以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、以下、携帯端末装置の一例として携帯電話装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等の他の携帯端末装置であってもよい。
<第1の実施形態>図1は、ホスト装置(例えば、基地局)と通信を行う本発明に係る携帯端末装置の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。
携帯電話装置1は、表面がフロントパネル2aとフロントケース2bとリアケース2cと図示しないリアパネル2dとにより構成される操作部側筐体部2(第1の筐体)と、表面がフロントパネル3aとフロントケース3bとリアケース3c(図2)とリアパネル3d(図2)とにより構成される表示部側筐体部3(第2の筐体)と、を備えている。
操作部側筐体部2は、操作キー群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12とがフロントパネル2aの表面に露出している。また、操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための文字入力キー14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。また、操作部側筐体部2の側面には、外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェースを覆うキャップが設けられている。
また、表示部側筐体部3は、フロントパネル3aに、各種情報を表示するためのディスプレイ部21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22とが露出している。
操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、図1に示すように、ヒンジ機構4(連結部)を介して連結されている。すなわちヒンジ機構4は操作部側筐体部2の一端側(上端部)と表示部側筐体部3の一端側(下端部)とを回動可能に連結する。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に動かすことにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが折り畳まれた状態(互いに重なり合う第1の状態、折畳み状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを互いに開いた状態(重なり合う程度が折り畳み状態よりも低い第2の状態、開状態)にしたりすることができる。なお、本実施形態において、ヒンジ機構4による折り畳み式の携帯電話装置1の説明をしているが、折り畳み式ではなく、両筐体部2、3を重ね合わせた状態から一方の筐体部を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体部を回転させるようにした回転式や、両筐体2、3を2軸ヒンジを介して連結したものや、折り畳みができないリストレート式でもよい。
図2は、携帯電話装置1を折畳んだ状態の斜視図を示す図である。操作部側筐体部2は、一方の側面に、所定の機能が割り当てられているサイドキー30と、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェース用のキャップ31と、を備えている。また、表示部側筐体部3における一方の側面にスライドキー32が備えられている。表示部側筐体部3のフロントケース3b表面には、被写体を撮像するカメラ33と、被写体に光を照射するライト34と、が露出して形成されている。
図3は、操作部側筐体部2に内蔵される部材の分解斜視図である。図3に示すように、操作部側筐体部2は、フロントパネル2aと、フロントケース2bと(本図においてはフロントパネル2aとフロントケース2bとは結合されている)、上述した操作キー群11を構成するキーシート40と、フレキシブル配線基板45と、基準電位パターン層及び携帯電話装置1用のRF(Radio Frequency)モジュール等の各種電子部品を備えるプリント基板50(第1回路基板)と、ヒンジ機構4(4a、4b)と、アンテナエレメント55と、近距離通信用アンテナエレメント56と、リアケース2cと、バッテリ60を保護するリアパネル2dとを備える。
操作部側筐体部2において、フロントケース2bと、キーシート40と、プリント基板50と、リアケース2cとは、積層的に配置される。また、バッテリ60は、リアパネル2dの外側から挿脱可能に収納される。
図3に示すように、フロントケース2bとリアケース2cとは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。また、フロントケース2bとリアケース2cとの間には、キーシート40と、プリント基板50とが挟まれるようにして内蔵される。つまり、プリント基板50の上面にキーシート40が積層配置される。
プリント基板50には、不図示の各種電子部品が配置される。各種電子部品は、所定の組合せにより複数の回路ブロックを形成する。例えば、無線回路、電源回路、デジタル回路等を含む各種回路ブロックが形成される。
フロントパネル2aには、携帯電話装置1を折り畳んだ状態で表示部側筐体部3のディスプレイ部21と対向する内側面に、キー孔が複数形成される。複数のキー孔それぞれからは、キーシート40上に形成される機能設定操作キー13、文字入力キー14及び決定操作キー15の押圧面が露出する。この露出した操作キー群11を構成する機能設定操作キー13、文字入力キー14及び決定操作キー15の押圧面を押下するように押圧することで、対応するキースイッチそれぞれにおけるメタルドーム(椀状形状)の頂点が押圧され、スイッチ端子に接触して電気的に導通する。
リアケース2cにおけるヒンジ機構4との反対側である他端側には、基台に収納されたアンテナエレメント55(アンテナ)が配置される。つまり、アンテナエレメント55は、携帯電話装置1における他端側に配置される。具体的には、アンテナエレメント55は、携帯電話装置1におけるヒンジ機構4側と反対の端部側に配置される。また、アンテナエレメント55は、帯状の板金で形成される。
アンテナエレメント55は、通話や電子メール等に係る電磁波の送受信を行うアンテナであり、不図示の給電端子を介してプリント基板50から給電される。これにより、アンテナエレメント55は、給電端子を介してプリント基板50から給電されると共に、プリント基板50に設けられたRFモジュール等と接続される。なお、本実施形態においては、アンテナエレメント55の位置をリアケース2cの一端に設けるようにしたが、操作部側筐体部2の内部のいずれの場所に配置してもよい。また、アンテナエレメント55の位置を表示部側筐体部3の内部のいずれの場所に配置してもよい。
