本願発明の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
以下の複数実施例においては、いずれも情報処理装置の1つの例として、ICレコーダ10のブロック図である図1を用いてICレコーダ10を詳細に説明する。
ICレコーダ10は、マイク部12、音声処理部14、CPU16、圧縮・伸張処理部18、操作部22、SDRAM24、D/A変換回路25、スピーカアンプ26、スピーカ28、暗号化・復号化処理部32、LCDドライバ34、LCD36、フラッシュメモリ38、特徴情報抽出回路42、カード制御部44、および外部メモリカード46を備えて構成されている。
CPU16は、フラッシュメモリ38に格納されているプログラムに従って、音声処理部14、圧縮・伸張処理部18、操作部22、SDRAM24、D/A変換回路25、暗号化・復号化処理部32、LCDドライバ34、フラッシュメモリ38、特徴情報抽出回路42、およびカード制御部44の制御を行う。
次に、操作部22が操作されることによるICレコーダ10の動作の説明をする。
操作部22は、録音ボタン22a、停止ボタン22b、再生ボタン22c、メニューボタン22d、カーソルキー22e、および選択ボタン22fで構成される。
CPU16は操作部22の録音ボタン22aが押下されることによって音声記録操作を行う。つまり、マイク部12から音声信号を取り込み、音声処理部14によって音声信号を増幅しデジタル音声データに変換する。デジタル音声データは圧縮・伸張処理部18にて圧縮され、SDRAM24に格納される。CPU16はカード制御部44を制御することによって、圧縮された音声データを音声ファイルとして外部メモリカード46に記録する。
次に、音声ファイルがスピーカ部28に再生出力される処理を説明する。
CPU16は操作部22の再生ボタン22cが押下されることによって音声再生操作がなされる。
そして、外部メモリカード46に記録された音声ファイルは圧縮・伸張処理部18で伸張処理される。伸張処理されたデジタル音声データはSDRAM24に格納される。その後、SDRAM24に格納された音声データはD/A変換回路25によりアナログ音声信号に変換される。アナログ音声信号はスピーカアンプ26にてアンプ処理され、スピーカ部28に出力される。
次にCPU16が行う処理として、第1実施例を図1乃至図3、および図6乃至図11を用いて詳述する。
まず、図2を参照して、暗号化処理1を説明する。
CPU16はステップS102において、録音ボタン22aが押下されたか否かを判断する。ステップS102にてNOと判断した場合、ステップS102へ戻る。また、ステップS102にてYESと判断した場合、ステップS104へ進み、マイク部12から音声信号の取り込みを行う。その後、ステップS106へ進み、音声処理部14にて音声信号を増幅しデジタル音声データに変換する。
そして、ステップ108へ進み、音声データに非暗号化フラッグF=0を挿入する。次に、ステップS110へ進み、特徴情報抽出回路42にて暗号化情報を抽出したか否かを判断する。なお、暗号化情報については後記する図6および図7にて説明するが、例えば、「秘密」という音声を認識したか否かを判断する。
ステップS110において、YESと判断した場合、ステップS112へ進み、音声データに暗号化フラッグF=1を挿入する。次に、ステップS118へ進み、録音停止ボタン22bが押下されたか否かを判断する。ステップS118にてNOと判断した場合、ステップS118へ戻る。また、ステップS118にて、YESと判断した場合、ステップS126へ進み、音声録音を停止する。
ステップS110において、NOと判断した場合、ステップS124へ進み、録音停止ボタン22bが押下されたか否かを判断する。ステップS124にてNOと判断した場合、ステップS110へ戻る。また、ステップS124にて、YESと判断した場合、ステップS126へ進み、音声録音を停止する。
そして、CPU16はステップS128へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を挿入する。その後、図3のステップS130へ進み、圧縮・伸張処理部18にて音声データを圧縮し、ステップS132へ進み、圧縮された音声データをSDRAMに記憶させる。
次に、ステップS134へ進み、SDRAM24に記憶された圧縮音声データの記録処理を開始し、ステップ136へ進む。ステップS136では圧縮された音声データの中に暗号化フラッグF=1が存在するか否かを判断する。
