傾斜部108に沿って下方に向かう流れとなる。また、カップリング収納部15に収納保持された状態のガス充填カップリング14は、先端部分がパージ用フード100の内部空間106に挿入された状態で収納されているので、連通孔104の噴射口から内部空間106に噴射された乾燥気体は、ガス充填カップリング14の先端部分をパージするように供給される。
Further, the
この乾燥気体の供給により、ガス充填カップリング14の表面だけでなく、内部の円筒状凹部69に付着した結露や氷を除去することができ、燃料充填口32Bに接続される部分の表面を乾燥状態にすることができる。
By supplying this dry gas, not only the surface of the
ここで、図12を参照して実施例3の制御回路31が実行するガス充填制御処理4について説明する。
Here, the gas filling control process 4 executed by the
図12において、S71〜S73の処理は、前述した図9のS51〜S53の処理と同じため、この説明は省略する。 In FIG. 12, the processing of S71 to S73 is the same as the processing of S51 to S53 of FIG.
S74では、燃料タンク32Aへのガス充填が終了したか否かをチェックする。S74において、例えば、圧力センサ23の検出圧力が目標充填圧力に達したとき、あるいは流量計22により計測された充填量が目標充填量に達したとき、あるいは充填停止スイッチ27がオンに操作されたとき(YESの場合)は、ガス充填が終了したものと判断してS75の処理に進む。S75の処理では、制御弁17、遮断弁18を閉弁してガス充填を停止すると共に、冷却器19を停止させる。
In S74, it is checked whether or not gas filling to the
次のS76の処理では、カップリング検出スイッチ25がオンになったか否かをチェックする。S76の処理において、カップリング検出スイッチ25がオンになると(YESの場合)、ガス充填カップリング14がカップリング収納部15に戻されたものと判断してS77に進む。S77の処理では、ドライヤ80を作動させると共に、乾燥気体供給開閉弁82を開弁して乾燥気体をパージ用フード100の内部空間106に供給する(図11参照)。これにより、ガス充填終了した充填カップリング14に付着した氷や水分を除去することができる。
In the next process of S76, it is checked whether or not the
このように乾燥気体をパージ用フード100の内部空間106に供給することにより、充填カップリング14の表面及び内部の円筒状凹部69に付着した結露や氷を除去することができ、燃料充填口32Bに接続される部分の表面を乾燥状態にすることができる。そのため、充填カップリング14の表面及び内部に氷が付着していない状態で燃料充填口32Bに挿入することができるので、燃料充填口32Bのシール部材73を破損させることも防止できる。また、結露した水分や氷解した水分が付着していないので充填カップリング14を燃料充填口32Bに挿入させても、水分が燃料タンク32A内に浸入してしまうことも防止できる。
By supplying the dry gas to the
続いて、S78の処理に進み、充填カップリング14をカップリング収納部15に収納された状態にロック(係止)する。このカップリングロック手段として、例えば、カップリング収納部15にソレノイドを設け、ソレノイドに駆動されたレバーを充填カップリング14に係合させる構成のもの、あるいは、パージ用フード100を昇降可能に設けると共に、パージ用フード100を駆動するエアシリンダを設けることにより、パージ用フード100を降下させて充填カップリング14を外させないように動作する構成のものでも良い。
Subsequently, the process proceeds to S78, and the filling
次のS79の処理では、乾燥気体の供給開始からのパージ経過時間を計測するための計時(タイマ)を開始する。続いて、S80の処理に進み、パージ経過時間が予め設定された所定時間を経過したか否かをチェックする。S80の処理において、パージ経過時間が所定時間を経過していないとき(NOの場合)は、S78の処理に進み、充填カップリング14がカップリング収納部15にロック(係止)された状態を継続する。
In the next process of S79, the timer (timer) for measuring the purge elapsed time from the start of the supply of the dry gas is started. Subsequently, the process proceeds to S80, and it is checked whether or not the purge elapsed time has passed a predetermined time. In the process of S80, when the purge elapsed time has not passed the predetermined time (in the case of NO), the process proceeds to the process of S78, and the state where the filling
また、S80の処理において、パージ経過時間が所定時間を経過したとき(YESの場合)は、S81の処理に進み、充填カップリング14のロック(係止)を解除する。次のS82では、乾燥気体供給開閉弁82を閉弁すると共に、ドライヤ80を停止して乾燥気体の供給を止める。続いて、S83に進み、タイマの計時を停止すると共に、タイマをゼロリセットする。これで、実施例3のガス充填制御処理は終了する。
Further, in the process of S80, when the purge elapsed time has passed the predetermined time (in the case of YES), the process proceeds to the process of S81, and the lock (locking) of the filling