図4は、表示部側筐体部3に内蔵される部材の分解斜視図である。図4に示すように、表示部側筐体部3は、フロントパネル3aと、フロントケース3bと、ヒンジ機構4と、スピーカ70a,70bと、モータ75と、ディスプレイ部21と、ディスプレイ部21が接続されたプリント基板80(第2回路基板)と、リアケース3cと、リアパネル3dとを備える。また、表示部側筐体部3において、フロントパネル3aと、フロントケース3bと、ディスプレイ部21と、プリント基板80と、リアケース3cと、リアパネル3dとが積層的に配置される。
図4に示すように、フロントケース3bとリアケース3cとは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。また、フロントケース3bとリアケース3cとの間には、ディスプレイ部21と、プリント基板80とが挟まれるようにして内蔵される。また、スピーカ70a,70bと、モータ75とがプリント基板80に接続される。
図5Aは、操作部側筐体部2のフロントパネル2aに設けられたキーの配置図(その1)を示す図である。図5Bは、操作部側筐体部2のフロントパネル2aに設けられたキーのテンキー部分の拡大配置図(その2)を示す図である。
フロントパネル2aに形成された複数のキー孔からは、キーシート40上に形成される機能設定操作キー13、文字入力キー14及び決定操作キー15の押圧面が露出する。
機能設定操作キー13には、文字種選択キー13a、「WEB」キー13b、「メール」キー13c、「アドレス帳」キー13dが設けられている。
文字入力キー14には、「終話」キー14a、「3」キー14b、「6」キー14c、「9」キー14d、「#」キー14e、「クリア」キー14f、「2」キー14g、「5」キー14h、「8」キー14i、「0」キー14j、「発信」キー14k、「1」キー14m、「4」キー14n、「7」キー14p、「*」キー14qが設けられている。
この露出した操作キー群11を構成する機能設定操作キー13、文字入力キー14、ソフトキーとしてカーソルキーと決定キーからなる決定操作キー15の押圧面を押下するように押圧することで、対応するキースイッチそれぞれにおけるメタルドーム(椀状形状)の頂点が押圧され、スイッチ端子に接触して電気的に導通する。
操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や表裏状態等の変形状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1において、操作キー群11を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
図6は、携帯電話機1の機能を示す機能ブロック図の一例を示す図である。次に、図6に示すブロック図を参照して、携帯電話機1の各部の機能について説明する。なお、以下に説明する携帯電話機1の機能のうち任意の機能をCPU及びROMやRAMに格納されたプログラムと協働して実現しても良い。
本実施形態の携帯電話機1は、アンテナ部101から受信する電波を復調して所定の通信方式(移動体通信網、例えば、CDMA(Code Division Mulitiple Access)2000_1x等に準拠)に基づいて、基地局を介して他の通信端末装置との間で電話による受信やメールによる受信や、インターネット上から所定のURLを有するWebページのダウンロード等を行う電話受信部103と、上記所定の通信方式に基づいて、基地局を介して他の通信端末装置との間で電話による発信やメールによる送信や、インターネット上へ所定のURLを送信するために、データを変調してアンテナ部101から電波を送信する電話発信部105と、上記所定の通信方式に基づいて電話受信部103を介してメールを受信するメーラ機能を有するメール受信部107と、上記所定の通信方式に基づいて電話発信部105を介してメールを送信するメーラ機能を有するメール送信部109と、上記所定の通信方式に基づいて電話発信部105を介してインターネット上へ所定のURLを送信するとともに、電話受信部103を介してインターネット上から所定のURLを有するWebページをダウンロードするブラウザ部111とを備える。
また、本実施形態の携帯電話機1は、操作キー群11に設けられた何れかのキーが押下されたことを検出して電気的信号に変換する入力操作部113と、入力操作部113から電気的信号を入力して操作キー群11に設けられたそれぞれのキーに対応する入力データを取得する入力データ取得部115と、キャラクタコードをVRAM119に書き込んでおき、VRAM119から読み出したキャラクタコードをキャラクタジェネレータROM117aによりキャラクタデータに変換して画像データを生成する本発明の表示手段として機能する表示制御部117と、表示制御部117により生成された画像データを表示するディスプレイ部21とを備える。また、本実施形態の携帯電話機1は、携帯電話機1の各部を制御するための制御プログラムや機能モジュールを記憶するROM121aと、制御プログラムの実行時に一時的に使用する記憶領域となるワーク用のRAM121bと、ROM121aから読み出した制御プログラムに従って携帯電話機1の各部を制御するCPU121cとを有する主制御部121を備える。
以降、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、各実施形態の構成は同一(説明済み)であるので、図7に示すフローチャートを参照して動作について説明する。
図7は本発明の第1実施形態について説明するためのフローチャートである。第1実施形態においては、携帯電話機1がディスプレイ部21に表示した待ち受け画面(通常、ユーザが持ち歩く際の待機状態の画面、換言するとユーザからの入力を待ち受ける状態の画面)から1つのキーを押下した場合に、そのキーに割り当てられた複数の文字(ひらがな、かたかな、英字、数字等の文字の他、記号、図形などを含む)を分割された画面に同時に表示するまでの動作を説明する。なお、本発明では、キーに割り当てられた文字の種別を入力種別とする。
先ず、ステップS5において、主制御部121は、RAM121bおよびVRAM19の複数の記憶エリアに対応するポインタアドレスをそれぞれ所定の開始値に初期化し、ステップS10に進む。
次いで、ステップS10において、主制御部121は、文字入力キーが押下されたか否かを検出し、ステップS20において、文字入力キーが押下されたか否かを判断する。文字入力キーが押下された場合にはステップS30に進む一方、文字入力キーが押下されていない場合にはステップS10に戻る。
