JP5281268B2 - 筋力向上剤 - Google Patents

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本発明は、筋力向上剤および筋力低下抑制剤に関する。
近年、交通手段の発達や情報・通信技術の発展に伴い、運動が不足している。運動不足による筋力の低下は、運動機能の低下の原因となり、その後の生活の質に重大な悪影響をもたらすと考えられる。また、加齢に伴う筋力の低下も運動機能を低下させ、日常動作中の転倒、およびそれに伴う骨折が高齢者における主要な寝たきりの原因となっている。さらに微小重力暴露に伴う筋肉萎縮および筋力低下は、今後、人類が宇宙空間で生活するうえで解決しなければならない重要な課題の1つである。
一般的な筋力を高める方法としては、十分な運動やトレーニングが挙げられる。しかし実際には、身体的、あるいは時間的・物理的理由等から、運動やトレーニングを実施できない人も多い。また、加齢に伴う筋力低下は長期に亘って序々に進行するため、筋力低下を剤によって改善する場合は長期間摂取することが望まれる。
これらの問題を解決する一つの手段として、筋力向上または筋力低下抑制食品成分を日常的に摂取することが考えられる。
経口摂取する食品による筋力向上剤または筋力低下抑制剤としては、これまでにローヤルゼリー含有食品(特許文献1)、カルニチンとクレアチンを添加した食肉製品(特許文献2)、乳ホエイタンパク、クレアチン及びグルタミンを含有することを特徴とする組成物(特許文献3)、蛋白質、カルシウム及び鉄分を強化した液状又は固形のスポーツ用食品(特許文献4)などが報告されている。
イノシトールリン酸(inositol phosphate)はイノシトール(inositol)とリン酸基から構成されており、イノシトールには9種類の構造異性体が存在するが、もっとも一般的なものはmyo-イノシトールである。イノシトールリン酸は、イノシトールの6つのヒドロキシ基が1〜6つリン酸化された化合物であり、そのうち、6個のヒドロキシ基がすべてリン酸化されたものは、フィチン酸 (Inositol hexakisphosphate: Phytic acid)と称され、植物組織内のリン酸の貯蔵形態として知られている。
フィチン酸は、米糠、胚芽、穀類、種子などに多く含まれる成分で、その食経験は豊富であり、例えば、米糠中には約8%含まれることが知られている(非特許文献1)。フィチン酸はキレート作用、抗酸化作用を持ち、抗癌効果(非特許文献2)や免疫活性化(特許文献4)、血液凝固防止(非特許文献3)、高脂血症予防(非特許文献4)、尿結石抑制(非特許文献5)などの機能が報告されている。しかしフィチン酸等のイノシトールリン酸が筋力を向上または低下抑制させ得ることについては、これまで全く知られていない。
特開2004−73002号公報 特開2003-13503号公報 特開2002-65212号公報 特開平5-336924号公報 「健康・栄養食品事典」 奥田拓道監修 (株)東洋医学舎 2004 Cancer inhibition by inositol hexaphosphate (IP6) and inositol: from Laboratory to clinic. Ivana V, AbulKalam MS. J. Nutr., vol.133 pp3778S-3784S 2003 Antiplatelet activity of inositol hexaphosphate(IP6). Vucenik I, Podczasy JJ, Shamsuddin AM. Anticancer Res., vol.19 No.5A, pp3689-3693, 1999 Inositol hexaphosphate(IP6) as an anti-neoplastic and lipid lowering agent. Jariwalla RJ. Anticancer Res., vol.19 No.5A pp3699-3702, 1999 Phytate (IP6) is a powerful agent for preventing calcifications in biological fluids: usefulness in renal lithiasis treatment. Anticancer Res., vol.19 No.5A, pp3717-3722, 1999
本発明の目的は、食経験が豊富で安全性が高く食品素材として幅広く利用することが可能な、汎用性の高い筋力向上剤および筋力低下抑制剤を提供することに関する。
本発明者らは、イノシトールリン酸またはその塩が筋力向上効果または筋力低下抑制効果を有し、筋力向上または筋力低下抑制のための医薬品、飲食品等として有用であることを見出した。
すなわち、本発明は、以下を提供する:
(1)イノシトールリン酸またはその塩を有効成分とする筋力向上剤;
(2)イノシトールリン酸またはその塩を有効成分とする筋力低下抑制剤;
