JP5290185B2 - 置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物およびそれに関連する方法 - Google Patents

置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物およびそれに関連する方法 Download PDF

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Description

(発明の分野)
本発明は、一般に、置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物、その調製、およびこのような化合物をそれを必要とする温血動物に投与して障害を治療する方法に関する。
(発明の背景)
3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オンは、テトラベナジン(TBZ)としても知られており、数十年間薬剤として使用されている。テトラベナジンは、小胞モノアミン輸送体−2(VMAT2)によるカテコールアミン取込みの強力な可逆的阻害剤であり(IC50=3.2nM)(非特許文献1)、現在様々な多動性運動障害の治療において使用されている。TBZに関連する副作用としては、鎮静、うつ、静坐不能、およびパーキンソン症候群が挙げられる。TBZによってVMAT2が阻害されると、in vivoにおいて脳モノアミンが減少する(非特許文献2)。TBZはまた、ラットの脳においてシナプス前部およびシナプス後部のドーパミン受容体を阻害する(非特許文献3;非特許文献4)。TBZのこの非特異的な活性が、いくつかの観察される副作用の原因となる可能性がある。
TBZは、2個のキラル中心を有し、2種の立体異性体のラセミ混合物であり、in vivoで迅速かつ広範囲にその還元型の、ジヒドロテトラベナジン(HTBZ)としても知られている、3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オールに代謝される。HTBZは、4種の個々の異性体(±)α−HTBZおよび(±)β−HTBZとして存在すると考えられている。2R,3R,11bRまたは(+)α−HTBZは、活性代謝産物の絶対立体配置であると考えられている(Chirality 1997 9:59〜62)。多動性障害の治療での成功にもかかわらず、テトラベナジンは、生物学的利用能がかなり低く可変的である。ヒトへのテトラベナジン投与は、広範囲な初回通過代謝によって複雑にされ、テトラベナジンは、尿中にほとんどまたはまったく観察されない。
Schermanら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、(1983年)80巻:584〜8頁 Pettibone, D. J.ら、Eur. J. Pharmacol.(1984年)102巻:431〜6頁 Login, I. S.ら、(1982年)Ann. Neurology12巻:257〜62頁 Rechesら、J. Pharmacol. Exp. Ther.(1983年)225巻:515〜521頁
当技術分野では、身体をジヒドロテトラベナジンのすべての立体異性体にさらすことなしにテトラベナジンの有利な特性を提供するテトラベナジン類似体が必要とされる。また、テトラベナジンより長い半減期を示すテトラベナジン類似体も必要とされる。同様に、当技術分野では、VMAT2に関してテトラベナジンより大きな選択性を示すテトラベナジン類似体も必要とされる。本発明は、身体をジヒドロテトラベナジンの単一の立体異性体にさらし、VMAT2に関してテトラベナジンより大きな選択性を示し、テトラベナジンより長い半減期を示し、各患者が必要とする用量のばらつきをより低くすることができる、テトラベナジン類似体を提供する。
(発明の簡単な要旨)
要するに、本発明は、一般に、置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物、その個々のエナンチオマー、ならびにその調製方法および使用方法、ならびにそれらを含む薬剤組成物を対象とする。より詳細には、本発明の置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物は、次の一般構造(I)を有し、
Figure 0005290185
これには、その立体異性体ならびに薬剤として許容される塩および溶媒和物が含まれ、式中、Rは、以下に定義する通りである。
本発明の置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物は、広範囲の治療用途にわたって有用性を有し、多動性運動障害の系統を含めた様々な障害の治療に使用することができる。さらに、これらの化合物は、小胞モノアミン輸送体2(VMAT2)の阻害に関連する他の疾患状態または病態の治療に有用であることがわかり得る。
本発明の方法は、有効量の置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オールを、好ましくは薬剤組成物の形で、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む。したがって、さらに別の実施形態では、製薬上許容される担体および/または希釈剤と組み合わせた本発明の1種または複数の置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物を含む薬剤組成物を開示する。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
次の構造を有する化合物、
Figure 0005290185
ならびにその立体異性体、薬剤として許容される塩および溶媒和物
(式中、R は、
a)−C(=O)−O−アルキル、または
b)−C(=O)−C 1〜6 アルカンジイル−NH であり、
ここで、該C 1〜6 アルカンジイルは、−NH−C(=NH)NH 、−CO H、−CO Me、−SH、−C(O)NH 、−NH 、−SCH 、フェニル、−OH、4−ヒドロキシ−フェニル、イミダゾリル、およびインドリルから選択される基で場合により置換されている)。
(項目2)
2−アミノ−3−メチル−酪酸−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル、またはその立体異性体、薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物。
(項目3)
2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル、またはその立体異性体、薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物である、項目2に記載の化合物。
(項目4)
(S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル、またはその立体異性体、薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物である、項目3に記載の化合物。
(項目5)
