JP5291871B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

技術は、液晶装置及び電子機器に関するものである。
現在、携帯電話機等の表示部に用いられている半透過反射型の液晶装置においては、液晶分子の配向形態として、ホモジニアス配向、捩れ配向、垂直配向等が採用されており、いずれの配向形態においても、基板法線方向の電界によって液晶分子の配向状態が制御されている。このような液晶装置においては、基板の内面に反射板を配置し、位相差板と組み合わせて反射表示と透過表示を行うため、垂直配向型の液晶装置であっても十分な視野角特性が得られないという問題がある。そこで近年では、半透過反射型の液晶装置の広視野角化技術として、液晶層に基板面方向の電界を印加して液晶分子の配向制御を行う方式(以下、横電界方式と称する)が検討されており、液晶に電界を印加する電極の形態によりIPS(In-Plane Switching)方式、FFS(Fringe-Field Switching)方式と呼ばれるものが知られている(特許文献1〜4、非特許文献1〜2等を参照)。
特開2005−338256号公報 特開2005−338264号公報 特開2005−106967号公報 特開2006−126551号公報 SID06 DIGEST L-6 SID DIGEST P-231L
半透過反射型の液晶装置では円偏光モードを用いることがほぼ必須の構成である。しかしながら、円偏光モードを用いる場合、液晶層を挟持した一対の基板の外側に、位相差板と偏光板とを積層する必要があり、位相差板自体が有する視角特性に起因して、透過型に用いられる直線偏光モードよりも視角特性が低くなるという問題がある。
特許文献1及び特許文献2では、位相差板を用いずに横電界方式の半透過反射型の液晶装置を実現する技術が開示されているが、この液晶装置を実現するには内面位相差板等の作製が必要となり、製造プロセスの増加及び製造コストの上昇等の問題を生ずる。また、特許文献4及び非特許文献1では、位相差板の材料特性やNz係数に関する記述がなく、高コントラスト、広視野角な透過表示の実現が困難である。また、特許文献3及び非特許文献2では、位相差板やNz係数に関する記述がなされているが、材料特性に関する記述が成されておらず、十分な視野角特性を備えた液晶装置は実現できない。
技術はこのような事情に鑑みてなされたものであって、視角特性を改善した横電界方式の液晶装置、及びこれを備えた電子機器を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本技術の液晶装置は、互いに対向して配置された、透過表示領域及び反射表示領域が平面的にそれぞれ対応付けられた第1基板及び第2基板と、前記第2基板の前記第1基板と対向する側の前記反射表示領域に配置された段差形成膜と、前記第1基板及び前記段差形成膜が配置された前記第2基板の間に挟持された液晶層と、前記透過表示領域及び前記反射表示領域が平面的にそれぞれ対応付けられ、前記第1基板の前記液晶層側に設けられた第1電極及び、前記第1電極と平面的に重なって配置され、前記透過表示領域及び前記反射表示領域にそれぞれ対応して透明電極及び反射電極が形成された第2電極と、前記第1基板の前記液晶層とは反対側に設けられた第1位相差板と、前記第1位相差板の前記第1基板とは反対側に設けられた第2位相差板と、前記第2位相差板の前記第1位相差板とは反対側に設けられた第1偏光板と、前記第2基板の前記液晶層とは反対側に設けられた第3位相差板と、前記第3位相差板の前記第2基板とは反対側に設けられた第2偏光板とを備え、前記液晶の初期配向状態における配向がホモジニアス配向を呈し、前記第1電極と前記第2電極との間に生じる電界によって前記液晶が配向制御される液晶装置であって、前記第1偏光板の透過軸と前記第2偏光板の透過軸とは略直交しており、前記第1位相差板のリタデーションと前記液晶層のリタデーションとは互いに等しく、前記第1位相差板の遅相軸は前記液晶の初期配向方向と略直交しており、前記第2位相差板のリタデーションと前記第3位相差板のリタデーションとは互いに等しく、前記第2位相差板の遅相軸と前記第3位相差板の遅相軸とは略直交しており、式(1)で表される前記第1位相差板のNz値(Nz1)と前記液晶層のNz値(NzLC)との和(Nz1+NzLC)は略1であり、前記第2位相差板のNz値(Nz2)と前記第3位相差板のNz値(Nz3)との和(Nz2+Nz3)は略1である。
Nz=(nx−nz)/(nx−ny) (1)
(式中、nx、ny、nzは位相差板の三次元屈折率であり、nxは遅相軸方向の屈折率、nyは板面に平行で遅相軸と直交する方向の屈折率、nzは板厚方向の屈折率である。)。
