JP2014100720A - 金属リングの製造方法及びその装置 - Google Patents

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Katsuyuki Nakajima
克幸 中島
Akinori Higuchi
章憲 樋口
Kazuyuki Mita
和之 三田
Takehisa Kimura
剛久 木村
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Abstract

【課題】金属製の円筒状ワーク(ドラム)に対してレーザ光を照射することで輪切り状に切断する工程において生じるスパッタを、前記円筒状ワークを保持する保持部材から除去する。
【解決手段】金属リング製造装置10は、側壁に長手方向通路76及び周回方向通路78が形成された保持治具16を有する。該側壁に保持された円筒状ワークWが切断される際、周回方向通路78に流入した溶融飛散物、又は該溶融飛散物が固化したスパッタは、該周回方向通路78に供給される流体(例えば、圧縮エア)によって除去される。すなわち、前記流体によって保持治具16の清掃がなされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属製の円筒状ワークをレーザ光の作用下に切断して複数個の金属リングを得る金属リングの製造方法及びその装置に関する。
自動車の無段変速機に採用される動力伝達用ベルトとしては、複数の金属リングを積層した積層リングが用いられる。この種の積層リングを構成する前記金属リングは、例えば、先ず、矩形状の金属製薄板の両端縁を溶接して円筒状のドラム(円筒状ワーク)を形成し、次に、前記ドラムを所定幅で輪切り状に切断することによって作製される。場合によっては、前記の溶接の後、ドラムの内部品質を向上させることを目的として溶体化処理が行われることもある。
ここで、ドラムを切断する切断手段としては、従来、砥石や刃具等のカッタが主に採用されているが、特許文献1、2に示されるようにレーザ光が採用される(すなわち、レーザ加工が行われる)こともある。
レーザ加工を行う場合、ドラム等の被切断物は、レーザ光が照射されることによって溶融する。すなわち、ドロスと指称される溶融物が生じてしまう。
特許文献1においては、被切断物の内部から切断部を通じて流出するアシストガスによってドロスを被切断物の外部に押し流し、さらに、該ドロスを、被切断物の表面を切断部の内側から外側、又は切断部の外側から内側へと流れるアシストガスによって吹き飛ばすことが提案されている。特許文献1によれば、これによりドロスが被切断物に付着することが回避される、とのことである。
また、特許文献2記載の技術では、略円筒形状をなし且つ縮径・拡径可能なドラム保持治具の側壁に、周回方向に沿って延在する環状溝を、長手方向に沿って複数本形成するようにしている。レーザ光は、レーザ光照射手段が各環状溝の上方に位置したときに照射される。このためにドロスが前記環状溝に捕捉されるので、ドラムにドロスが発生することが抑制される。
特開2002−35973号公報 特開2011−167702号公報
特許文献2記載の装置における環状溝に捕捉されたドロスは、該環状溝内で固化する(以下、固化物を「スパッタ」という)。従って、ドロスの捕捉位置がワーク保持治具の側壁に近接していると、スパッタの一部が環状溝から露出してドラムに当接する可能性がある。このような事態が発生すると、ドラムを略真円形状に矯正するべく前記ワーク保持治具が拡径した際、ドラムが内壁側からスパッタに押圧されることがある。この場合、ドラムを略真円形状に矯正することが困難となる。また、前記の当接の際にスパッタによってドラムに傷が入る懸念もある。
なお、特許文献1記載の技術は肉厚のパイプに孔を形成する穿孔加工であり、ドラムから金属リングを切り出すものではない。すなわち、ドラム保持治具を拡径することで被切断物を略真円形状に矯正するものではなく、従って、上記した不具合が生じることもない。結局、特許文献1を参照しても、上記の不具合を回避し得る方策を見出すことはできない。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ドラムを略真円形状に矯正することが容易であり、しかも、ドラムに傷が入る懸念を払拭し得る金属リングの製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、金属製の円筒状ワークを、レーザ光照射手段から照射されたレーザ光によって切断することで複数個の金属リングを形成する金属リング製造装置であって、
その側壁が前記円筒状ワークの貫通孔に通されたとき、前記側壁が該貫通孔の内壁に対して接近する方向に変位して該内壁を押圧することで前記円筒状ワークを略真円形状に矯正するとともに該円筒状ワークを保持する中空の保持治具と、
前記レーザ光照射手段がレーザ光を照射することで前記円筒状ワークを切断する際に発生し、前記保持治具の内部に進入した溶融金属又はその凝固物を除去するための流体を供給する保持治具清掃機構と、