文字入力キーが押下されたことを検出した場合に、ステップS30において、主制御部121は、入力データ取得部115から文字入力されたキーのキーデータを入力し、このキーデータに割り当てられた文字コードをROM121aから読み出すことで文字コードの生成を行う。すなわち、ROM121aには、図8に示すように、入力される1つのキーデータに対して、数字コード、ひらがなコード、英字コード、カタカナコード、記号コード、その他のコードなどの複数の文字種毎の文字コードが本発明の入力情報として記憶されており、入力される1つのキーデータに対してROM121aから異なる文字種毎の文字コードを読み出すことができる。従って、異なる複数のキーデータに対して、異なる文字種毎に対応する複数の文字コードをROM121aから読み出すことができる。
次いで、ステップS40において、ROM121aから読み出した複数の文字種毎の文字コードをRAM121bにそれぞれ文字種毎の記憶エリアに記憶する。この結果、図8に示すようにRAM121bのそれぞれの記憶エリアに異なる文字コードが記憶される。
ステップS50において、主制御部121は、RAM121bのそれぞれの記憶エリアに記憶されている異なる文字コードを読み出し、これを表示制御部117に出力することで、表示制御部117に接続されているVRAM119にRAM121bから読み出した異なる文字コードを記憶し、転送を完了する。この結果、図8に示すようにVRAM119のそれぞれの記憶エリアに異なる文字キャラクタコードが記憶される。
ここで、表示制御部117では、所定の表示レートでVRAM119から文字キャラクタコードを読み出しており、VRAM119から読み出した文字キャラクタコードに対応するキャラクタデータをキャラクタジェネレータROM117aから読み出してキャラクタデータに変換して本発明の画像情報としての画像データを生成する。表示制御部117により生成された異なる文字種の画像データをディスプレイ部21に表示する。この結果、図9に示すようにディスプレイ部21の表示エリア21aにそれぞれ異なる文字キャラクタの画像が表示される。なお、図9に示される表示は、待ち受け画面の直後に表示される画面であるが、待ち受け画面に文字キャラクタの画像を重ね合わせて表示することとしても良い。
ステップS60において、主制御部121は、文字入力キーが押下されたか否かを検出し、ステップS70において、文字入力キーが押下されたか否かを判断する。文字入力キーが押下された場合にはステップS80に進む一方、文字入力キーが押下されていない場合にはステップS90に進む。
ステップS70において文字入力キーが押下されたことを検出した場合、ステップS80において、主制御部121は、RAM121bおよびVRAM19の記憶エリアに対応するポインタアドレスをインクリメント(+1)し、ステップS30に戻る。
一方、ステップS90において、主制御部121は、本発明の検知手段として機能し、所定の機能を実行するための機能キーが押下されたか否かを判断する。機能キーが押下された場合にはステップS100に進む一方、機能キーが押下されていない場合にはステップS70に戻り、文字入力キーまたは機能キーが入力されるまで、ステップS70およびステップS90での判断処理を繰り返す。
ステップS90において、主制御部121は、本発明の第1の実行手段として機能し、所定の機能を実行するための機能キーが押下されたことを検出した場合、ステップS100に進む。ステップS100は、機能処理を実行するためのサブルーチンであり、このサブルーチンの詳細なフローチャートを図10に示す。
図10に移り、ステップS105において、主制御部121は、機能キーとして「メール」キー13dが押下されたか否かを判断する。入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、「メール」キー13dが押下されたと判断した場合にはステップS110に進む。ステップS110において、この機能キーに対応する前記画面に表示されている1つの文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「メール」キー13dが押下された場合、前もってメールの本文をキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「ひらがなコード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS115において、主制御部121は、この選択された文字種の文字コードに基づいてメール機能を実行するために、ROM121aに記憶されているメール機能モジュールを読み出して実行する。この場合、ひらがな入力によるメール本文の入力操作を継続して行うことができる。
一方、上記ステップS105において、「メール」キー13dが押下されていない場合、ステップS120に進み、主制御部121は、機能キーとして「アドレス帳」キー13cが押下されたか否かを判断する。入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、「アドレス帳」キー13cが押下されたと判断した場合にはステップS125に進む。ステップS125において、この機能キーに対応する前記画面に表示されている1つの文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「アドレス帳」キー13cが押下された場合、前もってアドレス帳の名前をカタカナと考えてキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「カタカナコード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS130において、この選択された文字種の文字コードに基づいてアドレス帳機能を実行するために、アドレス帳機能モジュールを実行する。この場合、カタカナ入力による名前の入力操作に基づいて、アドレス帳を検索することができる。
上記ステップS120において、「アドレス帳」キー13cが押下されていない場合、ステップS135に進み、主制御部121は、機能キーとして「Web」キー13bが押下されたか否かを判断する。入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、「Web」キー13bが押下されたと判断した場合にはステップS140に進む。ステップS140において、この機能キーに対応する前記画面に表示されている1つの文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「Web」キー13bが押下された場合、前もってWebサイトのURLアドレスをキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「英字コード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS145において、この選択された文字種の文字コードに基づいてWeb機能を実行するために、Web機能モジュールを実行し、ブラウザ部111を起動する。この場合、ブラウザ部は、「英字コード」の記憶エリアに記憶された英字入力によるURLアドレスにアクセスし、ユーザはWebサイトを閲覧することができる。
