JP5302036B2 - 円筒状ワーク切断装置 - Google Patents

円筒状ワーク切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5302036B2
JP5302036B2 JP2009028416A JP2009028416A JP5302036B2 JP 5302036 B2 JP5302036 B2 JP 5302036B2 JP 2009028416 A JP2009028416 A JP 2009028416A JP 2009028416 A JP2009028416 A JP 2009028416A JP 5302036 B2 JP5302036 B2 JP 5302036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical workpiece
laser beam
cooling medium
holding member
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009028416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010184246A (ja
Inventor
克幸 中島
大介 越野
章宏 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009028416A priority Critical patent/JP5302036B2/ja
Priority to US12/686,632 priority patent/US8487207B2/en
Priority to EP10150762A priority patent/EP2216127B1/en
Priority to AT10150762T priority patent/ATE522314T1/de
Priority to CN2010101153862A priority patent/CN101797664B/zh
Publication of JP2010184246A publication Critical patent/JP2010184246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5302036B2 publication Critical patent/JP5302036B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/08Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
    • B23K26/0823Devices involving rotation of the workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/38Removing material by boring or cutting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K37/00Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
    • B23K37/04Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups for holding or positioning work
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/04Tubular or hollow articles
    • B23K2101/06Tubes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、金属製の円筒状ワークをレーザ光の作用下に切断して複数個の金属リングを形成する円筒状ワーク切断装置に関する。
自動車の無段変速機に採用される動力伝達用ベルトとしては、複数の金属リングを積層した積層リングが用いられる。この種の積層リングを構成する前記金属リングは、例えば、特許文献1に記載されるように、先ず、矩形状の金属製薄板の両端縁を接合して円筒状のドラム(円筒状ワーク)を形成し、次に、前記ドラムを所定幅で輪切り状に切断することによって作製される。
ここで、ドラムを切断する切断手段としては、従来から、砥石や刃具等のカッタが主に採用されているが、一方においては、特許文献2、3に示されるようにレーザ光を採用する試みがなされている。
特開2005−297074号公報 特公昭63−53912号公報 実開昭59−62879号公報
レーザ光による切断を行った場合、ドラムにレーザ光が照射されることに伴ってドラムの温度が上昇する。レーザ光は比較的高温であるため、ドラムにおいては、レーザ光の照射位置から比較的離間した位置でも温度が上昇し、このために溶融するに至ることがある。
