JP5289771B2 - プローブカード - Google Patents

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Description

本発明は、検査対象である半導体ウェハと検査用の信号を生成する回路構造との間を電気的に接続するプローブカードに関する。
半導体の検査工程では、ダイシングする前の半導体ウェハの状態で導電性を有するプローブ(導電性接触子)をコンタクトさせることによって導通検査を行い、不良品を検出することがある(WLT:Wafer Level Test)。このWLTを行う際には、検査装置(テスター)によって生成、送出される検査用の信号を半導体ウェハに伝えるために、多数のプローブを収容するプローブカードが用いられる。WLTでは、半導体ウェハ上のダイをプローブカードでスキャニングしながらプローブをダイごとに個別にコンタクトさせるが、半導体ウェハ上には数百〜数万というダイが形成されているので、一つの半導体ウェハをテストするにはかなりの時間を要し、ダイの数が増加するとともにコストの上昇を招いていた。
上述したWLTの問題点を解消するために、最近では、半導体ウェハ上の全てのダイ、または半導体ウェハ上の少なくとも1/4〜1/2程度のダイに数百〜数万のプローブを一括してコンタクトさせるFWLT(Full Wafer Level Test)という手法も用いられている。この手法では、プローブを半導体ウェハに対して正確にコンタクトさせるため、所定の基準面に対するプローブカードの平行度や平面度を精度よく保つことによってプローブの先端位置精度を保持する技術や、半導体ウェハを高精度でアライメントする技術が知られている(例えば、特許文献1〜3を参照)。
ところで、プローブカードを用いて半導体ウェハの検査を行う場合、そのプローブカードが有するプローブと半導体ウェハに設けられる電極パッドとの間で安定した接触抵抗を得る必要がある。かかる接触抵抗は、プローブに加わる荷重と関係しているが、プローブに加わる荷重は、そのプローブのストロークに比例して大きくなることが知られている。このため、検査の際にプローブと電極パッドとの間で安定した接触抵抗を得るためには、プローブのストロークを所定の範囲内で適確に制御することが重要であった。
特開2005−164600号公報 特開2005−164601号公報 特許第3386077号公報
しかしながら、プローブのストロークを適確に制御できたとしても、検査の際にプローブカードの所定の基準面に対する平行度および平面度の精度誤差がプローブのストロークの制御可能範囲よりも大きいと、全てのプローブを半導体ウェハに対して一括してコンタクトすることができないという問題があった。
また、FWLTに適用されるプローブカードは、表面に配線パターンを有する基板のサイズが大きいため、その基板が反りや波打ち等の変形を起こしやすく、プローブカード全体の平面度および平行度の精度を劣化させる要因ともなっていた。さらに、基板表面の配線パターンに形成されるソルダーレジスト(絶縁膜)の厚みのばらつきが大きく、基板に凹凸が生じている場合もあった。加えて、WLTに適用する場合にも、1ダイ当たりのピン数が1000ピンを超えるような大きい半導体ウェハの検査を行う場合には、同様の問題が発生する恐れがあった。
上述したように、基板は、プローブカードを構成する他の部材と比較しても平面度および平行度を高精度に保つことが困難であるため、かかる基板の変形の影響を受けずにプローブカードの平面度および平行度の各精度を向上させることができる技術が待望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、配線パターンを有する基板の変形の有無に関わらず、平面度および平行度の各精度を向上させることができるプローブカードを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1記載の発明は、検査対象である半導体ウェハと検査用の信号を生成する回路構造との間を電気的に接続するプローブカードであって、導電性材料から成り、前記半導体ウェハに接触して電気信号の入力または出力を行う複数のプローブと、前記複数のプローブを収容保持するプローブヘッドと、前記回路構造に対応する配線パターンを有する平板状の基板と、前記基板に装着されて前記基板を補強する補強部材と、前記基板に積層され、前記基板の配線を中継するインターポーザと、前記インターポーザおよび前記プローブヘッドの間に介在して積層され、前記インターポーザによって中継された配線の間隔を変換して前記プローブヘッドと対向する側の表面に表出するスペーストランスフォーマと、前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記基板の板厚よりも大きい高さを有する複数の第1のポスト部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記基板と前記インターポーザとを締結する第1の締結手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記第1の締結手段は、前記補強部材および前記インターポーザの少なくともいずれか一方に挿通される一つまたは複数の第1種ねじ部材を含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記第1のポスト部材は、高さ方向に貫通され、この貫通によって生じた側面にねじ山が設けられた第1の中空部を有し、前記第1の中空部の両端開口面から異なる前記第1種ねじ部材が螺着されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記第1のポスト部材は、高さ方向に貫通された第1の中空部を有し、前記第1の中空部の一方の端部から前記第1種ねじ部材が挿通されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項記載の発明において、前記基板に固着され、前記インターポーザおよび前記スペーストランスフォーマに圧力を加えて保持する保持部材と、前記保持部材に固着され、前記プローブヘッドの表面であって前記複数のプローブが突出する表面の縁端部近傍を全周に渡って前記基板の方向へ押さえ付けるリーフスプリングと、をさらに備えたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項記載の発明において、前記インターポーザは、導電性材料から成り、軸線方向に伸縮自在な複数の接続端子と、絶縁性材料から成り、前記複数の接続端子を個別に収容する複数の孔部が形成されたハウジングと、を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記接続端子は、先細の先端形状をそれぞれ有する第1および第2の針状部材と、前記第1および第2の針状部材の各軸線方向を一致させて伸縮自在に連結するコイル状のばね部材と、を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記ばね部材は、前記孔部において湾曲可能であり、当該湾曲を生じることによって前記第1および第2の針状部材のいずれかと接触する密着巻き部を有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記接続端子はコイル状をなし、前記軸線方向の両端側に向けて先細となるように各々密着巻きされた一対の電極ピン部と、前記一対の電極ピン部の間に介在して前記一対の電極ピン部を連結するコイルばね部と、を有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記コイルばね部は、当該接続端子の軸線方向の中間に設けられた密着巻き部と、前記密着巻き部の一端側に設けられた定常巻き部と、前記密着巻き部の一端側であって前記定常巻き部が設けられた側とは異なる端部側に設けられ、前記定常巻き部よりも粗く巻かれた粗巻き部と、から成ることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項記載の発明において、前記基板と前記スペーストランスフォーマとを締結する第2の締結手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明において、前記第2の締結手段は、前記補強部材および前記スペーストランスフォーマの少なくともいずれか一方に挿通される一つまたは複数の第2種ねじ部材を含むことを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記一つの第2種ねじ部材、または前記複数の第2種ねじ部材のいずれか一つは、前記スペーストランスフォーマの重心を通過して前記スペーストランスフォーマを貫通することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記第1のポスト部材と同じ高さを有するとともに、当該高さ方向に貫通され、この貫通によって生じた側面にねじ山が設けられた第2の中空部を有する第2のポスト部材を前記第2種ねじ部材と同じ数だけ備え、前記第2の中空部の両端開口面から異なる前記第2種ねじ部材が螺着されたことを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記第1のポスト部材と同じ高さを有するとともに、当該高さ方向に貫通された第2の中空部を有する第2のポスト部材を前記第2種ねじ部材と同じ数だけ備え、前記第2の中空部の一方の端部から前記第2種ねじ部材が挿通されたことを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記第2種ねじ部材は、一端が前記スペーストランスフォーマの表面にろう付けされたボルトと、前記ボルトの他端に締結されるナットと、を有することを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項17記載の発明において、前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記第1のポスト部材と同じ高さを有するとともに、当該高さ方向に貫通された第2の中空部を有する第2のポスト部材を前記第2種ねじ部材と同じ数だけ備え、前記第2の中空部の一方の端部から前記ボルトが挿通されたことを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項12記載の発明において、前記インターポーザは、導電性材料から成り、軸線方向に伸縮自在な複数の接続端子と、絶縁性材料から成り、前記複数の接続端子を個別に収容する複数の孔部が形成されたハウジングと、を有することを特徴とする。