を備えることを特徴とする。
この構成においては、保持治具の内部に進入した溶融飛散物(溶融金属)や、それが固化して生じたスパッタ(凝固物)が、流体に押圧されることで保持治具から押し剥がされる。すなわち、除去される。これにより、保持治具の内部を容易に清掃することができる。
従って、スパッタの一部が環状溝から露出することが回避される。このため、スパッタが円筒状ワーク(ドラム)に当接することが回避されるので、円筒状ワークを略真円形状に矯正することが容易である。また、スパッタによって円筒状ワークに傷が入る懸念を払拭することもできる。
保持治具としては、例えば、側壁に周回方向に沿って延在する周回方向通路と、長手方向に沿って延在するとともに前記周回方向通路に連通する長手方向通路とが形成されたものを用いることができる。この場合、レーザ光照射手段は、前記周回方向通路の位置で停止してレーザ光を照射することにより、円筒状ワークを切断する。
従って、溶融金属は前記周回方向通路に進入する。すなわち、この場合、周回方向通路に進入した溶融金属又はその凝固物を除去することになる。このためには、前記保持治具清掃機構から供給された前記流体を、前記長手方向通路を流通させて前記周回方向通路に分配すればよい。
また、本発明は、金属製の円筒状ワークを、レーザ光照射手段から照射されたレーザ光によって切断することで複数個の金属リングを形成する金属リングの製造方法であって、
前記円筒状ワークの貫通孔に、中空な保持治具の側壁を通す工程と、
前記保持治具の前記側壁を、前記円筒状ワークの前記貫通孔の内壁に対して接近する方向に変位させて該内壁を押圧することで前記円筒状ワークを略真円形状に矯正するとともに該円筒状ワークを保持する工程と、
前記保持治具の前記側壁に保持された前記円筒状ワークを、前記レーザ光照射手段から照射されたレーザ光によって切断する工程と、
を有し、
前記円筒状ワークをレーザ光で切断する際に発生して前記保持治具の内部に進入した溶融金属又はその凝固物を、保持治具清掃機構から供給した流体によって除去することを特徴とする。
このように流体を保持治具の内部に供給することにより、該内部に進入したスパッタを容易に除去することができる。すなわち、保持治具の内部が清掃されるので、スパッタの一部が保持治具から露出することが回避される。その結果、スパッタが円筒状ワークに当接することが回避されるので、円筒状ワークを略真円形状に矯正することが容易となるとともに、スパッタによって円筒状ワークに傷が入る懸念が払拭される。
円筒状ワークをレーザ光で切断する際には、前記保持治具の内部に、該保持治具を冷却するための冷却媒体を流通することが好ましい。これによりドロスが発生することを抑制することができるので、溶融金属が保持治具の内部に進入することを抑制し得る。その結果、保持治具の内部から除去すべき溶融金属ないしスパッタの量が低減する。
本発明によれば、円筒状ワークを保持する保持治具の側壁に、周回方向に沿って延在する周回方向通路を設け、該周回方向通路に対して流体を導入することで該周回方向通路からスパッタを除去するようにしている。このため、該周回方向通路において、スパッタの一部が露出することが回避されるので、スパッタがドラムに当接することが回避される。
従って、円筒状ワークを略真円形状に矯正することが容易となる。また、スパッタによって円筒状ワークに傷が入る懸念を払拭することもできる。
本発明の実施の形態に係る金属リング製造装置の一部断面平面図である。 図1に示す金属リング製造装置の要部断面側面図である。 保持治具の全体概略斜視図である。 前記保持治具の内部に挿入される押圧用部材の全体概略斜視図である。 図1に示す金属リング製造装置の要部正面図である。 押圧用部材及び保持治具が図2から拡径した状態を示す要部断面側面図である。
以下、本発明に係る金属リングの製造方法につき、それを実施する金属リング製造装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る金属リング製造装置10の一部断面平面図であり、図2は、要部断面側面図である。この金属リング製造装置10は、スピンドル12を回転動作させるためのモータ14と、前記スピンドル12に連結されて該スピンドル12に追従して回転動作する保持治具16と、前記保持治具16に保持された円筒状ワークW(ドラム)の所定位置に対してレーザ光Lを照射するレーザ光照射手段としての加工ヘッド18(図2参照)とを有する。
金属リング製造装置10は図示しない基台を有し、この基台上に、図1に示す第1基盤20及び第2基盤22が設置される。第1基盤20には前記モータ14が支持され、一方、第2基盤22には、前記スピンドル12が挿入されるスピンドル支持部材24が設置される。なお、スピンドル支持部材24とスピンドル12の間にはベアリング26が介在されており、このため、スピンドル12は、回転可能にスピンドル支持部材24に支持される。
