JP5277618B2 - インク、インクジェット記録方法及びカラーフィルタ - Google Patents
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Description
2.前記一般式(I)乃至(V)で表される化合物の少なくとも1種を着色微粒子分散物として含有することを特徴とする前記1に記載のインク。
(着色微粒子分散物の調製)
表3に記載の化合物10g、メチルエチルケトン20g、グリセリン5g、共重合ポリマー(スチレン/アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート=80/5/15の共重合比である中和済み樹脂)6g、イオン交換水40gの混合液に、平均粒子径が0.5mmのジルコニアビーズ250gを加え、メディア分散機(システムゼータ;(株)アシザワ製)を用いて4時間分散を行った。分散終了後、ジルコニアビーズを濾別して分散液を得た。この分散液に水40mlを加えて希釈した後、減圧留去によりメチルエチルケトンを除去し着色微粒子分散物を得た。
表3に記載の化合物の含有量がインクの仕上がり量に対して3%になるように、上記着色微粒子分散物を秤量し、エチレングリコール15%、グリセリン15%、トリエチレングリコールモノブチルエーテル3%、サーフィノール465を0.3%、残りが純水になるように調製し、混合分散し、次いで2μmのメンブランフィルターによって濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して、表3に示すようにインク1〜19を得た。
上記で得たインク1〜19を市販のエプソン製インクジェットプリンタ(PM−800)を用いてコニカミノルタフォトジェットペーパーPhotolike QP 光沢紙(コニカミノルタフォトイメージング株式会社製)にプリントし、得られた画像試料について、下記のように画像の耐光性、耐オゾン性、色調及びブロンジング評価を行った。
スガ試験機株式会社製キセノンウェザーメーターを用いてキセノン光(70000ルックス)を48時間***した後のサンプルの未***サンプルからの可視領域極大吸収波長における反射スペクトル濃度の低下率%(色素残存率%)=(曝射試料極大吸収波長濃度/未曝射試料極大吸収波長濃度)×100を算出し、下記4段階で評価した。
B:色素残存率が80%以上90%未満
C:色素残存率が70%以上80%未満
D:色素残存率が70%未満。
得られた試料を、オゾンガス濃度が0.5±0.1ppm、室温、暗所に設定したボックス内に7日間放置し、各画像の反射濃度が1における色素残存率を下記4段階で評価した。
B:色素残存率が80%以上90%未満
C:色素残存率が70%以上80%未満
D:色素残存率が70%未満。
得られた試料を、10人のモニターによる目視評価で下記4段階評価による得点を算出した。23点以上であれば、実用上問題ない。
2点:鮮やかな色と感じる
1点:あまり鮮やかな色と感じない
0点:汚い色と感じる
これをもとに以下の3段階で評価した。
B:平均点が2.3以上
C:平均点が2.3未満。
上記方法でベタ画像をプリントし、ブロンジング発生の有無を観察した。
(カラーフィルタ用感光性コーティング剤の調製)
カラーフィルタを得るために、下記の方法によりガラス板上にモザイク状パターンを形成させた。下記に示した成分を使用して、カラーフィルタ用感光性コーティング剤を調製した。使用した感光性ポリイミド樹脂ワニスは、光増感剤を含む感光性ポリイミド樹脂ワニスである。
表4記載の化合物 10部
感光性ポリイミド樹脂ワニス 50部
N−メチル−2−ピロリドン 40部
シランカップリング剤処理を行ったガラス板をスピンコーターにセットし、上記のカラーフィルタ用感光性コーティング剤を最初300rpmで5秒間、次いで2000rpmで5秒間の条件でスピンコートした。次いで、80℃で15分間プリベークを行い、モザイク状のパターンを有するフォトマスクを密着させ、超高圧水銀灯を用い900mJ/cm2の光量で露光を行った。次いで、専用現像液及び専用リンスで現像及び洗浄を行い、ガラス板上にシアン色のモザイク状パターンを形成させた。
作製したコーティング剤成分を室温下で溶解させた時の溶解の程度から、下記基準に従って目視評価した。
△:少しの溶け残りが認められた
×:不溶分が多く認められた。
吸収特性の評価は得られたカラーフィルタの透過スペクトルを測定し、色再現上重要なスペクトルの短波側の切れの相対評価及び色濁りの有無を目視評価で行った。
△:切れが急峻でないが、目視では色濁りが認められない場合
×:切れが急峻でなく、目視でも色濁りが認められる。
作製したカラーフィルタのガラス基板を、該基板面において接するようにホットプレート上に載置し180℃で2時間加熱した後、色度計(MCPD−1000:大塚電子(株)製)を用いて、載置する前後でのパターン画像における色度変化、即ちΔEab*値を測定した。得られたΔEab*値を耐熱性を程度を示す指標とし、下記基準に基づいて評価した。なお、ΔEab*値の小さい方が耐熱性に優れることを示す。
ウェザーメーター「アトラスC.I65」(アトラス製)を用いて、キセノン光(85000lx)を7日間照射し、キセノン照射前後のフィルタの濃度を測定し、色素残存率で光堅牢性を評価した。結果を表4に示した。なお、フィルタの濃度は「X−Rite310TR」(Xrite Company社製)を用いて測定した。
Claims (7)
- 下記一般式(I)、(III)および(IV)で表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とするインク。
M1はケイ素、ゲルマニウム、スズのいずれかの金属原子を表し、
Lは酸素原子、−O−Si−O−または−O−Si(R)2−O−を表し、Rは炭素数1乃至4のアルキル基、塩素原子、ヒドロキシ基のいずれかを表し、
A1、A2、A3及びA4は、各々独立に、下記式:
nは1を表し、
Zは各々独立にヒドロキシ基、塩素、炭素数6乃至18のアリールオキシ基、炭素数1乃至22のアルコキシ基または下記一般式(VI)で表される基を表す。)
- 前記一般式(I)、(III)または(IV)で表される化合物を構成するM1がケイ素原子であることを特徴とする請求項1に記載のインク。
- 前記一般式(I)、(III)または(IV)で表される化合物は、前記Lが、−O−Si−O−または−O−Si(R) 2 −O−(Rは上記と同様である)であり、前記Zが、前記一般式(VI)であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のインク。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の一般式(I)、(III)または(IV)で表される化合物の少なくとも1種を着色微粒子分散物として含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク。
- 前記着色微粒子分散物が油溶性ポリマーを含有することを特徴とする請求項4に記載のインク。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクを記録媒体上に噴霧して記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の一般式(I)、(III)および(IV)で表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とするカラーフィルタ。
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