JP5276871B2 - 溶接熱影響部の靭性に優れた低降伏比厚鋼板 - Google Patents

溶接熱影響部の靭性に優れた低降伏比厚鋼板 Download PDF

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Description

本発明は、建築、船舶、海洋構造物等の溶接構造物に適用される鋼板に関するものであり、殊に超大入熱溶接したときに熱影響を受ける部位(以下、「HAZ」と呼ぶことがある)の靭性に優れた低降伏比厚鋼板に関するものである。
船舶、建築、海洋構造物等の各分野における構造物は、鋼材を溶接によって接合して構築されるのが一般的であるが、こうした構造物に使用される鋼材には、安全性確保の観点から、鋼材強度は勿論、溶接部の靭性も良好であることが要求される。
近年、溶接構造物の大型化に伴い、構造物の施工効率の向上と施工コストの低減の観点から、溶接施工効率の向上が求められ、溶接入熱の増大が指向されている。特に、溶接入熱が20kJ/mm以上となるような大入熱溶接が実施される傾向がある。
上記のような大入熱溶接を実施するに当たっては、溶接母材(被溶接材としての鋼板)の熱影響を受けるHAZ[溶接金属と母材との界面(ボンド部)よりも母材側数mmの位置]における靭性が問題となる。このHAZは、溶接時に母材が溶融点直下の高温に晒され、金属組織におけるオーステナイト粒が粗大になり易く、しかも溶接入熱の増大によって冷却速度も遅くなるので、粗大組織が形成されやすい。こうしたことが原因して、HAZ靭性が低下しやすいという問題があった。
大入熱溶接法を採用した場合のHAZ靭性劣化を抑制する鋼板として、これまでにも様々なものが提案されており、例えば特許文献1、2には、TiNを鋼板中に微細分散させると共に、MnSを複合析出させてオーステナイト粒の粗大化防止を抑制することにより、HAZ靭性を改善する技術が提案されている。また特許文献3、4には、微細析出させたTi酸化物をフェライト変態の核生成サイトとして利用し、溶接ボンド部近傍の靭性を改善する技術が提案されている。
特許文献5には、溶接時の冷却過程でTiN等を起点として析出するBNを、フェライト変態の核生成サイトとして利用し、HAZ靭性を改善する技術が提案されている。
ところで、固溶Nが多過ぎるとHAZ靭性が劣化することも知られており、HAZ靭性の改善には低N化が図られるのが一般的である(例えば、非特許文献1)。また特許文献6では、固溶Nを徹底的に低減するという観点から、Tiと十分な量のAlを含有させ、更に微細酸化物としてCa酸化物を活用することによって、超大入熱溶接におけるHAZ靭性を向上させる技術も提案されている。
一方、特許文献7には、CaSを活用することによって、大入熱溶接におけるHAZ靭性の改善を図る技術も提案されている。
特開平2−250917号公報 特開平2−254118号公報 特開昭60−245768号公報 特開昭61−79745号公報 特開昭61−253344号公報 特開2001−107177号公報 特開2001−356379号公報 溶接学会論文集、vol.13,No.4,P758−766,(1985年11月発行)
しかしながら、これまで提案されてきた技術ではいずれも、HAZ靭性を根本的に改良し得るに至っておらず、夫々下記のような問題がある。
TiNを鋼中に微細分散させる技術 (前記特許文献1、2、5)では、大入熱溶接を行ったときに、溶接ボンド部近傍が高温に長時間加熱されることになるので、TiNが溶解してしまい、結晶粒の粗大化を抑制することができず、良好なHAZ靭性を得ることができないのが実情である。
またTi酸化物を微細析出させる技術(前記特許文献3、4)では、酸化物を鋼中に均一に分散させることが困難であるので、HAZ靭性を良好にすることができない、といった問題がある。固溶Nを低減する技術では(前記特許文献6、非特許文献1)、過剰のTiを含有させると固溶Ti量が増加することになって、逆に脆化組織が生成するという問題がある。
またCaSを活用する技術(前記特許文献7)では、CaSが比較的粗大なものとなるため、HAZ靭性を十分に向上させるには至っていない。尚、この技術では、TiNを併用することも考慮されているが、TiNによるフェライト生成能との相乗効果を十分に活用できておらず、大入熱溶接におけるHAZ靭性を改善する効果は十分ではないと考えられる。