ステップS136において、YESと判断した場合、ステップS137へ進み、音声データの中にフラッグF=0が存在する場合はF=1に変更する。その後、ステップS138へ進み、暗号化・復号化処理部32にて暗号化処理を行う。次に、ステップS139へ進み、カード制御部44を制御することによって、暗号化された音声データを外部メモリカード46に記録する。そして、ステップS140へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS140にてNOと判断した場合、ステップS138へ戻る。ステップS140にてYESと判断した場合、ステップS144へ進み、音声ファイルとして外部メモリカード46への記録を終了する。
ステップS136において、NOと判断した場合、ステップS141へ進み、音声データを外部メモリカード46に記録する。その後、ステップS142へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS142にてNOと判断した場合、ステップS136へ戻る。ステップS142にてYESと判断した場合、ステップS144へ進み、音声ファイルとして外部メモリカード46への記録を終了し、暗号化処理1を終了させる。
次に、図6を参照して、暗号化情報設定処理を説明する。
CPU16はステップS250において、メニューボタン22dが押下されたか否かを判断する。ステップS250にてNOと判断した場合、ステップS250へ戻る。また、ステップS250にてYESと判断した場合、ステップS252へ進み、図示しない暗号化情報設定処理の項目を選択する。
そして、ステップS254へ進み、図7に示すような暗号化情報設定ニューがLCD36に表示される。その後、ステップS256へ進み、図7に示すような暗号化情報設定ニューにおいて、カーソルキー22eと選択ボタン22fの操作に基づき、暗号化情報が選択され特徴情報としてフラッシュメモリ38に登録される。例えば、「秘密」を○、「内緒」を×、「保護」を×に設定すると、暗号化情報としては,「秘密」が登録されたことになる。
CPU16はステップS258へ進み、暗号化情報設定メニューが終了されたか否かつまり、図7の暗号化情報設定ニューの終了項目を選択したか否かを判断する。ステップS258にてNOと判断した場合、ステップS254へ戻る。また、ステップS258にてYESと判断した場合、暗号化情報設定処理を終了する。
次に、図8を参照して、暗号化解除情報設定処理を説明する。
CPU16はステップS270において、メニューボタン22dが押下されたか否かを判断する。ステップS270にてNOと判断した場合、ステップS270へ戻る。また、ステップS270にてYESと判断した場合、ステップS272へ進み、図示しない暗号化解除情報設定処理の項目を選択する。
そして、ステップS274へ進み、図9に示すような暗号化解除情報設定ニューがLCD36に表示される。その後、ステップS276へ進み、図9に示すような暗号化解除情報設定ニューにおいて、カーソルキー22eと選択ボタン22fの操作に基づき、暗号化解除情報が選択され特徴情報としてフラッシュメモリ38に登録される。例えば、「解除」を○、「復号」を×に設定すると、暗号化解除情報としては,「解除」が登録されたことになる。
CPU16はステップS278へ進み、暗号化解除情報設定メニューが終了されたか否かつまり、図9の暗号化解除情報設定メニューの終了項目を選択したか否かを判断する。ステップS278にてNOと判断した場合、ステップS274へ戻る。また、ステップS278にてYESと判断した場合、暗号化解除情報設定処理を終了する。
次に、図10を参照して、音声再生処理を説明する。
CPU16はステップS300において、再生ボタン22cが押下されたか否かを判断する。ステップS300にてNOと判断した場合、ステップS300へ戻る。また、ステップS300にてYESと判断した場合、ステップS302へ進み、図11に示すように、外部メモリカード46に記録済の音声ファイルのファイル名をLCD36の画面にリスト表示する。次に、ステップS304にて再生したい音声ファイルを選択し、ステップS306へ進む。
ステップS306で選択した音声ファイルを圧縮・伸張処理部18にて伸張し、ステップS308にてSDRAM24に音声データを記憶させる。そして、ステップS310へ進み、ステップS310ではSDRAMに記憶された音声データの中に暗号化フラッグF=1または非暗号化フラッグF=0を検出したか否かを判断する。
