JP5291900B2 - 内部全反射プリズムおよび投射型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内部全反射プリズムおよび投射型表示装置に関する。
なお、本明細書において、「微小ミラー型表示素子」とは、シリコン基板上に数μm角程度の微小ミラー(反射鏡)を多数並べた光変調素子であって、微小ミラーの傾きを静電引力を利用して変えることにより、光源からの光をスクリーン方向に反射させるかどうかを制御する光変調素子のことをいう。この微小ミラー型表示素子は、一般にテキサスインスツルメンツ社の商品名であるDMDと称される素子と同様の機能を備えている。
従来から、反射型の光変調素子である微小ミラー型表示素子を利用してスクリーン上に所定の映像を拡大投射する投射型表示装置には、内部全反射プリズムが使用されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の内部全反射プリズムは、対向配置される第1プリズムおよび第2プリズムの2個の三角プリズムで構成されており、第1プリズムおよび第2プリズムは、光学ガラスで形成されている。
この内部全反射プリズムでは、第1プリズムの第2プリズムとの対向面、および、第2プリズムの第1プリズムとの対向面には、金属または誘電体が真空蒸着されて形成されたスペーサ部が設けられている。また、この内部全反射プリズムでは、第1プリズムに設けられたスペーサ部と、第2プリズムに設けられたスペーサ部とを突き当てた状態で第1プリズムと第2プリズムとが接着されており、第1プリズムの対向面と第2プリズムの対向面との間には、薄い空気層が形成されている。この空気層によって、内部全反射プリズムでの収差の発生が防止されている。
特開2003−149414号公報
特許文献1に記載の内部全反射プリズムのように、所定の機能を確保するため、第1プリズムの対向面と第2プリズムの対向面との間に空気層を形成する必要が生じる場合がある。そこで、特許文献1に記載の内部全反射プリズムでは、第1プリズムおよび第2プリズムの対向面に空気層を形成するための金属または誘電体が真空蒸着されている。すなわち、この内部全反射プリズムの製造工程では、第1プリズムおよび第2プリズムの対向面に金属または誘電体を真空蒸着する工程が必要となる。そのため、内部全反射プリズムの製造工程は煩雑になる。
そこで、本発明の課題は、製造工程の簡素化が可能な内部全反射プリズムおよびこの内部全反射プリズムを備える投射型表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の内部全反射プリズムは、ガラスで形成される第1プリズムと、樹脂で形成される第2プリズムとが対向配置されて構成され、第1プリズムの第2プリズムとの対向面である第1対向面は平面状に形成され、第2プリズムの第1プリズムとの対向面である第2対向面には第1対向面に当接する凸部が形成されていることを特徴とする。
本発明の内部全反射プリズムでは、第1プリズムの第1対向面は平面状に形成され、第2プリズムの第2対向面には第1対向面に当接する凸部が形成されている。したがって、所定の機能を確保するため、第1対向面と第2対向面との間に空気層(隙間)を形成する必要が生じる場合であっても、第1対向面と凸部を当接させた状態で第1プリズムと第2プリズムとを固定することで、第1対向面と第2対向面との間に空気層を形成することができる。そのため、第1プリズムと第2プリズムとを固定する固定工程が容易になる。また、本発明では、ガラスで形成される第1プリズムの第1対向面は平面状に形成されているため、第1プリズムの製造が容易になる。一方、第2プリズムは樹脂で形成されているため、第2対向面に凸部が形成される場合であっても、金型成型を用いて容易に凸部を形成することができ、第2プリズムの製造も容易になる。このように、本発明の内部全反射プリズムでは、製造工程を簡素化することが可能になる。
本発明において、凸部は、第2対向面の周縁の略全周に形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1対向面と第2対向面との間に形成される空気層に外部から異物が進入するのを防止することが可能となる。たとえば、空気層への塵埃の侵入や、製造時に使用される第1プリズムや第2プリズムの表面の洗浄用溶液の空気層への侵入を防止することが可能になる。
