JP5287048B2 - マイクロ電源モジュール - Google Patents

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Description

この発明は、携帯機器およびパソコンなどに用いられるマイクロ電源装置を構成するマイクロ電源モジュールに関する。
現在の電子機器内の高速ボードと言われるプリント基板上には、LSI(Large Scale Integrated Circuit)固有の複数の低電圧供給電源が搭載されており、このプリント基板上に搭載される低電圧供給電源の占有スペース(占有面積と占有高さ)をできるだけ小さくすることが求められている。このLSI固有の低電圧供給電源(電源装置)はPOL(Point Of Load)電源と呼ばれていて、電源IC、インダクタ、コンデンサという個別の部品で構成されており、負荷であるLSIに電力を供給している。このPOL電源はLSI近傍でLSIと共に同一のプリント基板に配置される。
現状のプリント基板に搭載されるLSIは1個で2電源(電圧レベルが2つ)、3電源(電圧レベルが3つ)が必要となることも多く、それに対応してPOL電源も2個もしくは3個必要となる。
しかし、プリント基板のスペースについての制約は厳しく、かつPOL電源が複数ともなると全てのPOL電源をLSI近傍に配置することは困難である。特に、携帯電話に搭載されるプリント基板のスペースは厳しい。そのためプリント基板に搭載されるPOL電源のスペースもできるだけ小さくすることが求められる。携帯電話の場合は、POL電源の占有面積を小さくするだけでなく、その占有高さについても1mm以下という厳しい要求がセットメーカーから出されている。
そのため、電源IC、インダクタを一体化したマイクロ電源モジュールが開発され、このマイクロ電源モジュールと入力・出力コンデンサをプリント基板に搭載することで、プリント基板の占有面積を小さくすることが行われている。
図8〜図10は、従来のPOL電源の構成図であり、図8は回路図、図9はプリント基板上の配置図、図10はインダクタの要部平面図である。
POL電源203(電源装置)は、入力コンデンサ1、インダクタ35、電源IC101および出力コンデンサ3で構成され、電源IC101はインダクタ35上に搭載されている。
図8および図9において、電源12の高電位側の配線とPOL電源203の高電位側の入力端子15と接続し、入力端子15と入力コンデンサ1の一方の端子jが接続し、端子jがインダクタ35に形成された外部端子aを経由して電源IC101の高電位側の入力端子dと接続し、電源IC101の高電位側の出力端子eとインダクタ35の一方の端子mと接続し、インダクタ35の他方の端子bと出力コンデンサ3の一方の端子kと接続し、出力コンデンサ3の一方の端子kとPOL電源203の高電位側の出力端子17と接続し、出力端子17と負荷13の高電位側と接続する。
入力コンデンサ1の他方の端子gがPOL電源203のグランド側の入力端子16において、電源ICのグランド端子fがインダクタ35の端子cを介して接続点hにおいて、そして出力コンデンサ3の他方の端子iがPOL電源203のグランド側の出力端子18において、それぞれ電源12のグランド14に接続されているグランド配線21と接続する。
入力端子16と接続点hの間のグランド配線21を第1グランド配線19とし、接続点hと出力端子18の間のグランド配線21を第2グランド配線20とする。入力端子15、16、出力端子17、18、接続点hはプリント基板60上にある。
また、第1グランド配線19のインダクタンスは第1GNDインダクタンス(Lgnd1)とし、第2グランド配線2のインダクタンスは第2GNDインダクタンス(Lgnd2)とする。また、Lgnd1とLgnd2を総称してLgndと呼ぶ。
前記電源IC101はオン用MOSFET6と、オフ用MOSFET7と、これらを制御する制御回路8とで構成され、オン用MOSFET6のソースが電源IC101の高電位側の入力端子dと接続し、オン用MOSFET6のドレインおよびオフ用MOSFET7のドレインが電源IC101の高電位側の出力端子eと接続し、オフ用MOSFET7のソースが電源IC101のグランド端子fと接続する。
尚、オン用MOSFET6はpチャネル型MOSFETであり、オフ用MOSFET7はnチャネル型MOSFETである。オフ用MOSFET7はインダクタ35に流れる電流を還流させる還流ダイオードの働きをする。POL電源203は負荷13(LSIなど)の電源となるもので、一つの電圧レベルを出力する低電圧電源である。
図10において、インダクタ35はフェライト基板24の両面にコイルパターン24a、24bを形成し、上側のコイルパタンーン24aと下側のコイルパターン24bをフェライト基板24に形成した貫通孔を介して接続導体24cで接続しソレノイドコイルを形成している。フェライト基板24の外周部の表側と裏側には端子が形成され、フェライト基板24の側面で互いが接続されている。複数個形成された端子30の内2個の端子m、bはソレノイドコイルの両端と接続し、他の端子a、cなどは電源IC101の端子d、fとプリント基板の配線パターンを接続する中継点の端子である。
