JP5310306B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク滴を吐出して印刷媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
記録ヘッドを移動させない状態(固定した状態)で画像形成を行うライン型画像形成装置は、搬送ベルト等の搬送手段によって搬送される用紙上に、記録ヘッドのノズルからインクを吐出して印刷を行う構成を有する。
記録ヘッドは、インクをノズルから用紙に吐出させて記録を行う関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などによって吐出不良の状態となり、記録不良を起こすという問題を抱えている。
そのため、記録ヘッドからのインク滴吐出状態を良好に維持するために、印刷動作中などに画像形成に寄与しない液滴(空吐出滴)を吐出する、いわゆる空吐出動作(予備吐出動作)を行うようにしている。そこで、特許文献1、2に開示されているように、用紙を搬送する搬送ベルトに設けられた予備吐出用孔、あるいは搬送ベルトに多数穿設されたエアー吸引孔などの開口部に向けてインクを空吐出させ、搬送ベルトを介して記録ヘッドに対向して配置されたインク受容部材で受け止めようとする技術が知られている。
特許文献1に開示される発明は、搬送部によりメディアを搬送しながらラインヘッドで液体をメディアに対して噴射する場合に、搬送部側に予備吐出を行うことができる液体噴射装置を提供する目的で、ラインヘッドでは液体をメディアに対して噴射する複数のノズルを有する。搬送部は、メディアを搭載面に載せて搬送方向に搬送してメディアをラインヘッドに対して移動するためのものである。この搬送部には、複数の予備吐出用孔が形成されている。この複数の予備吐出用孔は、ラインヘッドのノズルからノズルの吐出性能を回復するために予備吐出された液体を通過させるためのものである。これにより、ラインヘッドのノズルは、搬送部の複数の予備吐出用孔を通じて液体の予備吐出を行う。
しかし、今までの空吐出受けを具備した画像形成装置は、画像に寄与しない空吐出を受ける、又は吸引等によって空吐出インクを収集することが主な目的であった。このため、受けたインクを排出する機能は有しているが、ノズル部を加湿するためにインクを供給する機構は備えていない。
空吐出受けをノズル乾燥防止のための加湿部材として使用する場合、空吐出受けのインクの水分が蒸発してしまうと、逆に吸湿材となってしまい乾燥を助長してしまう。
また、印刷中に搬送されてくる紙と紙との間で空吐出を行う機構では、記録に寄与しないインクが空吐出受けに随時供給されるが、空吐出受けに到達する時点で乾燥が進んでしまい、溜まったインクは上記同様の状態となりがちであった。
このような状態では、例えば一時的に印刷を中断し、その後ノズルのメンテナンスを行わずにすぐに印刷を再開させるために、記録ヘッドを空吐出受け上部の印刷位置に待機させておく場合には、ノズル周辺が乾燥してしまう恐れがある。
よって、常に湿潤した状態で空吐出受けを保持させる必要がある。
特許文献1や特許文献2に開示される発明は、空吐出受けへの空吐出量が少なかったり、長時間放置されるような場合には、空吐出受けのインクが乾燥してしまいノズルを加湿できないという問題があった。
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、空吐出受けを常に湿潤状態に保つことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、記録媒体の搬送方向と概ね直交する方向に配列された複数のノズルからインクを吐出するインクヘッドと、記録媒体を吸引するための吸引孔を備えた無端ベルト形状であり、記録媒体をインクヘッドに対向させて搬送する搬送部材と、インクを吸引する吸引手段によってインクヘッドのノズルの回復作業を行うクリーニング手段と、搬送部材の内側において、インクヘッドにおけるノズルに対向する位置に設置され、搬送部材に形成された複数の吸引孔を通過してきた記録に寄与しない空吐出インクを受け止める空吐出受けとを有し、インクヘッド、吸引手段及び空吐出受けをインクの色ごとに個別に備え、クリーニング手段による回復作業の際に吸引手段によって吸引された各色の廃インクを、複数色のインクヘッドそれぞれに対応するように設けられた複数の空吐出受けそれぞれに、同じ色に対応するように供給し、それを複数の空吐出受けそれぞれにおいて保持することによって、空吐出受けのインクから蒸発する水分で、印刷待機時に空吐出受けの上方に位置するインクヘッドのノズルを加湿することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明によれば、空吐出受けを常に湿潤状態に保つことのできる画像形成装置を提供できる。
