JP5309516B2 - 遠心送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、換気送風機器等に使用される遠心送風機に関するものである。
従来、この種の遠心送風機は、天井埋込型換気扇などに用いられ、ベルマウス状の吸込み口を有する吸込ケーシングとは別のオリフィスを外郭の一面の開口に備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その遠心送風機について図22を参照しながら説明する。図12に示すように一面を開口した外郭101と、この外郭101内の天面102に羽根車103を固着した電動機104と、羽根車103の周囲を取り囲むケーシング105と、吸込み口106を有する吸込みケーシング107とを備える遠心送風機は、吸込み口106より同等あるいは小さな吸込み孔108を有するオリフィス109を吸込ケーシング107の下端110とオリフィス109の端部111とを間隙寸法iの間隙115を隔てて設けて共鳴空間112を構成している。また、このオリフィス109の一面にグリル113と、外郭101の一側面に設けた吐出口114とを備えている。
上記構成において、羽根車103が回転すると、吸込空気はグリル113からオリフィス109の吸込み孔108を通り、吸込みケーシング107の吸込み口106より羽根車103に入り羽根車103により昇圧され、ケーシング105の内部を通り吐出口114より吐出される。このとき羽根車103で昇圧されるときに発生する回転騒音や、ケーシング105を通るときに発生する渦による乱流騒音や、ケーシング105内で発生した騒音の音波が吸込み口106から放射され、その一部は間隙115から共鳴空間112に入射する。入射した騒音の音波のうち、共鳴空間112の容積や形状によって特定される周波数の騒音の音波は、共鳴空間112内で気柱共鳴がおき、共鳴消音される。
特許第3279834号公報
このような従来の遠心送風機では、施工やメンテナンスで外郭の内部での作業が必要な場合、グリル113とオリフィス109を取り外す必要があり、施工やメンテナンス時に作業性が悪いという課題があり、消音機能を付加したままで作業性を向上することが要求されている。
また、オリフィス109が必要なため、部品点数が多くなり、製造コストが上がるという課題があり、低コストで消音の機能を付加することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、消音機能を付加したままで作業性を向上でき、低コストで製造でき、吸込み口から放射される騒音を低減することができる遠心送風機を提供することを目的としている。
本発明の遠心送風機は上記目的を達成するために、円形のベルマウス状の吸込み口を備えるケーシングと、前記ケーシング内部に配置される羽根車と、前記羽根車を回動させる電動機と、前記ケーシングの前記吸込み口を囲むように配置され前記羽根車の回転軸の方向に前記ケーシングの外側に突出する突出部を備え、前記突出部は円管状の内側壁と円管状の外側壁と端側壁で構成され、前記内側壁と前記吸込み口が同心であり、前記吸込み口の周囲の最も吸込み側に位置する円形部の外径と前記内側壁の外径が同径で、前記円形部と前記突出部の前記内側壁がつながるように前記円形部と前記突出部が一体成型され、前記円形部が前記ケーシングと着脱可能になっており、前記円形部と前記突出部が一体の着脱部を形成し、前記着脱部は前記吸込み口を含み一体成型され、前記突出部の内部に空洞を備え、前記突出部の前記吸込み口側に前記空洞と連通するスリット状の穴を備え、前記スリット状の穴が前記内側壁と前記端側壁の接合部にあることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、着脱部を一方向抜きの金型で製作できる一つの部品とすることができ、突出部の製作が容易で、部品点数を削減でき、低コストで製造できる。ケーシングの吸込み口から放射される騒音を穴と空洞によって共鳴消音することができるため、消音機能を付加したままで作業性を向上し、騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。吸込み空気を円滑にケーシングへ導くことができるため、騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。突出部の製作が容易な構造にできるため、低コストで製造でき、吸込み口から放射される騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。ケーシングの吸込み口から放射される騒音を内側壁の穴に円滑に導くことができ、また吸込み空気を円滑にケーシングへ導くことができるため、騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。ケーシングを取り外さなくても羽根車を取り外すことができるため、メンテナンスの作業性を向上することができる遠心送風機が得られる。また他の手段は、穴が内側壁と前記着脱部の円形部との接合部にあることを特徴とする遠心送風機としたものである。