ステップS310において、暗号化フラッグF=1を検出するとステップS312へ進み、音声データの暗号化を解除するか否かを図示しないLCD36の画面に表示する。S312において、選択ボタン22fにてNOが選択された場合、ステップS310へ戻る。また、ステップS312において、選択ボタン22fにてYESが選択された場合、ステップS314へ進み、マイク部12から暗号化解除用音声信号の取り込みを行う。
次に、CPU16はステップ316へ進み、音声処理部14にて音声信号を増幅しデジタル音声データに変換する。そして、ステップS318へ進み、特徴情報抽出回路42にて暗号化解除情報を抽出したか否かを判断する。例えば、「解除」という音声を認識したか否かを判断する。ステップS318にてNOと判断した場合、ステップS310へ戻る。また、ステップS318にてYESと判断した場合、ステップS320へ進み、暗号化・復号化処理部32にて復号化処理を行い、ステップS322へ進む。
ステップS310において、非暗号化フラッグF=0を検出するとステップS322へ進み、D/A変換回路25にてデジタル音声データをアナログ音声信号に変換する。次にステップS324に進み、スピーカアンプ26にて音声信号がアンプ処理され、スピーカ部28に出力される。
そして、ステップS326へ進み、停止ボタン22bが押下されたか否かを判断する。ステップS326にてYESと判断した場合、ステップ330へ進み、音声の再生を停止する。また、ステップS326にてNOと判断した場合、ステップS328へ進み、音声ファイルのラストを示すフラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS328にてNOと判断した場合、ステップS310へ戻る。ステップS328にてYESと判断した場合、ステップS330へ進み、音声の再生を停止し、音声の再生処理を終了する。
以上で、第1実施例の説明を終了する。
上記の第1実施例においては、「秘密」という音声を認識することにより、「秘密」という音声を含んだファイル全体を自動的に暗号化して記録することができる。つまり、音声信号を暗号化する場合、任意の音声による特徴情報を抽出することにより音声ファイルを容易に効率よく暗号化して記録することができる。
また、上記の音声再生処理での説明のように、暗号化された音声を再生したい場合、「解除」という音声を報知することにより、「解除」という音声を認識し、暗号化された音声を自動的に複合化して再生することができる。
つまり、暗号化された音声を再生したい場合、任意の音声による特徴情報を抽出することにより、容易に効率よく暗号化された音声を再生することができる。
次に、他の実施例として、第2実施例を説明する。
第2実施例として、第1実施例と共通である図1、および図6乃至図11の説明は省略する。即ち、異なる点として図4と図5を用いて第2実施例を説明する。
まず、図4を参照して、暗号化処理2を説明する。
CPU16はステップS200において、録音ボタン22aが押下されたか否かを判断する。ステップS200にてNOと判断した場合、ステップS200へ戻る。また、ステップS200にてYESと判断した場合、ステップS202へ進み、マイク部12から音声信号の取り込みを行う。その後、ステップS204へ進み、音声処理部14にて音声信号を増幅しデジタル音声データに変換する。
そして、CPU16はステップ206へ進み、音声データに非暗号化フラッグF=0を挿入する。次に、ステップS208へ進み、特徴情報抽出回路42にて暗号化情報を抽出したか否かを判断する。なお、暗号化情報については後記する図6および図7にて説明するが、例えば、「秘密」という音声を認識したか否かを判断する。
ステップS208において、YESと判断した場合、ステップS210へ進み、音声データに暗号化フラッグF=1を挿入する。
CPU16はステップS212へ進み、特徴情報抽出回路42にて暗号化解除情報を抽出したか否かを判断する。なお、暗号化解除情報については後記する図8および図9にて説明するが、例えば、「解除」という音声を認識したか否かを判断する。
ステップS212において、YESと判断した場合、ステップS214へ進み、音声データに非暗号化フラッグF=0を挿入し、ステップS216へ進む。
S208においてNOと判断した場合、ステップS216へ進む。
ステップS216において、録音停止ボタン22bが押下されたか否かを判断する。ステップS216にてNOと判断した場合、ステップS208へ戻る。また、ステップS216にてYESと判断した場合、ステップS220へ進み、音声録音を停止する。
