JP5281387B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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Description

本発明は、平面視形状が4角状の洗浄槽が備えられ、
前記洗浄槽の側周壁部には、送風手段からの空気を前記洗浄槽内に供給する送風口、及び、前記洗浄槽内の空気を排出する排気口が形成され、
前記洗浄槽の底部には、前記送風口から供給される空気を加熱する加熱手段が設けられている食器洗浄機に関する。
かかる食器洗浄機は、洗浄槽内に収納された洗浄対象物を洗浄及び乾燥する処理を行うように構成されるものである。
そして、洗浄物を乾燥するときには、送風手段からの空気を送風口を通して洗浄槽内に供給しかつ排気口から洗浄槽内の空気を排出する形態で空気を流動させ、そして、送風口から供給される空気を加熱手段にて加熱することになる。
このような食器洗浄機の従来例として、洗浄槽における4つの側壁部のうちの前側壁部に、送風口を下方側で且つ右側に相当する位置に形成し、且つ、排気口を上方側で且つ左側に相当する位置に形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、排気口から排気される空気は食器洗浄機の外部に排出されるものとなり、上記の特許文献1においては、排気口から排気される空気を外部に排出する外部排出口が、機体前面側でかつ上部側に、排気口に連通する状態で形成されて、排気口から排気される空気が外部排出口より外部に排出されるように構成されている。
尚、上記特許文献1の食器洗浄機は、洗浄槽が、本体部に対して引出し移動及び収納移動自在な引出し部に備えられており、引き出し部を本体部から引き出した状態において、洗浄対象物を洗浄槽に対して収納する作業や取出す作業を行い、そして、引き出し部を本体部に収納した状態において、洗浄槽内に収納された洗浄対象物を洗浄及び乾燥する処理を行うように構成されている。
特許第3129316号公報
食器洗浄機においては、洗浄後の洗浄対象物を乾燥するのに要する時間の短縮化を図ることが要望されるものであり、また、排気口から排出される空気の温度、つまり、食器洗浄機の外部に排出される空気の温度を低くすることが望まれるものとなる。
説明を加えると、乾燥に要する時間を短縮させることができれば、送風手段や加熱手段を作動させる時間が短くなって、ランニングコストを減少させる等の利点があり、乾燥に要する時間の短縮化が望まれるものとなる。
また、乾燥時に外部に排出される温度を低くできれば、外部に排出される空気が使用者に当たるようなことがあっても、使用者に不快感を与えることを回避できるものとなり、外部に排出される空気の温度を低くすることが望まれるものとなる。
しかしながら、上記特許文献1の食器洗浄機においては、洗浄後の洗浄対象物を乾燥するに要する時間を短縮し難いものであり、また、外部排出される空気の温度を低くし難いものであった。
つまり、図7に示すように、洗浄槽Dにおける4つの側壁部のうちの一つの側壁部に、送風口30を下方側で且つ右側に相当する位置に形成し、且つ、排気口32を上方側で且つ左側に相当する位置に形成し、そして、送風口30から洗浄槽内に供給された空気を加熱手段31にて加熱するように構成した場合においては、送風口30から洗浄槽Dの内部に供給されて加熱手段31にて加熱された空気は、送風口30や排気口32が形成される側壁部(以下、口形成側壁部と略称する)に対向する側壁部(以下、対向側壁部と略称する)に向けて、上方側に移動しながら流動することになり、その後、対向側壁部にて反射して、口形成側壁部の存在側に向けて流動することになる。そして、口形成側壁部に向けて流動する空気は、排気口32が口形成側壁部の左側で且つ上方側に位置するため、口形成側壁部の左側で且つ上方側に向けて流動して、排気口32から排出されるものとなる。
このように、送風口30から洗浄槽Dの内部に供給された空気の主たる流れは、上昇しながら対向側壁部に向けて流動し、その後、口形成側壁部に形成した排気口の形成箇所に向けて流動して、排気口から排出される流れとなるため、洗浄槽D内における排気口32が位置する側の下方側の部分X(図中斜線部分)には、空気が流動し難いものとなる。
このため、上記下方側部分Xに位置する洗浄対象物を効率良く乾燥し難いものとなること等により、乾燥に要する時間の短縮化を図り難いものであった。