この手段により、ケーシングの着脱部と突出部を、一方向抜きの金型で製作できる一つの部品で構成することができるため、低コストで製造することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、突出部の内側壁の内径が吸込み口に向かって漸次小さくなることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、ケーシングの吸込み口から放射される騒音を内側壁の穴に円滑に導くことができ、また吸込み空気を円滑にケーシングへ導くことができるため、騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、穴が突出部の突出方向と垂直な方向に長いスリット穴であることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、ケーシングの吸込み口から放射される騒音が空洞に入射しやすくなるため、騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、外側壁の外形の少なくとも一部がケーシングの外形と外側壁の外形の少なくとも一部がケーシングの外形と同じ程度の寸法か、前記外側壁の外形の少なくとも一部が前記ケーシングの外形より小さいことを特徴とする遠心送風機としたものである
この手段により、ケーシングの外周に設置される部品を突出部の外形がケーシングの外形の同等以下の部分に配置することで作業性を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、着脱部の外形が羽根車の外形よりも大きいことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、ケーシングを取り外さなくても羽根車を取り外すことができるため、メンテナンスの作業性を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、内側壁と外側壁の一方がケーシングと接さないことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、遠心送風機の運転時に振動が発生した場合、着脱部の取り付け強度不足などによって内側壁もしくは外側壁がケーシングと衝突して騒音が発生することを抑制することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、突出部に取っ手を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、着脱部を取り外す時に持ちやすくなり、作業性を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、空洞内部に吸音材を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、穴と空洞による共鳴消音に加え、吸音材での消音も行われるため、騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
本発明によれば、円形のベルマウス状の吸込み口を備えるケーシングと、前記ケーシング内部に配置される羽根車と、前記羽根車を回動させる電動機と、前記ケーシングの前記吸込み口を囲むように配置され前記羽根車の回転軸の方向に前記ケーシングの外側に突出する突出部を備え、前記突出部は円管状の内側壁と円管状の外側壁と端側壁で構成され、前記内側壁と前記吸込み口が同心であり、前記吸込み口の周囲の最も吸込み側に位置する円形部の外径と前記内側壁の外径が同径で、前記円形部と前記突出部の前記内側壁がつながるように前記円形部と前記突出部が一体成型され、前記円形部が前記ケーシングと着脱可能になっており、前記円形部と前記突出部が一体の着脱部を形成し、前記着脱部は前記吸込み口を含み一体成型され、前記突出部の内部に空洞を備え、前記突出部の前記吸込み口側に前記空洞と連通するスリット状の穴を備え、前記スリット状の穴が前記内側壁と前記端側壁の接合部にあることにより、着脱部を一方向抜きの金型で製作できる一つの部品とすることができ、突出部の製作が容易で、部品点数を削減でき、低コストで製造できる遠心送風機を提供できる。ケーシングを取り外さなくても羽根車を取り外すことができるため、メンテナンスの作業性を向上することができる遠心送風機を提供できる。吸込み口から放射される騒音を低減することができる遠心送風機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、円形のベルマウス状の吸込み口を備えるケーシングと、前記ケーシング内部に配置される羽根車と、前記羽根車を回動させる電動機と、前記ケーシングの前記吸込み口を囲むように配置され前記羽根車の回転軸の方向に前記ケーシングの外側に突出する突出部を備え、前記突出部は円管状の内側壁と円管状の外側壁と端側壁で構成され、前記内側壁と前記吸込み口が同心であり、前記吸込み口の周囲の最も吸込み側に位置する円形部の外径と前記内側壁の外径が同径で、前記円形部と前記突出部の前記内側壁がつながるように前記円形部と前記突出部が一体成型され、前記円形部が前記ケーシングと着脱可能になっており、前記円形部と前記突出部が一体の着脱部を形成し、前記着脱部は前記吸込み口を含み一体成型され、前記突出部の内部に空洞を備え、前記突出部の前記吸込み口側に前記空洞と連通するスリット状の穴を備え、前記スリット状の穴が前記内側壁と前記端側壁の接合部にあることを特徴とする遠心送風機としたものであり、着脱部を一方向抜きの金型で製作できる一つの部品とすることができ、突出部の製作が容易で、部品点数を削減でき、低コストで製造できる遠心送風機を提供できるという作用を有する。ケーシングを取り外さなくても羽根車を取り外すことができるため、メンテナンスの作業性を向上することができる遠心送風機を提供できるという作用を有する。ケーシングの吸込み口から放射される騒音を穴と空洞によって共鳴消音することができるため、消音機能を付加したままで作業性を向上し、騒音を低減することができるという作用を有する。ケーシングの吸込み口から放射される騒音を内側壁の穴に円滑に導くことができ、また吸込み空気を円滑にケーシングへ導くことができるため、騒音を低減することができるという作用を有する。また、穴が内側壁と着脱部の円形部との接合部にあることを特徴とする遠心送風機としたものであり、ケーシングの着脱部と突出部を、一方向抜きの金型で製作できる一つの部品で構成することができるため、低コストで製造することができるという作用を有する。