上記ステップS135において、「Web」キー13bが押下されていない場合、ステップS150に進み、主制御部121は、機能キーとして「発信」キー14kが押下されたか否かを判断する。入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、「発信」キー14kが押下されたと判断した場合にはステップS155に進む。ステップS155において、この機能キーに対応する画面に表示されている1つの文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「発信」キー14kが押下された場合、前もって電話番号をキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「数字コード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS160において、この選択された文字種の文字コードに基づいて発信機能を実行するために、電話機能モジュールを実行し、電話発信部105を起動する。この場合、ユーザは、「数字コード」の記憶エリアに格納された文字コードの数字に対応する電話番号に基づいて、相手先の電話に発信することができる。
上記ステップS150において、「発信」キー14kが押下されていない場合、ステップS170に進み、主制御部121は、上記以外の機能キーを受け付けたため例外処理を行い、メインルーチンに復帰して処理を終了する。
以上のように、第1実施形態においては、携帯電話装置1が待ち受け画面から文字キーの押下を検出した場合に、そのキーに割り当てられた複数の文字(文字の他、記号、図形などを含む)を分割された画面に同時に表示するので、容易に効率的な入力を行うことができる。さらに、機能キーが押下された場合に、前もって入力された文字コードのうち当該機能キーに最適な文字コードを取得できるので、当該機能に対応する機能操作を容易に行うことができる。
なお、第1実施形態において、機能キーの押下時間が所定の基準時間よりも長いか短いかを検出するようにしておき、機能キーの押下時間が所定の基準時間よりも長い場合には、特定の文字種の文字コードに基づいて機能を実行し、この押下時間が所定の基準時間よりも短い場合には、この特定の文字種と異なる文字種の文字コードに基づいて機能を実行することが好ましい。この場合、主制御部121が、機能キーの押下時間に基づいて機能を変更する第1の変更手段として機能をする。
すなわち、例えば、第1実施形態にあっては、Web機能に対する機能呼び出しの簡略化について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、Web機能キーの押下時間が所定の基準時間と比較して長押しか短押しかを検出するように構成しておき、長押しのときには「英字」の文字コードを用いてURLアドレスを指定してWebに接続するように構成してもよく、一方、短押しのときには「英字」の文字コードを用いて検索サイトに接続して検索処理を行わせるように構成してもよい。
また、第1実施形態にあっては、メール機能に対する機能呼び出しの簡略化について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、メール機能キーの押下時間が所定の基準時間と比較して長押しか短押しかを検出するように構成しておき、長押しのときには「英字」の文字コードを用いてアドレスを指定してメール機能を立ち上げるように構成してもよく、一方、短押しのときには「ひらがな」の文字コードを用いてメール機能の本文作成画面を起動するように構成してもよい。
また、第1実施形態にあっては、アドレス帳機能に対する機能呼び出しの簡略化について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、アドレス帳機能キーの押下時間が所定の基準時間と比較して長押しか短押しかを検出するように構成しておき、長押しのときには「ひらがな」の文字コードを用いて名前を指定してアドレス帳機能を立ち上げるように構成してもよく、一方、短押しのときには「数字」の文字コードを用いてアドレス帳機能を起動するように構成してもよい。また、本発明では、各機能キーと選択される文字コードとの組合せは上記第1の実施形態に示される場合に限定されるものではなく、他の適宜な組合せであって良い。
<第2実施形態>図11は本発明の第2実施形態について説明するためのフローチャートである。第2実施形態においては、文字種選択キーの押下検出に応じて、選択された文字種に基づいて機能処理を実行する。なお、図11に示すフローチャートは、図7に示すフローチャートと基本的なステップで共通しており、相違ステップにのみ異なる符号を付記することとする。
図11に示すステップS200において、主制御部121は、文字種を選択するための文字種選択キー13aが押下されたか否かを判断する。すなわち、文字種選択キー13aには、ひらがなを入力して漢字に変換するため「ひらがな」モード、カタカナを入力するための「カタカナ」モード、英字を入力するための「英字」モード、数字を入力するための「数字」モードが設けられており、文字種選択キー13aを押した回数に応じて、例えば「ひらがな」→「カタカナ」→「英字」→「数字」→「ひらがな」というように切替え選択された現在のモード状態を文字種としてRAM121bのワークエリアに書き込み出力する文字種出力機能を備えることができる。そして、文字種選択キー13aから入力があった後、所定時間(例えば2秒間)文字種選択キー13aから入力がなければ、最後に選択されている文字種が決定されたとする。そこで、文字種選択キー13aが押下された場合にはステップS210に進む一方、文字種選択キー13aが押下されていない場合にはステップS70に戻り、文字入力キーまたは文字種選択キー13aが入力されるまで、ステップS70およびステップS200での判断処理を繰り返す。
文字種を選択するための文字種選択キー13aが押下されたことを検出した場合には、ステップS210において、機能処理を実行するためのサブルーチンを実行する。
図12に移り、ステップS215において、主制御部121は、文字種選択キー13aが押下されたことにより文字種として「ひらがな」文字が選択されたか否かを判断する。RAM121bのワークエリアから読み出した「文字種」データに基づいて、「ひらがな」が選択されたと判断した場合にはステップS220に進む。ステップS220において、この文字種に対応する画面に表示されている文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「ひらがな」が選択された場合、前もってメールの本文をキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「ひらがなコード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS225において、主制御部121は、本発明の第2の実行手段として機能し、この選択された文字種の文字コードに基づいてメール機能を実行するために、メール機能モジュールを実行する。この場合、ひらがな入力によるメール本文の入力操作を継続して行うことができる。