項目1に記載の化合物、および製薬上許容される担体または希釈剤を含む、薬剤組成物。
(項目6)
前記化合物が、(S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル、またはその立体異性体、薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物である、項目5に記載の薬剤組成物。
(項目7)
多動性障害の治療を必要とする対象に、薬剤として有効な量の項目5に記載の薬剤組成物を投与することを含む、多動性障害の治療方法。
(項目8)
前記多動性障害が、ハンチントン病、遅発性ジスキネジア、トゥレット症候群、またはチックである、項目7に記載の方法。

本発明の上記その他の態様は、以下の詳細な説明を参照して明らかとなるであろう。この目的のため、より詳細な特定の背景情報、手順、化合物および/または組成物を記載する種々の参考文献が本明細書中に引用され、これらは各々が、その全体において本明細書中に参考として援用される。
図1a、1b、および1cは、ヒト肝細胞におけるテトラベナジン、化合物2−1、および化合物3−1のその代謝産物への転換を示すグラフである。 図2a〜fは、ラット、イヌ、およびヒトの肝ミクロソームにおける化合物3−1および化合物2−1の安定性プロフィルを示すグラフである 図3a〜dは、イヌおよびラットにおける化合物2−1および3−1、ならびにラットにおける1d.1の薬物動態特性を示すグラフである。
(発明の詳細な説明)
前述のように、本発明は、一般に、置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物を対象とする。本発明の化合物は、次の構造(I)、
Figure 0005290185
ならびにその立体異性体、薬剤として許容される塩および溶媒和物を有し、
式中、Rは、
a)−C(=O)−O−アルキル;または
b)−C(=O)−C1〜6アルカンジイル−NHであり、
ここで、前記C1〜6アルカンジイルは、−NH−C(=NH)NH、−COH、−COMe、−SH、−C(O)NH、−NH、−SCH、フェニル、−OH、4−ヒドロキシ−フェニル、イミダゾリル、およびインドリルから選択される基で場合により置換されている。
本明細書では、上記の用語は、以下の意味を有する。
「アルキル」は、1〜10個の炭素原子を含む直鎖、あるいは分枝状、非環状、または環状、不飽和もしくは飽和の脂肪族炭化水素を意味しており、「C1〜4アルキル」という用語は、アルキルと同じ意味を有するが、1〜4個の炭素原子を含んでいる。「C1〜6アルキル」は、アルキルと同じ意味を有するが、1〜6個の炭素原子を含んでいる。代表的な飽和直鎖アルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどが挙げられるが、飽和分枝状アルキルとしては、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチルなどが挙げられる。代表的な飽和環状アルキルとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、−CH−シクロプロピル、−CH−シクロブチル、−CH−シクロペンチル、−CH−シクロへキシルなどが挙げられるが、不飽和環状アルキルとしては、シクロペンテニルやシクロヘキセニルなどが挙げられる。環状アルキルとしては、デカリンやアダマンチルなどのジ−およびポリ−同素環が挙げられる。不飽和アルキルは、隣接する炭素原子間に少なくとも1個の二重または三重結合を含む(それぞれ「アルケニル」または「アルキニル」と呼ばれる)。代表的な直鎖および分枝状のアルケニルとしては、エチレニル、プロピレニル、1−ブテニル、2−ブテニル、イソブチレニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニルなどが挙げられるが、代表的な直鎖および分枝状のアルキニルとしては、アセチレニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニルなどが挙げられる。
「C1〜6アルカンジイル」は、同じ炭素原子または異なる炭素原子から2個の水素原子が得られる二価のC1〜6アルキルを意味し、−CH−、−CHCH−、−CH(CH)−、−CHCHCH−、−CH(CH)CHCH−、−CHC(CHCH−などである。
「アミノ酸残基」は、α−カルボキシル基のヒドロキシルを欠くアミノ酸構造を意味する。例えば、アラニン残基は、−C(=O)−CH(NH)CHである。
一実施形態では、構造(I)のRは、構造(II)に示すような−C(=O)O−アルキルであり、別の実施形態では、構造(I)のRは、構造(III)に示すような−C(=O)−C1〜6アルカンジイル−NHである。
Figure 0005290185
一実施形態では、構造(III)の−C1〜6アルカンジイル−NHは、構造(IV)に示すような(S)−1−アミノ−2−メチル−プロパン−1−イルである。構造(V)は、構造(I)の実施形態を示し、ここで、Rは、−C(=O)−C1〜6アルカンジイル−NHであり、C1〜6アルカンジイルは、−COOHで置換されている。
Figure 0005290185
別の実施形態では、構造(I)のRは、構造(VI)に示すようなアミノ酸残基である。構造(VII)は、アミノ酸残基がバリンである構造(VI)の実施形態を示す。
Figure 0005290185
一実施形態では、本発明の化合物は、ラセミ混合物として、ジアステレオマー対として、または個々のエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物として存在することができる。構造(VIII)は、本発明の置換3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール化合物に関して環に番号付けしたものを示す。立体中心は、環系の2、3、および11b位に位置する。本発明の化合物としては、2R,3R,11bR立体配置、ならびに2R,3R,11bS、2R,3S,11bR、2S,3R,11bR、2R,3S,11bS、2S,3R,11bS、2S,3S,11bR、および2S,3S,11bSが挙げられる。2R,3R,11bRおよび2S,3S,11bSのエナンチオマーが、構造(IX)および(X)にそれぞれ示されている。
Figure 0005290185
本発明の化合物は、実施例においてより詳細に記載する方法を含めた周知の有機合成技術によって調製され得る。一般に、上記の構造(I)の化合物は、以下の反応スキームによって作製され得、ここで、置換基はすべて、別段の指示がない限り上記で定義した通りである。
Figure 0005290185
R,RおよびS,Sテトラベナジンのラセミ混合物を水素化ホウ素還元剤で還元して、ジヒドロテトラベナジンaを得る。還元剤が水素化トリ−sec−ブチルホウ素リチウム(L−セレクトライド)である場合、主に2S,3R,11bRおよび2R,3S,11bS異性体が生成される。水素化ホウ素ナトリウムを使用すると、4種の立体異性体すべての混合物が生じる。残りの立体異性体は、事前に生成した立体異性体のうちのいずれかまたはすべてを用い、それらを五塩化リンなどの脱水剤と反応させて不飽和化合物を形成し、次いで、例えば、ボラン−THFを使用してボラン錯体を形成し、それを過酸化水素で適切なジヒドロテトラベナジンに酸化するヒドロホウ素化手順によって、この不飽和化合物を立体選択的に再水和することで合成され得る(Clarkeら、国際公開第WO2005077946号)。ラセミ生成物はさらに、キラルクロマトグラフィーによって分離して、キラルクロマトグラフィーによる個々のエナンチオマーとすることができる。