また、突出部の内側壁の内径が吸込み口に向かって漸次小さくなることを特徴とする遠心送風機としたものであり、ケーシングの吸込み口から放射される騒音を内側壁の穴に円滑に導くことができ、また吸込み空気を円滑にケーシングへ導くことができるため、騒音を低減することができるという作用を有する。
また、穴が突出部の突出方向と垂直な方向に長いスリット穴であることを特徴とする遠心送風機としたものであり、ケーシングの吸込み口から放射される騒音が空洞に入射しやすくなるため、騒音を低減することができるという作用を有する。
また、外側壁の外形の少なくとも一部がケーシングの外形と外側壁の外形の少なくとも一部がケーシングの外形と同じ程度の寸法か、外側壁の外形の少なくとも一部がケーシングの外形より小さいことを特徴とする遠心送風機としたものであり、ケーシングの外周に設置される部品を突出部の外形がケーシングの外形の同等以下の部分に配置することで消音機能を付加したままで作業性を向上することができるという作用を有する。
また、着脱部の外形が羽根車の外形よりも大きいことを特徴とする遠心送風機としたものであり、ケーシングを取り外さなくても羽根車を取り外すことができるため、消音機能を付加したままでメンテナンスの作業性を向上することができるという作用を有する。
また、内側壁と外側壁の一方がケーシングと接さないことを特徴とする遠心送風機としたものであり、遠心送風機の運転時に振動が発生した場合、着脱部の取り付け強度不足などによって内側壁もしくは外側壁がケーシングと衝突して騒音が発生することを抑制することができるという作用を有する。
また、外側壁が円管形状であることを特徴とする遠心送風機としたものであり、着脱部を取り外す時に持ちやすくなり、作業性を向上することができるという作用を有する。
また、突出部に取っ手を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものであり、着脱部を取り外す時に持ちやすくなり、作業性を向上することができるという作用を有する。
また、空洞内部に吸音材を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものであり、穴と空洞による共鳴消音に加え、吸音材での消音も行われるため、騒音を低減することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1から図4を用いて説明する。図に示すように、浴室やトイレなどの空間を換気するために天井に取り付けられる天井埋込型換気扇として使用される遠心送風機1は、上面2と下面3と側面4の一部が開口し230mm角で高さが175mmの外郭5と、外郭5の上面2に固定される平板状の天板6と、天板6に固定される電動機7と、電動機7に回動可能に固定される羽根車外径Dが148mmの遠心羽根車8と、遠心羽根車8を覆うように固定されるスクロール状のケーシング9と、ケーシング9の吐出口10と外郭5の側面4の開口を介して連通するアダプタ11を備えている。
ケーシング9は、遠心羽根車8の回転軸12を中心に吸込み口内径Doが113mmのベルマウス状の吸込み口13を備え、ケーシング9の吸込み口13の周囲には、遠心羽根車8の回転軸12の方向にケーシング9の外側に突出する突出部14を備え、突出部14は内側壁内径D1が149mmの円管状の内側壁15と外側壁外径D2が178mmの円管状の外側壁16と端側壁17で構成され、それぞれ厚みが1.8mmで内部に空洞18を形成し、また突出部14の内側壁15と端側壁17の接合部に空洞18と連通し内側壁15の円周方向に長く幅5mmのスリット状の穴19を備えている。スリット状の穴19は円管状の内側壁15の全周に4分割され配置されている。突出部14の外側壁16の外径は178mmであり、ケーシング9の外形からはみ出さない構成となっている。
またケーシング9は吸込み口13と同心で内側壁15の外径と同径の150.8mmの円形部20がケーシング9と着脱可能になっており、また円形部20と突出部14の内側壁15がつながるように円形部20と突出部14が一体成型され、一部品の着脱部21を形成している。
上記構成により、電動機7から駆動力を与えて遠心羽根車8を回転させることにより、吸込み空気が外郭5の下面3の開口とケーシング9の吸込み口13を通って遠心羽根車8に導かれて昇圧され、ケーシング9を通る際に徐々に動圧が静圧に変換され、吐出口10からアダプタ11を介して外部へ排出される。このとき、突出部14の突出方向が遠心羽根車8の回転軸12と同方向で、また突出部14の内側壁15が吸込み口13と同心の円管状であるため、吸込み空気を円滑にケーシング9へ導くことができる。