一方、建築物など鋼構造物の大型化に伴い、使用される鋼材重量削減の必要性の観点から、使用される鋼材には、高強度化が求められている。また、構造物の安全性の観点からは、降伏比の低いことが求められている。低降伏比を示す厚鋼板は、例えば降伏点以上の応力が負荷されても、破壊までに許容される応力が大きく、また、一様伸びも大きいので、降伏応力を超える応力が負荷される大地震に遭遇しても、地震エネルギ−を吸収し、破壊に至らないという利点がある。
しかしながら、従来の技術では、再加熱処理を必要とし、工程数が増加するため生産能率が低下し、製造コストが高騰するという問題があった。
本発明は、こうした従来技術における課題を解決するためになされたものであって、その目的は、溶接入熱が20kJ/mm以上であるような超大入熱溶接を行った場合は勿論のこと、例えば溶接入熱が5kJ/mm以上であるような入熱量が比較的大きくなるような溶接を行った場合でも、優れたHAZ靭性を有した低降伏比厚鋼板を、オンラインでしかも高い生産能率で提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の厚鋼板(以下、単に「鋼板」ということがある)とは、C:0.03〜0.150%(質量%の意味、以下同じ)、Si:0.50%以下(0%を含む)、Mn:1.0〜2.0%、P:0.015%以下(0%を含まない)、S:0.005%以下(0%を含まない)、Al:0.005〜0.06%、Ti:0.008〜0.030%、N:0.0050〜0.010%、Ca:0.0010〜0.0035%、およびO:0.003%以下(0%を含まない)を夫々含有すると共に、
フェライトの分率が5〜50面積%で、フェライトの平均円相当直径が100μm以下であり、且つ硬質相の平均硬さがHV150〜400であって、下記(1)、(2)式で規定される関係を夫々満足する点に要旨を有するものである。
1.0≦[Ti]/[N]≦2.5 …(1)
但し、[Ti]および[N]は、夫々TiおよびNの含有量(質量%)を示す。
2.0≦1000×([Ca]+2×[S]+3×[O])≦13.0 …(2)
但し、[Ca],[S]および[O]は、夫々Ca,SおよびOの含有量(質量%)を
示す。
本発明の鋼板には、必要によって、(a)B:0.0035%以下(0%を含まない)、(b)Cu:2.0%以下(0%を含まない)、Ni:2.0%以下(0%を含まない)およびCr:1.50%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(c)Mo:0.5%以下(0%を含まない)、(d)Nb:0.035%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)、(e)Mg:0.005%以下(0%を含まない)、(f)Zr:0.1%以下(0%を含まない)および/またはHf:0.05%以下(0%を含まない)、(g)Co:2.5%以下(0%を含まない)および/またはW:2.5%以下(0%を含まない)、(h)REM:0.010%以下(0%を含まない)、等を含有することも有効であり、これら含有される成分に応じて鋼板の特性を更に改善させることができる。
本発明の鋼板では、HAZ靭性に影響を与える元素について、所定の関係式を満足させつつ化学成分組成を厳密に規定して適正化を図ると共に、鋼組織を、上述の通り制御することにより、良好なHAZ靭性を発揮させると共に低降伏比を実現できる。こうしたHAZ靭性に優れた低降伏比厚鋼板は、各種建築構造物等の素材として極めて有用である。
本発明者らは、上記した課題を達成するために、大入熱溶接を行ったときのHAZ靭性と降伏比に及ぼす要因について様々な角度から研究を重ねた。その結果、まず鋼板のHAZ靭性は、脆化組織の生成の有無に大きく影響されること、およびこの脆化組織の生成は、高温に加熱された領域におけるオーステナイトの粗大化抑制と、冷却時にフェライト変態を促進する変態核の微細分散により防止できるとの知見が得られた。従来では、これらが不十分であったために、HAZの靭性を安定して良好にすることができなかったものと考えられる。
そこで本発明者らは、フェライト変態核の微細分散のために、鋳造時の凝固段階におけるCaS、TiN、およびそれらを核として生成するMnSを有効に活用するという着想の下で更に検討を重ねた。CaS、TiNは単独で存在したり、MnSと複合析出したりして存在するが、それらを微細分散してフェライト生成核を多数分散させるためには、鋼板の化学成分組成を適切に調整した上で、下記(1)式および(2)式の関係を満足することが有効であることを明らかにした。