請求項20記載の発明は、請求項19記載の発明において、前記接続端子は、先細の先端形状をそれぞれ有する第1および第2の針状部材と、前記第1および第2の針状部材の各軸線方向を一致させて伸縮自在に連結するコイル状のばね部材と、を有することを特徴とする。
請求項21記載の発明は、請求項20記載の発明において、前記ばね部材は、前記孔部において湾曲可能であり、当該湾曲を生じることによって前記第1および第2の針状部材のいずれかと接触する密着巻き部を有することを特徴とする。
請求項22記載の発明は、請求項19記載の発明において、前記接続端子はコイル状をなし、前記軸線方向の両端側に向けて先細となるように各々密着巻きされた一対の電極ピン部と、前記一対の電極ピン部の間に介在して前記一対の電極ピン部を連結するコイルばね部と、を有することを特徴とする。
請求項23記載の発明は、請求項22記載の発明において、前記コイルばね部は、当該接続端子の軸線方向の中間に設けられた密着巻き部と、前記密着巻き部の一端側に設けられた定常巻き部と、前記密着巻き部の一端側であって前記定常巻き部が設けられた側とは異なる端部側に設けられ、前記定常巻き部よりも粗く巻かれた粗巻き部と、から成ることを特徴とする。
本発明に係るプローブカードによれば、導電性材料から成り、前記半導体ウェハに接触して電気信号の入力または出力を行う複数のプローブと、前記複数のプローブを収容保持するプローブヘッドと、検査用の信号を生成する回路構造に対応する配線パターンを有する平板状の基板と、前記基板に装着されて前記基板を補強する補強部材と、前記基板に積層され、前記基板の配線を中継するインターポーザと、前記インターポーザおよび前記プローブヘッドの間に介在して積層され、前記インターポーザによって中継された配線の間隔を変換して前記プローブヘッドと対向する側の表面に表出するスペーストランスフォーマと、前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記基板の板厚よりも大きい高さを有する複数の第1のポスト部材と、を備えることにより、配線パターンを有する基板の変形の有無に関わらず、平面度および平行度の各精度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るプローブカード要部の構成を示す分解斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係るプローブカードの構成を示す上面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係るプローブカード要部の組み付けの概要を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係るプローブカード要部を組み付けたときの態様を示す上面図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係るプローブカードを用いた検査の概要を示す図である。 図7は、プローブおよびプローブヘッド要部の構成を示す拡大部分断面図である。 図8は、本発明の実施の形態1の第1変形例に係るプローブカードの構成を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態1の第2変形例に係るプローブカードの構成を示す断面図である。 図10は、本発明の実施の形態1の第3変形例に係るプローブカードの構成を示す断面図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係るプローブカードの構成を示す断面図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係るプローブカード要部の組み付けの概要を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2に係るプローブカードが備えるインターポーザの内部構成を示す部分断面図である。 図14は、本発明の実施の形態2に係るプローブカードにおけるインターポーザ周辺の構成を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態2に係るプローブカード要部を組み付けたときの態様を示す上面図である。 図16は、本発明の実施の形態2の変形例に係るプローブカード要部を組み付けたときの態様を示す上面図である。 図17は、本発明の実施の形態2の第1変形例に係るプローブカードの構成を示す断面図である。 図18は、本発明の実施の形態2の第2変形例に係るプローブカードの構成を示す断面図である。 図19は、本発明の実施の形態3に係るプローブカードが備えるインターポーザの内部構成を示す部分断面図である。 図20は、本発明の実施の形態3に係るプローブカードにおけるインターポーザ周辺の構成を示す図である。 図21は、本発明の他の実施の形態に係るプローブカードの構成を示す上面図である。
符号の説明
1、5、6、7、8、9、10、401 プローブカード
2 プローブ
3 コネクタ座
4 半導体ウェハ
11、71、81、89、402 基板
12、52、72、82、92、102 補強部材
13、63、83、103、430 インターポーザ
14、84、90、104 スペーストランスフォーマ
15、85、403 プローブヘッド
15p、403p プローブ収容領域
16、86 保持部材
17、87、404 リーフスプリング
18、58、78、88、98 ポスト部材
18a、78a、88a、98a 大径部
18b、78b、88b、98b 小径部
19 配線
20 オスコネクタ
21、22、833、834 針状部材
21a、22a、833a、834a 針状部
21b、22c、833c、834c ボス部
21c 軸部
22b、833b、834b フランジ部
23、835 ばね部材
23a、432f、835b 粗巻き部
23b、432e、835a 密着巻き部
30 メスコネクタ
40 ウェハチャック
41、112、141、812、841 電極パッド
111、124、131、151、433、524、631、711、712、724、811、812、824、825、830、836、837、838、842、924、925、1024、1025、1031 孔部
121、521、721、821、921、1021 外周部
122、522、722、822、922、1022 中心部
123、523、723、823、923、1023 連結部
124a、131a、151a、433a、824a、825a、830a、836a、837a、842a、1025b、1031b 小径孔
124b、131b、151b、433b、824b、825b、830b、836b、837b、842b、1025a、1031a 大径孔
124c、824c、825c 中径孔
171、414 爪部
181、581、881、981 中空部
201、202、203、204、301、302、303、304、305 ねじ
306 ボルト
306a 端部
307 ナット
431、831 ハウジング
432、832 接続端子
432a コイルばね部
432b、432c 電極ピン部
432d 定常巻き部
725 溝部
831a 第1部材
831b 第2部材
1041 パッド
W ろう
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以後、「実施の形態」と称する)を説明する。なお、図面は模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、それぞれの部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るプローブカード要部の構成を示す分解斜視図である。また、図2は、本実施の形態1に係るプローブカードの上面図であり、図3は図2のA−A線断面図である。さらに、図4は、本実施の形態1に係るプローブカード要部の組み付けの概要を示す図である。これらの図1〜図4に示すプローブカード1は、複数のプローブを用いて検査対象である半導体ウェハと検査用の信号を生成する回路構造を備える検査装置とを電気的に接続するものである。
プローブカード1は、薄い円盤状をなし、検査装置との電気的な接続を図る基板11と、基板11の一方の面に装着され、基板11を補強する補強部材12と、基板11からの配線を中継するインターポーザ13と、インターポーザ13によって中継された配線の間隔を変換するスペーストランスフォーマ14と、基板11よりも径が小さい円盤状をなしてスペーストランスフォーマ14に積層され、検査対象の半導体ウェハに対応して複数のプローブを収容保持するプローブヘッド15と、を備える。また、プローブカード1は、基板11に固着され、インターポーザ13およびスペーストランスフォーマ14を積層した状態で一括して保持する保持部材16と、保持部材16に固着されてプローブヘッド15の端部を固定するリーフスプリング17と、基板11の所定箇所に埋め込まれる複数のポスト部材18(第1のポスト部材)と、を備える。
以下、プローブカード1のより詳細な構成を説明する。基板11は、ベークライトやエポキシ樹脂等の絶縁性材料を用いて形成され、複数のプローブと検査装置とを電気的に接続するための配線層(配線パターン)がビアホール等によって立体的に形成されている。基板11には、複数のポスト部材18をそれぞれ挿通する孔部111がポスト部材18の数と同じ数だけ設けられている。なお、図3においては、本来平板状である基板11が変形し、その基板11の縦断面が波打っている状態を示している。
