JP5292883B2 - 塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、塗布装置に関する。
従来から、自動車のドアパネルの組み立て工程においては、ドアパネルに粘性材料を塗布することが行われている。例えば、図12にて示すようにドアパネル3は、プレス加工されたアウタパネル1とインナパネル2の両パネルを重ね合わせた状態としておき、その状態からアウタパネル1の外周部を一定幅に渡って折り返しつつインナパネル2の外周端部を挟み込むことでドアパネル3として一体化している。そして、一体化の後、アウタパネル1の折り返し部の先端にシーラ4と称される高粘度の材料を塗布して、両パネルの合わせ部分を防水、防錆処理していた。
上記したシーラ4を両パネルの合わせ部に沿って確実に塗布するには、シーラ4を塗布するノズル装置が上記合わせ部に沿って移動するようにガイドしておくことが好ましい。そのため、従来から、ノズル装置に対して折り返し幅に対応する距離を離してガイド部材を設け、これをアウタパネル1のパネル側面に当接させつつノズル装置を移動操作することで、ノズル装置がアウタパネル1の周縁端から一定距離だけドアパネルの内側に入ったライン(すなわち、アウタパネル1の折り返し部の先端)を辿るようにしている。
また、上記折り返し部の幅は車種により異なることがあり、それに対応する技術が既に提案されている(特許文献1)。このものによると、ガイド部材とノズル装置との間に調整用のナットを有する調整装置を組み込んであり、作業対象となる車種の変更に伴って、折り返し部の幅が変わると、ナットを手動操作して、ガイド部材とノズル装置との距離を調整するようにしていた。
特開2007−283262公報
しかしながら、ドアパネルは曲率が一定でなく、例えば、曲率の大きな箇所を折り返そうとすると、そこにシワが出来易くなる。このような箇所は折り返し部の幅を短く設定する必要があり、一枚のドアパネルであっても、折り返し部の幅に長短ができる。これに対し従来のものは、調整装置それ自体は設けているものの、手動操作形式であったため、上記のような折り返し部の幅に長短があるものへの対応は困難であった。
本発明は上記問題に鑑みて創作されたものであって、作業対象となるワーク上の目標となる位置に、塗布ヘッドのノズルを高精度に追従させることが可能な塗布装置を提供することを目的とする。
本発明は、ワークに粘性材料を塗布する塗布装置であって、ノズル先端から粘性材料を吐出するノズル装置と、前記ワークの周縁端に側方から当接する当接部を有するガイド装置と、前記ノズル装置と前記ガイド装置との間に設けられ両装置を相対移動させることで両装置間の距離を調整する調整装置と、前記調整装置の駆動源となるモータと、を具備してなる塗布ヘッドと、前記塗布ヘッドを前記ワークの周縁端に沿って移動させるロボットと、前記ロボット及び前記モータの駆動を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記モータの駆動を制御することで、前記ワークに粘性材料を塗布する際に、前記当接部から前記ノズルの中心までの距離を自動的に調整することが可能であることに特徴を有する。
この発明の実施態様として以下の構成とすることが好ましい。
・前記塗布ヘッドと前記ロボットとの間に設けられ、前記塗布ヘッドを構成する前記ガイド装置の当接部を前記ワークの周縁端に側方から当接させるように付勢する付勢装置を備えてなる。このようにしておけば、付勢装置がガイド装置を付勢し、当接部をワークの周縁端に当接させる。よって、ガイド装置、ひいては塗布ヘッドのワークに対する相対的な位置関係が常に維持され、ワーク上におけるノズルの位置を安定させることが可能となる。
・前記調整装置は、螺子とナットの螺合作用によって前記モータの動力を直線方向の運動に変換しつつ前記両装置のいずれかを、他に対して相対移動させる螺子装置である。このようにすれば、モータを駆動させて螺子を1回転させると、可動ナット76は螺子の1リード分だけ正確に進む。このため、ノズル装置とガイド装置との距離を正確に調整することが可能となり、ワーク上の目標となる位置にノズルを、より高精度に追従させることが可能となる。
本発明によれば、ノズル装置とガイド装置との距離を調整する調整装置とロボットの双方を制御装置により制御する構成としてあり、調整装置を作動させることで、ワーク周縁端を基準としたワークに対するノズルの位置を、ロボットによる塗布作業中に任意に操作できる。以上のことから、ワーク上の目標となる位置にノズルを高精度に追従させることが可能となる。
<一実施形態>
1.全体構成
本発明の一実施形態を図1ないし図11によって説明する。図1にて示す符号10は支持台、符号20は塗布装置である。支持台10は作業対象となるドアパネル13を支持するものである。