従来では、固溶Nによる靭性低下のため低N化が図られているのが一般的であるが(前記非特許文献1)、本発明ではCaSを併用することによって、[Ti]/[N]比を低め(積極的に高N化)にした場合に多くなる固溶Nの影響を低減でき、しかもTiN自身も微細分散されて、HAZ靭性が改善された点に重要なポイントを有する。こうした観点から下記(1)、(2)式を規定するものであるが、これらの式を規定した理由は下記の通りである。
1.0≦[Ti]/[N]≦2.5 …(1)
但し、[Ti]および[N]は、夫々TiおよびNの含有量(質量%)を示す。
TiNを微細に分散し、フェライト生成核を多数生成させるためには、TiとNの添加バランスをこの範囲にしておく必要がある。上記範囲に調整することによって、フェライト生成核を増加させることができ、超大入熱における良好なHAZ靭性を確保することができる。[Ti]/[N]の値(以下、「P値」と呼ぶ)が2.5を超えるとTiNは粗大化し、1.0未満であればTiN生成量そのものが少なくなる。こうした観点から、上記(1)式を規定した。尚、[Ti]/[N]の値の好ましい下限は1.5であり、好ましい上限は2.0である。
2.0≦1000×([Ca]+2×[S]+3×[O])≦13.0 …(2)
但し、[Ca],[S]および[O]は、夫々Ca,SおよびOの含有量(質量%)を示す。
本発明で規定する化学成分の範囲のもとでは、Ca、SおよびOの順に高密度に分散する傾向が強いことが示されている。[1000×([Ca]+2×[S]+3×[O])]の値(以下、「Q値」と呼ぶ)を2.0〜13.0の範囲に設定することによって、超大入熱におけるHAZ靭性確保に有効なフェライト生成核を、多数導入することができ、良好なHAZ靭性が得られるのである。
また、本発明者らは、低降伏比を示すと共に440MPa以上の引張強さを確保し、かつ優れた母材靭性を確保するためには、鋼組織を、フェライトの量およびサイズと硬質相の硬さを下記の通り制御した複合組織とすることが有効であることを明らかにした。以下、本発明でこれらを規定した理由について詳述する。
[フェライトの分率:5〜50面積%]
本発明において、全組織に占めるフェライトの分率が小さすぎる、即ち、軟質相の割合が小さくなると降伏比が高くなるため好ましくない。よって本発明では、フェライトの分率の下限を5面積%と定めた。好ましくは20面積%以上である。一方、全組織に占めるフェライトの分率が大きすぎると、高強度を確保できず、また母材靭性も低下するため好ましくない。よって本発明では、フェライトの分率の上限を50面積%と定めた。好ましくは40面積%以下である。尚、上記フェライトの分率は、後述する実施例に示す方法で求めたものである。
[フェライトの平均円相当直径:100μm以下]
フェライトの平均円相当直径が大きすぎると、母材靭性が劣化するため好ましくない。よって本発明では、フェライトの平均円相当直径の上限を100μmと定めた。好ましくは40μm以下である。本発明は、上記フェライトの平均円相当直径の下限値を定めるものではないが、その下限は、おおよそ10μmとなる。尚、上記フェライトの平均円相当直径は、後述する実施例に示す方法で求めたものである。
[硬質相の平均硬さ:HV150〜400]
硬質相の平均硬さ(以下、単に「硬さ」ということがある)が小さすぎると、降伏比が高くなるため好ましくない。よって本発明では、硬質相の硬さの下限をHV150と定めた。好ましくはHV220以上である。一方、硬質相の硬さが大きすぎても、降伏比が高くなると共に靭性が低下するため好ましくない。よって本発明では、硬質相の硬さの上限をHV400と定めた。好ましくはHV300以下、より好ましくはHV250以下である。硬質相は、ベイナイト、マルテンサイト、パーライトのうちの1種または2種以上で構成されている。尚、上記硬質相の硬さは、後述する実施例に示す方法で求めたものである。
本発明の鋼板は、その組織が、フェライトと上記硬質相を主体とする混合組織からなるものである。上記「主体」とは70面積%以上であることをいい、残りの組織として、残留γ(残留オーステナイト)、セメンタイトなどが含まれ得る。
本発明の鋼板では、上記特性を十分に発揮させるべく、その化学成分組成を適切な範囲に制御することも重要な要件である。上記(1)、(2)式に関与する元素(Ti,N,Ca,SおよびO)も含め、その範囲限定理由は、次の通りである。
[C:0.03〜0.150%]
Cは鋼板(溶接母材)の強度を確保するために必要な元素であり、所望の強度を確保するためには0.03%以上含有させる必要がある。しかしながら、Cを過剰に含有させると、HAZ靭性が却って低下することになる。こうしたことから、その上限は0.150%とする必要がある。尚、C含有量の好ましい下限は0.05%であり、好ましい上限は0.08%である。