本発明を好適に実施した第1の実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の概略全体側面図である。 第1の実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の概略全体平面図である。 搬送ベルトの概略図である。 搬送ベルトの概略図である。 ライン型インクジェット画像形成装置のヘッドモジュール及びヘッドのノズル面の概略図である。 ライン型インクジェット画像形成装置のヘッドモジュール及びヘッドのノズルの概略図である。 維持回復機構から空吐出受けに廃インクを供給する経路の基本構成を示す概略図である。 初期充填時に空吐出受け内に保持される充填液を含むインク量の制御の流れを示すフローチャートである。 空吐出受け及び廃インクタンクの概略図である。 通常供給時に空吐出受け内に保持されるインク量の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明を好適に実施した第2の実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の維持回復機構から空吐出受けに廃インクを供給する経路の構成を示す図である。 第2の実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の通常供給時に空吐出受け内に保持されるインク量の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明を好適に実施した第3の実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の概略全体側面図である。 第3の実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の概略全体平面図である。
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1、図2に示す画像形成装置はライン型画像形成装置であり、装置本体1、用紙Pを積載し給紙する給紙トレイ2、印刷された用紙Pを排紙積載する排紙トレイ3、用紙Pを給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送する搬送ユニット4、搬送ユニット4によって搬送される用紙Pに液滴を吐出し印字する記録ヘッドを構成する各記録ヘッドモジュール51を含む画像形成ユニット5、印刷終了後又は所要のタイミングで画像形成ユニット5の各記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構であるヘッドクリーニング装置6、非クリーニング時に用紙Pを排紙トレイ3までガイドする搬送ガイド部7、画像形成ユニット5の各ヘッドモジュール51にインクを供給するサブタンクで構成されるインクタンクユニット8、及びインクタンクユニット8にインクを供給するメインタンクユニット9を備える。
装置本体1は、不図示の前後側板及びステーなどで構成されており、給紙トレイ2上に積載されている用紙Pは、分離ローラ21及び給紙ローラ22等によって1枚ずつ搬送ユニット4に給紙される。
搬送ユニット4は、搬送駆動ローラ41A及び搬送従動ローラ41Bと、これらの間にかけ回された無端状の搬送手段としての搬送ベルト43と、搬送ベルト43の裏面側に配設されたプラテン部材(ベルト案内部材)45とを備えている。搬送ベルト43の表面には、図3に示すように複数の吸引孔46が形成されており、一部には画像形成に寄与しないインクを吐出(いわゆる空吐出)するための図4に示すような空吐出インク通過孔47が設けられていて、不図示の本体制御部によって用紙Pに対して印字させながら、用紙Pと後続の用紙Pとの間において空吐出インク通過孔47が各ヘッドの真下にきた時に空吐出を行うようになっている。もちろん、搬送ベルト43の裏面側に配設されたプラテン部材45にも、各ヘッドに対向する箇所に空吐出インクを通過させるための不図示の開孔部が設けられており、それらを通過した空吐出インクは空吐出受け48A〜48D内部に着弾する。
搬送ベルト43の下部には、用紙Pを吸引する吸引ファン44が配置されている。また、搬送駆動ローラ41A、搬送従動ローラ41Bの上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42A、42Bが不図示のガイドに保持されており、自重によって搬送ベルト43に当接している。
搬送ベルト43は、搬送駆動ローラ41Aが不図示のモータによって回転されることで周回移動し、吸引ファン44が発生させる吸引力によって用紙Pは搬送ベルト43上に吸い付けられ、搬送ベルト43の周回移動によって搬送される。なお、搬送従動ローラ41B、搬送ガイドローラ42A、42Bは搬送ベルト43に従動して回転する。
搬送ユニット4の上部には、用紙Pに印字するためのインクを吐出する複数のヘッドモジュール51で構成される画像形成ユニット5が、矢印A方向(及び逆方向)に移動可能に配置されている。画像形成ユニット5は、維持回復動作(クリーニング時)にはクリーニング装置6上方まで移動され、画像形成時には図1に示す位置まで戻される。