また、図7に示すように構成する場合においては、排気口32が口形成側壁部の上方側に形成されるものであるため、加熱手段31にて加熱されて洗浄槽Dの内部空間の上方側に位置する高温の空気が排気口32を通して排出され易いものであるため、排気口32から排出される空気が高温となる傾向にあり、その結果、食器洗浄機の外部に排出される空気の低温化を図り難いものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、洗浄対象物を乾燥するのに要する時間の短縮化を図り、しかも、洗浄対象物を乾燥する際に外部に排出する空気の低温化を図ることができる食器洗浄機を提供する点にある。
本発明の食器洗浄機は、平面視形状が4角状の洗浄槽が備えられ、
前記洗浄槽の側周壁部には、送風手段からの空気を前記洗浄槽内に供給する送風口、及び、前記洗浄槽内の空気を排出する排気口が形成され、
前記洗浄槽の底部には、前記送風口から供給される空気を加熱する加熱手段が設けられている食器洗浄機であって、
前記洗浄槽における4つの側壁部のうちの一つの側壁部に、前記送風口及び前記排気口が、下方側で且つ左右両側に離れた位置に形成され
前記加熱手段が、前記洗浄槽の底部における前記送風口と対向する箇所に設けられている点を特徴とする。
すなわち、送風口及び排気口が、洗浄槽における4つの側壁部のうちの一つの側壁部に、下方側で且つ左右両側に離れた位置に形成されているから、送風口から洗浄槽の内部に供給された空気は、洗浄対象物の存在等によって種々に変化するものとなるものの、主たる流れとして、次の流れを考えることができる。
図5に基づいて説明すると、送風口21から洗浄槽内に供給されて加熱手段9にて加熱された空気が、送風口21や排気口22が形成される側壁部(以下、口形成側壁部と略称する)に対向する側壁部(以下、対向側壁部と略称する)に向けて、上方側に移動しながら流動し、その後、対向側壁部にて反射して、口形成側壁部の存在側に向けて流動することになる。そして、口形成側壁部に向けて流動する空気は、排気口22が口形成側壁部おける下方側で且つ送風口21とは左右方向で離れた位置に位置するため、送風口21の存在側から離れる側に向けて且つ下方側に向けて流動して、排気口22から排出されるものとなる。
このように、送風口から洗浄槽の内部に供給された空気の主たる流れは、上昇しながら対向側壁部に向けて流動し、その後、口形成側壁部における下方側で且つ送風口とは左右方向で離れた位置に形成した排気口に向けて下方側移動しながら流動して、排気口から排出される流れとなるため、洗浄槽内における排気口が位置する側の下方側の部分X(図中斜線部分)にも、空気が流動し易いものとなるのである。
したがって、洗浄槽内の洗浄対象物の全体に空気を通流させて、洗浄対象物を効率良く乾燥することにより、乾燥時間の短縮化を図ることができるものとなる。
また、送風口及び排気口が、洗浄槽における4つの側壁部のうちの一つの側壁部に、下方側で且つ左右両側に離れた位置に形成されているから、送風口から洗浄槽の内部に供給された空気の主たる流れとしては、上述の流れを考えることができるものの、加えて、送風口から排気口に短絡流動する流れを考えることができるものとなる。
図5に基づいて説明を加えると、送風口21から洗浄槽の内部に供給された空気の一部が、排気口22の存在側が低圧部となっているため、対向側壁部側に向けて流れないで、加熱手段9にて加熱されることなく、排気口22に向けて短絡して流れる短絡流動の流れとなることを考えることができる。
このように送風口から排気口に向けて短絡して流動する空気は、その温度が低いため、主たる流れの空気と混合して、排気口から排出される空気の温度を低くすることに有効となる。しかも、排気口に向けて流れる主たる流れの空気は、洗浄対象物の乾燥のために気化熱を奪われて冷却した空気であり、洗浄槽の上部に位置する空気よりも低温であるため、主たる流れの空気と短絡して流動する空気とが混合した空気の温度は、十分に低くなるものである。
ところで、洗浄槽内の洗浄対象物の乾燥が進んだ状態においては、主たる流れの空気の温度が高温となるが、このように高温になった空気は比重が軽いため、洗浄槽の上部に滞留する傾向となって、短絡流動する流れの空気量が増加する傾向となるものであり、このため洗浄槽内の洗浄対象物の乾燥が進んだ状態においても、主たる流れの空気と短絡して流動する空気とが混合した空気の温度は、十分に低くなるものである。
したがって、排出口から排出される空気、つまり外部に排出される空気の低温化を図ることができるものとなる。