詳細は後述の実施の形態で検証するが、上記構成によれば、横電界方式の液晶装置における視角特性を改善することができ、高画質の表示が得られる液晶装置とすることができる。なお、本技術の構成において「略直交」とは、位相差板等の配置誤差を考慮した範囲で直交しているとみなせる状態、又は若干直交状態からずれているとしても実質的に直交しているとみなすことができ本技術と同一の作用効果を奏することのできる状態をいう。また、Nz値の和が「略1である」とは、位相差板等の製造誤差を考慮した範囲でNz値の和が1とみなせる状態、又は若干1からずれているとしても実質的に1とみなすことができ本技術と同一の作用効果を奏することのできる状態をいう。なお、以下の説明で、「略」又は「概ね」といった記載がある場合には、同様の解釈をするものとする。
ここで、本技術の具体的な形態としては、前記第1位相差板の前記Nz値(Nz1)は略0である構成が採用できる。液晶層がホモジニアス配向を呈する場合には、そのNz値は略1とみなすことができるため、液晶層のNz値と第1位相差板のNz値の和を1とする場合には、第1位相差板のNz値を0とする必要があるからである。なお、「略」とあるのは、液晶層のNz値は液晶の配向のゆらぎや液晶のプレチルト角の影響によって1から若干ずれることがあるからである。
技術においては、前記液晶の初期配向方向と前記第2偏光板の透過軸との成す角度は、θを前記第2偏光板の透過軸と前記第3位相差板の遅相軸との成す角度としたときに、略(2θ+45°)又は略(2θ+135°)であることが望ましい。この構成によれば、液晶層と第2偏光板によって広帯域の円偏光板を構成することができ、反射表示の無彩色化が可能である。なお、前記第2偏光板の透過軸と前記第3位相差板の遅相軸との成す角度とは、換言すれば前記第2偏光板の透過軸から前記第3位相差板の遅相軸へ向かう方向の角度である。
技術においては、前記反射表示領域の前記液晶層のリタデーションは略λ/4であり、前記透過表示領域の前記液晶層のリタデーションは略λ/2であることが望ましい。この構成によれば、透過表示及び反射表示の双方について広視野角、高コントラストな表示特性を備えた半透過反射型の液晶装置が提供できる。
技術においては、前記第1位相差板の波長分散と前記液晶層の波長分散とは略一致していることが望ましい。また、前記第2位相差板の波長分散と前記第3位相差板の波長分散とは略一致していることが望ましい。例えば、前記第2位相差板と前記第3位相差板とが同一の材料からなる位相差板である構成が採用できる。この構成によれば、互いの波長分散特性が相殺され、良好な表示特性が得られるようになる。
技術の電子機器は、前述した本技術の液晶装置を備える。この構成によれば、明るく広視角の表示が可能な表示部を具備した電子機器を提供することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本技術の第1の実施形態である液晶装置100について、図1〜図3を参照して
説明する。本実施形態の液晶装置は、液晶に対して基板面方向の電界(横電界)を作用させ、配向を制御することにより画像表示を行う横電界方式のうち、FFS(Fringe Field Switching)方式と呼ばれる方式を採用した液晶装置である。また本実施形態の液晶装置は、基板上にカラーフィルタを具備したカラー液晶装置であり、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を出射する3個のサブ画素で1個の画素を構成するものとなっている。したがって表示を構成する最小単位となる表示領域を「サブ画素領域」と称し、一組(R,G,B)のサブ画素から構成される表示領域を「画素領域」と称する。
図1は、本実施形態の液晶装置を構成するマトリクス状に形成された複数のサブ画素領域の回路構成図である。図2(a)は液晶装置100の任意の1サブ画素領域における平面構成図であり、図2(b)は図2(a)における光学軸配置を示す図である。図3は図2(a)のA−A'線に沿う部分断面構成図である。本実施形態の液晶装置100は、図3に示すように、互いに対向して配置されたTFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2基板)20と、これらの基板10,20間に挟持された液晶層50とを備え、TFTアレイ基板10の外面側にバックライト90を配設してなる半透過反射型の液晶装置である。なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示している。
図1に示すように、液晶装置100の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数のサブ画素領域には、それぞれ画素電極9と、画素電極9に電気的に接続されスイッチング制御するTFT30とが形成されており、データ線駆動回路101から延びるデータ線6aがTFT30のソースに電気的に接続されている。データ線駆動回路101は、画像信号S1、S2、…、Snをデータ線6aを介して各画素に供給する。前記画像信号S1〜Snはこの順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。
