JP5281051B2 - コネクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに嵌合可能な2つのコネクタから成るコネクタ装置に関する。
この種のコネクタ装置の一例が、特開2006−190685号公報に開示されている。図26、図27を参照して、ここに開示された従来のコネクタ構造を簡単に説明する。
コネクタ装置は、図26に示すレセプタクルコネクタ82と、図27に示すコネクタ組立体81から成る。これらは着脱自在に嵌合して互いに電気的に接続される。
図26のレセプタクルコネクタ82は、主に、レセプタクルハウジング96と、このレセプタクルハウジング96に設けた複数のコンタクト(図示されていない)から成る。これらのコンタクトは、筒状に突出した複数のコンタクトキャビティ97(ここでは、97a〜97eの5つ)の内部に設けられている。
同様に、図27のコネクタ組立体81は、主に、コネクタハウジング86と、このコネクタハウジング86に設けた複数のコンタクト91から成る。各コンタクト91は、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)に沿って、前方嵌合端87に向かって片持ち梁状に設けてある。これら複数のコンタクト91は全て、実質的に同じ寸法及び構成を有し、更に、対向して配置された2つの端子91a、91bを組として構成されている。各組を構成する端子91a、91bは、それぞれ、対向方向(図示矢印「イ」方向)に沿って外方に凸湾曲した接触部93a、93bを有する。更に、これらの組を、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)及び対向方向(図示矢印「イ」方向)の双方に直交する方向(図示矢印「ウ」方向)に沿って複数並列に配列することにより、グループ92を形成している。グループ92は、レセプタクルハウジング96のコンタクトキャビティ97の数に対応して、ここでは5つ(92a〜92e)設けられており、対向方向(図示矢印「イ」方向)に沿って複数並列に配列されている。
図26のレセプタクルコネクタ82と図27のコネクタ組立体81は、レセプタクルコネクタ82に設けたコンタクトキャビティ97を、コネクタ組立体81に設けた前方嵌合端87に挿入することによって互いに嵌合され得る。この際、コンタクトキャビティ97の挿入孔94に、コネクタ組立体81のコンタクト91が挿入され、コネクタ組立体81のコンタクト91とレセプタクルコネクタ82のコンタクトが接触することになる。
特開2006−190685号公報
しかしながら、この従来のコネクタ構造では、コネクタ組立体81とレセプタクルコネクタ82の嵌合方向(図示矢印「ア」方向)において、コンタクト91の各組を構成する端子91a、91bの、特に接触部93a、93bが、全て、レセプタクルコネクタ82から等距離に位置付けられていることから、コネクタ組立体81とレセプタクルコネクタ82の嵌合時に、レセプタクルコネクタ82(のコンタクトキャビティ97)は、これらの全ての端子から同時に力を受けることになり、この結果、挿抜に必要な力が大きくなり、使い勝手が悪かった。
また、この従来構造では、端子91a、91bが、実質的に同じ寸法及び構成を有していることから、端子の変位時に端子同士が互いに衝突するのを防ぐため、それらの間に所定の大きさの間隔が必要とされており、この結果、十分な変位量を確保するために装置を大型化せざるを得なかった。
更に、コネクタ組立体81とレセプタクルコネクタ82の嵌合時には、コネクタ組立体81のハウジング86に設けた前方嵌合端87に、レセプタクルコネクタ82のレセプタクルハウジング96が挿入されることになるが、これらハウジングのクリアランスは小さいことから、嵌合ズレを十分に許容することができるものではなく、この結果、位置ズレした状態で無理に嵌合がなされて、ハウジングが干渉し、破壊されてしまう危険もあった。また、位置ズレした状態で嵌合がなされた場合には、その後もハウジングに負荷がかかり、特に、実装端子部において半田クラック等が生じやすくなるといった問題もあった。
本願発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、コネクタの嵌合時における挿入力の低減を図ることを目的とする。また、端子の変位量を十分に確保する一方で、装置の小型化を図ることを目的とする。更に、嵌合ズレの許容度を高めたコネクタ装置を提供することを目的とする。
本発明は、第一コネクタと、前記第一コネクタに嵌合可能な第二コネクタと、から成るコネクタ装置 であって、前記第一コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに、前記嵌合方向に沿って片持ち梁状に且つ対向して配置された、第一タイプ及び第二タイプの端子を有し、前記第二コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられたコンタクト部材を有し、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向方向に沿って外方に凸湾曲した接触部を有し、前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記接触部がそれぞれ、前記第二コネクタのコンタクト部材と弾性接触することにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位するようになっており、前記第二タイプの端子の接触部は、前記第一タイプの端子の接触部に比べ、前記嵌合方向において、前記第二コネクタに接近した位置に配置されており、これにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子がそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位したとき、前記第一タイプの端子の接触部の先端付近は、前記第二タイプの端子の接触部によって内方に形成された凹湾曲空間に逃げることを特徴としている。