Figure 0005290185
クロロホルメート中間体cは、aをホスゲンまたはトリホスゲンで処理することによって生成され得る。DMAPなどの塩基の存在下でcをアルコールで処理すると、カーボネート生成物dが生成する。あるいは、カーボネートdは、DMAP触媒の作用下でアルコールaをピロカーボネートで処理することによって直接生成され得る。
Figure 0005290185
ジヒドロテトラベナジンaを、ジメチルホルムアミドおよび塩化メチレン中で、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)およびジメチルアミノピリジン(DMAP)を使用して、BOC保護されたアミノ酸と縮合させ、続いて、BOC官能基を、例えば50/50のトリフルオロ酢酸/塩化メチレン溶液を用いて脱保護するとeが得られる。あるいは、ジヒドロテトラベナジンaを、DCC(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド)を使用して、CBZ保護されたアミノ酸と縮合させ、続いて、適切な条件下で水素化してCBZ官能基を脱保護することもできる。
本発明の化合物は、VMAT2に関してテトラベナジンより大きな選択性を示す。その結果、本発明の化合物は、望ましくないすべての副作用を有さずに、テトラベナジンの望ましい特性を提供することができる。さらに、図3a〜3dに示されるように、例えば化合物2−1などの本発明の特定の化合物は、予想外にテトラベナジンより長い作用持続時間を提供する。これによって必要とされる1日当たりの用量がテトラベナジンより少ない投与計画が可能になるので、これは特に有益となり得る。例えば、テトラベナジンは通常は1日当たり2〜3回投与されるが、例えば化合物2−1などの本発明の特定の化合物は、1日当たり1回だけの投与で治療上有効となり得る。したがって、これらの化合物によってもたらされる予想外により長い作用持続時間のために、1日1回の投薬を達成することができる。
本発明の化合物としては、次のエステルが挙げられる:
(S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル。
本発明の化合物としては、次のカーボネートが挙げられる:
炭酸エチルエステル3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル;
炭酸ブチルエステル3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル;
炭酸ペンチルエステル3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル;
炭酸イソブチルエステル3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル;
炭酸sec−ブチルエステル3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル;
炭酸3−メチル−ブチルエステル3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル;および
炭酸tert−ブチルエステル3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル。
本発明の化合物は、一般に、遊離酸または遊離塩基として利用され得る。あるいは、本発明の化合物は、酸または塩基の付加塩の形で使用され得る。本発明の遊離アミノ化合物の酸付加塩は、当技術分野でよく知られている方法によって調製され得、有機酸および無機酸から形成され得る。適切な有機酸としては、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、マンデル酸、ケイ皮酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、グリコール酸、グルタミン酸、およびベンゼンスルホン酸が挙げられる。適切な無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、および硝酸が挙げられる。塩基付加塩としては、カルボン酸陰イオンと形成される塩が挙げられ、アルカリ金属およびアルカリ土類金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、バリウム、およびカルシウム)、ならびにアンモニウムイオンおよびその置換誘導体(例えば、ジベンジルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、2−ヒドロキシエチルアンモニウムなど)から選択される陽イオンなど、有機および無機の陽イオンと形成される塩が挙げられる。したがって、構造(I)の「薬剤として許容される塩」という用語は、許容される塩形態のいずれもすべてを包含することを意図している。
立体異性体に関しては、構造(I)の化合物は、キラル中心を有することができ、ラセミ化合物、ラセミ混合物として、および個々のエナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在することができる。こうした異性体形のすべてが、その混合物も含めて本発明内に含まれる。さらに、構造(I)の化合物の結晶形のいくつかは、多形体として存在することができ、これも本発明内に含まれる。さらに、構造(I)の化合物のいくつかは、水または他の有機溶媒と溶媒和物を形成することもできる。こうした溶媒和物は、同様に本発明の範囲内に含まれる。
前述のように、本発明の化合物およびその塩は、ヒトモノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害することによって中枢神経系中のモノアミンの供給を減少させることができる。したがって、これらの化合物およびそれらの塩は、広範囲の治療用途にわたって有用性を有し、ヒトモノアミン輸送体アイソフォーム2の阻害によって引き起こされる、またはそれに関連する、様々な障害の治療に使用することができる。これらの障害には、多動性障害がある。
一実施形態では、本発明の化合物によって治療することができる病態としては、ハンチントン病、遅発性ジスキネジア、トゥレット症候群、チックなどの多動性障害の治療が挙げられるが、それだけに限定されるわけではない。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物およびその塩は、哺乳動物の身体中でヒトモノアミン輸送体アイソフォーム2を阻害することができる化合物に加水分解され得る。したがって、これらの化合物およびそれらの塩は、最大濃度や作用持続時間など哺乳動物における代謝産物のin vivo特性を変更するのにさらなる有用性を有することができる。