塗布装置20は、例えば車両用ドアの組み立て製造ラインに設置され、ドアパネル13に、例えばポリウレタンを主成分とした高粘度の材料であるシーラ14(本発明における「粘性材料」に相当)を塗布するもので、ロボット30、スライドシリンダ40(本発明における「付勢装置」に相当)、塗布ヘッド60、などから構成されている。以下、塗布装置20を構成する各装置の具体的構成について、順に説明してゆく。
ロボット30はベース部32と、ベース部32に対して周方向への旋回動作が可能とされた旋回ボディ部34と、旋回ボディ部34上に設けられたアーム機構36と、とから構成される多関節ロボットである。アーム機構36は第一アーム37と、第二アーム38と、その先端に設けられたアーム先端部39から構成されており、各アームが独立して動作可能となっている。
そして、ベース部32、各アーム同士をジョイントする結合部には、アーム駆動モータ112(図4のみで図示)よりなる駆動装置がそれぞれ組み込まれている。これら各アーム駆動モータ112は、サーボモータが用いられ、ロータリーエンコーダ等の位置検出センサ(図示せず)をそれぞれ付設しており、回転角度を高精度に制御できる。これによりアーム中央Pを動作範囲内で、任意の位置に移動できる構成となっている。
スライドシリンダ40は、図2にて示すように、ロボット30のアーム先端部39の下方に取り付けられ、概直方体状をなす固定部42と、板状をなす移動部48を備えてなる。
固定部42には左右方向に延びてレール部46が形成されており、固定部42の内部には左右方向に移動可能なピストン(図略)が設けられている。移動部48はピストンに取り付けられており、ピストンが左右方向に移動すると、レール部46にガイドされつつ、左右方向に移動する構成となっている。固定部42は、エア供給管44及び減圧弁(図略)を介して空気圧供給装置(図略)と接続されており、空気圧供給装置から供給されるエアによって、ピストンが右側へ付勢される構成となっている。
そして移動部48には、次に説明する支持プレート64を介して塗布ヘッド60が固定されている。これにより、空気圧供給装置からエアが供給されると、移動部48ひいては塗布ヘッド60を一定の付勢力Fにて右側に付勢させる構成となっている。尚、本実施形態では移動部48のストローク範囲の大きさは例えば10〜50mmの間で設定される。
図2にて示す塗布ヘッド60は、ガイド装置62、調整装置70、ノズル装置90、調整モータ98(本発明における「モータ」に相当)から構成されている。
ガイド装置62は、支持プレート64、ガイドバー66、ガイドローラ68を備えてなる。支持プレート64は、側面視L字型をなし、右方に延びた延設部64Aには後述する調整装置70の支持部72が取り付けられている。ガイドバー66は支持プレート64の下部から下方に延設されており、その先端付近には、ガイドローラ68(本発明の「当接部」に相当)が、ベアリング(図示せず)を介してガイドバー66の軸を中心に回転可能に取り付けてある。
調整装置70は、支持部72、螺子74、可動ナット76、スライダ78を主体に構成されている。支持部72は左右方向に長い箱状をなし、上下の両壁は左右方向に延びた一対のレール72Aとなっている。両レール72Aに対しては、直方体状をなすスライダ78が左右方向に移動可能に取り付けられている。
両レール72Aの間には、螺子74が左右方向、すなわち両レール72Aと平行に配置され、その左端は支持部72の左側壁72Bに、右端は軸継手(図示せず)を介して調整モータ98の駆動軸と同軸で回転可能に取り付けられている。螺子74には、可動ナット76(本発明における「ナット」に相当)が螺合しており、可動ナット76は前述したスライダ78に対して固定されている。また、螺子74の取り付け方向と、上述したスライドシリンダ40の取り付け方向は平行となっており、スライダ78及び移動部48の移動方向も平行である。
ノズル装置90は、概円筒状をなすノズル92と、シーラ供給管94を介してシーラ供給装置(図示せず)と接続されているバルブ96から構成されている。ノズル92はバルブ96を介して、その先端が下方を向くようにスライダ78に固定され、ガイドバー66とは平行をなしている。ノズル92の先端は平らな形状をなしており、上述したガイドローラ68の上部とほぼ同じ高さに配置される。
調整モータ98は、調整装置70の駆動源となるもので、例えばサーボモータが用いられる。このサーボモータは、ロータリーエンコーダ等の位置検出センサ(図示せず)を付設しており、駆動軸の回転量を制御できる。
調整モータ98を駆動させると、螺子74と可動ナット76の螺合作用により、螺子74の回転方向の動力が可動ナット76の直線方向(図2にて示す左右方向)の動力に変換される。このため、両レール72Aに沿って可動ナット76ひいては、ノズル92をガイド装置62に対して左右方向に移動させることができ(本発明における「他に対して相対移動」に相当)、ノズル装置90とガイド装置62間の距離、より具体的にいうとガイドローラ68とノズル中心92Aまでの距離bを調整できる(図3の(a)及び図3の(b))。尚、図3では供給管など一部の部品を省略してある。
