JP5293250B2 - 面位置検出装置及び露光装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被検面の面位置情報を検出する面位置検出装置、この面位置検出装置を備えた露光装置、及びこの露光装置を用いて半導体素子又は液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するためのデバイス製造方法に関する。
半導体素子等を製造するためのリソグラフィ工程において、レチクル(マスク)のパターンをフォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に転写するために使用されるステッパー等の一括露光型の投影露光装置、又はスキャニングステッパー等の走査型の投影露光装置等の露光装置においては、ウエハの表面(ウエハ面)を投影光学系の像面に対して焦点深度(DOF)の範囲内に合わせ込むために、ウエハ面に斜めに検出光を照射してその反射光を検出する斜入射方式のオートフォーカスセンサ(以下、AFセンサという。)の計測値に基づいて、ウエハステージの高さ制御を行っている。
最近では、レチクルの撓み等よるフォーカス誤差を抑制するために、光軸方向に駆動される対物レンズを通してレチクルのパターン面(被検面)に検出光をほぼ垂直に照射し、被検面からの反射光をその対物レンズ及び被検面と共役な位置にあるピンホールを介して検出することによって、その被検面の法線方向の位置(面位置)を検出するレチクル用の共焦点方式のAFセンサも用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−48823号公報
従来のレチクル用の共焦点方式のAFセンサによれば、被検面に検出光をほぼ垂直に照射できるため、斜入射方式に比べて光学系の小型化が可能である。しかしながら、被検面であるレチクルのパターン面にはデバイス用の種々のパターンが形成されているため、検出光の被検面上の集光スポット内でのパターンの分布によっては、反射光の光量分布の中心とピンホールの中心とが比較的大きくずれて、面位置の検出誤差が生じる恐れがある。
本発明は、このような課題に鑑み、被検面のパターン又は反射率分布の影響を低減させて、被検面の面位置情報を高精度に検出できる面位置検出装置、この面位置検出装置を用いる露光装置、及びこの露光装置を用いるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明による第1の面位置検出装置は、検出光を被検面に照射し、その被検面からの反射光を光電検出器を介して受光して得られる検出情報に基づいてその被検面の面位置情報を検出する面位置検出装置において、その検出光をその被検面に照射してその反射光を受光する対物レンズと、その対物レンズを介したその反射光をその光電検出器に通す開口が形成された開口部材とを含む共焦点光学系と、その被検面に照射されるその検出光に、その被検面上での照射面積を広げるように位相分布を付与する第1位相部材と、その反射光に、その開口部材上での照射面積を狭くするように位相分布を付与する第2位相部材と、を備えたものである。
また、本発明による第2の面位置検出装置は、第1面またはその近傍に配置される被検面に検出光を照射し、該検出光のその被検面による反射光を光電検出した結果に基づいてその被検面の面位置情報を検出する面位置検出装置において、その第1面と第2面とを光学的に共役にする結像光学系と、その第2面に配置され、その反射光が通過可能なその第2面上の領域を所定範囲に制限する開口が形成された開口部材とを含む共焦点光学系と、その結像光学系を介してその第1面に照射されるその検出光に第1の位相分布を付与する第1位相部材と、その結像光学系を介してその第2面に導かれるその反射光に第2の位相分布を付与する第2位相部材と、を備え、その第1の位相分布は、その第1面上でのその検出光の照射領域がその結像光学系によるその開口の共役像より大きくなる位相分布であり、その第2の位相分布は、その被検面からのその反射光のその第2面上での照射領域がその開口より小さくなるかほぼ等しくなる位相分布であるものである。
また、本発明による第3の面位置検出装置は、その第2の面位置検出装置の第1及び第2位相部材として、その結像光学系を介してその第1面に照射されるその検出光のうちの第1部分検出光と第2部分検出光との間に所定の位相差を付与する第1位相部材と、その結像光学系を介してその第2面に導かれるその反射光のうちその第1部分検出光に対応する第1部分反射光とその第2部分検出光に対応する第2部分反射光との間に、その所定の位相差を解消する位相差を付与する第2位相部材と、を備えるものである。
また、本発明による露光装置は、マスクのパターンの像を投影光学系を介して基板に投影して該基板を露光する露光装置であって、本発明の面位置検出装置と、その面位置検出装置で検出されるそのマスクのパターン面のその投影光学系の光軸方向の面位置情報に基づいて、そのマスクのパターンの像とその基板との合焦を行うステージ装置と、を備えるものである。
また、本発明によるデバイス製造方法は、本発明の露光装置を用いて基板を露光する工程と、その露光された基板を処理する工程と、を含むものである。
本発明の面位置検出装置によれば、第1位相部材によって被検面上での検出光の照射面積が大きくなるため、被検面のパターン又は反射率分布の影響が軽減される。さらに、第2位相部材によって反射光の開口部材の開口上での照射面積が小さくなるため、被検面の面位置情報を高精度に検出できる。