また、特許文献1には、POL電源の占有面積を小さくするために、電源IC、インダクタ、コンデンサを3層に積層した構造のマイクロ電源モジュールが開示されている。
これらのPOL電源に要求されることは、前記のように占有スペースが小さいことと合わせて、如何に低ノイズ性能を得るかということも求められている。POL電源から出力される電圧は低電圧であり、LSIである負荷(低電圧・高周波)から要求されるS/Nに対し、この低電圧は直接的に影響を与える。そのためにPOL電源には低ノイズ性能が強く求められる。
また、特許文献2は、一般的に、単体のインダクタ,コンデンサの組み合わせより大きな減衰が得られることが知られているT型フィルタに関するものであり、リード線の両端にインダクタンス素子を取り付け、このリード線にコンデンサを接続したものであるので、二連のインダクタを一括して構成することができるほか、コンデンサを一箇所接続することで、容易にT型のLCローパスフィルタが構成できることが開示されている。
また、特許文献3には、上下のフェライトブロックの間にリードフレームを挟み、かつ、下フェライトブロックにリードフレームに通じるように形成した貫通孔にチップコンデンサを挿入してその端子電極の一方をリードフレームに接続し、他方を下フェライトブロックの下面に設けた共通アース端子に接続するように構成することで、簡単な構造で組み立てを容易に行うことができて、生産性が高く量産に適するLCフィルタアレイが得られることが開示されている。
また、特許文献4には、本発明に関係する負性インピーダンス変換機(NIC:NEGATIVE IMPEDANCE CONVERTER)がどのようにインピーダンス変換を行うかの理論式が示され、2つの抵抗が等しい場合について説明している。
図18は、2つの抵抗が異なる場合について示したNICとインピーダンスZの回路構成図である。NICは1個のオペアンプと2個の異なる抵抗R1,R2で構成され、このNICにインピーダンスZoが直列に接続され(1)式で示されるインピーダンスZで表され、Zoの極性と値の変換が行なわれる。
(数1)
Z=−Zo(R2/R1)・・・・・(1)
なお、(1)式は、2つの抵抗が図18に示すように異なる抵抗R1,R2である場合は特許文献4の数6が次式となることから求められるものである。
(数2)
=((R2・Z)/(R1+Z))/((Z/(R1+Z))−1)
しかし、前記の特許文献1で開示されている電源IC、インダクタ、コンデンサを3層に積層した構造のマイクロ電源モジュールは占有面積は小さくなるものの占有高さが1mmを超えて大きくなり、携帯電話など占有高さに対して厳しい要求のある用途には適用が困難である。
また、入力・出力コンデンサをプリント基板上に配線する従来のPOL電源の構造では、プリント基板上の配線によるGNDインダクタンスLgndがあるため、低ノイズ性能を実現することが困難である。
また、特許文献2、3に開示されているものは、マイクロ電源モジュールに用いるフィルタとしては占有高さが高く、占有面積も大きいために採用は困難である。
図11および図12は、プリント基板のGNDインダクタンス(Lgnd)の違いで減衰特性(ノイズ性能)が異なることを示したシミュレーション結果を示す図であり、図11はLgnd1=Lgnd2=1nHの場合、図12はLgnd1=Lgnd2=3nHの場合である。
図13は、図11および図12の減衰特性をシミュレーションするときの等価回路図を示し、同図(a)は図8のオン時をシミュレーションするときの等価回路図、同図(b)は図8のオフ時をシミュレーションするときの等価回路である。
オン時とはオン用MOSFET6がオンして負荷13に電力が供給される場合であり、オフ時とは、オン用MOSFET6がオフし、オフ用MOSFET7がオンして、負荷13へ電力が供給される場合である。
MOSFET6、7がオン・オフのスイッチング時に高周波のノイズを発生しそれが負荷13へ伝導ノイズとして伝播する。この伝導ノイズはオン用MOSFET6がオンし、オフ用MOSFET7がオフして、負荷13に電力が供給されているときに発生するオン時のノイズと、オン用MOSFET6がオフし、オフ用MOSFET7がオンして、負荷13に電力が供給されているとき発生するオフ時のノイズがある。
図13(a)の回路では、図8の電源12を取り除き、オン用MOSFET6をオン状態、オフ用MOSFET7をオフ状態にしたときに電流が流れる回路を、オン時のシミュレーションの等価回路として表す。
具体的には、オン用MOSFET6の代わりにノイズ発生器50を挿入し、オフ用MOSFET7を除いて、インダクタ35と出力コンデンサ3と第2グランド配線20と第1グランド配線19と入力コンデンサ1からなる回路である。ノイズ発生器50からノイズを模擬した高周波電圧をシミュレーション回路に入力し、出力コンデンサ3の両端電圧を出力電圧としてシミュレーションで導出する。
