JP5304479B2 - 熱輸送デバイス、電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、外部の発熱体の冷却に用いる熱輸送デバイスに関するものである。
ヒートパイプ、ループ型ヒートパイプ等の熱輸送デバイスは、吸熱部において外部の発熱源から熱を吸収し、吸収した熱を放熱部へ輸送し熱を放出することにより、吸熱部に接する外部の発熱源を冷却する。熱輸送デバイスは、内部に液相と気相の作動流体を含む。外部から熱を吸収すると液相の作動流体が気化する。気相の作動流体は熱を伴って移動し、吸熱部から離れた場所で放熱とともに液化する。液化した作動流体は元の場所へと戻る。戻った液相の作動流体は再び外部から熱を吸収することにより気化する。熱輸送デバイスは、これを繰り返して外部の発熱源を冷却する。
液相の作動流体が吸熱部に存在しない状態(ドライアウト状態)で加熱を行うと、熱輸送デバイスは外部の発熱源を冷却できないという問題がある。吸熱部は再起動前にドライアウト状態になりやすい。この問題は、たとえば、吸熱部が放熱部よりも上方にある状態(トップヒート状態)や、吸熱部と放熱部とを水平に配置した状態で生じやすい。実装上の制約等から、トップヒート状態や水平に配置した状態で、熱輸送デバイスを外部の発熱源に搭載する場合がある。
米国特許第4765396号明細書
本発明は、起動時にドライアウト状態になるのを防止する熱輸送デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、
液相と気相の作動媒体を内部に含む熱輸送デバイスにおいて、
前記作動媒体に外部から吸収した熱を与える吸熱部と、
前記作動媒体から奪った熱を外部へ放出する放熱部と、
前記吸熱部と前記放熱部との間で、前記気相の作動媒体を前記吸熱部から前記放熱部へ輸送する蒸気流路と、前記液相の作動媒体を前記放熱部から前記吸熱部へ輸送する液流路とを備え、作動時に、前記作動媒体を還流可能とする環状構造と、
前記蒸気流路内の前記気相の作動媒体の流れを制御する開閉装置と、前記蒸気流路の前記開閉装置と前記吸熱部との間の部分と前記吸熱部とを接続する管と、前記管内の前記気相の作動媒体を冷却する冷却器とを備え、前記吸熱部もしくはその近傍に設けられ、前記気相の作動媒体を冷却し前記吸熱部に前記液相の作動媒体を生じさせる強制冷却機構とを有することを特徴とする熱輸送デバイスが提供される。
本発明の熱輸送デバイスは、起動時にドライアウト状態になるのを防止できるという利点がある。
図1A〜1Bは、第1実施形態のループ型ヒートパイプを示す模式図である。 図2A〜図2Bは、第1実施形態のループ型ヒートパイプにおいて、吸熱部及びその周辺部を拡大した断面図である。 図3は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの変形例を示す、吸熱部及びその周辺部を拡大した断面図である。 図4は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの別の変形例を示す、吸熱部及びその周辺部を拡大した断面図である。 図5は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの別の変形例を示す、吸熱部及びその周辺部を拡大した断面図である。 図6は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの動作時のフローチャートである。 図7A〜図7Dは、第1実施形態のループ型ヒートパイプの動作を説明する、ループ型ヒートパイプの模式図である。 図8は、直管のサーモサイフォンの実施形態を示す断面図である。
本発明の熱輸送デバイスの一実施形態として、第1実施形態のループ型ヒートパイプ(環状構造のヒートパイプ)を以下に説明する。