第1の実施形態の露光装置の概略構成を示す一部を切り欠いた図である。 (A)は図1中のRAFセンサ2及びRAF制御系52を示す一部を切り欠いた図、(B)は図2(A)中の位相板33を示す平面図、(C)は光電センサの検出信号を示す図、(D)はその検出信号を処理して得られるフォーカス信号を示す図である。 (A)は計測光に対する位相板33の作用を示す図、(B)は反射光に対する位相板33の作用を示す図、(C)は計測光のレチクル面上の照射領域を示す拡大平面図、(D)は反射光のピンホール上の照射領域を示す拡大平面図である。 (A)は位相板がない場合の計測光の照射領域を示す拡大平面図、(B)は図4(A)の計測光による反射光の照射領域を示す拡大平面図である。 (A)は位相差領域のない平板33Uを示す平面図、(B)は平板33Uを透過した計測光の照射領域を示す拡大図、(C)は位相板33を示す平面図、(D)は位相板33を透過した計測光の照射領域を示す拡大図である。 (A)は位相板33Aを示す平面図、(B)は位相板33Aを透過した計測光の照射領域を示す拡大図、(C)は位相板33Bを示す平面図、(D)は位相板33Bを透過した計測光の照射領域を示す拡大図である。 第2の実施形態のRAFセンサ2Aを示す一部を切り欠いた図である。 電子デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態につき図1〜図6を参照して説明する。本実施形態は、レチクル用のオートフォーカスセンサを備えた露光装置に本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態のスキャニングステッパーよりなる走査露光型の露光装置(投影露光装置)の概略構成を示す図である。図1において、その露光装置は、露光光源(不図示)と、露光光源からの露光光でレチクルR(マスク)を照明する照明光学系ILと、下面(パターン面)に転写用の回路パターンが形成されたレチクルRを保持して移動するレチクルステージRSTと、レチクルRのパターンの像をフォトレジスト(感光材料)が塗布されたウエハW(基板)上に投影する投影光学系PLと、ウエハWを保持して移動するウエハステージWSTとを備えている。さらに、その露光装置は、レチクルRの下面で法線方向(ここでは投影光学系PLの光軸に平行な方向)の位置を検出するためのレチクル用のオートフォーカスセンサ(以下、RAFセンサという。)2と、ウエハW表面の複数の計測点で投影光学系PLの光軸方向の位置(フォーカス位置)を検出するためのウエハ用のオートフォーカスセンサ(以下、AFセンサという。)60と、RAFセンサ2及びAFセンサ60の計測結果に基づいて投影光学系PLの像面にウエハWの表面を合焦させる合焦機構(像位置の補正機構)、及び装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系50等とを備えている。
以下、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面(ここではほぼ水平面)内において図1の紙面に垂直な方向にX軸を、図1の紙面に平行な方向にY軸を取って説明する。本実施形態では、Y軸に平行な方向(Y方向)が、走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向SDである。また、X軸、Y軸、及びZ軸に平行な軸の回りの回転方向をθx、θy、θz方向とも呼ぶ。
図1において、照明光学系ILは、光量調整用光学系、オプティカルインテグレータを含む照度均一化光学系、レチクルブラインド(視野絞り)、及びリレーレンズ系等を含む光学系4と、コンデンサレンズ6と、光路折り曲げ用のミラー8とを有する。露光光源(不図示)としては、KrFエキシマレーザ(波長248nm)若しくはArFエキシマレーザ(波長193nm)等の紫外レーザ光源、固体レーザ(半導体レーザ等)の高調波発生装置、又は水銀ランプ(i線等の輝線の光源)等を用いることができる。
また、レチクルRを保持するレチクルステージRSTは、レチクルベースRBSのXY平面にほぼ平行な上面にエアベアリングを介して移動可能に載置され、リニアモータ等の駆動機構(不図示)によって、Y方向に定速駆動されるとともに、X方向、及びθz方向にも微少駆動可能である。レチクルステージRST上にレチクルRに対してY方向に近接するように、下面に基準マーク等が形成されてレチクルRよりもY方向の幅が狭いレチクルマーク板RFMが保持され、レチクルR及びレチクルマーク板RFMの底面側のレチクルステージRSTに露光光及びRAFセンサ2からの計測光を通過させるための開口10a及び10bが形成されている。レチクルベースRBSの光軸AXを含む領域に露光光を通過させる開口10cが形成され、光軸AXに対してY方向に離れた領域に開口10dが形成され、開口10dを通してレチクルR及びレチクルマーク板RFMの下面にRAFセンサ2からの計測光(検出光)が照射される(詳細後述)。
また、レチクルステージRST上に固定された移動鏡12に対向するように、移動鏡12に計測用のレーザビームを照射するレーザ干渉計13が配置されている。移動鏡12は実際にはX軸及びY軸の移動鏡を含み、レーザ干渉計13も少なくとも2つのY軸のレーザ干渉計とX軸のレーザ干渉計とを含んでいる。レーザ干渉計13は、例えば投影光学系PLの側面に設けた参照鏡(不図示)を基準として、少なくともレチクルステージRSTのY方向、X方向の位置を0.5〜0.1nm程度の分解能で計測し、θz方向の回転角をも計測する。この計測値は主制御系50内のステージ制御部に供給され、ステージ制御部はその計測値に基づいて駆動機構(不図示)を介してレチクルステージRSTの2次元的な位置及び速度を制御する。
投影光学系PLは、両側(又はウエハ側に片側)テレセントリックで投影倍率が1/4又は1/5等の縮小倍率の屈折系又は反射屈折系であり、レチクルRの下面のX方向に細長い照明領域内のパターンの像をウエハW上の一つのショット領域上の露光領域に投影する。投影光学系PLの鏡筒の一部である分割鏡筒55A,55B内にZ方向に伸縮可能な3箇所の駆動素子(ピエゾ素子等)57A,57B及びレンズ枠56A,56Bを介してレンズエレメント58A,58Bが支持されている。駆動素子57A,57Bの駆動量は、主制御系50の制御のもとで駆動系54によって制御される。駆動素子57A,57Bを介してレンズエレメント58A,58BのZ方向の位置及びθx方向、θy方向の傾斜角を制御することで、投影光学系PLの像面湾曲、ベストフォーカス位置等の結像特性を制御することができる。駆動素子57A,57B及び駆動系54を含んで、投影光学系PLの結像特性制御機構が構成されている。なお、結像特性制御機構によって駆動される投影光学系PL内のレンズエレメント(又は光学部材)の個数及び位置は、制御対象の結像特性の種類に応じて設定される。