一方、上記ステップS215において、文字種として「ひらがな」文字が選択されていない場合、ステップS230に進み、主制御部121は、文字種として「カタカナ」文字が選択されたか否かを判断する。RAM121bのワークエリアから読み出した「文字種」データに基づいて、「カタカナ」が選択されたと判断した場合にはステップS235に進む。ステップS235において、この文字種に対応する画面に表示されている文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「カタカナ」が選択された場合、前もってアドレス帳の名前をカタカナと考えてキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「カタカナコード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS240において、この選択された文字種の文字コードに基づいてアドレス帳機能を実行するために、アドレス帳機能モジュールを実行する。この場合、カタカナ入力による名前の入力操作に基づいて、アドレス帳を検索することができる。
上記ステップS230において、文字種として「カタカナ」文字が選択されていない場合、ステップS245に進み、主制御部121は、文字種選択キー13aが押下されたことにより文字種として「英字」文字が選択されたか否かを判断する。RAM121bのワークエリアから読み出した「文字種」データに基づいて、「英字」が選択されたと判断した場合にはステップS250に進む。ステップS250において、この文字種に対応する画面に表示されている文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「英字」が選択された場合、前もってWebサイトのURLアドレスをキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「英字コード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS255において、この選択された文字種の文字コードに基づいてWeb機能を実行するために、Web機能モジュールを実行し、ブラウザ部111を起動する。この場合、英字入力によるURLアドレスの入力操作に基づいて、Webサイトを閲覧することができる。
上記ステップS245において、文字種として「英字」文字が選択されていない場合、ステップS260に進み、主制御部121は、文字種選択キー13aが押下されたことにより文字種として「数字」文字が選択されたか否かを判断する。RAM121bのワークエリアから読み出した「文字種」データに基づいて、「数字」が選択されたと判断した場合にはステップS265に進む。ステップS265において、この文字種に対応する上記画面に表示されている文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。「数字」が選択された場合、前もって電話番号をキー入力していることを想定できるので、RAM121bに設けられた「数字コード」の記憶エリアを選択し、この記憶エリアから文字コードを読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS270において、この選択された文字種の文字コードに基づいて発信機能を実行するために、電話機能モジュールを実行し、電話発信部105を起動する。この場合、「数字コード」の記憶エリアに格納された文字コードの数字に対応する電話番号に基づいて、相手先の電話に発信することができる。
上記ステップS260において、文字種として「数字」が選択されていない場合、ステップS280に進み、主制御部121は、上記以外の文字種を受け付けたため例外処理を行い、メインルーチンに復帰して処理を終了する。
以上のように、第2実施形態においては、携帯電話装置1が待ち受け画面から文字キーの押下を検出した場合に、そのキーに割り当てられた複数の文字(文字の他、記号、図形などを含む)を分割された画面に同時に表示するので、容易に効率的な入力を行うことができる。さらに、文字種キーが押下された場合に、前もって入力された文字コードのうち当該文字種に対応する文字コードを取得できるので、当該文字種に対応する機能操作を容易に行うことができる。なお、本発明では、選択される文字種と実行される機能との組合せは上記第2の実施形態にされる例に限定されず他の適宜な組合せであって良い。
<第3実施形態>図13は本発明の第3実施形態について説明するためのフローチャートである。第3実施形態においては、文字種毎に画面上に設けた小エリア毎に機能名をそれぞれ表示しておき、決定操作キー15のカーソル移動に応じて有効な文字種と機能とを同時に選択して機能処理を実行する。なお、図13に示すフローチャートは、図7に示すフローチャートと基本的なステップで共通しており、相違するステップにのみ異なる符号を付記することとする。
図13に示すステップS7において、主制御部121は、ROM121aから異なる機能名を示す文字コードを読み出し、これを表示制御部117に出力することで、表示制御部117に接続されているVRAM119に機能名を示す異なる文字コードを記憶し、転送を完了する。この結果、VRAM119のそれぞれの記憶エリアに異なる機能名を示す文字キャラクタコードが記憶される。
ここで、表示制御部117では、所定の表示レートでVRAM119から文字キャラクタコードを読み出しており、VRAM119から読み出した文字キャラクタコードに対応するキャラクタデータをキャラクタジェネレータROM117aから読み出してキャラクタデータに変換して画像データを生成する。表示制御部117により生成された異なる文字種の画像データをディスプレイ部21に表示する。この結果、図14に示すようにディスプレイ部21の表示エリア21aに、文字種毎の文字と機能とがそれぞれ表示される。
図13に示すステップS300において、主制御部121は、本発明の第3の実行手段として機能し、文字種とこの文字種に対応する機能を選択するための決定操作キー15が押下されたか否かを判断する。決定操作キー15が押下された場合にはステップS310に進む一方、決定操作キー15が押下されていない場合にはステップS70に戻り、文字入力キーまたは決定操作キー15が入力されるまで、ステップS70およびステップS300での判断処理を繰り返す。
文字種とこの文字種に対応する機能を選択するための決定操作キー15が押下されたことを検出した場合には、ステップS310において、図15に示される機能処理を実行するためのサブルーチンを実行する。