図1Aは、第1実施形態のループ型ヒートパイプを示す模式図である。ループ型ヒートパイプ101は、吸熱部1、放熱部2、吸熱部1と放熱部2とを連結する蒸気管(蒸気流路)3および液管(液流路)4を備える。蒸気管3において、吸熱部1と放熱部2との間に開閉弁(開閉装置)7が設けられている。ループ型ヒートパイプ101は、蒸気管3において吸熱部1と開閉弁7との間の部分と、吸熱部1とを接続するバイパス管5を有する。バイパス管5の途中に、冷却器6が設けられている。
ループ型ヒートパイプ101の内部には作動流体(作動媒体)が封入されている。図1Aには、ループ型ヒートパイプの冷却動作時の作動流体の一例が示されている。蒸気管3の内部を気相の作動流体13が流れ、液管4の内部を液相の作動流体14が流れる。
吸熱部1は、外部の発熱体から熱を吸収する。冷却動作時、液相の作動流体14は、液管4を通って吸熱部1へ流入する。流入した液相の作動流体14は、外部の発熱源から吸熱部1に供給される熱で気相へと変化し、蒸気管3へと流出する。この吸熱部1における作動流体の相変化により外部の発熱体は冷却される。吸熱部1の詳細な構造については、図2A、図2Bを用いて後述する。
蒸気管3は、吸熱部1の出口26と放熱部2とを連結する。出口26から流出した気相の作動流体は、熱を伴って蒸気管3を通って放熱部2に移動する。また、出口27から流出した気相の作動流体も、バイパス管5を通って蒸気管3に合流し、放熱部2に移動する。
放熱部2は、蒸気管3を経由して送られた気相の作動流体の熱を受け取り外部に放出する。このとき気相の作動流体は、気相から液相へ変化する。放熱部2から流出した液相の作動流体は、液管4を通って入口25から吸熱部1に戻る。このような、作動流体の循環が繰り返されることで、外部の発熱体の冷却が連続して行われる。放熱部2の材料は特に限定されないが、例えば、銅などの金属管と、その周囲に設けた銅などからなるフィン板とから構成することができる。放熱部2に含まれる金属管は、蒸気管3と液管4とを連通させる。
蒸気管3及び液管4の形状は特に限定されない。一例として、蒸気管の内径が5mm、外径が6mmのとき、液管の内径は3mm、外径は4mmである。別の例として、蒸気管の内径が4mm、外径が5mmのとき、液管の内径は3mm、外径は4mmである。
本実施形態の強制冷却機構は、液相の作動媒体を吸熱部1に生じさせるため、すなわち、吸熱部1がドライアウト状態になるのを防止するために設けられる。冷却対象の発熱体によって吸熱部1が加熱される。吸熱部1の内部に液相の作動流体が存在することで、液相の作動流体は蒸発する。この作動流体の蒸発が作動流体の循環の動力源となる。外部の発熱体の発熱がなくなると、吸熱部1に供給される熱量が低下する。吸熱部1が吸収する熱量が小さくなるにつれて作動媒体の流動量は小さくなり、やがて液相の作動媒体が入口25から吸熱部1へと流入しなくなる。しかし、吸熱部1が余熱を蓄えている間、吸熱部1に存在する液相の作動流体は気化を続ける。
本実施形態において、バイパス管5、冷却器6、及び開閉弁7が強制冷却機構を構成する。冷却器6及び開閉弁7は制御部8に接続されている。制御部8は、開閉弁7の開閉動作、及び冷却器6の冷却動作を制御する。また、制御部8は、冷却対象の電子機器(図示されない)と接続され、電子機器がON状態かOFF状態を検知することができる。
バイパス管5は、吸熱部1から開閉弁7に向かう蒸気管3の途中で分岐し、吸熱部1に接続される。蒸気管3、バイパス管5、及び吸熱部1は、環状経路9を構成する。冷却器6は、外部エネルギーを用いてバイパス管5を冷却する。冷却器6によりバイパス管5を冷却すると、吸熱部1で生じる気相の作動流体がバイパス管5の内部で液化する。蒸気管3、バイパス管5、吸熱部1が、環状経路9を構成することにより、バイパス管5の内部で液化された作動流体は、蒸気管3又はバイパス管5の内部に滞留することなく吸熱部1へ流動できる。