本発明の別の実施形態では、1種または複数のモノアミン再取込み阻害剤を含む薬剤組成物を開示する。投与のために、本発明の化合物は、薬剤組成物として配合され得る。本発明の薬剤組成物は、本発明のモノアミン再取込み阻害剤ならびに製薬上許容される担体および/または希釈剤を含む。VMAT2阻害剤は、特定の障害を治療するのに有効な量で、すなわち、中枢神経系中のモノアミンの供給を減少させるのに十分な量で、好ましくは患者に許容される毒性と共に組成物中に存在する。適切な濃度および用量は、当業者には容易に決定することができる。
製薬上許容される担体および/または希釈剤は、当業者に周知である。液体溶液として配合される組成物に関して、許容される担体および/または希釈剤としては、生理食塩水および滅菌水が挙げられるが、任意選択で、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、および他の一般の添加剤を含むことができる。この組成物はまた、VMAT2阻害剤に加えて希釈剤、分散剤、界面活性剤、結合剤、および潤滑剤を含む丸薬、カプセル、顆粒、または錠剤としても配合され得る。当業者はさらに、適切な方法で、かつ一般に認められる手法、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciences、Gennaro編、Mack Publishing Co.、イーストン、ペンシルベニア州、1990年に記載されるものなどに従ってVMAT2阻害剤を配合することができる。
別の実施形態では、本発明は、中枢または末梢神経系の障害を治療する方法を提供する。こうした方法は、温血動物に本発明の化合物を病態を治療するのに十分な量投与することを含む。この文脈において、「治療」は、予防投与を含む。こうした方法は、本発明のVMAT2阻害剤の、好ましくは上述のように薬剤組成物の形での全身投与を含む。本明細書では、全身投与は、経口および非経口の投与方法を含む。経口投与に関して、適切な薬剤組成物としては、粉末、顆粒、丸薬、錠剤、およびカプセル、ならびに液剤、シロップ剤、懸濁剤、および乳剤が挙げられる。これらの組成物はまた、香味剤、保存剤、懸濁剤、増粘剤、乳化剤、および他の製薬上許容される添加剤を含むことができる。非経口投与に関しては、本発明の化合物は、注射用水溶液中に調製され得、これは、VMAT2阻害剤に加えて緩衝剤、抗酸化剤、静菌剤、およびこうした溶液中で一般に使用される他の添加剤を含むことができる。
サンプル分析のためのHPLC方法
保持時間、t(分)
分析HPLC−MS方法1
プラットフォーム:Agilent1100シリーズ:オートサンプラ、UV検出器(220nMおよび254nM)、MS検出器(APCI)を装備;
HPLCカラム:Phenomenex Synergi−Max RP 80A、2.0×50mmカラム;
HPLC勾配:1.0mL/分、2.5分で10%アセトニトリル水溶液から90%アセトニトリル水溶液へ、90%を1分間維持。アセトニトリルと水は共に0.025%TFAを含む。
分析HPLC−MS方法2
プラットフォーム:Agilent1100シリーズ:オートサンプラ、UV検出器(220nMおよび254nM)、MS検出器(APCI)を装備;
HPLCカラム:Phenomenex Synergi−Max RP 80A、2.0×50mmカラム;
HPLC勾配:1.0mL/分、13.5分で5%アセトニトリル水溶液から95%アセトニトリル水溶液へ、95%を2分間維持。アセトニトリルと水は共に0.025%TFAを含む。
分析HPLC−MS方法3
プラットフォーム:Gilson215オートサンプラ、30℃で保持したDionex Thermostatted Column Compartment TCC−100、Dionex PDA−100フォトダイオードアレイ検出器(220nmおよび254nm)、Dionex P680 HPLCポンプ、Thermo Finnigan MSQシングルクワッド分光計(APCI)
HPLCカラム:Phenomenex Gemini 5μC18 110A、4.6×150mm
HPLC勾配:2.5mL/分、9.86分で5%アセトニトリル水溶液から90%アセトニトリル水溶液へ、0.1分で90%アセトニトリル水溶液から95%アセトニトリル水溶液へ、95%で1.19分間保持。アセトニトリルと水は共に0.04%NHOHを含む。
分析HPLC−MS方法4
プラットフォーム:Gilson215オートサンプラ、30℃で保持したDionex Thermostatted Column Compartment TCC−100、Dionex PDA−100フォトダイオードアレイ検出器(220nmおよび254nm)、Dionex P680 HPLCポンプ、Thermo Finnigan MSQシングルクワッド分光計(APCI)
HPLCカラム:Phenomenex Gemini 5μC18 110A、3.0×150mm
HPLC勾配:1.5mL/分、9.86分で5%アセトニトリル水溶液から90%アセトニトリル水溶液へ、0.1分で90%アセトニトリル水溶液から95%アセトニトリル水溶液へ、95%で1.19分間保持。アセトニトリルと水は共に0.04%NHOHを含む。
キラル分離方法1に関するキラル超臨界流体クロマトグラフィー
プラットフォーム:Autochem製Berger Multigram II SFCシステム
カラム:Chiralcel OD−H、2.1×25cm、SFCカラム
モディファイヤー:20%メタノール
流速:60mL/分
圧力:100bar
オーブン温度:35℃
充填:約14mg/注入(メタノール)
キラル分離方法2に関するキラル超臨界流体クロマトグラフィー
プラットフォーム:Autochem製Berger Multigram II SFCシステム
カラム:chiralpak AS−H、2.1×25cm、SFCカラム
モディファイヤー:20%メタノール
流速:60mL/min
圧力:100bar
オーブン温度:35℃
充填:40mg/注入(MeOH)
キラル分離方法3に関するキラル超臨界流体クロマトグラフィー
カラム:Chiralpak IA、2.1×25cm、SFCカラム
モディファイヤー:28%(メタノール/アセトン=7:3)
流速:55mL/分
圧力:100bar
オーブン温度:35℃
充填:50mg/注入
メタノール/アセトンの1:1混合物にサンプルを溶解した。最終濃度は50mg/mLとした。
(実施例1)
(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール ((2R,3R,11bR)−ジヒドロテトラベナジン)
ステップ1A:3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−ヘキサン−2−オン