要するに、第1特徴構成によれば、洗浄対象物を乾燥するのに要する時間の短縮化を図り、しかも、洗浄対象物を乾燥する際に外部に排出する空気の低温化を図ることができる食器洗浄機を提供できるものとなる。
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記送風口及び排気口が形成される側壁部が、前記洗浄槽における4つの側壁部のうちの機体前面側に相当する前側壁部である点を特徴とする。
すなわち、送風口及び排気口が、洗浄槽における4つの側壁部のうちの機体前面側に相当する前側壁部に形成されるものであり、排気口から排気される空気を機体前方側に排出するように構成することが行い易いものとなる。
つまり、一般に、食器洗浄機においては排気口から排出される空気を外部に排出するにあたり、機体前方側に排出することになるが、排気口が洗浄槽における4つの側壁部のうちの機体前面側に相当する前側壁部に形成されるものであるため、その排気口から排出される空気を機体前方側に排出するための構成を簡素なものに済ませることができるのである。
従って、第1特徴構成による作用効果に加えて、構成の簡素化を図ることが可能な食器洗浄機を提供するに至った。
本発明の第3特徴構成は、上記第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、
前記洗浄槽が、本体部に対して引出し移動及び収納移動自在に設けられた引出し部に備えられ、
前記送風手段が、前記洗浄槽の下方に位置する状態で前記引出し部に設けられ、
前記送風手段から供給される空気を前記送風口に案内する給気ダクトが設けられている点を特徴とする。
すなわち、洗浄槽が、本体部に対して引出し移動及び収納移動自在な引出し部に備えられているから、引き出し部を本体部から引き出した状態において、洗浄対象物を洗浄槽に対して収納する作業や取出す作業を行い、そして、引き出し部を本体部に収納した状態において、洗浄槽内に収納された洗浄対象物を洗浄及び乾燥する処理を行うことになる。
そして、引き出し部を本体部から引き出した状態においては、洗浄槽の上部が大きく露出した状態になるため、洗浄対象物を洗浄槽に対して収納する作業や取出す作業を良好に行なえるものとなる。
また、洗浄槽の下方に位置する状態で引出し部に送風手段が設けられて、その送風手段から供給される空気が給気ダクトを通して送風口に供給されて、洗浄槽内に供給されることになる。
そして、送風手段が洗浄槽の下方に設けられるものであるから、引出し部における前壁部分に送風手段を設けるに較べて、引出し部の前後長さが長くなることを抑制して、引出し部を本体部から引き出した状態において、引出し部が本体部から大きく突出することを回避できるものとなって、使用し易いものとなる。
従って、第1特徴構成又は第2特徴構成による作用効果に加えて、引出し部を本体部から引き出した状態において、引出し部が本体部から大きく突出することを回避できるものとなる食器洗浄機を提供するに至った。
本発明の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、
前記送風手段が、前記引出し部の奥行き方向の奥側に設けられている点を特徴とする。
すなわち、引出し部は本体部から引き出した状態においては、本体部に対して片持ち状に支持されることになるが、このような状態において、送風手段が引出し部の奥行き方向の奥側に設けられているため、送風手段が引出し部の奥行き方向の手前側(引出し部の前面側)に位置するに較べて、送風手段の重力により、引出し部を下方側に移動させるようにするモーメントを小さくできるものとなり、本体部に対して引出し部を支持する構成の簡素化を図りながらも引出し部を良好に支持することが可能となるのである。
従って、第3特徴構成による作用効果に加えて、本体部に対して引出し部を支持する構成の簡素化を図りながらも引出し部を良好に支持することが可能となる食器洗浄機を提供するに至った。
本発明の第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記排気口からの排気を機体前面側で且つ機体上部側の外部排出口に案内する排気ダクトが設けられている点を特徴とする。
すなわち、排気口から排出された空気が排気ダクトにて案内されて、機体前面側で且つ機体上部側の外部排出口から外部に排出されることになる。