このとき同時に、遠心羽根車8の回転騒音や、ケーシング9の内部で発生する乱流騒音や、ケーシング9内で共鳴により増幅された騒音の音波が、ケーシング9の吸込み口13から放射されるが、その一部は、吸込み口13の周囲に配置された突出部14の内側壁15のスリット状の穴19から、突出部14の内部の空洞18に入射し、突出部14の内部の空洞18と内側壁15のスリット状の穴19とで共鳴型消音構造が形成されているため、突出部14の内部の空洞18に入射した騒音の音波のうち、その周波数が突出部14の内部の空洞18と内側壁15のスリット状の穴19とで形成された共鳴型消音構造の共鳴周波数と一致する周波数の音波の一部が消音され、遠心送風機1の外部に放出される騒音が低減する。
なお、ケーシング9の吸込み口13と突出部14の円管状の内側壁15がともに回転軸12を中心とし、また穴19が突出部14の突出方向と垂直な方向に長いスリット穴であるため、ケーシング9の吸込み口13から放射される騒音の音波を突出部14の内側壁15の穴19に円滑に導くことができる。
また、ケーシング9の円形部20と突出部14が一体の着脱部21を形成しており、また円形部の外径が遠心羽根車8の外径よりも大きいため、ケーシング9を取り外さなくても遠心羽根車8を取り外すことができ、遠心羽根車8の清掃などのメンテナンス時の作業性を向上することができる。
また、外側壁16が円管形状であり、また外側壁16の外形がケーシング9からはみ出さない形状であるため、突出部14が着脱部21を取り外すときの取っ手となって、着脱部21が取り外しやすくなり、メンテナンス時の作業性を向上することができ、またケーシング9の外周に設置される電装部などの部品22がある場合に、突出部14が部品22に対する作業の邪魔をせず、作業性を向上することができる。
また、突出部14が内側壁15と外側壁16と端側壁17で構成され、ケーシング9の円形部20と突出部14が一体の着脱部21を形成し、内側壁15の外径と円形部20の外径が同径で、スリット状の穴19が内側壁15と端側壁17の接合部にあるため、着脱部21を一方向抜きの金型で製作できる一つの部品とすることができ、突出部の製作が容易で、部品点数を削減でき、低コストで製造できる。
図5に突出部14がある場合と、突出部14がない場合の遠心送風機1の騒音の周波数特性のグラフを示す。一部の周波数の音圧レベルが低減していることがわかる。本発明の実施の形態1の構成では、1.2dBの低減効果が確認できた。したがって、消音機能を付加したままで作業性を向上することができることとなる。
なお、本発明の実施の形態1では突出部14はケーシング9の吸込み口13の周囲の全周にあるが、ケーシング9の外形などによる制限があって全周に配置できない場合でも、共鳴消音構造を形成できる程度の空洞18と穴19が構成できれば、程度は劣るが同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態2は、図6に示すように、突出部14の内側壁15の内側壁内径D1が、端側壁17側で160mm、ケーシング9の吸込み口13側で136mmであり、吸込み口13に向かって漸次小さくなる構成となっている。
上記構成により、ケーシング9の吸込み口13から放射される騒音の音波の一部を内側壁15の穴19に円滑に導くことができ、また吸込み空気を円滑にケーシング9の吸込み口13へ導くことができるため、騒音を低減することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1または2と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態3は、図7に示すように、ケーシング9と突出部14の内側壁15が一体成型されたケーシング本体部品23と、突出部14の外側壁16と端側壁17が一体成型された突出部品24でケーシング9と突出部14を構成している。
上記構成により、ケーシング本体部品23と突出部品24それぞれを一方向抜きの金型で製作できる構成とすることができるため、低コストで製造することができる。
(実施の形態4)
実施の形態1乃至3と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態4は、図8に示すように、スリット状の穴19が内側壁15と円形部20の接合部にあり、突出部14と円形部20が着脱部21を形成した構成となっている。
上記構成により、着脱部21を一方向抜きの金型で製作できる一つの部品とすることができ、突出部14の製作が容易で、部品点数を削減でき、低コストで製造できる。
(実施の形態5)
実施の形態1乃至4と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態4は、図9に示すように、突出部14と円形部20で着脱部21を構成しており、外側壁16とケーシング9との間に2mmの隙間25を備えた構成となっている。
上記構成により、遠心送風機1の運転時に振動が発生した場合、着脱部21の取り付け強度不足などによって外側壁16がケーシング9と衝突して騒音が発生することを抑制することができる。
(実施の形態6)
実施の形態1乃至5と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態4は、図10に示すように、突出部14と円形部20で着脱部21を構成しており、突出部14に取っ手26を備えた構成となっている。
上記構成により、着脱部21を取り外す時に持ちやすくなり、作業性を向上することができる。
(実施の形態7)
実施の形態1乃至6と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態4は、図11に示すように、空洞18に吸音材27を備えた構成となっている。