溶融した部位は、再凝固することによってドロスと指称される塊となる。すなわち、ドラムは、このドロスによって突部が***したような形状となる。このような事態が生じると、切断によって作製された金属リング同士を積層することが困難となる。ドロスが金属リングに干渉して押圧するために、積層し得ない箇所が生じるからである。
このような不都合を回避するためには、ドロスを除去する後加工を行うようにすればよい。しかしながら、このように後加工を実施する場合、積層リングを得るための作業工数が増加するので、生産効率の低下を招いてしまう。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ドロスの発生量を低減することが可能な円筒状ワーク切断装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、回転動作可能な保持部材に保持された金属製の円筒状ワークをレーザ光の作用下に切断することで複数個の金属リングを形成する円筒状ワーク切断装置であって、
前記保持部材は、前記円筒状ワークの貫通孔に通された際、その側壁で前記円筒状ワークを冷却する冷やし金として機能するとともに、該保持部材の内部に、冷却媒体が流通する冷却媒体用通路が前記側壁の長手方向に沿って形成され、
前記冷却媒体が、前記冷却媒体通路から分岐して前記側壁の外表面に向かって延在し且つ前記側壁の外表面で開口した複数本の分岐路を介して前記側壁の外表面と前記円筒状ワークの内周壁との間に到達することで、レーザ光によって切断される前記円筒状ワークを冷却することを特徴とする。
このような構成とすることにより、円筒状ワークを効率よく冷却することができる。すなわち、レーザ光が照射された部位は該レーザ光によって加熱され、一方、それ以外の部位は、熱伝導によって温度が上昇することが回避される。従って、切断する部位以外の部位が溶融することが回避され、このため、溶融金属の発生量、ひいてはドロスの発生量を著しく低減することができる。
なお、レーザ光の照射部位は、分岐路の位置に対応させることが好ましい。すなわち、レーザ光を照射するレーザ光照射手段を分岐路の位置で停止させ、この停止位置で、レーザ光によって前記円筒状ワークを切断することが好ましい。
この場合、切断が終了することに伴って分岐路が露呈するので、該分岐路まで到達した冷却媒体が速やかに漏出する。従って、たとえ溶融金属やドロスが発生した場合であっても、これら溶融金属ないしドロスは、冷却媒体に同伴されて外部に除去される。このため、溶融金属ないしドロスが切断箇所等に残留することを回避することができる。
また、円筒状ワークをレーザ光によって切断する際、保持部材を740〜2000m/分の周速で回転動作させることが好ましい。この場合、円筒状ワークを切断するに十分なエネルギを付与することができるとともに、昇華金属ガスの発生量を多く且つ溶融金属の発生量を少なくすることが可能となるからである。
さらに、円筒状ワークが切断される際に切断箇所から漏出する冷却媒体を吸引する吸引手段を設けることが好ましい。吸引を行うことにより、冷却媒体、ひいては、この冷却媒体に含まれる溶融金属ないしドロスを切断箇所から除去することが一層容易となる。
この場合、搬送媒体吐出手段をさらに設け、この搬送媒体吐出手段から搬送媒体を吐出することで、切断箇所から漏出する冷却媒体を吸引手段に指向して搬送することが好ましい。これにより、冷却媒体や、該冷却媒体に含まれる溶融金属ないしドロスを切断箇所から一層効率よく除去することが可能となる。
本発明によれば、回転動作可能な保持部材を、円筒状ワークを冷却する冷やし金として機能させると同時に、該保持部材の内部に形成された冷却媒体用通路を介して円筒状ワークに冷却媒体を到達させるようにしている。これにより円筒状ワークが効率よく冷却されるので、溶融金属が過度に発生することを回避することができるとともに、溶融金属を源とするドロスが発生することも抑制することができる。
本実施の形態に係る円筒状ワーク切断装置の一部断面側面図である。 図1の円筒状ワーク切断装置の一部断面平面図である。 図1の円筒状ワーク切断装置の正面図である。 図1の円筒状ワーク切断装置を構成する吐出ノズルと吸引ノズルを示す要部拡大正面図である。 加工ヘッドが移動した状態を示す要部拡大側面図である。
以下、本発明に係る円筒状ワーク切断装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る円筒状ワーク切断装置10の一部断面側面図であり、図2は、その上方からの一部断面平面図である。この円筒状ワーク切断装置10は、円筒状ワークWの貫通孔に通されてモータ12の作用下に回転動作する保持部材14と、前記円筒状ワークWの所定位置に対してレーザ光Lを照射するレーザ光照射手段としての加工ヘッド15とを有する。
図1に示すように、該円筒状ワーク切断装置10を構成する基台16は、作業ステーションの床18(図1参照)上に設置されている。この基台16には、平板形状の連結部材19を介して2枚の支柱部材20a、20b(図2参照)が立設されており、該2枚の支柱部材20a、20bにはモータ12が連結固定されている。なお、図では、支柱部材20bのみを示している。
モータ12の回転軸22には、ジョイント24が外嵌されている。このジョイント24には、内筒部材26の端部に設けられた軸部28が嵌合されており、このため、前記内筒部材26は、モータ12の作用下に回転動作を開始する。