一方、ウエハWはウエハホルダWHを介してウエハステージWST上に吸着保持されている。ウエハステージWSTは、ウエハホルダWHが固定されたウエハテーブル21と、XYステージ23と、XYステージ23に対してウエハテーブル21のZ方向の位置(フォーカス位置)及びθx方向、θy方向の傾斜角を制御するための3箇所のZ駆動部22A,22B,22Cとを備えている。XYステージ23は、ウエハベースWBS上のXY平面にほぼ平行なガイド面上に空気軸受を介して移動可能に載置され、リニアモータ等の駆動機構(不図示)によって、Y方向に定速駆動されるとともに、X方向、Y方向にステップ移動するように駆動される。
ウエハテーブル21の直交する反射面(移動鏡でもよい)に対向するように、その反射面に計測用のレーザビームを照射するレーザ干渉計24(実際には例えば少なくともY方向に1軸、X方向に2軸のレーザ干渉計より構成されている)が配置されている。レーザ干渉計24は、例えば投影光学系PLの側面に設けた参照鏡(不図示)を基準として、少なくともウエハテーブル21(ウエハW)のX方向、Y方向の位置を0.5〜0.1nm程度の分解能で計測し、θz方向の回転角も計測する。この計測値は主制御系50内のステージ制御部に供給され、ステージ制御部はその計測値に基づいて駆動機構(不図示)を介してウエハステージWSTの2次元的な位置及び速度を制御する。
また、投影光学系PLの側面にはウエハW上のアライメントマークの位置を検出するアライメントセンサALGが設置され、ウエハテーブル21のウエハWの近傍には、スリット及び基準マークが形成された基準マーク板25aと、そのスリットを通過した露光光を集光するレンズ系25bと、集光された光束を受光する光電センサ25cとを含む空間像計測系25が設置されている。空間像計測系25によって、レチクルRのアライメントマークの像の位置の計測も可能である。アライメントセンサALG及び空間像計測系25の検出信号は、主制御系50内のアライメント制御部に供給され、その検出信号に基づいてアライメント制御部はレチクルRとウエハWとのアライメントを行う。
また、AFセンサ60は、ウエハW表面の複数の計測点に斜めにスリット像を投射する投光部60aと、その表面からの反射光を受光してスリット像を再形成し、それらの横ずれ量、ひいては計測点のZ方向の位置(フォーカス位置)に対応する検出信号を出力する受光部60bとから構成された、斜入射方式で多点のオートフォーカスセンサである。受光部60bの検出信号は主制御系50内のウエハ側フォーカス演算部に供給され、ウエハ側フォーカス演算部は、その検出信号を処理してウエハW表面のフォーカス位置及び傾斜角を求める。
また、主制御系50内のレチクル側フォーカス演算部には、後述のように、RAFセンサ2及びRAF制御系52を介して計測されるレチクルRの下面(パターン面)のZ方向の位置情報も供給される。この位置情報に基づいて、レチクル側フォーカス演算部は、投影光学系PLによるレチクルRのパターンの縮小像の像面のZ方向の位置、及びθx方向、θy方向の傾斜角(又は像面湾曲の状態)を求める。そして、走査露光時に、主制御系50内のフォーカス駆動部は、レチクル側フォーカス演算部によって算出される投影光学系PLの像面に、ウエハ側フォーカス演算部によって求められるウエハW表面が合焦されるように、オートフォーカス方式でZ駆動部22A〜22Cを駆動するとともに、必要に応じて結像特性制御機構(駆動系54)を介して投影光学系PLの像面湾曲又はフォーカス位置を制御する。即ち、Z駆動部22A〜22C及び結像特性制御機構(駆動系54)が合焦機構(像位置の補正機構)を構成している。これによって、レチクルRの下面(パターン形成面)に微小な撓みが生じているような場合でも、投影光学系PLの像面にウエハW表面を合焦させて、レチクルRのパターンを高解像度でウエハWの各ショット領域に転写することができる。
そして、走査露光時には、照明光学系ILからの露光光の照明領域に対して、レチクルステージRSTを介してレチクルRをY方向に移動するのに同期して、ウエハステージWSTを介してウエハW上の一つのショット領域を投影倍率を速度比としてY方向に移動する動作と、露光光の照射を停止して、ウエハステージWSTを介してウエハWをX方向、Y方向にステップ移動する動作とが繰り返される。このようなステップ・アンド・スキャン動作によって、ウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターンの像が露光される。
次に、本実施形態において、投影光学系PLのフォーカス誤差の要因となるレチクルRの下面(パターン面)の撓み等に起因するZ方向の位置(Z位置)の分布を計測するためのRAFセンサ2、及びこの検出信号を処理するRAF制御系52について詳細に説明する。なお、RAFセンサ2及びRAF制御系52によるレチクルRのZ位置の計測は、例えば図1のレチクルステージRST上でレチクルの交換を行った後に実行される。この後の同一のレチクルを用いる露光工程では、最初に計測されて記憶されているレチクルRの走査方向の位置に応じたZ位置に基づいてオートフォーカス制御が行われる。
図2(A)は図1の投影光学系PLの上端部の側面とレチクルベースRBSとの間に配置されたRAFセンサ2及びRAF制御系52を示す。図2(A)において、RAFセンサ2は、レチクルベースRBSの開口10dの下方に配置され、開口10dの上方をレチクルステージRSTに保持されたレチクルR及びレチクルマーク板RFMがY方向(走査方向SD)に移動する。図2(A)においては、レチクルRの下面のパターン面Raが被検面としてRAFセンサ2の上方に位置している。RAFセンサ2は、半導体レーザ又は発光ダイオード等の点光源として計測光L1を+Y方向に放射状に発生する光源31を備えている。計測光L1は例えば可視域から近赤外域の単色光であり、その波長は一例として670nmである。RAF制御系52が光源31の発光タイミング及び出力を制御する。
