JP5285261B2 - 椅子の反力調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子の反力調整装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、反力ばねによって反力を発生させる反力機構を有する椅子の反力調整装置に関するものである。
椅子の反力調整装置として、例えば実公昭33−12133号公報に開示されたものがある。この椅子の反力調整装置を図15に示す。椅子の反力調整装置は、受板101と押板102との間に左右一対のコイルスプリング103を備えており、ねじ軸104にねじ込んだ雌螺旋105を操作してコイルスプリング103の長さを変化させ、コイルスプリング103が発生させる反力の大きさを調整している。固定枠106の両側には揺動枠108に固着された座支持梁107が設けられており、これら座支持梁107の間に左右のコイルスプリング103が配置されている。
実公昭33−12133号
しかしながら、上述の反力調整装置では、雌螺旋105のねじ軸104に対するねじ込み量を変化させることでコイルスプリング103の長さを変化させているので、コイルスプリング103を押し縮める場合にはその軸線方向に圧縮力を作用させることになる。このため、コイルスプリング103の圧縮に大きな力が必要となり、反力調整を行なうために必要な操作力が大きくなってしまう。特に、上述の反力調整装置のように平行に配置された2つのコイルスプリング103を同時に圧縮させなければならない場合には、その操作力は更に大きくなる。
本発明は、反力調整に必要な操作力を減少させることができる椅子の反力調整装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項記載の椅子の反力調整装置は、基体と、この基体の後側に第1の支軸により上下揺動自在に支持された背支持体と、基体の上側に上下揺動自在に支持されるとともに第1の支軸よりも後方に位置する第2の支軸により後部が背支持体に回動自在に連結された座支持体と、基体に対して背支持体および座支持体を付勢する反力機構と、この反力機構が座支持体に付与する力を変更する反力調整機構とを備え、反力機構は、座支持体内に常時位置するように基体に揺動自在に支持されるとともに座支持体に対しては摺動自在に支持されたばね支持体と、このばね支持体と座支持体との間に設けられた反力ばねとを有し、反力調整機構は、上下方向の軸の回りで反力ばねの角度を変更することにより、座支持体に付与する力を変更するものである。
したがって、椅子の利用者が座に座って背もたれに寄りかかると、背支持体が後方に回動するとともに座支持体が後方に移動しながら下方に揺動する。このため、反力ばねが圧縮され、座支持体、背支持体を戻そうとする反力が発生する。ばね支持体は座支持体内に常時位置するように基体に対して揺動自在に支持されているので、反力ばねは座支持体内において伸長する。反力調整機構によって反力ばねの角度を上下方向の軸の回りで変更すると、即ち、反力ばねの椅子の幅方向の傾斜角度を変化させると、反力ばねの荷重のうち座支持体の駆動に実際に寄与する分力が変化し、発生する反力の大きさが変化する。背支持体は、基体との連結位置である第1の支軸よりも後方に位置する第2の支軸によって座支持体の後部に連結されている。このため、発生した反力は背支持体に対してより後方の位置に作用する。
また、請求項記載の椅子の反力調整装置は、反力ばねは左右一対あり、反力調整機構は一対の反力ばねの角度を左右対称に変更するものである。したがって、左右一対の反力ばねの長さが同時に調整され、椅子の左右に対して偏りなく反力を付与することができる。
さらに、請求項記載の椅子の反力調整装置は、反力調整機構は、座支持体に回動自在に支持され左右両側でねじの向きを逆にした一本のねじ軸を有し、このねじ軸の左右両側にばね取り付け駒をそれぞれ螺合し、これらばね取り付け駒とばね支持体との間に反力ばねを設けたものである。
したがって、ねじ軸を回転させると、その回転方向によって左右のばね取り付け駒が互いに近づいたり離れたりする。これにより、左右一対の反力ばねの角度を同時に反対方向に変更することができる。
なお、ばね取り付け駒はねじ軸に沿って直線的に移動するので、ねじ軸を回転させて行なう反力調整により、反力ばねは伸縮する。反力を強くするために、反力ばねの前後方向に対する角度を小さくすると、反力ばねは圧縮され、これにより、より強い反力が得られる。
また、請求項記載の椅子の反力調整装置は、基体と、この基体の後側に第1の支軸により上下揺動自在に支持された背支持体と、基体の上側に上下揺動自在に支持されるとともに第1の支軸よりも後方に位置する第2の支軸により後部が背支持体に回動自在に連結された座支持体と、基体に対して背支持体および座支持体を付勢する反力機構と、この反力機構が座支持体に付与する力を変更する反力調整機構とを備え、反力機構は、座支持体内に常時位置するように基体に揺動自在に支持されるとともに座支持体に対しては摺動自在に支持されたばね支持体と、このばね支持体と座支持体との間に設けられた1本の反力ばねとを有し、反力ばねの長さを変更することにより、座支持体に付与する力を変更するものである。
したがって、椅子の利用者が座に座って背もたれに寄りかかると、背支持体が後方に回動するとともに座支持体が後方に移動しながら下方に揺動する。このため、反力ばねが圧縮され、座支持体、背支持体を戻そうとする反力が発生する。ばね支持体は座支持体内に常時位置するように基体に対して揺動自在に支持されているので、反力ばねは座支持体内において伸長する。反力調整機構によって反力ばねの長さを変更すると、発生する反力の大きさが変化する。背支持体は、基体との連結位置である第1の支軸よりも後方に位置する第2の支軸によって座支持体の後部に連結されている。このため、発生した反力は背支持体に対してより後方の位置に作用する。