モータ14の回転軸28には、第1プーリ30が外嵌される。一方、スピンドル12の一端部には第2プーリ32が外嵌され、これら第1プーリ30及び第2プーリ32には、タイミングベルト34が掛け渡されている。従って、スピンドル12は、後述するように、モータ14の作用下に回転動作を開始する。
スピンドル12は、中空体として形成されている。すなわち、スピンドル12の内部には、その長手方向に沿って内孔36が延在する。
この内孔36は、スピンドル12の長手方向の両端面で開口しており、その中の一方の開口には、管継手用ソケット38のソケット部40が挿入されている。この管継手用ソケット38の本体部41に管継手42を介して連結される図示しない送気管は、冷却媒体及び清掃用流体としての圧縮エアを供給し、保持治具清掃機構を構成する圧縮エア供給源(図示せず)に接続されている。すなわち、内孔36には、圧縮エア供給源から供給されて前記送気管及び前記管継手42を通過した圧縮エアが流通する。このことから諒解されるように、内孔36は、圧縮エア用流通路として機能する。
なお、管継手用ソケット38における円錐台形状をなすソケット部40は、本体に対して回転自在である。
図2に示すように、保持治具16は、第1径変化用部材44の大径なフランジ部45、第1連結部材46及び第2連結部材47を介してスピンドル12に連結されている。具体的には、スピンドル12の一端部には段部48が形成されており、この段部48に第1径変化用部材44の円柱状突部50が挿入されるとともに、フランジ部45の一端面から挿入された第1連結ボルト52がスピンドル12の端部に螺合される。そして、フランジ部45と第1連結部材46は、図示しないボルトを介して互いに連結される。
さらに、第2連結部材47の一端面から挿入された第2連結ボルト54が第1連結部材46のボルト穴に深く進入する。なお、第2連結ボルト54は、第1連結ボルト52の内周側に位置する。
ここで、第1連結部材46における第2連結部材47を臨む側の端面には、環状の嵌合用凸部55が突出形成される。一方、第2連結部材47における第1連結部材46を臨む側の端面には、嵌合用凹部56が陥没形成される。この嵌合用凹部56に前記嵌合用凸部55が進入して嵌合することにより、第1連結部材46が第2連結部材47に強固に保持される。
第2連結部材47には、挿入孔57が貫通形成される。一方、図2及び図3に示すように、保持治具16の一端部には、他の部位に比して小径な小径部58が形成されており、この小径部58が前記挿入孔57に挿入される。すなわち、第2連結部材47は、小径部58に外嵌されている。
以上の構成において、フランジ部45、第1連結部材46及び第2連結部材47には、互いに連通する第1連通路60、第2連通路62、第3連通路64がそれぞれ複数本形成される。この中の第1連通路60は、前記内孔36に連通する。また、第2連通路62は、第1連通路60に連通する第1水平通路と、放射状に延在する放射状通路と、第3連通路64に連通する第2水平通路とを含む。
図3に示すように、保持治具16は、前記小径部58と、該小径部58に比して大径であり概ね円筒形状をなす保持部66と、該保持部66に比して大径な堰止部68とを有する中空体である。すなわち、保持治具16には、その長手方向に沿って延在する挿入用貫通孔70が形成されている。
保持治具16には、挿入用貫通孔70から側壁(外壁)に至るまで、複数本の長手方向通路76が放射状に貫通形成されている。すなわち、長手方向通路76は、挿入用貫通孔70に連通する。
長手方向通路76の各々は、保持治具16の長手方向に沿って延在する。そして、小径部58から堰止部68の途中にわたって切り欠かれるように形成された長手方向通路76には、堰止部68から小径部58の途中にわたって切り欠かれるように形成された長手方向通路76が隣接する。
保持治具16の保持部66の側壁には、該側壁の周回方向に沿って延在し、隣接する長手方向通路76同士を連通する周回方向通路78が複数本形成される。なお、図2及び図3から諒解されるように、周回方向通路78は、挿入用貫通孔70には到達していない。すなわち、周回方向通路78は、挿入用貫通孔70に直接連通するのではなく、長手方向通路76を介してのみ挿入用貫通孔70に連通する。
小径部58の端面、及び堰止部68の端面には、長手方向通路76に連通する第1連通孔79、第2連通孔80がそれぞれ形成される。図2から諒解されるように、第1連通孔79は第3連通路64に連なり、結局、長手方向通路76は、第1連通孔79、第3連通路64、第2連通路62及び第1連通路60を介して内孔36に連通する。
このように構成される保持治具16の内部には、図2に示すように押圧用部材82が挿入され、さらに、該押圧用部材82の内部には、第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84が挿入される。
図2に示すように、押圧用部材82は中空体である。そして、押圧用部材82には、図4に示すように、内壁から外壁に向かうようにして貫通した複数本(この場合、4本)のスリット86が長手方向に沿って延在するように形成される。なお、スリット86は、図4における左端から右端に向かうものと、右端から左端に向かうものとが交互になるように配置されている。