塩酸ジメチルアミン(90g、1.1mol)、5−メチル−2−ヘキサノン(450mL、3.3mol)、およびパラホルムアルデヒド(50g、1.7mol)を、MeOH(80mL)中に懸濁させ、濃塩酸(200μL)を添加した。反応混合物を12時間80℃に加熱した。この混合物を室温に放冷し、塩基性になるまで10%NaOHを添加した。EtO(100mL、2回)で混合物全部を抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した。粗反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0.5:9.5 MeOH:CHCl)によってカラム分離して、3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−ヘキサン−2−オン1aを30g(175mmol)、収率16%で得た。
ステップ1B:3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−ヘキサン−2−オンメチオジド
丸底フラスコに3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−ヘキサン−2−オン1a(30g、175mmol)およびEtOAc(300mL)、続いてヨウ化メチル(22mL、351mmol)を添加した。混合物を一晩撹拌すると、白色沈殿物が生じた。その沈澱物をろ過し、EtO(150mL、3回)で洗浄し、乾燥させると、3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−ヘキサン−2−オンメチオジド1b(44.9g、収率81%)が綿毛状白色固体として生じた。
ステップ1C:テトラベナジン
丸底フラスコに6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン(13g、67.8mmol)、3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−ヘキサン−2−オンメチオジド1b(26g、81.4mmol)、およびEtOH(130mL)を添加した。懸濁剤を一晩80℃に加熱した。反応混合物を室温に放冷し、HO(200mL)を添加して、沈澱物を形成した。EtOHを真空下で除去し、CHCl(400mL)を添加した。塩基性になるまで10%NaOH溶液を混合物に添加した。次いで、水層をCHCl(250mL)で3回抽出した。有機層を一緒にし、MgSOで乾燥させ、濃縮した。粗反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0.5:9.5 アセトン:CHCl)で精製し、さらにEtOAcおよびヘキサンから再結晶して、(3S,11bS)および(3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オンのラセミ混合物1c(テトラベナジン、TBZ)を16.1g(51 mmol)、収率75%で得た。テトラベナジンのエナンチオマーを、Chiralpak AD−Hカラムを利用するSFCによって、0.5%DMEAを加えた15%CAN/MeOHを用いて100barおよび35℃において2.5mL/分で分離して、(3R,11bR)−テトラベナジン1c.1を4.3g、および(3S,11bS)−テトラベナジン1c.2を4.3g得た。
(3R,11bR)−テトラベナジン1c.1:MS計算値:(317);実測値318.7(M+H)。
(3S,11bS)−テトラベナジン1c.2:MS計算値:(317);実測値318.7(M+H)。
ステップ1D:(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール
(3R,11bR)−テトラベナジン1c.1(2g、6.3mmol)をEtOH(70mL)に溶解し、0℃に冷却した。次いで、水素化ホウ素ナトリウム(261mg、6.9mmol)を0℃で少しずつ添加した。30分後に反応を完了し、飽和NHCl(4mL)でクエンチした。生じた白色沈殿物をろ過し、EtOH(5mL、2回)で洗浄した。EtOHを真空下で除去し、水層をCHCl(50mL)で3回抽出した。有機層を一緒にし、MgSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0.5:9.5、MeOH:CHCl)で精製して、(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール((2R,3R,11bR)−ジヒドロテトラベナジン)1d.1を1.6g(5mmol)、および(2S,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール((2S,3R,11bR)−ジヒドロテトラベナジン)1d.2を410mg(1.3mmol)得た。
(2R,3R,11bR)−ジヒドロテトラベナジン1d.1:MS計算値:(319);実測値320.3(M+H)。
(2S,3R,11bR)−ジヒドロテトラベナジン1d.2:MS計算値:(319);実測値320.3(M+H)。
(実施例2)
(S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル
ステップ2A:(S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル 2−1
(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール1d.1(200mg、0.63mmol)を、3mLの無水CHClおよびDMAP(75.0mg、0.63mmol)中に溶解させ、Cbz−L−バリン(190mg、0.75mmol)を添加し、混合物を5分間撹拌した。DCC(155mg、0.75mmol)を添加すると、白色沈殿物が直ちに生じた。混合物を一晩撹拌し、次いでろ過し、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(0.2:9.8、MeOH:CHCl)での精製によって、定量的収率で淡黄色固体として2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2aが360mg(0.63mmol)得られた。化合物2a(163mg、0.29mmol)をMeOH(10mL)に溶解させ、Pd/Cを添加し、混合物をHでパージした。混合物を一晩撹拌し、セライトでろ過し、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(0.5:9.5、MeOH:CHCl)での精製によって、(S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−1を105mg(0.25mmol)、収率85%で得た。MS計算値:(419);実測値419.3 (M+H)。
種々のアミノ酸を使用して同じ手順で合成された別の化合物としては、次のものが挙げられる:
(R)−2−アミノ−4−メチル−ペンタン酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−2。MS計算値:(433);実測値433.4(M+H)。
(S)−2−アミノ−4−メチル−ペンタン酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−3。MS計算値:(433);実測値433.4(M+H)。
(S)−2−アミノ−コハク酸1−((2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イル)エステル4−メチルエステル2−4。MS計算値:(449);実測値449.3(M+H)。