また、請求項記載の椅子の反力調整装置は、反力調整機構は、椅子の幅方向に配置され且つ座支持体に回動自在に支持された一本のねじ軸と、ねじ軸に螺合されたカム体と、カム体によって椅子の前後方向に移動される従動体を有し、従動体とばね支持体との間に反力ばねを設け、ねじ軸の回転操作によりカム体が椅子の幅方向に移動すると、従動体が椅子の前後方向に移動して反力ばねの長さを変更することにより、座支持体に付与する力を変更するものである。
したがって、ねじ軸を回転操作するとカム体が椅子の幅方向に移動し、反力ばねの反力に抗して従動体を押し出したり、逆に反力ばねのばね力によって従動体が押し戻される。これにより、反力ばねの長さが変更され、発生する反力の大きさが変化する。
さらに、請求項記載の椅子の反力調整装置は、ばね支持体は、前部が基体に揺動自在に支持されると共に、後部が座支持体に対して摺動自在に支持されるものである。利用者が椅子に座るなどして基体に対して座支持体又は座支持体と背支持体が揺動すると、ばね支持体はその後部を座支持体に対して摺動させながら前部を中心に全体として揺動する。即ち、座支持体の動きによってばね支持体の動きが誘導されることになる。座支持体に対して摺動自在に支持される位置をばね支持体の後部にすることで、この位置を揺動中心から離すことができる。
求項記載の椅子の反力調整装置では、基体と、この基体の後側に第1の支軸により上下揺動自在に支持された背支持体と、基体の上側に上下揺動自在に支持されるとともに第1の支軸よりも後方に位置する第2の支軸により後部が背支持体に回動自在に連結された座支持体と、基体に対して背支持体および座支持体を付勢する反力機構と、この反力機構が座支持体に付与する力を変更する反力調整機構とを備え、反力機構は、座支持体内に常時位置するように基体に揺動自在に支持されるとともに座支持体に対しては摺動自在に支持されたばね支持体と、このばね支持体と座支持体との間に設けられた反力ばねとを有し、反力調整機構は、上下方向の軸の回りで反力ばねの角度を変更することにより、座支持体に付与する力を変更するものであるので、反力ばねの角度を変更することにより発生させる反力の大きさを調整することができる。このため、反力調整のための操作力が小さくて済み、使い勝手を向上させることができる。また、椅子の座の大きさは人体によって決まるため、座支持体はもともとある程度大きくしなければならず、また大きくできるものであるが、反力機構が座支持体内に位置する構造であり、反力機構を配置するために大きなスペースを確保することができる。したがって、反力ばねを傾ける範囲や伸縮させる範囲を大きくできるので、反力の調整可能レンジを大幅に大きくすることができる。さらに、座支持体は、座の下側に隣接してあるものなので、たとえ大きくしても外観性を損ないにくい。その一方、外観上目立つ基体はコンパクトにできる。これらのため、デザイン性を向上させることができる。
また、背支持体に対しては第2の支軸を介して反力が与えられることになるが、上述のように座支持体は大きくできるものであることにより、第1の支軸と第2の支軸との間の距離(モーメントの腕L)を大きくすることができる。このため、反力ばねの荷重によってより大きな背支持体を回動させるモーメントを発生させることができ、反力ばねの荷重をロッキングに対する反力としてより効果的に利かせることができる。したがって、反力ばねの荷重自体は小さいもので済む。これにより、反力調整に必要な操作力をさらに軽減できるとともに、反力の調整可能レンジをいっそう大きくすることができる。
また、請求項記載の椅子の反力調整装置では、反力ばねは左右一対あり、反力調整機構は一対の反力ばねの角度を左右対称に変更するので、椅子の左右に対して偏りなく反力を付与することができ、安定したロッキング作動性を得ることができる。
さらに、請求項記載の椅子の反力調整装置では、反力調整機構は、座支持体に回動自在に支持され左右両側でねじの向きを逆にした一本のねじ軸を有し、このねじ軸の左右両側にばね取り付け駒をそれぞれ螺合し、これらばね取り付け駒とばね支持体との間に反力ばねを設けたので、ねじ軸の回転によって左右一対の反力ばねの角度を同時に変更することができ、椅子の左右に対して偏りなく反力を付与することができて安定したロッキング作動性を得ることができる。
また、請求項記載の椅子の反力調整装置は、反力機構が座支持体内に配置する構造となっている。ここで、椅子の座の大きさは人体によって決まるため、座支持体はもともとある程度大きくしなければならず、また大きくできるものである。反力機構を座支持体内に位置する構造にすることで、反力機構を配置するために大きなスペースを確保することができる。したがって、反力ばねを伸縮させる範囲を大きくできるので、反力の調整可能レンジを大幅に大きくすることができる。また、座支持体は、座の下側に隣接してあるものなので、反力ばねの収容スペースを確保しても外観性を損ないにくい。その一方、外観上目立つ基体はコンパクトにできる。これらのため、デザイン性を向上させることができる。さらに、反力ばねの数を最小の数である1本にしているので、反力ばね自体は勿論のこと、反力ばねの長さを調整するための部品やばね受け等の数を減らすことができ、製造コストを低減することができると共に、椅子を小型軽量化することができる。また、反力ばねの収容スペースを小さくすることができるので、椅子を小型軽量化することができると共に、デザインの自由度を向上させることもできる。