画像形成ユニット5は、図5、図6に示すように、インクを吐出する複数のノズル102をノズル面104に2列に千鳥配列した複数のヘッド101を一列に配列し、各ヘッド101にインクを分配供給する分岐部材54とともに一体化したヘッドモジュール51A、51B、51C、51Dが、用紙搬送方向に沿って並べてラインベース部材52に取り付けられて配置される構成となっている。
図1においては、ヘッドモジュール51Aの二つのノズル列でイエロー(Y)のインクを、ヘッドモジュール51Bの二つのノズル列でマゼンタ(M)のインクを、ヘッドモジュール51Cの二つのノズル列でシアン(C)のインクを、ヘッドモジュール51Dの二つのノズル列でブラック(K)のインクを吐出する。つまり、画像形成ユニット5は、同じ色のインクを吐出する2列のヘッドモジュール51が用紙搬送方向に並べて配置され、2列で用紙幅をカバーできる程度のノズル列が構成されている。
画像形成ユニット5の用紙搬送方向上流側には、インクタンクユニット8のサブタンク(インクタンク)81が配置され、供給チューブ82を介してサブタンク81からインクが各ヘッドモジュール51の分岐部材54に供給され、インクタンク81とヘッドモジュール51との水頭差によりヘッドモジュール51の各ヘッドに対する負圧が形成される。なお、図示の都合上インクタンクの一つのみに符号を付している。インクタンクユニット8は、画像形成ユニット5とともに矢印A方向に移動可能に配置されている。
なお、インクタンク81からヘッドモジュール51に対する供給チューブ82は、構成を分かりやすくするためにヘッドモジュール51の上方から接続しているように図示しているが、実際にはヘッドモジュール51の長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)の端部に接続される。
さらに、インクタンク81のインク送液方向上流側には、インク収容手段であるメインタンクユニット9が配置され、メインタンク(インクカートリッジ)91から供給チューブ92を介してインクタンク81にインクが供給される。
搬送ユニット4の用紙搬送方向下流側には用紙Pを排紙トレイ3に排紙する搬送ガイド部7が設けられている。搬送ガイド部7にて案内されて搬送される用紙Pは排紙トレイ3に排紙される。排紙トレイ3は、用紙Pの幅方向を規制する一対のサイドフェンス31と用紙Pの先端を規制するエンドフェンス32とを備えている。
維持回復機構(ヘッドクリーニング装置)6は、画像形成ユニット5を構成する各ヘッドモジュール51に対応して、8列分のクリーニング手段61A〜61Dが配置されている。クリーニング手段61の各々は、ヘッドモジュール51の各ヘッド101に対応してノズル面をキャッピングするキャップ部材62及びノズル面104を払拭するワイピング部材(ワイパ部材)64などで構成されている。
なお、各クリーニング手段61のキャップ部材62及びワイピング部材64は、各列ごとに独立して上下動させることができる構成となっている。さらに、クリーニング手段61の下方には、キャップ部材62でヘッド101のノズル面をキャッピングした状態でノズルからインクを吸引するための吸引手段である吸引ポンプ63A〜63Dが配置されている。
吸引ポンプ63は、図1ではヘッドモジュール1列ごとに1個ずつ対応するようになっているが、インクの色ごとに2列のキャップ列に対して1個の吸引ポンプを配置しても何ら不都合はない。
図7に、ヘッドクリーニング装置6及び空吐出受け48A〜48Dを真上から見た概略図を示す。なお、本実施形態に係る画像形成装置は、印刷終了後、インクを吐出するヘッドモジュール51の各ヘッドのノズル面をクリーニング手段61でキャッピングした状態でノズルからインクを吸引する場合、又は、ヘッドモジュール51の各ヘッドのノズル面に付着したインクをワイピング部材64で清掃する場合は、図1にも示すように、印刷停止後に搬送ユニット4全体が矢印B方向に移動し、画像形成ユニット5との間の空間を画像形成時よりも大きくすることで、画像形成ユニット5の移動スペースを確保している。
このとき、ヘッドクリーニング装置6上部に配置されている搬送ガイド部7の搬送ガイド板73も支点74を中心に矢印C方向に回動し、ヘッドクリーニング装置6の上方が開放される。
そして、搬送ユニット4及び搬送ガイド部7がそれぞれ解放(解除)された後に、画像形成ユニット5が用紙搬送方向(矢印A方向)に移動し、ヘッドクリーニング装置6上方で停止した後、クリーニング手段61が上昇して各ヘッドモジュール51のクリーニング動作(維持回復動作)に移行する。
ヘッドクリーニング時には、ヘッドクリーニングモジュール51ごとに対応するように配列されたキャップ部材62を列単位で接続するチューブ65を経由してそれぞれ吸引ポンプ63A〜63Dによってそれぞれの色の廃インクが吸引される。すなわち、2個の吸引ポンプ63Aはイエロー(Y)、吸引ポンプ63Bはマゼンタ(M)、吸引ポンプ63Cはシアン、吸引ポンプ63Dはブラック(K)のインクをそれぞれ吸引する。