また、TFT30のゲートには、走査線駆動回路102から延びる走査線3aが電気的に接続されており、走査線駆動回路102から所定のタイミングで走査線3aにパルス的に供給される走査信号G1、G2、…、Gmが、この順に線順次でTFT30のゲートに印加されるようになっている。画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続されている。スイッチング素子であるTFT30が走査信号G1、G2、…、Gmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで画素電極9に書き込まれるようになっている。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極9と共通電極との間で一定期間保持される。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が接続されている。蓄積容量70はTFT30のドレインと容量線3bとの間に設けられている。
図2(a)に示すように、液晶装置100のサブ画素領域には、Y軸方向に長手を有した画素電極(第1電極)9と、画素電極9と平面的に重なって配置された平面視略矩形状の共通電極(第2電極)19とが設けられている。サブ画素領域の図示左上の端部の角部(或いは各サブ画素領域の間隙)には、TFTアレイ基板10と対向基板20とを所定間隔で離間した状態に保持するための柱状スペーサ40が立設されている。
画素電極9は、Y軸方向に延びる複数本(図示では5本)の帯状電極(枝部電極)9cと、これら複数の帯状電極(枝部電極)9cの図示上側及び図示下側の各端部に接続されてX軸方向に延在する基幹部電極9aと、図示上側の走査線側の基幹部電極9aの中央部から走査線側に延出されたコンタクト部9bとからなる。
共通電極19は、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電材料からなる透明電極191と、アルミニウムや銀等の光反射性の金属膜や、屈折率の異なる誘電体膜(SiO2とTiO2等)を積層した誘電体積層膜(誘電体ミラー)からなる反射電極192とを備えている。透明電極191が形成された領域は透過表示領域Tであり、反射電極192が形成された領域は反射表示領域Rである。反射電極192は、画素電極9との間に電界を生じさせる共通電極の一部を構成すると共に、外光を反射する光反射手段である反射層としても機能する。液晶装置100は、反射電極192での反射光を散乱させる機能を具備していることが好ましく、かかる構成により反射表示の視認性を向上させることができる。
透明電極191と反射電極192は、それぞれ透過表示領域Tと反射表示領域Rに対応して平面的に区画されており、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの間(境界部)で互いに電気的に接続されている。なお、共通電極19については、本実施形態のように透過表示領域Tに対応して配置された透明電極191と反射表示領域Rに対応して配置された反射電極192とで構成されるもののほか、サブ画素領域内に光反射手段である反射層を部分的に形成し、該反射層を覆って透明導電材料からなる共通電極をサブ画素全体に矩形状に配置する構成を採用することもできる。
サブ画素領域には、Y軸方向に延びるデータ線6aと、X軸方向に延びる走査線3aと、走査線3aに隣接して走査線3aと平行に延びる容量線3bとが形成されている。データ線6aと走査線3aとの交差部に対応してその近傍にTFT30が設けられている。TFT30は走査線3aの平面領域内に部分的に形成されたアモルファスシリコンからなる半導体層35と、半導体層35と一部平面的に重なって形成されたソース電極6b、及びドレイン電極132とを備えている。走査線3aは半導体層35と平面的に重なる位置でTFT30のゲート電極として機能する。
TFT30のソース電極6bは、データ線6aから分岐されて半導体層35に延びる平面視略L形に形成されており、ドレイン電極132は、容量線3b側に延びて平面視略矩形状の容量電極131と電気的に接続されている。容量電極131上には、画素電極9のコンタクト部9bが画素電極の上端側から進出して配置されており、両者が平面的に重なる位置に設けられた画素コンタクトホール45を介して容量電極131と画素電極9とが電気的に接続されている。また容量電極131は容量線3bの平面領域内に配置されており、当該位置にて厚さ方向で対向する容量電極131と容量線3bとを電極とする蓄積容量70が形成されている。
図3に示す断面構造をみると、液晶装置100は、互いに対向して配置されたTFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2基板)20との間に液晶層50を挟持した構成を備えており、液晶層50はTFTアレイ基板10と対向基板20とが対向する領域の縁端に沿って設けられたシール材(図示略)によって前記両基板10,20間に封止されている。TFTアレイ基板10の背面側(液晶層とは反対側である図示下面側)には、導光板91と反射板92とを具備したバックライト(照明装置)90が設けられている。