(3)イノシトールリン酸がフィチン酸である、(1)記載の筋力向上剤または(2)記載の筋力低下抑制剤;
(4)筋力向上のためのイノシトールリン酸またはその塩の使用;
(5)筋力低下抑制のためのイノシトールリン酸またはその塩の使用;
(6)イノシトールリン酸がフィチン酸である、(4)または(5)記載の使用;
(7)イノシトールリン酸またはその塩を有効成分とする筋力向上のための飲食品;
(8)イノシトールリン酸またはその塩を有効成分とする筋力低下抑制のための飲食品;
(9)イノシトールリン酸がフィチン酸である(7)または(8)記載の飲食品;
イノシトールリン酸は、食経験が豊富で副作用が少なく、安全性が高い物質であること、ならびに調製および入手が容易であることから、本発明によれば、長期間摂取が可能な筋力向上または筋力低下抑制のための医薬品、医薬部外品、飲食品等を容易に提供することができる。
本発明のイノシトールリン酸としては、イノシトールの9種類の構造異性体のいずれかにおいて、その6つのヒドロキシ基のうちの1〜6つがリン酸化されているものが挙げられる。上記イノシトールの9種類の構造異性体のうち、もっとも一般的なものはmyo-イノシトールである。具体的には、イノシトールリン酸としては、Inositol monophosphate (IP1)、Inositol 1,4-bisphosphate (IP2)、Inositol 1,4,5-trisphosphate (IP3)、Inositol 1,4,5,6-tetrakisphosphate (IP4)、Inositol 1,3,4,5,6-pentakisphosphate (IP5)、 Inositol 1,2,3,4,5,6-hexakisphosphate (IP6)等がある。このうち、6個のヒドロキシ基がすべてリン酸化されたもの(IP6)は、フィチン酸 (Phytic acid)と称され、好ましい。
イノシトールリン酸は、塩の形態で用いることもできる。塩としては、生理学的に許容される塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、およびエタノールアミン若しくは2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の各種有機アミン塩等が挙げられる。本発明の好適なイノシトールリン酸またはその塩としては、フィチン酸、フィチン酸ナトリウムおよびフィチン酸カリウムのようなフィチン酸のアルカリ金属塩、ならびにフィチン酸カルシウムおよびフィチン酸マグネシウムのようなフィチン酸のアルカリ土類金属塩が挙げられる。
本発明におけるイノシトールリン酸またはその塩としては、有機化学的にまたは微生物を用いて合成した高純度品のほか、イノシトールリン酸を含有する植物、微生物、各種飲食品の抽出物や部分精製物、加工品を用いても良い。また、それらの抽出物や部分精製物、加工品から単離したイノシトールリン酸またはその塩を用いることもできる。
本発明に係るイノシトールリン酸またはその塩は、後記実施例に示されるように筋力向上効果または筋力低下抑制効果を有することから、運動不足者や高齢者、ベッドレスト者における筋力向上剤または筋力低下抑制剤として使用できるのみならず、アスリートを含むあらゆる人々に対処するために用いることができる。そして当該筋力向上剤および低下抑制剤は、ヒトもしくは動物用の、筋力向上または筋力低下抑制のための医薬品、医薬部外品、飲食品等として、あるいはそれらを製造するために使用可能である。
本発明の筋力向上剤および筋力低下抑制剤は、医薬品、医薬部外品等としてヒト及び動物に投与することができる他、各種飲食品に配合して摂取することができる。飲食品は、筋力向上効果または筋力低下抑制効果をコンセプトとし、その旨を表示した機能性飲食品、病者用飲食品、特定保健用食品、ペットフード等に応用できる。飲料の形態としては、特に限定されないが、例えば、果汁飲料、炭酸飲料、茶系飲料、乳飲料、アルコール飲料、清涼飲料等、あらゆる飲料が挙げられる。食品の形態は、やはり特に限定されないが、固形、半固形または液状であり得、錠剤形態、丸剤形態、カプセル形態、液剤形態、シロップ形態、粉末形態、顆粒形態等であってもよい。具体的な食品の形態としては、パン類、麺類、ゼリー状食品や各種スナック類、焼き菓子、ケーキ類、チョコレート、ガム、飴、タブレット、カプセル、スープ類、乳製品、冷凍食品、インスタント食品、その他加工食品、調味料およびそれらの原料等が挙げられる。
飲食品として使用する場合、本発明のイノシトールリン酸またはその塩は、単独で使用しても、他の材料と組み合わせて使用してもよい。本発明の飲食品は、必要に応じて添加物を含有してもよい。添加物の例としては、溶剤、油、軟化剤、乳化剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、光沢剤、甘味料、香料等が挙げられる。