また、RAFセンサ2は、レチクルRのパターン面Raの下方に光軸axrに沿って順次配列された対物レンズ35と、開口絞り34と、計測光L1を透過する後述の位相板33と、プリズム型のビームスプリッタ32と、ピンホール36aが形成されたピンホール板36と、フォトダイオード等の光電センサ37とを備えている。対物レンズ35は、光源31の発光部とパターン面Raの計測光L1の照射領域とを実質的に光学的に共役にするとともに、パターン面Raの計測光L1の照射領域とピンホール36aとを実質的に光学的に共役にする。言い換えると、対物レンズ35及びピンホール板36によって、パターン面Raに対して共焦点光学系が構成されている。ただし、レチクルRの自重によってパターン面Raは僅かに例えば円弧状に撓む傾向があるため、例えば経験的に求められているパターン面RaのY方向の全面の平均的な平面を基準面11とする。基準面11は、一例として、投影光学系PLの光軸AX上では投影光学系PLの設計上の物体面と同じZ位置にあり、パターン面Raの計測光L1の照射領域が基準面11に合致するときに、その照射領域と光源31の発光部及びピンホール36aとは正確に光学的に共役になる。なお、基準面11としては、例えばレチクルマーク板RFMの下面(パターン面)を使用してもよい。
また、開口絞り34の配置面は、共焦点光学系の射出瞳(ここでは対物レンズ35の射出瞳と同じ)と光学的に共役であり、位相板33は開口絞り34の近傍の面上に配置されている。対物レンズ35からパターン面Raに照射される計測光L1の開口数NAは例えば0.5である。この場合、光源31から射出された計測光L1のうちビームスプリッタ32でレチクルRの方向(+Z方向)に反射された計測光(これもL1と呼ぶ)は、位相板33、開口絞り34を通過し、対物レンズ35によってパターン面Raに集光される。そして、計測光L1のうちパターン面Raで反射された反射光L2は、対物レンズ35、開口絞り34及び位相板33を介してビームスプリッタ32に戻り、ビームスプリッタ32を透過した反射光(これもL2と呼ぶ)が、ピンホール36aを通過して光電センサ37で受光される。光電センサ37の検出信号FS1がRAF制御系52に出力される。
ピンホール36aの大きさは、パターン面Raが基準面11に合致している状態で、パターン面Raからの反射光L2の照射領域(スポット光)よりも大きくなるように設定されている。そして、パターン面RaのZ位置が基準面11から離れると、反射光L2の照射領域が大きくなって、反射光L2のうちでピンホール36aを通過する光量が減少するため、検出信号FS1が小さくなる。従って、対物レンズ35が静止しているときには、検出信号FS1は、図2(C)に示すように、パターン面Ra上の計測光L1の照射領域のZ位置zfが、基準面11のZ位置であるz0に合致しているときに最大になり、Z位置zfがz0から離れると小さくなる。
また、図2(A)において、対物レンズ35を保持するレンズホルダ38は、不図示のフレームに対して例えば板ばね(不図示)を介してZ方向に変位可能に支持され、レンズホルダ38に巻回されたコイル39と、そのフレームに固定されてコイル39を横切る磁場を生成する磁性部材40とから、対物レンズ35をZ方向に振動させるボイスコイルモータが構成されている。RAF制御系52がコイル39に流す電流を制御して、対物レンズ35をZ方向に所定周期で振動させる。また、RAF制御系52は、一例として光電センサ37からの検出信号FS1をそのコイル39の駆動電流に同期した信号で同期整流して、図2(D)に示すように、パターン面RaのZ位置zfと基準面11(ここでは設計上の物体面)のZ位置z0との差分(デフォーカス量)に比例して変化するフォーカス信号FS2を生成する。
フォーカス信号FS2は図1の主制御系50内のレチクル側フォーカス演算部に供給され、そのレチクル側フォーカス演算部は、そのフォーカス信号FS2に予め求められている換算係数を乗じて、このときのレチクルステージRST(レチクルR)のY座標に対応させて、パターン面RaのZ位置zfを求める。この際に、RAFセンサ2の光軸axrと投影光学系PLの光軸AX(本実施形態では露光光による照明領域の中心と合致する)とのY方向の間隔(RAFセンサ2のベースライン)は、予め求められて主制御系50内の記憶装置に記憶されている。そのレチクル側フォーカス演算部は、レチクルステージRSTをY方向に所定間隔で移動させたときに得られる一連のパターン面RaのZ位置zfを求めることで、パターン面RaのZ位置の分布(撓み量)を求める。このパターン面RaのZ位置の分布に基づいて、レチクル側フォーカス演算部は、走査露光時のレチクルステージRST(レチクルR)のY座標に対応させて、投影光学系PLによるレチクルRのパターンの像面のZ方向の位置等の情報を求め、この情報を主制御系50内のフォーカス駆動部に供給する。
次に、図2(A)のRAFセンサ2における位相板33の構成及び作用につき説明する。図2(B)に示すように、位相板33は、光軸axrを中心とした円周状の段差部33bを挟んで内側の中心領域33aと外側の周辺領域33cとに分かれている。位相板33の外形は円板状であるが、この外形は正方形状等でもよい。この場合、計測光L1は中心領域33aの全面及び周辺領域33cの一部を通過しており、中心領域33aを透過した計測光L1はパターン面Raで反射され、反射光L2として再び位相板33の中心領域33aを透過する。同様に、周辺領域33cを透過した計測光L1はパターン面Raで反射され、反射光L2として再び位相板33の周辺領域33cを透過する。
また、図3(A)及び図3(B)はそれぞれ図2(A)中の位相板33を示す拡大断面図である。図3(A)に示すように、位相板33の内側の中心領域33aとこれを囲む周辺領域33cとの段差dは、中心領域33aを透過する計測光L1と周辺領域33cを透過する計測光L1との間に、計測光L1の波長をλとして、次の光路長差ΔOP1が生じるように設定されている。なお、kは任意の整数であるが、実用上はkは0が好ましい。
ΔOP1=λ/2+k・λ …(1)
なお、式(1)の光路長差ΔOP1はλ/2と等価である。また、式(1)の光路長差ΔOP1は位相差では(180°+k・360°)、即ち180°の奇数倍に相当するが、この位相差は180°と等価である。
この位相板33の中心領域33aを通過した計測光L1の波面L1awと、周辺領域33cを通過した計測光L1の波面L1cwとの光路長差はλ/2(位相差で180°)であるため、パターン面Raの光軸axr上に集光される計測光L1の強度分布は、位相差が180°の2つの光束の干渉によって小さくなる。従って、図3(C)に示すように、パターン面Ra上での計測光L1の照射領域41は、位相板33がない場合の点線で示す照射領域41Aに比べて広くなる。一例として、位相板33がない場合の照射領域41Aが直径1〜2μm程度の円形領域であるとすると、位相板33を使用したときの照射領域41は直径が数μm(例えば5μm)程度の面積で4倍以上の円形領域になる。