このようなスリット86が形成されていることにより、該押圧用部材82は、弾性変形を起こすことが容易である。
押圧用部材82の内壁には、左端、右端の各々から離間するに従ってテーパー状に縮径する2個の第1カム部88、90が形成される(特に図2参照)。なお、押圧用部材82の内壁の中腹部近傍は、所定の長さにわたって略等径である。
一方、第1径変化用部材44は、等径部92を介して前記フランジ部45に連なり、且つ押圧用部材82の内部に挿入されるにつれてテーパー状に縮径する第2カム部94を有し、第2カム部94が前記第1カム部88に摺接するようにして押圧用部材82の内部に挿入されている。
また、第2径変化用部材84は略円錐台形状をなし、その側壁は、押圧用部材82の内部に挿入されるにつれてテーパー状に縮径するとともに、第1カム部90に摺接するカム部として機能する。以下においては、この側壁を第2カム部96と指称する。
第1径変化用部材44と第2径変化用部材84には、それぞれ、長手方向に沿って挿通孔98、100が貫通形成される。これら挿通孔98、100には、1本の連結バー102が挿入される。また、第1径変化用部材44と第2径変化用部材84の間には、これら第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84を互いに離間する方向に弾発付勢するコイルスプリング104が配置されている。
連結バー102の図2における左端部には、幅広なフランジ部106が形成される。このフランジ部106の一端面は、第1径変化用部材44の円柱状突部50に形成された収容段部108に着座する。
第2径変化用部材84の底面(図2における右端面)には、保持治具16の挿入用貫通孔70の直径に対応する直径の円盤形状体110が挿入される。この円盤形状体110と第2径変化用部材84とは、第3連結ボルト112を介して連結される。
円盤形状体110の外方(図2における右端)には、第4連結ボルト114を介して円盤状のカバー部材116が連結される。このカバー部材116の直径は、挿入用貫通孔70の直径に比して大きく設定されている。すなわち、カバー部材116が挿入用貫通孔70に挿入されることはない。
円盤形状体110及びカバー部材116には、突出用孔118、120がそれぞれ貫通形成される。
前記連結バー102の図2における右端部は、第2径変化用部材84の挿通孔100、円盤形状体110及びカバー部材116の突出用孔118、120を通過して露呈する。この露呈した右端部にはネジ部122が形成され、該ネジ部122に2個の緊締用ナット124、126が螺合される。これら緊締用ナット124、126の直径は、突出用孔120の直径よりも小さく、且つ突出用孔118の直径よりも大きく設定されている。
以上の構成において、円筒状ワークWの外周壁の近傍には、図5に示すように、吐出機構を構成してアルゴンガスや窒素ガス、又は圧縮エア等を吐出する吐出ノズル128と、吸引機構を構成して吸引作用を営む吸引ノズル130とが互いに対向するようにして配置される。
ここで、図5に示すように、加工ヘッド18は、保持治具16の回転中心Oから延在する線、すなわち、保持治具16の半径(仮想線M1)に対し、回転方向上流側にオフセットされて該保持治具16に対向する。すなわち、レーザ光Lの仮想的な軸線M2は、仮想線M1と角度θをなす。以下においては、便宜上、この角度θを入射角と指称する。
本実施の形態に係る金属リング製造装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
無段変速機に用いられる動力伝達用ベルトを作製するための金属リングを製造するに当たっては、例えば、先ず、矩形状の金属製薄板を切り出し、この矩形状の金属製薄板を湾曲して両端縁を溶接することで円筒形状体である円筒状ワークWを得る。なお、金属製薄板としては、その厚みが0.3〜0.4mm程度のものが一般的に使用される。また、金属製薄板は、好適にはマルエージング鋼からなる。
円筒状ワークWを切断するに際しては、はじめに、保持治具16の側壁を小径部58側から円筒状ワークWの貫通孔に通す。円筒状ワークWは、保持治具16の堰止部68によって堰止されて保持部66に位置する。保持部66の外壁と円筒状ワークWの内壁との間には、若干のクリアランスが形成される。
上記したように、円筒状ワークWには、溶接時の熱によって歪みが生じていることがある。そこで、本実施の形態では、保持治具16を拡径させることで円筒状ワークWを押圧する。
具体的には、緊締用ナット124、126を締め付け方向に螺回する。これにより、緊締用ナット124、126が第2径変化用部材84側に向かって変位する。緊締用ナット124、126の直径が突出用孔118の直径よりも大であるため、緊締用ナット124、126は、円盤形状体110を押圧して第2径変化用部材84を第1径変化用部材44側に押圧する。