上記コネクタ装置において、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子の組が、前記嵌合方向及び前記対向方向の双方に直交する方向に沿って、複数並列に配列されていてもよい。
また、上記コネクタ装置において、前記第一タイプの端子の接触部は全て、前記嵌合方向において、前記第二コネクタから等距離に位置付けられており、前記第二タイプの端子の接触部は全て、前記嵌合方向において、前記第二コネクタから等距離に位置付けられていてもよい。
また、上記コネクタ装置において、対向する一方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第一タイプの端子又は前記第二タイプの端子の数と、対向する他方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第二タイプの端子又は前記第一タイプの端子の数は、均衡している、例えば、等しいのが好ましい。
上記コネクタ装置において、対向する一方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第一タイプの端子又は前記第二タイプの端子と、対向する他方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第二タイプの端子又は前記第一タイプの端子が、点対照に配置されているのが好ましい。
上記コネクタ装置において、前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記第二コネクタのハウジングは、前記第一コネクタのハウジングに遊嵌されてもよい。
上記コネクタ装置において、前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記第二コネクタは、前記第一コネクタの前記第一タイプの端子の先端付近と、又は、前記第一コネクタの前記第二タイプの端子の先端付近と、弾性接触することにより、前記第一コネクタに誘い込まれてもよい。
上記コネクタ装置において、前記第一コネクタのハウジングには、前記第二コネクタのハウジングに設けた複数の嵌合突出部が挿入される1つの嵌合穴が設けられており、前記複数の嵌合突出部に対応して、前記嵌合穴には、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子の組を前記直交方向に沿って複数並列に配列することによって形成された端子グループが、前記対向方向に沿って複数並列に配列されていてもよい。
また、上記コネクタ装置において、前記端子は電源端子を含んでいてもよい。
また、本発明は、第一コネクタと、前記第一コネクタに嵌合可能な第二コネクタと、から成るコネクタ装置であって、前記第一コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられた、少なくとも2本の変位可能な同じ大きさ及び形状の端子を有し、前記少なくとも2本の端子は、前記ハウジングに、前記嵌合方向に沿って片持ち梁状に、且つ、前記嵌合方向及び前記変位方向の双方に直交する方向に沿って互いにずらした状態で対向して配置されており、前記第二コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられたコンタクト部材を有し、前記少なくとも2本の端子はそれぞれ、前記変位方向に沿って外方に凸湾曲した接触部を有し、前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記接触部がそれぞれ、前記第二コネクタのコンタクト部材と弾性接触することにより、前記少なくとも2本の端子はそれぞれ、前記変位方向に沿って内方に変位するようになっており、前記接触部は全て、前記嵌合方向において、前記第二コネクタから等距離に位置付けられているが、前記2本の端子は、前記ハウジングに、前記直交方向に沿って互いにずらした状態で対向して配置されていることから、前記少なくとも2本の端子がそれぞれ、前記変位方向に沿って内方に変位したときであっても、互いに衝突することがないことを特徴としている。
本願発明によれば、コネクタの嵌合時における挿入力の低減を図ることができる。また、端子の変位量を十分なものとする一方で、装置の小型化を図ることができる。更に、嵌合ズレの許容度を高めたコネクタ装置を提供することができる。
本発明によるコネクタ装置の一例を示す斜視図である。 コネクタ装置の他の例を示す斜視図である。 コンタクト部材の斜視図である。 コンタクト部材の正面図、前面図、背面図、平面図である。 プラグ用コンタクト部材の斜視図である。 本コネクタ装置の概観図である。 図6の(b)におけるI−I線断面図であり、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合前の状態を示す図である。 図6の(b)におけるII−II線断面図であり、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合前の状態を示す図である。 図6の(b)におけるII−II線断面図であり、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合前の状態を示す図である。 