内筒部材26は、小径部30と大径部32を有し、前記軸部28は小径部30に連設されている。また、小径部30には、管継手用ソケット34が外嵌されている。
この場合、管継手用ソケット34には、小径部30を中心とし、互いに45°の角度をなすようにして離間した8個の継手部36が放射状に形成されている。継手部36の各々には、冷却媒体を導入するための配管が設けられた管継手(いずれも図示せず)が接続される。
一方、小径部30には、互いに45°の角度をなすようにして離間し、且つ小径部30の外表面から中心に向かうようにして放射状に形成された導入孔38が形成される。各導入孔38は、小径部30から大径部32と小径部30との境界を若干超える箇所にわたって形成された第1内孔40に連通する。従って、内筒部材26が回転動作する際、継手部36と導入孔38が同位相となったとき、継手部36と第1内孔40とが導入孔38を介して連通する。
大径部32は、外筒部材42に囲繞されている。なお、大径部32と外筒部材42との間にはベアリング44が介在され、このため、内筒部材26が回転動作することに追従して外筒部材42が回転動作することが防止される。
大径部32は、中空体として構成されている。すなわち、大径部32の内部には、前記第1内孔40に比して大径の第2内孔46が形成されている。
この第2内孔46における保持部材14に臨む側の端面は円形状に開口しており、この開口からは、その一端部が第1内孔40に挿入された中空軸部材50が突出している。さらに、この開口には、中空な保持部材14を構成するフランジ部52に突出形成された環状突起部54が挿入される。
フランジ部52に形成された貫通孔56には、閉塞部材58の小径な閉塞部60が嵌合されている。この閉塞部60には有底穴62が形成され、前記開口から突出した中空軸部材50の先端部はこの有底穴62に嵌合されている。
中空軸部材50において、有底穴62に嵌合された先端部には、図1及び図2に示すように、その内周壁から外周壁に向かうようにして複数個(例えば、8個)の導出孔64が貫通形成されている。これら導出孔64は、前記閉塞部60の内部に形成された複数個(例えば、8個)の連通路66の各々に連通する。
図1及び図2に示すように、保持部材14は、前記フランジ部52と、該フランジ部52の一端面に環状に突出形成された側壁部68とを有し、このため、有底の中空円筒体形状をなす。この中のフランジ部52は、前記閉塞部材58を構成する大径なディスク形状部70と、前記内筒部材26の端面との間に介装され、且つ連結ボルト72を介して内筒部材26に保持されている。このため、内筒部材26が回転動作を開始することに追従し、保持部材14も回転動作を開始する。
フランジ部52の内部には、その半径方向に沿って延在するようにして複数個(例えば、8個)の第1冷却媒体通路74が放射状に形成されており、一方、保持部材14の側壁部68には、その長手方向に沿って延在する複数個(例えば、8個)の第2冷却媒体通路76(冷却媒体用通路)が形成されている。すなわち、第1冷却媒体通路74と第2冷却媒体通路76は、互いに略直交する。
保持部材14には、さらに、第2冷却媒体通路76に連通し、且つ側壁部68の外表面で開口した複数個の分岐路78が形成される。すなわち、分岐路78は、図1〜図3に示すように、第2冷却媒体通路76に略直交して延在し、側壁部68の外表面で開口する。また、第2冷却媒体通路76の開口端部は、シール部材80によってシールされる(図1及び図2参照)。
以上の構成において、円筒状ワークWの外周壁の近傍には、図4に示すように、吐出機構を構成してアルゴンガスや窒素ガス、又は圧縮エア等を吐出する吐出ノズル82と、吸引機構を構成して吸引作用を営む吸引ノズル84とが互いに対向するようにして配置される。
本実施の形態に係る円筒状ワーク切断装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
無段変速機に用いられる動力伝達用ベルトを作製するための金属リングを製造するに当たっては、矩形状の金属製薄板を切り出し、この矩形状の金属製薄板を湾曲して端部同士を接合することで円筒形状体である円筒状ワークWを得る。なお、金属製薄板としては、その厚みが0.3〜0.35mm程度のものが一般的に使用される。また、金属製薄板は、好適にはマルエージング鋼からなる。
円筒状ワークWを切断するに際しては、はじめに、保持部材14の側壁部68が円筒状ワークWの貫通孔に通される。側壁部68と円筒状ワークWの内周壁との間には、若干のクリアランスが形成される。
この状態で、先ず、モータ12が駆動される。この駆動に伴い、該モータ12の回転軸22が回転動作を開始する。この回転動作に追従し、軸部28がジョイント24に嵌合された内筒部材26、及び該内筒部材26に支持された保持部材14が回転動作し始める。モータ12の回転駆動力は、好ましくは、保持部材14の回転速度が740〜2000m/分の周速となるように設定される。なお、上記したように、内筒部材26と外筒部材42との間にはベアリング44が介在されているので、外筒部材42が回転動作することはない。また、管継手用ソケット34が回転動作することもない。