つまり、一般に、食器洗浄機は、流し台や調理台を備えたキッチンユニットに組み込まれる状態で設置されることが多いものであるが、このように設置された場合において、外部排出口が機体前面側で且つ機体上部側に位置するため、外部排出部から排出される空気が、使用者に降りかかるとしても、その腰部又は腹部に降りかかるものとなるため、使用者に不快感を与えることを回避できるものとなる。
つまり、外部排出口を機体前面側で且つ機体下部側に位置させるようにすると、外部排出部から排出される空気が、使用者の脛や足首等、衣服にて覆われていない部分に降りかかって、使用者に不快感を与える虞があるが、これを回避できるものとなる。
従って、上記第1〜第4特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、使用者に不快感を与えることを回避できるものとなる食器洗浄機を提供するに至った。
本発明の第6特徴構成は、上記第5特徴構成に加えて、
前記排気ダクト内に、空気の流れを乱流化するために空気の流れに抵抗を与える抵抗体が配置されている点を特徴とする。
すなわち、排気口から排出されて排気ダクトを通して外部排出口に向けて流動する空気は、洗浄対象物の乾燥の際に水を蒸発させるために湿度の高い状態となっているが、この空気の流れが抵抗体による抵抗のために乱流化することにより、低圧となる渦流部が発生して、結露を生じ易くなり、その結果、外部排出口から排出される空気の湿度を低下させることが可能となるである。
このように、外部排出口から排出される空気の湿度を低下させることができるので、外部排出部から排出されて空気が、キッチンユニット等に接触して多量の結露を発生する不都合を抑制できるものとなる。
したがって、上記第5特徴構成による作用効果に加えて、外部排出部から排出される空気が結露することを抑制できる食器洗浄機を提供するに至った。
〔実施形態〕
本発明にかかる食器洗浄機について図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、前面部が開口された本体部1が設けられ、平面視形状が4角状の洗浄槽Dを備えた引出し部2が、本体部1に対して、引出し移動及び収納移動自在に設けられて、食器洗浄機の一例としての引出し式の食器洗浄機が構成されている。
尚、例示はしないが、引出し部2を本体部1に対して移動自在に支持するスライド式レール機構が設けられており、引出し部2が、その大部分を本体部1の外方に露出させる状態に引き出すことができるように構成されている。
そして、引出し部2を本体部1に収納した状態で洗浄槽Dの上面部を閉塞し、かつ、引出し部2を本体部1から引き出した状態で洗浄槽Dの上面部を開口させる内蓋部3が設けられている。
引出し部2の前面部には、本体部1の前面部の開口を開閉する扉体Aが設けられ、その扉体Aには、引出し部2を本体部1から引き出すときや収納するときに把持するための把持部Bが設けられている。尚、詳述はしないが、把持部Bの内方側箇所には、引出し部2を本体部1に収納するに伴って本体部1の係止部Paに係合する係合手段Pが設けられており、この係合手段Pが係止部Paに係合することにより、引出し部2を本体部1に収納した状態に保持するようになっている。そして、係合手段Pは、引出し部2を本体部1から引き出すときに把持部Bを支持する手指にて、係合を解除する解除状態に操作できるようになっている。
また、扉体Aには、運転のための各種操作を行う操作部SSが設けられ、さらに、洗浄槽Dから排出される空気を外部に排出する外部排出口Gが、機体前面側で且つ機体上部側としての、引出し部2における扉体Aの上部側箇所に形成されている。
図2〜図4に示すように、洗浄槽Dに水を供給する給水路4および給水路4を開閉する給水弁4aが設けられている。
また、引出し部2における洗浄槽Dの底部下方には、正転で洗浄ポンプとして機能し、且つ、逆転で排水ポンプとして機能する兼用ポンプ6、及び、乾燥のために送風する送風手段としての乾燥用ファン7等が、引出し部2と一体的に移動するように設けられ、洗浄槽Dの内部には、洗浄ノズル8や加熱手段としての電気式のヒータ9などが配置され、さらに、食器などの洗浄対象物を収納載置する洗浄かご10が、洗浄槽Dの内部に着脱自在に装着されている。
前記兼用ポンプ6は、洗浄槽Dの底部に形成した水貯留用凹部Sに吸引管11にて接続され、また、兼用ポンプ6には排水管12が接続されている。
尚、図中、Fは、乾燥用ファン7の吸引口に装備されたエアーフィルタであり、Jは、水貯留用凹部Sに案内管13にて接続された水位センサJである。