図6の(a)におけるIII−III線断面図であり、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合前の状態を示す図である。 図7に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合途中の状態を示す図である。 図8に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合途中の状態を示す図である。 図9に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合途中の状態を示す図である。 図10に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合途中の状態を示す図である。 図7に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が更に進んだ状態を示す図である。 図8に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が更に進んだ状態を示す図である。 図9に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が更に進んだ状態を示す図である。 図10に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が更に進んだ状態を示す図である。 図7に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が完了した状態を示す図である。 図8に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が完了した状態を示す図である。 図9に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が完了した状態を示す図である。 図10に対応する断面図であって、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合が完了した状態を示す図である。 図7に対応する図であって、位置ズレの許容効果を説明する図である。 図9に対応する図であって、位置ズレの許容効果を説明する図である。 図10に対応する図であって、位置ズレの許容効果を説明する図である。 従来のコネクタ装置におけるレセプタクルコネクタを示す斜視図である。 従来のコネクタ装置におけるコネクタ組立体を示す斜視図である。
図面を参照しつつ、本発明の一つの好適な実施形態を説明する。
1.全体構造
図1に、本発明によるコネクタ装置10の一例を斜視図で示す。このコネクタ装置10は、主に、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60から成る。これらは着脱自在に嵌合して互いに電気的に接続される。
レセプタクルコネクタ20は、主に、レセプタクルハウジング21と、このレセプタクルハウジング21に設けたレセプタクル用コンタクト部材30から成る。コンタクト部材30は、例えば、基板11に半田付けすることによって固定した状態で使用される。
プラグコネクタ60は、主に、プラグハウジング61と、このプラグハウジング61に設けたプラグ用コンタクト部材70から成る。コンタクト部材70は、例えば、基板12に半田付けすることにより固定した状態で使用される。
尚、レセプタクルコネクタ20及びプラグコネクタ60ともに、半田を使うことなく、例えば、プレスフィットすることによって基板に固定してもよいし、また、圧着によって固定してもよい。
プラグコネクタ60のプラグハウジング61は、更に、基体62と、この基体62に設けた複数の筒状の嵌合突出部63を有する。レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合時に、プラグコネクタ60の嵌合突出部63は、レセプタクルコネクタ20の1つの嵌合穴23に挿入され、これと同時に、嵌合突出部63の挿入孔64に、コンタクト部材30の、特に、その端子部分(図3、図4等に示す41、42、51、52等の部分)が挿入される。これらの端子には、電源端子が含まれていてもよい。尚、嵌合穴23を仕切る壁部24は、ユーザの指等がコンタクト部材30に触れないようにするためのものであって、嵌合状態を維持することや、嵌合突出部63の嵌合穴23への誘い込みを意図したものでない。従って、壁部24を有してなく、1つに繋がった嵌合穴であっても良いことは言うまでもない。
各端子(図3、図4等に示す41、42、51、52等)は、挿入孔64内で付勢され、これにより端子と挿入孔64(例えば、その内部に設けたコンタクト部材70)の間の接触を維持して、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合状態を維持している。尚、プラグコネクタ60のプラグハウジング61は、レセプタクルコネクタ20のレセプタクルハウジング21に、単に、遊嵌されるだけであり、むしろ、本装置においては、ハウジングのクリアランスは比較的大きく、例えば、±0.5mmに設定されている。尚、レセプタクルコネクタ20に対するプラグコネクタ60の挿入向きの誤りを防ぐため、誤挿入防止キー65を、プラグコネクタ60に設けてもよい。この誤挿入防止キー65に対応して、レセプタクルコネクタ20側には、誤挿入防止部25を設けている。
