JP5306781B2 - 波長選択デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、高密度波長分割多重(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing)伝送方式などの光ファイバ通信に用いる波長選択デバイスに関する。
近年、ブロードバンドの急速な普及を背景に、光伝送システムの高速化への検討が盛んに行われている。このような光伝送システムでは、合波機能と分波機能を有する波長選択スイッチ(WWS: Wavelength Selective Switch)が使用される。波長選択スイッチは、波長の異なる複数の光信号が多重された波長多重光を、波長毎に分離して複数のポートから出力させたり、或いは、複数のポートからそれぞれ入力される波長の異なる複数の光を、多重して、波長多重光を一つの共通ポートから出力させたりする波長選択デバイスである。このような波長選択デバイスとして、例えば、特許文献1に開示された技術が知られている。
特開2007−183370号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような従来技術では、複数の入出力ポートのどのポートからどのような波長の光が入力されたかをモニタすることができない。また、共通ポートから入力された波長多重光に、どのような波長の光が含まれるかをモニタすることができない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みて為されたもので、その目的は合波や分波の波長選択スイッチ機能を果たすと共に、全ポートの波長情報を瞬時にモニタすることができ、構造が簡単で小型の波長選択デバイスを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る波長選択デバイスは、一列に整列して配置された一つの共通ポートおよび複数の入出力ポートと、前記共通ポートおよび複数の入出力ポートにそれぞれ対応して配置され、各ポートからの入射光をコリメート光にする複数のコリメータと、各コリメータからのコリメート光を分光する分光素子と、前記分光素子で分光された光を集光する集光レンズと、該集光レンズの焦点位置に配置され、複数のMEMSミラーを備えたMEMSミラーアレイと、該MEMSミラーアレイの後方に配置され、前記複数のMEMSミラーを透過した光を受ける二次元イメージセンサと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の入出力ポートからそれぞれ異なる波長の光が入力されると、各入射光は、コリメート光にされて分光素子に入射し、分光素子により波長に応じた角度でそれぞれ進み、複数のMEMSミラーのうちの異なるMEMSミラーにそれぞれ入射する。異なるMEMSミラーにそれぞれ入射した複数の光は、MEMSミラーで反射されると共に、MEMSミラーを透過する。MEMSミラーで反射された複数の光は、集光レンズで集光された後、分光素子により波長に応じた角度でそれぞれ進み、共通ポートに結合し、波長の異なる複数の光が多重された波長多重光が共通ポートから出射される(合波機能)。一方、複数のMEMSミラーを透過した複数の光は、二次元イメージセンサ上の異なる位置に入射する。複数の光が二次元イメージセンサ上に入射する位置は、複数の光がそれぞれ入力される入出力ポートのポート番号と、波長とにより決まる。これにより、二次元イメージセンサの出力信号に基づき、複数の入出力ポートからそれぞれ入力された光の波長とポート番号とを特定してモニタすることができる。つまり、異なる波長の光がそれぞれ入力された複数の入出力ポート全ての波長情報を瞬時に計測して特定することができる。
一方、波長の異なる複数の光が多重された波長多重光が共通ポートに入力されると、この波長多重光は、コリメート光にされて分光素子に入射し、分光素子により波長毎に分離され、分離された各波長の光は波長に応じた角度でそれぞれ進み、複数のMEMSミラーのうちの異なるMEMSミラーにそれぞれ入射する。異なるMEMSミラーにそれぞれ入射した複数の光は、MEMSミラーで反射されると共に、MEMSミラーを透過する。MEMSミラーで反射された複数の光は、集光レンズで集光された後、分光素子により波長に応じた角度でそれぞれ進み、複数のコリメータを通って複数の入出力ポートに結合し、波長の異なる複数の光が対応する入出力ポートからそれぞれ出射される(分波機能)。一方、複数のMEMSミラーを透過した複数の光は、二次元イメージセンサ上の異なる位置に入射する。複数の光が二次元イメージセンサ上に入射する位置は、波長により決まる。これにより、二次元イメージセンサの出力信号に基づき、共通ポートから入力される波長多重光にどのような波長の光が含まれているかをモニタすることができる。つまり、波長多重光の波長情報を瞬時に計測して特定することができる。