図15に移り、ステップS313において、主制御部121は、カーソル移動に応じて表示エリアの色強調を行う。すなわち、入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、決定操作キー15のカーソルが押下された場合に、表示制御部117により管理されるVRAM119の表示エリアの1つを色強調する。この結果、図14に示すように、例えば、「ひらがな」文字で「さかな」と表示され、かつ該当機能が「メール」と表示されている表示エリア21bが他のエリアよりも色強調されて表示される。また、図14では矢印22で示されている範囲の表示エリア21a、21b、21cがディスプレイ部21上に有効に表示されているが、カーソルの移動量に応じて表示中の表示エリアと強調エリアとを縦方向に移動することができる。また、カーソルの移動量に応じて表示エリアの画面がスクロールし、例えば表示エリア21a、21b、21cに代わって順次、表示エリア21d、21e・・・、21zが表示されるとしても良い。なお、図14に示される例では、表示エリアは表示エリア21aから表示エリア21zの26個を示しているが、本発明は表示エリアの個数として26個に限定されるものではなく、任意の個数であって良い。
次いで、ステップS315において、主制御部121は、決定操作キー15のカーソルが押下されたことにより、色強調エリアとして「メール」が選択されたか否かを判断する。すなわち、VRAM119の色強調エリアから「メール」を示すキャラクタコードを読み出せた場合にはステップS220に進み、上記ステップS220、上記ステップ225の処理を実行することで、メール機能モジュールを実行する。この場合、ひらがな入力によるメール本文の入力操作を継続して行うことができる。
次いで、ステップS330において、主制御部121は、決定操作キー15のカーソルが押下されたことにより、色強調エリアとして「アドレス帳」が選択されたか否かを判断する。すなわち、VRAM119の色強調エリアから「アドレス帳」を示すキャラクタコードを読み出せた場合にはステップS235に進み、上記ステップS235、上記ステップ240の処理を実行することで、アドレス帳機能モジュールを実行する。この場合、カタカナ入力による名前の入力操作に基づいて、アドレス帳を検索することができる。
次いで、ステップS345において、主制御部121は、決定操作キー15のカーソルが押下されたことにより、色強調エリアとして「Web」が選択されたか否かを判断する。すなわち、VRAM119の色強調エリアから「Web」を示すキャラクタコードを読み出せた場合にはステップS250に進み、上記ステップS250、上記ステップ255の処理を実行することで、Web機能モジュールを実行し、ブラウザ部111を起動する。この場合、英字入力によるURLアドレスの入力操作に基づいて、Webサイトを閲覧することができる。
次いで、ステップS360において、主制御部121は、決定操作キー15のカーソルが押下されたことにより、色強調エリアとして「電話」が選択されたか否かを判断する。すなわち、VRAM119の色強調エリアから「電話」を示すキャラクタコードを読み出せた場合にはステップS265に進み、上記ステップS265、上記ステップ270の処理を実行することで、電話機能モジュールを実行し、電話発信部105を起動する。この場合、「数字コード」の記憶エリアに格納された文字コードの数字に対応する電話番号に基づいて、相手先の電話に発信することができる。
上記ステップS360において、決定操作キー15のカーソルが押下されたことにより、色強調エリアが選択されていない場合、ステップS380に進み、主制御部121は、上記以外の文字種を受け付けたため例外処理を行い、メインルーチンに復帰して処理を終了する。
以上のように、第3実施形態においては、携帯電話装置1が待ち受け画面から文字キーの押下を検出した場合に、そのキーに割り当てられた複数の文字(文字の他、記号、図形などを含む)を分割された画面に同時に表示するので、容易に効率的な入力を行うことができる。さらに、決定操作キー15のカーソルが押下された場合に、前もって入力された文字コードのうち色強調エリアに対応する文字コードを取得できるので、当該文字種に対応する機能操作を容易に行うことができる。なお、本発明では、機能と選択される文字種との関係は上記第3の実施形態に示される例に限定されるものではなく、他の適宜な組合せであって良い。
<第4実施形態>図16は本発明の第4実施形態について説明するためのフローチャートである。第4実施形態においては、画面上に表示されている複数の文字種の中から選択された1つの文字種に応じた同一又は異なる機能ソフトキーを複数表示しておき、次に、選択された機能ソフトキーに基づいて所望の機能処理を実行する。なお、図16に示すフローチャートは、図7に示すフローチャートと基本的なステップで共通しており、相違するステップにのみ異なる符号を付記することとする。また、図19は、主制御部121によって参照される機能ソフトキーテーブルの内容を示す図である。
ここで、図19に示す機能ソフトキーテーブル24について説明する。機能ソフトキーテーブル24は、複数の異なる文字種と、これら複数の文字種に対応する例えば3種類の機能をそれぞれの表示位置と関連付けて[A],[B],[C]として区別して割り付けした機能名の文字コードをROM121aに記憶している。主制御部121から文字種が指定されると、機能ソフトキーテーブル24は、指定された文字種に対応する機能ソフトキーの機能名を示す文字コードに表示位置を付加して主制御部121に返す役割を果たす。
図16に示すステップS403において、主制御部121は、機能ソフトキーの初期画面を表示する。すなわち、主制御部121は、図19に示すようにROM121aに記憶されている機能ソフトキーテーブル24から例えば文字種「数字」に関する異なる機能名を示す文字コードを読み出し、これを表示制御部117に出力することで、表示制御部117に接続されているVRAM119に機能名を示す異なる文字コードを記憶し、転送を完了する。この結果、VRAM119のそれぞれの記憶エリアに異なる機能名を示す文字キャラクタコードが記憶される。
ここで、表示制御部117では、所定の表示レートでVRAM119から文字キャラクタコードを読み出しており、VRAM119から読み出した文字キャラクタコードに対応するキャラクタデータをキャラクタジェネレータROM117aから読み出してキャラクタデータに変換して画像データを生成する。表示制御部117により生成された異なる文字種の画像データをディスプレイ部21に表示する。この結果、ディスプレイ部21の表示エリア21の最下段に、図18に示すように、文字種「数字」に対する機能ソフトキーの初期画面として、画面21の最下段に機能ソフトキー「メモ」23a、機能ソフトキー「発信」23b、機能ソフトキー「メール」23cが表示される。