また、請求項記載の椅子の反力調整装置では、ねじ軸の回転操作によりカム体をねじ軸の軸方向に移動させ、カム体の動きによって従動体を椅子の前後方向に移動させて反力ばねの長さを変更し、発生する反力の大きさを調整するので、反力調整のための操作力が小さくて済み、使い勝手を向上させることができる。
さらに、請求項記載の椅子の反力調整装置では、座支持体に対して摺動自在に支持される位置をばね支持体の後部にすることで、ばね支持体の動きが座支持体によって誘導される位置(後部)を揺動中心(前部)から離すことができ、ばね支持体の動きを安定させることができる。即ち、反力ばねの揺動を誘導するばね支持体の動きを安定させることができるので、反力ばねの揺動を安定させることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5に、本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示す。椅子の反力調整装置は、基体1と、この基体1の上側に上下揺動自在に支持された座支持体2と、基体1に対して座支持体2を付勢する反力機構3と、この反力機構3が座支持体2に付与する力を変更する反力調整機構4とを備え、反力機構3は、座支持体2内に常時位置するように基体1に揺動自在に支持されるとともに座支持体2に対しては摺動自在に支持されたばね支持体5と、このばね支持体5と座支持体2との間に設けられた反力ばね6とを有し、反力調整機構4は、上下方向の軸Aの回りで反力ばね6の角度を変更することにより、座支持体2に付与する力を変更するものである。本実施形態では、基体1の後側に第1の支軸7により上下揺動自在に支持された背支持体8を備えており、座支持体2の後部は第1の支軸7よりも後方に位置する第2の支軸9により背支持体8に回動自在に連結されている。
基体1は、例えばメインフレームであり、その後部には椅子の脚10の上端を取り付ける円筒部1aが固着されている。基体1の前部の左右の両側壁1b,1bには前後方向に細長い第1の長孔11がそれぞれ設けられている。
座支持体2は、例えば座フレームであり、これを覆うようにして例えば図7に示すように座12が取り付けられている。座支持体2は、例えば左右の支持体2a,2aを連結部2bによって連結する構造を成している。座支持体2の前部は第3の支軸13によって基体1の前部に上下揺動自在に連結されている。第3の支軸13は基体1の第1の長孔11を貫通しており、第3の支軸13が第1の長孔11内を移動する範囲で座支持体2は基体1に対して前後方向に移動することができる。座支持体2は、例えば金属製でも樹脂製でも良い。
背支持体8は、例えばシンクロフレームであり、左右一対設けられている。各背支持体8の下部は、上から見た状態で、座支持体2の左右の支持体2a,2aと基体1との間に配置されている。背支持体8の下端は第1の支軸7によって基体1に上下揺動自在に連結されている。また、背支持体8の途中位置は第2の支軸9によって座支持体2の後部に回動自在に連結されている。第1の支軸7と第2の支軸9は距離Lだけ離れている。左右の背支持体8は斜め上方に伸びており、これらの上部には図示しない背もたれが取り付けられている。
反力機構3のばね支持体5は、例えば2枚の側板5a,5aとこれらの後端に固着されたばね押さえ板5bより構成され、横から見た状態で座支持体2の左右の支持体2a,2aの間、上から見た状態で基体1の内側に配置されている。ばね支持体5の前端は、第4の支軸14によって基体1に上下揺動可能に連結されている。また、側板5a,5aの第4の支軸14が貫通する位置の後方には、ねじ軸15が貫通する第2の長孔16が形成されている。第2の長孔16は椅子の前後方向に細長く、上下方向の幅はねじ軸15の直径とほぼ同じ寸法になっている。このため、ばね支持体5が基体1に対して移動する場合には第2の長孔16の縁に対してねじ軸15の外周面が摺動する。即ち、ねじ軸15を支持する座支持体2に対してばね支持体5が摺動自在となっている。さらに、ばね押さえ板5bの両端には玉軸受型の後側ばね受け17が取り付けられている。なお、第2の長孔16の形状は、座支持体2が移動しても、第3の支軸13の中心軸を通り座支持体2の上面又は下面と平行な平面が後側ばね受け17の球面の中心を常に通る形状になっている。
反力機構3の反力ばね6は、座支持体2に取り付けられた反力調整機構4とばね支持体5との間に、例えば左右一対設けられている。
反力調整機構4は、左右一対の反力ばね6の角度を左右対称に変更するもので、例えば図6に示すように、座支持体2に回動自在に支持され左右両側でねじの向きを逆にした一本のねじ軸15を有している。ねじ軸15の左右両側にはばね取り付け駒18がそれぞれ螺合されており、これらばね取り付け駒18とばね支持体5との間に反力ばね6が設けられている。
ねじ軸15は座支持体2の連結部2bに配置されて、左右の支持体2a,2aに回転自在に支持されている。ねじ軸15の一端は一方の支持体2aの側方に大きく突出し、この突出部分にはグリップ20が取り付けられている。したがって、グリップ20を回すことでねじ軸15を回すことができる。ねじ軸15のねじは左右のばね取り付け駒18が螺合されている部分で逆になっており、ねじ軸15の回転方向を変えることで、左右のばね取り付け駒18を互いに近づけたり(図2)遠ざけたり(図1)することができる。
左右のばね取り付け駒18には玉軸受型の前側ばね受け19が取り付けられている。ばね取り付け駒18の前側ばね受け19とばね支持体5の後側ばね受け17の間に反力ばね6が設けられている。