このように、合波や分波の波長選択スイッチ(WWS: Wavelength Selective Switch)機能を果たすと共に、全ポートの波長情報を瞬時に計測して特定することができる。しかも、波長情報のモニタ機能を、MEMSミラーアレイの後方に配置した二次元イメージセンサで、複数のMEMSミラーを透過した光を受けるという簡単な構造で実現している。従って、モニタ機構を有し、構造が簡単で小型の波長選択デバイスを実現することができる。
本発明の他の態様に係る波長選択デバイスは、前記二次元イメージセンサは、二次元CCDアレイであることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る波長選択デバイスは、前記分光素子は透過型の回折格子であることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る波長選択デバイスは、前記複数のMEMSミラーは、シリコン(Si)基板と、該シリコン基板の前記集光レンズ側表面に形成された高反射膜と、前記シリコン基板の前記二次元イメージセンサ側表面に形成された反射防止膜とからそれぞれ構成されることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る波長選択デバイスは、前記高反射膜は、略98%の反射率を有する誘電体多層膜であることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る波長選択デバイスは、前記複数のMEMSミラーは、反射角度をそれぞれ独立して調節可能であることを特徴とする。この構成によれば、複数のMEMSミラーの反射角度を調節することにより、分光素子で分光された波長の異なる複数の光を共通ポートへ向けて反射させたり、複数の入出力ポートへ向けて反射させたりすることができる。
本発明によれば、合波や分波の波長選択スイッチ機能を果たすと共に、全ポートの波長情報を瞬時にモニタすることができ、構造が簡単で小型の波長選択デバイスを実現することができる。
次に、本発明を具体化した波長選択デバイスの一実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係る波長選択デバイスの概略構成を示す斜視図で、合波で使用する場合の説明図である。図2は図1と同じ波長選択デバイスの概略構成を示す斜視図で、分波で使用する場合の説明図である。図3は9つの入出力ポート(1stport〜9thport)と一つの共通ポート(COM port)の各ポートから同一波長の光を入射させた場合の説明図である。図4は図1に示す波長選択デバイスで用いるMEMSミラーアレイの一つのMEMSミラーを示す断面図である。図5は、図4に示すMEMSミラーを傾けた(煽った)状態を示す断面図である。
波長選択デバイス10は、図1に示すように、一つの共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)と、共通ポートおよび9つの入出力ポートにそれぞれ対応して配置され、各ポート(COM port, 1stport〜9thport)からの入射光をコリメート光(平行ビーム)にする10個のコリメータ11〜20と、を備える。さらに、波長選択デバイス10は、各コリメータ11〜20からのコリメート光を分光する分光素子としての透過型の回折格子21と、回折格子21で分光された光を集光する集光レンズ22と、集光レンズ22の焦点位置に配置され、複数のMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー23〜2345を備えたMEMSミラーアレイ24と、を備えている。さらに、波長選択デバイス10は、MEMSミラーアレイ24の後方に配置され、複数のMEMSミラー23〜2345をそれぞれ透過した光を受ける二次元CCDアレイ25を備えている。
共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)は一列に整列して配置されており、各ポートからの入射光が、コリメータ11〜20の内の対応するコリメータにそれぞれ入射するように構成されている。具体的には、共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)は、図1の紙面内でY軸方向に整列して配置されている。共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)の各ポートは、Y軸方向に整列して配置された複数の(10本の)光ファイバ(図示省略)の一端部である。また、これら10本の光ファイバの他端部は、コリメータ11〜20と所定間隔を置いてそれぞれ対向している。これにより、共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)からそれぞれ入射した光は、光ファイバを介してコリメータ11〜20にそれぞれ入射し、コリメータ11〜20によりコリメート光にそれぞれ変換されて、回折格子21に入射するようになっている。