同時に、緊締用ナット124、126が螺回されることに伴って、連結バー102のネジ部122が図2における右方に向かうように引っ張られる。これにより、連結バー102が第2径変化用部材84側に向かって変位する。
上記したように、第1径変化用部材44の収容段部108には、連結バー102のフランジ部106が着座している。このため、第1径変化用部材44は、第2径変化用部材84側に向かって変位する連結バー102に引っ張られる。換言すれば、第1径変化用部材44は、連結バー102に追従して第2径変化用部材84側に向かって変位する。
すなわち、図6に示すように、第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84の双方が、押圧用部材82の長手方向の内部深くに挿入されるように変位し、同時にコイルスプリング104が圧縮する。この変位により、第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84の各第2カム部94、96における一層大径な部位が、押圧用部材82の第1カム部88、90に当接するようになる。その結果、第1カム部88、90が第2カム部94、96から押圧される。第2カム部94、96からの押圧力は、押圧用部材82の直径方向外方に向かう。
この押圧によって、押圧用部材82が拡径される。押圧用部材82が、その内壁に形成された第1カム部88、90を介して直径方向外方に向かう方向に押圧されるからである。上記したように、押圧用部材82は容易に弾性変形するので、この拡径も容易に進行する。
拡径した押圧用部材82は、保持治具16の保持部66を直径方向外方に向かう方向に沿って略均等に押圧する。図3に示すように、保持治具16には、長手方向通路76及び周回方向通路78が複数本形成されている。このため、保持治具16も弾性に富む。すなわち、保持治具16は、押圧用部材82から押圧されることによって容易に弾性変形を起こし、略均等に拡径する。
例えば、円筒状ワークWに歪みが生じているために該円筒状ワークWの内径が不均一である場合、この拡径の途中で、円筒状ワークWにおける内径が最小の部位に対して保持部66の側壁が当接する。一方、この部位よりも内径が大きい部位は、保持部66の側壁に対して未だ離間したままである。
保持部66の拡径がさらに進行することに伴い、内径が最小の部位が拡径される。また、保持部66の側壁が、円筒状ワークWにおける内径が若干大きな部位に当接する。
保持部66の拡径がさらに一層進行すると、内径が最小であった部位が一層拡径されるとともに、内径が若干大きな部位が拡径される。このようにして保持部66の拡径が進行すると、円筒状ワークWにおける内径が最大の部位に対して保持部66の側壁が当接する。
この際には、内径が最小であった部位や、該部位よりも内径が若干大きかった部位が、内径が最大の部位と略同一の内径となる程度まで拡径されている。すなわち、円筒状ワークWが、その断面が略真円形状となるように矯正される。このため、該円筒状ワークWの内壁から外壁までの距離(肉厚)が、レーザ光Lの焦点深度内となる。
以上のようにして、円筒状ワークWが矯正されるに至る。なお、緊締用ナット124、126が過度に螺回されると、カバー部材116が保持治具16の堰止部68に堰止され、円盤形状体110、ひいては第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84のそれ以上の変位が停止される。これにより、押圧用部材82及び保持部66の拡径も停止される。
その後、上記と逆に緊締用ナット124、126を弛緩する方向に螺回してもよい。この際には、コイルスプリング104が第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84の双方を互いに離間する方向に弾発付勢する。その結果、第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84が、押圧用部材82の内部から離脱する方向に変位する。
従って、第1径変化用部材44及び第2径変化用部材84の各第2カム部94、96においては、小径な部位が押圧用部材82の第1カム部88、90に当接するようになる。このため、第1カム部88、90が、第2カム部94、96による押圧から解放される。換言すれば、押圧用部材82を拡径する押圧力がなくなるので、該押圧用部材82が縮径する。
これに伴い、保持治具16の保持部66も縮径する。保持治具16が、押圧用部材82の押圧力から解放されるからである。
保持部66の縮径に際しては、例えば、図2に示す状態、すなわち、拡径前の初期状態に戻すようにしてもよいし、初期状態よりも若干大径な状態に戻す程度であってもよいが、以下においては、初期状態に戻した場合を例示して説明する。
なお、保持治具16の保持部66、及び押圧用部材82が初期状態に復帰した場合であっても、円筒状ワークWはさほど弾性がないので、矯正された後の形状から元の形状に戻ることはない。すなわち、矯正された略真円形状が保たれる。