また、ステップS212において、NOと判断した場合、ステップS218へ進み、録音停止ボタン22bが押下されたか否かを判断する。ステップS218にてNOと判断した場合、ステップS212へ戻る。ステップS218にてYESと判断した場合、ステップS220へ進み、音声録音を停止する。
そして、CPU16は図5のステップS226へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を挿入する。次に、ステップS228へ進み、圧縮・伸張処理部18にて音声データを圧縮し、ステップS230にて圧縮された音声データをSDRAMに記憶させる。
次に、ステップS232へ進み、SDRAM24に記憶された圧縮音声データの記録処理を開始し、ステップ234へ進む。ステップ234では圧縮された音声データの中に暗号化フラッグF=1または非暗号化フラッグF=0を検出したか否かを判断する。
ステップS234において、暗号化フラッグF=1を検出するとステップS236へ進み、暗号化・復号化処理部32にて暗号化処理を行う。その後、ステップS238へ進み、カード制御部44を制御することによって、外部メモリカード46に暗号化された音声データを記録する。
そして、ステップS240へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS240にてNOと判断した場合、ステップS234へ戻る。ステップS240にてYESと判断した場合、ステップS246へ進み、音声ファイルとして外部メモリカード46への記録を終了する。
ステップS234において、非暗号化フラッグF=0を検出するとステップS242へ進み、カード制御部44を制御することによって、外部メモリカード46に暗号化せずに音声データを記録する。次に、ステップS244へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS244にてNOと判断した場合、ステップS234へ戻る。ステップS244にてYESと判断した場合、ステップS246へ進み、音声ファイルとして外部メモリカード46に記録し、暗号化処理2を終了させる。
以上で、第2実施例の説明を終了する。
上記の第2実施例においては、「秘密」という音声を認識することにより、「秘密」という音声の後の音声を自動的に暗号化データとして記録することができる。また、「解除」という音声を認識することにより、自動的に暗号化の解除を行い、「解除」という音声の後の音声を非暗号化データとして記録することができる。
つまり、音声信号を暗号化、または非暗号化する場合、任意の音声による特徴情報を抽出することにより音声ファイルを容易に効率よく暗号化、または非暗号化して記録することができる。
次に、他の実施例として、第3実施例を説明する。
第3実施例として、第1実施例と共通である図1、および図6乃至図11の説明は省略する。即ち、異なる点として図12と図13を用いて第3実施例を説明する。
まず、図12を参照して、記録済音声の暗号化処理3を説明する。
CPU16はステップS400において、メニューボタン22dが押下されたか否かを判断する。ステップS400にてNOと判断した場合、ステップS400へ戻る。また、ステップS400にてYESと判断した場合、ステップS402へ進み、図示しない記録済音声の暗号化処理の項目を選択する。
そして、ステップS404へ進み、図11に示すように、外部メモリカード46に記録済の音声ファイルのファイル名をLCD36の画面にリスト表示する。次に、ステップS406にて暗号化したい音声ファイルを選択し、ステップS408へ進む。
ステップS408で選択した音声ファイルを圧縮・伸張処理部18にて伸張し、ステップS410にてSDRAM24に音声データを記憶させる。そして、ステップS412へ進み、SDRAM24に記憶された音声データの暗号化処理を開始する。
次に、ステップS414へ進み、音声データに非暗号化フラッグF=0を挿入する。次に、ステップS416へ進み、特徴情報抽出回路42にて暗号化情報を抽出したか否かを判断する。例えば、「秘密」という音声データを認識したか否かを判断する。
ステップS416において、YESと判断した場合、ステップS418へ進み、音声データに暗号化フラッグF=1を挿入する。その後、ステップS420へ進み、音声ファイルのラストか否かを判断する。ステップS420にてNOと判断した場合、ステップS420へ戻る。また、ステップS420にて、YESと判断した場合、図13のステップS428へ進み、音声データにファイルのラストを示すフラッグG=1を挿入する。