この波長選択デバイス10では、合波の場合には、9つの入出力ポート(1stport〜9thport)の内の複数のポートにそれぞれ波長の異なる光を入射させ、分波の場合には、波長の異なる複数の光が多重された波長多重光を共通ポート(COM port)に入射させる。
本実施形態では、例えば、1.5μm帯の光で、50GHz間隔の45種類(45ch)の光、つまり、波長が0.4nmずつ異なるλ1,λ2,・・・,λi,・・・,λ44,λ45の45種類(45ch)の光を使用する。
図1は、λ1の光を入出力ポート(1stport)に、λ3の光を入出力ポート(2ndport)に、λ10の光を入出力ポート(4thport)に、λ20の光を入出力ポート(6thport)に、そして、λ45の光を入出力ポート(9thport)にそれぞれ入射させる例(合波の場合)を示している。一方、図2は、λ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光が多重された波長多重光を共通ポート(COM port)に入射させる例(分波の場合)を示している。
MEMSミラーアレイ24は、図1でX軸方向に一列に配置された複数のMEMSミラー23〜2345を備えている。本実施形態では、一例としてλ1〜λ45の45種類(45ch)の光(信号波長)を使用するので、MEMSミラーアレイ24は、X軸方向に一列に配置された45個のMEMSミラー23〜2345を備えている。各MEMSミラー23〜2345は、入射光を複数の入出力ポートの内の任意の入出力ポートへ反射させるように、角度を個別に調節可能になっている。
各MEMSミラー23〜2345は同じ構成を有しているので、MEMSミラー23の構成を図4および図5に基づき説明する。MEMSミラー23は近赤外光を透過させるシリコン(Si)基板30と、シリコン基板30の集光レンズ22側表面に形成された高反射膜(HRコート)31と、シリコン基板30の二次元CCDアレイ25側表面に形成された反射防止膜(ARコート)32とからそれぞれ構成されている。シリコン(Si)基板30の厚みは薄いので、MEMSミラー23の透過光の光路は変化しない。
二次元イメージセンサとしての二次元CCDアレイ25は、行方向(図1のX軸方向)および列方向(図1のY軸方向)の二次元に配列され、入射光の強度に応じた電荷を蓄積する複数の画素(単位セル)を有する。本実施形態では、二次元CCDアレイ25は、行方向にλ1〜λ45にそれぞれ対応する45個の画素を有し、列方向に共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)にそれぞれ対応する10個の画素を有する。この二次元CCDアレイ25は、例えば、一般的なインターライン転送型(IT−CCD)の構成を有し、各画素に設けられたフォトダイオードと、垂直CCDと、水平CCDと、出力アンプとによって構成されている。各画素のフォトダイオードで光電変換された信号電荷は、垂直CCDおよび水平CCDを転送された後、出力アンプで電圧に変換され電圧信号として外部へ出力される。
なお、二次元イメージセンサとして、CCD(電荷蓄積素子)を用いた二次元CCDアレイ25に代えて、二次元に配置された各画素のフォトダイードで発生した電荷を出力するための転送機構としてCMOS素子を用いた二次元CMOSイメージセンサを用いてもよい。
また、集光レンズ22は、共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)のいずれのポートから、λ1〜λ45のいずれの波長の光が入射した場合でも、各ポートからの光が通過する口径を有している。つまり、集光レンズ22は、λ1〜λ45のいずれの波長の光が共通ポート(COM port)および9つの入出力ポート(1stport〜9thport)のいずれのポートから入射した場合でも、その光をMEMSミラーアレイ24のMEMSミラー23〜2345のいずれかに入射させるのに十分大きな口径を有している。
<モニタ機能>
次に、以上の構成を有する波長選択デバイス10の動作を説明する。
まず、入出力ポート(1stport〜9thport)と共通ポート(COM port)の各ポートから同一波長(λ1)の光を入射させた場合の動作(モニタ機能)を、図3に基づいて説明する。
この場合、波長λ1の入射光は、各コリメータ11〜20によりコリメート光に変換されて回折格子21に入射する。回折格子21に入射する10個の光はそれぞれ同じ波長λ1の光であるので、各入射光は回折格子21によりその波長λ1に応じた同じ角度で曲げられて進み、集光レンズ22により集光されて複数のMEMSミラーのうち、波長λ1に対応するMEMSミラー23にそれぞれ入射し、MEMSミラー23を透過する。