[Si:0.50%以下(0%を含む)]
Siは鋼板の強度を確保するために有効な元素であり、必要により含有される。しかしながら、過剰に含まれると、鋼材(母材)に島状マルテンサイト相(M−A相)が多量に析出し、HAZ靭性が劣化する。こうしたことから、その上限を0.50%とした。尚、Si量の好ましい下限は0.1%であり、好ましい上限は0.4%である。
[Mn:1.0〜2.0%]
Mnは焼入れ性を向上させて鋼板強度を確保する上で有効な元素であり、こうした効果を発揮させるためには、Mnを1.0%以上含有させる必要がある。しかしながら、Mnを過剰に含有させると、鋼板のHAZ靭性が劣化するので上限を2.0%とする。Mn量の好ましい下限は1.3%であり、好ましい上限は1.8%である。
[P:0.015%以下(0%を含まない)]
Pは不可避的に混入してくる不純物であり、母材やHAZの靭性に悪影響を及ぼすのでできるだけ少ない方が好ましい。こうした観点から、Pは0.015%以下に抑制する。P量の好ましい上限は0.01%である。
[S:0.005%以下(0%を含まない)]
Sは、鋳造時の鋼板凝固時に鋼板中にCaSを形成し、溶接後にCaS上にMnSを形成させて、HAZ部におけるフェライト形成に有効に働く元素である。こうした効果はその含有量が増加するにつれて増大するが、0.005%よりも過剰に含まれると、母材やHAZの靭性が劣化する。尚、Sによる上記効果を発揮させるためには、0.0005%以上含有させることが好ましく、また好ましい上限は0.0020%、より好ましい上限は0.0010%である。この様にS量を低減するには、脱硫時間を比較的長く(例えば25分以上)すればよい。
[Al:0.005〜0.06%]
Alは、脱酸剤として有効な元素であると共に、鋼板のミクロ組織微細化による母材靭性向上効果も発揮する。こうした効果を発揮させるためには、Al量を0.005%以上とする必要がある。しかしながら、Alが過剰に含まれると、鋼板(母材)に島状マルテンサイト相(M−A相)が多量に析出してHAZ靭性が劣化する。こうしたことから、その上限を0.06%とした。尚、Al量の好ましい下限は0.01%(より好ましくは0.02%)であり、好ましい上限は0.04%である。
[Ti:0.008〜0.030%]
Tiは、窒化物を形成し、大入熱溶接時に旧オーステナイト粒の粗大化を抑制し、HAZ靭性を向上させるのに有効な元素である。こうした効果を発揮させるためには、Ti量を0.008%以上とする必要がある。しかしながら、Tiを過剰に含有させると粗大な介在物が析出し、却ってHAZ靭性が劣化するので、その上限を0.030%とする。尚、Ti含有量の好ましい下限は0.01%であり、好ましい上限は0.025%である。
[N:0.0050〜0.010%]
大入熱溶接HAZにおいて靭性を高位に確保するためには、旧オーステナイト粒内にTiNを微細析出させて旧オーステナイト粒の粗大化を防止することが有効である。こうした効果を発揮させるためには、N量を0.0050%以上とする必要がある。しかしながら、N量が過剰になり0.010%を超えると、粗大なTiNが析出してHAZ靭性が低下する。こうしたことから、その上限を0.010%とした。尚、N量の好ましい下限は0.006%であり、好ましい上限は0.009%(より好ましくは0.008%)である。
[Ca:0.0010〜0.0035%]
Caは硫化物の形態を制御してHAZ靭性の向上に寄与する元素である。こうした効果を発揮させるためには、0.0010%以上含有させる必要がある。しかし、0.0035%を超えて過剰に含有させると、HAZ靭性が却って劣化する。尚、Ca量の好ましい下限は0.0015%(より好ましくは0.0020%)であり、好ましい上限は0.003%である。
[O:0.003%以下(0%を含まない)]
Oは、不可避的不純物として含有され、鋼中では酸化物として存在する。しかしながら、その含有量が0.003%を超えると粗大なCaOが生成してHAZ靭性が劣化する。こうしたことから、O含有量の上限を0.003%とする。O含有量の好ましい上限は0.0020%であり、より好ましくは0.0015%以下である。