補強部材12は、基板11と略同径を有する円形の外周部121と、外周部121のなす円と同じ中心を有し、インターポーザ13の表面よりも若干表面積が大きい円盤状をなす中心部122と、中心部122の外周方向から外周部121に達するまで延出し、外周部121と中心部122とを連結する複数の連結部123(図1では4個)とを備える。また、補強部材12の中心部122には、ねじ201を挿通する孔部124が複数個形成されている。この孔部124は、ねじ201のねじ部と同径の小径孔124a、ねじ201のねじ頭を収容可能な径を有する大径孔124b、およびポスト部材18を載置する中径孔124cを有する。かかる補強部材12は、アルマイト仕上げを行ったアルミニウム、ステンレス、インバー材、コバール材(登録商標)、ジュラルミンなど剛性の高い材料によって実現される。
インターポーザ13は、正8角形の表面を有し、薄板状をなす。このインターポーザ13には、ねじ202を挿通する孔部131が複数個形成されている。この孔部131は、ねじ202のねじ部と同径の小径孔131a、およびねじ202のねじ頭を収容可能な径を有する大径孔131bを有する。このインターポーザ13として、例えばセラミックス等の絶縁性材料から成る薄膜状の基材と、この基材の両面に所定のパターンで配設され、片持ち梁状をなす板ばね式の複数の接続端子とを有するものを適用することができる。この場合には、インターポーザ13の一方の表面に設けられた接続端子がスペーストランスフォーマ14の電極パッドに接触するとともに、他方の表面に設けられた接続端子が基板11の電極パッドに接触することによって両者の電気的な接続を図る。
なお、インターポーザ13としては、上記以外にも薄板状のシリコンゴム内部の板厚方向に金属粒子を配列させた加圧導電ゴム(ラバーコネクタ)を適用することもできる。この加圧導電ゴムは、板厚方向に圧力を加えると、シリコンゴム内部で隣接する金属粒子が互いに接触することによって異方導電性を示す。このような性質を有する加圧導電ゴムを用いてインターポーザ13を構成することにより、基板11とスペーストランスフォーマ14との電気的な接続を図ってもよい。
スペーストランスフォーマ14は、基板11と同様、内部の配線層がビアホール等によって立体的に形成されている。このスペーストランスフォーマ14の表面はインターポーザ13と略合同な正8角形の表面を有し、薄板状をなしている。かかるスペーストランスフォーマ14は、セラミックス等の絶縁性材料を母材としており、半導体ウェハの熱膨張係数と基板11の熱膨張係数との差を緩和する機能も果たしている。
プローブヘッド15は、円盤形状をなし、図2に示すプローブ収容領域15pにおいて複数のプローブを図2で紙面垂直に突出するように収容保持している。プローブの配列パターンは、検査対象である半導体ウェハの配線パターンに応じて定められる。なお、プローブヘッド15のより詳細な構成およびプローブヘッド15に収容されるプローブの構成については後述する。
保持部材16は、補強部材12と同様の材料によって構成され、インターポーザ13とスペーストランスフォーマ14を積層して保持可能な正八角柱形状の中空部を有する。この保持部材16は、インターポーザ13およびスペーストランスフォーマ14を基板11に対して押し付けて保持することにより、基板11とスペーストランスフォーマ14とがインターポーザ13を介して電気的に接続するために必要な圧力を加えている。
リーフスプリング17は、リン青銅、ステンレス(SUS)、ベリリウム銅などの弾性のある材料から形成され、薄肉の円環状をなし、その内周にはインターポーザ13、スペーストランスフォーマ14、およびプローブヘッド15を保持するための押え用部材としての爪部171が全周に渡って一様に設けられている。かかる爪部171は、プローブヘッド15表面の縁端部近傍を全周に渡って基板11の方向へ均等に押さえ付けている。したがって、プローブヘッド15で収容するプローブには略均一な初期荷重が発生し、プローブヘッド15の反りを防止することができる。また、本実施の形態1においては、インターポーザ13およびスペーストランスフォーマ14の各表面がプローブヘッド15の表面のなす円と同じ程度の面積を有する正8角形をなしているため、爪部171が正8角形の頂点位置を押さえ付けることができ、インターポーザ13やスペーストランスフォーマ14の反りを防止する機能も果たしている。
ポスト部材18は、基板11の板厚よりも若干大きい板厚を有する中空円筒形状の大径部18aと、この大径部18aよりも小さい径を有し、大径部18aと同じ中心軸を有する中空円筒形状の小径部18bとを備えるとともに、その中心軸方向(高さ方向)に沿って貫通された中空部181(第1の中空部)を有する。この中空部181は、孔部124の小径孔124aおよび孔部131の小径孔131aと同径をなし、その内側面には、ねじ201および202を螺着可能なねじ山が設けられている(図示せず)。かかるポスト部材18は、補強部材12と同様の材料によって構成することができるが、高い加工精度が要求される点に鑑みて、特にステンレスが好適である。
図3および図4にも示すように、補強部材12とインターポーザ13とは、一対のねじ201および202をポスト部材18の中空部181の両端開口面からそれぞれ螺着することによって締結されている。この意味で、同じポスト部材18の中空部181に螺着される一対のねじ201および202は、第1の締結手段を構成する第1種ねじ部材である。なお、基板11と補強部材12との間、基板11と保持部材16との間、および保持部材16とリーフスプリング17との間は、所定の位置に螺着されたねじによってそれぞれ締結されている(図1では省略)。
基板11を介して補強部材12とインターポーザ13とを締結する際には、まず、基板11と補強部材12との位置合わせを行い、ポスト部材18を孔部111に埋め込む。その後、ねじ201を孔部124から挿入してポスト部材18にねじ込み、ポスト部材18を補強部材12に固着する。続いて、インターポーザ13を基板11の表面のうち補強部材12が装着された表面と反対側の表面の所定位置に配置し、ねじ202をインターポーザ13の孔部131から挿入してポスト部材18にねじ込み、ポスト部材18をインターポーザ13に固着する。以上の工程により、補強部材12とインターポーザ13とが、基板11に埋め込まれたポスト部材18を介して締結される。
図5は、インターポーザ13が基板11を介して補強部材12に締結された状態を、インターポーザ13側から見た図であり、図3でインターポーザ13よりも上部の構成(保持部材16も含む)を除いたときの上面図に相当する図である。この図5に示すように、ポスト部材18は、インターポーザ13の表面が正8角形をなしていることに鑑みて、正8角形の各頂点近傍と、正8角形の中心の近傍とに配置されている。この結果、図5は、インターポーザ13表面のなす正8角形の中心を通り、紙面に垂直な軸に対して90度の回転対称性を有している。なお、この配置が一例に過ぎないことは勿論である。
このように、複数のポスト部材18を介してインターポーザ13と補強部材12とを締結することにより、基板部分の板厚方向の幅を基板11の板厚ではなくポスト部材18の高さによって規定することができる。したがって、平板状の基板11に反り、波打ち、または凹凸等の変形が生じても(図3を参照)、その影響を受けずに済み、プローブカード1をプローバ(プローブと半導体ウェハとをコンタクトさせる装置)に取り付ける際の取付基準面(通常は補強部材12の図3における底面をあわせて取り付ける)に対するプローブヘッド15の平行度、平面度の各精度を向上させることが可能となる。
また、補強部材12を基板11に装着する際、ねじ201をポスト部材18に螺着して補強部材12をポスト部材18に固着させておくことにより、インターポーザ13を基板11よりも下側に配置し、基板11を下降させていってインターポーザ13に取り付ける場合にも、ポスト部材18が基板11から離間して落下してしまうことがない。したがって、プローブカード1を組み付けるときの作業性を向上させることができる。
なお、インターポーザ13を補強部材12と締結した後は、スペーストランスフォーマ14をインターポーザ13に対して締結し、保持部材16を基板11に締結することによってスペーストランスフォーマ14に所定の圧力を加える。その後、プローブを収容したプローブヘッド15の位置合わせを行い、リーフスプリング17を保持部材16に対して締結することにより、プローブカード1が完成する。
図6は、プローブカード1を用いた検査の概要を示す図であり、プローブカード1に付いては、図3とは異なる縦断面(図2のB−B線断面)を、図3よりもさらに模式的に示した図である。また、図7は、プローブヘッド15要部の構成およびプローブヘッド15が収容するプローブの詳細な構成を示す拡大部分断面図である。なお、図6や図7においては、実際の検査時と上下をあわせて記載するため、図3と上下を逆転させている。
基板11に形成される配線19の一端は、検査装置(図示せず)との接続を行うために基板11の表面であって補強部材12が装着された側の表面に配設された複数のオスコネクタ20に接続される一方、その配線19の他端は、スペーストランスフォーマ14の下端部に形成される電極パッド141を介してプローブヘッド15で収容保持するプローブ2に接続されている。なお、図6では、記載を簡略にするために、一部の配線19のみを示している。
各オスコネクタ20は、基板11の中心に対して放射状に配設され、検査装置のコネクタ座3で対向する位置に設けられるメスコネクタ30の各々と対をなし、互いの端子が接触することによってプローブ2と検査装置との電気的な接続を確立する。オスコネクタ20とメスコネクタ30とから構成されるコネクタとして、オスコネクタを挿抜する際に外力をほとんど必要とせず、コネクタ同士を結合した後に外力によって圧接力を加えるゼロインサーションフォース(ZIF:Zero Insertion Force)型コネクタを適用することができる。このZIF型コネクタを適用すれば、プローブカード1や検査装置は、プローブ2の数が多くても接続によるストレスをほとんど受けずに済み、電気的な接続を確実に得ることができ、プローブカード1の耐久性を向上させることもできる。