MEMSミラー23を透過した10個の光は、二次元CCDアレイ25上の、第1列にある10個の画素にそれぞれ入射する。このとき、図3に示すように、入出力ポート(1stport)からの光は第1列第10行の画素に、入出力ポート(2ndport)からの光は第1列第9行の画素に、・・・入出力ポート(9thport)からの光は第1列第2行の画素に、そして、共通ポート(COM port)からの光は第1列第1行の画素にそれぞれ入射する。
図3において、入出力ポート(1stport)からλ2の光を入射させると、その光は、回折格子21によりその波長λ2に応じた角度で曲げられることにより、集光レンズ22により集光されてMEMSミラー23に入射し、このMEMSミラー23を透過して、二次元CCDアレイ25上の、第2列第10行の画素に入射する。同様に、入出力ポート(1stport)からλ45の光を入射させると、その光は、回折格子21によりその波長λ45に応じた角度で曲げられることにより、集光レンズ22により集光されてMEMSミラー2345に入射し、このMEMSミラー2345を透過して、二次元CCDアレイ25上の、第45列第10行の画素に入射する。
同様に、入出力ポート(2ndport)からλ1の光を入射させると、その光は、MEMSミラー23に入射し、このMEMSミラー23を透過して、二次元CCDアレイ25上の、第1列第9行の画素に入射する。入出力ポート(2ndport)からλ2の光を入射させると、その光は、MEMSミラー23に入射し、このMEMSミラー23を透過して、二次元CCDアレイ25上の、第2列第9行の画素に入射する。同様に、入出力ポート(2ndport)からλ45の光を入射させると、その光はMEMSミラー2345に入射し、このMEMSミラー2345を透過して、二次元CCDアレイ25上の、第45列第9行の画素に入射する。
このように、入出力ポート(1stport〜9thport)および共通ポート(COM port)のいずれかのポートから入射した光が二次元CCDアレイ25上の、どの画素に入射するかは、その光が入力される入出力ポートのポート番号と、波長とにより決まる。二次元CCDアレイ25のいずれかの画素のフォトダイオードで光電変換された信号電荷は、垂直CCDおよび水平CCDを転送された後、出力アンプで電圧に変換され電圧信号として外部へ出力される。二次元CCDアレイ25の出力信号に基づき、入出力ポート(1stport〜9thport)および共通ポート(COM port)のうち、どのポートからどのような波長の光が入射されたかを、複数の画素の列番号と行番号からなるアドレスにより特定してモニタすることができる。
<波長選択スイッチ機能およびモニタ機能>
次に、波長選択デバイス10を合波目的で使用する場合における波長選択スイッチ機能およびモニタ機能を、図1に基づいて説明する。
図1に示す例では、λ1の光を入出力ポート(1stport)に、λ3の光を入出力ポート(2ndport)に、λ10の光を入出力ポート(4thport)に、λ20の光を入出力ポート(6thport)に、そして、λ45の光を入出力ポート(9thport)にそれぞれ入射させている。
これらλ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の各入射光は、対応するコリメータ11,12,14,16および19によりコリメート光にそれぞれ変換されて回折格子21に入射し、回折格子21により波長に応じた角度に曲げられて進み、集光レンズ22により集光されて複数のMEMSミラー23〜2345のうちの異なるMEMSミラーにそれぞれ入射する。ここでは、λ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の各入射光は、図1に示すように、MEMSミラー23、23、2310、2320および2345にそれぞれ入射する。MEMSミラー23、23、2310、2320および2345にそれぞれ入射した光は、これらのMEMSミラーで反射されると共に、これらのMEMSミラーを透過する。
MEMSミラー23、23、2310、2320および2345でそれぞれ反射されたλ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光は、集光レンズ22で集光された後、回折格子21により波長に応じた角度でそれぞれ進み、コリメータ20を通って共通ポート(COM port)に結合し、波長の異なる複数の光(λ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光)が多重された波長多重光が共通ポート(COM port)から出射される。これにより、合波目的で使用する場合における波長選択スイッチ機能が実行される。