図13(b)の回路では図8のオン用MOSFET6をオフ状態、オフ用MOSFET7をオン状態としたときに電流が流れる回路を、オフ時のシミュレーションの等価回路として表す。
具体的には、オフ用MOSFET7の代わりにノイズ発生器60を挿入し、オン用MOSFETを除いて、インダクタ35と出力コンデンサ3と第2グランド配線20からなる回路である。等価回路における出力コンデンサの両端電圧をシミュレーションで導出する。
ノイズ発生器60で1MHz〜1000MHzの範囲の高周波の電圧を入力し、出力される高周波の電圧をシミュレーションで導出する。出力波形のピーク値が入力波形のピーク値を基準としてどの程度低下したかを(出力波形のピーク値/入力波形のピーク値)をdBに換算して減衰量とし、この減衰量の周波数依存性が減衰特性となる。減衰量が大きいほど(符号がマイナスで絶対値が大きいほど)伝導ノイズが負荷13に伝達されないことになるので低ノイズ性能(低ノイズ化された出力)が得られるということになる。図11および図12の縦軸はオフ時の減衰量を例に挙げて示した。
図11および図12から分かるように、減衰特性はグランド配線21のインダクタンス(GNDインダクタンス)に依存する。GNDインダクタンスが大きいほど高周波領域の減衰量は小さくなり、より大きな伝導ノイズが出力端子17から負荷13のLSIに伝達される。
一般的なPOL電源においては、電源ICとインダクタと入力・出力コンデンサなどの複数の個別部品をセットメーカー側が購入し、これらの個別部品をプリント基板の配線パターンに配置(レイアウト・アートワーク配線)する。
そのため、グランド配線21のインダクタンスであるGNDインダクタンスはセットメーカー側が使用するプリント基板の配線パターンに大きく依存する。回路的には同一の電源回路であっても、個別部品を配置する配線パターンが異なると減衰特性に大きな差異が生じることになる。
このことはセットメーカーの立場から見ると、電源ICとインダクタと入力・出力コンデンサを個別にプリント基板に組み立てる場合には、配線パターンでノイズ性能が変化するので使い勝手がよいとは言い難い。このように、使いこなす難易度が高いことは、セットメーカーの機器開発において、開発の妨げになるから、デバイスメーカーは使い勝手の良いデバイス(マイクロ電源モジュール)を開発し供給することが求められる。
このような観点から、図9に示すような電源IC101とインダクタ35を一体化したマイクロ電源モジュール202は、部品点数が少ない面では、セットメーカーの使い勝手はよいと言える。しかし、ノイズ性能に関しては、マイクロ電源モジュール202と入力・出力コンデンサ1、3を別個にプリント基板60上で配線するために、グランド配線21のGNDインダクタンスがプリント基板60上に形成した配線パターンで左右されて、使い勝手がよいとは言えない。
そのため、マイクロ電源モジュール202を供給するデバイスメーカー側には、POL電源203の占有スペースの増大を招くことなく、コスト増加も最小限に抑えながらグランド配線21に依存する伝導ノイズの低減(低ノイズ化:低ノイズ性能)を図ることが強く求められる。
特許文献1では、セラミックコンデンサ、インダクタおよびICチップを積層したマイクロ電源モジュールが開示されており、この構成は、プリント基板の配線パターンによるGNDインダクタンスの影響は受けにくく、高周波電流をモジュール内で流す最短ルートを形成できる面では、低ノイズ性能を得るのに有効である。
しかし、この3層の積層構造のマイクロ電源モジュールは、占有高さが高く、1mmを超えるので携帯電話を製造するセットメーカーの要求を満たすことができない。
また、2個のセラミックコンデンサ(入力コンデンサと出力コンデンサ)をインダクタの下に配置し、さらにプリント基板へ伝達される信号を出力する多数の外部端子をセラミックスコンデンサの全外周部に形成する必要があり、インダクタに外部端子を形成する場合より製造が困難である。
また、T型フィルタ自体は単体のインダクタ,コンデンサの組み合わせより大きな減衰が得られるのでノイズ低減に対して有力な手段であるが、特許文献2、3に開示されているような個別部品としてのT型フィルタを適用することでは、コスト,サイズおよびLgndの問題を解決することができない。
特開2004−72815号公報 特開昭62−124723号公報 特開平6−251996号公報 特開2007−67293号公報 (段落0024〜段落0025)
そこでこのT型フィルタを分割インダクタと集積コンデンサ(受動キャパシタ)で形成したマイクロ電源モジュールが発明者によって考案された(特願2007−203730号)。つぎにそれについて説明する。