本発明の筋力向上剤および筋力低下抑制剤は、医薬品や医薬部外品として使用される場合、任意の投与形態で投与され得る。イノシトールリン酸のひとつであるフィチン酸は、経皮吸収され得ることが知られており(Absorption of myo-inositol hexakisphosphate (InsP6) through the skin in humans. Grases F, et al., Phermazie., vol.61 pp652 2006)、また、後述の実施例に示すように、本発明のイノシトールリン酸の筋力向上効果または筋力低下抑制効果は、直接的に筋肉へ作用させても得られる。したがって、本発明の筋力向上剤および筋力低下抑制剤は、経口摂取のみならず非経口経路から適用することも可能である。
医薬品や医薬部外品として使用する場合、本発明のイノシトールリン酸またはその塩は、単独で使用してもよく、薬学的に許容される担体と組み合わせて使用してもよい。斯かる担体としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、希釈剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、乳化剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、光沢剤、活性増強剤、抗炎症剤、殺菌剤、矯味剤、矯臭剤等が挙げられる。
経口投与のための形態としては、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤のような固形投薬形態、あるいはエリキシロール、シロップおよび懸濁液のような液体投薬形態が挙げられる。なお、経口用固形製剤は、本発明のイノシトールリン酸またはその塩に賦形剤、および必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤等を加えた後、常法により、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等として製造することができる。また、経口用液体製剤は、矯味剤、緩衝剤、安定化剤等を加えて、常法により製造することができる。
非経口投与のための形態としては、注射、輸液、経皮、経粘膜、経鼻、経腸、吸入、坐剤、ボーラス等が挙げられる。また、本発明の筋力向上剤および筋力低下抑制剤は、適当量の栄養補給が困難な高齢者やベッドレスト状態の病者においては、経腸栄養剤等の栄養組成物の形態で投与され得る。さらに、経皮吸収による効果が期待されるため、筋力向上効果または筋力低下抑制効果をコンセプトとし、その旨を表示したクリーム、スプレー剤、ゲル剤、皮膚塗布剤、貼付剤、入浴剤などに応用できる。
上記飲食品、医薬品、医薬部外品等に対するイノシトールリン酸またはその塩の配合量は、その使用形態により異なるが、飲食品やペットフードの形態では、通常、イノシトールリン酸として、0.0001から20質量%、好ましくは0.001から5質量%、より好ましくは0.01から2質量%である。サプリメントとして摂取する場合には、通常0.001から90質量%、好ましくは0.01から80質量%、より好ましくは0.1から50質量%の量で配合される。医薬品、例えば錠剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口用固形製剤では、通常0.01〜95質量%、好ましくは5〜90質量%、より好ましくは10〜50質量%の量で配合され、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤の場合には、通常0.001〜50質量%、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%の量で配合される。
また、例えば本発明のイノシトールリン酸またはその塩がフィチン酸またはその塩の場合、その摂取量は、フィチン酸として、一日あたり1〜2000mg/60kg体重とするのが好ましく、20〜1500mg/60kg体重とするのがより好ましく、100〜1000mg/60kg体重とするのがさらに好ましい。
以下に、実施例を示す。
(試験例1)
フィチン酸の筋力低下抑制効果の評価を下記の通り行った。なお、フィチン酸はSigma社製米由来フィチン酸ナトリウム塩を用いた。
尾懸垂法によるマウス後肢筋肉萎縮モデルにより、筋力低下の抑制効果を評価した。実験動物には9週齢のBALB/c系雄性マウス(オリエンタルバイオサービス、n=16〜18)を用い、一定の飼育環境下(23±2℃、明期:午前7時〜午後7時)にて一週間予備飼育をし、馴化を行った。その後、体重を基準として、対照食(尾懸垂処置なし)の対照群、対照食(尾懸垂処置あり)の尾懸垂群、0.5%フィチン酸添加食(尾懸垂処置あり)のフィチン酸群の3群に分け、各試験食を2週間自由摂食させた。2週間経過時に、尾懸垂処置群のみ尾部を固定して後肢筋の萎縮を誘導した。尾懸垂期間中も各餌は自由摂食させ、尾懸垂処置10日目に試験を終了し、筋肉を摘出して電気刺激応答性(筋力)を測定することにより筋力を評価した。