2−アミノ−2−メチル−プロピオン酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−5。MS計算値:(405);実測値405.3(M+H)。
(R)−2−アミノ−プロピオン酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−6。MS計算値:(391);実測値391.3(M+H)。
(S)−2−アミノ−プロピオン酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−7。MS計算値:(391);実測値391.3(M+H)。
(R)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−8。MS計算値:(419);実測値419.4(M+H)。
アミノ−酢酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル2−9。MS計算値:(377);実測値377.3(M+H)。
(実施例3)
炭酸エチルエステル(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル
ステップ3A:炭酸エチルエステル(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル 3−1
(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−オール1d.1(100mg、0.31mmol)を、3mLの無水CHClおよびDMAP(1.0mg、0.01mmol)に溶解させ、ピリジン(51μL、0.63mmol)を添加し、続いてクロロギ酸エチル(45μL、0.47mmol)を滴下で添加した。反応物を一晩撹拌し、CHCl(10mL)で希釈し、飽和NHCl(5mL)から抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9、アセトン:CHCl)で精製して、淡黄色泡沫として3−1を88mg(2.25mmol)、収率72%で得た。MS計算値:(392);実測値392.3(M+H)。
また、上記の手順によって次のものも調製した:
炭酸メチルエステル(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル 3−2、収率37%。MS計算値:(378);実測値378.1(M+H)。
炭酸ブチルエステル(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル 3−3、収率46%。MS計算値:(420);実測値420.1(M+H)。
(実施例4)
ヒト肝細胞における化合物の安定性の決定方法
12人の各ドナーからの凍結保存されたヒト肝細胞を供給元の指示に従って解凍し、プールした。細胞生存率が85%超であることを決定した。TBZ(1μM)を、個々のヒト肝細胞(1×10細胞/mL)と共に37℃において95%Oおよび5%CO内で0、5、15、30、および60分間インキュベートした。1.0μMにするためにTBZのDMSO溶液を添加した(DMSOは0.5%体積/体積未満であった)。濃度および細胞内容物はすべて、最終インキュベーション容量が100μLであることに関連した。LC/MS分析用の内部標準としてデキストロメトルファン(1.0μM)を含有する氷冷アセトニトリルの1%ギ酸溶液100μLを混合して、インキュベーションを終了させた。沈殿したタンパク質を遠心分離によって除去した(15℃で30分間1500〜2500×g)。
簡単に述べると、サンプルを、ポンプ、カラムヒータ(40℃)、および真空脱気装置/移動相トレイからなるAcquity UPLCシステムによってグラジエントHPLC法で分離した。移動相Aは、0.1%ギ酸水溶液とし、移動相Bは、アセトニトリルの0.1%ギ酸溶液とした。勾配溶離は、以下の通りとした:移動相B:0〜0.75分では0〜10%、1.25〜1.5分では40〜90%、1.75〜2.0分では90〜0%、実行時間は3分とした。逆相カラムは、BEH C18カラムとした(50×2.1mm、 1.7μm)。流速は0.8mL/分とし、注入量は7.5μLとした。サンプルを、API−3000質量分析計、ならびにポジティブモードでのESIイオン源、TBZm/z318.4>220.4、HTBZm/z320.3>302.3、およびデキストロメトルファンm/z272.2>147.2を用いてモニターした。
図1a、1b、および1cは、ヒト肝細胞におけるテトラベナジン、化合物2−1、および化合物3−1の、テトラベナジンの場合はHTBZへの、ならびに化合物2−1および3−1の場合は1d.1への転換を示している。テトラベナジンおよび化合物3−1はこの転換が急速であったことを示したが、化合物2−1は比較的遅かった。
(実施例5)
哺乳動物の肝ミクロソームにおける化合物の安定性の決定方法
簡単に述べると、プールしたヒト肝ミクロソーム(0.1または0.5mg/mL、n>10、男女混合)を、50mMのpH7.4リン酸カリウム緩衝剤、3mMの塩化マグネシウム、1mMのEDTA、1mMのNADP、5mMのG−6−P、および1単位/mLのG−6−PDを含むNADPH産生系の存在下で試験化合物と共に37℃でインキュベートした。
改変した2.0mL容の96ウェル深型ウェルプレート6枚において、各化合物を1μM(0.01%DMSO)、全容量を250μlとして、インキュベートした。各プレートは、1つの時点を表しており、各時点(0、5、10、20、40、および60分)での48種の化合物を2個ずつ(duplicate)行うことを考慮して、96個のTitertube(登録商標)マイクロチューブを含んだ。適切な停止試薬(所有の内部標準を含むアセトニトリル0.3mL)を添加して、反応を停止させた。沈殿したタンパク質を3000rpmで15分間遠心分離にかけて除去し、残りの親化合物の%について上澄み液(〜0.1mL)をLC/MSによって分析した。
サンプルを、ポンプ、カラムヒータ(40℃)、および真空脱気装置/移動相トレイからなるAgilent LCシステムによってグラジエントHPLC法で分離した。移動相Aは、0.1%ギ酸水溶液とし、移動相Bは、アセトニトリルの0.1%ギ酸溶液とした。勾配溶離は、以下の通りとした:移動相B:3−1に関しては、0〜0.30分では0〜30%、0.7〜1.1分では30〜98%、1.50〜1.51分では98〜0%、実行時間は3分とした;移動相B:2−1に関しては、0.5〜2.5分では5〜98%、4.0〜4.1分では98〜5%、実行時間は6.5分とした。逆相カラムは、3−1に関してはLuna C18カラム(20×2mm、5μm)とし、2−1に関してはSynergi C18カラム(150×2mm、5μm)とした。流速は、3−1に関して0.55mL/分、2−1に関して0.4 mL/分とし、注入量は、20μLとした。サンプルを、API−3000質量分析計、ならびにポジティブモードでのESIイオン源、TBZm/z318.4>220.4、HTBZm/z320.3>302.3、およびデキストロメトルファンm/z272.2>147.2を用いてモニターした。