図14は、T型フィルタを分割インダクタとコンデンサで形成し搭載したマイクロ電源モジュールの説明図であり、同図(a)はマイクロ電源装置の要部回路図、同図(b)はマイクロ電源モジュールの要部平面図、同図(c)は同図(b)のX−X線で切断した要部断面図、同図(d)は集積コンデンサの要部断面図である。図15は、図14のインダクタの詳細な平面図である。
図14に示すように、ノイズ吸収用コンデンサをpFオーダーに小さくして、電源IC106を形成する半導体基板40上に集積コンデンサ23として形成する。インダクタを分割点rで分割した分割インダクタ22とし、この分割点rと接続する中間タップqをこの集積コンデンサ23の一端pと接続し、集積コンデンサ23の他端nをオフ用MOSFET7のソースと接続する。この集積コンデンサ23と分割インダクタ22でT型フィルタを構成する。
すなわち、上述のようにT型フィルタは単体のインダクタ,コンデンサの組み合わせより大きな減衰が得られるので、集積コンデンサでも充分な減衰特性を得ることができるように、集積コンデンサをT型フィルタに用いることを発案したのである。
図14(d)において、集積コンデンサ23は、電源IC106が形成された半導体基板40上に層間絶縁膜41を形成し、その上に電極として第1ポリシリコン膜42を形成し、この第1ポリシリコン膜42上に数十nmの厚さの酸化膜43を形成し、この酸化膜43上に電極として第2ポリシリコン膜44を形成し、その上に電極・配線となる金属膜45を形成して製作される平行平板型のコンデンサである。第1ポリシリコン膜42は図示しない金属配線と接続する。
図15において、インダクタ22はフェライト基板24の両面にコイルパターン24a、24bを形成し、上側のコイルパタンーン24aと下側のコイルパターン24bをフェライト基板24に形成した貫通孔を介して接続導体24cで接続しソレノイドコイルを形成している。フェライト基板24の外周部の表側と裏側には複数の外部端子30(a,cを含む)やインダクタ端子m、bおよび分割端子(中間タップ)qなどが形成され、それぞれの端子の表側と裏側はフェライト基板24の側面で互いが接続されている。複数個形成された各端子の内、2個の端子m、bはインダクタ22内部でソレノイドコイルの両端と、外部で電源IC106の端子eおよび出力コンデンサ3の端子kとそれぞれ接続し、1個の端子は分割端子qで集積コンデンサ23と接続する。また、端子a、cは電源IC106の端子d、fとプリント基板の配線パターンや入力コンデンサ1や出力コンデンサ3などとを接続するための中継用の端子である。また、分割端子qを介さずにソレノイドコイルの分割点rと集積コンデンサ23の一端pを直接接続しても構わない。
低誘電体材料である酸化膜43を用いているので、tanδが小さく、容量を小さくしてもESRは小さく、低ノイズ性能の効果が期待できる。また、半導体基板40上に集積コンデンサ23を形成するのでマイクロ電源モジュール107の占有スペースは大きくならない。
さらに、集積コンデンサ23の高さ(厚さ)はせいぜいμmオーダーなので、マイクロ電源モジュール107の占有高さも増大しない。また、集積コンデンサ23はICプロセスを用いて他の箇所を形成するときに同時に形成できるので製造コストの増大はない。
この分割インダクタ22の一端mと分割点rの間のインダクタンスをL1、他端bと分割点rの間のインダクタンスをL2とした場合、分割する前のインダクタンスLはL=L1+L2で2μHとなる。この分割インダクタ22の分割端子qにデカップリングコンデンサである集積コンデンサ23(Cm)を接続して、T型フィルタ(プリント基板上の出力コンデンサCoutを含めるとπ型)が構成される。分割されない場合は分割比はL1:L2=10:0である。
この分割比はインダクタの分割端子qに集積コンデンサ23が接続しているので、マイクロ電源モジュール107外にあるプリント基板上に配線される第1、第2グランド配線19、20のGNDインダクタンスとは関係なくなる。従って、分割インダクタ22のL1およびL2と集積コンデンサ23のpFオーダーの容量のみで定まる最適な分割比(L1:L2)を求めることで大きな低ノイズ性能を得ることができる。
また、集積コンデンサ23はセラミックコンデンサと異なり、大容量化は困難である反面、高誘電材料を使用していないため、誘電損失tanδが小さくpFオーダーと容量が小さい場合でもESRが小さいので低ノイズ化には有効である。
図16には、インダクタの分割比KをL1:L2=8:2(K=L1/L2=4)、集積コンデンサ23の容量を100pFとした場合の減衰特性を示した。この特性は、0.01μFの大きな容量のセラミックコンデンサをノイズ吸収用コンデンサとして2個インダクタ上に形成した場合について同様にシミュレーションで求めた特性より大きな低ノイズ性能を示している。シミュレーション回路としては図13(b)のインダクタ2の代わりに分割インダクタ22を用いその分割端子qに集積コンデンサ23を接続したT型フィルタを付加したものを用いた。
図17は、減衰量とKの関係を示す図である。この減衰量はオフ時とオン時を合わせた1周期に亘って平均化した減衰量である。この減衰量の算出方法について説明する。