筋張力の測定はトランスデューサーにて実施した。マウスより摘出したヒラメ筋(Soleus)を速やかにトランスデューサー(World Precision Instruments,model FORT100)に接続し、通気、保温した溶媒(2.5mM CaCl2/クレブス溶液)に浸漬した。その後、3分間平衡化し、140Hzの電気刺激を2分間施して筋力を測定した。
試験に用いた餌の組成を表1に、試験結果を図1に示す。尾懸垂処置を行ったマウスの摂餌量および体重は、尾懸垂群、フィチン酸群の2群間において差は無かった。一方、筋張力を測定した結果、フィチン酸群は尾懸垂群に対して有意に高い値を示し(p<0.05、T−test)、尾懸垂処置による筋力低下がフィチン酸摂食によって抑制されることが示された。
以上のことから、イノシトールリン酸の一種であるフィチン酸は、筋力低下抑制剤として有用である。
Figure 0005281268
(試験例2)
フィチン酸の筋力向上効果の評価を下記の通り行った。なお、フィチン酸はSigma社製のフィチン酸2カリウム塩を用いた。
摘出した骨格筋に電気刺激を施し、刺激に対する筋力を解析する方法により、筋力向上効果を評価した。実験動物には8週齢のBALB/c系雄性マウス(オリエンタルバイオサービス、n=6)を用い、一定の飼育環境下(23±2℃、明期:午前7時〜午後7時)にて予備飼育した後、ヒラメ筋(Soleus)を摘出した。摘出筋を速やかにトランスデューサー(World Precision Instruments,model FORT100)に接続し、通気、保温した溶媒(2.5mM CaCl2/クレブス溶液)、あるいは溶媒にフィチン酸を5μM溶解した溶液中に浸漬した。その後、3分間平衡化し、40Hzの電気刺激を2分間施して筋力を測定した。
最大筋力測定結果を図2に示す。フィチン酸含有溶媒中で電気刺激を受けた骨格筋の筋力は対照群に比べて高い値を示し、フィチン酸が骨格筋に直接働きかけて筋力を向上させることが示された。
以上のことから、イノシトールリン酸のひとつであるフィチン酸は、筋力向上剤として有用である。
以下に、本発明の筋力向上剤または筋力低下抑制剤の処方を例示する。
(実施例1:スポーツドリンク)
表2に記した配合で、飲料を製造した。各成分を加えて攪拌溶解した後、加熱滅菌してペットボトルに充填した。
Figure 0005281268
(実施例2:ゼリー食品)
表3に記した配合で、ゼリー食品を製造した。イノシトールリン酸混合物としては、例えば桑田らによって開示されたイノシトールリン酸の製造方法(特開平7−196676号公報)による混合溶液を用いることができる。
Figure 0005281268
(実施例3:カプセル剤)
表4に記した配合で、カプセル剤を製造した。当該250mgカプセルを1日10カプセル摂取することで、フィチン酸ナトリウムを1250mg/日摂取できる。
Figure 0005281268
(実施例4:顆粒剤)
表5に記した配合で、顆粒剤を製造した。エタノールを適量加えて各成分を練和して造粒し、乾燥して顆粒剤とした。当該顆粒剤は、1回1000mgずつ1日3回摂取することで、フィチン酸マグネシウムを900mg/日摂取できる。
Figure 0005281268
(実施例5:トローチ剤)
表6に記した配合で、トローチ剤を製造した。各成分を混和し、打錠整形して1000mgのトローチ剤とした。当該トローチ剤は、1日3個摂取することで、フィチン酸カリウムを900mg/日摂取できる。
Figure 0005281268
(実施例6:マッサージ剤)
表7に示す組成のマッサージ剤を常法により製造した。小麦ふすま抽出物には、例えば樋口らの方法(「小麦由来機能性成分の新規利用技術の開発」 樋口 誠一ら 埼玉県産業技術総合センター研究報告 第5巻 2007)を用いた場合、フィチン酸が15%含有される。
Figure 0005281268
尾懸垂試験、筋力測定結果を示す図。平均値±標準誤差(n=16〜18)。0.5%フィチン酸食を摂取した群では、尾懸垂処置による筋力の低下が有意に抑制された(*:p<0.05,T−test)。 電気刺激試験、最大筋力測定結果を示す図。対照群を100として表示。平均値±標準誤差(n=6)。5μMフィチン酸含有溶媒中で電気刺激を受けた筋肉は、対照群に比べて高い筋力を示した(*:p<0.05,T−test)。

Claims (3)

  1. イノシトールリン酸またはその塩を有効成分とする筋力向上剤。
  2. イノシトールリン酸またはその塩を有効成分とする筋力低下抑制剤。
  3. イノシトールリン酸がフィチン酸である、請求項1記載の筋力向上剤または請求項2記載の筋力低下抑制剤。


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