外部エネルギーを用いた冷却器6として、例えばペルチェ素子が挙げられる。また、例えば、バイパス管5に、銅などの熱伝導性の高い金属からなるフィン板を多数取り付け、DCモータを動力源とするファンを用いてフィン板に空気を送ることにより、バイパス管5を冷却してもよい。ペルチェ素子やDCモータは制御部8に接続される。ループ型ヒートパイプを小型化する点から冷却器6はペルチェ素子が好ましい。
本実施形態においてバイパス管5を冷却しているが、冷却器6は、環状経路9を構成する蒸気管3又は吸熱部1に設けられていてもよい。冷却器6が環状経路9の一部を冷却することにより、液化した作動流体は蒸気管3又はバイパス管5の一部分に滞留することなく吸熱部1へ流動できる。なお、冷却器6が吸熱部1を冷却する場合、吸熱部1の内部において気相の作動流体が液化するため、バイパス管5は設けられなくてもよい。
開閉弁7は、吸熱部1において外部から熱の供給があるときは開かれ、吸熱部1において外部からの熱の供給が低下した或いはなくなったときに閉じられる。開閉弁7を閉じると、吸熱部1から放熱部2への作動流体の流れを遮断することができるため、吸熱部1で発生した気相の作動流体を、放熱部2へ逃がすことなくバイパス管5の内部で冷却し、吸熱部へ戻すことに寄与する。開閉弁7が吸熱部1に近いほど、作動流体が吸熱部1へ戻りやすい。開閉弁7は、例えば電磁式弁を使用することができる。
図1Bには、図1Aと同様のループ型ヒートパイプが示されている。図1Bには、外部から吸熱部1への熱の供給を停止した後の作動流体が示されている。上記強制冷却機構の働きにより、バイパス管5の内部で冷却され液化した作動流体を吸熱部1へ流動させることができる。また、開閉弁7は、バイパス管5の内部で液化した作動流体が放熱部2へ流れるのを防いでいる。
上記強制冷却機構が設けられていないループ型ヒートパイプにおいて、吸熱部1が余熱により加熱されると、蒸気管に気相の作動流体が流出し、吸熱部1へ液相の作動流体の供給が徐々に少なくなる。吸熱部1の余熱がなくなると、吸熱部1の内部には液相の作動流体の供給が絶たれ、やがて吸熱部1には液相の作動流体がなくなる、すなわち吸熱部1は、いわゆるドライアウトの状態になるおそれがある。ドライアウトの状態の吸熱部1を加熱しても、吸熱部1から放熱部2への熱の移動は生じない。吸熱部1がドライアウト状態になったループ型ヒートパイプは発熱体を冷却できない。
図2Aは、第1実施形態のループ型ヒートパイプにおいて、吸熱部1及びその周辺部を拡大した断面図である。吸熱部1は、ケース20に形成された液相の作動流体14の入口25と、ケース20に形成された気相の作動流体13の出口26及び出口27と、入口25と出口26及び出口27とを隔てるウィック(多孔質体)21とを備える。入口25とウィック21との間に液供給通路22が設けられている。また、ウィック21と出口26及び27との間に蒸気通路23が設けられている。ウィック21の入口25に近い部分に、断熱材からなるシール部材28が設けられていてもよい。
ケース20は、例えば、銅、ステンレス鋼などの金属材料で製造される。
ウィック21は、微細な細孔を有する。作動流体は、微細な細孔の内部で働く毛細管力により微細な細孔の内部に浸透する。ウィック21は、作動流体の流量と、流れる方向を安定させる。ループ型ヒートパイプの定常動作時、液相の作動流体14は、液管4を通って入口25から蒸気通路22へ流入する。流入した液相の作動流体14はウィック21の入口25側の表面から、毛細管現象によりウィック21の微細な孔に浸透し、保持される。ウィック21において保持された液相の作動流体は、外部の発熱源から吸熱部1に供給される熱で気相へと変化し、ウィック21の出口26側の表面から、蒸気通路23を通って出口26又は出口27へ向かう。さらに、気相の作動流体は出口26又は出口27、バイパス管5を通って蒸気管3へと流出する。外部の発熱体は、吸熱部1における作動流体の相変化により冷却される。ウィック21は、例えば、銅、ニッケルなどの金属を焼結して製造される。