TFTアレイ基板10は、ガラスや石英、プラスチック等からなる基板本体10Aを基体としてなり、基板本体10Aの内面側(液晶層50側)には、走査線3a及び容量線3bが形成されており、走査線3a及び容量線3bを覆ってゲート絶縁膜11が形成されている。ゲート絶縁膜11上に、アモルファスシリコンの半導体層35が形成されており、半導体層35に一部乗り上げるようにしてソース電極6bと、ドレイン電極132とが形成されている。ドレイン電極132の図示右側には容量電極131が一体に形成されている。半導体層35は、ゲート絶縁膜11を介して走査線3aと対向配置されており、当該対向領域で走査線3aがTFT30のゲート電極を構成するようになっている。容量電極131はゲート絶縁膜11を介して容量線3bと対向配置されており、容量電極131と容量線3bとが対向する領域に、ゲート絶縁膜11を誘電体膜とする蓄積容量70が形成されている。
半導体層35、ソース電極6b、ドレイン電極132、及び容量電極131を覆って、第1層間絶縁膜12が形成されており、第1層間絶縁膜12上の一部に反射電極192が形成され、他の部分に透明電極191が形成されている。透明電極191と反射電極192はそれぞれサブ画素領域内の透過表示領域Tと反射表示領域Rに対応して配置されており、1サブ画素領域内のうち、画素電極9と透明電極191とが平面的に重なる領域が、バックライト90から入射して液晶層50を透過する光を変調して表示を行う透過表示領域Tであり、画素電極9と反射電極192とが平面的に重なる領域が、対向基板20の外側から入射して液晶層50を透過する光を反射、変調して表示を行う反射表示領域Rである。透明電極191と反射電極192とは透過表示領域Tと反射表示領域Rとの境界部で互いに電気的に接続されており、透明電極191と反射電極192とが一対になって共通電極19を構成している。
なお、第1層間絶縁膜12と反射電極192との間に、表面に凹凸が形成された樹脂層を設けることもできる。かかる樹脂層により反射電極192に光散乱性を付与することができ、反射表示の視認性を向上させることができる。
共通電極19を覆ってシリコン酸化物等からなる第2層間絶縁膜13が形成されている。第2層間絶縁膜13の液晶層側の表面にITO等の透明導電材料からなる画素電極9が形成されている。また、画素電極9、第2層間絶縁膜13を覆ってポリイミドやシリコン酸化物等からなる第1配向膜18が形成されている。
第1層間絶縁膜12及び第2層間絶縁膜13を貫通して容量電極131に達する画素コンタクトホール45が形成されており、この画素コンタクトホール45内に画素電極9のコンタクト部9bが一部埋設されることで、画素電極9と容量電極131とが電気的に接続されている。画素コンタクトホール45の形成領域に対応して共通電極19にも開口部が設けられており、この開口部を介して画素電極9と容量電極131とが電気的に接続されるとともに、共通電極19と画素電極9とが短絡しないような構成になっている。また、基板本体10Aの外面側(液晶層50とは反対側)には、第1位相差板15と第2位相差板16と第1偏光板14とが積層配置されている。
一方、対向基板20は、ガラスや石英、プラスチック等からなる基板本体20Aを基体としてなり、基板本体20Aの内面側(液晶層50側)にはカラーフィルタ22が設けられており、カラーフィルタ22上には、反射表示領域Rに対応して、マルチギャップ構造を形成するためのアクリル等からなる段差形成膜23が形成されている。また、カラーフィルタ22上には段差形成膜23を覆って、ポリイミドやシリコン酸化物等からなる第2配向膜28が形成されている。第2配向膜28は第1配向膜18と対になって液晶層50の液晶分子の初期配向を基板面に平行に配向させるようになっている(ホモジニアス配向)。基板本体20Aの外面側(液晶層50とは反対側)には、第3位相差板25と第2偏光板24とが積層配置されている。
カラーフィルタ22は、各サブ画素の表示色に対応する色材層を主体としてなるものであるが、当該サブ画素領域内で色度の異なる2以上の領域に区画されていてもよい。例えば、透過表示領域Tの平面領域に対応して設けられた第1の色材領域と、反射表示領域Rの平面領域に対応して設けられた第2の色材領域とに個別に設けられた構成が採用できる。この場合に、第1の色材領域の色度を第2の色材領域の色度より大きくすることで、表示光がカラーフィルタ22を1回のみ透過する透過表示領域Tと、2回透過する反射表示領域Rとで表示光の色度が異なってしまうのを防止し、透過表示と反射表示の見映えを揃えることができる。
ここで、本実施形態の液晶装置100では、液晶層50を構成する液晶として、Δn=0.1の屈折率異方性を有する誘電率異方性が正の液晶が用いられている。透過表示領域Tの液晶層の厚さは2.8μmであり、反射表示領域Rの液晶層の厚さは1.4μmである。すなわち、透過表示領域Tにおける液晶層のリタデーションは、可視光の波長に対して略1/2波長の位相差に対応したものとなっており、反射表示領域Rにおける液晶層のリタデーションは、可視光の波長に対して略1/4波長の位相差に対応したものとなっている。また、帯状電極9cのX軸方向の幅は3μmであり、帯状電極9cの電極間の間隔は5μmである。