一方、MEMSミラー23、23、2310、2320および2345をそれぞれ透過したλ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光は、二次元CCDアレイ25上の、異なる画素にそれぞれ入射する。ここでは、MEMSミラー23を透過したλ1の光は、第1列第10行の画素に、MEMSミラー23を透過したλ3の光は第3列第9行の画素に、MEMSミラー2310を透過したλ10の光は第10列第7行の画素に、MEMSミラー2320を透過したλ20の光は第20列第5行の画素に、そして、MEMSミラー2345を透過したλ45の光は第45列第2行の画素にそれぞれ入射する。このとき得られる二次元CCDアレイ25の出力信号に基づき、入出力ポート(1stport〜9thport)および共通ポート(COM port)のうち、どのポートからどのような波長の光が入射されたかを、複数の画素の列番号と行番号からなるアドレスにより瞬時に計測して特定することができる。
このようにして、合波目的で使用する場合における波長選択スイッチ機能およびモニタ機能が同時に実行される。
次に、波長選択デバイス10を分波目的で使用する場合における波長選択スイッチ機能およびモニタ機能を、図2に基づいて説明する。
図2に示す例では、λ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光が多重された波長多重光を共通ポート(COM port)から入射させている。
共通ポート(COM port)から入射された波長多重光は、コリメータ20によりコリメート光に変換されて回折格子21に入射し、回折格子21により波長毎に分離され、分離された各波長の光は波長に応じた角度でそれぞれ進み、複数のMEMSミラー23〜2345のうちの異なるMEMSミラーにそれぞれ入射する。具体的には、図2に示すように、λ1の光はMEMSミラー23に、λ3の光はMEMSミラー23に、λ10の光はMEMSミラー2310に、λ20の光はMEMSミラー2320に、そして、λ45の光はMEMSミラー2345にそれぞれ入射する。
MEMSミラー23、23、2310、2320および2345にそれぞれ入射した光は、これらのMEMSミラーで反射されると共に、これらのMEMSミラーを透過する。
MEMSミラー23、23、2310、2320および2345でそれぞれ反射されたλ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光は、集光レンズ22で集光された後、回折格子21により波長に応じた角度でそれぞれ進み、コリメータ11,12,14,16および19を通って入出力ポート(1stport)、入出力ポート(2ndport)、入出力ポート(4thport)、入出力ポート(6thport)、および入出力ポート(9thport)にそれぞれ結合する。これにより、λ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光が、入出力ポート(1stport)、入出力ポート(2ndport)、入出力ポート(4thport)、入出力ポート(6thport)、および入出力ポート(9thport)からそれぞれ出射される。これにより、分波目的で使用する場合における波長選択スイッチ機能が実行される。
一方、MEMSミラー23、23、2310、2320および2345をそれぞれ透過したλ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光は、二次元CCDアレイ25上の、異なる画素にそれぞれ入射する。ここでは、MEMSミラー23を透過したλ1の光は、第1列第10行の画素に、MEMSミラー23を透過したλ3の光は第3列第9行の画素に、MEMSミラー2310を透過したλ10の光は第10列第7行の画素に、MEMSミラー2320を透過したλ20の光は第20列第5行の画素に、そして、MEMSミラー2345を透過したλ45の光は第45列第2行の画素にそれぞれ入射する。このとき得られる二次元CCDアレイ25の出力信号に基づき、共通ポート(COM port)から入射された波長多重光にλ1、λ3、λ10、λ20およびλ45の光が含まれていることを、複数の画素の列番号と行番号からなるアドレスにより瞬時に計測して特定することができる。
このようにして、分波目的で使用する場合における波長選択スイッチ機能およびモニタ機能が同時に実行される。
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
・複数の入出力ポートからそれぞれ異なる波長の光が入力される場合、波長の異なる複数の光が多重された波長多重光を共通ポートから出射させることができる(合波機能)。
・複数の入出力ポートからそれぞれ異なる波長の光が入力される場合、異なる波長の光がそれぞれ入力された複数の入出力ポート全ての波長情報を瞬時に計測して特定することができる。