吸引された廃インクはそれぞれ吸引されたインクと同じ色に対応した空吐出受け48A〜48Dの長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)の端部に接続されたチューブ67A〜67Dによって空吐出受け48A〜48Dに供給される構成となっている。
前述のように、空吐出受け48A〜48Dにはクリーニング装置6から供給されるインクの他に、画像形成時には空吐出によるインクも一緒に溜まっていくこととなる。従って、画像形成時には図1の位置にある画像形成ユニット5のノズル面は、空吐出受け48内に次々供給される空吐出インクからの水蒸気も加わり常に加湿された状態で印刷動作が行われる。
また、印刷終了後、ヘッドクリーニング動作を行わず画像形成ユニット5が搬送ベルト43上に長時間待機状態となる場合においても、空吐出受け48からの水蒸気の放散によってノズル面は常に加湿された状態が保たれる。
なお、8本の空吐出受け48A〜48Dの他端側には空吐出受け48内のインクを所定期間保持するための例えば電磁バルブのような排出バルブ69がそれぞれ設けられ、そこからはそれぞれ排出チューブが設けられ、1本の排出チューブ70となって、廃インクタンク600にセットされる。
排出チューブ70のインク送液方向下流側には、空吐出受け48内のインクを廃インクタンク600に向けて排出させる働きを持つポンプ68が設けられている。
ここで、空吐出受け48内に保持されるインク量の制御方法について、図8〜図9を用いて説明する。図8は、画像形成装置を初めて使う際に、各ヘッド内に充填してある充填液を正規のインクを入れ替えるいわゆる初期充填作業時のフローチャートである。
図7は、ヘッドモジュール51ごとに対応するように配列されたキャップ部材62において1列(5ヘッド)ずつそれぞれ同じ色に対応する空吐出受け48に向けてチューブ67を接続した構成を示す。8本の空吐出受け48A〜48Dには、図9に示すようにそれぞれ満杯検知センサ71と、空吐出受け48内の湿度を計測する湿度センサ72とが設けられている。なお、図9では満杯検知センサ71が空吐出受け48内に溜まったインクが満杯になったことを検知した時の状態を表している。また、画像形成ユニット5が搬送ベルト43上に位置し、用紙Pに印字及び空吐出受け48に対して空吐出インクを吐出しているかあるいは長期間待機状態にあることを示している。
初期充填時には、排出バルブ69が開かれ(ステップS001)、キャップ部材62によって充電液が吸引されるとともに、空吐出受け48内へ充填液が供給される(ステップS002)。その後、ポンプ68を動作させ、空吐出受け48内の充填液を廃インクタンク600に排出する(ステップS003)。
以上のように、ヘッド内部が完全に正規のインクに入れ替わるまで、予め決められた量のインクがキャップ部材62及び吸引ポンプ63によって吸引される。なお、初期充填時には、全ての排出バルブ69が開放され、その後吸引が始まると同時にポンプ68が動作を開始し、次々に送られてくる充填液は1本の排出チューブ70を経由して廃インクタンク600に排出される。
充填液の吸引が所定量に達すると(ステップS004/Yes)、全ての排出バルブ69が閉じられ、同時にポンプ68が動作を停止する(ステップS005)。その後も各吸引ポンプ63は動作を続け、全ての満杯検知センサ71が満杯であることを検知した時点で(ステップS006/Yes)、各吸引ポンプ63の動作が停止し(ステップS007)、来るべき印字作業に備えそのまま各ヘッドのノズル面は吸引キャップ62でそのままキャッピングされるように不図示の本体制御部によって制御される(ステップS008)。
次に、実際に印字動作を開始した後に、空吐出受け48内において保持されるインク量の制御方法について説明する。図10に、印刷ジョブ終了直後における空吐出受け48内に保持されるインク量の制御動作の流れを示す。
印刷ジョブ間におけるヘッドクリーニング装置6からの廃インクの供給や、印字される時の用紙Pと次の用紙Pとの間で行われる空吐出によるインク供給の回数が多くなっていくと、空吐出受け48内のインクの液面が徐々に高まってくる。そのときには、不図示の本体制御部において、各空吐出受け48に設けられた全ての満杯検知センサ71と、空吐出受け48内の湿度を計測する全ての湿度センサ72との両方からの信号が監視され、湿度センサ72の数値が所定の数値(ヘッドのノズル部を健全に保つのに最低限必要な湿度(閾値))を下回る前に、空吐出受け48のうち少なくとも1箇所において溜まったインクの量が満杯になったことを不図示の本体制御部が認識すると(ステップS101/Yes)、全ての排出バルブ69が開放状態に制御され、次に空吐出受け48内の古いインクがほとんど全て排出されるまで各ポンプ68の駆動が所定時間実行される(ステップS103)。なお、空吐出受け48に溜まったインクが排出されやすいように、その底部を排出チューブ70の接続口に向かって傾斜を付けるようにしても良い。