本発明において、凸部には、第1対向面と凸部とを当接させる際の空気の逃げ口となる空気口が形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1対向面と凸部との密着性を高めることができる。そのため、第1対向面と第2対向面との間に適切な空気層を形成することができる。また、空気層への異物の進入を確実に防止することが可能となる。
本発明において、第2プリズムの第2対向面以外の光の透過面は、球面状あるいは非球面状の凸面状または凹面状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、内部全反射プリズムに集光効果あるいは拡散効果を持たせることができる。
本発明の投射型表示装置は、ガラスで形成される第1プリズムと、樹脂で形成される第2プリズムとが対向配置されて構成され、第1プリズムの第2プリズムとの対向面である第1対向面は平面状に形成され、第2プリズムの第1プリズムとの対向面である第2対向面には第1対向面に当接する凸部が形成されている内部全反射プリズムと、スクリーン上に所定の映像を投射するための投射レンズと、照明光を発生させる光源と、光源からの照明光を変調し投射レンズに向かって反射する微小ミラー型表示素子とを備え、第1プリズムが、微小ミラー型表示素子で反射され投射レンズへ向かう反射光が通過する位置に配置され、第2プリズムが、光源から微小ミラー型表示素子へ向かう照明光が通過し、かつ、微小ミラー型表示素子で反射され投射レンズへ向かう反射光が通過しない位置に配置されていることとする。この投射型表示装置では、成型時のひずみ等の影響で高い光学的性能を確保することが困難な樹脂製の第2プリズムは、微小ミラー型表示素子で反射され投射レンズへ向かう反射光が通過しない位置に配置されている。そのため、この投射型表示装置では、製造工程の簡素化が可能な内部全反射プリズムを用いる場合であっても、スクリーン上に画質の高い映像を投射することが可能になる。
以上のように、本発明の内部全反射プリズムでは、製造工程を簡素化することが可能になる。また、本発明の投射型表示装置では、製造工程の簡素化が可能な内部全反射プリズムを用いる場合であっても、スクリーン上に画質の高い映像を投射することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(投射型表示装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる内部全反射プリズム1を用いた投射型表示装置4の概略構成を説明するための概略構成図である。
本形態の内部全反射プリズム(Total Internal Reflectionプリズム)1(以下、「TIRプリズム1」とする。)は、反射型の光変調素子である微小ミラー型表示素子2を利用して、スクリーン3上に所定の映像を拡大投射する投射型表示装置4に使用される。
投射型表示装置4は、図1に示すように、TIRプリズム1および微小ミラー型表示素子2の他に、照明光を発生させる光源としてのランプ5と、カラーホイール(CW)6と、ロッドインテグレータ7と、リレーレンズ群8と、投射レンズ鏡筒9とを備えている。
ランプ5は、たとえば、超高圧水銀ランプであり、フィラメント部や放電部等の輝点11と楕円反射鏡12とを備えている。このランプ5は、図1に示すように、ロッドインテグレータ7に向かって照明光を出射する。CW6は、薄い円板状に形成され、ランプ5とロッドインテグレータ7との間に配置されている。このCW6は、モータ13の出力軸に固定されており、モータ13で回転駆動される。
ロッドインテグレータ7は、CW6とリレーレンズ群8との間に配置されている。リレーレンズ群8は、複数枚のリレーレンズによって構成され、ロッドインテグレータ7とTIRプリズム1との間に配置されている。
TIRプリズム1は、第1プリズム15および第2プリズム16の2個のプリズムによって構成されている。このTIRプリズム1の詳細な構成については後述する。
微小ミラー型表示素子2は、ランプ5からの照明光を変調してTIRプリズム1に向けて反射する複数の反射鏡(図示省略)と、反射鏡を駆動制御するための制御回路(図示省略)とを備えている。微小ミラー型表示素子2では、制御回路からの駆動信号に基づいて、複数の反射鏡のそれぞれの傾きが制御されている。具体的には、制御回路から「オン」の駆動信号を与えられた反射鏡は、その反射光がTIRプリズム1を介して投射レンズ鏡筒9(具体的には、投射レンズ鏡筒9に保持された後述の投射レンズ)に向かうように(すなわち、反射光が結像光(オン光)となるように)傾く。また、制御回路から「オフ」の駆動信号を与えられた反射鏡は、その反射光がTIRプリズム1を介して投射レンズ鏡筒9から外れた位置に向かうように(すなわち、反射光がオフ光となるように)傾く。