なお、基板11にメスコネクタを配設する一方、コネクタ座3にオスコネクタを配設してもよい。また、オスコネクタの形状や基板に対する配置位置は必ずしも上述したものに限られるわけではなく、その形状や配置位置に応じて、検査装置側に設けられるメスコネクタの形状や配置位置も変更されることはいうまでもない。
また、プローブカードと検査装置との接続をコネクタによって実現する代わりに、検査装置にスプリング作用のあるポゴピン等の端子を設け、かかる端子を介してプローブカードを検査装置に接続する構成としてもよい。
次に、プローブヘッド15に収容されるプローブ2の構成を説明する。プローブ2は、ウェハチャック40に載置された半導体ウェハ4の電極パッド41の配置パターンに対応して一方の先端が突出するように配設されており、各プローブ2の先端(底面側)が半導体ウェハ4の複数の電極パッド41の表面に対して垂直な方向から接触する。
プローブ2は、より具体的には、スペーストランスフォーマ14と接触する針状部材21と、この針状部材21と相反する向きに突出し、半導体ウェハ4の電極パッド41に接触する針状部材22と、針状部材21と針状部材22との間に設けられて二つの針状部材21および22を伸縮自在に連結するばね部材23とを備える。互いに連結される針状部材21および22、ならびにばね部材23は同一の軸線を有している。
針状部材21は、先端方向に突出した先鋭端を有する針状部21aと、針状部21aの先鋭端と反対側の基端部に設けられ、針状部21aの径よりも小さい径を有するボス部21bと、ボス部21bの針状部21aが接する側と反対側の表面から延出する軸部21cとを備え、長手方向に軸対称な形状をなしている。これに対して針状部材22は、先端方向に突出した先鋭端を有する針状部22aと、針状部22aの先鋭端と反対側の基端部に設けられ、針状部22aの径よりも大きい径を有するフランジ部22bと、フランジ部22bの針状部22aが接する側と反対側の表面から突出し、フランジ部22bの径よりも小さい径を有するボス部22cとを備え、長手方向に軸対称な形状をなしている。
ばね部材23は、針状部材21側が粗巻き部23aである一方、針状部材22側が密着巻き部23bであり、粗巻き部23aの端部は針状部材21のボス部21bに巻き付けられ、密着巻き部23bの端部は針状部材22のボス部22cに巻き付けられている。粗巻き部23aとボス部21bとの間および密着巻き部23bとボス部22cとの間は、ばねの巻き付き力および/または半田付けによってそれぞれ接合されている。
以上の構成を有するプローブ2は、ばね部材23を備えることによって針状部材21および22が図7で上下方向に弾発的に移動可能である。針状部材21を電極パッド141に接触させた状態すなわち図7に示す状態で、密着巻き部23bの少なくとも一部は針状部材21の軸部21cに接触している。換言すれば、密着巻き部23bの軸線方向の長さは、上述した図7に示す状態を実現可能な長さに設定される。ばね部材23の内径は、ボス部21bやボス部22cの外径よりも若干大きい。これにより、ばね部材23の伸縮動作を円滑に行わせることができる。
なお、図6や図7では記載していないが、プローブヘッド15が収容保持するプローブ2の中には、グランド用のプローブや、電力供給用のプローブも含まれている。このため、プローブ2に接続される配線19の中には、グランド層や電源層に接続されるものもある。
プローブヘッド15は、例えばセラミックス等の絶縁性材料を用いて形成され、半導体ウェハ4の配列に応じてプローブ2を収容するための孔部151が肉厚方向(図7の鉛直方向)に貫通されている。孔部151は、図6や図7で下方すなわち半導体ウェハ4側の端面から、少なくとも針状部22aの長手方向の長さよりも小さい所定の長さに渡って形成された小径孔151aと、この小径孔151aと同じ中心軸を有し、小径孔151aよりも径が大きい大径孔151bとを有する。また、図7に示すように、小径孔151aの内径は、針状部材22の針状部22aの外径よりも若干大きくフランジ部22bの外径よりも若干小さい。このように孔部151が段付き孔状に形成されることによって、プローブ2(の針状部材22)を抜け止めしている。
図7に示す状態からウェハチャック40を上昇させることによって半導体ウェハ4の電極パッド41を針状部22aの先端部に接触させると、針状部材22は上昇し、ばね部材23は圧縮され、さらに湾曲して蛇行するようになる。この際、密着巻き部23bの内周部の一部は針状部材21の軸部21cに接触した状態を保持するため、密着巻き部23bにはプローブ2の軸線方向に沿った直線的な電気信号が流れる。したがって、粗巻き部23aにコイル状に電気信号が流れることがなく、プローブ2のインダクタンスの増加を抑えることができる。
なお、プローブヘッド15を、図7の鉛直方向に沿って上下二つの部分に分割して構成してもよい。この場合には、ねじと位置決めピンを用いて二つの部分を締結するが、プローブ2の初期荷重で下側の板が膨らんでしまうのを防ぐため、下側に来る部分の厚みが上側に来る部分の厚みより厚くなるように設定する。このようにプローブヘッド15を分割して構成することにより、プローブ2を容易に交換することが可能となる。
プローブヘッド15に収容されるプローブ2の数や配置パターンは、半導体ウェハ4に形成される半導体チップの数や電極パッド41の配置パターンに応じて定まる。例えば、直径8インチ(約200mm)の半導体ウェハ4を検査対象とする場合には、数百〜数千個のプローブ2が必要となる。また、直径12インチ(約300mm)の半導体ウェハ4を検査対象とする場合には、数千〜数万個のプローブ2が必要となる。このように大量のプローブ2を保持する場合、プローブヘッド15の反り、波打ち、凹凸等の変形が問題となってくるが、本実施の形態1では、リーフスプリング17の爪部171が円形表面を有するプローブヘッド15の縁端部近傍を全周に渡って一様に押え付ける構成を有しているため、プローブヘッド15に不規則な反りや波打ちが発生することがなく、耐久性にも優れ、安定したプローブストロークを得ることができる構成となっている。
以上説明した本発明の実施の形態1に係るプローブカードによれば、導電性材料から成り、前記半導体ウェハに接触して電気信号の入力または出力を行う複数のプローブと、前記複数のプローブを収容保持するプローブヘッドと、検査用の信号を生成する回路構造に対応する配線パターンを有する平板状の基板と、前記基板に装着されて前記基板を補強する補強部材と、前記基板に積層され、前記基板の配線を中継するインターポーザと、前記インターポーザおよび前記プローブヘッドの間に介在して積層され、前記インターポーザによって中継された配線の間隔を変換して前記プローブヘッドと対向する側の表面に表出するスペーストランスフォーマと、前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記基板の板厚よりも大きい高さを有する複数の第1のポスト部材と、前記基板と前記インターポーザとを締結する第1の締結手段と、を備えることにより、配線パターンを有する基板の変形の有無に関わらず、平面度および平行度の各精度を向上させることができる。
また、本実施の形態1に係るプローブカードによれば、平面度および平行度の各精度の向上に伴ってプローブの先端位置の精度も向上するため、プローブ間の先端の高さ方向の位置のバラツキを抑え、全てのプローブのストロークをほぼ一定とすることができ、安定した接触抵抗を得ることができる。加えて、全てのプローブのストロークをほぼ一定とすることにより、特定のプローブに対して必要以上の荷重を加えてしまうこともなくなる。したがって、電極パッドを過度に傷つけずに済み、ダイとパッケージとの接続工程(ワイヤーボンディング等)における歩留まりの悪化や、電極パッドに接続された配線の破壊等を防止することが可能となる。
さらに、本実施の形態1に係るプローブカードによれば、リーフスプリングがプローブヘッド表面の縁端部近傍を全周に渡って基板の方向へ均一に押え付ける構成を有しているため、基板以外のインターポーザ、スペーストランスフォーマ、およびプローブヘッドの反りも抑制することが可能となり、プローブカード全体の平面度、平行度の精度を向上させることができる。
(実施の形態1の変形例)
図8は、本実施の形態1の第1変形例に係るプローブカードの構成を示す縦断面図である。同図に示すプローブカード5は、上述したプローブカード1と同様、基板11、補強部材52、インターポーザ13、スペーストランスフォーマ14、プローブヘッド15、保持部材16、リーフスプリング17、および複数のポスト部材58(第1のポスト部材)を備える。
この第1変形例においては、補強部材52とインターポーザ13との締結方法が上述した実施の形態1と異なっている。具体的には、補強部材52(図示はしないが、補強部材12と同様、外周部521、中心部522、および複数の連結部523を有する)とインターポーザ13とを締結する際、インターポーザ13からポスト部材58が有する中空部581(第1の中空部)を一方の端部から挿通して補強部材52まで到達するねじ203(第1の締結手段を構成する第1種ねじ部材)によって締結している。このため、ポスト部材58の中空部の内側面にねじ山は形成されず、その代わり補強部材52のねじ挿通用の孔部524の内側面の適当な箇所にねじ山が形成される。以上説明した本実施の形態1の第1変形例によれば、各締結箇所では1本のねじ203を用いてインターポーザ13と補強部材52とを締結するため、部品点数を減らすことができる。
図9は、本実施の形態1の第2変形例に係るプローブカードの構成を示す縦断面図である。同図に示すプローブカード6は、上述したプローブカード5と同様、補強部材12とインターポーザ63とをねじ204(第1の締結手段を構成する第1種ねじ部材)によって締結している。
この第2変形例においては、ねじ204を補強部材12の側から挿入する。このため、インターポーザ63のねじ挿通用の孔部631の適当な位置にねじ山が形成されている。なお、インターポーザ63の構成とねじ204の締結方法を除くプローブカード6の構成は、上述したプローブカード5の構成と同じである。そこで、図9においてプローブカード5と同じ構成部位については、図8と同じ符号を付与している。以上説明した本実施の形態1の第2変形例においても、上記第1変形例と同様に部品点数を減らすことができる。