まず、シミュレーションにより、オン時およびオフ時のそれぞれにおいて入出力信号のピーク値の比較に行うことにより、特定の周波数(ここでは、100MHzと300MHz)の減衰量をT型フィルタがない回路(図8の回路)の場合と、T型フィルタを付加した回路(図14の回路、集積コンデンサ23の容量は上記と同様に100pFとした。)の場合で読み取る。
オン時のT型フィルタがない回路の減衰量をaa、T型フィルタを付加した回路の減衰量をbbとし、オフ時のT型フィルタがない回路の減衰量をcc、T型フィルタを付加した回路の減衰量をddとする。1周期のデューティ(時比率)を例えばオン期間40%、オフ期間60%とした場合(オンデューティD=オン期間/(オン期間+オフ期間)=0.4)の1周期の平均化された減衰量をeeとすると、ee=((bb−aa)×0.4+(dd−cc)×0.6)/2で表される。
図17において、パラメータとしては、オンデューティDは0.6と0.4、周波数は100MHz、200MHz、300MHzのそれぞれを組み合わせてシミュレーションし、最も減衰量eeの小さいオンデューティDが0.6で周波数が100MHzの場合と、最も減衰量eeが大きいオンデューティDが0.4で周波数が300MHzの場合を示した。また、これは、GNDインダクタンスLgnd1およびLgnd2が共に3nHの場合である。
オンデューティDが0.6で周波数が100MHzの場合において、このKを減少させ1未満とすると減衰量eeが−5dBより小さくなり、低ノイズ性能が得られなくなるので、Kの値は1以上とするとよい。また、Kの値が9(L1:L2=9:1)を超えると減衰量が−5dB以下(ここでいう以下または小さいとは、dBの値がマイナスで絶対値がより小さいことを示す)となるので、Kの値としては9が限界である。また、K=2.3(L1:L2=7:3)が最も良い低ノイズ性能が得られるポイントである。
以上のことから、Kの値を1以上で9以下とすると、この減衰量を−5dB以上(ここでいう以上とは、dBの値がマイナスで絶対値がより大きいことを示す)とすることができるのでノイズ低減効果がある。ここでは、減衰特性でノイズに効果があると認められる減衰量を−5dB以上とした。
前記のことから、集積コンデンサ23(Cm=100pF程度)を電源IC106(チップ)上に形成し、その電源IC106を分割インダクタ22上に形成して一体化することで、マイクロ電源モジュール107は、セラミックコンデンサを別個に設ける必要がない。そのため、実装・組立工数を増やすことなく、マイクロ電源モジュール107の本来の特徴である小型化と低ノイズ化を図ることができる。
その結果、プリント基板性能(GNDインダクタンスの大小)による影響を軽減できるので、セットメーカーから見て使い勝手のよいマイクロ電源モジュールとすることができる。
しかし、前記した分割インダクタ22とICチップ上に形成した集積コンデンサ23(Poly−Polyキャパシタ)のT型フィルタにおいても、キャパシタ容量Cmとして100pF程度が必要で、この時必要なICチップ面積を3つのプロセスA,B,Cについて求めた結果を表1に示す。表1に示すように、キャパシタ容量Cmとして必要なICチップ面積は、0.3mm×0.3mm程度となる。この占有面積は、マイクロ電源ICチップ面積(1mm×1mm〜2mm×2mm)に対して大きく、キャパシタ占有面積(ここでは受動キャパシタである集積コンデンサ23の占有面積のこと)の低減が課題として挙げられる。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、ICチップにおけるキャパシタ占有面積を低減し、効果的に低ノイズ性能を実現するマイクロ電源モジュールを提供することである。
前記の目的を達成するために、インダクタと、該インダクタ上に配置される電源ICと、前記インダクタ上に配置され、ノイズを低減する一つもしくは複数のコンデンサとを有するマイクロ電源モジュールであって、前記インダクタが形成されている基板には複数の外部端子および前記インダクタの中間タップが形成され、前記複数の端子のうちの一つの前記端子が前記電源ICのグランド端子および前記インダクタの外に配置されるグランド配線と接続するマイクロ電源モジュールにおいて、前記インダクタが、ソレノイドコイルを分割した分割インダクタであり、少なくとも一つの前記コンデンサが、前記中間タップを介して前記分割インダクタの分割点と接続する、前記電源ICを形成する半導体基板内に半導体プロセスで形成される偶数個の負性インピーダンス変換器と受動キャパシタを直列に接続してなる能動キャパシタとする。
また、前記能動キャパシタを構成する前記受動キャパシタのキャパシタ容量が5pF〜50pFの範囲にあるとよい。
また、前記能動キャパシタのキャパシタ容量が100pF〜0.01μFの範囲にあるとよい。