2.電気的構成
図4には、本実施形態の塗布装置20を制御する制御装置100と、各装置の電気的構成を示すブロック図が示されている。制御装置100は演算処理部102、プログラム格納部104、RAM106、バルブ制御部108、モータ制御部110から構成されている。
プログラム格納部104には、塗布装置20を制御するための動作プログラムが格納されている。この動作プログラムは、ドアパネル13の形状データ(後述する周縁端18の形状や折り返し幅a)に基づいて生成される。
RAM106は、演算処理部102が各種作業を行う際の作業領域となるものであり、塗布装置20を制御させるときには、RAM106の所定領域上に動作プログラムがロードされて演算処理部102によって実行される。
モータ制御部110は、各アーム駆動モータ112、調整モータ98と電気的に接続されている。バルブ制御部108は、バルブ96と電気的に接続されており、演算処理部102からの指令を受けバルブ96を開閉させる。
以上の構成から、演算処理部102とモータ制御部110の協働によって各アーム駆動モータ112と調整モータ98とが複合的に制御される。具体的には、ドアパネル13の周縁端18の形状に沿ってアーム中央Pを移動させるように各アーム駆動モータ112が制御され、折り返し幅aの長さに対応して調整モータ98が駆動される。
3.ワーク
塗布装置20のワークとなるドアパネル13を図5にて示す。このドアパネル13は前工程でアウタパネル11とインナパネル12を重ね合わせた後、図6にて示すようにアウタパネル11の外周部を所定の幅(以下折り返し幅aと呼称する)だけ、ドアパネル内側へ折り返しつつ、インナパネル12の外周端部を挟み込むことでドアパネル13として一体化したものである(折り返し前のアウタパネル11を二点鎖線で示す)。
そして、図7にて示すように、意匠上の制約などから、ドアパネル13の周縁端18にはドアパネル内側へ湾曲する部分(曲率中心O)がある。このような部分では、折り返し前のアウタパネル先端16(図7の点線にて示すG−G線)の線長より、折り返し後のアウタパネル先端16(図7のH−H線)の線長が短くなり、折り返し部を周方向に縮ませる力が生じるためシワができやすくなる。折り返し幅aは大きい程、シワができやすくなるため、折り返し前のアウタパネル先端16をドアパネル内側へ寄せておくことで、折り返し幅aを小さくして、シワができないようにしている。
4.ドアパネル13に対する塗布ヘッド60の位置関係
本実施形態の塗布装置20では、図2にて示すようにシーラ14が吐出されるノズル先端を下方に向けつつ、アウタパネル先端16の丁度真上にノズル92が位置するように、ドアパネル13に対して塗布ヘッド60をセットすることとしている。具体的には、調整装置70によってガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bを、ドアパネル13の折り返し幅aと同幅にセットしておき、ロボット30のアーム中央Pをドアパネル13に対して、その周縁端18から所定距離cだけドアパネル内側(図2の右側)に入った位置に合わせてやればよい。
これを行うと、スライドシリンダ40の作用により、ガイド装置62を含む塗布ヘッド60の全体がドアパネル内側(図2に示す右側)に付勢された状態となり、ガイドローラ68がドアパネル13の周縁端18に側方(図2では左側)から突き当たる結果、ガイドローラ68からの距離が折り返し幅aと等しい距離bにあるノズル中心92Aは、自ずとアウタパネル先端16の丁度真上に位置することとなる。
尚、ガイド装置62は塗布ヘッド60のノズル92の位置をドアパネル13に対して周縁端18から所定距離のところに位置決めするものである。また、調整装置70はドアパネル13の折り返し幅aに対応して、ガイド装置62のガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bを調整する機能を担っており、演算処理部102とモータ制御部110の制御下のもと、以下に説明するシーラ塗布作業中に、折り返し幅aの長短に合わせて、距離bを自動調整する。なお、距離bの調整可能範囲は、折り返し幅aがとり得る範囲より大きく設定され、本実施形態では、例えば3〜20mmの範囲で調整可能と設定されている。
5.シーラ塗布作業
次に、塗布装置20によるシーラ塗布作業について説明する。尚、ここでは、作業対象となるドアパネル13がインナパネル12側を上に向けて支持台10上にセットされ、更に、ドアパネル13に対して塗布ヘッド60が図8に示すスタート地点に、図2に示す位置関係(アウタパネル先端16の真上にノズル中心92Aが位置している位置関係)でもって、セットされているものとして説明を進める。このとき、ガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bは無論、スタート地点のアウタパネル11の折り返し幅a0に等しくなっている。