図2〜図5に示すように、洗浄槽Dにおける4つの側壁部のうちの、機体前面側、つまり引出し部前面側に相当する前側壁部Dfには、乾燥ファン7からの空気を洗浄槽内に供給する送風口21、及び、洗浄槽内の空気を排出する排気口22が、下方側で左右両側に離れた位置に形成されている。具体的には、送風口21及び排気口22は、洗浄かご10よりも下方側に位置するように形成されるものであり、そして、本実施形態では、送風口21を右側に、且つ、排気口22を左側に位置させている。
そして、前記乾燥用ファン7が、引き出し部2の奥行き方向の奥側に配置され、その乾燥用ファン7から供給される空気を送風口21に案内する給気ダクト23が、洗浄槽Dの底部及び洗浄槽Dの前側壁部Dfに沿わせて設けられ、排気口22からの排気を外部排出口Gに案内する排気ダクト24が、洗浄槽Dの前側壁部Dfに沿わせて設けられている。
尚、給気ダクト23における洗浄槽Dの前側壁部Dfに沿わせて設けられる立ち姿勢部分23Aは、洗浄槽内の水が給気ダクト内に流動するのを防止するために逆U字状に形成されている。
前記排気ダクト24の内部には、空気の流れを乱流化するために空気の流れに抵抗を与える抵抗体25が設けられている。具体的には、抵抗体25は、排気ダクト24の左右の側壁部に、内方側ほど下方に位置する傾斜姿勢となる抵抗板25aを上下方向に並べる状態で設けることにより構成されている。
図4に示すように、引出し部2には、運転を制御する制御部Hが装備され、この制御部Hが、操作部SSにて入力される指令に基づいて、給水弁4a、兼用ポンプ6、乾燥用ファン7及びヒータ9の作動を制御して、洗浄槽Dの内部空間の洗浄対象物を洗浄液としての湯水にて洗浄する洗浄運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留されかつヒータ9にて加熱されるすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを行うすすぎ運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留れたすすぎ水を排水する排水運転、ヒータ9を加熱作用させた状態で乾燥用ファン7にて洗浄槽Dの内部空間に乾燥用空気を供給しかつ洗浄槽Dの内部空間の気体を機外に排出する乾燥運転などの各運転を行うものであり、次に、制御部Hが実行する運転について説明を加える。
つまり、使用者は、操作部SSにより、洗浄運転、すすぎ運転、排水運転、乾燥運転の順に運転させる連続運転コースや、乾燥運転のみ運転させる乾燥のみコースなど各種の運転コースを選択できるように構成され、さらに、連続運転コースとして、標準運転コース、念入り運転コース、スピーディ運転コース、快速運転コースが備えられているが、本実施形態においては、標準運転コースについてのみ説明する。
図6のフローチャートに基づいて、制御部Hの制御作動について説明する。
まず、図外の収納スイッチにより、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されることが検出され(#1)、操作部SSの電源スイッチがON操作されると(#2)、運転コースの選択が行われることになる(#3)。本実施形態では、標準運転コースが選択されたとして説明を続ける。
操作部SSのスタートスイッチがON操作されると(#4)、標準運転コースが開始されて、洗浄運転(#5)、すすぎ運転(#6)、排水運転(#7)、乾燥運転(#8)が順次実行される。
洗浄運転は、先ず、給水弁4aを開弁して給水路4を通して洗浄槽D内に洗浄水を給水し、その水位が水位センサJにて設定水位に達したことが検出されると、給水弁4aを閉じる給水動作を行い、その後、兼用ポンプ6を正転作動させ且つヒータ9を作動させて、洗浄水を洗浄ノズル8から洗浄対象物に向けて噴出する洗浄動作を、洗浄運転用設定時間が経過するまで行い、次に、兼用排水ポンプ6を逆転作動させ、洗浄槽D内の洗浄水を排水する排水動作を行う。
すすぎ運転は、上述の洗浄運転における給水動作と同様の給水動作を行って、洗浄槽Dの底部にすすぎ水を設定水位貯留させ、その後、兼用ポンプ6およびヒータ9を作動させて、ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを設定時間が経過するまで行うすすぎ動作、及び、兼用ポンプ7を逆転作動させて、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作を順次行うすすぎ動作を、2回行い、最後に加熱すすぎ動作を行うことになる。