図10は、本実施の形態1の第3変形例に係るプローブカードの構成を示す縦断面図である。同図に示すプローブカード7は、補強部材72(図示しないが、補強部材12と同様、外周部721、中心部722、および複数の連結部723を有する)とインターポーザ13とを締結するねじ203を、ポスト部材78が埋め込まれた場所とは別の場所に挿通することを特徴としている。
基板71は、ポスト部材78の大径部78aを挿通する孔部711と、ねじ203を挿通する孔部712とを有する。また、補強部材72は、ねじ203を挿通するとともに所定箇所にねじ山が形成された孔部724と、ポスト部材78の小径部78bを載置する溝部725とを有する。なお、ポスト部材78にはねじが挿通されないため、上述したポスト部材のように中空部を有していない。以上説明した以外のプローブカード7の構成は、上述したプローブカード1の構成と同じである。そこで、図10においてプローブカード1と同じ構成部位については、図3と同じ符号を付与している。
以上説明した本実施の形態1の第3変形例によれば、ポスト部材78は中空部を有しない形状となり、その形状安定性が増加するため、プローブカードの平面度、平行度の精度をさらに向上させることが可能となる。
なお、この第3変形例においても、上記第2変形例と同様に、基板側からねじを挿通する構成としてもよい。この場合には、インターポーザの孔部にねじ山が形成されることはいうまでもない。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2に係るプローブカードの構成を示す断面図である。また、図12は、本実施の形態2に係るプローブカード要部の組み付けの概要を示す図である。これらの図に示すプローブカード8は、複数のプローブを用いて検査対象である半導体ウェハと検査装置とを電気的に接続するものであり、薄い円盤状をなして検査装置との電気的な接続を図る基板81と、基板81の一方の面に装着され、基板81を補強する補強部材82と、基板81からの配線を中継するインターポーザ83と、インターポーザ83によって中継された配線の間隔を変換するスペーストランスフォーマ84と、基板81よりも径が小さい円盤状をなしてスペーストランスフォーマ84に積層され、検査対象の半導体ウェハに対応して複数のプローブを収容保持するプローブヘッド85と、基板81に固着され、インターポーザ83およびスペーストランスフォーマ84を積層した状態で一括して保持する保持部材86と、保持部材86に固着されてプローブヘッド85の端部を固定するリーフスプリング87と、基板81の所定箇所にそれぞれ埋め込まれた複数のポスト部材18(第1のポスト部材)および88(第2のポスト部材)と、を備える。
なお、プローブカード8の上面図は、上記実施の形態1に係るプローブカード1の上面図である図2と同様である。この意味で、図11は、図2のA−A線断面図に相当する図面である。
以下、プローブカード8のより詳細な構成を説明する。基板81は、上記実施の形態1における基板11と同様にベークライトやエポキシ樹脂等の絶縁性物質から成り、複数のプローブと検査装置とを電気的に接続するための配線層(配線パターン)がビアホール等によって立体的に形成されている。基板81には、ポスト部材18を挿通する孔部811がポスト部材18の数と同じ数だけ設けられるとともに、ポスト部材88を挿通する孔部812がポスト部材18の数と同じ数だけ設けられている。なお、図11においては、本来平板状である基板81が変形し、その基板81の縦断面が波打っている状態を示している。
補強部材82は、補強部材12と同様の形状を有し(図1を参照)、補強部材12の外周部121、中心部122、および複数の連結部123にそれぞれ対応する外周部821、中心部822、および複数の連結部823を備える(図示せず)。中心部822には、ねじ301を挿通する孔部824が複数個形成されている。この孔部824は、ねじ301のねじ部と同径の小径孔824a、ねじ301のねじ頭を収容可能な大径孔824b、およびポスト部材18を載置する中径孔824cを有する。また、中心部822には、ねじ303を挿通する孔部825が複数個形成されている。この孔部825は、ねじ303のねじ部と同径の小径孔825a、ねじ303のねじ頭を収容可能な大径孔825b、およびポスト部材88を載置する中径孔825cを有する。かかる補強部材82も、補強部材12と同様、剛性の高い素材によって実現される。
インターポーザ83は、正8角形の表面を有し、薄板状をなす。このインターポーザ83には、ねじ302を挿通する孔部830が複数個形成されている。この孔部830は、ねじ302のねじ部と同径の小径孔830a、およびねじ302のねじ頭を収容可能な径を有する大径孔830bを有する。図13は、インターポーザ83の詳細な内部構成を示す拡大部分断面図である。この図13に示すように、インターポーザ83は、ハウジング831に複数の接続端子832が収容保持されて成る。接続端子832は、組み付け時にスペーストランスフォーマ84と接触する針状部材833と、組み付け時に基板81と接触する針状部材834と、針状部材833と針状部材834との間に設けられて二つの針状部材833および834を伸縮自在に連結するばね部材835とを備える。互いに連結される針状部材833および834、ならびにばね部材835は同一の軸線を有している。針状部材833および834は先細の先端形状をそれぞれ有しており、一方が第1の針状部材であり、他方が第2の針状部材である。
針状部材833は、複数の爪が突出した先端形状(クラウン形状)をなす針状部833aと、針状部833aの先端と反対側の基端部に設けられ、針状部833aの径よりも大きい径を有するフランジ部833bと、フランジ部833bの針状部833aが接する側と反対側の表面から突出し、フランジ部833bの径よりも小さい径を有するボス部833cとを備え、長手方向に軸対称な形状をなしている。
針状部材834は、先端方向に突出した先鋭端を有する針状部834aと、針状部834aの先端と反対側の基端部に設けられ、針状部834aの径よりも大きい径を有するフランジ部834bと、フランジ部834bの針状部834aが接する側と反対側の表面から突出し、フランジ部834bの径よりも小さい径を有するボス部834cとを備え、長手方向に軸対称な形状をなしている。なお、フランジ部834bの径はフランジ部833bの径と同じであり、ボス部834cの径はボス部833cの径と同じである。
なお、針状部833aおよび834aの形状は、接触する相手側の部材の形状や材質によって定めればよく、クラウン形状と先鋭端形状のどちらでも適用可能である。
ばね部材835は、針状部材833側が密着巻き部835aである一方、針状部材834側が粗巻き部835bであり、密着巻き部835aの端部はボス部833cに巻き付けられ、粗巻き部835bの端部はボス部834cに巻き付けられている。密着巻き部835aとフランジ部833bとの間および粗巻き部835bとフランジ部834bとの間は、ばねの巻き付き力および/または半田付けによってそれぞれ接合されている。以上の構成を有する接続端子832は、ばね部材835を備えることによって針状部材833および834が図13で上下方向に弾発的に移動可能である。
以上の構成を有する接続端子832を収容するハウジング831は、第1部材831aと第2部材831bとが重ね合わさって成る。第1部材831aには、複数の接続端子832を個別に収容する孔部836が形成されている。この孔部836は、針状部833aの径よりも若干大きい径を有する小径孔836aと、フランジ部833bよりも若干大きい径を有する大径孔836bとを備え、これら小径孔836aおよび大径孔836bが同じ軸線を有する段付き孔形状をなす。
また、第2部材831bにも複数の接続端子832を個別に収容する孔部837が形成されており、この孔部837は、針状部834aの径よりも若干大きい径を有する小径孔837aと、フランジ部834bよりも若干大きい径を有する大径孔837bとを備え、これら小径孔837aおよび大径孔837bが同じ軸線を有する段付き孔形状をなす。上述したように、フランジ部833bの径とフランジ部834bの径は等しいので、大径孔836bの径と大径孔837bの径も等しく、第1部材831aと第2部材831bとを組み合わせたときに孔部836と孔部837は軸線方向に滑らかに連通する。
図13に示す初期状態において、針状部材833のフランジ部833bは、第1部材831aの孔部836のうち大径孔836bと小径孔836aとの境界をなす階段状部分に当接することにより、針状部材833のハウジング831からの抜け止め機能を果たしている。同様に、針状部材834のフランジ部834bは、第2部材831bの孔部837のうち小径孔837aと大径孔837bとの境界をなす階段部分に当接することによって針状部材834のハウジング831からの抜け止め機能を果たしている。
図14は、プローブカード8のインターポーザ83周辺の構成を示す図である。この図14に示すように、インターポーザ83は基板81とスペーストランスフォーマ84との間に介在し、針状部材833の先端がスペーストランスフォーマ84の電極パッド841に接触する一方、針状部材834の先端が基板81の電極パッド812に接触することにより、基板81とスペーストランスフォーマ84との電気的な接続を中継している。
図14に示す状態で、密着巻き部835aの一部は針状部材833のボス部833cに接触している。したがって、密着巻き部835aには接続端子832の軸線方向に沿った直線的な電気信号が流れ、粗巻き部835bにコイル状に電気信号が流れることがなく、接続端子832のインダクタンスの増加を抑えることができる。
なお、以上の説明においては、インターポーザ83に適用される接続端子832の針状部材833および834は異なる形状をなしていたが、互いに同じ形状を有する針状部材をばね部材835によって接続するような構成にしてもよい。
以上説明したインターポーザ83は、コイルばねを備え、互いに平行な軸線を有する複数の接続端子832を適用しているため、各々の接続端子832が独立に動き、基板81やスペーストランスフォーマ84の変形にインターポーザ83を追従させることが可能となる。この結果、基板81および/またはスペーストランスフォーマ84の変形によって一部の配線が断線してしまうのを防止することができるとともに、半導体ウェハの熱膨張係数と基板81の熱膨張係数との差を吸収することもできる。