基体1と座支持体2との間には長さロック機構付きのガススプリング21が設けられている(図4(b)、図5(b)に図示)。本実施形態では、第1の支軸7と座支持体2を基体1に支持する第3の支軸13との間にガススプリング21を設けている。第1の支軸7と第3の支軸13との間にガススプリング21を設けることで、ガススプリング21を基体1内に配置することができる。
ガススプリング21の長さロック機構のロックを解除してガススプリング21の長さ変化が可能な場合には、第1の支軸7と第3の支軸13との間の距離を変えることができるので、基体1に対して座支持体2を前後に移動させることができ、したがって、基体1に対する背支持体8の回動も可能になり、背支持体8の傾斜角度を変えることができる。
一方、ガススプリング21の長さロック機構をロックしてガススプリング21の長さを固定した場合には、基体1に対して背支持体8を前後に移動させることができず、したがって、基体1に対する背支持体8の回動も不可能となり、背支持体8の傾斜角度を変えることができない。即ち、ガススプリング21によってロッキングを固定することができる。ガススプリング21の長さロック機構の操作リンク21aは操作ワイヤ22によって図示しない操作レバーに接続されている。操作レバーは例えば座12の下方に配置されており、操作レバーの操作によって操作リンク21aを動かしてガススプリング21の長さロック機構を操作する。
次に、反力調整装置の動作について説明する。
利用者が椅子に腰かけていない図4に示す状態から、利用者が図示しない座に座わり図示しない背もたれに寄りかかると、座支持体2が第3の支軸13を中心に下方に揺動するとともに背支持体8が第1の支軸7を中心に後方に倒れる(回動)。このとき、背支持体8は第1の支軸7を中心にして後方に倒れるので、座支持体2を下方に揺動させながら後方にも移動させる。即ち、基体1の第1の長孔11内で第3の支軸13が後方に移動し、座支持体2も下方に揺動しながら後方に移動する。このため、図5に示すように、ねじ軸15に取り付けられているばね取り付け駒18も後方に移動し、反力ばね6が圧縮されて反力が発生する。
座支持体2の移動に伴い、ねじ軸15はばね支持体5に設けられた第2の長孔16内を移動する。第2の長孔16の形状は、座支持体2が移動しても、第3の支軸13の中心軸を通り座支持体2の上面又は下面と平行な平面が後側ばね受け17の球面の中心を常に通る形状となっており、しかもねじ軸15は第2の長孔16の縁を摺動するので、ばね支持体5を座支持体2と同様に下方に揺動させ、横から見て、常に反力ばね6やばね支持体5を座支持体2内に位置させておくことができる。即ち、座支持体2の上方や下方に反力機構3が突出するのを防止することができる。また、横から見た座支持体2と反力ばね6との角度を一致させることができるので、座支持体2の移動によって反力ばね6を効率よく伸縮させることができる。即ち、座支持体2とばね支持体5とは回転中心が異なるが、座支持体2の揺動に際して、座支持体2に対するばね支持体5および反力ばね6のぶれを抑えることができる。
そして、ガススプリング21の長さロック機構をロックすると、反力ばね6の反力に抗して背もたれを所望の角度で固定することができる。
一方、着座者が背もたれから離れ、ガススプリング21の長さロック機構のロックを解除すると、反力ばね6およびガススプリング21の反力によって背支持体8及び座支持体2を元の位置に戻して背もたれを元の位置に戻すことができる。
反力調整機構4による反力機構3の反力の大きさ調整は次のようにして行なう。即ち、本実施形態の反力調整装置4は、反力ばね6の後端を中心にしてその前端を椅子の幅方向に移動させることで、上下方向の軸Aの回りで反力ばね6の角度を変更し、反力調整を行なう。
座支持体2は基体1に対して第3の支軸13によって上下揺動自在に支持され、第3の支軸13は基体1に設けられた第1の長孔11を貫通しているので、基体1に対する座支持体2の動きは前後方向および左右方向を回転軸とする回転に拘束される。このため、反力ばね6の荷重のうち基体1に対する座支持体2の動きを駆動するのに実際に寄与するのは、前後方向の分力である。したがって、図1のように反力ばね6の前後方向に対する傾きが大きくなれば、前後方向の分力が小さくなり、座支持体2および背支持体8に作用する反力は小さくなる。一方、図2のように反力ばね6の前後方向に対する傾きが小さくなれば、前後方向の分力が大きくなり、座支持体2および背支持体8に作用する反力は大きくなる。
なお、本実施形態では、左右一対の反力ばね6が左右対称に傾くので、左右の反力ばね6の左右方向の分力は互いに打ち消しあう。このため、作動の安定性を高めることができる。
椅子の利用者がグリップ20を回転させて左右のばね取り付け駒18の間隔を離すと、左右の反力ばね6は後側ばね受け17を中心に椅子の幅方向外側に向けて傾斜する。このため、図1に示すように反力ばね6の傾斜角度が大きくなり、反力ばね6の荷重のうち座支持体2の駆動に実際に寄与する分力(前後方向の分力)が減少し、発生させる反力は弱くなる。また同時に、反力ばね6の長さが長くなり、即ち圧縮されていた量が減り、このことからも発生させる反力が弱くなる。
一方、グリップ20を逆回転させて左右のばね取り付け駒18の間隔を狭めると、左右の反力ばね6は後側ばね受け17を中心に椅子の幅方向内側に向けて傾斜する。このため、図2に示すように反力ばね6の傾斜角度が小さくなり、反力ばね6の荷重のうち座支持体2の駆動に実際に寄与する分力が増加し、発生させる反力は強くなる。また同時に、反力ばね6の長さが短くなり、即ち圧縮される量が増え、このことからも発生させる反力が強くなる。