同時に、前記吐出機構及び前記吸引機構が駆動され、吐出ノズル82から圧縮エア等(搬送媒体)が吐出されるとともに、吸引ノズル84を介しての吸引が開始される。吐出ノズル82と吸引ノズル84とが互いに対向しているので、圧縮エア等は、吸引ノズル84に向かって流通する。
次に、円筒状ワーク切断装置10の内部に冷却媒体が供給される。具体的には、冷却媒体は、図示しない前記管継手に設けられた配管を経由して、管継手用ソケット34の継手部36に到達する。そして、回転動作する内筒部材26における導入孔38の位置と、継手部36の位置とが一致したとき、換言すれば、導入孔38と継手部36とが同位相となったとき、冷却媒体が導入孔38を通過して第1内孔40に到達する。
冷却媒体は、さらに、第1内孔40、中空軸部材50の内部、導出孔64、連通路66、第1冷却媒体通路74、第2冷却媒体通路76及び分岐路78を経由し、該分岐路78から導出される。そして、保持部材14の側壁部68と円筒状ワークWの内周壁との間のクリアランスにおいて膜を形成する。その一方で、このようにして保持部材14の側壁部68に冷却媒体が到達することにより、保持部材14の側壁部68が冷却効率に優れた冷やし金として機能する。
なお、冷却媒体は、水等の液体であってもよいし、圧縮エア等の気体であってもよいが、冷却効率が良好であり且つ低コストであることから、水が好適である。この場合、保持部材14の側壁部68と円筒状ワークWの内周壁との間には液膜が形成される。以降においては、液膜が形成される場合を例として説明する。
次に、加工ヘッド15から円筒状ワークWに向けてレーザ光Lが照射される。本実施の形態においては、レーザ光Lが照射される部位と、分岐路78の位置とが略合致する。
円筒状ワークWにおけるレーザ光Lが入射した部位は、温度が上昇して溶融し、円筒状ワークWから切り離される。すなわち、金属リングとして切断される。この溶融に際しては、円筒状ワークWから、その材質である金属(例えば、マルエージング鋼)が昇華することに伴い、昇華金属ガスが発生する。なお、円筒状ワークWの材質がマルエージング鋼以外の金属、例えば、ステンレス鋼やその他の金属であっても、上記と同様に昇華金属ガスが発生することは勿論である。
この切断の際、保持部材14の回転速度が740〜2000m/分であると、円筒状ワークWが切断するに十分なエネルギが付与される。すなわち、円筒状ワークWを容易に切断することができる。また、回転速度がこの範囲である場合、単位時間当たりの昇華金属ガスの発生量が多くなる一方、単位時間当たりの溶融金属の発生量が少ない。この理由は、以下の通りである。
円筒状ワークWが回転しているため、レーザ光Lは、該円筒状ワークWの同一部位に対して断続的に入射する。レーザ光Lが入射した部位は、円筒状ワークWの回転に伴って該レーザ光Lから離間するからである。
ここで、一般的なレーザ光Lのエネルギ密度は、スポット幅の中央で高く、端部で低くなる。すなわち、レーザ光Lには、エネルギ密度に分布がある。このため、円筒状ワークWにおいて、スポット幅の中央が入射した部位は昇華が起こり易く、一方、端部が入射した部位では昇華が起こり難くなる。
回転速度が上記の範囲内であると、スポット幅の中央(高エネルギ密度)が入射した部位は瞬時に昇華して昇華金属ガスとなる。一方、端部(低エネルギ密度)が入射した部位は、温度は上昇するものの、概ね融点未満である。該部位は、円筒状ワークWの回転に伴ってレーザ光Lから離間し、これにより温度が上昇することが回避されるので、該部位の温度が融点を上回ることは困難である。このため、溶融金属が発生し難くなる。このため、ドロスが発生することが回避される。
なお、この部位は、円筒状ワークWの回転数が2回転目ないしそれ以降となったときに、レーザ光Lのスポット幅の中央が入射されることで昇華する。これにより、上記したように、円筒状ワークWが切断されて金属リングが得られる。
また、発生した昇華金属ガスの略全部を吸引ノズル84によって吸引することが可能となるので、該昇華金属ガスが円筒状ワークWに付着すること、ひいてはドロスが発生することが回避される。
また、保持部材14の側壁部68は、冷却媒体(水)が供給されることで効率的な冷やし金として機能している。このため、円筒状ワークWにおけるレーザ光Lが照射された部位以外の部位の温度が上昇することが回避され、結局、この部位が溶融することが回避されるとともに該部位にドロスが発生することが回避される。
しかも、本実施の形態においては、保持部材14の側壁部68と円筒状ワークWの内周壁との間に液膜が形成されている。従って、仮に溶融金属やドロスが発生したとしても、これら溶融金属ないしドロスは、液膜に吸着される。
円筒状ワークWが切断されると、レーザ光Lの照射部位と分岐路78の位置とが略一致しているため、分岐路78が露呈するとともに液膜が外部に漏出する。その後、この液膜は、遠心力によって飛散する。保持部材14が回転動作しているからである。
この液膜には、上記したように溶融金属ないしドロスが含まれる。すなわち、溶融金属ないしドロスが発生したとしても、これら溶融金属ないしドロスは、切断箇所から効率よく除去される。