図2に、コネクタ装置10’の他の一例を斜視図で示す。図1と同様の部材には同様の参照番号を用い、便宜上「’」を付している。コネクタ装置10’の基本構成は、図1のものと同じである。実質的な相違は、基板11’や基板12’に対する、レセプタクルコネクタ20’やプラグコネクタ60’の設置向き、及び、これに関連する嵌合の向きのみである。即ち、図1の例では、レセプタクルコネクタ20の嵌合穴23が、基板11に対して水平に、また、プラグコネクタ60の挿入孔64が基板12に対して水平に、それぞれ開口されており、また、基板11、12の基板面同士を互いに接近させるようにして、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60を嵌合させるタイプのものである。これに対して、図2の例では、レセプタクルコネクタ20’の嵌合穴23’が基板11’に対して垂直に、また、プラグコネクタ60’の挿入孔64’が基板12’に対して垂直に、それぞれ開口されており、また、基板11’、12’の縁同士を互いに接近させるようにして、レセプタクルコネクタ20’とプラグコネクタ60’を嵌合させるようになっている。尚、図2の構成では、図1のように、コンタクト部材30’やコンタクト部材70’を基板11’、12’に直接半田付けし、補強金具13を利用して基板への固定を行う。
尚、これら図1、図2に示した例は、組み合わせ方法を限定するものではない点に注意していただきたい。組み合わせは、状況に応じて自由に変更できる。例えば、図1のレセプタクルコネクタ20と図2のプラグコネクタ60’を組み合わせることもできるし、或いは、図1のプラグコネクタ60と図2のレセプタクルコネクタ20’を組み合わせることもできる。
2.レセプタクルコネクタ
図3、図4を参照して、レセプタクル用コンタクト部材30の構成を、更に詳細に説明する。図3の(a)、(b)は、それぞれ、コンタクト部材30を異なる向きで示した斜視図である。また、図4の(a)は、図3の(a)に対応する正面図、(b)は前面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。
コンタクト部材30は、一枚の金属板を打ち抜き、折り曲げることにより形成される。接触の信頼性を高めるため、全体に例えば金メッキが施されている。コンタクト部材30は、上面視「コ」の字状の基部31を有する。基部31は、一方の面46と他方の面47を繋ぐ継目32で折り曲げられた一枚の板状体を成している。一方の面46及び他方の面47のそれぞれの下側の縁には、レセプタクルハウジング21への固定を容易にする圧入突起34が設けられている。また、基部31の上側には、弾性作用を有する複数の端子41等が、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)に沿って片持ち梁状に配置されている。一方、基部31の下側には、複数(ここでは4本)の固定部35が延びている。コンタクト部材30は、例えば、端子側をレセプタクルハウジング21の底から嵌合側に向かって挿入することにより、圧入突起34等を利用してそこに固定される。
コンタクト部材30には、計8本の端子が設けられている。これらの端子は、「第一タイプ」の端子である、短端子41、41’、42、42’と、「第二タイプ」の端子である、長端子51、51’、52、52’に分類され得る。短端子41、41’、42、42’は、長端子51、51’、52、52’に比して、基部31からの嵌合方向(図1、3の図示矢印「ア」方向)に沿った長さが短い。その他の構成に関しては、両者の間に実質的に相違はない。
端子41、41’、42、42’、51、51’、52、52’は、計4つの「セット」を形成している。即ち、短端子41、41’から成るセットと、長端子51、51’から成るセット、短端子42、42’から成るセット、長端子52、52’から成るセットである。各セットに含まれる端子は、互いに同じ寸法及び構成を有する。但し、必ずしも、端子をこのようなセットとする必要はなく、各セットの一方、例えば、短端子41’等を取り除くこともできる。但し、多くの端子を設けて接点構造を増やせば、それだけ導体断面積が大きくなり(導体の抵抗が低くなり)、接触の安定性を高めることができる。各セットにおける端子間は、比較的短い切り込み38を設けることによって分離されている。尚、便宜上、以下の記載においては、特に記載することが好ましい場合を除き、セットの一方(短端子41’、長端子51’、短端子42’、長端子52’)については特記しない。
特に、第一タイプを構成する短端子41と、第二タイプを構成する長端子52が、ある方向(図示矢印「イ」方向、以下、「対向方向」と呼ぶ)に沿って、互いに対向して配置されている点、また、第一タイプを構成する短端子42と、第二タイプを構成する長端子51が、対向方向(図示矢印「イ」方向)に沿って、互いに対向して配置されている点が重要である。これら対向配置された、短端子41と長端子52、短端子41’と長端子52’、短端子42と長端子51、短端子42’と長端子51’はそれぞれ、「組」を成している。これらの組は、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)及び対向方向(図示矢印「イ」方向)の双方に直交する方向(図示矢印「ウ」方向、以下、単に「直交方向」と呼ぶ)に沿って、複数並列に配列されている。尚、組と組の間は、比較的長い切り込み37を設けることによって分離してある。
ここで、対向する一方の側において、直交方向(図示矢印「ウ」方向)に沿って配列された複数の短端子41、41’と、対向する他方の側において、直交方向に沿って配列された複数の短端子42、42’は、全て、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)において、嵌合相手のプラグコネクタ60から等距離に位置付けられている。同様に、対向する一方の側において、直交方向に沿って配列された複数の長端子51、51’と、対向する他方の側において、直交方向に沿って配列された複数の長端子52、52’は、全て、嵌合方向に(図示矢印「ア」方向)おいて、嵌合相手のプラグコネクタ60から等距離に位置付けられている。このような配置とすることにより、プラグコネクタ60、特に、プラグコネクタ60の挿入孔64において、これらの端子から受ける力を効果的に分散させることができる。