第1位相差板15のリタデーションは280nmであり、液晶層50の透過表示領域Tのリタデーションと同じリタデーションとなっている。第1位相差板15の波長分散と液晶層50の波長分散とは略一致しており、互いの波長分散特性を相殺できるようになっている。第1位相差板15としては、可視光の波長に対して略1/2波長の位相差を持つλ/2位相差板が採用されている。第2位相差板16のリタデーションと第3位相差板25のリタデーションとは同一で280nmであり、液晶層50の透過表示領域Tのリタデーションと同じリタデーションとなっている。第2位相差板16の波長分散と第3位相差板25の波長分散とは略一致しており、互いの波長分散特性を相殺できるようになっている。第2位相差板16及び第3位相差板25としては、可視光の波長に対して略1/2波長の位相差を持つλ/2位相差板が採用され、例えば同一材料からなる同一の位相差板が採用される。
また、本実施形態の液晶装置100では、第1位相差板15、第2位相差板16、第3位相差板25、第1偏光板14及び第2偏光板24の光学軸の配置並びに液晶の初期配向状態における配向方向(初期配向方向。例えば第1配向膜18及び第2配向膜28のラビング方向)は図2(b)に示すようなものとなっている。すなわち、第1偏光板14の透過軸155と第2偏光板24の透過軸156とは互いに直交するように配置されており、第2位相差板16の遅相軸153と第3位相差板25の遅相軸154とは互いに直交するように配置されており、第1位相差板15の遅相軸152と液晶の初期配向方向151とは互いに直交するように配置されている。第3位相差板25の遅相軸154は第2偏光板の透過軸156に対して反時計回りにθの角度を成す向きに配置されており、液晶の初期配向方向151は第2偏光板24の透過軸156に対して(2θ+45°)又は(2θ+135°)の角度を成す向きに配置されている。そして、これにより、液晶層50と第1位相差板15とが協働して広帯域の円偏光板として機能するようになっている。
なお、図2(b)では、第2偏光板24の透過軸156をX軸に対して反時計回りに20°の角度を成す向きに配置し、θを15°としている。また、配向膜18,28は、透過表示領域T及び反射表示領域Rの双方において平面視で同一方向に(すなわちアンチパラレルに)初期的に配向が付与されており、その方向は、図2(b)に示す液晶の初期配向方向151である。この方向は、例えば帯状電極9cの延在方向に対して反時計回りに5°回転した方向である。液晶の初期配向方向151は図2(b)に示す方向に限定されるものではないが、画素電極9と共通電極19との間に生じる電界の主方向157と交差する方向(一致しない方向)とする。透過表示領域T及び反射表示領域Rにおいては、初期配向方向151に沿って平行配向(ホモジニアス配向)した液晶分子が、画素電極9と共通電極19との間への電圧印加によって、上記電界の主方向157側へ回転して配向する。この初期配向状態と電圧印加時の配向状態との差異に基づいて明暗表示が成されるようになっている。
さらに、本実施形態の液晶装置100では、第1位相差板15、第2位相差板16及び第3位相差板25について、その光学特性が以下の式(1)で規定されるNzに基づいて設定されている。具体的には、第1位相差板15のNz値(Nz1)と液晶層50のNz値(NzLC)との和(Nz1+NzLC)が1になり且つ第2位相差板16のNz値(Nz2)と第3位相差板25のNz値(Nz3)との和(Nz2+Nz3)が1になるように所定の三次元屈折率(nx、ny、nz)が設定された第1位相差板15、第2位相差板16及び第3位相差板25が組み合わされて用いられている。本実施形態の場合、液晶層50の液晶分子は初期配向状態がホモジニアス配向を呈していることから、液晶層50のNz値(NzLC)は略1であり、したがって、第1位相差板15のNz値(Nz1)は略0に設定されている。
Nz=(nx−nz)/(nx−ny) …(1)
(式中、nx、ny、nzは位相差板の三次元屈折率であり、nxは遅相軸方向の屈折率、nyは板面に平行で遅相軸と直交する方向の屈折率、nzは板厚方向の屈折率である。)
このように第1位相差板15、第2位相差板16、第3位相差板25及び液晶層50のNz値を選択していることで、液晶装置100は、広い視角範囲で高コントラストの表示を得ることができるようになっている。ここで、図4は、透過表示及び反射表示の電圧に対する透過率若しくは反射率の推移の様子を示す図である。また、図5は、液晶装置100のコントラスト測定を行った結果を示す等コントラスト曲線図である。
図4に示すように、液晶装置100では、透過表示及び反射表示のいずれにおいても電圧無印加時に黒を表示し、電圧を印加することで明るい表示を得ることができる。また、透過表示と反射表示のγを揃えることができる。また、図5に示すように、コントラストが300〜1000となる領域が広い範囲で形成されており、極めて広い視野角特性が得られるものとなっている。この理由としては、次の理由が考えられる。