この場合、吐出ノズル82から圧縮エア等が吐出されるとともに、吸引ノズル84を介しての吸引が行われている。圧縮エア等が吸引ノズル84に指向して流通しているので、液膜は、圧縮エア等に搬送されて吸引ノズル84に向かう。このことから諒解されるように、圧縮エア等は、液膜を吸引ノズル84に向かって搬送する搬送媒体として機能し、これにより、液膜が効率よく除去される。
勿論、レーザ光Lによる切断に際して切断箇所に発生する昇華金属ガスや溶融金属等も圧縮エア等によって吸引ノズル84に搬送される。このため、切断箇所が清浄に保たれる。
このようにして1つの金属リングが得られた後、図5に示すように、加工ヘッド15が移動し、円筒状ワークWの別部位に対してレーザ光Lを照射する。この場合においても、加工ヘッド15は分岐路78の位置に対応する位置に移動し、その後、上記と同様にして円筒状ワークWの切断が営まれる。
なお、上記した実施の形態においては、冷却媒体として水を用いた場合を例示して説明しているが、圧縮エア等の気体を用いるようにしてもよい。この場合、上記した液膜に代替して気膜が形成されるが、この気膜も溶融金属ないしドロスを効率的に切断箇所から除去する機能を営む。
また、吐出ノズル82から吐出される搬送媒体は、水等の液体であってもよい。この場合、切断箇所を一層効率よく冷却することが可能となるとともに、切断箇所を一層清浄に保つことができるという利点が得られる。
さらに、保持部材14は、中実なものであってもよい。
さらにまた、レーザ光Lの照射位置を分岐路78の位置に対応させる必要は特にない。レーザ光Lの照射位置と分岐路78の位置が一致していない場合であっても、液膜や気膜の漏出が妨げられることは特にないからである。
10…円筒状ワーク切断装置 12…モータ
14…保持部材 15…加工ヘッド
26…内筒部材 34…管継手用ソケット
38…導入孔 40…第1内孔
42…外筒部材 46…第2内孔
50…中空軸部材 58…閉塞部材
64…導出孔 66…連通路
68…側壁部 74…第1冷却媒体通路
76…第2冷却媒体通路 78…分岐路
82…吐出ノズル 84…吸引ノズル

Claims (5)

  1. 回転動作可能な保持部材に保持された金属製の円筒状ワークをレーザ光の作用下に切断することで複数個の金属リングを形成する円筒状ワーク切断装置であって、
    前記保持部材は、前記円筒状ワークの貫通孔に通された際、その側壁で前記円筒状ワークを冷却する冷やし金として機能するとともに、該保持部材の内部に、冷却媒体が流通する冷却媒体用通路が前記側壁の長手方向に沿って形成され、
    前記冷却媒体が、前記冷却媒体通路から分岐して前記側壁の外表面に向かって延在し且つ前記側壁の外表面で開口した複数本の分岐路を介して前記側壁の外表面と前記円筒状ワークの内周壁との間に到達することで、レーザ光によって切断される前記円筒状ワークを冷却することを特徴とする円筒状ワーク切断装置。
  2. 請求項1記載の装置において、前記レーザ光を照射するレーザ光照射手段は、前記複数本の分岐路の位置で停止し、この停止位置で、レーザ光によって前記円筒状ワークを切断することを特徴とする円筒状ワーク切断装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、前記円筒状ワークをレーザ光によって切断する際に前記保持部材が740〜2000m/分の周速で回転動作することを特徴とする円筒状ワーク切断装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、前記円筒状ワークが切断される際に切断箇所から漏出する前記冷却媒体を吸引する吸引手段を備えることを特徴とする円筒状ワーク切断装置。
  5. 請求項4記載の装置において、切断箇所から漏出する前記冷却媒体を前記吸引手段に指向して搬送する搬送媒体を吐出する搬送媒体吐出手段を備えることを特徴とする円筒状ワーク切断装置。
JP2009028416A 2009-02-10 2009-02-10 円筒状ワーク切断装置 Expired - Fee Related JP5302036B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009028416A JP5302036B2 (ja) 2009-02-10 2009-02-10 円筒状ワーク切断装置
US12/686,632 US8487207B2 (en) 2009-02-10 2010-01-13 Apparatus and method for cutting hollow cylindrical workpiece
EP10150762A EP2216127B1 (en) 2009-02-10 2010-01-14 Apparatus and method for cutting hollow cylindrical workpiece with a chilled/cooled rotatable workpiece holder
AT10150762T ATE522314T1 (de) 2009-02-10 2010-01-14 Vorrichtung und verfahren zum schneiden eines hohlen zylindrischen werkstücks mit einem drehbar gekühlten halter