また、インターポーザ83は、板ばねを接続端子とする場合と同一のスペースで比較した場合、接続端子に加わる荷重やストロークを大きくすることができる。この結果、板ばねを用いたインターポーザよりも省スペース化を実現することが可能である。この結果、近年の電子機器の小型化に伴う半導体ウェハ上の配線の高密度化に追従したプローブの多ピン化、狭ピッチ化にも十分対応することができる。
さらに、インターポーザ83は、接続端子832がハウジング831に挿入されているだけであり、半田付け等によってハウジング831に固着されているわけではないので、仮に一つの接続端子832に不具合が生じたとき、その接続端子832のみを交換することができ、メインテナンスを容易にかつ低コストで行うことができる。
続いて、ポスト部材18および88について、図11および図12を参照して説明する。ポスト部材18は、実施の形態1でも説明したように、大径部18aと、小径部18bとを備え、その中心軸方向(高さ方向)に沿って貫通された中空部181(第1の中空部)を有する。この中空部181は、孔部824の小径孔824aおよび孔部830の小径孔830aと同径をなし、その内側面には、ねじ301および302を螺着可能なねじ山が設けられている(図示せず)。ポスト部材88は、ポスト部材18と同様に、基板81の板厚よりも若干大きい板厚を有する中空円筒形状の大径部88aと、この大径部88aよりも小さい径を有し、大径部88aと同じ中心軸を有する中空円筒形状の小径部88bとを備えるとともに、その中心軸方向(高さ方向)に沿って貫通された中空部881(第2の中空部)を有する。この中空部881は、孔部825の小径孔825a、孔部838、および後述するスペーストランスフォーマ84の孔部842の小径孔842aと同径をなし、その内側面には、ねじ303および304を螺着可能なねじ山が設けられている(図示せず)。ポスト部材88の高さは、ポスト部材18の高さと同じである。
スペーストランスフォーマ84には、ねじ304を挿通する孔部842が複数個形成されている。この孔部842は、ねじ304のねじ部と同径の小径孔842a、およびねじ304のねじ頭を収容可能な径を有する大径孔842bを有する。
なお、プローブヘッド85、保持部材86、およびリーフスプリング87は、上記実施の形態1に係るプローブカード1が具備するスペーストランスフォーマ14、プローブヘッド15、保持部材16、およびリーフスプリング17とそれぞれ同様の構成を有している。また、プローブヘッド85に収容保持されるプローブは、上記実施の形態1で説明したプローブ2である。
次に、図12を参照してプローブカード8の組み付けの概要を説明する。まず、基板81を介して補強部材82とインターポーザ83とを締結する。この際には、基板81と補強部材82との位置合わせを行い、ポスト部材18を孔部811に埋め込む一方、ポスト部材88を孔部812に埋め込む。その後、ねじ301を孔部824から挿入してねじ込むとともに、ねじ303を孔部825から挿入してねじ込み、ポスト部材18および88を補強部材82に固着する。続いて、インターポーザ83を基板81の表面のうち補強部材82が装着された表面と反対側の表面の所定位置に配置し、インターポーザ83でねじ挿通用に形成された孔部830からねじ302を挿入してねじ込み、ポスト部材18をインターポーザ83に固着する。以上の工程により、補強部材82とインターポーザ83とが、基板81に埋め込まれたポスト部材18を介して締結される。この意味で、同じ中空部181の両端開口面からそれぞれ螺着される一対のねじ301および302は、第1の締結手段を構成する第1種ねじ部材である。
この後、スペーストランスフォーマ84とインターポーザ83とを重ね合わせ、ねじ304をスペーストランスフォーマ84の孔部842の大径孔842bから小径孔842aに向けて挿通し、ポスト部材88にねじ込んで螺着する。これにより、スペーストランスフォーマ84はポスト部材88を介して補強部材82と締結される。この意味で、同じ中空部881の両端開口面からそれぞれ螺着される一対のねじ303および304は、第2の締結手段を構成する第2種ねじ部材である。
図15は、インターポーザ83およびスペーストランスフォーマ84が基板81を介して補強部材82に締結された状態をスペーストランスフォーマ84側から見た図であり、図11に示す断面図でスペーストランスフォーマ84よりも上部の構成(保持部材86も含む)を除いたときの上面図に相当する図である(インターポーザ83に挿通されたねじ302を破線で示している)。換言すれば、図15のC−C線断面は、図11においてスペーストランスフォーマ84よりも上部と保持部材86とを除いた図に他ならない。この図15に示すように、スペーストランスフォーマ84には、その表面にねじ304が挿通されている(計12箇所)。
このように、複数のポスト部材18および88を介することによってインターポーザ83およびスペーストランスフォーマ84と補強部材82とを締結することにより、基板81の板厚方向の幅を基板81の板厚ではなくポスト部材18および88の高さによって規定することができる。したがって、平板状の基板81に反り、波打ち、または凹凸等が生じても(図11を参照)、その影響を受けずに済み、上記実施の形態1と同様に、プローブカード8をプローバに取り付ける際の取付基準面に対するプローブヘッド15の平行度、平面度の各精度を向上させることが可能となる。また、補強部材82を基板81に装着する際、ねじ301をポスト部材18に螺着するとともにねじ303をポスト部材88に螺着することによってポスト部材18および88を補強部材82に固着させておくことにより、上記実施の形態1と同様に、プローブカード8を組み付けるとき作業性を向上させることができる。
また、スペーストランスフォーマ84と補強部材82とを締結しているため、インターポーザ83が具備する接続端子832の反力によって生じるスペーストランスフォーマ84の反りや波打ちを含む変形を抑えることができる。
上記の如くスペーストランスフォーマ84を補強部材82と締結した後は、保持部材86を基板81に締結することによってスペーストランスフォーマ84に所定の圧力を加える。その後、プローブ2を収容したプローブヘッド85の位置合わせを行い、リーフスプリング87を保持部材86に対して締結することにより、プローブカード8が完成する。
なお、図15に示すねじ304の配置はあくまでも一例に過ぎない。他にも、例えば図16に示すようにねじ304を配置し、補強部材(図示せず)とスペーストランスフォーマ90とを基板89を介して締結してもよい。図16に示すように、複数個のねじ304のうちの一つがスペーストランスフォーマ90の重心を通過してスペーストランスフォーマ90を貫通することにより、前述した変形を防止する上で顕著な効果を得ることができる。
以上説明した本発明の実施の形態2に係るプローブカードによれば、導電性材料から成り、前記半導体ウェハに接触して電気信号の入力または出力を行う複数のプローブと、前記複数のプローブを収容保持するプローブヘッドと、検査用の信号を生成する回路構造に対応する配線パターンを有する平板状の基板と、前記基板に装着されて前記基板を補強する補強部材と、前記基板に積層され、前記基板の配線を中継するインターポーザと、前記インターポーザおよび前記プローブヘッドの間に介在して積層され、前記インターポーザによって中継された配線の間隔を変換して前記プローブヘッドと対向する側の表面に表出するスペーストランスフォーマと、前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記基板の板厚よりも大きい高さを有する複数の第1のポスト部材と、前記基板と前記インターポーザとを締結する第1の締結手段と、前記基板と前記スペーストランスフォーマとを締結する第2の締結手段と、前記第1のポスト部材と同じ高さを有し、前記第2の締結手段が螺着される第2のポスト部材と、を備えることにより、上記実施の形態1と同様、配線パターンを有する基板の変形の有無に関わらず、平面度および平行度の各精度を向上させることができる。
また、本実施の形態2に係るプローブカードによれば、平面度および平行度の各精度の向上に伴ってプローブの先端位置の精度も向上するため、プローブ間の先端位置のバラツキを抑え、全てのプローブのストロークをほぼ一定とすることができ、安定した接触抵抗を得るための制御を高精度で実現することができる。加えて、全てのプローブのストロークをほぼ一定とすることにより、特定のプローブに対して必要以上の荷重を加えてしまうこともなくなる。したがって、電極パッドを過度に傷つけずに済み、ダイとパッケージとの接続工程(ワイヤーボンディング等)における歩留まりの悪化や、電極パッドに接続された配線の破壊を防止することが可能となる。
さらに、本実施の形態2に係るプローブカードによれば、リーフスプリングがプローブヘッド表面の縁端部近傍を全周に渡って基板の方向へ均一に押え付ける構成を有しているため、基板以外のインターポーザ、スペーストランスフォーマ、およびプローブヘッドの反りも抑制することが可能となり、プローブカード全体の平面度、平行度の精度を向上させることができる。
加えて、本実施の形態2に係るプローブカードによれば、インターポーザと補強部材とを締結する第1の締結手段と、スペーストランスフォーマと補強部材とを締結する第2の締結手段とを備えているため、インターポーザが具備する接続端子の反力によって生じるスペーストランスフォーマの変形を抑えることができる。特に、スペーストランスフォーマの重心を通過してスペーストランスフォーマを貫通するようにねじ止めすれば、前述した変形を防止する上で顕著な効果が得られる。
また、本実施の形態2に係るプローブカードによれば、インターポーザに対して、コイルばねを備え、互いに平行な軸線を有する複数の接続端子を適用しているため、各々の接続端子が独立に動き、基板やスペーストランスフォーマの変形にインターポーザを追従させることが可能となる。この結果、基板やスペーストランスフォーマが変形することによって一部の配線が断線してしまうのを防止することができる。