加熱すすぎ動作は、上述の給水作動により、洗浄槽Dの底部にすすぎ水を設定水位貯留させたのち、兼用ポンプ6およびヒータ9を作動させて、ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを行うことになり、そして、図外の温度センサにより、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度(例えば、67℃)になると、加熱すすぎ動作を終了することになる。
排水運転は、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作、及び、洗浄槽Dの内部空間からの気体の排出量が乾燥運転用排出量よりも小さい先行運転用排出量になるように、乾燥用ファン7を作動させる通風動作を、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水が排出されるまで行うことになる。
乾燥運転は、ヒータ9を作動させるとともに、洗浄槽Dの内部空間からの気体の排出量が乾燥運転用排出量になるように、乾燥用ファン7を作動させる加熱乾燥動作を行い、その加熱乾燥動作を加熱乾燥用設定時間(例えば、25分)が経過するまで継続させる。
そして、加熱乾燥用設定時間が経過すると、ヒータ9を停止させて、洗浄槽Dの内部空間からの気体の排出量が乾燥運転用排出量になるように、乾燥用ファン10を作動させる送風乾燥動作を、送風乾燥用設定時間が経過するまで行う。
上記した食器洗浄機は、図5に示すように、洗浄槽Dの前側壁部Dfに形成した送風口21から洗浄槽Dの内部に供給される空気の主たる流れが、上昇しながら後側壁部に向けて流動し、その後、前側壁部Dfにおける下方側で且つ送風口21とは左右方向で離れた位置に形成した排気口22に向けて下方側に移動しながら流動して、排気口22から排出される流れとなるため、洗浄槽内における排気口22が位置する側の下方側の部分X(図中斜線部分)にも、空気が流動し易いものとなるのである。
したがって、洗浄槽内の洗浄対象物の全体に空気を通流させて、洗浄対象物を効率良く乾燥することにより、乾燥時間の短縮化を図ることができるものとなる。
また、送風口21から洗浄槽Dの内部に供給された空気の一部が、排気口22の存在側が低圧部となっているため、後側壁部側に向けて流れないで、ヒータ9にて加熱されることなく、排気口22に向けて短絡して流れる短絡流動の流れとなることを考えることができるものであり、このように送風口21から排気口22に向けて短絡して流動する空気は、その温度が低いため、主たる流れの空気と混合して、排気口22から排出される空気の温度を低くすることに有効となる。しかも、排気口22に向けて流れる主たる流れの空気は、洗浄対象物の乾燥のために気化熱を奪われ冷却した空気であり、洗浄槽Dの上部に位置する空気よりも低温であるため、主たる流れの空気と短絡して流動する空気とが混合した空気の温度は、十分に低くなるものである。
そして、洗浄槽内の洗浄対象物の乾燥が進んだ状態においては、主たる流れの空気の温度は高温となるが、このように高温になった空気は比重が軽いため、洗浄槽Dの上部に滞留する傾向となって、短絡流動する流れの空気量が増加する傾向となるものであり、このため洗浄槽内の洗浄対象物の乾燥が進んだ状態においても、主たる流れの空気と短絡して流動する空気とが混合した空気の温度は、十分に低くなるものである。
したがって、排出口から排出される空気、つまり外部に排出される空気の低温化を図ることができるものとなる。
図8は、本実施形態の食器洗浄機を用いて洗浄対象物を乾燥した場合(以下、本実施形態での乾燥と略称する)と、図7に示す従来の食器洗浄機にて洗浄対象物を乾燥した場合(以下、従来形態での乾燥と略称する)との実験結果を示すものである。
試験番号の第1及び第2が、図7に示す従来形態での乾燥の場合の結果であり、試験番号の第3及び第4が、本実施形態での乾燥の場合の結果である。
この実験は、「(社)日本電機工業会(JEMA)の自主基準」に基づいて行ったものであり、本実施形態での乾燥の場合には、第3の試験の乾燥率と第4の試験の乾燥率との平均値が67.1であるのに対して、従来形態での乾燥の場合には、第1の試験の乾燥率と第2の試験の乾燥率との平均値が58.3であり、本実施形態での乾燥の方が、従来形態での乾燥よりも、乾燥率が優れているものである。
乾燥率%は下記の式にて求められるものであり、式中のA判定、及び、B判定は、図9に示す判定基準に沿って判定されるものである。