図2a〜2fは、ラット、イヌ、およびヒトの肝ミクロソームにおける化合物2−1および化合物3−1の1d.1への転換を示している。各々の種において、化合物2−1の1d.1への転換は、化合物3−1の化合物1d.1への場合に見られた転換より遅かった。
(実施例6)
薬物動態(PK)評価
動物用方法:
1.ラット
簡単に述べると、薬物動態評価のために、0.25%メチルセルロースミリQ水溶液に溶解させた10%PEG中の2−1および3−1の単回経口用量(10mg/kg)をラット(3ラット/投与)に投与した。逐次サンプリングを使用して血液サンプルを収集し、それは経口投与の投与前から24時間後の投与にわたる9時点(0、0.25、0.5、1、2、4、6、8および24時間)で処置した各動物から得た。血漿サンプルを、分析まで−80℃以下で保管した。
2.イヌ
簡単に述べると、薬物動態評価のために、0.25%メチルセルロースミリQ水溶液に溶解させた10%PEG中の単回経口用量(3−1は6.1mg/kg、2−1は10mg/kg)をイヌ(3イヌ/投与)に投与した。逐次サンプリングを使用して血液サンプルを集め、それは経口投与の投与前から24時間後の投与にわたる9時点(0、0.25、0.5、1、1.5、2、4、6、8、12、24、36および48時間)で処置した各動物から得た。血漿サンプルを、分析まで−80℃以下で保管した。
一般的生物分析法:
血漿サンプルを氷上で解凍し、血漿50μLを96ウェルプレートに移した。75ng/mLの内部標準を含む事前冷却したアセトニトリル(ACN)150μLを添加して、血漿タンパク質を沈殿させた。追加のACN/水(60:40)50μLを各サンプルに添加した。ACN/水(60:40)における段階希釈によって、較正曲線サンプルを調製した。標準サンプル50μLをそれぞれ96ウェルプレートに移し、続いて、75ng/mLの内部標準を含むアセトニトリル(ACN)150μLおよびブランクラットの血漿50μLを添加した。プレートに蓋をし、混合し、3000rpmで20分間遠心分離にかけた。上澄み液を集め、定量化用LC−MS/MSシステムに注入した。未確認のアッセイ方法は、1〜1000ng/mLの濃度範囲にわたり3−1、2−1、および1d.1の良好な直線性、特異性、および精度を示し、3−1、2−1、および1d.1の定量化の下限は、すべて1ng/mLであった。3−1、2−1、および1d.1の3セットのQCサンプル(4、40、400、800ng/ml)を、必要な研究用の品質管理として使用し、標準と同様の方法で調製した。加重(1/x)線形較正曲線にピーク面積比を適合させることによって、定量化を行った。
薬物動態方法:
個々の各ラットからの3−1、2−1、および1d.1の血漿濃度に基づいて、記述薬物動態を導出し、評価した。薬物動態パラメータを、WinNonlin薬物動態モデリングソフトウェアプロフェショナルバージョン5.0.1プログラム(Pharsight Corporation、マウンテンビュー、カリフォルニア州)における3−1、2−1、および1d.1の血漿濃度−時間プロフィルの非コンパートメント解析を使用して決定した。
図3aは、経口投与した3−1からの化合物1d.1および1d.1のラット血漿濃度時間プロフィルの区別がつかないことを示している。3−1を経口投与した後のラットの血漿において3−1は検出されなかった。
図3bは、2−1の経口投与後の化合物1d.1および2−1のラット血漿濃度時間プロフィルを示している。
図3cは、3−1の経口投与後の化合物1d.1および3−1のイヌ血漿濃度時間プロフィルを示している。
図3dは、2−1の経口投与後の化合物1d.1および2−1のイヌ血漿濃度時間プロフィルを示している。
これらの図は、化合物2−1を経口投与したときの1d.1の血漿半減期が化合物3−1を経口投与したときよりも2〜3倍大きいことを示している。
(実施例7)
小胞モノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)結合アッセイ
(Tengら、J. Neurochem、71巻、258〜65頁、1998年の改良)
手順A:
ラット線条体小胞の調製
3匹のラットからラット線条体をプールし、0.32Mのショ糖中でホモジナイズする。次いで、ホモジネートを、4℃で10分間2,000×gにて遠心分離にかけ、得られた上澄み液を、4℃で30分間10,000×gにて遠心分離にかける。得られたペレットは、濃縮されたシナプトソーム分画(2mL)を含み、蒸留済HO7mLの添加によって浸透圧衝撃を受け、その後、懸濁液をホモジナイズする。浸透圧モル濃度を、0.25MのHEPES0.9mLおよび1.0Mの中性L−(+)−酒石酸二カリウム塩緩衝液(pH7.5)0.9mLを添加することによって回復させ、続いて、20分間遠心分離にかける(4℃で20,000×g)。次いで、上澄み液を60分間遠心分離にかけ(4℃で55,000×g)、得られた上澄み液を45分間遠心分離にかける(4℃で100,000×g)。得られたペレットを、25mMのHEPES、100mMのL−(+)−酒石酸二カリウム塩、5mMのMgCl、10mMのNaCl、0.05mMのEGTA、pH7.5において、タンパク質濃度が1〜2mg/mLになるように再懸濁させ、−80℃で最高3週間貯蔵するが、結合活性はたいして低下しない。使用直前に、最終ペレットを結合緩衝液(25mMのHEPES、100mMのL−(+)−酒石酸二カリウム塩、5mMのMgCl2、10mMのNaCl、0.05mMのEGTA、0.1mMのEDTA、1.7mMのアスコルビン酸、pH7.4)に再懸濁させる。
H]−ジヒドロテトラベナジン(DHTBZ)結合
小胞懸濁液のアリコート(0.16mL、1mL当たりのタンパク質は15μg)を、競争化合物(1E−6M〜1E−12Mの範囲)および2nMの[H]−ジヒドロテトラベナジン(HTBZ;比活性:20Ci/mmol、American Radiolabeled Chemicals,Inc)と共に全容量0.5mLで室温にて1時間インキュベートする。Brandelセルハーベスタを使用して、WhatmanGF/Fフィルタ上でサンプルを急速ろ過することによって、反応を終了させる。20μMのテトラベナジン(TBZ)を使用して、非特異的結合を決定する。あらかじめフィルタを氷冷ポリエチレンイミン(0.5%)に2時間浸しておく。フィルタを氷冷緩衝液で3回洗浄した後、それらをシンチレーションカクテルが10mL入ったシンチレーションバイアルに入れる。結合放射活性をシンチレーション分光測定法によって決定する。
手順B:
手順は、すでに記載されているもの(Near、(1986年)、Mol. Pharmacol、30巻:252〜7頁)を改良した。スプラーグ−ドーリーラットの前脳からのホモジネートを、すでに記載されている通りに(Hoareら、(2003年)Peptides、24巻:1881〜97頁)、ホモジナイズし、遠心分離で洗浄することによって調製した。全容量が0.2mLである低結合の96ウェルプレート(Corning#3605)において、HTBZ異性体または類似体の12種の濃度を、VMAT2結合緩衝液(ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水、1mMのEDTA、pH7.4)中で、ラットの前脳ホメジネート(homegenate)(1ウエル当たりの膜タンパク質は100μg)上の6nMのH−ジヒドロテトラベネジン(dihydrotetrabenezine)(American Radiolabeled Chemicals、Kd2.6nM)と競争させた。25℃で2時間インキュベートした後、Unifilter−96ハーベスタ(PerkinElmer)を使用して、GF/Bガラス繊維フィルタ上で急速ろ過することによって、結合放射性リガンドを収集した。フィルタプレートを0.1%ポリエチレンイミンで10分間前処理し、続いて、採集したものをVMAT2結合緩衝液800μlで洗浄した。結合放射性リガンドを、Topcount NXT(PerkinElmer)を使用して、シンチレーション計数法によって定量化した。
Figure 0005290185
データは、少なくとも2種の無関係な実験に関する平均±SDである。Ki値は、公表されているラット線条体膜に関する1.2nMのKd値(Rolandら、2000年)を使用して決定された。
(実施例8)
受容体選択性結合アッセイ
本発明の4種のHTBZ立体異性体および化合物を、80種の受容体、イオンチャネル、および輸送体のパネルに対してスクリーニングすることによって、受容体特異性に関して試験した(ハイスループットプロフィル、Cerep,S.A.)。その後、化合物を、以下に記載する受容体への親和性を決定するために、選択された競争結合アッセイにおいて一連の濃度にわたり試験した。
(a)ドーパミンD2S受容体:
参考文献:Grandyら、(1989年)Proc. Natl. Acad. Sci. USA、86巻:9762〜6頁
原料:ヒト組換え体(CHO細胞)
リガンド:[3H]スピペロン、1.0nM
インキュベーション時間/温度:90分/25℃
インキュベーション緩衝液:50mMのHEPES、100mMのNaCl、1mMのEDTA、3mMのMgCl、pH7.4
非特異性リガンド:クロザピン(10μM)
Kd:27pM
Bmax:6.9pmol/mg
特異的結合:600cpm
定量化法:シンチレーション計数法
(b)ドーパミンD4.4受容体:
参考文献:Van Tolら(1992年)Nature、358巻:149〜152頁
原料:ヒト組換え体(CHO細胞)
リガンド:[3H]スピペロン、0.3nM
インキュベーション時間/温度:60分/22℃
非特異性リガンド:(+)ブタクラモール(10μM)
Kd:0.19nM
定量化法:シンチレーション計数法
Figure 0005290185
2R,3R,11bR−HTBZ、ならびに2R,3R,11bR−HTBZの2種の構造類似体、化合物2−1および3−1は、VMAT2への選択性を示した。対照的に、2S,3S,11bSおよび2R,3S,11bS HTBZの立体異性体は、D2(S)に高い親和性結合を示した。2S,3R,11bR HTBZは、試験したドーパミン受容体でわずかな阻害を示した。いくつかのHTBZ異性体のこの非特異的な活性は、TBZで観察された副作用のうちのいくつかに寄与する可能性がある。
(実施例9)
VMAT2阻害剤誘発による自発運動活性の低下
ラット(スプラーグ−ドーリー、100〜300g)を、試験前の少なくとも3日間単独収容に順応させる。ラットに、経口、腹腔内、皮下もしくは静脈経路(1〜100mg/kg)、またはビヒクル対照によってテスト物質を投与する。15〜60分の前処理時間の後、ラットを、光電池検出器(San Diego Instruments)に囲まれた透明なケージに入れる。ラットの自発運動活性は、光電池ビームの破断によって検出され、活性は、1セッション当たりのビーム破断の数として定義される。観察期間は、15分〜2時間の範囲である。新規化合物の効果を、一元配置ANOVA、続いてStudent’s Neuman−Keul事後解析を用いて、ビヒクルおよび陽性対照(ジアゼパム3mg/kg)の効果と比較する。1試験条件当たり8〜10匹のラットを使用する。
(実施例10)
VMAT2阻害剤誘発による眼瞼下垂症
ラット(スプラーグ−ドーリー、100〜300g)を、試験前の少なくとも3日間単独収容に順応させる。ラットに、経口、腹腔内、皮下もしくは静脈経路(1〜100mg/kg)、またはビヒクル対照によってテスト物質を投与する。15分の前処理時間の後、ラットを、眼瞼下垂症を観察するための透明なケージに入れる。眼瞼下垂症は、4段階で評価される:目は完全に開く=0、目は1/4閉じている=1、目は1/2閉じている=2、目は3/4閉じている=4、目は完全に閉じている=4。測定は、化合物の投与後3時間まで15分間隔で行う。新規化合物の効果を、一元配置ANOVA、続いてStudent’s Neuman−Keul事後解析を用いて、ビヒクルの効果と比較する。1試験条件当たり8〜10匹のラットを使用する。
本発明の特定の実施形態を例示のために本明細書に記載しているが、様々な改変が本発明の精神および範囲から逸脱することなく実施され得ることが理解されよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によるもの以外で限定されない。

Claims (7)

  1. 2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル、またはその立体異性体、薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物である、化合物。
  2. (S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル、またはその薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項に記載の化合物。
  3. 請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物、および製薬上許容される担体または希釈剤を含む、薬剤組成物。
  4. 前記化合物が、(S)−2−アミノ−3−メチル−酪酸(2R,3R,11bR)−3−イソブチル−9,10−ジメトキシ−1,3,4,6,7,11b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソキノリン−2−イルエステル、またはその薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項に記載の薬剤組成物。
  5. 薬剤として有効な量の請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物、および製薬上許容される担体または希釈剤を含む、多動性障害を治療するための組成物。
  6. 薬剤として有効な量の請求項2に記載の化合物、またはその薬剤として許容される塩もしくは溶媒和物、および製薬上許容される担体または希釈剤を含む、多動性障害を治療するための組成物。
  7. 前記多動性障害が、ハンチントン病、遅発性ジスキネジア、トゥレット症候群、またはチックである、請求項5または請求項6に記載の組成物。
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