この結果、パターン面Raに転写用の回路パターン42(反射率の高い部分として作用する)が形成されていても、照射領域41の面積に対する回路パターン42の面積の割合が小さいため、パターン面Raからの反射光L2の光量分布はあまり影響を受けないため、パターン面RaのZ位置を高精度に検出可能である。
また、位相板33の中心領域33a及び周辺領域33cを透過した計測光L1によるパターン面Raからの反射光L2は、図3(B)に示すように、それぞれ再び位相板33の中心領域33a及び周辺領域33cを透過する。従って、中心領域33aを透過した反射光L2の波面L2awと、周辺領域33cを透過した反射光L2の波面L2cwとの間には、式(1)の2倍の次の光路長差ΔOP2が生じる。
ΔOP2=λ+2・k・λ …(2)
この光路長差ΔOP2はλの整数倍であるため、実質的に光路長差が0の場合と等価である。また、式(2)の光路長差ΔOP2は位相差では(360°+2・k・360°)、即ち360°の整数倍に相当するが、この位相差は0°と等価である。
従って、位相板33の中心領域33aを透過する反射光L2の等価的な波面L2aw’と周辺領域33cを透過する反射光L2の波面L2cwとの位相が等しくなるため、反射光L2の波面は位相板33が存在しない場合の波面と実質的に等しくなる。この結果、図3(D)に示すように、ピンホール板36のピンホール36a内に集光される反射光L2の照射領域43は、位相板33を使用しない場合と同じ大きさの円形領域であり、パターン面RaのZ位置を高感度に計測できる。
また、図3(A)に示すように、パターン面Ra上に回路パターン42が存在しても、ピンホール36a内の反射光L2の照射領域43に対する回路パターン42からの光束の割合は、パターン面Ra上での広い照射領域41に対する回路パターン42の割合と同じで小さい。従って、ピンホール36a内の照射領域43の光量重心はほぼ光軸axrの近傍にあるため、図2(A)の対物レンズ35をZ方向に振動させたときにも、ピンホール36aと照射領域43との相対位置が殆ど変化しないため、パターン面RaのZ位置を高精度に計測できる。
これに対して、RAFセンサ2において位相板33を設けない場合には、図4(A)に示すように、パターン面Ra上での計測光L1の照射領域41Aは、パターン面Ra上の回路パターン42の幅の2倍程度の大きさとなり、照射領域41Aの強度分布はY方向に大きく非対称になる。従って、パターン面Raからの反射光L2のピンホール36a内での照射領域43Aは、図4(B)に示すように、光軸axrに関してY方向に大きく非対称となるため、RAFセンサ2(A)の対物レンズ35をZ方向に駆動したときに光電センサ37の検出信号FS1が歪む恐れがあるとともに、特にパターン面Raの基準面11からのデフォーカス量が大きくなると、フォーカス信号FS2の誤差が大きくなる恐れがある。
なお、パターン面Ra上の回路パターンの形状及び線幅は種々であるが、本実施形態のようにパターン面Ra上での計測光L1の照射領域41が広い場合には、その照射領域41の面積にほぼ比例してパターン面Ra上の回路パターン又は反射率分布の影響を軽減できる。
次に、図2(A)中の位相板33の種々の実施例について、コンピュータ上のシミュレーションによってパターン面Ra上での計測光L1の照射領域の形状を求めた結果を図5(A)〜図5(D)及び図6(A)〜図6(D)を参照して説明する。この際の条件は、計測光L1の波長λを670nm、対物レンズ35の開口数NAを0.5とした。また、以下では位相板の外形は正方形であるが、その外形は円形等でもよい。
先ず、比較例として、図5(A)は位相板33の代わりに計測光L1を透過する位相差のない平板33Uを配置した場合を示す。この場合のパターン面Ra上での計測光L1の照射領域は、図5(B)に示すように直径が0.8μm程度の円形領域である。
これに対して、図5(C)の位相板33は、中心領域33aを囲む段差部33bの半径を開口数NAに換算して0.8×NAとしたものである。この際に周辺領域33c中の計測光L1の半径が開口数NAに対応しており、中心領域33a及び周辺領域33cを透過する計測光L1の間にλ/2の光路長差(180°の位相差)が付与される。この場合のパターン面Ra上での計測光L1の照射領域は、図5(D)に示すように、直径が2μm程度の円形領域に拡張されるる。
また、図6(A)の位相板33Aは、中心領域33aを囲む段差部33bの半径を0.7×NAとしたものである。この場合のパターン面Ra上での計測光L1の照射領域は、図6(B)に示すように、内径が0.8μm程度で外径が3.5μm程度の輪帯領域である。このような輪帯状の照射領域であってもパターン面Ra上の回路パターンの影響が軽減されるため、位相板33Aは図2(A)の位相板33の代わりに使用可能である。
また、図6(C)の位相板33Bは、半径0.5×NAの段差部33b3、半径0.7×NAの段差部33b2、及び半径0.87×NAの段差部33b1によって、計測光L1の入射面を、光軸を含む中心領域、これを囲む第1輪帯領域、これを囲む第2輪帯領域、及びこれを囲む周辺領域に分けて、中心領域と第2輪帯領域とからなる第1領域33aを透過する計測光と、第1輪帯領域と周辺領域とからなる第2領域33cを透過する計測光との間にλ/2の光路長差(180°の位相差)を付与したものである。
この場合のパターン面Ra上での計測光L1の照射領域は、図6(D)に示すように、内径が0.8μm程度で外径が1.5μm程度の第1輪帯領域と、内径が5μm程度で外径が7μm程度の第2輪帯領域とに分かれる。このような2重の輪帯状の照射領域であってもパターン面Ra上の回路パターンの影響が軽減されるため、位相板33Bは図2(A)の位相板33の代わりに使用可能である。
本実施形態の作用効果は以下の通りである。