なお、以上の説明では、インターポーザと補強部材を締結する第1の締結手段と、スペーストランスフォーマと補強部材を締結する第2の締結手段とを両方具備した場合について説明してきたが、第2の締結手段のみを具備させることによってプローブカードを構成することも勿論可能である。
(実施の形態2の変形例)
図17は、本実施の形態2の第1変形例に係るプローブカードの構成を示す縦断面図である。同図に示すプローブカード9は、上述したプローブカード8と同様、基板81、補強部材92、インターポーザ83、スペーストランスフォーマ84、プローブヘッド85、保持部材86、リーフスプリング87、および複数のポスト部材18(第1のポスト部材)および98(第2のポスト部材)を備える。
この第1変形例においては、補強部材92とスペーストランスフォーマ84との締結方法が上述した実施の形態2と異なっている。具体的には、補強部材92(図示はしないが、補強部材82と同様、外周部921、中心部922、および複数の連結部923を有する)とスペーストランスフォーマ84とを締結する際、スペーストランスフォーマ84からポスト部材98が有する中空部981(第2の中空部)を一方の端部から挿通して補強部材92まで到達するねじ305(第2の締結手段を構成する第2種ねじ部材)によって締結している。このため、ポスト部材98の中空部の内側面にねじ山は形成されず、その代わり補強部材92のねじ挿通用の孔部925の内側面の適当な箇所にねじ山が形成される。なお、補強部材92のねじ301挿通用の孔部924の構成は、補強部材82の孔部824と同じである。以上説明した本実施の形態2の第1変形例によれば、各締結箇所では1本のねじ305によってスペーストランスフォーマ84と補強部材92とを締結するため、部品点数を減らすことができる。
図18は、本実施の形態2の第2変形例に係るプローブカードの構成を示す縦断面図である。同図に示すプローブカード10は、補強部材102(補強部材92と同様、外周部1021、中心部1022、および複数の連結部1023を有する)とスペーストランスフォーマ104との締結方法が上述した実施の形態2やその第1変形例と異なっている。具体的には、第2のポスト部材であるポスト部材98が有する中空部981(第2の中空部)を一方の端部から挿通するボルト306の一端に形成された平板状の端部306aが、スペーストランスフォーマ104の底面に設けられたパッド1041にろうWを用いてろう付けされる一方、そのボルト306の他端にはねじ山が設けられており、補強部材102の側からナット307を締め込むことによって補強部材102とスペーストランスフォーマ104とを締結している。この意味で、ボルト306およびナット307は、第2の締結手段を構成する第2種ねじ部材である。
インターポーザ103の孔部1031は、ろう付けされたボルト306の端部306aを収容可能な大径孔1031aと、ボルト306の径と同径の小径孔1031bとを有する。また、補強部材102のボルト306挿通用の孔部1025は、ナット307を収容可能な大径孔1025aと、ボルト306の径と同径の小径孔1025bとを有する。補強部材102のねじ301挿通用の孔部1024の構成は、補強部材82の孔部824と同じである。
なお、上記以外のプローブカード10の構成は、上述したプローブカード8の構成と同じである。そこで、図18に示すプローブカード10において、プローブカード8と同じ構成部位については、図11と同じ符号を付与している。
以上説明した本実施の形態2の第2変形例によれば、スペーストランスフォーマ104の表面のうちプローブヘッド85に対向する表面と反対側(図18で底面側)にボルト306をろう付けし、スペーストランスフォーマ104には孔部を形成しないので、スペーストランスフォーマ104の内部の配線に対して制約を与えずに済む。
本実施の形態2の他の変形例としては、インターポーザと補強部材の締結方法を上記実施の形態1の第1〜第3変形例のように変更することも可能である。また、スペーストランスフォーマと補強部材を締結するねじまたはボルトの径と、インターポーザと補強部材を締結するねじの径とを異なるようにしてもよい。この場合には、各々のねじまたはボルトで異なる径の中空部を有するポスト部材を適用すればよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るプローブカードは、インターポーザの構成を除いて上記実施の形態1に係るプローブカードと同じ構成を有する。すなわち、本実施の形態3に係るプローブカードは、基板11、補強部材12、スペーストランスフォーマ14、プローブヘッド15、保持部材16、およびリーフスプリング17を備える。また、プローブヘッド15に収容保持されるプローブも、上記実施の形態1で説明したプローブ2である。
以下、本発明の実施の形態3に係るプローブカードに適用されるインターポーザの構成を詳細に説明する。図19は、本実施の形態3に係るプローブカードに適用可能なインターポーザの構成例を示す部分縦断面図である。同図に示すインターポーザ430は、母材をなすハウジング431と、ハウジング431に収容保持される複数の接続端子432とを備える。
接続端子432は、導電性材料を巻回して形成されたコイル状をなす。具体的には、接続端子432は、円筒形状をなすように巻回されたコイルばね部432aと、このコイルばね部432aの両端から先細のテーパ状に密着巻きされた一対の電極ピン部432bおよび432cとから成る。コイルばね部432aは、定常巻き部432d、密着巻き部432e、および定常巻き部432dよりも比較的粗いピッチで形成された粗巻き部432fを備える。このような構成を有する接続端子432によれば、圧縮変形したときにコイルばね部432aに絡みが発生するのを防止することができる。
ハウジング431は単一部材から成り、複数の接続端子432を個別に収容する孔部433が形成されている。この孔部433は、電極ピン部432bを保持して抜け止めする小径孔433aと、接続端子432の中間部の径よりも若干大きい径を有する大径孔433bとを備え、これら小径孔433aおよび大径孔433bが同じ軸線を有する段付き孔形状をなす。かかる構成を有するハウジング431に接続端子432を挿入する際には、大径孔433bの端部開口面から接続端子432を挿入する。
図20は、インターポーザ430を用いてプローブカードを構成したときのインターポーザ430周辺の構成を示す図である。図20に示す状態において、コイルばね部432aは定常巻き部432dおよび粗巻き部432fが撓んで略密着状態となり、接続端子432の電極ピン部432bの先端がスペーストランスフォーマ14の電極パッド141に接触する。他方、接続端子432の電極ピン部432cの先端が基板11の電極パッド112に接触することによって、基板11とスペーストランスフォーマ14との電気的な接続を中継している。
なお、電極ピン部432bおよび432cは密着巻きされていることから、巻線の軸線方向に接触している部分を介して略軸線方向に電気が伝わるため、電極ピン部432bおよび432cにおいて電気信号がコイル状に流れることはない。このため電極ピン部432bおよび432cの各巻き数が接続端子432のインピーダンスを含む電気的性能に影響を及ぼすことはない。
また、電極ピン部432bおよび432cは先細りの形状をなし、電極パッド141および112にそれぞれ弾発的に接触しているため、電極ピン部432bおよび432cの突出端の位置のばらつきを小さくすることができ、被接触体に対して均一にコンタクトすることができる。
以上説明した本発明の実施の形態3に係るプローブカードによれば、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態3に係るプローブカードによれば、インターポーザに対して、コイル状をなし、互いに平行な軸線を有する複数の接続端子を適用しているため、各々の接続端子が独立に動き、基板やスペーストランスフォーマの変形にインターポーザを追従させることが可能となる。この結果、基板やスペーストランスフォーマが変形することによって一部の配線が断線してしまうのを防止することができる。
さらに、本実施の形態3によれば、インターポーザの接続端子をコイル状のばね部材単体で構成しているため、上記実施の形態2におけるインターポーザに適用される接続端子と比較して部品点数が少なくて済み、製造やメインテナンスに要するコストをさらに低減することが可能となる。
なお、本実施の形態3で説明したインターポーザ430を、上記実施の形態2に係るプローブカードのインターポーザとして適用することも可能である。この場合には、インターポーザ430に第2種ねじ部材を挿通するための孔部を所定の位置に形成すればよい。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための最良の形態として、実施の形態1〜3を詳述してきたが、本発明はそれら3つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。図21は、本発明のその他の実施の形態に係るプローブカードの構成を示す上面図である。同図に示すプローブカード401は、円盤状の基板402に対し、正方形の表面を有するプローブヘッド403が、同じく正方形状の外枠を有するリーフスプリング404によって保持されている。
このプローブカード401においては、インターポーザおよびスペーストランスフォーマの表面も正方形をなしている(図示せず)。リーフスプリング404の内周に形成された爪部414は、プローブヘッド403の内周の全周に渡って一様に形成されており、プローブヘッド403表面の縁端部近傍を基板402の方向へ均一に押え付けている。したがって、プローブヘッド403の反りや波打ちに加えて、インターポーザやスペーストランスフォーマの反りや波打ちも抑制することができ、上述した実施の形態1〜3と同様にプローブカードの平行度、平面度の精度を向上させることができる。
ところで、図21では、プローブヘッド403がプローブを収容するプローブ収容領域403pが正方形をなす場合を図示しているが、これは例えば半導体ウェハの1/2〜1/4程度の領域を一括してコンタクトする場合などに適用される。