上記構成により、穴19と空洞18による共鳴消音に加え、吸音材27での消音も行われるため、騒音を低減することができる。
本発明は、作業性がよく、低コストで製造でき、吸込み口から放射される騒音を低減することができる遠心送風機を提供するものであり、特に空調機器や換気送風機器に利用可能である。
本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す斜視図 本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す下面部分断面図 本発明の実施の形態1の遠心送風機の着脱部を示す図((a)同表側斜視図、(b)同裏側斜視図) 本発明の実施の形態1の遠心送風機の騒音低減効果を表す周波数特性のグラフ 本発明の実施の形態2の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態3の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態4の遠心送風機の着脱部を示す図((a)同表側斜視図、(b)同裏側斜視図) 本発明の実施の形態5の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態6の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態7の遠心送風機を示す側断面図 従来の遠心送風機を示す側断面図
符号の説明
1 遠心送風機
2 上面
3 下面
4 側面
5 外郭
6 天板
7 電動機
D 羽根車外径
8 遠心羽根車
9 ケーシング
10 吐出口
11 アダプタ
Do 吸込み口内径
12 回転軸
13 吸込み口
14 突出部
D1 内側壁内径
15 内側壁
D2 外側壁外径
16 外側壁
17 端側壁
18 空洞
19 穴
20 円形部
21 着脱部
22 部品
23 ケーシング本体部品
24 突出部品
25 隙間
26 取っ手
27 吸音材

Claims (9)

  1. 円形のベルマウス状の吸込み口を備えるケーシングと、前記ケーシング内部に配置される羽根車と、前記羽根車を回動させる電動機と、前記ケーシングの前記吸込み口を囲むように配置され前記羽根車の回転軸の方向に前記ケーシングの外側に突出する突出部を備え、前記突出部は円管状の内側壁と円管状の外側壁と端側壁で構成され、前記内側壁と前記吸込み口が同心であり、前記吸込み口の周囲の最も吸込み側に位置する円形部の外径と前記内側壁の外径が同径で、前記円形部と前記突出部の前記内側壁がつながるように前記円形部と前記突出部が一体成型され、前記円形部が前記ケーシングと着脱可能になっており、前記円形部と前記突出部が一体の着脱部を形成し、前記着脱部は前記吸込み口を含み一体成型され、前記突出部の内部に空洞を備え、前記突出部の前記吸込み口側に前記空洞と連通するスリット状の穴を備え、前記スリット状の穴が前記内側壁と前記端側壁の接合部にあることを特徴とする遠心送風機。
  2. 円形のベルマウス状の吸込み口を備えるケーシングと、前記ケーシング内部に配置される羽根車と、前記羽根車を回動させる電動機と、前記ケーシングの前記吸込み口を囲むように配置され前記羽根車の回転軸の方向に前記ケーシングの外側に突出する突出部を備え、前記突出部は円管状の内側壁と円管状の外側壁と端側壁で構成され、前記内側壁と前記吸込み口が同心であり、前記吸込み口の周囲の最も吸込み側に位置する円形部の外径と前記内側壁の外径が同径で、前記円形部と前記突出部の前記内側壁がつながるように前記円形部と前記突出部が一体成型され、前記円形部が前記ケーシングと着脱可能になっており、前記円形部と前記突出部が一体の着脱部を形成し、前記着脱部は前記吸込み口を含み一体成型され、前記突出部の内部に空洞を備え、前記突出部の前記吸込み口側に前記空洞と連通するスリット状の穴を備え、前記穴が前記内側壁と前記着脱部の円形部との接合部にあることを特徴とする遠心送風機。
  3. 突出部の内側壁の内径が吸込み口に向かって漸次小さくなることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心送風機。
  4. 穴が突出部の突出方向と垂直な方向に長いスリット穴であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の遠心送風機。
  5. 外側壁の外形の少なくとも一部がケーシングの外形と同じ程度の寸法か、前記外側壁の外形の少なくとも一部が前記ケーシングの外形より小さいことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の遠心送風機。
  6. 着脱部の外形が羽根車の外形よりも大きいことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の遠心送風機。
  7. 内側壁と外側壁のどちらか一方がケーシングと接さないことを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の遠心送風機。
  8. 突出部に取っ手を備えたことを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の遠心送風機。
  9. 空洞内部に吸音材を備えたことを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の遠心送風機。
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