(1)本実施形態の図2(A)のRAFセンサ2及びRAF制御系52を含む検出装置は、計測光L1をレチクルRのパターン面Raに照射し、パターン面Raからの反射光L2を光電センサ37を介して受光して得られる検出信号FS1に基づいてパターン面Raの法線方向の位置(面位置)を検出する検出装置において、計測光L1をパターン面Raに照射して反射光L2を受光する対物レンズ35と、対物レンズ35を介した反射光L2を光電センサ37に通すピンホール36aが形成されたピンホール板36とを含む共焦点光学系と、パターン面Raに照射される計測光L1に、パターン面Ra上での照射面積を広げるように、かつ反射光L2に、ピンホール板36上での照射面積を狭くするように位相分布を付与する位相板33とを備えたものである。
また、その検出装置は、基準面11(第1面)又はその近傍に配置されるレチクルRのパターン面Raに計測光L1を照射し、計測光L1のレチクルRによる反射光L2を光電検出した結果に基づいてパターン面Raの面位置情報を検出する検出装置において、基準面11とピンホール板36の配置面(第2面)とを光学的に共役にする対物レンズ35と、その配置面に配置され、反射光L2が通過可能なその配置面上の領域を所定範囲に制限するピンホール36aが形成されたピンホール板36とを含む共焦点光学系と、対物レンズ35を介して基準面11(パターン面Ra)に照射される計測光L1に第1の位相分布を付与するとともに、対物レンズ35を介してその配置面に導かれる反射光L2に第2の位相分布を付与する位相板33とを備えている。そして、その第1の位相分布は、基準面111(パターン面Ra)上での計測光L1の照射領域41が対物レンズ35によるピンホール36aの共役像より大きくなるように設定され、その第2の位相分布は、パターン面Raからの反射光L2のピンホール板36の配置面上での照射領域がピンホール36aより小さくなる(又はほぼ等しくてもよい)ように設定される。
この実施形態によれば、位相板33によってパターン面Ra上での計測光L1の照射面積が大きくなるため、パターン面Raのパターン又は反射率分布の影響が軽減される。さらに、位相板33によって反射光L2のピンホール36a上での照射面積が小さくなるため、パターン面Raの面位置情報を高精度又は高感度に検出できる。
(2)また、位相板33は透過する計測光L1に180°の位相差を付与する2つの領域(中心領域33a及び周辺領域33c)を有し、位相板33は、透過する反射光L2に180°の位相差を付与する2つの領域(中心領域33a及び周辺領域33c)を有する。従って、位相板33を容易に高精度に製造できる。
なお、式(1)を用いて説明したように、その180°の位相差は、180°の奇数倍の位相差と等価である。また、実際には位相板33の製造誤差等を考慮して、その位相差は180°に対して例えば±10%程度までの誤差は許容できる。
また、位相板33上の異なる位相差を付与する領域は、図6(C)の位相板33Bのように3つ以上に分かれていてもよい。
さらに、要はパターン面Ra上での計測光L1の照射面積が広くなればよいため、位相板33には180°以外の位相差(例えば45°)を付与する少なくとも2つの領域を設けることも可能である。この場合には、例えば図2(A)のビームスプリッタ32と光電センサ37との間に、ピンホール36a上での反射光L2の照射面積を小さくするための別の位相板を追加してもよい。
(3)また、図2(A)のRAFセンサ2を含む検出装置において、位相板33は、対物レンズ35を介して基準面11(パターン面Ra)に照射される計測光L1のうちの中心領域33aを透過する第1部分計測光と周辺領域33cを透過する第2部分計測光との間に所定の位相差(パターン面Raでの照射面積を広くする位相差)を付与している。また、位相板33は、対物レンズ35を介してピンホール板36の配置面に導かれる反射光L2のうち、その第1部分計測光に対応する第1部分反射光(中心領域33aを透過する反射光L2)とその第2部分計測光に対応する第2部分反射光(周辺領域33cを透過する反射光L2)との間に、その所定の位相差を解消する位相差を付与している。
従って、位相板33によってパターン面Ra上での計測光L1の照射面積が大きくなるため、パターン面Raのパターン又は反射率分布の影響が軽減される。さらに、位相板33によって反射光L2のピンホール36a上での照射面積が小さくなるため、パターン面Raの面位置情報を高精度に検出できる。
(4)この場合、その所定の位相差を解消する位相差は、ピンホール板36上におけるその第1部分反射光とその第2部分反射光との位相差が360°の整数倍となる位相差である。360°の整数倍の位相差は0°と等価であるため、その反射光L2の照射領域は実質的に位相板33がないときと同じ大きさに縮小される。
(5)また、位相板33は、その共焦点光学系の射出瞳と光学的に共役な位置の近傍に配置されている。従って、位相板33上で計測光L1に位相差を付与することによって、物体面又は像面上の強度分布(照射領域)を制御できる。なお、位相板33は、その共焦点光学系の射出瞳上、又はこの射出瞳と光学的に共役な位置上に配置してもよい。
(6)また、図2(A)の例では、位相板33が計測光L1用の位相部材と反射光L2用の位相部材とを兼用しているため、RAFセンサ2の構成が簡素化できる。
(7)また、位相板33は、パターン面Ra上での計測光L1の照射面積を、位相板33を用いない場合に比べて少なくとも2倍に広げることが好ましい。これによって、パターン面Ra上のパターン又は反射率分布の影響を1/2以下にできる。
(8)また、本実施形態の露光装置は、レチクルRのパターンの像を投影光学系PLを介してウエハW上に投影して、ウエハWを露光する露光装置において、RAFセンサ2及びRAF制御系52を含む検出装置を備え、その検出装置はレチクルRのパターン面Raの投影光学系PLの光軸方向の面位置情報を検出している。さらに、その露光装置は、その検出装置の検出情報に基づいて、レチクルRのパターンの像とウエハWとの投影光学系PLの光軸方向の位置関係を補正するZ駆動部22A〜22C(ステージ装置)を備えている。従って、レチクルRに撓み等が生じていても、レチクルRのパターンの像に対してウエハWの露光面を高精度に合焦できるため、レチクルRのパターンを高解像度でウエハW上に転写できる。