更に、対向する一方の側において、直交方向(図1、3、4の図示矢印「ウ」方向)に沿って配列された短端子又は長端子の数(ここでは、短端子は41、41’の2個、長端子は51、51’の2個)と、対向する他方の側において、直交方向に沿って配列された長端子又は短端子の数(ここでは、長端子は52、52’の2個、短端子は42、42’の2個)は、均衡していること、例えば、互いに等しい(ここでは、短端子及び長端子ともに2個ずつ)ことが望ましい。これにより、対向する一方の側に加わる力と、対向する他方の側に加わる力を、均等にすることができる。短端子41、41’と短端子41、41’ 長端子51、51’と長端子52、52’は、各々1本から成っていてもよく、また、均衡していない配列、例えば一方の側に何れかの端子の方が多くても良いことは言うまでもない。
同様の理由から、対向する一方の側において、直交方向に沿って配列された短端子又は長端子と、対向する他方の側において、同様に直交方向に沿って配列された長端子又は短端子は、点対照に配置されているのが好ましい。例えば、図示の例では、短端子41に対して短端子42’が、短端子41’に対して短端子42が、また、長端子52に対して長端子51’が、長端子52’に対して長端子51が、それぞれ点対照に配置されている。
端子41、42、51、52は、対向方向(図示矢印「イ」方向)に沿って外方に(相手端子(例えば、短端子41の相手端子は長端子52、短端子42の相手端子は長端子51、長端子51の相手端子は短端子42、長端子52の相手端子は短端子41である)から離れる側に)凸湾曲した凸湾曲部41A、42A、51A、52Aを、それぞれ有する。
レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合時、これらの凸湾曲部41A、42A、51A、52Aは、それぞれ、プラグコネクタ60の挿入孔64内のコンタクト部材70と弾性接触し、この結果、短端子41と長端子52、或いは、短端子42と長端子51は、それぞれ、対向方向(図示矢印「イ」方向)に沿って、内方(相手端子(例えば、短端子41の相手端子は長端子52、短端子42の相手端子は長端子51、長端子51の相手端子は短端子42、長端子52の相手端子は短端子41である)に接近する側)に変位する。
上に説明したように、短端子41、42は、長端子51、52に比べ、基部31からの嵌合方向(図示矢印「ア」方向)における長さが短く設定されていることから、長端子52、51の接触部52A、51Aは、短端子41、42の接触部41A、42Aに比べ、嵌合方向において、プラグコネクタ60により接近した位置に配置されている。この結果、短端子41、42の接触部41A、42Aと、長端子52、51の接触部52A、51Aが、対向方向(図示矢印「イ」方向)に沿って、内方(相手端子に接近する側)に変位したとき、短端子41、42の接触部41A、42Aの先端41C、42C付近は、長端子52、51の接触部52A、51Aによって内方に形成された凹湾曲空間52C、51Cに収容されるため、長端子52、51と衝突することはない。このような構成により、端子の変位量を十分に確保する一方で、装置の小型化が図られている。
3.プラグコネクタ
プラグ用コンタクト部材70の一例を、図5に示す。図5の(a)、(b)は、それぞれ、コンタクト部材70を異なる向きで示した斜視図であり、図3の(a)、(b)に対応する。
コンタクト部材70は、コンタクト部材30と同様に、一枚の金属板を打ち抜き、折り曲げることによって形成される。接触の信頼性を高めるため、全体に例えば金メッキが施されている。コンタクト部材70は、上面視「コ」の字状の基部71を有する。基部71は、一方の面76と他方の面77を繋ぐ継目72で折り曲げられた一枚の板状体を成している。一方の面76及び他方の面77のそれぞれの下側の縁には、プラグハウジング61への固定を容易にする圧入突起74が設けられている。また、基部71の下側には、複数(ここでは4本)の固定部75が延びている。コンタクト部材70は、例えば、その頭部側からプラグハウジング61へ挿入され、圧入突起74等を利用してそこに固定される。コンタクト部材70は、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合時には、短端子41、42及び長端子51、52と接触し、電気的に接続される。
4.動作等
図6は、本コネクタ装置10の概観を示す図であって、(a)は、その正面図、(b)は、その左側面図である。
また、図7は、図6の(b)におけるI−I線断面図、図8は、図6の(b)におけるII−II線断面図であって、便宜上、短端子41と長端子52だけを示したもの、図9は、図6の(b)におけるII−II線断面図、図10は、図6の(a)におけるIII−III線断面図であって、これら図7乃至図10は、特に、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合前の状態を示している。
これに対し、図11乃至図14は、図7乃至図10のそれぞれに対応する断面図であって、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合途中の状態を示したもの、また、図15乃至図18は、図7乃至図10のそれぞれに対応する断面図であって、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合が更に進んだ状態を示したもの、更に、図19乃至図22は、図7乃至図10のそれぞれに対応する断面図であって、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合が完了した状態を示したものである。
レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合時には、レセプタクルコネクタ20の嵌合穴23に、プラグコネクタ60に設けた複数の嵌合突出部63が挿入される。これら複数の嵌合突出部63に対応して、嵌合穴23には、各コンタクト部材30に含まれる8つの端子から成る端子グループ54、つまり、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)に沿って片持ち梁状に対向して配置された短端子41と長端子52の組と、短端子41’と長端子52’の組、短端子42と長端子51の組、及び短端子42’と長端子51’の組を、更に、直交方向(図示矢印「ウ」方向)に沿って複数並列に配列することによって形成された端子グループ54、が、対向方向(図示矢印「イ」方向)に沿って複数(ここでは端子グループ54a〜54eの5つ)並列に配列された状態で、同時に挿入される。ここで、端子グループ54a〜54eの構成は全て同じであることから、プラグコネクタ60は、各端子グループ54a〜54eから同じ力を分散された形で効率よく受けることになる。
図11乃至図14に示す状態は、特に、図7乃至図10に示す嵌合前の状態から片側の接点が変位した状態、更に言えば、長端子51、52だけが、コンタクト部材70と接触し、短端子41、42は、未だ、コンタクト部材70と接触していない状態を示している。
各端子グループ54a〜54eにおいて、長端子51、52は、嵌合方向において同位置に配置されていることから、それらは同じタイミングでコンタクト部材70と接触する。このように、同じタイミングで接触させることにより、長端子によってコンタクト部材70に加わる力を集中させることなく、効率的に分散させることができ、また、本実施例のように、これら長端子51と長端子52が、点対照に同数配置されている場合には、コンタクト部材70(各嵌合突出部63)は、均等に分散された力を受けることになる。
更に、短端子41、42は、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)において長端子51、52よりもプラグコネクタ60から遠くに位置付けられていることから、長端子51、52が接触した後にコンタクト部材70と接触することになり(後述する図15乃至図18によく示されている)、この結果、コンタクト部材70が受ける力を効率よく分散させることができる。本装置10は、このように、挿入力を低減する2段接触タイミング端子構造を有するものである。
また、図11乃至図13によく示されるように、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合時、プラグコネクタ60は、レセプタクルコネクタ20の短端子41の先端41A付近と、或いは、レセプタクルコネクタ20の長端子52の先端52A付近と、弾性接触することにより、レセプタクルコネクタ20に容易に誘い込まれる。このような誘い込みを利用して、例えば片側0.5mmの嵌合ズレを吸収できるよう、短端子41の先端41Aや長端子52の先端52Aは、比較的長く設定するのが好ましい。上述したように、プラグコネクタ60のプラグハウジング61は、レセプタクルコネクタ20のレセプタクルハウジング21に、単に、遊嵌されるだけであるため、本装置10にとって、このような端子による誘い込みは大変有効である。
図15乃至図18に示す状態は、特に、図11乃至図14に示す状態から更に進んで、両側の接点が変位した状態、更に言えば、長端子51、52のみならず、短端子41、42も、コンタクト部材70と接触して弾性変位した状態を示したものである。
このような場合でも、本装置10では、短端子41、42の接触部41A、42Aの先端41C、42Cが、長端子52、51の接触部52A、51Aの、内方に形成された凹湾曲空間52C、51Cに収容されることから、短端子41、42と長端子52、51が、互いに干渉し合うことはない。この構成により、各端子に十分な変位量或いは変位領域を確保する一方で、コンパクトなバネ設計ができる。この構成は、装置の小型化にも役立つ。
5.ズレ許容の効果
最後に、図23乃至25を参照して、嵌合時における、位置ズレの許容効果を説明する。図23乃至25は、プラグコネクタ60のプラグハウジング61と、レセプタクルコネクタ20のレセプタクルハウジング21が、位置ズレした状態を示す図であって、特に、図23、24はそれぞれ、上述した図7、図9に対応し、図25は、上述した図10に対応する。
上に説明したように、本装置10において、プラグコネクタ60のプラグハウジング61は、レセプタクルコネクタ20のレセプタクルハウジング21に、単に、遊嵌されるだけであり、また、端子41等が有する、外方に向う弾性力を利用して、レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合状態を維持するものであることから、ハウジング同士が多少位置ズレしても、端子41等の弾性力を利用して、それらを容易に嵌合させることができる。つまり、本構成によれば、嵌合時において、更には、嵌合後も、端子40の弾性力を利用して、位置ズレを吸収し、プラグコネクタ60がレセプタクルコネクタ20の中心に戻るように矯正することができる。また、このような位置ズレの許容により、ハウジング同士の干渉を防止することができるため、ハウジングの破壊を効果的に防ぐことができる。更に、干渉による負荷も生じないため、半田クラックが発生することもない。