このように、グリップ20の回転操作だけで反力調整を行うことができるので、使い勝手に優れている。グリップ20の回転操作は、利用者が椅子に座っていない状態で行うことができることは勿論、椅子に座っている状態でも行うことができる。また、図4に示すように背支持体8を倒していない状態でも、図5に示すように背支持体8を倒している状態でも可能である。さらに、ガススプリング21の長さロック機構をロックしている状態でも、そのロックを解除している状態でも可能である。
反力ばね6の荷重のうち座支持体2の駆動に実際に寄与する分力の調整(以下、分力調整という)及び反力ばね6の長さ調整は反力ばね6の角度を変えることで行なうので、反力ばね6にその軸線方向の力を作用させて長さ調整を行なう場合に比べて、小さな操作力で調整できる。このため、使い勝手に優れている。また、角度の変化による場合には、反力ばね6の分力調整及び反力ばね6の長さの微調整も容易である。この点からも使い勝手に優れている。さらに、ねじ軸15の回転によってばね取り付け駒18をスライドさせて反力ばね6の角度を変えるので、この点からも反力ばね6の分力調整及び反力ばね6の長さの微調整が容易になる。
ばね支持体5は座支持体2内に常時位置するように基体1に対して揺動自在に支持されているので、反力ばね6は座支持体2内において伸長する。椅子の座の大きさは人体によって決まるため、座支持体2はもともとある程度大きくしなければならず、また大きくできるものである。このような性質の座支持体2内に反力機構3を常時位置させているので、反力機構3を配置するために座支持体2内に大きなスペースを確保することができる。したがって、反力ばね6を傾ける範囲や伸縮させる範囲を大きくできるので、反力の調整可能レンジを大幅に大きくすることができる。また、反力ばね6を左右に傾けて配置しているため、前後方向に真っ直ぐ配置した場合に比べて、反力ばね6を配置するスペースの前後方向の広さが同じでも初期状態の長さが長い反力ばね6を使用することができ、反力ばね6の伸縮量を大きくすることができる。この点からも反力の調整可能レンジを大きくすることができる。
さらに、座支持体2は、座12の下側に隣接してあるものなので、たとえ大きくしても外観性を損ないにくい。その一方、外観上目立つ基体1には反力機構3や反力調整機構4を設ける必要がなく、コンパクトにすることができる。これらのため、デザイン性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、ガススプリング21を基体1内に配置しているので、ガススプリング21が外観上目立たず、この点からもデザイン性を向上させることができる。
本実施形態では、背支持体8は、基体1との連結位置である第1の支軸7よりも後方に位置する第2の支軸9によって座支持体2の後部に連結されている。このため、反力ばね6の反力を背支持体8に対してより後方の位置に作用させることができる。即ち、背支持体8に対しては第2の支軸9を介して反力が与えられることになるが、上述のように座支持体2は大きくできるものであることにより、第1の支軸7と第2の支軸9との間の距離(モーメントの腕L)を大きくすることができるため、反力ばね6の荷重によってより大きなモーメントを発生させることができ、反力ばね6の荷重をロッキングに対する反力としてより効果的に利かせることができる。このため、反力ばね6の荷重自体は小さいもので済む。これにより、反力調整に必要な操作力をさらに軽減できるとともに、反力の調整可能範囲を一層大きくすることができる。
また、反力ばね6を左右一対設けるとともに、これらの角度を左右対称に変更するようにしているので、左右一対の反力ばね6の伸縮を揃えることができ、椅子の左右に対してで偏りなく反力を付与することができる。このため、安定したロッキング作動性を得ることができる。
また、ばね支持体5を座支持体2内に常時位置させることで、反力調整機構4のグリップ20を座支持体2に設けることができる。ここで、グリップ20を座支持体2以外の部材、例えば基体1に設けた場合には、座支持体2の動きに連動してグリップ20を動かすことができない。このため、着座者が背もたれを倒すことで座支持体2が後方に移動すると、座支持体2とグリップ20との位置関係が変化してしまい操作性を悪化させる。また、座支持体2の移動によって座支持体2を覆う座12とグリップ20が取り付けられるねじ軸15との位置関係も変化するので、座12とねじ軸15との干渉をさけるために大きな切り欠きを設ける必要がある。
これに対し、本発明では、グリップ20を座支持体2に設けることができるので、着座者が背もたれを倒しても、座支持体2と一緒にグリップ20を移動させることができ、これらの位置関係を維持することができる。このため、操作性に優れ、使い勝手が良い。また、座12とねじ軸15との位置関係も維持できるので、図7に示すように、座12に形成するねじ軸15との干渉を避ける切り欠き12aを小さくすることができ、外観性の悪化を抑えることができる。
また、ばね支持体5の前端を第4の支軸14によって基体1に上下揺動可能に連結するとともに、座支持体2の移動時には第2の長孔16の縁にねじ軸15を摺動させることでばね支持体5の動きを一定の動きに限定している。また、ばね支持体5のがたつきを防止することができる。これらのため、反力機構3が常に同じように反力を発生させることになり、安定した動作を得ることができる。
また、第2の長孔16に通したねじ軸15は、反力ばね6の角度変更のためのものであるが、そのねじ軸15をばね支持体5の第2の長孔16に通すことにより、ばね支持体5の動きの制御と、座支持体2の左右全幅に亘る長いものとならざるを得ないねじ軸15の支持とを兼用でき、部品点数を減らすことができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の説明では、左右一対の反力ばね6を備えていたが、反力ばね6の数は2つに限るものでなく、1つ又は3つ以上でも良い。