(A)液晶層50のNz値と第1位相差板15のNz値との和を1とし、液晶層50の初期配向状態における配向方向と第1位相差板15の遅相軸とを直交させたため、液晶層50と第1位相差板15の視野角特性が広い視野角範囲で相殺されたこと。
(B)第2位相差板16のNz値と第3位相差板25のNz値との和を1とし、第2位相差板16の遅相軸と第3位相差板25の遅相軸を直交させたため、第2位相差板16と第3位相差板25の視野角特性が、広い視野角範囲で相殺されたこと。
(C)液晶分子の初期配向方向と第2偏光板24の透過軸との角度が広帯域位相差板の条件を満たしているため、反射表示領域Rにおいて広帯域の円偏光板が構成されたこと。
以上のように、本実施形態の液晶装置100によれば、位相差板自体の有する視野角特性によって液晶装置100の視野角特性が低くなることがなく、また、外光が反射電極到達時に広帯域の円偏光となるため、反射の色付きを抑制でき、高コントラストな反射表示が実現できる。したがって、横電界方式の広視野角、高コントラストな透過表示を維持したまま、高コントラストな反射表示が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本技術の第2の実施形態である液晶装置200について、図6〜図7を参照して説明する。本実施形態の液晶装置は、液晶に対して基板面方向の電界(横電界)を作用させ、配向を制御することにより画像表示を行う横電界方式のうち、IPS(In-Plane Switching)方式と呼ばれる方式を採用した液晶装置である。
図6(a)は液晶装置200の任意の1サブ画素領域における平面構成図であり、図6(b)は図6(a)における光学軸配置を示す図である。図7は図6(a)のA−A'線に沿う部分断面構成図である。なお、図2及び図3に示した第1実施形態の液晶装置100と共通の又は対応する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の液晶装置200は、図7に示すように、TFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2基板)20との間に液晶層50を挟持した構成を備えており、液晶層50は、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向する領域の縁端に沿って設けられた図示略のシール材によって基板10,20間に封止されている。対向基板20の背面側(図示下面側)には、導光板91と反射板92とを具備したバックライト(照明装置)90が設けられている。
図6(a)に示すように、液晶装置200のサブ画素領域には、平面視略熊手状(櫛歯状)を成すY軸方向に長手の画素電極(第1電極)9と、平面視略櫛歯状を成す共通電極(第2電極)19とが設けられている。サブ画素領域の図示左上の角部には、TFTアレイ基板10と対向基板20とを所定間隔で離間した状態に保持するための柱状スペーサ40が立設されている。
画素電極9は、Y軸方向に延びる複数本(図示では3本)の帯状電極9cと、これら複数の帯状電極9cの図示下側(容量線3b側)の各端部に接続されてX軸方向に延在する基端部9aと、基端部9aのX軸方向中央部から容量線3b側に延出されたコンタクト部9bとからなる。
共通電極19は、前記画素電極9の帯状電極9cと交互に配置されるとともに帯状電極9cと平行(Y軸方向)に延びる複数の帯状電極19cと、これら帯状電極19cの走査線3a側の端部に接続されてX軸方向に延びる本線部19aとからなる。共通電極19は、X軸方向に配列された複数のサブ画素領域に跨って延在する平面視略櫛歯状の電極部材である。図6に示すサブ画素領域では、Y軸方向に延びる3本の帯状電極9cと、これらの帯状電極9cの間に配置された2本の帯状電極19cとの間に電圧を印加し、当該サブ画素領域の液晶にXY面方向(基板面方向)の電界(横電界)を印加するようになっている。
TFT30には、X軸方向に延びるデータ線6aと、Y軸方向に延びる走査線3aと、走査線3aと反対側のサブ画素領域の辺縁部にて走査線3aと平行に延びる容量線3bとが形成されている。データ線6aと走査線3aとの交差部の近傍にTFT30が設けられている。TFT30は走査線3aの平面領域内に部分的に形成されたアモルファスシリコンからなる半導体層35と、半導体層35と一部平面的に重なって形成されたソース電極6b、及びドレイン電極32とを備えている。走査線3aは半導体層35と平面的に重なる位置でTFT30のゲート電極として機能する。
TFT30のソース電極6bは、データ線6aから分岐されて半導体層35に延びる平面視略逆L形に形成されており、ドレイン電極32は、その画素電極側の端部において接続配線31aと電気的に接続されており、当該接続配線31aを介して容量電極31と電気的に接続されている。容量電極31は、容量線3bと平面的に重なって形成された平面視略矩形状の導電部材であり、容量電極31上には、画素電極9のコンタクト部9bが平面的に重なって配置されており、両者が重畳された位置に画素コンタクトホール45が設けられている。そして画素コンタクトホール45を介して容量電極31と画素電極9とが電気的に接続されている。また容量電極31と容量線3bとが平面的に重なる領域に、厚さ方向で対向する容量電極31と容量線3bとを電極とする蓄積容量70が形成されている。