尚、上記の例は、2タイプの端子、即ち、短端子41、42等の第一タイプの端子と、長端子51、52等の第二タイプの端子を設けた例を説明しているが、一方のタイプの端子だけを設けた場合であっても、本願発明の目的、例えば、端子の変位量を十分なものとする一方で、装置の小型化を図る、といった本願発明の目的を達成することができる。
参考のため、図3、図4、図11、図12等を参照しつつ、長端子51、52だけを設けた例を以下に説明する。これら2本の長端子51、52は、ハウジング21に、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)及び変位方向(図示矢印「イ」方向)の双方に直交する方向(図示矢印「ウ」方向)に沿って互いにずらした状態で対向配置されている、ということができる。レセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ60の嵌合時、これらの長端子51、52は、それらの接触部51A、52Aにおいて、それぞれ、プラグコネクタ60のコンタクト部材70と弾性接触し、この結果、これらの長端子51、52はそれぞれ、変位方向(図示矢印「イ」方向)に沿って内方に変位する。接触部52A、51Aは全て、嵌合方向(図示矢印「ア」方向)において、プラグコネクタ60から等距離に位置付けられているが、長端子51、52は、ハウジング21に、直交方向(図示矢印「ウ」方向)に沿って互いにずらした状態で対向配置されていることから、長端子51、52の変位時にも、それらは互いに衝突することがない。故に、端子の変位量は十分なものとしつつ、装置の小型が図れる。
10 コネクタ装置
20 レセプタクルコネクタ
21 レセプタクルハウジング
30 コンタクト部材
41 短端子
41A 接触部
41C 先端
42 短端子
42A 接触部
42C 先端
51 長端子
51A 接触部
51C 凹湾曲空間
52 長端子
52A 接触部
52C 凹湾曲空間
60 プラグコネクタ
61 プラグハウジング
70 コンタクト部材

Claims (11)

  1. 第一コネクタと、前記第一コネクタに嵌合可能な第二コネクタと、から成るコネクタ装置であって、
    前記第一コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに、前記嵌合方向に沿って片持ち梁状に且つ対向して配置された、第一タイプ及び第二タイプの端子を有し、
    前記第二コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられたコンタクト部材を有し、
    前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向する方向に沿って外方に凸湾曲した接触部を有し、
    前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記接触部がそれぞれ、前記第二コネクタのコンタクト部材と弾性接触することにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位するようになっており、
    前記第二タイプの端子の接触部は、前記第一タイプの端子の接触部に比べ、前記嵌合方向において、前記第二コネクタに接近した位置に配置されており、これにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子がそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位したとき、前記第一タイプの端子の接触部の先端付近は、前記第二タイプの端子の接触部によって内方に形成された凹湾曲空間に逃げることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子の組が、前記嵌合方向及び前記対向方向の双方に直交する方向に沿って、複数並列に配列されている請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 対向する一方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第一タイプの端子又は前記第二タイプの端子の数と、
    対向する他方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第二タイプの端子又は前記第一タイプの端子の数は、均衡している請求項に記載のコネクタ装置。
  4. 対向する一方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第一タイプの端子又は前記第二タイプの端子の数と、
    対向する他方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第二タイプの端子又は前記第一タイプの端子の数は、等しい請求項に記載のコネクタ装置。
  5. 対向する一方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第一タイプの端子又は前記第二タイプの端子と、
    対向する他方の側において、前記直交方向に沿って配列された前記第二タイプの端子又は前記第一タイプの端子が、点対照に配置されている請求項に記載のコネクタ装置。
  6. 前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記第二コネクタのハウジングは、前記第一コネクタのハウジングに遊嵌される請求項1乃至のいずれかに記載のコネクタ装置。