また、上述の説明では、ガススプリング21を備えていたが、ガススプリング21を省略しても良い。
また、上述の説明では、ねじ軸15によって反力ばね6の前端を直線的に移動させることで反力ばね6の角度を変更するようにしていたが、直線的に移動させる代わりに曲線的に移動させるようにしても良い。例えば、反力ばね6の後端を中心とする円弧に沿って移動させても良い。
また、上述の説明では、後端を中心に前端を移動させることで反力ばね6の角度を変更するようにしていたが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば前端を中心に後端を移動させることで反力ばね6の角度を変更するようにしても良く、さらに、反力ばね6の軸線方向の途中の位置を中心に前後両端を移動させることで反力ばね6の角度を変更するようにしても良い。
即ち、椅子の幅方向に反力ばね6の角度を変更できれば良い。
また、上述の説明では、座支持体2と背支持体8とを別々に設け、これらを連動させてロッキングさせる所謂シンクロロッキングタイプの椅子を例にしていたが、シンクロロッキングタイプ以外の椅子でも良い。例えば、背座が一体にロッキングするタイプの椅子でも良い。即ち、基体と、この基体の上側に上下揺動自在に支持された座支持体と、基体に対して座支持体を付勢する反力機構と、この反力機構が座支持体に付与する力を変更する反力調整機構とを備え、反力機構は、座支持体内に常時位置するように基体に揺動自在に支持されるとともに座支持体に対しては摺動自在に支持されたばね支持体と、このばね支持体と座支持体との間に設けられた反力ばねとを有し、反力調整機構は、上下方向の軸の回りで反力ばねの角度を変更することにより、座支持体に付与する力を変更するものであっても良い。
また、上述の説明では、反力調整機構4は、上下方向の軸Aの回りで反力ばね6の角度を変更することにより、座支持体2に付与する力を変更するようにしていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、反力ばね6を1本にし、カム機構によって椅子の幅方向の変位を前後方向の変位に変換することで反力ばねの長さを変更し、座支持体2に付与する力を変更するようにしても良い。
かかる構成の反力調整機構4を図8及び図9に示す。この反力調整機構4は、椅子の幅方向に配置され且つ座支持体2に回動自在に支持された一本のねじ軸15と、ねじ軸15に螺合されたカム体23と、カム体23によって椅子の前後方向に移動される従動体24を有し、従動体24とばね支持体5との間に反力ばね6を設け、ねじ軸15の回転操作によりカム体23が椅子の幅方向に移動すると、従動体24が椅子の前後方向に移動して反力ばね6の長さを変更することにより、座支持体2に付与する力を変更するものである。
ねじ軸15は、例えば軸部15aに円筒状のねじ部15bを相対回転不能に嵌合したもので、ねじ部15bにはカム体23がねじ込まれている。カム体23の後側面は例えば椅子の幅方向一側が他側よりも突出する傾斜面となっており、カム面23aを構成している。また、従動体24の前面は例えば椅子の幅方向一側よりも他側が突出する傾斜面となっており、摺動面24aを構成している。
ねじ部15b、カム体23、従動体24は座支持体2の連結部2bの下方に設けられたカム室25内に収容されている。カム室25の側壁25a,25aにはねじ軸15の軸部15aよりも大径で、ねじ部15bよりも小径の孔26が設けられている。軸部15aは左右の孔26を貫通している。左右の側壁25a,25aの間隔は、ねじ部15bの長さとほぼ等しい。
従動体24の後部には前側ばね受け19が形成されている。前側ばね受け19の受け部19aは、従動体24よりも大径になっている。カム室25の後壁25bには従動体24よりも大径で、前側ばね受け19の受け部19aよりも小径の孔27が設けられており、従動体24は孔27からカム室25内に挿入されている。受け部19aは孔27を通り抜けることができないので、後壁25bに度当たりすることで反力ばね6によって従動体24が必要以上に押し戻されるのを防止するストッパとして機能する。また、従動体24にはストッパ24bが設けられている。ストッパ24bはカム体23によって従動体24が最も後の位置に押し出されると後壁25bに度当たりし、従動体24が必要以上に押し出されるのを防止する。
ばね支持体5には後側ばね受け17が取り付けられており、反力ばね6は前側ばね受け19と後側ばね受け17の間に設けられている。反力ばね6は、座支持体2及びばね支持体5の幅方向中央に椅子の前後方向に沿って配置されている。したがって、発生する反力が左又は右方向に偏ることがなくバランスし、スムーズに反力を伝えることができて、椅子の使い心地を向上させることができる。