次に、モータ14が駆動される。この駆動に伴い、該モータ14の回転軸28が回転動作を開始する。この回転動作に追従して第1プーリ30が回転動作するとともにタイミングベルト34が周回動作し、その結果、第2プーリ32が回転動作する。これに追従し、スピンドル12、及び該スピンドル12に連結された保持治具16が回転動作し始める。
モータ14の回転駆動力は、好ましくは、保持治具16に保持された円筒状ワークWの回転速度が30〜200m/分の周速となるように設定される。なお、上記したように、スピンドル12とスピンドル支持部材24との間にはベアリング26が介在されているので、スピンドル支持部材24が回転動作することはない。また、管継手用ソケット38は、ソケット部40のみが回転動作し、本体部41は回転動作しない。
同時に、前記吐出機構及び前記吸引機構が駆動され、吐出ノズル128から圧縮エア等(搬送媒体)が吐出されるとともに、吸引ノズル130を介しての吸引が開始される。吐出ノズル128と吸引ノズル130とが互いに対向しているので、吐出ノズル128から吐出された圧縮エア等は、吸引ノズル130に向かって流通する。
この前後に、前記圧縮エア供給源から、冷却媒体及び清掃用流体としての圧縮エアが供給される。圧縮エアは、前記送気管及び前記管継手42を介して前記管継手用ソケット38に到達し、ソケット部40からスピンドル12の内孔36に供給される。
圧縮エアは、内孔36を流通し、第1径変化用部材44のフランジ部45、第1連結部材46、第2連結部材47の各々に形成された第1連通路60、第2連通路62及び第3連通路64を経由した後、第1連通孔79を通過して長手方向通路76(図3参照)に到達する。長手方向通路76が挿入用貫通孔70及び周回方向通路78に連通しているため、圧縮エアは、周回方向通路78に分配されるとともに保持治具16の内部に導入される。従って、圧縮エアは、円筒状ワークWの内壁に対し、その長手方向及び周回方向に沿って接触する。
保持治具16の保持部66、及び押圧用部材82が円筒状ワークWを矯正したときの径から縮径されている場合、保持部66の側壁と円筒状ワークWの内壁との間には若干のクリアランスが存在する。従って、圧縮エアは、このクリアランスにおいて空気膜を形成する。その一方で、上記のようにして保持治具16の内部及び側壁に圧縮エアが到達することにより、該保持治具16が冷却効率に優れた冷やし金として機能する。
なお、保持部66及び押圧用部材82の径が円筒状ワークWを矯正したときの径のままであっても、圧縮エアは、保持部66の側壁と円筒状ワークWの内壁との間に進入して空気膜を形成する。
次に、加工ヘッド18から円筒状ワークWに向けてレーザ光Lが照射される。本実施の形態においては、レーザ光Lは、先ず、円筒状ワークWの図2における右端近傍、換言すれば、圧縮エアが供給される最も下流に照射される。この際には、レーザ光Lが照射される部位と、周回方向通路78の位置とが略合致する。
円筒状ワークWにおけるレーザ光Lが入射した部位は、温度が上昇して溶融し、円筒状ワークWから切り離される。すなわち、金属リングとして切断される。
ここで、円筒状ワークWは、上記したように矯正によって、その内壁から外壁までの距離(肉厚)がレーザ光Lの焦点深度内となっている。従って、集光径が比較的小さくエネルギ密度が高いレーザ光Lを円筒状ワークWに照射することができる。その結果、照射の際、円筒状ワークWの切断部位の金属材の大部分を、溶融ではなく昇華させることができる。すなわち、溶融量を可及的に少なくしながら円筒状ワークWの除去加工を行うことができる。従って、円筒状ワークWが受ける熱影響を小さくしながら、切断で生じる溶融飛散物の量を少なくすることができる。
この溶融に際しては、円筒状ワークWから、その材質である金属(例えば、マルエージング鋼)が昇華することに伴い、昇華金属ガスが発生する。なお、円筒状ワークWの材質がマルエージング鋼以外の金属、例えば、ステンレス鋼やその他の金属であっても、上記と同様に昇華金属ガスが発生することは勿論である。
この切断の際、円筒状ワークWの回転速度が30〜200m/分であると、円筒状ワークWが切断するに十分なエネルギが付与される。すなわち、円筒状ワークWを容易に切断することができる。また、回転速度がこの範囲である場合、単位時間当たりの溶融金属の発生量が少ない。この理由は、以下の通りである。
円筒状ワークWが回転しているため、レーザ光Lは、該円筒状ワークWの同一部位に対して断続的に入射する。レーザ光Lが入射した部位は、円筒状ワークWの回転に伴って該レーザ光Lから離間するからである。
ここで、一般的なレーザ光Lのエネルギ密度は、スポット幅の中央で高く、端部で低くなる。すなわち、レーザ光Lには、エネルギ密度に分布がある。このため、円筒状ワークWにおいて、スポット幅の中央が入射した部位は昇華が起こり易く、一方、端部が入射した部位では昇華が起こり難くなる。