図16に示すステップS473において、主制御部121は、入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、本発明の選択手段として機能する決定操作キー15のカーソルが縦方向に押下された場合、文字種選択があるか否かを判断する。ここで、文字種選択がある場合にはRAM121bのワークエリアに選択された「文字種」データを記憶してからステップS475に進む。一方、文字種選択がない場合にはステップS70に戻る。
なお、上記ステップS473において、画面21上に表示されている文字種を選択するためにカーソルを縦方向に移動された場合、カーソル移動に応じて表示エリアの色強調を行う。すなわち、入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、決定操作キー15のカーソルが押下された場合に、表示制御部117により管理されるVRAM119の表示エリアの1つを色強調する。この結果、図18に示すように、例えば、「数字」文字で「325」と表示され、かつ「325」と表示されている表示エリア21aが他のエリアよりも色強調されて表示され、カーソルの移動量に応じて表示中の表示エリアと強調エリアとを縦方向に移動することができる。また、図18に示されている機能ソフトキー23a、23b、23cは、カーソルの横方向の移動量に応じて有効になる機能ソフトキーの強調エリアを横方向に移動することができる。
次いで、ステップS475において、主制御部121は、本発明の第2の変更手段として機能し、色強調して選択された文字種に応じて機能ソフトキーの表示を変更する。すなわち、主制御部121は、ステップS473において選択された文字種データをRAM121bのワークエリアから読み出しておき、この文字種に応じて機能ソフトキーの表示内容を変更する。
ここで、主制御部121は、選択された文字種に基づいてROM121aに記憶されている機能ソフトキーテーブル24(図19に示す)から異なる機能名を示す文字コードと表示位置を読み出し、これを表示制御部117に出力することで、表示制御部117に接続されているVRAM119に機能名を示す異なる文字コードを記憶し、転送を完了する。この結果、VRAM119のそれぞれの記憶エリアに異なる機能名を示す文字キャラクタコードが記憶される。次いで、ディスプレイ部21の表示エリア21に、例えば、文字種「ひらがな」に対する機能ソフトキーの画面として、画面21の最下段に機能ソフトキー「アドレス帳登録」23a、機能ソフトキー「メモ」23b、機能ソフトキー「メール」23cが更新表示される。
次いで、ステップS490において、画面上の機能ソフトキーが選択されたか否かを判断する。すなわち、主制御部121は、色強調されている文字種に対応する機能を選択するために決定操作キー15の横方向カーソルが押下され、かつ、決定キーが押下されたか否かを判断する。決定操作キー15の決定キーが押下された場合にはステップS500に進む一方、決定操作キー15が押下されていない場合にはステップS70に戻り、決定操作キー15の決定キーが入力されるまで、ステップS70、ステップS475およびステップS490での判断処理を繰り返す。
決定操作キー15の押下に応じて機能ソフトキーが選択されたことを検出した場合には、ステップS500において、主制御部121は、カーソル移動に応じて選択された機能キーの表示エリアの色強調を行う。すなわち、入力データ取得部115から入力されるキーデータに基づいて、決定操作キー15のカーソルが押下された場合に、表示制御部117により管理されるVRAM119の機能ソフトキーの表示エリア23a、23b、23cのうちの1つを色強調する。次いで、ステップS500において、機能処理を実行するためのサブルーチンを実行する。
図17に移り、ステップS510において、主制御部121は、文字種として「数字」文字が選択されたか否かを判断する。RAM121bのワークエリアから読み出した「文字種」データに基づいて、「数字」が選択されたと判断した場合にはステップS512に進む。ステップS512において、この文字種に対応する上記画面に表示されている「数字」文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS514において、主制御部121は、本発明の第3の実行手段として機能し、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23aを示す表示位置[A]が選択されたか否かを判断する。表示位置[A]が選択された場合には、ステップS516に進み、メモ機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された数字に対して数字入力によるメモ本文の入力操作を継続して行うことができる。
一方、ステップS512において、表示位置[A]が選択されていない場合には、ステップS518に進み、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23bを示す表示位置[B]が選択されたか否かを判断する。表示位置[B]が選択された場合には、ステップS522に進み、電話発信機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された数字を電話番号として用いることで電話発信操作を継続して行うことができる。
さらに、ステップS518において、表示位置[B]が選択されていない場合には、ステップS524に進み、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23cを示す表示位置[C]が選択されたか否かを判断する。表示位置[C]が選択された場合には、ステップS528に進み、メール機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された数字を用いてメール本文の入力操作を継続して行うことができる。
上記ステップS510において、主制御部121は、文字種として「数字」文字が選択されていなと判断した場合には、ステップS530に進み、主制御部121は、文字種として「ひらがな」文字が選択されたか否かを判断する。RAM121bのワークエリアから読み出した「文字種」データに基づいて、「ひらがな」が選択されたと判断した場合にはステップS532に進む。
ステップS532において、この文字種に対応する上記画面に表示されている「ひらがな」文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS534において、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23aを示す表示位置[A]が選択されたか否かを判断する。表示位置[A]が選択された場合には、ステップS536に進み、アドレス帳登録機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された「ひらがな」に対して「ひらがな」入力によるアドレス帳の登録操作を継続して行うことができる。