なお、本実施形態では、一つのRAFセンサ2が設けられているが、図2(A)において、RAFセンサ2と同じ構成の複数(例えば3つ)のRAFセンサをX方向に配置して、レチクルRのパターン面RaのZ位置をX方向(非走査方向)の複数箇所で並列に計測してもよい。これによって、パターン面RaのX軸に平行な方向の撓みも計測できる。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態につき図7を参照して説明する。図7において図2(A)に対応する部分には同一又は類似の符号を付してその詳細な説明を省略又は簡略化する。
図7は、本実施形態のRAFセンサ(レチクルオートフォーカスセンサ)2A及びRAF制御系52を示す。図7において、RAFセンサ2Aは、計測光L1をレチクルRのパターン面Raに照射する照射系2AAと、パターン面Raからの反射光L2を受光する受光系2ABとを備えている。照射系2AAは、計測光L1を+Y方向に発生する光源31と、計測光L1を平行光束に変換するコリメータレンズ35Aと、平行光束の計測光L1をレチクルR側(+Z方向)に反射するビームスプリッタ32と、開口絞り34と、計測光L1をレチクルRのパターン面Ra上に集光する対物レンズ35Bとを備えている。また、照射系2AAは、コリメータレンズ35Aとビームスプリッタ32との間に配置されて、パターン面Ra上での計測光L1の照射領域を大きくするように計測光L1に位相分布を付与する第1の位相板33Aを有する。第1の実施形態と同様に、対物レンズ35Bはコイル39を含むボイスコイルモータによってZ方向に振動する。
また、受光系2ABは、パターン面Raからの反射光L2を平行光束にする対物レンズ35Bと、その反射光L2が照射されるビームスプリッタ32と、ビームスプリッタ32を透過した反射光L2を集光する結像レンズ35Cと、その集光された反射光L2を通すピンホール36aが形成されたピンホール板36と、ピンホール36aを通過した反射光L2を受光する光電センサ37とを備えている。また、受光系2ABは、ビームスプリッタ32と結像レンズ35Cとの間に配置されて、ピンホール36a上での照射領域が小さくなるように反射光L2に位相分布を付与する第2の位相板33Bを有する。この場合、対物レンズ35B及び結像レンズ35Cによって、パターン面Ra(より正確には基準面11)上の計測光L1の照射領域(スポット光)とピンホール36aとは光学的に共役であり、対物レンズ35B、結像レンズ35C、及びピンホール板36は共焦点光学系を構成している。
本実施形態において、第1の位相板33Aは、計測光L1のうちで中心領域を透過する第1計測光L1aと、輪帯状の周辺領域を透過する第2計測光L1cとの間に例えば180°の位相差を付与する。その中心領域の大きさは、パターン面Ra上での計測光L1の照射領域が、位相板33Aがない場合の少なくとも2倍になるように設定される。また、第1計測光L1aは、パターン面Raで反射された後、第1反射光L2aとして第2の位相板33Bの中心領域を通過し、第2計測光L1cは、パターン面Raで反射された後、第2反射光L2cとして第2の位相板33Bの周辺領域を通過するものとする。この場合、第2の位相板33Bは、反射光L2のうちで中心領域を透過する第1反射光L2aと、周辺領域を透過する第2反射光L2cとの間に180°の位相差を付与する。これによって、第1反射光L2aと第2反射光L2cとの間には実質的に位相差がなくなる(位相差が解消されるため)ため、ピンホール36a上に集光される反射光L2の照射領域の大きさは、位相板33A及び33Bがない場合の大きさにまで縮小される。この他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように本実施形態においても、第1の位相板33Aによってパターン面Ra上での計測光L1の照射面積が大きくなるため、パターン面Raのパターン又は反射率分布の影響が軽減される。さらに、第2の位相板33Bによって反射光L2のピンホール36a上での照射面積が小さくなるため、パターン面Raの面位置情報を高精度に検出できる。
また、本実施形態では、第1の位相板33Aと第2の位相板33Bとは、ビームスプリッタ32、対物レンズ35B、及びパターン面Raを介して実質的に互いに光学的に共役な位置に配置されている。これによって、第2の位相板33Bとして、第1の位相板33Aと同じ位相板を用いることも可能になる。
なお、本実施形態においては、第2の位相板33Bが第1の位相板33Aとは別に配置されているため、第2の位相板33Bが反射光L2に付与する位相差の分布は、ピンホール36a内の反射光L2の照射領域がより小さくなるように最適化することが可能である。
なお、上記の実施形態では、レチクルRの法線方向の位置を検出する場合に本発明を適用したが、本発明は、ウエハWの表面の法線方向の位置を検出する場合にも適用可能である。即ち、図1の露光装置において、ウエハW用のAFセンサ60として、RAF系2と同様の構成のオートフォーカスセンサを使用してもよい。
また、上記の実施形態の露光装置を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図8に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した実施形態の露光装置によりレチクルのパターンを基板(感応基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
従って、このデバイス製造方法は、上記の実施形態の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成された基板を処理すること(ステップ224)とを含んでいる。その露光装置によれば、高精度に合焦を行うことができるため、電子デバイスを高精度に製造できる。
また、上記の実施形態においては、走査露光方式の露光装置を例に挙げて説明しているが、ステッパー等の一括露光方式(ステップアンドリピート方式)の露光装置にも本発明を適用することができる。さらに、本発明は、例えば国際公開第2004/053955号パンフレット、欧州特許出願公開第1420298号明細書、又は国際公開第2005/122218号パンフレット等に開示されている液浸型露光装置にも適用可能である。
また、本発明は投影光学系を用いないプロキシミティ方式等の露光装置でレチクル及び/又はウエハの面位置を検出する場合にも適用可能である。