回転速度が上記の範囲内であると、スポット幅の中央(高エネルギ密度)が入射した部位は瞬時に昇華して昇華金属ガスとなる。一方、端部(低エネルギ密度)が入射した部位は、温度は上昇するものの、概ね融点未満である。該部位は、円筒状ワークWの回転に伴ってレーザ光Lから離間し、これにより温度が上昇することが回避されるので、該部位の温度が融点を上回ることは困難である。このために溶融金属が発生し難くなるので、ドロスが発生することが回避される。
なお、この部位は、円筒状ワークWの回転数が2回転目ないしそれ以降となったときに、レーザ光Lのスポット幅の中央が入射されることで昇華する。これにより、上記したように、円筒状ワークWが切断されて金属リングが得られる。
また、発生した昇華金属ガスの略全部を吸引ノズル130によって吸引することが可能となるので、該昇華金属ガスが円筒状ワークWに付着すること、ひいてはドロスが発生することが回避される。
また、保持治具16の側壁は、圧縮エアが供給されることで効率的な冷やし金として機能している。このため、円筒状ワークWにおけるレーザ光Lが照射された部位以外の部位の温度が上昇することが回避され、結局、この部位が溶融することが回避されるとともに該部位にドロスが発生することが回避される。
しかも、本実施の形態においては、保持治具16の側壁と円筒状ワークWの内壁との間に空気膜が形成されている。従って、仮に溶融金属やドロスが発生したとしても、これら溶融金属ないしドロスは、空気膜に吸収される。
ここで、切断の最中に発生した溶融金属が凝固するときには、レーザ光Lに沿って円筒状ワークWに層状の線(ドラグライン)が残留するが、本実施の形態では、図5に示すように、加工ヘッド18が保持治具16の回転中心線からオフセットされた位置に配置されている。従って、レーザ光Lが入射角θをもって円筒状ワークWに入射する。
このような加工においては、ドラグラインが円筒状ワークWの外壁側から内壁側、すなわち、厚み方向に沿って直進するように形成される。この場合、ドロスが付着することはほとんどない。
すなわち、加工ヘッド18を、その軸線M2が保持治具16の回転中心線からオフセットされる位置に配置し、レーザ光Lを入射角θで円筒状ワークWに入射させることにより、ドロスが付着することを一層回避することができるようになる。
円筒状ワークWが切断されると、レーザ光Lの照射部位と周回方向通路78の位置とが略一致しているため、周回方向通路78が露呈するとともに空気膜が外部に漏出する。その後、この空気膜は、遠心力によって飛散する。保持治具16が回転動作しているからである。
この空気膜には、上記したように溶融金属ないしドロスが含まれる。すなわち、溶融金属ないしドロスが発生したとしても、これら溶融金属ないしドロスは、切断箇所から効率よく除去される。
この場合、吐出ノズル128から圧縮エア等が吐出されるとともに、吸引ノズル130を介しての吸引が行われている。圧縮エア等が吸引ノズル130に指向して流通しているので、空気膜は、圧縮エア等に搬送されて吸引ノズル130に向かう。このことから諒解されるように、圧縮エア等は、空気膜を吸引ノズル130に向かって搬送する搬送媒体として機能し、これにより、空気膜が効率よく除去される。
勿論、レーザ光Lによる切断に際して切断箇所に発生する昇華金属ガスや溶融金属等も圧縮エア等によって吸引ノズル130に搬送される。このため、切断箇所が清浄に保たれる。
それでもなお、溶融金属が飛散して周回方向通路78に進入する可能性がある。ここで、周回方向通路78には、上記したように圧縮エアが流通している。このため、この溶融金属、又は該溶融金属が冷却固化したスパッタは、圧縮エアに同伴されて速やかに長手方向通路76等に排出される。これにより周回方向通路78の底面、側面が清掃される。
以上のようにしてスパッタが周回方向通路78から除去されるので、円筒状ワークWが内周面側からスパッタに押圧されることが回避される。従って、円筒状ワークWを略真円形状に矯正することが容易となるとともに、スパッタによって円筒状ワークWに傷が入る懸念を払拭することができる。
このようにして清掃が実施されている間、図2に示すように、加工ヘッド18が移動し、円筒状ワークWの別部位に対してレーザ光Lを照射する。この場合においても、加工ヘッド18は周回方向通路78の位置に対応する位置に移動し、その後、上記と同様にして円筒状ワークWの切断が営まれる。
円筒状ワークWを、第2連結部材47に近接する左端側、すなわち、圧縮エアが供給される上流側から切断した場合、保持治具16の内部に供給された圧縮エア全てが切断箇所から漏洩し、このために保持部66の側壁と円筒状ワークWの間に空気膜が形成されない懸念がある。しかしながら、本実施の形態では、圧縮エアが供給される下流側から円筒状ワークWを切断するようにしているので、保持治具16の内部に供給された圧縮エアが、保持部66の側壁と、該円筒状ワークWにおける未だ切断されていない箇所の内壁との間に到達する。このため、前記空気膜が継続して形成されるので、切断箇所において、溶融金属ないしドロスを容易に除去することができる。