本発明の鋼板において、上記成分の他は、鉄および不可避的不純物(例えば、Sb,Se,Te等)からなるものであるが、その特性を阻害しない程度の微量成分(許容成分)も含み得るものであり、こうした鋼板も本発明の範囲に含まれるものである。また必要によって、(a)B:0.0035%以下(0%を含まない)(b)Cu:2.0%以下(0%を含まない)、Ni:2.0%以下(0%を含まない)およびCr:1.50%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(c)Mo:0.5%以下(0%を含まない)、(d)Nb:0.035%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)、(e)Mg:0.005%以下(0%を含まない)、(f)Zr:0.1%以下(0%を含まない)および/またはHf:0.05%以下(0%を含まない)、(g)Co:2.5%以下(0%を含まない)および/またはW:2.5%以下(0%を含まない)、(h)REM:0.010%以下(0を含まない)、等を含有することも有効である。これらの成分を含有させるときの範囲限定理由は、次の通りである。
[B:0.0035%以下(0%を含まない)]
Bは、超大入熱HAZのボンド部付近ではBNを核とした粒内フェライトを生成させると共に、固溶Nの固定作用も有し、HAZ靭性改善に有効な元素であり、必要によって含有される。しかしながら、B量が過剰になると、ボンド部の組織が粗大ベイナイト組織となるためHAZ靭性を却って劣化させてしまう。こうしたことから、Bを含有させるときには、その上限を0.0035%とするのがよい。より好ましい範囲は、0.0010〜0.0025%である。
[Cu:2.0%以下(0%を含まない)、Ni:2.0%以下(0%を含まない)およびCr:1.50%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上]
Cu、NiおよびCrは、いずれも焼入れ性を高めて強度を向上させるのに有効な元素であり、必要によって含有される。しかしながら、これらの元素の含有量が過剰になると、HAZ靭性が却って低下するので、CuおよびNiについては2.0%以下(より好ましくは1%以下)、Crについては1.50%以下(より好ましくは1%以下)とするのがよい。上記効果を発揮させるための好ましい下限は、いずれも0.20%(より好ましくは0.40%)である。
[Mo:0.5%以下(0%を含まない)]
Moは、焼入れ性を向上させ強度確保に有効であり、焼戻し脆性を防止するために適宜利用される。こうした効果はその含有量が増加するにつれて増大するが、Mo量が過剰になるとHAZ靭性が劣化するので、0.5%以下とするのが好ましい。より好ましくは0.30%以下である。
[Nb:0.035%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)]
NbおよびVは、焼入れ性を向上させて母材強度を向上させる効果を発揮する。またVは焼戻し軟化抵抗を高くする効果もある。しかしながら、多量に含有されるとHAZ靭性が劣化するため、Nbで0.035%以下(より好ましくは0.030%以下)、Vで0.10%以下(より好ましくは0.05%以下)とするのが良い。尚、これらの効果を有効に発揮させるための含有量は、Nbで0.005%以上、Vで0.01%以上である。
[Mg:0.005%以下(0%を含まない)]
Mgは、MgOを形成して、HAZにおけるオーステナイト粒の粗大化を抑制することによって、HAZ靭性を向上させる効果を有するため、必要によって含有される。しかしながらMg量が過剰になると、介在物が粗大化してHAZ靭性が劣化するため、0.005%以下(より好ましくは0.0035%以下)にするのが良い。
[Zr:0.1%以下(0%を含まない)および/またはHf:0.05%以下(0%
を含まない)]
ZrおよびHfは、Tiと同様、Nと窒化物を形成し、溶接時におけるHAZのオーステナイト粒を微細化し、HAZ靭性改善に有効な元素である。しかし、過剰に含有されるとHAZ靭性を却って低下させる。このため、これらの元素を含有するときには、Zrは0.1%以下、Hfは0.05%以下とする。
[Co:2.5%以下(0%を含まない)および/またはW:2.5%以下(0%を含
まない)]
CoおよびWは、焼入れ性を向上させ母材強度を高める効果を有するので、必要により含有される。しかし、過剰に含有するとHAZ靭性が劣化するため、上限をいずれも2.5%とする。
[REM:0.010%以下(0を含まない)]
REM(希土類元素)は、鋼材中に不可避的に混入してくる介在物(酸化物や硫化物等)の形状を微細化・球状化することによって、HAZの靭性向上に寄与する元素であり、必要によって含有される。こうした効果は、その含有量が増加するにつれて増大するが、REMの含有量が過剰になると、介在物が粗大化してHAZ靭性が劣化するため、0.010%以下に抑えることが好ましい。尚、本発明において、REMとは、ランタノイド元素(LaからLnまでの15元素)およびSc(スカンジウム)とY(イットリウム)を含む意味である。