CN2010101153862A CN101797664B (zh) 2009-02-10 2010-02-10 用于切割中空圆筒形工件的设备和方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009028416A JP5302036B2 (ja) 2009-02-10 2009-02-10 円筒状ワーク切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010184246A JP2010184246A (ja) 2010-08-26
JP5302036B2 true JP5302036B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=42103845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009028416A Expired - Fee Related JP5302036B2 (ja) 2009-02-10 2009-02-10 円筒状ワーク切断装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8487207B2 (ja)
EP (1) EP2216127B1 (ja)
JP (1) JP5302036B2 (ja)
CN (1) CN101797664B (ja)
AT (1) ATE522314T1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5513923B2 (ja) * 2010-02-16 2014-06-04 本田技研工業株式会社 金属リングの製造方法
JP5519316B2 (ja) * 2010-02-16 2014-06-11 本田技研工業株式会社 円筒状ワーク切断装置
US10052718B2 (en) 2011-02-10 2018-08-21 Honda Motor Co., Ltd. Cylindrical workpiece cutting apparatus
JP5764344B2 (ja) * 2011-02-14 2015-08-19 本田技研工業株式会社 円筒状ワーク切断装置
WO2012111213A1 (ja) * 2011-02-14 2012-08-23 本田技研工業株式会社 金属リング製造方法及びその装置
KR101298656B1 (ko) * 2011-03-30 2013-08-21 한국지역난방공사 전단제어링을 구비하는 지역난방 열배관용 이형관
CN104220608A (zh) * 2012-03-28 2014-12-17 丰田自动车株式会社 环形金属环的制造方法及制造装置以及环形金属环
JP5969850B2 (ja) * 2012-07-27 2016-08-17 本田技研工業株式会社 円筒状ワーク切断装置及びその清掃方法
JP6653113B2 (ja) * 2013-08-23 2020-02-26 大同特殊鋼株式会社 疲労特性に優れたマルエージング鋼
DE102014005562A1 (de) * 2014-04-15 2015-10-15 H & T Marsberg Gmbh & Co. Kg Schneiden zylindrischer Hohlkörper
CN104325218B (zh) * 2014-10-24 2016-02-03 宝钛集团有限公司 一种精密钛焊管激光切割装置及方法
US20200316734A1 (en) * 2016-05-18 2020-10-08 Gary Francoeur A milling and laser drilling system
CN109605076B (zh) * 2018-12-13 2024-01-19 辽宁中惟重工科技有限公司 一种角钢钻孔设备

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3206180A (en) * 1962-05-22 1965-09-14 Grubish Stephan Anthony Pipe cutting machine
JPS57177896A (en) * 1981-04-27 1982-11-01 Toshiba Corp Cutter for tubular body by laser beam
JPS5962879A (ja) * 1982-10-04 1984-04-10 Canon Inc カラ−プリンタ装置
JPS5962879U (ja) 1982-10-22 1984-04-25 株式会社東芝 レ−ザ光による管体の切断装置
JPH035381Y2 (ja) * 1984-11-14 1991-02-12
JPS6353912A (ja) 1986-08-22 1988-03-08 株式会社村田製作所 セラミツク積層体の内部電極形成方法
US5073694A (en) * 1991-02-21 1991-12-17 Synthes (U.S.A.) Method and apparatus for laser cutting a hollow metal workpiece