この発明によれば、分割インダクタに接続する従来の集積コンデンサをNICを用いた能動キャパシタに置き換えることで、ICチップ(電源IC)におけるキャパシタ占有面積を低減し、効果的に低ノイズ性能を実現する(高周波領域での減衰特性の改善が図れる)マイクロ電源モジュールを提供することができる。
従来技術で説明した集積コンデンサ23を能動キャパシタ50に置き換えてキャパシタ占有面積を小さくし、ICチップの小型化と高周波領域での減衰特性を改善したのが本発明である。
図3に示す本発明の実施例に用いる能動キャパシタ50は、偶数個(ここでは2個の場合を示す)の負性インピーダンス変換器(NIC:NEGATIVE IMPEDANCE CONVERTER)と受動キャパシタ(集積コンデンサ23に当たる)を直列に接続した回路構成であり、能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnを受動キャパシタ53のキャパシタ容量Coの例えば10倍から1000倍にすることができる。
NICがどのようにインピーダンス変換を行うかの理論式において、2つの抵抗が等しい場合については特許文献4に示されている。また、この2つの抵抗が異なる場合については(1)式で示した。これより、図3に示す回路により与えられる能動キャパシタ50のインピーダンス(キャパシタ容量Cn)の理論式は(2)式で示される。
(数3)
Cn=Co×(R1・R3/(R2・R4))・・・・・(2)
4個の抵抗(R1〜R4)を所定の値にすることで受動キャパシタ53のキャパシタ容量Coの10倍から1000倍の能動キャパシタのキャパシタ容量Cnが得られる。ここでは能動部品としてのコンデンサを能動キャパシタ、受動部品としての通常のコンデンサのことを受動キャパシタと称する。
つぎに、実施の形態を以下の実施例で説明する。尚、従来と同一部位には同一の符号を付した。
図1は、この発明の第1実施例のマイクロ電源モジュールの説明図であり、同図(a)はマイクロ電源装置の要部回路図、同図(b)はマイクロ電源モジュールの要部平面図、同図(c)は同図(b)のX−X線で切断した要部断面図である。図2は、図1の分割インダクタ22の平面図であり、図15に示すものと同じである。2個のNIC51、52と受動キャパシタ53で構成された能動キャパシタ50はICチップ(電源IC114)内に形成され、このICチップはこの分割インダクタ22上に搭載されている。
同図(a)において、マイクロ電源装置116(POL電源)は、入力コンデンサ1、電源IC114、分割インダクタ22、能動キャパシタ50(説明の便宜上、電源IC114内の他の部分と能動キャパシタ50とを区別した。)、出力コンデンサ3で構成される。
外部の電源12の高電位側と接続するマイクロ電源装置116の高電位側の入力端子15と入力コンデンサ1の一方の端子jが接続し、電源12のグランド14と接続するマイクロ電源装置116のグランド側の入力端子16と入力コンデンサ1の他方の端子gが接続する。入力コンデンサ1の一方の端子jと分割インダクタ22に形成した外部用端子aが接続し、この外部用端子aと電源IC109の高電位側の入力端子dが接続し、電源IC114の高電位側の出力端子eと分割インダクタ22の一方の端子mが接続する。分割インダクタ22の他方の端子bが、出力コンデンサ3の一方の端子kと接続する。分割インダクタ22の分割点rと接続する中間タップqを能動キャパシタ50の一端pに接続し、能動キャパシタ50の他端nをオフ用MOSFET7のソースと接続する。出力コンデンサ3の一方の端子kとマイクロ電源装置116の高電位側の出力端子17が接続し、この出力端子17と負荷13の高電位側が接続する。電源IC114のグランド端子fを
を分割インダクタ22に形成したグランド端子cと接続する。マイクロ電源装置116のグランド側の入力端子16と、負荷13の低電位側と接続するマイクロ電源装置116のグランド側の出力端子18はプリント基板のグランド配線21で接続する。入力コンデンサ1の他方の端子gと入力端子16が接続し、グランド配線21と分割インダクタ22に形成したグランド端子cとが接続点hで接続し、出力コンデンサ3の他方の端子iとマイクロ電源装置116の低電位側の出力端子18が接続する。入力端子16と接続点hの間のグランド配線21が第1グランド配線19であり、接続点hから出力端子18の間のグランド配線21が第2グランド配線20である。
前記電源IC114はオン用MOSFET6と、オフ用MOSFET7と、これらを制御する制御回路8とで構成される。オン用MOSFET6のソースが電源IC114の入力端子dと接続し、オン用MOSFET6のドレインとオフ用MOSFET7のドレインとが電源IC114の出力端子eと接続し、オフ用MOSFET7のソースが電源IC114のグランド端子fと接続する。