塗布作業が開始されると、まずバルブ96が開かれ、ノズル92の先端からシーラ14が吐出されると共に、これと同時に、制御装置100によるロボット30のアーム先端部39の移動操作が開始され、アーム中央Pが図8にて示す一点鎖線で示す移動ライン19(周縁端18から所定の距離cだけドアパネル内側(図8の下側)に入ったライン)上を辿るように塗布ヘッド60が移動してゆく。
このときには、ガイドローラ68がドアパネル13の周縁端18に当接しながら転動してゆく結果、塗布ヘッド60のノズル92は、ガイド装置62による案内作用を受けて、ドアパネル13の周縁端18から距離bのところ、すなわちアウタパネル先端16の真上を移動することとなる。
移動開始後、塗布ヘッド60は図8に示す区間Aの塗布作業を行うが、この区間Aはアウタパネル11の折り返し幅aが一定(図8にて示すa0)となっているので、調整装置70は作動されず、ガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bは一定に保たれる。以上のことから、区間Aを移動中、ノズル92はアウタパネル先端16の丁度真上を移動しながら、アウタパネル先端16にシーラ14を塗布してゆく。
さて、区間Aに続く次の区間Bでは折り返し幅aが移動方向に対して次第に短くなっている。そのため、区間Aの終端まで塗布ヘッド60が移動してくると、このときには、制御装置100がロボット30のアーム先端部39の移動操作と並行して、調整モータ98を通電操作し調整装置70を作動させる。これにより、塗布ヘッド60の移動と同時複合的に、調整装置70の螺子74が軸周りに回転して可動ナット76、ひいてはスライダ78を直進移動させる結果、ガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bが短く調整される。以上のことから、区間Bを移動中、ノズル92はアウタパネル先端16の丁度真上を移動しながら、アウタパネル先端16にシーラ14を塗布してゆく。
そして区間Bの終端まで塗布ヘッド60が移動すると、そのときには、ガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bが、区間Cの折り返し幅a1と一致するように設定(動作プログラムで設定してある)してあり、調整装置70はそこで、駆動を一時停止する。
そして、区間Bに続く区間Cは折り返し幅が一定(a1)となっているので、区間Aと同様に調整装置70は作動されず、ノズル92はアウタパネル先端16の丁度真上を移動しながら、アウタパネル先端16にシーラ14を塗布してゆく。
区間Cの終端まで塗布ヘッド60が移動してくると、次の区間Dでは折り返し幅aが移動方向に対して次第に長くなっているので、距離bを長く調整するために調整装置70の作動が開始される。そして、区間Bの時と同様に、制御装置100がロボット30のアーム先端部39の移動操作と並行して、調整装置70を作動させる。これにより、塗布ヘッド60の移動と同時複合的に、ガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bが長く調整される。かくして、区間Dも区間A〜区間Cと同様、ノズル92はアウタパネル先端16の丁度真上を移動しながら、アウタパネル先端16にシーラ14を塗布してゆく。
その後も上記同様、ガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離bを折り返し幅aの長短に対応させて自動調整しながら、アウタパネル先端16に対するシーラ14の塗布が進められ、ー周して図8のスタート地点に戻ると、塗布作業は終了し、バルブ96が閉止される。かくして、図9にて示すように、アウタパネル先端16の全周に渡ってシーラ14が塗布され、アウタパネル11とインナパネル12との合わせ部分がシールされた状態となる。
<効果>
本実施形態では、制御装置100によって、ロボット30と調整装置70とを複合的に制御することが可能となる結果、塗布作業中に、ガイドローラ68とノズル中心92Aとの距離bを任意に調整できる。よって、折り返し幅aに長短があるドアパネル13においても、シーラ14を、アウタパネル先端16に沿って無理なく塗布できる。また、ドアパネル13に対して塗布するシーラ14の幅が、アウタパネル11とインナパネル12の合わせ部を埋めるだけの僅か数ミリ程度(必要最低限)の幅で済み、一度の塗布作業に使用されるシーラ14の塗布量を少なく出来る。
また、本実施形態では、調整装置70を、螺子74と可動ナット76の螺合作用によって調整モータ98の動力を直線方向の運動に変換する螺子装置とした。このようにすれば、螺子74を1回転させると可動ナット76が螺子74の1リード分だけ正確に進むため、ノズル92の位置を高精度に調整できる。