・波長の異なる複数の光が多重された波長多重光が共通ポートに入力される場合、波長の異なる複数の光を対応する入出力ポートからそれぞれ出射させることができる(分波機能)。
・波長の異なる複数の光が多重された波長多重光が共通ポートに入力される場合、共通ポートから入力される波長多重光にどのような波長の光が含まれているかをモニタすることができる。つまり、波長多重光の波長情報を瞬時に計測して特定することができる。
・このように、合波や分波の波長選択スイッチ(WWS)機能を果たすと共に、全ポートの波長情報を瞬時に計測して特定することができる。しかも、波長情報のモニタ機能を、MEMSミラーアレイの後方に配置した二次元イメージセンサで、複数のMEMSミラーを透過した光を受けるという簡単な構造で実現している。従って、モニタ機構を有し、構造が簡単で小型の波長選択デバイスを実現することができる。
・複数のMEMSミラー23〜2345を有するMEMSミラーアレイ24と二次元CCDアレイ25を組み合わせることで、高帯域かつ高ダイナミックレンジを実現できる。20dB以上の高ダイナミックレンジを実現できる。
・合分波に用いる透過型の回折格子21を波長モニタにも兼用することで、波長選択デバイス10全体を小型にすることができる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記一実施形態では、入出力ポート(1stport〜9thport)の数を「9」としているが、そのポート数は「9」に限らず、そのポート数を「9」以外にした波長選択デバイスにも本発明は適用可能である。
・上記一実施形態では、1.5μm帯の光で、50GHz間隔、つまり、波長が0.4nmずつ異なるλ1〜λ45(λ45>λ1)の45種類(45ch)の光を使用しているが、使用する光のチャネル数(波長の異なる光の種類)は「45」に限らず、そのチャネル数を「45」以外にした波長選択デバイスにも本発明は適用可能である。
本発明の一実施形態に係る波長選択デバイスの概略構成を示す斜視図。 図1と同じ波長選択デバイスの概略構成を示す斜視図。 9つの入出力ポートと共通ポートの各ポートから同一波長の光を入射させた場合の説明図。 図1に示す波長選択デバイスで用いるMEMSミラーアレイの一つのMEMSミラーを示す断面図。 図4に示すMEMSミラーを傾けた(煽った)状態を示す断面図。
符号の説明
10…波長選択デバイス
11〜20…コリメータ
21…回折格子
22…集光レンズ
23〜2345…MEMSミラー
24…MEMSミラーアレイ
25…二次元CCDアレイ
30…シリコン(Si)基板
31…高反射膜(HRコート)
32…反射防止膜(ARコート)
COM port…共通ポート
stport〜9thport…入出力ポート

Claims (6)

  1. 一列に整列して配置された一つの共通ポートおよび複数の入出力ポートと、前記共通ポートおよび複数の入出力ポートにそれぞれ対応して配置され、各ポートからの入射光をコリメート光にする複数のコリメータと、各コリメータからのコリメート光を分光する分光素子と、前記分光素子で分光された光を集光する集光レンズと、該集光レンズの焦点位置に配置され、複数のMEMSミラーを備えたMEMSミラーアレイと、該MEMSミラーアレイの後方に配置され、前記複数のMEMSミラーを透過した光を受ける二次元イメージセンサと、を備え、
    前記二次元イメージセンサは、行方向には前記各MEMSミラーに対応した画素を有し、列方向には前記各コリメータに対応した画素を有するとともに、
    前記二次元イメージセンサの出力信号に基づき、前記複数の入出力ポートそれぞれからの入射光の波長とポート番号とを特定するまたは前記共通ポートからの入射光にどのような波長の光が含まれているかを特定する波長モニタ機能を有することを特徴とする波長選択デバイス。
  2. 前記二次元イメージセンサは、二次元CCDアレイであることを特徴とする請求項1に記載の波長選択デバイス。
  3. 前記分光素子は透過型の回折格子であることを特徴とする請求項1または2に記載の波長選択デバイス。
  4. 前記複数のMEMSミラーは、シリコン(Si)基板と、該シリコン基板の前記集光レンズ側表面に形成された高反射膜と、前記シリコン基板の前記二次元イメージセンサ側表面に形成された反射防止膜とからそれぞれ構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の波長選択デバイス。
  5. 前記高反射膜は、略98%の反射率を有する誘電体多層膜であることを特徴とする請求項4に記載の波長選択デバイス。
  6. 前記複数のMEMSミラーは、反射角度をそれぞれ独立して調節可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の波長選択デバイス。
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