一方、ステップS534において、表示位置[A]が選択されていない場合には、ステップS538に進み、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23bを示す表示位置[B]が選択されたか否かを判断する。表示位置[B]が選択された場合には、ステップS542に進み、メモ機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された「ひらがな」に対して「ひらがな」入力によるメモ本文の入力操作を継続して行うことができる。
さらに、ステップS538において、表示位置[B]が選択されていない場合には、ステップS544に進み、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23cを示す表示位置[C]が選択されたか否かを判断する。表示位置[C]が選択された場合には、ステップS548に進み、メール機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された「ひらがな」を用いてメール本文の入力操作を継続して行うことができる。
上記ステップS530において、主制御部121は、文字種として「ひらがな」文字が選択されていなと判断した場合には、ステップS550に進み、主制御部121は、文字種として「英字」文字が選択されたか否かを判断する。RAM121bのワークエリアから読み出した「文字種」データに基づいて、「英字」が選択されたと判断した場合にはステップS552に進む。
ステップS552において、この文字種に対応する上記画面に表示されている「英字」文字種の文字コードをRAM121bの記憶エリアから選択して読み出し、RAM121bのワークエリアに記憶する。
次いで、ステップS554において、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23aを示す表示位置[A]が選択されたか否かを判断する。表示位置[A]が選択された場合には、ステップS556に進み、アドレス帳登録機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された「英字」に対して「英字」入力によるアドレス帳の登録操作を継続して行うことができる。
一方、ステップS554において、表示位置[A]が選択されていない場合には、ステップS558に進み、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23bを示す表示位置[B]が選択されたか否かを判断する。表示位置[B]が選択された場合には、ステップS562に進み、メール機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された「英字」に対して「英字」入力によるメールアドレスの入力操作を継続して行うことができる。
さらに、ステップS558において、表示位置[B]が選択されていない場合には、ステップS564に進み、主制御部121は、機能ソフトキーによる選択に応じて表示エリア23cを示す表示位置[C]が選択されたか否かを判断する。表示位置[C]が選択された場合には、ステップS568に進み、Web機能モジュールを実行する。この場合、文字種として選択された「英字」を用いてブラウザに対するURLアドレスの入力操作を継続して行うことができる。
以上のように、第4実施形態においては、携帯電話装置1の待ち受け画面に対して、画面上に表示されている複数の文字種の中から選択された1つの文字種に応じた異なる機能ソフトキーを複数表示しておき、次に、選択された機能ソフトキーに基づいて所望の機能処理を実行するので、容易に効率的な入力を行うことができる。さらに、決定操作キー15の決定キーが押下された場合に、前もって入力された文字コードのうち色強調エリアに対応する文字コードを取得できるので、当該文字種に対応する機能操作を容易に行うことができる。
上記第1乃至第4の実施形態の効果に加えて、ユーザが目的とする機能を実行するまでの所要時間を短縮することができる。例えば、走り去る車のナンバーをユーザが視認した場合でも、本発明に係る文字入力方法を採用した携帯端末装置を利用することで、車のナンバーを容易に記憶しておくことができる。なお、本発明において、文字種と機能ソフトキーとの組合せは上記第4の実施形態に示される例に限定されるものではなく、他の適宜な組合せであって良い。
<他の実施形態> 第1乃至第4の実施形態にあっては、ディスプレイ部21上に表示されている待ち受け画面を、例えば3分割して文字キャラクタを表示するように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えば待ち受け画面を2分割、4分割など複数分割が可能なように表示制御部117を設定してもよく、このような場合でも、分割画面に対して効率的な文字入力と機能実行を可能にして操作性を向上することができる。
また、第1乃至第4の実施形態にあっては、ディスプレイ部21上に表示されている待ち受け画面に、例えば3分割して3種類の文字種に対応したキャラクタを表示するように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えば待ち受け画面に表示可能な文字種を「かたかな」、「英字」のみで「数字」は表示しないなど、文字種類を限定設定してもよく、分割画面に対して効率的な文字入力と機能実行を可能にして操作性を向上することができる。この場合、主制御部121が、この設定を行い、本発明の設定手段として機能する。
また、第1乃至第4の実施形態にあっては、操作部側筐体部2に設けられた機能キーを用いるように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、ユーザが目的とする機能に設定可能なキーを操作部側筐体部2または表示部側筐体部3のケースに設けてもよい。
また、第1乃至第4の実施形態にあっては、目的機能に関連する文宇情報を選択して機能を実行するために、「Web」キーが押下された時には表示されている「英字」の文字コードを用いてURLアドレスを指定してWebに接続するように構成したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、「英字」の文字コードを用いて検索サイトに接続して検索処理を行わせるように構成してもよい。
また、第1乃至第4の実施形態にあっては、メール機能、アドレス帳機能、Web機能、電話発信機能に対する機能呼び出しの簡略化について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、携帯端末装置に「メモ」キーを備えている場合にはメモ帳機能を呼び出しできるようにしてもよい。