また、図6に示すサブ画素領域には、当該サブ画素領域とほぼ同一の平面形状を有するカラーフィルタ22が設けられており、サブ画素領域の概略下半分の平面領域(Y軸方向に二分した領域のうち容量線3b側の領域)には、光反射手段である反射層29が設けられている。そして、帯状電極9c、19cが交互に配列されている領域のうち、反射層29の形成領域が当該サブ画素領域の反射表示領域Rとされ、残る領域が透過表示領域Tとされている。
次に、図7に示す断面構造をみると、液晶装置200は、互いに対向して配置されたTFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2基板)20との間に液晶層50を挟持した構成を備えており、液晶層50はTFTアレイ基板10と対向基板20とが対向する領域の縁端に沿って設けられたシール材(図示略)によって前記両基板10,20間に封止されている。TFTアレイ基板10の背面側(液晶層とは反対側である図示下面側)には、導光板91と反射板92とを具備したバックライト(照明装置)90が設けられている。
TFTアレイ基板10は、ガラスや石英、プラスチック等の透光性の基板本体10Aを基体としてなり、基板本体10Aの内面側(液晶層50側)には、走査線3a及び容量線3bが形成されており、走査線3a及び容量線3bを覆って、酸化シリコン等の透明絶縁膜からなるゲート絶縁膜11が形成されている。ゲート絶縁膜11上に、アモルファスシリコンの半導体層35が形成されており、半導体層35に一部乗り上げるようにしてソース電極6bと、ドレイン電極32とが設けられている。ドレイン電極32は、接続配線31a及び容量電極31と一体に形成されている。半導体層35は、ゲート絶縁膜11を介して走査線3aと対向配置されており、当該対向領域で走査線3aがTFT30のゲート電極を構成するようになっている。容量電極31は、ゲート絶縁膜11を介して容量線3bと対向して配置されており、容量電極31と容量線3bとが対向する領域に、ゲート絶縁膜11をその誘電体膜とする蓄積容量70が形成されている。
半導体層35、ソース電極6b、ドレイン電極32、及び容量電極31を覆って、酸化シリコン等からなる第1層間絶縁膜12が形成されており、第1層間絶縁膜12上の一部に、アルミニウム等の金属反射膜からなる反射層29が形成されている。第1層間絶縁膜12上には、反射層29を覆って酸化シリコン等からなる第2層間絶縁膜13が形成されており、第2層間絶縁膜13上に、ITO等の透明導電材料からなる画素電極9及び共通電極19が形成されている。第1層間絶縁膜12及び第2層間絶縁膜13を貫通して容量電極31に達する画素コンタクトホール45が形成されており、この画素コンタクトホール45内に画素電極9のコンタクト部9bが一部埋設されることで、画素電極9と容量電極31とが電気的に接続されている。画素電極9及び共通電極19を覆ってポリイミド等からなる配向膜18が形成されている。また、基板本体10Aの外面側(液晶層50とは反対側)には、第1位相差板15と第2位相差板16と第1偏光板14とが積層配置されている。
一方、対向基板20は、ガラスや石英、プラスチック等からなる基板本体20Aを基体としてなり、基板本体20Aの内面側(液晶層50側)にはカラーフィルタ22が設けられており、カラーフィルタ22上には、反射表示領域Rに対応して、マルチギャップ構造を形成するためのアクリル等からなる段差形成膜23が形成されている。また、カラーフィルタ22上には段差形成膜23を覆って、ポリイミドやシリコン酸化物等からなる第2配向膜28が形成されている。第2配向膜28は第1配向膜18と対になって液晶層50の液晶分子の初期配向を基板面に平行に配向させるようになっている(ホモジニアス配向)。基板本体20Aの外面側(液晶層50とは反対側)には、第3位相差板25と第2偏光板24とが積層配置されている。
ここで、液晶層50を構成する液晶の材料、透過表示領域T及び反射表示領域Rにおける液晶層50の厚み及びリタデーションの値は、第1実施形態の液晶装置100と同じである。また、位相差板15,16,25及び偏光板14,24の光学軸の配置、液晶の初期配向状態における配向方向(初期配向方向。例えば第1配向膜18及び第2配向膜28のラビング方向)は図6(b)に示すものとなっており、この構成は図2(b)に示した第1実施形態の液晶装置100と同じである。さらに、位相差板15,16,25及び液晶層50のNz値も第1実施形態の液晶装置100と同じである。したがって、本実施形態の液晶装置200においても、横電界方式の広視野角、高コントラストな透過表示を維持したまま、高コントラストな反射表示が可能となる。
[電子機器]
図8は、本技術に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話1300は、本技術の液晶装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。上記各実施の形態の表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、明るい表示が可能である。