乾燥率%=(A判定食器点数×2+B判定食器点数)÷前食器点数×2×100
また、図8にて示されるように、乾燥運転を行っているときに洗浄槽Dから機外に排出される気体の温度、つまり、排気温度は、本実施形態での乾燥の方が、従来形態での乾燥よりも、低いものである。
ちなみに、乾燥開始直後である1分後の排気温度が、乾燥開始してから15分後の排気温度よりも高いのは、上述の加熱すすぎにより、洗浄対象物の温度が高温であることによるものである。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、送風手段7を洗浄槽Dの下方で且つ引出し部2の奥行き方向の奥側に設ける場合を例示したが、洗浄槽Dの下方で引出し部2の奥行き方向の手前側に設ける、及び、洗浄槽Dの前壁部分Dfと扉体Aとの間に配置する等、各種の位置に設けることができるものである。
(2)上記実施形態では、送風手段7に加えて、兼用ポンプ6をも、洗浄槽Dの下方で且つ引出し部2の奥行き方向の奥側に設ける場合を例示したが、兼用ポンプ6を、洗浄槽Dの下方で引出し部2の奥行き方向の手前側に設けるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、すすぎ運転において、すすぎ動作を複数回行ったのち、仕上げすすぎ動作を行うようにしているが、すすぎ動作の回数については適宜変更が可能であり、例えば、すすぎ動作を行わず、最初から仕上げすすぎ動作を行うようにして実施することも可能である。
(4)上記第1および第2実施形態では、本発明にかかる食器洗浄機をスライド式の食器洗浄機に適応した例を示したが、スライド式以外の食器洗浄機にも適応可能である。例えば、食器洗浄機の本体部に洗浄槽が収納され、そして、本体部における前壁部が、本体部に対して開閉自在に構成され、洗浄槽の前側壁部が、洗浄槽に対して開閉自在に形成されて、本体部の前壁部に装備される形態の食器洗浄機に対して、本発明を適用しても良い。
食器洗浄機の全体斜視図 洗浄槽を収納位置に収納した状態における食器洗浄機の切欠側面図 引出し部の底部を示す斜視図 食器洗浄機の概略構成図 乾燥運転状態での空気の流れを示す斜視図 制御部の制御動作を示すフローチャート 従来例における乾燥運転状態での空気の流れを示す斜視図 乾燥運転の実験結果を示す図 判定基準を示す図
符号の説明
1 本体部
2 引出し部
7 送風手段
21 送風口
22 排気口
23 給気ダクト
24 排気ダクト
25 抵抗体
D 洗浄槽

Claims (6)

  1. 平面視形状が4角状の洗浄槽が備えられ、
    前記洗浄槽の側周壁部には、送風手段からの空気を前記洗浄槽内に供給する送風口、及び、前記洗浄槽内の空気を排出する排気口が形成され、
    前記洗浄槽の底部には、前記送風口から供給される空気を加熱する加熱手段が設けられている食器洗浄機であって、
    前記洗浄槽における4つの側壁部のうちの一つの側壁部に、前記送風口及び前記排気口が、下方側で且つ左右両側に離れた位置に形成され
    前記加熱手段が、前記洗浄槽の底部における前記送風口と対向する箇所に設けられている食器洗浄機。
  2. 前記送風口及び排気口が形成される側壁部が、前記洗浄槽における4つの側壁部のうちの機体前面側に相当する前側壁部である請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記洗浄槽が、本体部に対して引出し移動及び収納移動な引出し部に備えられ、
    前記送風手段が、前記洗浄槽の下方に位置する状態で前記引出し部に設けられ、
    前記送風手段から供給される空気を前記送風口に案内する給気ダクトが設けられている請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  4. 前記送風手段が、前記引出し部の奥行き方向の奥側に設けられている請求項3記載の食器洗浄機。
  5. 前記排気口からの排気を機体前面側で且つ機体上部側の外部排出口に案内する排気ダクトが設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の食器洗浄機。
  6. 前記排気ダクト内に、空気の流れを乱流化するために空気の流れに抵抗を与える抵抗体が配置されている請求項5に記載の食器洗浄機。
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