図2Bは、図2Aと同様、吸熱部1及びその周辺部を拡大した断面図である。図2Bには、外部から吸熱部1への熱の供給を停止し、強制冷却機構を動作させた後の作動流体が示されている。上記強制冷却機構の働きにより、バイパス管5の内部で冷却され、液化した作動流体は、蒸気通路23へ流動し、ウィック21と接触することができる。ウィック21と接触した液相の作動流体は、毛細管現象によりウィック21の微細孔の内部に浸透する。このように、ウィック21に液相の作動流体を浸透させた状態で再び吸熱部1が熱を吸収すると、ウィック21の表面近傍から穏やかに作動流体の気化が生じるため、作動流体の流量と流れる方向を速やかに安定させることができる点から好ましい。
バイパス管5が接続される出口27は、蒸気管3が接続される出口26よりもウィックに近い。このとき、冷却器6と出口27とのバイパス管5に沿った距離は、冷却器6と出口26とのバイパス管5及び蒸気管3に沿った距離より短くなるように、バイパス管5に冷却器6が配置されることが、以下に述べる理由から好ましい。このような冷却器6の配置は、温度が高い出口26付近の気圧よりも、出口27付近の気圧のほうが低くなるため、液化した作動流体は、図1Aにおいて破線で示される環状経路9上の矢印の方向に流動し、出口27から吸熱部1へと流入する。物体が図面の上から下に向かって重力加速度を受けるとき、例えば、図1Aに示されるループ型ヒートパイプや、それを右に90度回転させたループ型ヒートパイプにおいて、液化した作動流体は、出口26から流入しても出口27から流入しても同様にウィック21を濡らす。一方、例えば、図1Aに示されるループ型ヒートパイプを左に90度や180度回転させたものにおいて、液化した作動流体が出口27から流入するほうが出口26から流入するよりも、液化した作動流体はウィック21の微細孔へ浸透しやすい。よって、冷却器6により冷却され液化した作動流体は、出口27から吸熱部1へと流入したほうがウィック21の微細孔に浸透しやすい。ウィック21に液相の作動流体を浸透させた状態で再び吸熱部1が熱を吸収すると、上述のとおり、作動流体の流量と流れる方向を速やかに安定させることができる。
図3は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの変形例を示す。吸熱部及びその周辺部を拡大した断面図である。なお、図1Aに示されるループ型ヒートパイプと同様の構成については、説明を省略する。また、作動流体は図示されていない。図3に示される変形例のループ型ヒートパイプにおいて、バイパス管5は、吸熱部1から開閉弁7に向かう蒸気管3の途中で分岐し、蒸気通路23に接続されていて、出口27がウィック21の上方に配置されている。出口27とウィック21との距離は、図2Aに示されるループ型ヒートパイプのそれよりも更に短いので、作動流体の流量と流れる方向を速やかに安定させることができる。また、例えば、図3の下方向に重力場が働くとき、出口27から吸熱部1へ流入する液相の作動流体は、ウィック21の上部へ滴下されるため、ウィック21の微細孔へ浸透しやすい。
なお、上記第1実施形態、及びその変形例において、バイパス管5と冷却器6は一組のみ設けられているが、例えば、ループ型ヒートパイプがノートパソコンなど可搬電子機器に設けられ、重力場が必ずしも特定の方向に向かない条件下で用いられるとき、バイパス管と冷却器を複数組設けることが、バイパス管の内部で冷却され液化した作動流体が、重力場の向きに関わらず、吸熱部へ流動されやすい点から好ましい。
