JP5281458B2 - タンパーエビデント性を有するヒンジキャップ - Google Patents

タンパーエビデント性を有するヒンジキャップ Download PDF

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Description

本発明は、上蓋にタンパーエビデント性を持たせたヒンジキャップに関する。
容器口部に装着されるキャップ本体に上蓋がヒンジ連結されたヒンジキャップは、例えば各種調味料が充填された容器のキャップとして、種々の用途に使用されている。また、各種容器のキャップには、一般に、いたずら防止や容器内容物の品質保証などのために、開封履歴機能、即ち、タンパーエビデント性(TE性)が要求される。一般のユーザーにとって、キャップが開封されていないという事実を認識できれば、容器内に異物を混入するなどのいたずらによる被害を回避することができるばかりか、容器内容物に関して、一定の品質が保証されるからである。
上記のようなヒンジキャップについて、例えば上蓋を開封したという事実を、上蓋が閉じられている状態から容易に認識し得るようなTE性を持たせたものも種々提案されている。
例えば、特許文献1及び2には、上蓋が閉じられた状態において、開封用鍔の外周面を覆うような帯状カバーを設けたものであり、この帯状カバーは、破断可能な弱化線乃至スコアを介してキャップ本体の筒状側壁外面に連結されている。即ち、帯状カバーをキャップ本体の筒状側壁外面から引き剥がさない限り、閉じられた上蓋を開封することができず、開封用鍔の外周面が帯状部材によって覆われているため、この鍔を指等で引っ張り上げることができず、帯状部材の引き剥がしにより、上蓋を開放したという事実を認識できるようになっている。
また、特許文献3にも、上記と同様に開封用鍔を覆う様な帯状カバーがキャップ本体に設けられているヒンジキャップが開示されており、このヒンジキャップでは、上蓋の開封用鍔の上方部分に上蓋の開封を明示する表示部が設けられている。即ち、帯状バンドは、開封用鍔と同時に、この表示部を覆うように設けられており、帯状バンドを切り離して開封用鍔を開封したとき、該表示部を外部から観察することができ、これにより、上蓋が開放された事実を容易に認識できるようになっている。
特開2004−175436 特開2005−212813 特開2006−151489
しかしながら、特許文献1,2で提案されているヒンジキャップにおいても、そのTE性は未だ満足し得るものではない。即ち、これらのヒンジキャップでは、帯状カバーが切り離されている状態から、一般の使用者が、上蓋が開放されたという事実を認識し得るような構造となっている。しかるに、帯状カバーが切り離されている状態のヒンジキャップであっても、その外観が通常に使用されるヒンジキャップと同様の形態を有しているため、一般の使用者は、この状態のヒンジキャップが、上蓋が開放されたものであると判断することが困難となっており、この点においての改善が求められている。
一方、特許文献3のヒンジキャップでは、帯状カバーが切り離された状態において、上蓋の開封用鍔の上部に設けられている開封表示部を外部から認識することができるため、上記のような問題は解決されており、一般の使用者は、表示カバーが切り離されているキャップを見て、直ちに上蓋が開封されたものであると認識することができる。しかしながら、この場合においては、キャップ本体に設けられている帯状カバーによって、上蓋の開封用鍔と同時に、その上方に設けられている開封表示部も覆われるようにしなければならない。このため、帯状カバーが必要以上に大きくなってしまうと同時に、キャップや容器の生産ラインにおいて、上蓋を閉じたときに、開封用鍔の先端部が帯状カバーの下方にまで押し込まれることとなるため、このときに帯状カバーとキャップ本体の筒状側壁との連結部分に大きな負荷がかかってしまうこととなる。即ち、この連結部分は、上蓋の開栓のために、帯状カバーを切り離すために容易に破断可能となっているため、上記のように上蓋の閉栓時に大きな負荷がかかると、この段階で該連結部が破断してしまい、不良製品となって販売できなくなってしまう。
従って、本発明の目的は、上蓋がヒンジ連結されているキャップ本体には、上蓋に設けられている開封用鍔を覆う帯状カバーが設けられ、この帯状カバーを切り離すことによって上蓋の開封が行われるヒンジキャップにおいて、帯状カバーの切り離しにより、上蓋が開封されたものであるという事実を容易に認識することができ、しかも、生産ラインで上蓋を閉じたときにも、帯状カバーとキャップ本体との連結部分の破断を有効に防止することが可能なヒンジキャップを提供することにある。
本発明の一局面によれば、頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体;及び、
天板部と、天板部周縁から降下したスカート部とを有し、該スカート部の下端部が前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分にヒンジ連結部により連結され、前記キャップ本体に対して開閉可能となっている上蓋;
らなり、前記上蓋を閉じたとき、キャップ本体の頂板部上面の外周縁部と上蓋のスカート部の下端面とが対面するように構成されていると共に、前記スカート部のヒンジ連結部とは反対側の部分には開封用鍔が設けられており、前記キャップ本体の頂板部上面には、上蓋を閉じたときに上蓋のスカート部内面部分と係合し得る周状突起を有しているヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体の筒状側壁には、閉じられた上蓋の開封用鍔の先端外周部分と、該開封用鍔が位置している部分の該筒状側壁の外面とを覆う帯状カバーが、破断可能な弱化線乃至スコアを介して連結されており、
前記筒状側壁は、前記帯状カバーが位置している部分を除き、上端から下方に向かって延びているスリットにより、外側壁と内側壁とに分割され、該外側壁と内側壁とは下端部分で互いに連結された構造を有しており、
無端状に形成されている開封明示部材が、前記外側壁と内側壁との間に挿入されるように嵌め込まれて固定されており、
該帯状カバーを該筒状側壁から切り離したときに、該開封明示部材が外部に露出する
ことを特徴とするヒンジキャップが提供される。
本発明の他の局面によれば、頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体;及び、
天板部と、天板部周縁から降下したスカート部とを有し、該スカート部の下端部が前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分にヒンジ連結部により連結され、前記キャップ本体に対して開閉可能となっている上蓋;
からなり、前記上蓋を閉じたとき、キャップ本体の頂板部上面の外周縁部と上蓋のスカート部の下端面とが対面するように構成されていると共に、前記スカート部のヒンジ連結部とは反対側の部分には開封用鍔が設けられており、前記キャップ本体の頂板部上面には、上蓋を閉じたときに上蓋のスカート部内面部分と係合し得る周状突起を有しているヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体の筒状側壁には、閉じられた上蓋の開封用鍔の先端外周部分と、該開封用鍔が位置している部分の該筒状側壁の外面とを覆う帯状カバーが、破断可能な弱化線乃至スコアを介して連結されており、
前記筒状側壁は、前記帯状カバーが位置している部分を除き、上端から下方に向かって延びているスリットにより、外側壁と内側壁とに分割され、該外側壁と内側壁とは下端部分で互いに連結された構造を有しており、
有端状に形成されている開封明示部材が、その周方向両端部分が前記外側壁と内側壁とに挟まれて固定されており、
該帯状カバーを該筒状側壁から切り離したときに、該開封明示部材が外部に露出する、
ことを特徴とするヒンジキャップが提供される。
本発明のヒンジキャップにおいては、上蓋を閉じた状態において、上蓋の開封用鍔の先端外周部分を覆う帯状カバーがキャップ本体の筒状側壁に設けられているため、この帯状カバーを切り離さなければ開封用鍔を持っての押し上げによる上蓋の開封を行なうことができない。
さらに、重要なことは、本発明では、帯状カバーを切り離したときに露出するキャップ本体の筒状側壁の外面に、開封明示部材が設けられている。即ち、本発明では、帯状カバー部材を切り離したときに、この開封明示部材を外部から認識することができるため、この開封明示部材の外面に、開封の事実を示す表示をすることにより、一般の使用者は、確実に上蓋が開封された事実を認識することができる。
また、上記のように、開封明示部材は、キャップ本体の筒状側壁の少なくとも帯状カバーが形成されている部分に設けられているものであるため、帯状カバーは、開封用鍔の先端外周部分を覆っていれば、開封用鍔の上部まで延びている必要はなく、従って、帯状カバーのハイトを必要以上に高くする必要はない。このため、生産ラインで上蓋を閉じたときに、開封用鍔を帯状カバーの下方部分にまで押し込む必要はなく、この結果、上蓋と閉じたときに、開封用カバーとキャップ本体の筒状側壁外面との破断可能な連結部分(弱化線乃至スコア)に大きな負荷が加わることが有効に防止され、上蓋を閉じるときの開封用カバーの該連結部分の破断を有効に防止することが可能となる。
本発明のヒンジキャップを、開封明示部材が取り付けられる前の状態で且つ上蓋が開封された状態での側面断面を示す図である。 図1の状態のヒンジキャップの上面図である。 図1の状態のヒンジキャップの底面図である。 図1の状態にあるヒンジキャップに取り付けられる開封明示部材の斜視図である。 図4の開封明示部材が取り付けられた状態にある本発明のヒンジキャップの上蓋が開封された状態での側面断面を容器口部と共に示す図である。 図5のヒンジキャップの上面図である。 上蓋が閉じられている状態において、帯状カバーが設けられている部分における図4のヒンジキャップの側面を容器口部と共に示す図である。 図7のヒンジキャップから帯状カバーが切り離されたときの側面を容器口部と共に示す図である。
先ず、説明の便宜上、本発明のヒンジキャップにおいて、開封明示部材が設けられていない形態について説明する。
この形態を示す図1乃至図3を参照して、このヒンジキャップは、キャップ本体1と上蓋2とから成り、キャップ本体1は、大まかに言って、頂板部5と、頂板部5の周縁部から垂下している筒状側壁6とから構成されている。
筒状側壁6の下端の内面には、係止部7が形成されていると共に、頂板部5の内面には、筒状側壁6とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング9が形成されている。即ち、このインナーリング9と筒状側壁6との間の空間に容器口部(図示せず)が嵌め込まれることにより、キャップ本体1は、容器口部に装着され、上記の係止部7により容器口部はしっかりと固定される。
また、頂板部5には、注出用開口を形成するためのスコア10が形成されており、頂板部5の上面側には、スコア破断用のプルリング12が支柱11を介して設けられている。即ち、このプルリング12を引っ張ることにより、スコア10が破断し、内容物を注ぎ出すための開口が頂板部5に形成されるようになっている。
さらに、頂板部5の上面側には、スコア10を取り囲むようにして、注出液案内用の筒状突起14が形成されており、注出用開口を介して注ぎ出された内容液は、この筒状突起14によって案内される。この筒状突起14の上端は、ラッパ状に広がって液の排出をスムーズに行い得るようになっており、また、図1に示されているように、後述するヒンジ連結部25側において、筒状突起14の背が低く形成され、上蓋2を閉じるときに上蓋2の天板部内面に形成されているシール用周状突起(後述する)の旋回を妨害しないように構成されている。また、筒状突起14の外側には、上蓋2を保持するための周状突起16が形成されている。
また、キャップ本体1の筒状側壁6の一部は、上端から下方に延びている弧状スリット20により、内側壁6aと外側壁6bとに分断されており、内側壁6aと外側壁6bとが下端で連なった二重壁構造が形成されている。このような二重壁構造は、容器内容液注出後のキャップ本体1を容器口部から容易に取り外せるように形成されているものである。
尚、図1及び図2から理解されるように、ヒンジ連結部25とは反対側の部分では、弧状スリット20は形成されておらず、二重壁構造とはなっていない。この部分での筒状側壁6は、スリット20が形成されている部分に比して薄肉となっており、丁度、外側壁6bが切り欠かれた形状となっており、その外面は滑らかな凹面21となっている。
また、上記のスリット20により形成された外側壁6bの上端部分には、上蓋2を閉じたときのキャップ本体1と上蓋2との境界部分を覆うカバー22が設けられている(図2及び後述する図7、図8参照)。このカバー22は、上蓋2とキャップ本体1との境界部分にドライバーなどの工具を差し込んで上蓋2を開封するような不正使用を防止するための部材である。
上蓋2は、キャップ本体1の筒状側壁6(特にスリット20によって形成されている外側壁6b)の上端部分にヒンジ連結されている。このヒンジ連結部は25で示され、図2から理解されるように、中央の幅広のバンド部25aと、その両側の小幅のバンド部25b、25bから形成されている。
さらに、上記ヒンジ連結部25の近傍には、外側壁6bに、その上端から下端乃至その近傍まで延びている軸方向スコア30,30が形成され(図2参照)、また、図示されていないが、内側壁6aにも、軸方向スコア30,30に対応するように、下端から上方に延びている内側スコアが形成されている。即ち、上蓋2を開栓した状態で下方に引き降ろすことにより、上記スコア30,30が引き裂かれ、外側壁6bが破断し、次に上方に引き上げることにより、内側壁6aのスコアが破断するため、キャップ本体1を、格別の工具を用いることなく、容器口部から取り外すことが可能となる。
上記のようにキャップ本体1にヒンジ連結されている上蓋2は、天板部32と、天板部32の周縁から延びているスカート部34とから形成されている。
天板部32の内面には、シール用の周状突起36が形成されている。即ち、上蓋2を旋回して閉じたとき、シール用の周状突起36が注出液案内用の筒状突起14の内面に密着し、この密着により、スコア10を破断しての注出用開口形成後のシール性が確保される。
また、上蓋2のスカート部34の内面下方部分には、凹部39が形成されており、前述した周状突起16の上端の突部16aが、この凹部39と係合することにより、閉じられた上蓋2が安定に保持されるようになっている。
さらに、上蓋2のスカート部34の外面には、前述したヒンジ連結部25とは反対側部分に、開封用鍔40が設けられている。この開封用鍔40の下面には、滑り止め用の偏平状突部42が形成されている。この開封用鍔40を指で引っ掛けて上蓋2を上方に持ち上げることにより上蓋2の開封を容易に行うことができる。
上記の開封用鍔40の上部外面には、突起43が形成されている。この突起43は、このヒンジキャップが装着された容器をダンボールなどに収容する際に使用されるケーサーグリッパーにより押されて、帯状カバーが変形したり、筒状側壁6との連結が破断されることを防止している。
また、先に述べたように、キャップ本体1の筒状側壁6の外面において、スリット20が形成されていないヒンジ連結部25とは反対側の領域は、滑らかな凹面21が形成されているが、この部分は、上蓋2を閉じたときに上記の開封用鍔40が位置する部分に対応する。従って、このような凹面21の形成により、開封用鍔40の指での引っ掛けを容易に行うことができるようになっている。
本発明のヒンジキャップにおいては、上記の凹面21を取り囲むようにして帯状カバー47が設けられており、弱化線乃至スコア48によって、この帯状カバー47の下端部が筒状側壁6の凹面21の下部に連結され且つ帯状カバー47の両側端部が筒状側壁6の外側壁6bに接続されている。
上記の帯状カバー47は、図1から明らかなように、その上方部分の内面に係止突起50が設けられており、この係止突起50が、閉じられた上蓋2の開封用鍔40の先端外周縁部の上面と係合するようになっている。即ち、閉じられた上蓋2の開封用鍔40は、この帯状カバー47の係止突起50の下側に入り込み、従って、開封用鍔40の先端外周部及びその下面が帯状カバー47によって完全に外部と遮断されており、この帯状カバー47を、上記弱化線乃至スコア48を破断して筒状側壁6から引き剥がした後でなければ、上蓋2の開封を行うことができないようになっており、このような帯状カバー47によって、上蓋2にタンパーエビデント性が付与された構造となっている。
また、この帯状カバー47の上端には、突片51が設けられており、この突片51を指で摘んで引き降ろすことにより、弱化線乃至スコア48の破断を容易に行い、帯状カバー47の引き剥がしが容易に行われるようになっている。また、帯状カバー47の下端部分にも小突片53が設けられており、この小突片53を下側から引き上げることによっても弱化線乃至スコア48の破断を容易に行い、帯状カバー47の引き剥がしが容易に行われるようになっている。
上述したヒンジキャップにおいて、本発明では、図4に示す構造の開封明示部材60が設けられている。この開封明示部材60は、無端状(即ち、リング形状)に形成されており、その表面(外面)には、上蓋が開封された事実を示す表示が印刷されている。図4の例では、開封済の文字が一定間隔で印刷されている。
この開封明示部材60が取り付けられた形態における本発明のヒンジキャップを示す図5及び図6を参照して、この開封明示部材60は、上蓋2が開放された状態でスリット20を通して上方からキャップ本体1に嵌め込まれ、筒状側壁6の外面を覆うように設けられており、スリット20により形成された内側壁6aと外側壁6bとによって挟まれて固定されている。このようにして設けられている開封明示部材60においては、ヒンジ連結部25とは反対側に位置している凹面21上に位置している部分は、前述した帯状カバー47により覆われていることとなる。
従って、図7に示されているように、上蓋2が開封されていない状態では、帯状カバー47が設けられているため、この開封明示部材60を外部から見ることはできない。しかるに、例えば突片51を引き降ろして弱化線乃至スコア48を引き裂いて帯状カバー60を切り離すと、図8に示されているように、開封明示部材60の外面が露出し、その面に印刷されている「開封済」等の表示をはっきりと視認することができる。これにより、一般の使用者は、上蓋が開封されたという事実を、誤解なく、容易且つ確実に認識することができるのである。(尚、図7,8において、70は容器口部を示している。)
このように、本発明では、帯状カバー47が切り離されて上蓋2が開封された事実を、一般使用者が確実且つ容易に認識することができ、そのTE性が向上していることが理解されよう。
また、上述した構造のヒンジキャップでは、上蓋2の開封を示す開封表示部材60がキャップ本体1の筒状側壁6に取り付けられているため、帯状カバー47は、閉じられた上蓋2の開封用鍔40の先端外周部を覆う程度に上方に延びていればよく、例えば上蓋2の開封用鍔40よりも上方部分を覆う必要はない。従って、必要以上に帯状カバー47のハイトを長くする必要はない。
さらに、上述したように、帯状カバー47の上端部分に開封用鍔40と係合する係止突起50を設けていることにより、上蓋2を閉じたとき、開封用鍔40は、この係止突起50を乗り越える際に帯状カバー47を押圧するに過ぎないので、このときに帯状カバー47を連結している弱化線乃至スコア48に大きな負荷をかけることがなく、従って、上蓋2を閉じるときの弱化線乃至スコア48の破断を有効に防止することができ、製品不良の発生を有効に防止することができる。
上述した本発明において、開封表示部材60は、無端状、即ちリング形状に形成されているが、帯状カバー47によって覆われる凹面21上に開封表示部材60が存在する限り、この開封表示部材60を有端形状とすることもできる。この場合には、開封表示部材60の両端が、前述したスリット20内に挿入され、その両端部が内側壁6aと外側壁6bとによって挟まれて固定されることとなる。但し、開封表示部材60の取り付け作業を容易に行うことができるという点で、開封表示部材60は、図示されているように、無端状に形成されているのがよい。
上述した本発明においては、帯状カバー47を切り離したときに開封明示部材60を外部から視認できる限りにおいて、種々の設計変更が可能であり、例えば、外側壁に周方向に延びているスコアを設け、上蓋2を持って周方向スコアを破断し、外側壁6bを引き裂くことによりキャップ本体1と容器口部との嵌合力を低下させて、キャップ本体1を容器口部から取り外すようにする分別廃棄機構など、公知の手段を採用し得る。
1:キャップ本体
2:上蓋
5:頂板部
40:開封用鍔
47:帯状カバー
60:開封明示部材

Claims (2)

  1. 頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体;及び、
    天板部と、天板部周縁から降下したスカート部とを有し、該スカート部の下端部が前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分にヒンジ連結部により連結され、前記キャップ本体に対して開閉可能となっている上蓋;
    らなり、前記上蓋を閉じたとき、キャップ本体の頂板部上面の外周縁部と上蓋のスカート部の下端面とが対面するように構成されていると共に、前記スカート部のヒンジ連結部とは反対側の部分には開封用鍔が設けられており、前記キャップ本体の頂板部上面には、上蓋を閉じたときに上蓋のスカート部内面部分と係合し得る周状突起を有しているヒンジキャップにおいて、
    前記キャップ本体の筒状側壁には、閉じられた上蓋の開封用鍔の先端外周部分と、該開封用鍔が位置している部分の該筒状側壁の外面とを覆う帯状カバーが、破断可能な弱化線乃至スコアを介して連結されており、
    前記筒状側壁は、前記帯状カバーが位置している部分を除き、上端から下方に向かって延びているスリットにより、外側壁と内側壁とに分割され、該外側壁と内側壁とは下端部分で互いに連結された構造を有しており、
    無端状に形成されている開封明示部材が、前記外側壁と内側壁との間に挿入されるように嵌め込まれて固定されており、
    該帯状カバーを該筒状側壁から切り離したときに、該開封明示部材が外部に露出する
    ことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体;及び、
    天板部と、天板部周縁から降下したスカート部とを有し、該スカート部の下端部が前記キャップ本体の筒状側壁の上端部分にヒンジ連結部により連結され、前記キャップ本体に対して開閉可能となっている上蓋;
    からなり、前記上蓋を閉じたとき、キャップ本体の頂板部上面の外周縁部と上蓋のスカート部の下端面とが対面するように構成されていると共に、前記スカート部のヒンジ連結部とは反対側の部分には開封用鍔が設けられており、前記キャップ本体の頂板部上面には、上蓋を閉じたときに上蓋のスカート部内面部分と係合し得る周状突起を有しているヒンジキャップにおいて、
    前記キャップ本体の筒状側壁には、閉じられた上蓋の開封用鍔の先端外周部分と、該開封用鍔が位置している部分の該筒状側壁の外面とを覆う帯状カバーが、破断可能な弱化線乃至スコアを介して連結されており、
    前記筒状側壁は、前記帯状カバーが位置している部分を除き、上端から下方に向かって延びているスリットにより、外側壁と内側壁とに分割され、該外側壁と内側壁とは下端部分で互いに連結された構造を有しており、
    有端状に形成されている開封明示部材が、その周方向両端部分が前記外側壁と内側壁とに挟まれて固定されており、
    該帯状カバーを該筒状側壁から切り離したときに、該開封明示部材が外部に露出する、
    ことを特徴とするヒンジキャップ。
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