なお、本発明に係るプローブカードにおいては、リーフスプリングが、プローブヘッドの表面であってプローブが突出する側の表面の縁端部近傍を全周に渡って基板の方向へ押え付けていればよく、その形状は上述した場合に限定されるものではない。例えば、プローブヘッドの形状を、上記実施の形態1におけるインターポーザやスペーストランスフォーマと相似な正8角形にしてもよい。この場合には、リーフスプリングの形状もプローブヘッドに追従させて正8角形型とし、少なくとも各頂点を含む全周を均一に押えつけることができるように爪部を形成すれば、上記同様の効果を得ることができる。
また、インターポーザやスペーストランスフォーマの各表面形状をプローブヘッドに相似な円形としてもよい。この場合には、FWLT用のプローブカードとしては最も対称性が高くなるため、プローブカードの平面度や平行度を最優先する場合には最適である。
上記以外にも、インターポーザやスペーストランスフォーマの各表面を適当な正多角形とし、プローブヘッドをその正多角形に相似な正多角形としてもよい。また、プローブヘッドが半導体ウェハにフルコンタクトする場合にはプローブヘッドは円形としてもよい。このように、本発明に係るプローブカードは円盤以外の形状をなす基板やプローブヘッドを備えてもよく、それらの形状は検査対象の形状やその検査対象に設けられる電極パッドの配置パターンによって変更可能である。
ここまで、検査対象である半導体ウェハに接触するプローブとしてプローブ2を適用する場合について説明してきたが、本発明に係るプローブカードに適用されるプローブは、従来知られているさまざまな種類のプローブのいずれかを適用することが可能である。
以上の説明からも明らかなように、本発明は、ここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
以上のように、本発明に係るプローブカードは、半導体ウェハの電気特性検査に有用であり、特に、FWLTに好適である。

Claims (23)

  1. 検査対象である半導体ウェハと検査用の信号を生成する回路構造との間を電気的に接続するプローブカードであって、
    導電性材料から成り、前記半導体ウェハに接触して電気信号の入力または出力を行う複数のプローブと、
    前記複数のプローブを収容保持するプローブヘッドと、
    前記回路構造に対応する配線パターンを有する平板状の基板と、
    前記基板が変形した状態で前記基板に対向する面の少なくとも一部が前記基板に当接しない態様で前記基板に装着されて前記基板を補強する補強部材と、
    前記基板に積層され、前記基板の配線を中継するインターポーザと、
    前記インターポーザおよび前記プローブヘッドの間に介在して積層され、前記インターポーザによって中継された配線の間隔を変換して前記プローブヘッドと対向する側の表面に表出するスペーストランスフォーマと、
    前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、一端が前記インターポーザと当接し、前記基板の板厚よりも大きい高さを有する複数の第1のポスト部材と、
    を備えたことを特徴とするプローブカード。
  2. 前記基板と前記インターポーザとを締結する第1の締結手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のプローブカード。
  3. 前記第1の締結手段は、前記補強部材および前記インターポーザの少なくともいずれか一方に挿通される一つまたは複数の第1種ねじ部材を含むことを特徴とする請求項2記載のプローブカード。
  4. 前記第1のポスト部材は、高さ方向に貫通され、この貫通によって生じた側面にねじ山が設けられた第1の中空部を有し、
    前記第1の中空部の両端開口面から異なる前記第1種ねじ部材が螺着されたことを特徴とする請求項3記載のプローブカード。
  5. 前記第1のポスト部材は、高さ方向に貫通された第1の中空部を有し、
    前記第1の中空部の一方の端部から前記第1種ねじ部材が挿通されたことを特徴とする請求項3記載のプローブカード。
  6. 前記基板に固着され、前記インターポーザおよび前記スペーストランスフォーマに圧力を加えて保持する保持部材と、
    前記保持部材に固着され、前記プローブヘッドの表面であって前記複数のプローブが突出する表面の縁端部近傍を全周に渡って前記基板の方向へ押さえ付けるリーフスプリングと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のプローブカード。
  7. 前記インターポーザは、
    導電性材料から成り、軸線方向に伸縮自在な複数の接続端子と、
    絶縁性材料から成り、前記複数の接続端子を個別に収容する複数の孔部が形成されたハウジングと、
    を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のプローブカード。
  8. 前記接続端子は、
    先細の先端形状をそれぞれ有する第1および第2の針状部材と、
    前記第1および第2の針状部材の各軸線方向を一致させて伸縮自在に連結するコイル状のばね部材と、
    を有することを特徴とする請求項7記載のプローブカード。
  9. 前記ばね部材は、
    前記孔部において湾曲可能であり、当該湾曲を生じることによって前記第1および第2の針状部材のいずれかと接触する密着巻き部を有することを特徴とする請求項8記載のプローブカード。
  10. 前記接続端子はコイル状をなし、
    前記軸線方向の両端側に向けて先細となるように各々密着巻きされた一対の電極ピン部と、
    前記一対の電極ピン部の間に介在して前記一対の電極ピン部を連結するコイルばね部と、
    を有することを特徴とする請求項7記載のプローブカード。
  11. 前記コイルばね部は、
    当該接続端子の軸線方向の中間に設けられた密着巻き部と、
    前記密着巻き部の一端側に設けられた定常巻き部と、
    前記密着巻き部の一端側であって前記定常巻き部が設けられた側とは異なる端部側に設けられ、前記定常巻き部よりも粗く巻かれた粗巻き部と、
    から成ることを特徴とする請求項10記載のプローブカード。
  12. 前記基板と前記スペーストランスフォーマとを締結する第2の締結手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のプローブカード。
  13. 前記第2の締結手段は、前記補強部材および前記スペーストランスフォーマの少なくともいずれか一方に挿通される一つまたは複数の第2種ねじ部材を含むことを特徴とする請求項12記載のプローブカード。
  14. 前記一つの第2種ねじ部材、または前記複数の第2種ねじ部材のいずれか一つは、前記スペーストランスフォーマの重心を通過して前記スペーストランスフォーマを貫通することを特徴とする請求項13記載のプローブカード。
  15. 前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記第1のポスト部材と同じ高さを有するとともに、当該高さ方向に貫通され、この貫通によって生じた側面にねじ山が設けられた第2の中空部を有する第2のポスト部材を前記第2種ねじ部材と同じ数だけ備え、
    前記第2の中空部の両端開口面から異なる前記第2種ねじ部材が螺着されたことを特徴とする請求項13記載のプローブカード。
  16. 前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記第1のポスト部材と同じ高さを有するとともに、当該高さ方向に貫通された第2の中空部を有する第2のポスト部材を前記第2種ねじ部材と同じ数だけ備え、
    前記第2の中空部の一方の端部から前記第2種ねじ部材が挿通されたことを特徴とする請求項13記載のプローブカード。
  17. 前記第2種ねじ部材は、
    一端が前記スペーストランスフォーマの表面にろう付けされたボルトと、
    前記ボルトの他端に締結されるナットと、
    を有することを特徴とする請求項13記載のプローブカード。
  18. 前記基板の表面であって前記インターポーザが積層された部分の表面から当該基板を貫通して埋め込まれ、前記第1のポスト部材と同じ高さを有するとともに、当該高さ方向に貫通された第2の中空部を有する第2のポスト部材を前記第2種ねじ部材と同じ数だけ備え、
    前記第2の中空部の一方の端部から前記ボルトが挿通されたことを特徴とする請求項17記載のプローブカード。
  19. 前記インターポーザは、
    導電性材料から成り、軸線方向に伸縮自在な複数の接続端子と、
    絶縁性材料から成り、前記複数の接続端子を個別に収容する複数の孔部が形成されたハウジングと、
    を有することを特徴とする請求項12記載のプローブカード。
  20. 前記接続端子は、
    先細の先端形状をそれぞれ有する第1および第2の針状部材と、
    前記第1および第2の針状部材の各軸線方向を一致させて伸縮自在に連結するコイル状のばね部材と、
    を有することを特徴とする請求項19記載のプローブカード。
  21. 前記ばね部材は、
    前記孔部において湾曲可能であり、当該湾曲を生じることによって前記第1および第2の針状部材のいずれかと接触する密着巻き部を有することを特徴とする請求項20記載のプローブカード。
  22. 前記接続端子はコイル状をなし、
    前記軸線方向の両端側に向けて先細となるように各々密着巻きされた一対の電極ピン部と、
    前記一対の電極ピン部の間に介在して前記一対の電極ピン部を連結するコイルばね部と、
    を有することを特徴とする請求項19記載のプローブカード。
  23. 前記コイルばね部は、
    当該接続端子の軸線方向の中間に設けられた密着巻き部と、
    前記密着巻き部の一端側に設けられた定常巻き部と、
    前記密着巻き部の一端側であって前記定常巻き部が設けられた側とは異なる端部側に設けられ、前記定常巻き部よりも粗く巻かれた粗巻き部と、
    から成ることを特徴とする請求項22記載のプローブカード。
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