図4は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの別の変形例を示す、吸熱部及びその周辺部を拡大した断面図である。なお、図2Aに示されるループ型ヒートパイプと同様の構成については、説明を省略する。また、作動流体は図示されていない。図4に示される変形例のループ型ヒートパイプにおいて、バイパス管5は、吸熱部1から開閉弁7に向かう蒸気管3の途中で分岐し、液供給通路22から蒸気通路23に向かってウィック21を貫通するように、蒸気通路23に接続されている。バイパス管5の途中に冷却器6が設けられている。液供給通路22に液相の作動流体が流入しているとき、その作動流体が、冷却器6と同様に、バイパス管5を通る気相の作動流体を冷却するため、バイパス管5内の気相の作動流体を冷却する効率が上がる。よって、ウィック21により近い出口27から液相の作動流体をより多くウィック21に供給できるため、作動流体の流量と流れる方向を速やかに安定させることができる。
図5は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの別の変形例を示す、吸熱部及びその周辺部を拡大した断面図である。なお、図2Aに示されるループ型ヒートパイプと同様の構成については、説明を省略する。バイパス管5は、吸熱部1から開閉弁7に向かう蒸気管3の途中で分岐し、液供給通路22に接続されている。液供給流路22の内部に液相の作動流体が流入しているとき、その作動流体が、バイパス管5を通って供給される気相の作動流体を冷却するため、バイパス管5内の気相の作動流体を冷却する効率が上がる。よって、ウィック21により近い出口27から液相の作動流体をウィック21に供給できるため、作動流体の流量と流れる方向を速やかに安定させることができる。
図6は、第1実施形態のループ型ヒートパイプの動作時のフローチャートである。図6のフローチャートは、ループ型ヒートパイプが定常動作している状態、電子装置OFF工程、発熱体に余熱が残っている状態、開閉弁を閉じる工程、冷却器を動作させる工程、発熱体が常温の状態、冷却器を停止する工程、ループ型ヒートパイプ停止状態、電子装置ON工程、発熱体が発熱を開始した状態、開閉弁を開く工程、及びループ型ヒートパイプが定常動作している状態から成り立つ。図7A〜図7Dは、第1実施形態のループ型ヒートパイプの動作を説明する、ループ型ヒートパイプの模式図である。図6のフローチャートを、図7A〜図7Dを用いて説明する。なお、図1において説明した構成については説明を省略する。冷却対象の発熱体は図示していない。本説明において、ループ型ヒートパイプは、半導体素子(発熱体)を備える電子装置の半導体素子を冷却するため、吸熱部と半導体素子とは熱的に接続されている。制御部8は、開閉弁7、冷却器6のほか、電子装置と接続され、電子装置のON状態とOFF状態を検知する。制御部8は、半導体素子の温度を測定する温度計(図示せず)と接続され、半導体素子の温度を検知する。
図7Aは、図1Aと同様の図であり、定常動作中のループ型ヒートパイプを示す模式図である。ループ型ヒートパイプの定常動作中、外部から吸熱部1へ熱が供給され、作動流体が吸熱部1から、蒸気管3、放熱部2、液管4を通って、再び吸熱部1へ循環する。開閉弁7は制御部8により開いた状態とされ、冷却器6は制御部8により動作しない状態とされる。
以下、電子装置を停止後、ループ型ヒートパイプが半導体素子を冷却する機能を停止するまでの動作を説明する。まず、電子装置を停止する(S101)。半導体素子の発熱量は急激になくなるのではなく、余熱を持ちながら徐々に下がる。よって、電子装置の停止後暫くの間、吸熱部1の内部における作動流体の気化は続く。制御部8は電子装置のOFF状態を検知して、開閉弁7を閉じ(S102)、冷却器6を動作させる(S103)。図7Bは、開閉弁7を閉じ、冷却器6を動作させた後のループ型ヒートパイプを示す模式図である。電子装置が停止すると、半導体素子への電源供給がなくなる。電子装置OFFと同時に、開閉弁7を閉じることで蒸気管3を閉塞し、気相の作動流体が放熱部2へ移動するのを防ぐ。気相の作動流体はバイパス管5に敷設される強制冷却機構で冷却され、液相の作動流体になる。液相の作動流体は、吸熱部1へ流動し、ウィック(図示されない)と接触する。