US5424508A (en) * 1994-01-06 1995-06-13 Xerox Corporation Laser ablation system
JPH1099978A (ja) * 1996-09-27 1998-04-21 Hitachi Ltd レーザー加工装置
JPH1190661A (ja) * 1997-09-24 1999-04-06 Olympus Optical Co Ltd レーザ加工方法とその装置
EP1334788B1 (en) * 2000-10-05 2012-08-01 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Cutting device for sheet metal drum
ATE327071T1 (de) * 2003-03-05 2006-06-15 Trumpf Werkzeugmaschinen Gmbh Kühl- und/oder spüllanze einer laserbearbeitungsmaschine und verfahren zum absaugen von partikeln, gasen oder dämpfen bei einer laserbearbeitung
JP3989418B2 (ja) * 2003-08-04 2007-10-10 本田技研工業株式会社 金属製薄板ドラムの保持装置
JP4249648B2 (ja) 2004-04-06 2009-04-02 本田技研工業株式会社 金属製薄板ドラムの切断装置
DE502006002610D1 (de) * 2006-11-16 2009-02-26 Trumpf Laser & Systemtechnik Maschinelle Anordnung zum schneidenden Bearbeiten von Rohren mittels eines Schneidstrahls

Also Published As

Publication number Publication date
ATE522314T1 (de) 2011-09-15
EP2216127B1 (en) 2011-08-31
CN101797664B (zh) 2013-04-10
EP2216127A1 (en) 2010-08-11
US20100200551A1 (en) 2010-08-12
US8487207B2 (en) 2013-07-16
CN101797664A (zh) 2010-08-11
JP2010184246A (ja) 2010-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5302036B2 (ja) 円筒状ワーク切断装置
WO2009091020A1 (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP4630692B2 (ja) レーザー加工方法
TWI660132B (zh) 滾珠螺桿之堆焊方法、螺桿軸之製造方法、螺桿裝置之製造方法、機械之製造方法、及車輛之製造方法
JP5519316B2 (ja) 円筒状ワーク切断装置
JP6115653B2 (ja) タービン軸におけるシャフトとインペラとの溶接方法、タービン軸、および、溶接装置
JP5513923B2 (ja) 金属リングの製造方法
WO2018154737A1 (ja) インペラの製造方法
CN103358016B (zh) 激光加工方法
KR101444849B1 (ko) 회전 기계의 회전부 제조 방법
JP2011167701A5 (ja)
JP2014100720A (ja) 金属リングの製造方法及びその装置
JP2019098346A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2008080340A (ja) ワーク固定保持装置及びこれを用いたワーク溶接方法
JP5262364B2 (ja) 熱処理装置、熱処理方法、及び、複合加工機
KR101795853B1 (ko) 실링장치 및 이를 구비한 공작기계
CN111390397A (zh) 一种保温杯管体的切割方法及装置
JP2014225519A (ja) 加工方法
WO2016000529A1 (zh) 一种高速脉动式车削加工方法及实现该方法的装置
JP2010082712A (ja) 加工装置及び加工方法
JP2011152546A (ja) レーザ加工ヘッドおよびレーザ加工方法
JP5969850B2 (ja) 円筒状ワーク切断装置及びその清掃方法
CN214079795U (zh) 一种快速降温的平行交换式台激光切割机
CN218416034U (zh) 一种电动刀架及机器人
CN207914810U (zh) 一种板材激光切割装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5302036

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees