JP5286794B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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本発明は、1枚ずつ分離して繰出した紙幣を搬送する紙幣処理装置に関し、特に複数の紙幣が重なって連れ出される連鎖や紙幣の片側が先行する斜行等の搬送の異常が検知された紙幣を所定の集積部に集積する紙幣処理装置に関する。
従来の紙幣処理装置は、紙幣を搬送する搬送路上に複数の光学式センサ等の搬送監視センサを配置し、それぞれの搬送監視センサの出力が所定の時間内に変化することを検知して紙幣が搬送路上を正しく搬送されていること監視するようにしている。
このような紙幣処理装置は、例えば所定の搬送監視時間内に、一の搬送監視センサが紙幣の後端が通過したことを検知してから次の搬送監視センサがその紙幣の先端を検知すること、およびその搬送監視センサが紙幣の先端を検知してからその紙幣の後端を検知することを監視するようにしている。
この所定の搬送監視時間は、紙幣を搬送する速度と搬送監視センサ間の距離から算出した紙幣の移動時間に紙幣の搬送速度のばらつき等を考慮した所定の余裕時間を加算、また紙幣を搬送する速度と搬送方向の紙幣の長さから算出した紙幣の移動時間に所定の余裕時間を加算して求めている。
この搬送監視時間は、短くすると搬送速度のばらつき等に起因して搬送異常が発生していないにもかかわらず搬送異常が発生しているとする誤検出が発生し易くなり、長くすると紙幣の詰まりが発生した場合に後続の紙幣が追突して詰まった紙幣の損傷が大きくなりその紙幣の除去が難しくなるため、搬送監視センサごとに適切な余裕時間を考慮して実験等を行い算出するようにしている。
また、異常に接近した状態で搬送された2枚の紙幣が第1の通過検知センサで2枚と検出され、第2の通過検知センサで1枚と検出された場合や2枚の紙幣が第1の通過検知センサで1枚と検出され、第2の通過センサで2枚と検出された場合に通過監視時間を再設定して紙幣の搬送異常を誤検出することなく正常な搬送制御を行うようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−265472号公報(段落「0022」〜段落「0029」、図4、図7)
しかしながら、上述した従来の技術においては、複数の紙幣が重なり合って連れ出される連鎖や1枚の紙幣の片側が先行する斜行等の搬送の異常が検知された紙幣を所定の集積部へ搬送するとき、搬送監視センサを通過する紙幣Pの長さは、例えば図8(b)に示すように連鎖の場合、1枚の紙幣Pの短手の長さ(L1)に重なっている部分を除いた2枚目の紙幣Pの長さ(L2)を加算した長さ(L1+L2)となり、また図8(c)に示すように斜行の場合、斜行している角度をθとすると紙幣Pの短手の長さ(L1)/cosθとなり、その紙幣が搬送監視センサを通過する時間は連鎖や斜行等がない正常に搬送される紙幣の長さ(図8(a)に示すL1)よりも長くなるため、所定の搬送監視時間内に搬送監視センサを通過することができず、紙幣詰まりでないにもかかわらず紙幣詰まりと誤って検知されてしまうことがあるという問題がある。
特に、搬送の異常が検知された紙幣が所定の集積部に放出される場合、その紙幣の先端部が集積部の壁面等に当接して後端部が搬送路に残ってしまうことにより、所定の搬送監視時間内に搬送監視センサを通過することができず、紙幣詰まりを検出してしまうという問題がある。
また、このように搬送の異常が検知された紙幣は搬送路のガイドに接触して搬送される速度が低下することにより、所定の搬送監視時間内に搬送監視センサを通過することができず、紙幣詰まりでないにもかかわらず紙幣詰まりと誤って検知されてしまうことがあるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、紙幣を搬送する紙幣搬送路に備えられた搬送監視センサで搬送される紙幣の先端および後端を検知し、該紙幣の先端を検知してから後端を検知するまでの時間が所定の搬送監視時間以下であることを監視する紙幣処理装置において、搬送される紙幣の先端を検知してから該紙幣の後端を検知するまでの時間を計測する上流の搬送監視センサとしての計測手段と、前記計測手段が計測した時間に基づいて搬送監視時間を算出する搬送監視時間算出手段とを設け、前記搬送監視時間算出手段が算出した搬送監視時間を前記上流の搬送監視センサより下流の搬送監視センサにおける搬送監視時間とするようにしたことを特徴とする。
このようにした本発明は、紙幣詰まりでないにもかかわらず紙幣詰まりを誤って検知してしまうことを防止することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による紙幣処理装置の実施例を説明する。
図1は第1の実施例における紙幣処理装置の構成を示す説明図、図2は第1の実施例における異常券集積部の構成を示す側面図、図3は第1の実施例における紙幣処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。
図1において、1は紙幣処理装置であり、現金自動預払機、現金処理機、自動券売機等に搭載され、紙幣の入金処理、出金処理、補充処理や回収処理等を行うものである。
11は分離部であり、図示しないステージ上に集積された紙幣を分離ローラ等の分離機構で1枚ずつ分離して繰り出すことができるようになっている。