投射レンズ鏡筒9には、スクリーン3上に所定の映像を投射するための投射レンズ(図示省略)が保持されている。この投射レンズは、微小ミラー型表示素子2の反射鏡とスクリーン3とを光学的に共役な関係にする機能を果たしており、微小ミラー型表示素子2の反射鏡に形成された映像は、投射レンズによって、スクリーン3に拡大投射される。
以上のように構成された投射型表示装置4では、ランプ5から出射され、CW6を透過した照明光は、ロッドインテグレータ7により、照度分布が均一な照明光となり、その後、リレーレンズ群8を透過する。リレーレンズ群8を透過した照明光は、TIRプリズム1を透過し、微小ミラー型表示素子2に入射する。微小ミラー型表示素子2に入射した照明光は変調され、投射レンズ鏡筒9に向かうように、あるいは、投射レンズ鏡筒9から外れた位置に向かうように反射される。このとき、微小ミラー型表示素子2で反射された反射光は、TIRプリズム1を透過する。また、反射光のうちの結像光は、TIRプリズム1の内部で全反射される。また、TIRプリズム1の内部で全反射された結像光は、投射レンズによって、スクリーン3に拡大投射される。
このように、ランプ5から出射される照明光および微小ミラー型表示素子2で反射される結像光は、光路Lを通過して、スクリーン3に到達する。なお、本形態では、図1に示すように、第1プリズム15は、ランプ5から微小ミラー型表示素子2へ向かう照明光が通過し、かつ、微小ミラー型表示素子2で反射され投射レンズ鏡筒9へ向かう結像光が通過する位置に配置されている。また、第2プリズム16は、ランプ5から微小ミラー型表示素子2へ向かう照明光が通過し、かつ、微小ミラー型表示素子2で反射され投射レンズ鏡筒9へ向かう結像光が通過しない位置に配置されている。
(内部全反射プリズムの構成)
図2は、図1に示す内部全反射プリズム1の平面図である。図3は、図2に示す第2プリズム16の斜視図である。
TIRプリズム1は、上述のように、第1プリズム15と第2プリズム16とによって構成されている。具体的には、当接した状態で対向配置される第1プリズム15と第2プリズム16とによってTIRプリズム1が構成されている。第1プリズム15および第2プリズム16はともに三角柱状に形成された三角プリズムである。
第1プリズム15は、空気よりも屈折率の高いガラス(光学ガラス)で形成されている。図2に示すように、第1プリズム15は、第2プリズム16との対向面である第1対向面15aと、微小ミラー型表示素子2で反射された反射光が入射する入射面15bと、投射レンズ鏡筒9に向かって結像光が出射される出射面15cとを備えている。第1対向面15a、入射面15bおよび出射面15cは、いずれも矩形の平面状に形成されている。
第2プリズム16は、空気よりも屈折率の高い樹脂で形成されている。たとえば、第2プリズム16は、アクリルやポリカーボネート等で形成されている。図2、図3に示すように、第2プリズム16は、第1プリズム15との対向面である第2対向面16aと、リレーレンズ群8を透過した照明光が入射する入射面16bとを備えている。入射面16bは、矩形の平面状に形成されている。
第2対向面16aは、矩形の平面状に形成されている。また、第2対向面16aには、第1対向面15aに当接する凸部16cが一体成型で形成されている。具体的には、凸部16cは、第2対向面16aの周縁の全周に矩形の枠状に形成されている。本形態では、後述のように第2対向面16aを通過する照明光の光学的性質に影響を及ぼさない位置に凸部16cが形成されている。また、凸部16cは、第2対向面16aから一定の突出量で突出するように形成されている。たとえば、第2対向面16aからの凸部16cの突出量は、0.15mmである。凸部16cの内周側は、第2対向面16aに向かって緩やかに傾斜するテーパ面となっている。
なお、図2に示すように、凸部16cの外形と第1対向面15aの外形とがほぼ一致するように、第1プリズム15と第2プリズム16とが形成されても良いし、凸部16cおよび第1対向面15aのいずれか一方の外形が他方の外形よりも大きくなるように、第1プリズム15と第2プリズム16とが形成されても良い。