尚、オン用MOSFET6はpチャネル型MOSFETであり、オフ用MOSFET7はnチャネル型MOSFETである。また両者は横型MOSFETであり、ゲートにオン信号を入力するとソース・ドレイン間で双方向に電流を流すことができる双方向MOSFETである。ここでは、オン用MOSFET6の入力コンデンサ1と接続する側をソース、分割インダクタ22と接続する側をドレインとする。オフ用MOSFET7の分割インダクタ22と接続する側をドレイン、グランド端子fと接続する側をソースとする。またオフ用MOSFET7は分割インダクタ22に流れる電流を還流させる還流ダイオードの働きをして、ゲートにオン信号を与えることでソースからドレインに向って還流電流が流れる。このオフ用MOSFET7はダイオードと置き変えても構わない。
前記第1グランド配線19のインダクタンスが数nHの第1GNDインダクタンス(Lgnd1)であり、前記第2グランド配線20のインダクタンスが数nHの第2GNDインダクタンス(Lgnd2)である。
同図(b)および同図(c)において、分割インダクタ22上に電源IC114が固着している。また、図示しないプリント基板上に入力コンデンサ1、分割インダクタ22、出力コンデンサ3が固着する。
図1に示す本実施例のマイクロ電源モジュール115と従来の図14のマイクロ電源モジュール107との違いは、図14の集積コンデンサ23を能動キャパシタ50に置き換えた点である。図3に示す能動キャパシタ50に置き換えることで受動キャパシタ53のキャパシタ容量Coとして10pFを用いても、能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnを10倍から1000倍程度にすることができるので、ICチップの小型化と低ノイズ性能を効果的に図ることができる。
図3は能動キャパシタ50の回路構成図である。この能動キャパシタ50は、それぞれ1個のオペアンプ(OP1またはOP2)と2個の抵抗(R3とR4またはR1とR2)で構成される2つのNIC(NIC51,NIC52)と、受動キャパシタ53が直列に接続される回路構成をしている。NIC51およびNIC52を構成する抵抗R1〜R4の比率によって能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnを大きくすることができる。NIC51を構成するオペアンプOP1の+端子と抵抗R4の接続点に能動キャパシタ50の一端pが接続し、この一端pと分割インダクタ22の中間タップqが接続する。また、能動キャパシタ50を構成する受動キャパシタ53の一端が能動キャパシタ50の他端nと接続し、この他端nがグランド端子fと接続するオフ用MOSFETのソースに接続する。
2個のNIC(NIC51とNIC52)を直列接続することで、負のインピーダンス変換が偶数回(本実施例では2度)行なわれ、正のインピーダンス変換となる。また、直列に接続されたNICの倍率は、NIC51の倍率とNIC52の倍率の積で表される。この倍率と受動キャパシタ53のキャパシタ容量Coの積で能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnが決まる。具体的には、前記の(2)式で表される。
図4〜図7は、マイクロ電源モジュールに能動キャパシタを適用したときの減衰特性を示す図である。この図は、能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnとして、100pF(図4)、1000pF(図5)、0.01μF(図6)、0.1μF(図7)とした場合のそれぞれの減衰特性のシミュレーション結果を示す。尚、能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnは、受動キャパシタのキャパシタ容量Coを10pFにして、それに抵抗の比率(10倍から1000倍)で決まる倍率を掛け算して決定した。また、減衰特性はオフ時の場合で示した。
能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnの容量値を100pFから0.1μFに大きくすることで減衰効果が大きくなることがわかる。しかし、0.1μFの場合、スイッチング周波数の周波数領域までも大きく減衰させてしまうため、適用はできない(DC−DCコンバータの動作に影響を与える可能性がある)。
このことを踏まえると、能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnを0.01μF以下に設定することで、良好な減衰特性が得られ、スイッチング周波数にも影響を与えないようにできる。
また、10pFの受動キャパシタ53とNICを用いて0.01μFの能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnとした場合の高周波領域の減衰特性は、集積コンデンサ23のキャパシタ容量Cmを100pFで形成した場合の高周波領域の減衰特性(図16)とほぼ同等の減衰特性(200MHz近傍で約−90dBの減衰)が得られる。