12は鑑別部であり、分離部11から繰り出された紙幣の真偽、金種等の鑑別および計数を行うものである。この鑑別部12は光学式センサ等により通過する紙幣の画像データ等を取得し、その画像データ等と図示しない紙幣鑑別データベースに予め登録された画像データ等を照合して紙幣の真偽、金種等の鑑別および計数を行う。
ここで、鑑別部12により、複数の紙幣が重なり合っている(連鎖)と鑑別された紙幣、および紙幣の片側が先行している(斜行)と鑑別された紙幣等は搬送異常券と鑑別され、その他の紙幣は搬送正常券と鑑別されるものとし、その鑑別部12は搬送状態計測手段として機能して連鎖した紙幣の長さおよび斜行した紙幣の角度を計測することができるようになっている。
13は正常券集積部であり、鑑別部12で搬送正常券と鑑別された紙幣を集積するものである。この正常券集積部13は、例えば内部に配置されたステージが図示しない昇降機構により上下動し、ローラ等の集積機構により収納される紙幣はこのステージ上に集積されるようになっている。
14は異常券集積部であり、鑑別部12で搬送異常券と鑑別された紙幣を集積するものである。この異常券集積部14は、正常券集積部13と同様に例えば内部に配置されたステージが図示しない昇降機構により上下動し、ローラ等の集積機構により収納される紙幣はこのステージ上に集積されるようになっている。
15a、15b、15cは紙幣搬送路であり、紙幣を挟持して搬送するベルトおよびローラ等で構成されたものである。紙幣搬送路15a、15bは分離部11と正常券集積部13とを結び、分離部11から繰り出された紙幣を正常券集積部13へ搬送し、紙幣搬送路15a、15cは分離部11と異常券集積部14とを結び、分離部11から繰り出された紙幣を異常券集積部14へ搬送することができるようになっている。
この紙幣搬送路15a上には鑑別部12が配置され、さらにその下流の紙幣搬送路15aが紙幣搬送路15bと紙幣搬送路15cに分岐する分岐点には紙幣の搬送先を変えるための切替ガイド16が配置されている。この切替ガイド16を切り替えることにより鑑別部12で搬送正常券と鑑別された紙幣を正常券集積部13へ、搬送異常券と鑑別された紙幣を異常券集積部14へ搬送することができるようになっている。
17は搬送監視センサであり、光学式センサ等で構成され、その光軸を遮ることで紙幣の有無を検知して紙幣の搬送状態を監視するためのものである。この搬送監視センサ17は紙幣搬送路15a、15b、15c上に紙幣の搬送方向の中心線に対して左右対称に2個ずつ配置され、例えば分離部11の出口付近に搬送監視センサ17a、鑑別部12の出口付近に搬送監視センサ17b、切替ガイド16の下流の紙幣搬送路15b上に搬送監視センサ17c、正常券集積部13の入口付近の紙幣搬送路15b上に搬送監視センサ17d(放出確認センサ)、切替ガイド16の下流の紙幣搬送路15c上に搬送される紙幣の先端を検知してからその紙幣の後端を検知するまでの時間を計測する計測手段としても機能する搬送監視センサ17e、異常券集積部14の入口付近の紙幣搬送路15c上に搬送監視センサ17f(放出確認センサ)が配置されている。
このように紙幣処理装置1は、分離部11、鑑別部12、正常券集積部13、異常券集積部14、紙幣搬送路15a、15b、15c、切替ガイド16、および搬送監視センサ17等で構成され、分離部11から繰出された紙幣を正常券集積部13または異常券集積部14へ搬送して紙幣の入金処理、出金処理、補充処理および回収処理等を行う。
なお、連鎖した紙幣の長さおよび斜行した紙幣の角度を計測する搬送状態計測手段を鑑別部12として説明するが、鑑別部12に替えて分離部11の出口付近に配置された搬送監視センサ17aとしてもよい。
次に、異常券集積部14を説明する。
図2において、141はステージであり、図示しない昇降機構により上下動可能に構成され、紙幣搬送路15cで搬送された異常紙幣Pを集積するためのものである。異常紙幣Pを集積する場合、ステージ141を上下動させてそのステージ141に搬送された異常紙幣Pを集積するための領域である異常券プール領域142を形成する。
143は紙幣搬送路15c上に対向して配置された搬送ローラであり、異常紙幣Pを挟持して搬送するものである。
145は異常券集積部14の入口付近の紙幣搬送路15c上に対向して配置されたフィードローラであり、搬送ローラ143で搬送された異常紙幣Pを挟持して異常券プール領域142へ送り出すものである。
146はフィードローラ145の回転軸と略同軸になるように設けられた羽根車であり、その回転軸には樹脂等の弾性部材が設けられている。この羽根車146をフィードローラ145とともに回転させて異常券プール領域142に送り出した異常紙幣Pの後端部を回転する弾性部材で叩き落し、ステージ141に集積させることで後続の異常紙幣Pが追突することを防止している。
また、紙幣搬送路15c上に設けられた搬送監視センサ17eは、搬送される異常紙幣Pの走行状態を監視し、搬送監視センサ17fは異常紙幣Pの走行状態を監視するとともに異常紙幣Pが異常券プール領域142に送り込まれることを監視する放出確認センサとして機能するものである。
なお、正常券集積部13も異常券集積部14と同様に構成されている。
次に、紙幣処理装置1の制御系を説明する。
図3において、分離部11は、繰り出しローラ等の分離機構を制御し、集積された紙幣を1枚ずつ分離して紙幣搬送路15aへ繰り出す動作を行う。
鑑別部12は、上述したとおり光学式センサ等により通過する紙幣の画像データ等を取得し、その画像データ等と図示しない紙幣鑑別データベースに予め登録された画像データ等を照合して紙幣の真偽、金種等の鑑別および計数を行う。
正常券集積部13および異常券集積部14は、搬送された紙幣を集積するステージを上下動させるステージ昇降機構、フィードローラや羽根車等の集積機構等を制御して紙幣の集積動作を行う。
搬送部15は、図示しないモータ等の駆動手段により紙幣搬送路15a、15c、15c等を制御し、紙幣を搬送する動作を行うとともに搬送される紙幣の搬送状態を搬送監視センサ17等により監視する。この搬送部15は鑑別部12の鑑別結果にしたがって切替ガイド16を切り替え、正常紙幣を正常紙幣集積部13、異常紙幣を異常紙幣集積部14に搬送する。
なお、搬送監視センサ17は紙幣等によりその光軸が遮られるとオン、遮られていないとオフの信号を搬送部15に出力するものとする。
21は記憶部であり、半導体メモリ等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部21には紙幣処理装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)や搬送部15が紙幣の搬送状態を監視するための監視時間値等を記憶する。
22は制御部であり、CPU等の演算および制御手段等で構成されたものである。この制御部22は分離部11、鑑別部12、正常券集積部13、異常券集積部14、搬送部15、および記憶部21を含めて紙幣処理装置1全体の動作を記憶部21に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御する。
また、制御部22は図示しないタイマ等の時間計測手段を備え、その信号は搬送部15へ供給され、搬送部15はその信号を利用して紙幣の搬送状態を監視することができるようになっている。
さらに、搬送部15は、搬送監視センサ17eを利用して搬送される紙幣の先端を検知してからその紙幣の後端を検知するまでの時間を計測し、その時間に記憶部21に記憶された余裕時間を加算して紙幣の搬送監視時間を算出する搬送監視時間算出手段を備えている。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各実施例における各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
制御部22の指示により、分離部11は集積された紙幣を1枚ずつ分離して紙幣搬送路15aへ繰り出し、搬送部15は繰り出された紙幣を紙幣搬送路15aで鑑別部12へ搬送する。
鑑別部12は搬送された紙幣の鑑別を行い、連鎖または斜行の搬送異常券であるか否かを鑑別する。なお、鑑別部12は紙幣の真偽、正損等の鑑別も行うが本発明に直接関係しないため、本実施例では搬送異常券か否かの鑑別を行うものとして説明する。
鑑別部12により搬送された紙幣が搬送異常券でない、すなわち搬送正常券と鑑別された場合、制御部22の指示により搬送部15はその搬送正常券が正常券集積部13へ搬送されるように切替ガイド16を切替え、また鑑別部12により搬送された紙幣が搬送異常券と鑑別された場合、搬送部15はその搬送異常券が異常券集積部14へ搬送されるように切替ガイド16を切替える。
切替ガイド16が切替えられると搬送部15は搬送正常券を正常券集積部13へ搬送し、搬送異常券は異常券集積部14を搬送する。
異常券集積部14は、搬送ローラ143およびフィードローラ145で搬送され、異常券集積プール部142に送り出された搬送異常券の後端部を回転する羽根車146の弾性部材で叩き落してステージ141上に集積させる。なお、搬送正常券を正常券集積部13に集積する場合も同様である。
ここで、搬送部15が行う搬送異常券の搬送監視処理について説明する。
鑑別部12で鑑別された搬送異常券は紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cにより搬送されるが、このとき搬送監視センサ17b、17e、17fでその搬送状態が監視される。
搬送監視センサ17bでは、搬送異常券の後端が鑑別部12を通過してからその搬送異常券の先端を当該センサが検知するまでの時間が所定の監視時間(Tb1)内にあることを監視し、その搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの時間が所定の監視時間(Tb2)内にあることを監視する。
また、搬送監視センサ17eでは、搬送異常券の後端が搬送監視センサ17bを通過してからその搬送異常券の先端を当該センサが検知するまでの時間が所定の監視時間(Te1)内にあることを監視し、その搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの時間が所定の監視時間(Te2)内にあることを監視する。
さらに、搬送監視センサ17fでは、搬送異常券の後端が搬送監視センサ17eを通過してからその搬送異常券の先端を当該センサが検知するまでの時間が所定の監視時間(Tf1)内にあることを監視し、その搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの時間が所定の監視時間(Tf2)内にあることを監視する。
搬送部15は、搬送監視センサ17b、17e、17fで監視されたそれぞれの時間が所定の監視時間内にあることを監視して搬送異常券が正しく搬送されていることを確認する。一方、それぞれの時間が所定の時間内にないことを検知した場合、搬送異常券の詰まりが発生したものとして搬送部15は紙幣搬送路15a、15cを停止させる。例えば、図4に示すように所定の時間を経過しても搬送監視センサ17fが搬送異常券の後端の通過を検知することができない場合、その搬送異常券の詰まりが発生したことを検知する。
監視時間Tb1は、鑑別部12と搬送監視センサ17bとの距離をDb、搬送異常券の搬送速度をSとすると距離Dbを搬送速度Sで除算し、その値に余裕時間Mbを加算して算出され、監視時間Te1は、搬送監視センサ17bと搬送監視センサ17eとの距離をDe、搬送異常券の搬送速度をSとすると距離Deを搬送速度Sで除算し、その値に余裕時間Meを加算して算出され、監視時間Tf1は、搬送監視センサ17eと搬送監視センサ17fとの距離をDf、搬送異常券の搬送速度をSとすると距離Dfを搬送速度Sで除算し、その値に余裕時間Mfを加算して算出される。なお、余裕時間Mb、Me、Mfは搬送速度等のばらつきを考慮して決定されるものとする。
監視時間Tb2は、搬送監視センサ17bの光軸を遮る搬送異常券の長さLb、搬送異常券の搬送速度をSとすると長さLbを搬送速度Sで除算し、その値に余裕時間Nbを加算して算出され、監視時間Te2は、搬送監視センサ17eの光軸を遮る搬送異常券の長さLe、搬送異常券の搬送速度をSとすると長さLeを搬送速度Sで除算し、その値に余裕時間Neを加算して算出される。
監視時間Tf2は、搬送される搬送異常券が搬送監視センサ17eの光軸を遮る時間Te0を搬送部15が計測し、その時間Te0に余裕時間Nfを加算して搬送部15の搬送監視時間算出手段により算出される。
なお、余裕時間Nb、Ne、Nfも搬送速度等のばらつきを考慮して決定されるものとする。
上述した監視時間Tb1、Te1、Tf1、Tb2、Te2、Nfは予め記憶部21に記憶されるものとし、監視時間Tf2は搬送異常券が搬送される毎に搬送部15の搬送監視時間算出手段が算出するものとする。したがって、搬送部15は搬送監視センサ17fで搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの監視時間(Tf2)を、搬送異常券が搬送監視センサ17eを通過するに必要な時間に応じて変化させるようにする。
このように搬送部15は、搬送監視センサ17eの下流の搬送監視センサ17fで搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまで、すなわち搬送異常券が完全に異常券集積部に送り出されたことを検知するまでの監視時間(Tf2)を、搬送異常券が搬送監視センサ17eを通過するに必要な時間Te0に余裕時間Nfを加算して算出するようにしたことにより、搬送異常券が連鎖や斜行により搬送監視センサ17fを通過するに必要な時間が長くなってしまった場合であっても余裕時間Nfの消費を防ぐことができ、紙幣詰まりの誤検知を防止することができるようになる。
なお、本実施例では、搬送監視センサ17fの搬送監視処理として説明したが、搬送監視センサ17b、17c、17d、17e等の紙幣搬送路上の搬送監視センサの搬送監視処理にも適用することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、搬送監視センサ17eの下流の搬送監視センサ17fで搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの監視時間(Tf2)を、搬送異常券が搬送監視センサ17eを通過するに必要な時間Te0に余裕時間Nfを加算して算出するようにしたことにより、紙幣詰まりの誤検知を防止することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成が第1の実施例の構成と異なる部分は、第1の実施例では搬送監視センサ17fの固定値である余裕時間Nfを予め記憶部21に記憶させるようにしたが第2の実施例ではその余裕時間Nfを固定値として予め記憶部21に記憶させることに替えて搬送異常状態に余裕時間Nfを対応させた余裕時間テーブル50を予め記憶させるようにしている部分である。
この余裕時間テーブル50は、搬送異常状態を示す搬送方向と搬送される搬送異常券の短手方向の傾き角度θ(斜行した搬送異常券の場合)または搬送監視センサを通過する紙幣の長さ(搬送方向の長さ)Lα(連鎖した搬送異常券の場合)に対応させて余裕時間Nfを記憶部21に記憶させたものである。
余裕時間テーブル50は、例えば図5に示すように傾き角度θが大きくなるに連れて余裕時間Nfが長くなり、また紙幣の長さ(搬送方向の長さ)Lαが長くなるにつれて余裕時間Nfが長くなるようにしたものである。
なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例の構成の作用は、第1の実施例の構成の作用と搬送部15が行う搬送異常券の搬送監視における監視時間Tf2の算出方法が異なるのでその異なる部分について以下に説明する。
搬送監視センサ17fでは、搬送異常券の後端が搬送監視センサ17eを通過してからその搬送異常券の先端を当該センサが検知するまでの時間が所定の監視時間(Tf1)内にあることを監視し、その搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの時間が所定の監視時間(Tf2)内にあることを監視するのは第1の実施例と同様である。