ステップS416において、NOと判断した場合、ステップS422へ進み、音声ファイルのラストか否かを判断する。ステップS422にてNOと判断した場合、ステップS416へ戻る。また、ステップS422にて、YESと判断した場合、図13のステップS428へ進み、音声データにファイルのラストを示すフラッグG=1を挿入する。
そして、CPU16はステップ430へ進み、圧縮・伸張処理部18にて音声データを圧縮し、ステップS432へ進み、圧縮された音声データをSDRAMに記憶させる。
次に、ステップS434へ進み、SDRAM24に記憶された圧縮音声データの記録処理を開始し、ステップ436へ進む。ステップS436では圧縮された音声データの中に暗号化フラッグF=1が存在するか否かを判断する。
ステップS436において、YESと判断した場合、ステップS437へ進み、音声データの中にフラッグF=0が存在する場合はF=1に変更する。その後、ステップS438へ進み、暗号化・復号化処理部32にて暗号化処理を行う。次に、ステップS439へ進み、カード制御部44を制御することによって、暗号化された音声データを外部メモリカード46に記録する。そして、ステップS440へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS440にてNOと判断した場合、ステップS438へ戻る。ステップS440にてYESと判断した場合、ステップS444へ進み、音声ファイルとして外部メモリカード46への記録を終了する。
ステップS436において、NOと判断した場合、ステップS441へ進み、音声データを外部メモリカード46に記録する。その後、ステップS442へ進み、音声データに録音停止フラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS442にてNOと判断した場合、ステップS441へ戻る。ステップS442にてYESと判断した場合、ステップS444へ進み、音声ファイルとして外部メモリカード46への記録を終了し、記録済音声の暗号化処理3を終了させる。
以上で、第3実施例の説明を終了する。
上記の第3実施例においては、既に記録済みの暗号化されていない音声ファイルを暗号化する場合、音声ファイルの中の「秘密」という音声データを認識することにより、「秘密」という音声データを含んだファイル全体を別ファイルとして自動的に暗号化して記録することができる。
つまり、既に記録済みの暗号化されていない音声ファイルを暗号化する場合、任意の音声データによる特徴情報を抽出することにより、音声ファイルを別ファイルとして容易に効率よく暗号化して記録することができる。
次に、他の実施例として、第4実施例を説明する。
第4実施例として、第1実施例と共通である図1、および図6乃至図11の説明は省略する。即ち、異なる点として図14乃至図16を用いて第4実施例を説明する。
まず、図14を参照して、記録済音声の暗号化処理4を説明する。
CPU16はステップS500において、メニューボタン22dが押下されたか否かを判断する。ステップS500にてNOと判断した場合、ステップS500へ戻る。また、ステップS500にてYESと判断した場合、ステップS502へ進み、図示しない記録済音声の暗号化処理の項目を選択する。
そして、ステップS504へ進み、図11に示すように、外部メモリカード46に記録済の音声ファイルのファイル名をLCD36の画面にリスト表示する。次に、ステップS506にて暗号化したい音声ファイルを選択し、ステップS508へ進む。
ステップS508で選択した音声ファイルを圧縮・伸張処理部18にて伸張し、ステップS510にてSDRAM24に音声データを記憶させる。その後、図15のステップS514へ進み、SDRAM24に記憶された音声データの暗号化処理を開始する。
そして、CPU16はステップ516へ進み、音声データに非暗号化フラッグF=0を挿入する。次に、ステップS518へ進み、特徴情報抽出回路42にて暗号化情報を抽出したか否かを判断する。例えば、「秘密」という音声データを認識したか否かを判断する。
ステップS518において、YESと判断した場合、ステップS520へ進み、音声データに暗号化フラッグF=1を挿入する。
CPU16はステップS522へ進み、特徴情報抽出回路42にて暗号化解除情報を抽出したか否かを判断する。例えば、「解除」という音声データを認識したか否かを判断する。
ステップS522において、YESと判断した場合、ステップS524へ進み、音声データに非暗号化フラッグF=0を挿入し、ステップS526へ進む。
また、S518にてNOと判断した場合、ステップS526へ進む。