次いで、制御部8は、半導体素子の温度が常温以下になったことを検知したとき、冷却器6を停止させる(S104)。図7Cは、冷却器停止後のループ型ヒートパイプを示す模式図である。このとき、吸熱部1の内部で、液相の作動媒体の気化は起こらず、ループ型ヒートパイプの半導体素子を冷却する機能は停止する。冷却器6を停止させる時期は上記に限定されず、例えば、電子装置を停止してから半導体装置の温度が常温に達するまでの時間を予め調べておき、制御部8は電子装置を停止してからその時間の経過後に冷却器6を停止させてもよい。
なお、図7Cにおいて、液管4の中には、気相の作動流体13と液相の作動流体14とが任意の位置に滞留している。これは、バイパス管5の内部における気相の作動流体が液化して減少する体積よりも、余熱により吸熱部1内で液相の作動流体が気化して増加する体積のほうが大きいときに、吸熱部1内から気相の作動流体と液相の作動流体とが混ざった状態で逆流するためである。
以下、電子装置を再起動後、ループ型ヒートパイプが半導体素子を冷却する機能を生じるまでの動作を説明する。まず、電子装置をON状態にする(S105)。半導体素子の温度は徐々に上昇する。制御部8は、半導体素子の温度が上昇を始めることを検知したとき、開閉弁7を開く(S106)。図7Dは、開閉弁7を開いた後のループ型ヒートパイプを示す模式図である。液相の作動流体を内部に含む吸熱部1は、半導体素子の温度の上昇に伴い加熱される。すると、吸熱部1内の液相の作動流体は気化し始める。気相の作動流体は、蒸気管3を通って放熱部2へ達し、液化される。液化した作動流体は液管3を通って吸熱部1内へ戻る。ループ型ヒートパイプは、上記作動流体の循環を繰り返す定常動作を行う。
なお、図7Dにおいて、蒸気管3の中に気相の作動流体13と液相の作動流体14とが混ざっている。半導体素子の温度が上昇を始めてまもなくは、吸熱部1において気相の作動媒体と液相の作動媒体とが混合しているため、蒸気管3の中に液相の作動媒体が混合する。吸熱部1の内部でウィック(図示せず)を境界として液相の作動流体と気相の作動流体とが分かれたあとは、常に気相の作動流体が蒸気管3の中へ流入する。
また、作動流体の流量と流れる方向を速やかに安定させる点から、上記電子装置の再起動中に、冷却器6を動作させてウィック21へ液相の作動流体を供給してもよい。
本発明の熱輸送デバイスの一実施形態として、ループ型ヒートパイプについて説明したが、本発明の熱輸送デバイスは作動流体の移動にポンプなどの外部動力を使用しない熱輸送デバイスであればよい。例えば、外部の熱を吸収する吸熱部と、熱を外部へ放出する放熱部と、外部エネルギーを用いてその吸熱部を冷却する強制冷却機構とを備え、内部に作動流体を封入した直管のヒートパイプ(内部に液相の作動流体を吸熱部へと送るためのウィックを備える)や、外部の熱を吸収する吸熱部と、熱を外部へ放出する放熱部と、外部エネルギーを用いてその吸熱部を冷却する強制冷却機構とを備え、内部に作動流体を封入した直管のサーモサイフォン(内部にウィックが設けられていない)は、上記実施形態において説明したように、配置や姿勢に関わらず、液相の作動媒体を吸熱部に存在させることができるので、冷却能力を発現することが可能である。図8は、本発明の第2実施形態として、直管のサーモサイフォンを示す模式図である。第2実施形態のサーモサイフォン201は、内部に作動流体が封入され、吸熱部1と、放熱部2と、吸熱部1の近くに設けた出口26及び出口27を備える直管202と、出口26及び出口27に両端接続された環状管35と、環状管35の途中に設けた冷却器6とを備える。冷却器6は、冷却器を動作させる制御部8に接続されている。環状管35は、冷却器6により冷却されうる。環状管35が冷却されると、その内部で気相の作動流体が液相へ層変化する。液化した作動流体は、出口27近傍の気圧と出口26近傍の気圧との差や、重力によって、吸熱部1へ移動する。よって吸熱部1がドライアウト状態になるのを防ぐことができる。