また、搬送部15が搬送監視センサ17b、17e、17fで監視されたそれぞれの時間が所定の監視時間内にあることを監視して搬送異常券が正しく搬送されていることを確認し、一方それぞれの時間が所定の時間内にないことを検知した場合、搬送異常券の詰まりが発生したものとして搬送部15は紙幣搬送路15a、15cを停止させる。例えば、図4に示すように所定の時間を経過しても搬送監視センサ17fが搬送異常券の後端の通過を検知することができない場合、その搬送異常券の詰まりが発生したことを検知するのも第1の実施例と同様である。
ここで、監視時間Tf2は、搬送される搬送異常券で搬送監視センサ17eの光軸を遮る時間Te0を搬送部15が計測し、その時間Te0に余裕時間Nfを加算して搬送部15の搬送監視時間算出手段により算出されるがその余裕時間Nfは以下のように決定される。
制御部22の指示により搬送部15は、搬送状態計測手段としての鑑別部12で計測した搬送異常券の搬送異常状態、例えば斜行した搬送異常券の場合、搬送方向と搬送される搬送異常券の短手方向の傾き角度θ、連鎖した搬送異常券の場合、搬送監視センサを通過する紙幣の長さ(搬送方向の長さ)Lα、に基づいて図5に示す余裕時間テーブル50を検索して余裕時間Nfを抽出する。例えば、θが15度の場合、余裕時間Nfは75ミリ秒となり、またLαが130ミリメートルの場合、余裕時間Nfは105ミリ秒となる。
上述した監視時間Tb1、Te1、Tf1、Tb2、Te2、および余裕時間テーブル50は予め記憶部21に記憶されるものとし、監視時間Tf2は搬送異常券が搬送される毎に搬送部15が算出するものとする。したがって、搬送部15は搬送監視センサ17fで搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの監視時間(Tf2)を、搬送異常券が搬送監視センサ17eを通過するに必要な時間およびその搬送異常券の搬送異常状態に応じて変化させるようにする。
このように搬送監視センサ17eの下流の搬送監視センサ17fで搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまで、すなわち搬送異常券が完全に異常券集積部に送り出されたことを検知するまでの監視時間(Tf2)を、搬送異常券が搬送監視センサ17eを通過するに必要な時間Te0を計測するとともにその搬送異常券の搬送異常状態に応じて余裕時間Nfを決定し、その時間Te0に余裕時間Nfを加算して算出するようにしたことにより、搬送異常券が連鎖や斜行により搬送監視センサ17fを通過するに必要な時間が長くなってしまった場合であってもその搬送異常券の搬送異常状態に応じた余裕時間Nfを設定することができ、紙幣詰まりの誤検知を防止することができるようになる。
なお、本実施例では、搬送監視センサ17fの搬送監視処理として説明したが、搬送監視センサ17b、17c、17d、17e等の紙幣搬送路上の搬送監視センサの搬送監視処理にも適用することができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、搬送異常券の搬送異常状態に応じて余裕時間Nfを決定するようにしたことにより、さらに紙幣詰まりの誤検知を防止することができるという効果が得られる。
また、搬送異常券の搬送異常状態に応じて充分な余裕時間Nfを決定することにより、搬送異常券の先端部や側部が紙幣搬送路や異常券集積部の壁面等に当接して後端部が搬送路に残ってしまうことによる紙幣詰まりの検出を防止することができるという効果が得られる。
第3の実施例の構成は、第1の実施例および第2の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第3の実施例の構成の作用は、第1の実施例および第2の実施例の構成の作用と搬送部15が行う搬送異常券の搬送監視処理が異なるのでその異なる部分について図6の第3の実施例における放出確認センサの搬送監視処理を示すフローチャートのSで表すステップにしたがって説明する。
搬送監視センサ17b、17eにおける搬送異常券の搬送監視処理は第1の実施例および第2の実施例と同様なのでその説明を省略し、搬送監視センサ17f(放出確認センサ)の搬送異常券の搬送監視処理を以下に説明する。
S1:搬送部15は、監視時間Tf1を記憶部21から読出し、搬送異常券の後端が搬送監視センサ17eを通過してからその搬送異常券の先端を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間を監視する搬送異常券の搬送監視(放出確認センサオン監視)を開始する。
S2:搬送部15は、搬送異常券の後端が搬送監視センサ17eを通過してからその搬送異常券の先端を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間が監視時間Tf1を超えたか否かを判定する。その結果、監視時間Tf1を超えたと判定されると処理をS3へ移行し、監視時間Tf1を超えていないと判定されると処理をS4へ移行する。
S3:搬送異常券の詰まりが発生したものとして搬送部15は紙幣搬送路15a、15cを停止させ、紙幣詰まりが発生したことを制御部22へ通知する。
S4:一方、監視時間Tf1を超えていないと判定されると搬送部15は搬送監視センサ17fで搬送異常券の先端(放出確認センサオン)を検知することができたか否かを判定する。その判定の結果、搬送異常券の先端(放出確認センサオン)を検知することができたと判定されると処理をS5へ移行し、搬送異常券の先端(放出確認センサオン)を検知することができていないと判定されると処理をS2へ移行して監視を継続する。
S5:搬送異常券の先端(放出確認センサオン)を検知することができると搬送部15は、監視時間Tf2を算出し、搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間を監視する搬送異常券の搬送監視(放出確認センサオフ監視)を開始する。
なお、監視時間Tf2は、搬送される搬送異常券が搬送監視センサ17eの光軸を遮る時間Te0を搬送部15が計測し、その時間Te0に余裕時間Nfを加算して算出されたものとし、その余裕時間Nfは第1の実施例に示すように固定値としてもよく、また第2の実施例に示すように余裕時間Nfを鑑別部12で計測した搬送異常券の搬送異常状態、例えば斜行した搬送異常券の場合、搬送方向と搬送される搬送異常券の短手方向の傾き角度θ、連鎖した搬送異常券の場合、搬送監視センサを通過する紙幣の長さ(搬送方向の長さ)Lα、に基づいて図5に示す余裕時間テーブル50を検索して抽出した余裕時間Nfとしてもよい。
S6:搬送部15は、搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間が監視時間Tf2を超えたか否かを判定する。その判定の結果、監視時間Tf2を超えたと判定されると処理をS8へ移行し、監視時間Tf2を超えていないと判定されると処理をS7へ移行する。
S7:監視時間Tf2を超えていないと判定されると搬送部15は搬送監視センサ17fで搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができたか否かを判定する。その判定の結果、搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができたと判定されると処理を終了し、搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができていないと判定されると処理をS6へ移行して監視を継続する。
S8:一方、監視時間Tf2を超えたと判定されると搬送部15は鑑別部12で鑑別された後続する搬送異常券が鑑別部12の下流の紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに存在するか否かを判定する。その結果、後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに存在すると判定されると処理をS3へ移行して紙幣詰まりとし、存在しないと判定されると処理をS9へ移行する。
S9:後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに存在しないと判定されると搬送部15は制御部22を介して分離部11がすべての紙幣の分離が終了しているか否かの通知を受け、すべての紙幣の分離が終了しているか否かの判定を行う。その結果、すべての紙幣の分離が終了していると判定されると処理をS11へ移行し、すべての紙幣の分離が終了していないと判定されると処理をS10へ移行する。
S10:すべての紙幣の分離が終了していないと判定されると搬送部15は鑑別部12で新たに鑑別され、後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに搬送されるか否かを監視し、搬送されない場合は処理をS9へ移行してすべての紙幣の分離が終了しているか否かの判定を行う。
一方、搬送部15が鑑別部12で新たに鑑別され、後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに搬送されることを検知した場合、搬送部15は搬送監視センサ17eでその搬送異常券の先端を検知したとき、その搬送異常券が搬送異常券に追突しない最適な待ち時間である監視時間Tf3を算出する(例えば、搬送監視センサ17eと搬送監視センサ17fとの距離をDf、搬送異常券の搬送速度をSとすると距離Dfを搬送速度Sで除算して算出する)とともに搬送異常券の後端の通過を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間を監視する搬送異常券の搬送監視(放出確認センサオフ監視)を開始する。
搬送部15は、算出した監視時間Tf3内に先行する搬送異常券の後端の通過を搬送監視センサ17fが検知すると後続する搬送異常券の搬送監視を行い、監視時間Tf3内に先行する搬送異常券の後端の通過を搬送監視センサ17fで検知できない場合、搬送異常券の詰まりが発生したものとして搬送部15は紙幣搬送路15a、15cを停止させ、紙幣詰まりが発生したことを制御部22へ通知する。
S11:すべての紙幣の分離が終了していると判定されると搬送部15は搬送監視センサ17fで搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができたか否かを判定する。その判定の結果、搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができたと判定されると処理を終了し、搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができていないと判定されると、すなわち搬送異常券が紙幣搬送路15cに残留していると判定されると処理をS3へ移行して紙幣詰まりとする。