一方、満杯検知センサ71からの信号よりも先に湿度センサ72の数値が所定の数値を下回ったことを不図示の本体制御部が認識すると(ステップS101/No、ステップS102/Yes)、空吐出受け48内に溜まったインクの量が満杯となっていなくとも、各ポンプ68の駆動が所定時間実行される(ステップS103)。つまり、空吐出受け48内に保持されたインクからの水分蒸発による湿度が所定の数値を下回る以前に、強制的に全ての排出バルブ69が開放状態に制御され、次に空吐出受け48内の古いインクがほとんど排出されるまで各ポンプ68の駆動が所定時間実行される。
ポンプ68は所定時間駆動された後で停止され、その後全ての排出バルブ69が閉じられる(ステップS104)。
この時点で、印刷ジョブが完了している場合には、画像形成ユニット5がヘッドクリーニング装置6の方へ移動し、各ヘッドモジュール51のクリーニング動作に移行する。そして、キャップ62により各ヘッドモジュール51から吸引されたインクは、それぞれ同じ色の対応する空吐出受け48に供給される(ステップS105)。
なお、吸引動作は、空吐出受け48内の全ての満杯検知センサ71がONになるまで継続するように制御される(ステップS106)。空吐出受け48内のインクが排出された後、印刷ジョブが継続されたとしても、用紙と次の用紙との間で行われる空吐出によるインクによってヘッドのノズル面は加湿された状態となる(ステップS107)。また、いずれの満杯検出センサ71も満杯を検出せず、且ついずれの湿度センサ72も湿度が所定値を下回ったことを検出しなかった場合も(ステップS101/No、ステップS102/No)、用紙と次の用紙との間で行われる空吐出によるインクによってヘッドのノズル面は加湿された状態となる(ステップS107)。
このように、本実施形態に係る画像形成装置は、空吐出インクだけでなく、メンテナンスで排出された各色のよりフレッシュな(水分含有量の多い)廃インクをそれぞれ同じ色に対応する空吐出受けに対して供給することにより、供給された廃インクの混色による予想できない凝集、粘度上昇などで水分蒸発量が減少してしまうことを避けることができる。このため、空吐出受けを常に湿潤状態に保つことが可能である。
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置は、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるが、本実施形態においては、各色のヘッドモジュール51ごとに1個の吸引ポンプ63A〜63Dが設けられている点で第1の実施形態と相違する。図11に、本実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の維持回復機構から空吐出受けに廃インクを供給する経路の構成を示す。4個の吸引ポンプ63A〜63Dと、それぞれ同じ色に対応した8本の空吐出受け48A〜48Dの長手方向の端部との間には、途中で分岐されたチューブ(分岐チューブ)67A〜67Dが接続されている。なお、各チューブの分岐点から空吐出受け48との接続部までの距離は同じとなるように設定されている。
各吸引ポンプ63から分岐チューブ67を経て空吐出受け48内に供給されるインク量が色ごとにほぼ等しくなるため、図11に示すように満杯検知センサ71A〜71Dは、色ごとに2本ずつ設けてある空吐出受け48A〜48Dにおいて、それぞれ1個(合計4個)で済む。
また、合わせて湿度センサ72A〜72Dも各色1個ずつ(合計4個)にしても良い。
図12に、通常供給時に空吐出受け48内に保持されるインク量の制御方法の流れを示す。動作の流れは、第1の実施形態と概ね同様である。
本実施形態に係る画像形成装置は、吸引ポンプの数を削減して装置の製造コストを低減できる。この他については第1の実施形態と同様であるため、重複する説明は割愛する。
〔第3の実施形態〕
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。
図13に、本実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の概略全体側面図を示す。また、図14に本実施形態に係るライン型インクジェット画像形成装置の概略全体平面図を示す。
本実施形態においては、搬送ベルト43の上にヘッド部は搬送ベルト43に対し大きな隙間が開かないようにカバー50で覆われており、搬送ベルト43及び用紙Pが通過する部分においては、ガイドローラ66を配置し搬送の妨げとならないようになっている。この状態においては、プラテン部材45の開孔部及び搬送ベルト43の空吐出インク通過孔47から放出され空吐出受け48に蓄えられた廃インクによる水蒸気は、カバー50内に溜まりやすくなるため、ノズル面を加湿し、ノズル部のインク乾燥を防止できる。
この他については第1の実施形態と同様であるため、重複する説明は割愛する。
なお、上記各実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることなく様々な変形が可能である。
1 装置本体