上記実施例3では、ガス充填終了後に充填カップリング14がカップリング収納部15に収納されてから所定時間が経過するまでの間、乾燥気体をパージ用フード100に供給する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、ガス充填が終了した時点(遮断弁18の閉弁時)で乾燥気体をパージ用フード100に供給開始しても良い。上記以外の供給方法としては、充填カップリング14の有無に関係なく、常に乾燥気体を供給する方法、あるいは、充填カップリング14がカップリング収納部15に収納された状態で乾燥気体の供給を所定時間間隔で間欠的に行なってパージを断続的に繰り返し行なう方法を用いても良い。
In the third embodiment, the case where the dry gas is supplied to the
上記実施例において、充填されるガスを−20°Cに冷却する場合を例に挙げたが、冷却温度は、適宜設定されるものであり、氷点下以下の温度であれば良い。 In the above embodiment, the case where the gas to be filled is cooled to −20 ° C. has been described as an example. However, the cooling temperature is appropriately set and may be a temperature below the freezing point.
また、充填カップリング14の構成は、上記実施例のものに限らず、金属材料を加工したものであれば、上記以外の形状としても良いのは勿論である。
Further, the configuration of the filling
10A、10B、10C ガス充填装置
11 貯蔵タンク
12 供給配管
14、14A、14B 充填カップリング
15、15A、15B カップリング収納部
42、42A、42B 充填ホース
17 制御弁
18 遮断弁
19 冷却器
20 熱交換器
21 チラーユニット
22 流量計
23 圧力センサ
24 燃料温度センサ
25、25A、25B カップリング検出スイッチ
26 充填開始スイッチ
27 充填停止スイッチ
28 操作部
31 制御回路
50A、50B 切替用遮断弁
32 車両
32A 燃料タンク
32B 燃料充填口
52 スピーカ
60 脱圧弁
67 ノズル部
68 操作レバー
69 円筒状凹部
70 レセプタクル
80 ドライヤ
82 乾燥気体供給開閉弁
84 乾燥気体供給チューブ
100 パージ用フード
104 連通孔
106 内部空間
110 カップリング保持部
120 垂直壁部
10A, 10B, 10C
Claims (1)
前記ガス充填経路を介して供給される前記ガスを冷却する冷却器と、
前記ガス充填経路を流れるガスの状況を計測する計測機器と、
前記ガス充填経路のガスの流れを制御する制御機器と、
前記ガス充填経路先端に設けられ、前記被充填タンクの充填口に着脱可能に構成され、前記充填口に接続された状態で前記ガス充填経路から前記被充填タンクへのガス供給を可能にする複数の充填カップリングと、
前記計測機器より得られる計測結果に基づき前記制御機器を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記複数の充填カップリングのそれぞれに結露が生じているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により結露が生じていないと判断されたガス充填カップリングを指示する指示手段と、
を有し、前記指示手段により指示されたガス充填カップリングが使用された場合に前記被充填タンクへのガス充填制御を行なうことを特徴とするガス充填装置。 A gas filling path for filling a tank to be filled mounted on a vehicle that runs on gas as fuel;
A cooler for cooling the gas supplied through the gas filling path;
A measuring instrument for measuring the state of gas flowing through the gas filling path;
A control device for controlling the gas flow in the gas filling path;
A plurality of gas passages provided at the front end of the gas filling path and configured to be detachable from a filling port of the tank to be filled, and enabling gas supply from the gas filling path to the tank to be filled while being connected to the filling port. With a filling coupling,
A control unit for controlling the control device based on a measurement result obtained from the measurement device,
The controller is
Determining means for determining whether or not condensation occurs in each of the plurality of filling couplings;
Instructing means for instructing gas-filled coupling determined to be dew condensation by the determining means;
And a gas filling device that performs gas filling control on the tank to be filled when the gas filling coupling designated by the indication means is used.
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