第2実施形態のサーモサイフォンは、通常、吸熱部1が放熱部2よりも下部に位置するように実装される。吸熱部1が放熱部2よりも下部に位置するとき、放熱部2で液化した作動流体は重力によって吸熱部1へ移動する。
例えば、第2実施形態のサーモサイフォンが可搬電子装置などの重力に対して常に一定の向きで使用されるとは限らない電子装置に実装されるとき、吸熱部1が放熱部2よりも上部に位置する場合がある。このような場合、冷却器6を動作させ環状管5の内部を冷却することにより環状管5内部の気相の作動流体を液化させる。液化した作動流体は重力によって吸熱部1へ移動する。
また、上記実施形態のループ型ヒートパイプの吸熱部内にウィックが設けられていないループ型サーモサイフォンにおいても、本発明の実施形態によるバイパス管を利用することで、配置や姿勢に関わらず、液相の作動媒体を吸熱部に存在させることができるので、冷却能力を発現することが可能である。また、ループ型の熱輸送デバイスにおいて、定常動作時に熱輸送に用いられる環状の流路は、例えば自励振動型ヒートパイプのように、複数の吸熱部及び/又は放熱部を備えていてもよい。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1 吸熱部
2 放熱部
3 蒸気管
4 液管
5 バイパス管
6 冷却器
7 開閉弁
8 制御部
9 環状経路
13 気相の作動媒体
14 液相の作動媒体
20 ケース
21 ウィック
22 液供給通路
23 蒸気通路
25 入口
26 出口
27 出口
28 シール部材
35 環状管
101 ループ型ヒートパイプ
201 サーモサイフォン
202 直管

Claims (3)

  1. 液相と気相の作動媒体を内部に含む熱輸送デバイスにおいて、
    前記作動媒体に外部から吸収した熱を与える吸熱部と、
    前記作動媒体から奪った熱を外部へ放出する放熱部と、
    前記吸熱部と前記放熱部との間で、作動時に、前記気相の作動媒体を前記吸熱部から前記放熱部へ輸送する蒸気流路と、前記液相の作動媒体を前記放熱部から前記吸熱部へ輸送する液流路とを備え、前記作動媒体を還流可能とする環状構造と、
    前記蒸気流路内の前記気相の作動媒体の流れを制御する開閉装置と、前記蒸気流路の前記開閉装置と前記吸熱部との間の部分と前記吸熱部とを接続する管と、前記管内の前記気相の作動媒体を冷却する冷却器とを備え、前記吸熱部もしくはその近傍に設けられ、前記気相の作動媒体を冷却し前記吸熱部に前記液相の作動媒体を生じさせる強制冷却機構と、
    を有することを特徴とする熱輸送デバイス。
  2. 前記吸熱部は、作動時に前記液流路から前記液相の作動媒体を流入する入口と、作動時に前記気相の作動媒体を流出する出口と、該入口と該出口とを隔て、前記液相の作動媒体を浸透可能なウィックとを備えることを特徴とする請求項1に記載の熱輸送デバイス。
  3. 発熱体と、
    液相と気相の作動媒体を内部に含む熱輸送デバイスであって、前記作動媒体に前記発熱体から吸収した熱を与える吸熱部と、前記作動媒体から奪った熱を外部へ放出する放熱部と、前記吸熱部と前記放熱部との間で、作動時に、前記気相の作動媒体を前記吸熱部から前記放熱部へ輸送する蒸気流路と、前記液相の作動媒体を前記放熱部から前記吸熱部へ輸送する液流路とを備え、前記作動媒体を還流可能とする環状構造と、前記吸熱部もしくはその近傍に設けられ、前記気相の作動媒体を冷却し前記吸熱部に前記液相の作動媒体を生じさせ、前記蒸気流路内の前記気相の作動媒体の流れを制御する開閉装置と、前記蒸気流路の前記開閉装置と前記吸熱部との間の部分と前記吸熱部とを接続する管と、前記管内の前記気相の作動媒体を冷却する冷却器とを備えた強制冷却機構と、を有する熱輸送デバイスと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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