また、本発明は、半導体デバイス、液晶表示素子の製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、プラズマディスプレイ等の製造プロセスや、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスの製造プロセスにも広く適用できる。
このように本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
R…レチクル、Ra…パターン面、PL…投影光学系、W…ウエハ、RST…レチクルステージ、2…RAFセンサ、31…光源、33,33A,33B…位相板、34…開口絞り、35,35B…対物レンズ、36a…ピンホール、37…光電センサ、52…RAF制御系

Claims (13)

  1. 検出光を被検面に照射し、前記被検面からの反射光を光電検出器を介して受光して得られる検出情報に基づいて前記被検面の面位置情報を検出する面位置検出装置において、
    前記検出光を前記被検面に照射して前記反射光を受光する対物レンズと、前記対物レンズを介した前記反射光を前記光電検出器に通す開口が形成された開口部材とを含む共焦点光学系と;
    前記被検面に照射される前記検出光に、前記被検面上での照射面積を広げるように位相分布を付与する第1位相部材と;
    前記反射光に、前記開口部材上での照射面積を狭くするように位相分布を付与する第2位相部材と;
    を備えたことを特徴とする面位置検出装置。
  2. 第1面またはその近傍に配置される被検面に検出光を照射し、該検出光の前記被検面による反射光を光電検出した結果に基づいて前記被検面の面位置情報を検出する面位置検出装置において、
    前記第1面と第2面とを光学的に共役にする結像光学系と、前記第2面に配置され、前記反射光が通過可能な前記第2面上の領域を所定範囲に制限する開口が形成された開口部材とを含む共焦点光学系と、
    前記結像光学系を介して前記第1面に照射される前記検出光に第1の位相分布を付与する第1位相部材と、
    前記結像光学系を介して前記第2面に導かれる前記反射光に第2の位相分布を付与する第2位相部材と、を備え、
    前記第1の位相分布は、前記第1面上での前記検出光の照射領域が前記結像光学系による前記開口の共役像より大きくなる位相分布であり、
    前記第2の位相分布は、前記被検面からの前記反射光の前記第2面上での照射領域が前記開口より小さくなるかほぼ等しくなる位相分布であることを特徴とする面位置検出装置。
  3. 前記第1位相部材は、通過する前記検出光に180°の位相差を付与する少なくとも2つの領域を有し、
    前記第2位相部材は、通過する前記反射光に180°の位相差を付与する少なくとも2つの領域を有することを特徴とする請求項1または2に記載の面位置検出装置。
  4. 第1面またはその近傍に配置される被検面に検出光を照射し、該検出光の前記被検面による反射光を光電検出した結果に基づいて前記被検面の面位置情報を検出する面位置検出装置において、
    前記第1面と第2面とを光学的に共役にする結像光学系と、前記第2面に配置され、前記反射光が通過可能な前記第2面上の領域を所定範囲に制限する開口が形成された開口部材とを含む共焦点光学系と、
    前記結像光学系を介して前記第1面に照射される前記検出光のうちの第1部分検出光と第2部分検出光との間に所定の位相差を付与する第1位相部材と、
    前記結像光学系を介して前記第2面に導かれる前記反射光のうち前記第1部分検出光に対応する第1部分反射光と前記第2部分検出光に対応する第2部分反射光との間に、前記所定の位相差を解消する位相差を付与する第2位相部材と、
    を備えることを特徴とする面位置検出装置。
  5. 前記所定の位相差を解消する位相差は、前記第2面における前記第1部分反射光と前記第2部分反射光との位相差が360°の整数倍となる位相差であることを特徴とする請求項4に記載の面位置検出装置。
  6. 前記第1位相部材は、前記第1部分検出光に対して第1位相を付与する第1位相領域と、前記第2部分検出光に対し、前記第1位相に比して180°の奇数倍だけ異なる第2位相を付与する第2位相領域と、を有することを特徴とする請求項4または5に記載の面位置検出装置。
  7. 前記第1位相部材と前記第2位相部材とは、前記結像光学系の少なくとも一部および前記第1面を介して互いに光学的に共役な位置に配置されることを特徴とする請求項2および請求項4から6のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  8. 前記第1位相部材は、前記共焦点光学系の射出瞳と光学的に共役な位置またはこの近傍の位置に配置されることを特徴とする請求項7に記載の面位置検出装置。
  9. 前記第1位相部材は、前記第2位相部材を兼用することを特徴とする請求項7または8に記載の面位置検出装置。
  10. 前記第1位相部材は、前記共焦点光学系の光軸を中心とする円形の第1領域と、該第1領域を囲む輪帯状の第2領域とを有し、前記第1領域及び前記第2領域を通過した前記検出光に180°の位相差を付与することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  11. 前記第1位相部材は、前記被検面上での前記検出光の照射面積を少なくとも2倍に広げることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  12. マスクのパターンの像を投影光学系を介して基板に投影して該基板を露光する露光装置であって、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の面位置検出装置と、
    前記面位置検出装置で検出される前記マスクのパターン面の前記投影光学系の光軸方向の面位置情報に基づいて、前記マスクのパターンの像と前記基板との合焦を行うステージ装置と、を備えることを特徴とする露光装置。
  13. 請求項12に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記露光された基板を処理する工程と、を含むデバイス製造方法。
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