本実施形態の反力ばね6として、図1の反力調整装置に使用されている反力ばね6の二本分の反力を発生させる値のばね定数のコイルスプリングが使用されている。ただし、ばね定数はこの値に限るものではなく、他の値のばね定数のコイルスプリングも使用可能である。なお、反力ばね6が発生させる反力(ばね反力)のロッキング反力への作用は、第2の支軸9の位置を調整することで調節可能である。例えば、第2の支軸9の位置を背支持体8の第1の支持軸7に近づけることで、背支持体8の回転モーメント(ロッキング反力)の腕が短くなるので、ばね反力のロッキング反力への作用を小さくすることができる。逆に、第2の支軸9の位置を背支持体8の第1の支持軸7から遠ざけることで、背支持体8の回転モーメント(ロッキング反力)の腕が長くなるので、反力ばね6反力のロッキング反力への作用を大きくすることができる。また、ばね反力のロッキング反力への作用は、図14の角度θ(横から見て、第3の支軸13の中心と第2の支軸9の中心とを結ぶ線と、第1の支軸7と第2の支軸9の中心とを結ぶ線とが交わる角度)を調整することでも調節可能である。例えば、角度θを大きくすることでロッキング反力を大きくすることができる。逆に、角度θを小さくすることでロッキング反力を小さくすることができる。例えば反力ばね6の調整レンジ(確保できる反力ばね6の伸縮量)等の都合により、低いばね定数の反力ばね、逆に高いばね定数の反力ばねを使用する場合に、第2の支軸9の位置や図14の角度θを変えてロッキング反力を調節することができる。
椅子の利用者がグリップ20を回転させてカム体23を図8中実線位置に移動させると、ストッパ(受け部19a)が後壁25bに度当たりするまで反力ばね6によって従動体24が押し戻され、反力ばね6の長さが長くなる。即ち、反力ばね6の圧縮量が減り、発生させる反力が弱くなる。
一方、グリップ20を逆回転させてカム体23を反対側に移動させると(図8中2点鎖線位置)、カム体23のカム面23aと従動体24の摺動面24aが摺動し、従動体24が後方に押し出される。このため、反力ばね6の長さが短くなり、即ち圧縮される量が増え、発生させる反力が強くなる。
このように、図8の反力調整機構4でも、図1〜図7の反力調整機構4と同様に、グリップ20の回転操作だけで反力調整を行うことができる。一方、図8の反力調整機構4では、反力ばね6の数を1本にしているので、反力ばね6自体は勿論のこと、反力ばね6の長さを調整するための部品やばね受け17,19等の数を減らすことができ、製造コストを低減することができると共に、椅子を小型軽量化することができる。また、反力ばね6の収容スペースを小さくすることができるので、椅子を小型軽量化することができると共に、デザインの自由度を向上させることができる。また、図8の反力調整機構4でも、反力ばね6を座支持体2内に配置しているので、初期状態の反力ばね6の長さを長くすることができ、伸縮量を大きくすることができて反力調整レンジを大きくすることができる。
また、上述の説明では、第1の長孔11を前後方向に細長い形状としていたが、例えば図10に示すように、ガススプリング21の伸縮方向に合わせて又は近くなるように傾斜させても良い。このようにすることで、基体1に対して座支持体2が変位する場合の第3の支軸13の移動方向をガススプリング21の伸縮方向に一致させる又は近づけることができるので、ガススプリング21に与える負荷を軽減することができる。実際には傾斜角度はガススプリング21、基体1、座支持体2、反力ばね6等の他の部材との関係で適宜決定されるものであるが、第1の長孔11の後側を下げる方向に、水平に対して例えば15度〜30度程度傾させることが考えられる。図10では、第1の長孔11を水平に対して例えば25度傾斜させている。
また、上述の説明では、図1(a)、図2(a)、図4(b)、図5(b)等からも明らかなように、第2の長孔16をばね支持体5の前部近傍に設けることで、ばね支持体5の前部近傍を座支持体2に対して摺動自在に支持するようにしていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、後部を座支持体2に対して摺動自在に支持するようにしても良い。即ち、ばね支持体5は、前部が基体1に揺動自在に支持されると共に、後部が座支持体2に対して摺動自在に支持されるものでも良い。即ち、この場合の一例を、例えば図11に示す。第2の長孔16は例えば座支持体2の左右の支持体2a,2aに設けられている。第2の長孔16はばね支持体5の後部に対向する位置に設けられており、ばね支持体5の後部を支持する第5の支軸28を貫通させている。第2の長孔16は椅子の前後方向に細長く、上下方向の幅は第5の支軸28の直径とほぼ同じ寸法になっている。このため、ばね支持体5が基体1に対して移動する場合には第2の長孔16の縁に対して第5の支軸28の外周面が摺動する。即ち、第5の支軸28を支持する座支持体2に対してばね支持体5が摺動自在となっている。ばね支持体5は、ねじ軸15の下方を通過することで当該ねじ軸15との干渉を回避している。
ばね支持体5は、座支持体2が変位した場合に、第5の支軸28が第2の長孔16内で移動することで、第4の支軸14を中心に揺動するものであり、第2の長孔16がばね支持体5の動きを誘導することになる。そして、反力ばね6の揺動はばね支持体5によって誘導される。図11の例のように、ばね支持体5の後部を座支持体2に対して摺動自在に支持することで、ばね支持体5の動きを誘導する部位(後部)を揺動中心位置(前部)から十分離すことができる。そのため、ばね支持体5のがた付きが抑制されて揺動がより一層安定し、反力ばね6の揺動をより一層安定させることができる。
図12〜図14に、反力ばね6を1本にし、第1の長孔11を傾斜させ、ばね支持体5の後部を座支持体2に対して揺動自在に支持した実施形態を示す。なお、上述の部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。この反力調整装置では、反力ばね6が1本であるため、図1の反力調整装置のように基体1の前部の両側壁1b,1bを幅方向に突出させる必要がない。このため、図1の反力調整装置に比べて幅を捕捉することができる。また、座支持体2の連結部2bには、カム室25へと通じる窓29が設けられており、窓29を介してねじ部15bやカム体23をカム室25へと入れている。ただし、窓29を設ける位置は連結部2bに限るものではなく、カム室25の周囲の他の壁に設けても良い。さらに、ガススプリング21は図1のガススプリング21とは上下逆に配置されている。
本実施形態では、第1の長孔11と第2の長孔16の形状を同一にしている。そのため、同一のブッシュ30を使用することができ、部品の共通化により製造コストを低減することができる。
本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示し、(a)は反力ばねの傾斜角度を大きくした状態の斜視図、(b)は反力ばねの傾斜角度を大きくした状態の平面図である。 本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示し、(a)は反力ばねの傾斜角度を小さくした状態の斜視図、(b)は反力ばねの傾斜角度を小さくした状態の平面図である。 本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示し、斜め前方からみた斜視図である。 本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示し、(a)は背支持体を倒す前の状態の平面図、(b)は背支持体を倒す前の状態の側面図である。 本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示し、(a)は背支持体を倒した状態の平面図、(b)は背支持体を倒した状態の側面図である。 本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示し、そのねじ軸の平面図である。 本発明の椅子の反力調整装置の実施形態の一例を示し、そのねじ軸と座との関係を示す側面図である。 反力調整機構の他の実施形態を示し、その平面図である。 反力調整機構の他の実施形態を示し、その断面図である。 第1の長孔の他の実施形態を示す側面図である。 第2の長孔の位置を変更した例を示し、座支持体とばね支持体の断面図である。 本発明の椅子の反力調整装置の他の実施形態を示し、斜め後方からみた斜視図である。 同反力調整装置の平面図である。 同反力調整装置の断面図である。 従来の椅子の反力調整装置の平面図である。
符号の説明
1 基体
2 座支持体
3 反力機構
4 反力調整機構
5 ばね支持体
6 反力ばね
7 第1の支軸
8 背支持体
9 第2の支軸
15 ねじ軸
18 ばね取り付け駒
A 上下方向の軸

Claims (6)

  1. 基体と、この基体の後側に第1の支軸により上下揺動自在に支持された背支持体と、前記基体の上側に上下揺動自在に支持されるとともに前記第1の支軸よりも後方に位置する第2の支軸により後部が前記背支持体に回動自在に連結された座支持体と、前記基体に対して前記背支持体および前記座支持体を付勢する反力機構と、この反力機構が前記座支持体に付与する力を変更する反力調整機構とを備え、前記反力機構は、前記座支持体内に常時位置するように前記基体に揺動自在に支持されるとともに前記座支持体に対しては摺動自在に支持されたばね支持体と、このばね支持体と前記座支持体との間に設けられた反力ばねとを有し、前記反力調整機構は、上下方向の軸の回りで前記反力ばねの角度を変更することにより、前記座支持体に付与する力を変更することを特徴とする椅子の反力調整装置。
  2. 前記反力ばねは、左右一対あり、前記反力調整機構は、前記一対の反力ばねの角度を左右対称に変更することを特徴とする請求項1記載の椅子の反力調整装置。
  3. 前記反力調整機構は、前記座支持体に回動自在に支持され左右両側でねじの向きを逆にした一本のねじ軸を有し、このねじ軸の左右両側にばね取り付け駒をそれぞれ螺合し、これらばね取り付け駒と前記ばね支持体との間に反力ばねを設けたことを特徴とする請求項2記載の椅子の反力調整装置。
  4. 基体と、この基体の後側に第1の支軸により上下揺動自在に支持された背支持体と、前記基体の上側に上下揺動自在に支持されるとともに前記第1の支軸よりも後方に位置する第2の支軸により後部が前記背支持体に回動自在に連結された座支持体と、前記基体に対して前記背支持体および前記座支持体を付勢する反力機構と、この反力機構が前記座支持体に付与する力を変更する反力調整機構とを備え、前記反力機構は、前記座支持体内に常時位置するように前記基体に揺動自在に支持されるとともに前記座支持体に対しては摺動自在に支持されたばね支持体と、このばね支持体と前記座支持体との間に設けられた1本の反力ばねとを有し、前記反力ばねの長さを変更することにより、前記座支持体に付与する力を変更することを特徴とする椅子の反力調整装置。
  5. 前記反力調整機構は、椅子の幅方向に配置され且つ前記座支持体に回動自在に支持された一本のねじ軸と、前記ねじ軸に螺合されたカム体と、前記カム体によって椅子の前後方向に移動される従動体を有し、前記従動体と前記ばね支持体との間に前記反力ばねを設け、前記ねじ軸の回転操作により前記カム体が椅子の幅方向に移動すると、前記従動体が椅子の前後方向に移動して前記反力ばねの長さを変更することにより、前記座支持体に付与する力を変更することを特徴とする請求項4記載の椅子の反力調整装置。
  6. 前記ばね支持体は、前部が前記基体に揺動自在に支持されると共に、後部が前記座支持体に対して摺動自在に支持されていることを特徴とする請求項1、4、5のいずれか一つに記載の椅子の反力調整装置。
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