また、本実施形態では、スライドシリンダ40を備えていることで、以下説明するように、塗布作業を進める過程で、アーム中央Pが移動目標とする移動ライン19から、仮に外れたとしても、塗布ヘッド60がアウタパネル11に対する相対的な位置関係を維持する結果、塗布ヘッド60はアウタパネル先端16の真上に留まり、アウタパネル先端16にシーラ14を確実に塗布できる。
具体的には、図10にて示すように、アーム中央Pが、(a)にて示す移動ライン上の位置P0から(b)にて示す左側の位置P1に位置ずれ(ずれ量d)を起すと、そのときには、スライドシリンダ40の固定部42はアーム先端部39と共に図10にて示す左側に移動する。しかし、移動部48はスライドシリンダ40から図10に示す右方向への付勢力Fを常に受けているので、ガイドローラ68が周縁端18に当接した状態を維持することとなり、塗布ヘッド60はアウタパネル先端16の真上に留まることとなる。また、アーム中央Pが、逆側(図11の右方向)となる位置P2に位置ずれを起した場合も同様、塗布ヘッド60はアウタパネル先端16の真上に留まる(図11参照)。尚、図10及び図11では供給管など一部の部品を省略してある。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スライドシリンダ40にガイド装置62を取り付け、ガイド装置62に対して、ノズル装置90を移動させる構成としたが、構成を反転させて、スライドシリンダ40にノズル装置90を取り付け、ノズル装置90に対してガイド装置62を移動させる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、付勢装置としてエア圧により駆動するスライドシリンダ40を例示したが、この代わりに例えば、バネを使用してもよい。
(3)上記実施形態では、調整装置70として螺子74と可動ナット76を用いて調整モータ98の回転運動を直線運動に変換したが、例えば、ピニオンとラックを用いて調整モータ98の回転運動を直線運動に変換してもよい。
(4)上記実施形態では、塗布ヘッド60を移動させるロボット30として多関節ロボットを例示したが、例えば、円筒座標ロボットにて塗布ヘッド60を移動させる構成としてもよい。
塗布装置の全体構成を示す図 塗布ヘッドを示す図 ガイドローラに対するノズルの移動を示す図 塗布装置の電気的構成を示すブロック図 ドアパネルを示す図 ドアパネルの周縁端付近を拡大した斜視図 ドアパネルの周縁端付近を拡大した平面図 ガイドローラとノズル間の距離調整を示す図 シーラが塗布されたドアパネルを示す図 アーム先端位置がドアパネル外側へ移動した図 アーム先端位置がドアパネル内側へ移動した図 シーラが塗布されたドアパネルを示す斜視図
符号の説明
13…ドアパネル(本発明の「ワーク」に相当)
14…シーラ(本発明の「粘性材料」に相当)
18…周縁端
20…塗布装置
30…ロボット
40…スライドシリンダ(本発明の「付勢装置」に相当)
60…塗布ヘッド
62…ガイド装置
68…ガイドローラ(本発明の「当接部」に相当)
70…調整装置
74…螺子
76…可動ナット(本発明の「ナット」に相当)
90…ノズル装置
92…ノズル
98…調整モータ(本発明の「モータ」に相当)
100…制御装置
b…ガイドローラ68からノズル中心92Aまでの距離(本発明の「両装置間の距離」に相当)

Claims (3)

  1. ワークに粘性材料を塗布する塗布装置であって、
    ノズル先端から粘性材料を吐出するノズル装置と、前記ワークの周縁端に側方から当接する当接部を有するガイド装置と、前記ノズル装置と前記ガイド装置との間に設けられ両装置を相対移動させることで両装置間の距離を調整する調整装置と、前記調整装置の駆動源となるモータと、を具備してなる塗布ヘッドと、
    前記塗布ヘッドを前記ワークの周縁端に沿って移動させるロボットと、
    前記ロボット及び前記モータの駆動を制御する制御装置と、を備え
    前記制御装置は、前記モータの駆動を制御することで、前記ワークに粘性材料を塗布する際に、前記当接部から前記ノズルの中心までの距離を自動的に調整することが可能であることを特徴とする塗布装置。
  2. 前記塗布ヘッドと前記ロボットとの間に設けられ、前記塗布ヘッドを構成する前記ガイド装置の前記当接部を前記ワークの周縁端に側方から当接させるように付勢する付勢装置を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記調整装置は、螺子とナットの螺合作用によって前記モータの動力を直線方向の運動に変換しつつ前記両装置のいずれかを、他に対して相対移動させる螺子装置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗布装置。
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