凸部16cには、凸部16cの内周側から外周側まで連通する溝部16dが形成されている。溝部16dは、図3に示すように、たとえば凸部16cの上面からわずかに窪むように2箇所に形成されている。この溝部16dは、第1対向面15aと凸部16cとを当接させる際の空気の逃げ口となる空気口としての機能を果たすために形成されている。そのため、溝部16dは、空気が通過できる程度の微小な深さおよび幅で形成されている。なお、溝部16dは、1箇所に形成されても良いし、3箇所以上に形成されても良い。
上述のように、凸部16cは第1対向面15aに当接している。そのため、第1対向面15aと第2対向面16aとの間には、空気層(隙間)17が形成されている。また、本形態では、入射面15bから入射する結像光が第1対向面15aで全反射されるように(すなわち、結像光が臨界角以上の角度で第1対向面15aに入射するように)、光路Lに対する第1対向面15aの角度(傾き)が設定され、TIRプリズム1が投射型表示装置4で固定されている。すなわち、本形態では、空気層17は、入射面15bから入射する結像光を第1対向面15aで全反射させるための機能を果たしている。なお、本形態では、第1対向面15aには特殊なコーティング等は施されていない。
第1プリズム15と第2プリズム16とは、たとえば、接着によって互いに固定された状態で、投射型表示装置4に固定されている。なお、第1プリズム15と第2プリズム16とは互いに固定されずに、かつ、投射型表示装置4に設けられた固定ブロック等の機械的な固定手段によって、凸部16cと第1対向面15aとを当接させた状態で、投射型表示装置4に固定されても良い。
以上のように構成されたTIRプリズム1では、リレーレンズ群8を透過し入射面16bから入射した照明光は、図2に示すように、第2対向面16a、空気層17、第1対向面15a、入射面15bを順次通過しながらTIRプリズム1を透過して、微小ミラー型表示素子2に入射する。また、微小ミラー型表示素子2で反射され、入射面15bから入射した結像光は、第1対向面15aで全反射され、出射面15cから投射レンズ鏡筒9に向けて出射される。一方、微小ミラー型表示素子2で反射され、入射面15bから入射したオフ光は、第1対向面15aで投射レンズ鏡筒9から外れた位置に向けて反射され、あるいは、第1対向面15aを透過する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、第1プリズム15の第1対向面15aは平面状に形成され、第2プリズム16の第2対向面16aには第1対向面15aに当接する凸部16cが形成されている。したがって、入射面15bから入射する結像光を第1対向面15aで全反射させるために、第1対向面15aと第2対向面16aとの間に空気層17が形成される場合であっても、第1対向面15aと凸部16cを当接させた状態で、第1プリズム15と第2プリズム16とを固定することで、第1対向面15aと第2対向面16aとの間に容易に空気層17を形成することができる。そのため、第1プリズム15と第2プリズム16とを固定する固定工程が容易になる。また、本形態では、ガラスで形成される第1プリズム15の第1対向面15aは平面状に形成されているため、第1プリズム15の製造が容易になる。一方、第2プリズム16は樹脂で形成されているため、第2対向面16aに凸部16cが形成される場合であっても、金型成型を用いて容易に凸部16cを形成することができ、第2プリズム16の製造も容易になる。以上から、本形態では、TIRプリズム1の製造工程を簡素化することができる。
本形態では、凸部16cは、第2対向面16aの周縁の全周に形成されている。そのため、空気層17に外部から異物が進入するのを防止することが可能となる。たとえば、空気層17への塵埃の侵入や、TIRプリズム1の製造時に使用される第1プリズム15や第2プリズム16の表面の洗浄用溶液(たとえば、エーテル等)の侵入を防止することが可能になる。
本形態では、凸部16cには、第1対向面15aと凸部16cとを当接させる際の空気の逃げ口となる空気口としての機能を果たす溝部16dが形成されている。そのため、第1対向面15aと凸部16cとの密着性を高めることができる。したがって、第1対向面15aと第2対向面16aとの間に適切な空気層17を形成することができる。また、溝部16dは、空気が通過できる程度の微小な深さおよび幅で形成されているため、第1対向面15aと凸部16cとの密着性を高めることで、空気層17への異物の進入を確実に防止することが可能となる。