なお、本実施例では搬送部15は搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間が監視時間Tf2を超えた場合、後続する搬送異常券が鑑別部12の下流の紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに存在することを検知すると紙幣詰まりとするようにしたが、搬送監視センサ17eでその搬送異常券の先端を検知したとき、その搬送異常券が先行する搬送異常券に追突しない最適な待ち時間である監視時間Tf3を算出する(例えば、搬送監視センサ17eと搬送監視センサ17fとの距離をDf、搬送異常券の搬送速度をSとすると距離Dfを搬送速度Sで除算する)とともに先行する搬送異常券の後端の通過を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間を監視する搬送異常券の搬送監視(放出確認センサオフ監視)を開始するようにしてもよい。
このように搬送部15は搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間が監視時間Tf2を超えた場合であっても、搬送監視センサ17eで後続する搬送異常券の先端を検知するまでの間は紙幣詰まりと判定しないようにする。
以上説明したように、第3の実施例では、第1の実施例および第2の実施例の効果に加え、搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を搬送監視センサ17fが検知するまでの時間が監視時間Tf2を超えた場合であっても、搬送監視センサ17eで後続する搬送異常券の先端を検知するまでの間は紙幣詰まりと判定しないようにすることにより、異常券集積プール部42に完全に送り出されていない搬送異常券の後端部を羽根車146の弾性部材で叩き落す時間を長くすることができ、その搬送異常券を異常券集積プール部42に押し込み易くなるという効果が得られる。
第4の実施例の構成は、第1の実施例および第2の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第4の実施例の構成の作用は、第1の実施例および第2の実施例の構成の作用と搬送部15が行う搬送異常券の搬送監視処理が異なるのでその異なる部分について図7の第4の実施例における放出確認センサの搬送監視処理を示すフローチャートのSで表すステップにしたがって説明する。
搬送監視センサ17b、17eにおける搬送異常券の搬送監視処理は第1の実施例および第2の実施例と同様なのでその説明を省略し、搬送監視センサ17f(放出確認センサ)の搬送異常券の搬送監視処理を以下に説明する。
S21〜S24:図6におけるS1〜S4と同様なのでその説明を省略する。
S25:搬送異常券の先端(放出確認センサオン)を検知することができると搬送部15は、鑑別部12で鑑別された後続する搬送異常券が鑑別部12の下流の紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに存在するか否かを判定する。その結果、後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに存在すると判定されると処理をS23へ移行して紙幣詰まりとし、存在しないと判定されると処理をS26へ移行する。
S26:後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに存在しないと判定されると搬送部15は制御部22を介して分離部11がすべての紙幣の分離が終了しているか否かの通知を受け、すべての紙幣の分離が終了しているか否かの判定を行う。その結果、すべての紙幣の分離が終了していると判定されると処理をS28へ移行し、すべての紙幣の分離が終了していないと判定されると処理をS27へ移行する。
S27:すべての紙幣の分離が終了していないと判定されると搬送部15は鑑別部12で新たに鑑別され、後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに搬送されるか否かを監視し、搬送されない場合は処理をS26へ移行してすべての紙幣の分離が終了しているか否かの判定を行う。
一方、搬送部15が鑑別部12で新たに鑑別され、後続する搬送異常券が紙幣搬送路15aおよび紙幣搬送路15cに搬送されることを検知した場合、搬送部15は搬送監視センサ17eでその搬送異常券の先端を検知したとき、搬送監視センサ17fが先行する搬送異常券の後端の通過を検知しているか否かを判定する。その結果、通過を検知していると判定されると後続する搬送異常券の搬送監視を行い、通過を検知していないと判定されると搬送部15は、搬送異常券の後端の通過を搬送監視センサ17fが検知することを監視(放出確認センサオフ監視)しながら処理をS26へ移行する。
ここで、搬送部15は搬送異常券の後端の通過を搬送監視センサ17fで監視し、搬送異常券の後端の通過を検知すると当該搬送異常券の搬送監視を終了する。一方、所定の監視時間内に搬送異常券の後端の通過を検知することができない場合であっても、搬送異常券の後端の通過を搬送監視センサ17fで監視することを継続しながら処理をS26へ移行する。
こうして後続する搬送異常券で搬送監視センサ17f付近に滞留している搬送異常券を異常券集積プール部42へ押し出すようにする。
S28:すべての紙幣の分離が終了していると判定されると搬送部15は搬送監視センサ17fで搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができたか否かを判定する。その判定の結果、搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができたと判定されると処理を終了し、搬送異常券の後端(放出確認センサオフ)を検知することができていない、すなわち搬送異常券が紙幣搬送路15cに残留していると判定されると処理をS23へ移行して紙幣詰まりとする。