ステップS526において、音声ファイルのラストか否かを判断する。ステップS526にてNOと判断した場合、ステップS518へ戻る。また、ステップS526にてYESと判断した場合、図16のステップS534へ進み、音声データにファイルのラストを示すフラッグG=1を挿入する。
ステップS522において、NOと判断した場合、ステップS528へ進み、音声ファイルのラストか否かを判断する。ステップS528にてNOと判断した場合、ステップS522へ戻る。ステップS528にてYESと判断した場合、図16のステップS534へ進み、音声データにファイルのラストを示すフラッグG=1を挿入する。
次に、ステップS536へ進み、圧縮・伸張処理部18にて音声データを圧縮し、ステップS538にて圧縮された音声データをSDRAMに記憶させる。
そして、ステップS540へ進み、SDRAM24に記憶された圧縮音声データの記録処理を開始し、ステップ542へ進む。ステップ542では圧縮された音声データの中に暗号化フラッグF=1または非暗号化フラッグF=0を検出したか否かを判断する。
ステップS542において、暗号化フラッグF=1を検出するとステップS544へ進み、暗号化・復号化処理部32にて暗号化処理を行う。次に、ステップS546へ進み、カード制御部44を制御することによって、外部メモリカード46に暗号化された音声データを記録する。
そして、ステップS548へ進み、音声データファイルのラストを示すフラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS548にてNOと判断した場合、ステップS542へ戻る。ステップS548にてYESと判断した場合、ステップS554へ進み、別の音声ファイルとして外部メモリカード46への記録を終了する。
また、ステップS542において、非暗号化フラッグF=0を検出するとステップS550へ進み、カード制御部44を制御することによって、外部メモリカード46に暗号化せずに音声データを記録する。次に、ステップS552へ進み、音声データファイルのラストを示すフラッグG=1を検出したか否かを判断する。ステップS552にてNOと判断した場合、ステップS542へ戻る。ステップS552にてYESと判断した場合、ステップS554へ進み、別の音声ファイルとして外部メモリカード46への記録を終了する。そして、記録済音声の暗号化処理4を終了する。
以上で、第4実施例の説明を終了する。
上記の第4実施例においては、既に記録済みの暗号化されていない音声ファイルに対して暗号化したい箇所を暗号化する場合、音声ファイルの中の「秘密」という音声データを認識することにより、「秘密」という音声データの後の音声データを自動的に暗号化データとして記録することができる。また、「解除」という音声データを認識することにより、自動的に暗号化の解除を行い、「解除」という音声データの後の音声データを非暗号化データとして記録することができる。
つまり、既に記録済みの暗号化されていない音声ファイルに対して、暗号化したい箇所を暗号化する場合、任意の音声データによる特徴情報を抽出することにより、音声ファイルを別ファイルとして容易に効率よく暗号化、または非暗号化して記録することができる。
以上のように、情報処理装置の1つの例として、ICレコーダにおいて、音声信号を暗号化する場合、任意の音声による特徴情報を抽出することにより容易に効率よく暗号化できる。
また、音声信号の暗号化を解除する場合、任意の音声による特徴情報を抽出することにより容易に効率よく暗号化を解除できる。
なお、上述した実施例は、説明を容易にするために、1つの例としてICレコーダを用いて説明したが、他の情報処理装置においても、同様の構成を用いて暗号化、または暗号化解除を行うことが可能となることは言うまでもない。例えば、暗号化、または暗号化解除を行う特徴情報として、テキストデータも可能であり、テキストデータを処理する情報処理装置であっても良い。更に、特徴情報として、画像データも可能であり、画像データを処理する情報処理装置であっても良い。
また、上述した実施例では、図7において、暗号化情報設定メニューを表示しているが、暗号化情報として、「秘密」、「内緒」、「保護」に限定されるものではなく、任意に設定することは可能である。更に、パスワード設定などにより、暗号化情報設定メニュー自体の表示の可否を選択させても良い。
同様に、図9においても、暗号化解除情報設定メニューを表示しているが、暗号化解除情報として、「解除」、「復号」に限定されるものではなく、任意に設定することも可能である。更に、パスワード設定などにより、暗号化解除情報設定メニュー自体の表示の可否を選択させても良い。