本形態では、第1プリズム15は、微小ミラー型表示素子2で反射され投射レンズ鏡筒9へ向かう結像光が通過する位置に配置され、第2プリズム16は、微小ミラー型表示素子2で反射され投射レンズ鏡筒9へ向かう結像光が通過しない位置に配置されている。すなわち、高い光学的性能を確保しやすいガラス製の第1プリズム15が投射レンズ鏡筒9へ向かう結像光が通過する位置に配置され、成型時のひずみ等の影響で高い光学的性能を確保することが困難な樹脂製の第2プリズム16は、投射レンズ鏡筒9へ向かう結像光が通過しない位置に配置されている。そのため、本形態の投射型表示装置4では、製造工程の簡素化が可能なTIRプリズム1を用いる場合であっても、スクリーン3上に画質の高い映像を投射することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。
上述した形態では、凸部16cは、第2対向面16aの周縁の全周に一体で形成されているが、凸部16cは、第2対向面16aの周縁の一部分のみに一体で形成されても良い。具体的には、第2対向面16aの周縁の一部分であって、第2対向面16aを通過する照明光の光学的性質に影響を及ぼさない位置に凸部16cが一体で形成されても良い。たとえば、第2対向面16aの周縁に所定の間隔をあけた状態で突出する複数の凸部16cが一体で形成されても良いし、第2対向面16aの4隅のみに凸部16cが一体で形成されても良い。また、溝部16dは形成されなくても良い。
上述した形態では、第2プリズム16の入射面16bは、矩形の平面状に形成されているが、入射面16bは、球面あるいは非球面の凸面状または凹面状に形成されても良い。この場合には、TIRプリズム1に集光効果あるいは拡散効果を持たせることができる。たとえば、入射面16bが、リレーレンズ群8を構成するリレーレンズの一部(あるいは全部)の機能を果たすように、凸面状または凹面状に形成されても良い。
本発明の実施の形態にかかる内部全反射プリズムを用いた投射型表示装置の概略構成を説明するための概略構成図である。 図1に示す内部全反射プリズムの平面図である。 図2に示す第2プリズムの斜視図である。
符号の説明
1 TIRプリズム(内部全反射プリズム)
2 微小ミラー型表示素子
3 スクリーン
4 投射型表示装置
5 ランプ(光源)
15 第1プリズム
15a 第1対向面
16 第2プリズム
16a 第2対向面
16b 入射面(透過面)
16c 凸部
16d 溝部(空気口)

Claims (4)

  1. ガラスで形成される第1プリズムと、樹脂で形成される第2プリズムとが対向配置されて構成され、前記第1プリズムの前記第2プリズムとの対向面である第1対向面は平面状に形成され、前記第2プリズムの前記第1プリズムとの対向面である第2対向面には前記第1対向面に当接する凸部が形成されている内部全反射プリズムと、
    スクリーン上に所定の映像を投射するための投射レンズと、
    照明光を発生させる光源と、
    前記光源からの照明光を変調し前記投射レンズに向かって反射する微小ミラー型表示素子と、
    を備え、
    前記第1プリズムは、前記微小ミラー型表示素子で反射され前記投射レンズへ向かう反射光が通過する位置に配置され、
    前記第2プリズムは、前記光源から前記微小ミラー型表示素子へ向かう照明光が通過し、かつ、前記微小ミラー型表示素子で反射され前記投射レンズへ向かう反射光が通過しない位置に配置されている、
    ことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記凸部は、前記第2対向面の周縁の略全周に形成されていることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置
  3. 前記凸部には、前記第1対向面と前記凸部とを当接させる際の空気の逃げ口となる空気口が形成されていることを特徴とする請求項2記載の投射型表示装置
  4. 前記第2プリズムの前記第2対向面以外の光の透過面は、球面状あるいは非球面状の凸面状または凹面状に形成されていることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の投射型表示装置
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