  7. 前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記第二コネクタは、前記第一コネクタの前記第一タイプの端子の先端付近と、又は、前記第一コネクタの前記第二タイプの端子の先端付近と、弾性接触することにより、前記第一コネクタに誘い込まれる請求項1乃至のいずれかに記載のコネクタ装置。
  8. 前記第一コネクタのハウジングには、前記第二コネクタのハウジングに設けた複数の嵌合突出部が挿入される1つの嵌合穴が設けられており、
    前記複数の嵌合突出部に対応して、前記嵌合穴には、
    前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子の組を前記直交方向に沿って複数並列に配列することによって形成された端子グループが、前記対向方向に沿って複数並列に配列されている請求項2乃至のいずれかに記載のコネクタ装置。
  9. 第一コネクタと、前記第一コネクタに嵌合可能な第二コネクタと、から成るコネクタ装置であって、
    前記第一コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられた、少なくとも2本の変位可能な端子を有し、前記少なくとも2本の端子は、前記ハウジングに、前記嵌合方向に沿って片持ち梁状に、且つ、前記嵌合方向及び前記変位方向の双方に直交する方向に沿って互いにずらした状態で対向して配置されており、
    前記第二コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられたコンタクト部材を有し、
    前記少なくとも2本の端子はそれぞれ、前記変位方向に沿って外方に凸湾曲した接触部を有し、
    前記第一コネクタと前記第二コネクタの嵌合時に、前記接触部がそれぞれ、前記第二コネクタのコンタクト部材と弾性接触することにより、前記少なくとも2本の端子はそれぞれ、前記変位方向に沿って内方に変位するようになっており、
    前記接触部は全て、前記嵌合方向において、前記第二コネクタから等距離に位置付けられているが、前記2本の端子は、前記ハウジングに、前記直交方向に沿って互いにずらした状態で対向して配置されていることから、前記少なくとも2本の端子がそれぞれ、前記変位方向に沿って内方に変位したときであっても、互いに衝突することがないことを特徴とするコネクタ装置。
  10. 互いに嵌合可能なコネクタと他のコネクタとから成るコネクタ装置に用いる、前記コネクタであって、
    前記コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに、前記嵌合方向に沿って片持ち梁状に且つ対向して配置された、第一タイプ及び第二タイプの端子を有し、
    前記他のコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられたコンタクト部材を有し、
    前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向する方向に沿って外方に凸湾曲した接触部を有し、
    前記コネクタと前記他のコネクタの嵌合時に、前記接触部がそれぞれ、前記他のコネクタのコンタクト部材と弾性接触することにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位するようになっており、
    前記第二タイプの端子の接触部は、前記第一タイプの端子の接触部に比べ、前記嵌合方向において、前記他のコネクタに接近した位置に配置されており、これにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子がそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位したとき、前記第一タイプの端子の接触部の先端付近は、前記第二タイプの端子の接触部によって内方に形成された凹湾曲空間に逃げることを特徴とするコネクタ。
  11. 互いに嵌合可能なコネクタと他のコネクタとから成るコネクタ装置に用いる、前記コネクタであって、
    前記コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられたコンタクト部材を有し、
    前記他のコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに、前記嵌合方向に沿って片持ち梁状に且つ対向して配置された、第一タイプ及び第二タイプの端子を有し、
    前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向する方向に沿って外方に凸湾曲した接触部を有し、
    前記コネクタと前記他のコネクタの嵌合時に、前記接触部がそれぞれ、前記コネクタのコンタクト部材と弾性接触することにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子はそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位するようになっており、
    前記第二タイプの端子の接触部は、前記第一タイプの端子の接触部に比べ、前記嵌合方向において、前記コネクタに接近した位置に配置されており、これにより、前記第一タイプの端子と前記第二タイプの端子がそれぞれ、前記対向方向に沿って内方に変位したとき、前記第一タイプの端子の接触部の先端付近は、前記第二タイプの端子の接触部によって内方に形成された凹湾曲空間に逃げることを特徴とするコネクタ。
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