このように搬送部15は、搬送監視センサ17fで搬送異常券の先端を検知してから後端の通過を検知するまでの時間を監視することなく、後続する搬送異常券で搬送監視センサ17f付近に滞留している搬送異常券を異常券集積プール部42へ押し出すようにする。
なお、後続する搬送異常券で搬送監視センサ17f付近に滞留している搬送異常券を異常券集積プール部42へ押し出す回数が増加すると紙幣詰まりが発生した場合、詰まった紙幣を除去することは困難になるため、押し出す回数に制限を設けるようにしてもよい。
以上説明したように、第4の実施例では、第1の実施例から第3の実施例の効果に加え、後続する搬送異常券で搬送監視センサ17f付近に滞留している搬送異常券を異常券集積プール部42へ押し出すことができるようになるという効果が得られる。
なお、第1の実施例から第4の実施例において、搬送異常券の搬送監視処理について説明したが、搬送正常券に適用するようにしてもよい。
また、第1の実施例から第4の実施例において、搬送するものを紙幣として説明したが、紙幣に限られることなく帳票、乗車券、航空券、入場券等の紙葉状のものとしてもよい。
第1の実施例における紙幣処理装置の構成を示す説明図 第1の実施例における異常券集積部の構成を示す側面図 第1の実施例における紙幣処理装置の制御系の構成を示すブロック図 第1の実施例における搬送異常券の集積動作の説明図 第2の実施例における搬送監視時間の余裕時間の説明図 第3の実施例における放出確認センサの搬送監視処理を示すフローチャート 第4の実施例における放出確認センサの搬送監視処理を示すフローチャート 搬送監視センサを通過する搬送異常券の長さの説明図
符号の説明
1 紙幣処理装置
11 分離部
12 鑑別部
13 正常券集積部
14 異常券集積部
15 搬送部
15a、15b、15c 紙幣搬送路
16 切替ガイド
17a、17b、17c、17d、17e、17f 搬送監視センサ
21 記憶部
22 制御部
141 ステージ
142 異常券プール領域
143 搬送ローラ
144 フィードローラ
146 羽根車

Claims (8)

  1. 紙幣を搬送する紙幣搬送路に備えられた搬送監視センサで搬送される紙幣の先端および後端を検知し、該紙幣の先端を検知してから後端を検知するまでの時間が所定の搬送監視時間以下であることを監視する紙幣処理装置において、
    搬送される紙幣の先端を検知してから該紙幣の後端を検知するまでの時間を計測する上流の搬送監視センサとしての計測手段と、
    前記計測手段が計測した時間に基づいて搬送監視時間を算出する搬送監視時間算出手段とを設け、
    前記搬送監視時間算出手段が算出した搬送監視時間を前記上流の搬送監視センサより下流の搬送監視センサにおける搬送監視時間とするようにしたことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 請求項1に記載の紙幣処理装置において、
    搬送される紙幣の搬送状態を計測する搬送状態計測手段を設け、
    前記搬送監視時間は、前記計測手段が計測した時間に余裕時間を加算して算出した時間であって、
    前記余裕時間を、前記搬送状態計測手段が計測した紙幣の搬送状態に応じて変化させるようにしたことを特徴とする紙幣処理装置。
  3. 請求項2に記載の紙幣処理装置において、
    前記搬送状態計測手段が重なって搬送される紙幣の長さまたは斜行して搬送される紙幣の角度を計測し、その長さまたは角度が大きくなるにつれて前記余裕時間を長くするようにしたことを特徴とする紙幣処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙幣処理装置において、
    搬送される紙幣の後端を前記搬送監視時間内に前記下流の搬送監視センサで検知できず、かつ後続する紙幣が存在することを検知した場合に、紙幣詰まりと判定することを特徴とする紙幣処理装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙幣処理装置において、
    前記上流の搬送監視センサで後続する紙幣の先端を検知してから所定時間内に、前記下流の搬送監視センサで先行する紙幣の後端を検知できなかった場合に、紙幣詰まりと判定することを特徴とする紙幣処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の紙幣処理装置において、
    前記下流の搬送監視センサを、搬送された紙幣が集積部へ放出されたことを確認する紙幣搬送路の最下流の搬送監視センサとしたことを特徴とする紙幣処理装置。
  7. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙幣処理装置において、
    前記搬送監視時間算出手段が算出した搬送監視時間内に、前記下流の搬送監視センサで搬送される紙幣の後端を検知できない場合であっても、搬送部が後続する紙幣を搬送し、その後続する紙幣で先行する紙幣を集積部に押し出すようにしたことを特徴とする紙幣処理装置。
  8. 請求項7に記載の紙幣処理装置において、
    前記押し出す回数に、制限を設けたことを特徴とする紙幣処理装置。
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