なお、上記した実施の形態においては、冷却媒体及び清掃用流体として圧縮エアを用いた場合を例示して説明しているが、その他の気体であってもよいし、液体であってもよい。また、冷却媒体及び清掃用流体は、別個の流体であってもよい。
冷却媒体が液体であるときには、上記した空気膜に代替して液膜が形成されるが、この液膜も溶融金属ないしドロスを効率的に切断箇所から除去する機能を営む。液体としては、冷却効率が良好であり且つ低コストであることから、水が好適である。
吐出ノズル128から吐出される搬送媒体も、水等の液体であってもよい。この場合、切断箇所を一層効率よく冷却することが可能となるとともに、切断箇所を一層清浄に保つことができるという利点が得られる。なお、液体である場合、吐出ノズル128及び吸引ノズル130を、レーザ光Lの照射を妨げない位置とすることはいうまでもない。
さらに、自動車の無段変速機に採用される動力伝達用ベルト以外の金属リングを作製するようにしてもよいことは勿論である。
10…金属リング製造装置 12…スピンドル
14…モータ 16…保持治具
18…加工ヘッド 44…第1径変化用部材
58…小径部 60、62、64…連通路
66…保持部 68…堰止部
70…挿入用貫通孔 76…長手方向通路
78…周回方向通路 79、80…連通孔
82…押圧用部材 84…第2径変化用部材
86…スリット 88、90…第1カム部
94、96…第2カム部 102…連結バー
104…コイルスプリング 110…円盤形状体
116…カバー部材 124、126…緊締用ナット
128…吐出ノズル 130…吸引ノズル
L…レーザ光 W…円筒状ワーク

Claims (4)

  1. 金属製の円筒状ワークを、レーザ光照射手段から照射されたレーザ光によって切断することで複数個の金属リングを形成する金属リング製造装置であって、
    その側壁が前記円筒状ワークの貫通孔に通されたとき、前記側壁が該貫通孔の内壁に対して接近する方向に変位して該内壁を押圧することで前記円筒状ワークを略真円形状に矯正するとともに該円筒状ワークを保持する中空の保持治具と、
    前記レーザ光照射手段がレーザ光を照射することで前記円筒状ワークを切断する際に発生し、前記保持治具の内部に進入した溶融金属又はその凝固物を除去するための流体を供給する保持治具清掃機構と、
    を備えることを特徴とする金属リング製造装置。
  2. 請求項1記載の装置において、前記保持治具には、前記側壁に周回方向に沿って延在する周回方向通路と、長手方向に沿って延在するとともに前記周回方向通路に連通する長手方向通路とが形成され、
    前記レーザ光照射手段は、前記周回方向通路の位置で停止してレーザ光を照射することで前記円筒状ワークを切断し、
    且つ前記保持治具清掃機構から供給された前記流体が、前記長手方向通路を流通して前記周回方向通路に分配され、前記周回方向通路に進入した溶融金属又はその凝固物を除去することを特徴とする金属リング製造装置。
  3. 金属製の円筒状ワークを、レーザ光照射手段から照射されたレーザ光によって切断することで複数個の金属リングを形成する金属リングの製造方法であって、
    前記円筒状ワークの貫通孔に、中空な保持治具の側壁を通す工程と、
    前記保持治具の前記側壁を、前記円筒状ワークの前記貫通孔の内壁に対して接近する方向に変位させて該内壁を押圧することで前記円筒状ワークを略真円形状に矯正するとともに該円筒状ワークを保持する工程と、
    前記保持治具の前記側壁に保持された前記円筒状ワークを、前記レーザ光照射手段から照射されたレーザ光によって切断する工程と、
    を有し、
    前記円筒状ワークをレーザ光で切断する際に発生して前記保持治具の内部に進入した溶融金属又はその凝固物を、保持治具清掃機構から供給した流体によって除去することを特徴とする金属リングの製造方法。
  4. 請求項3記載の製造方法において、前記円筒状ワークをレーザ光で切断する際、前記保持治具の内部に、該保持治具を冷却するための冷却媒体を流通することを特徴とする金属リングの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014024094A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Honda Motor Co Ltd 円筒状ワーク切断装置及びその清掃方法
CN107160036A (zh) * 2017-03-07 2017-09-15 深圳市海目星激光科技有限公司 电极片切割粉尘及废料清除装置
JP2017170457A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 本田技研工業株式会社 リング製造装置
WO2020170953A1 (ja) * 2019-02-19 2020-08-27 日本精工株式会社 軸受部品とそれに付着する異物を除去する方法と装置

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