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 搬送ユニット
5 画像形成ユニット
6 クリーニング装置
7 搬送ガイド部
8 インクタンクユニット
9 メインタンクユニット
21 分離ローラ
22 給紙ローラ
31 サイドフェンス
32 エンドフェンス
41A 搬送駆動ローラ
41B 搬送従動ローラ
42A、42B 搬送ガイドローラ
43 搬送ベルト
44 吸引ファン
45 プラテン部材(ベルト案内部材)
46 吸引孔
47 空吐出インク通過孔
48 空吐出受け
50 カバー
51 ヘッドモジュール
52 ラインベース部材
54 分岐部材
61 クリーニング手段
62 キャップ部材
63 吸引ポンプ
64 ワイピング部材(ワイパ部材)
65、67 チューブ
66 ガイドローラ
68 ポンプ
69 排出バルブ
70 排出チューブ
71 満杯検知センサ
72 湿度センサ
73 搬送ガイド板
74 支点
81 インクタンク
82、92 供給チューブ
91 メインタンク
101 ヘッド
102 ノズル
104 ノズル面
600 廃インクタンク
P 用紙
特開2006−159556号公報 特開2007−168277号公報

Claims (9)

  1. 記録媒体の搬送方向と概ね直交する方向に配列された複数のノズルからインクを吐出するインクヘッドと、
    前記記録媒体を吸引するための吸引孔を備えた無端ベルト形状であり、前記記録媒体を前記インクヘッドに対向させて搬送する搬送部材と、
    前記インクを吸引する吸引手段によって前記インクヘッドのノズルの回復作業を行うクリーニング手段と、
    前記搬送部材の内側において、前記インクヘッドにおけるノズルに対向する位置に設置され、前記搬送部材に形成された複数の吸引孔を通過してきた記録に寄与しない空吐出インクを受け止める空吐出受けとを有し、
    前記インクヘッド、前記吸引手段及び前記空吐出受けをインクの色ごとに個別に備え、
    前記クリーニング手段による回復作業の際に前記吸引手段によって吸引された各色の廃インクを、複数色のインクヘッドそれぞれに対応するように設けられた複数の空吐出受けそれぞれに、同じ色に対応するように供給し、それを前記複数の空吐出受けそれぞれにおいて保持することによって、前記空吐出受けのインクから蒸発する水分で、印刷待機時に前記空吐出受けの上方に位置する前記インクヘッドのノズルを加湿することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の空吐出受けのそれぞれから前記廃インクを排出する廃インク排出手段と、
    前記複数の空吐出受けから排出された廃インクを蓄積する廃インクタンクと、
    前記空吐出受け内の廃インク量を検出するインク量検出手段と、
    前記空吐出受け内の湿度を計測する湿度検出手段と、
    前記インク量検出手段及び前記湿度検出手段の少なくとも一方の検出結果に基づいて、前記廃インク排出手段を動作させる制御手段とを有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ノズルは、前記記録媒体の幅よりも長く、千鳥状に複数列に配置されており、
    前記吸引手段を前記ノズルの各列に個別に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記ノズルは、前記記録媒体の幅よりも長く、千鳥状に複数列に配置されており、
    前記吸引手段を前記ノズルの各列で共通して備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記インク量検出手段及び前記湿度検出手段の少なくとも一方を、インクの色ごとに有することを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  6. 前記インク量検出手段及び前記湿度検出手段の少なくとも一方を、複数列のノズルに対応する複数の空吐出受けのそれぞれに個別に有することを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  7. 前記搬送部材と対向する側を除いて、前記インクヘッドを覆うカバーを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記空吐出受けは、前記廃インクタンクへの流路側が低くなるように底面に傾斜が設けられていることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 初期充填時に、前記空吐出受け内の廃インク量が所定量となるまで前記吸引手段によって前記ノズルからインクを吸引し、該空吐出受けに供給することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の画像形成装置。
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