以上、添付図面を参照しながら本技術に係る好適な実施の形態例について説明したが、本技術は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本技術の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
第1実施形態に係る液晶装置の回路構成図である。 同液晶装置の1サブ画素領域の平面構成図である。 同液晶装置の部分断面構成図である。 同液晶装置における電圧と明るさの関係を示す図である。 同液晶装置の等コントラスト曲線を示す図である。 第2実施形態に係る液晶装置の1サブ画素領域の平面構成図である。 同液晶装置の部分断面構成図である。 電子機器の一例である携帯電話機の斜視構成図である。
符号の説明
9…画素電極(第1電極)、10…TFTアレイ基板(第1基板)、14…第1偏光板、15…第1位相差板、16…第2位相差板、19…共通電極(第2電極)、20…対向基板(第2基板)、24…第2偏光板、25…第3位相差板、50…液晶層、100…液晶装置、151…液晶の初期配向方向、152…第1位相差板の遅相軸、153…第2位相差板の遅相軸、154…第3位相差板の遅相軸、155…第1偏光板の透過軸、156…第2偏光板の透過軸、200…液晶装置、1300…携帯電話(電子機器)

Claims (8)

  1. 互いに対向して配置された、透過表示領域及び反射表示領域が平面的にそれぞれ対応付けられた第1基板及び第2基板と、前記第2基板の前記第1基板と対向する側の前記反射表示領域に配置された段差形成膜と、前記第1基板及び前記段差形成膜が配置された前記第2基板の間に挟持された液晶層と、前記透過表示領域及び前記反射表示領域が平面的にそれぞれ対応付けられ、前記第1基板の前記液晶層側に設けられた第1電極及び、前記第1電極と平面的に重なって配置され、前記透過表示領域及び前記反射表示領域にそれぞれ対応して透明電極及び反射電極が形成された第2電極と、前記第1基板の前記液晶層とは反対側に設けられた第1位相差板と、前記第1位相差板の前記第1基板とは反対側に設けられた第2位相差板と、前記第2位相差板の前記第1位相差板とは反対側に設けられた第1偏光板と、前記第2基板の前記液晶層とは反対側に設けられた第3位相差板と、前記第3位相差板の前記第2基板とは反対側に設けられた第2偏光板とを備え、前記液晶の初期配向状態における配向がホモジニアス配向を呈し、前記第1電極と前記第2電極との間に生じる電界によって前記液晶が配向制御される液晶装置であって、
    前記第1偏光板の透過軸と前記第2偏光板の透過軸とは略直交しており、
    前記第1位相差板のリタデーションと前記液晶層のリタデーションとは互いに等しく、前記第1位相差板の遅相軸は前記液晶の初期配向方向と略直交しており、
    前記第2位相差板のリタデーションと前記第3位相差板のリタデーションとは互いに等しく、前記第2位相差板の遅相軸と前記第3位相差板の遅相軸とは略直交しており、
    式(1)で表される前記第1位相差板のNz値(Nz1)と前記液晶層のNz値(NzLC)との和(Nz1+NzLC)は略1であり、前記第2位相差板のNz値(Nz2)と前記第3位相差板のNz値(Nz3)との和(Nz2+Nz3)は略1である液晶装置。
    Nz=(nx−nz)/(nx−ny) (1)
    (式中、nx、ny、nzは位相差板の三次元屈折率であり、nxは遅相軸方向の屈折率、nyは板面に平行で遅相軸と直交する方向の屈折率、nzは板厚方向の屈折率である。)
  2. 前記第1位相差板の前記Nz値(Nz1)は略0である請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記液晶の初期配向方向と前記第2偏光板の透過軸との成す角度は、θを前記第2偏光板の透過軸と前記第3位相差板の遅相軸との成す角度としたときに、略(2θ+45°)又は略(2θ+135°)である請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記反射表示領域の前記液晶層のリタデーションは略λ/4であり、前記透過表示領域の前記液晶層のリタデーションは略λ/2である請求項1〜3のいずれかの項に記載の液晶装置。
  5. 前記第1位相差板の波長分散と前記液晶層の波長分散とは略一致している請求項1〜4のいずれかの項に記載の液晶装置。
  6. 前記第2位相差板の波長分散と前記第3位相差板の波長分散とは略一致している請求項5に記載の液晶装置。
  7. 前記第2位相差板と前記第3位相差板とは同一の材料からなる位相差板である請求項6に記載の液晶装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかの項に記載の液晶装置を備えた電子機器。
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