本発明により、能動キャパシタ50は受動キャパシタ53のキャパシタ容量Coを10pFと小さくできるため、従来のキャパシタ容量Cmが100pFの集積コンデンサ23を用いるよりもキャパシタ(コンデンサ)の占有面積を小さくすることができる(例えば、従来の半分以下)。また、受動キャパシタ53をICチップ内に形成した場合、低ノイズ性能を図りながら、従来よりICチップの小型化を図ることができる。また、能動キャパシタ50をICチップ内に形成することで、図14(c)に示すように従来の集積コンデンサ23をICチップ上に搭載した場合より薄膜化できる。
前記の図4〜図7から、能動キャパシタ50のキャパシタ容量Cnは100pF〜0.01μFの範囲にするとよい。好ましくは1000pF〜0.01μF程度がよい。さらに好ましくは0.01μF程度がよい。
また、前記の能動キャパシタ50を構成する受動キャパシタ53のキャパシタ容量Coを5pF〜50pFの範囲にするとよい。好ましくは10pF程度が好適である。
5pF未満では、NICでの倍率が大きくなり、NICの動作が不安定になる。また、50pFを超すと受動キャパシタ53の占有面積が大きくなるので好ましくない。
尚、今回の説明では割愛したが、オン時の減衰特性のシミュレーション結果でもオフ時と同様に良好な結果が得られた。
この発明の第1実施例のマイクロ電源モジュールの説明図であり、(a)はマイクロ電源装置の要部回路図、(b)はマイクロ電源モジュールの要部平面図、(c)は(b)のX−X線で切断した要部断面図 図1の分割インダクタ22の平面図である 能動キャパシタ50の回路構成図 能動キャパシタのキャパシタ容量Cnが100pFの場合の減衰特性を示す図 能動キャパシタのキャパシタ容量Cnが1000pFの場合の減衰特性を示す図 能動キャパシタのキャパシタ容量Cnが0.01μFの場合の減衰特性を示す図 能動キャパシタのキャパシタ容量Cnが0.1μFの場合の減衰特性を示す図 従来のPOL電源の回路図 従来のPOL電源のプリント基板上の配置図 従来のインダクタの要部平面図 図8のPOL電源でLgndを1nHとした場合の減衰特性を示す図 図8のPOL電源でLgndを3nHとした場合の減衰特性を示す図 減衰特性をシミュレーションする場合の等価回路図で、(a)はオン時のシミュレーション回路図、(b)はオフ時のシミュレーション回路図 T型フィルタを分割インダクタとコンデンサで形成し搭載したマイクロ電源モジュールの説明図であり、(a)はマイクロ電源装置の要部回路図、(b)はマイクロ電源モジュールの要部平面図、(c)は(b)のX−X線で切断した要部断面図、(d)は集積コンデンサの要部断面図 図14のインダクタの詳細な平面図 インダクタの分割比KをL1:L2=8:2(K=L1/L2=4)、集積コンデンサ23の容量を100pFとした場合の減衰特性を示す図 減衰量とKの関係を示す図 2つの抵抗が異なる場合の負性インピーダンス変換器の回路構成図
符号の説明
1 入力コンデンサ
3 出力コンデンサ
6 オン用MOSFET
7 オフ用MOSFET
8 制御回路
12 電源
13 負荷
14 グランド
15 高電位側入力端子
16 グランド側入力端子
17 高電位側出力端子
18 グランド側出力端子
19 第1グランド配線
20 第2グランド配線
21 グランド配線
22 分割インダクタ
24 フェライト基板
30 外部端子
40 半導体基板
50 能動キャパシタ
51、52 NIC(負性インピーダンス変換器)
53 受動キャパシタ
114 電源IC
115 マイクロ電源モジュール
116 マイクロ電源装置

Claims (3)

  1. インダクタと、該インダクタ上に配置される電源ICと、前記インダクタ上に配置され、ノイズを低減する一つもしくは複数のコンデンサとを有するマイクロ電源モジュールであって、前記インダクタが形成されている基板には複数の外部端子および前記インダクタの中間タップが形成され、前記複数の外部端子のうちの一つの外部端子が前記電源ICのグランド端子および前記インダクタの外に配置されるグランド配線と接続するマイクロ電源モジュールにおいて、
    前記インダクタが、ソレノイドコイルを分割した分割インダクタであり、少なくとも一つの前記コンデンサが、前記中間タップを介して前記分割インダクタの分割点と接続する、前記電源ICを形成する半導体基板内に半導体プロセスで形成される偶数個の負性インピーダンス変換器と受動キャパシタを直列に接続してなる能動キャパシタであることを特徴とするマイクロ電源モジュール。
  2. 前記能動キャパシタを構成する前記受動キャパシタのキャパシタ容量が5pF〜50pFの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ電源モジュール。
  3. 前記能動キャパシタのキャパシタ容量が100pF〜0.01μFの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ電源モジュール。
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