本発明は、上記鋼板の製造方法まで規定するものではないが、上記規定する複合組織を安定して確保するには、上記化学成分量、(1)式および(2)式を満たす鋼を、通常の溶製法によって溶製し、この溶鋼を冷却してスラブとした後、熱間圧延において、圧延圧下量、および冷却速度を適正に制御することが大変有効である。具体的には、例えば、950〜1300℃の範囲に加熱後に熱間圧延を行うが、この熱間圧延において、Ar3+100℃〜Ar3+50℃までの累積圧下率が10〜30%となるように圧延し、引き続きAr3+50℃〜Ar3の累積圧下率が5〜30%となるようにして圧延を終了し、その後Ar3〜400℃の間を1〜50℃/secの冷却速度で冷却することで、上記複合組織を容易に得ることができる(Ar3は、後述する実施例に示す式(3)より求めればよい)。この範囲の冷却速度で鋼板を冷却すれば、同一組成範囲で板厚によらず、上記複合組織を安定して確保でき、また、二相温度域への再加熱処理を行うことなく、オンラインで生産能率を低下させずに本発明の鋼板を製造することができるので好ましい。但し、上記方法に限定されるものではなく、降伏比80%以下を得ることができればその他の手段でも良い。
尚、本発明で対象とする鋼板は、基本的には板厚が20mm以上の厚鋼板を想定したものであるが、それ以下の板厚においても同等の特性を有するものとなり、本発明の対象に含まれるものである。また、本発明の鋼板を溶接するときの入熱量は20kJ/mm以上を想定したものであり、こうした超大熱量で溶接を行ったときに良好なHAZ靭性を示すものとなるが、こうした入熱量に限らず、例えば5kJ/mm以上となる入熱量であっても良好なHAZ靭性を示すものとなる。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変形することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
下記表1〜3に示す組成の鋼を、通常の溶製法によって溶製し、この溶鋼を0.1〜2.0℃/分の冷却速度で1500℃から1100℃まで冷却してスラブとした。そして、950〜1300℃の範囲に加熱後、熱間圧延を行った。この熱間圧延では、Ar3+100℃〜Ar3+50℃までの累積圧下率が、表4、表5または表6に示す値となるようにし、次いで、Ar3+50℃〜Ar3の累積圧下率が、表4、表5または表6に示す値となるようにして圧延を終了し、Ar3〜400℃の間の冷却を表4、表5または表6に示す冷却速度で行って、厚鋼板(板厚40mm)を得た。
尚、表2において、REMは、Laを50%程度とCeを25%程度含有するミッシュメタルの形態で添加した。表1〜3中「−」は元素を添加していないことを示している。表1〜3には、本発明で規定するP値([Ti]/[N])、Q値[1000×([Ca]+2×[S]+3×[O])]についても示した。
尚、表4〜6におけるAr3は、下記(3)式より求めたものである。
Ar3(℃)=910−230×[C]+25×[Si]−74×[Mn]−56×[Cu]−16×[Ni]−9×[Cr]−5×[Mo]−1620×[Nb]
…(3)
こうして得られた各種鋼板について、下記の方法で、フェライト分率およびフェライト粒径(平均円相当直径)の測定、硬質相の平均硬さ(HV)の測定、引張特性および母材靭性の評価を行うと共に、下記の条件にて溶接を行い、溶接部を作成してHAZ靭性の評価を行った。
[フェライト分率およびフェライト粒径(平均円相当直径)の測定]
各鋼板のt(tは板厚を示す。以下同じ)/4位置から採取した2cm角の試験片TD面を鏡面研磨した後、ナイタール腐食液(2%硝酸−エタノール溶液)でエッチング後、光学顕微鏡によって組織を観察し(倍率100倍、n数=10)、JIS G 0551規定の比較法の手法に基づきフェライト粒径(平均値)を算出して、フェライトの平均円相当直径とした。フェライトの分率(面積%)は、画像解析ソフト(Micromedia製Image Pro Plus)を用いて求めた。
[硬質部の平均硬さ(HV)の測定]
各鋼板のt/4位置から採取した2cm角の試験片TD面を鏡面研磨した後、ナイタール腐食液(2%硝酸−エタノール溶液)でエッチング後、JIS Z 2244規定の手法で、硬質相のビッカース硬さ試験機を用いて測定した。硬質相は、上述の通りベイナイト、マルテンサイト、パーライトのうちの1種または2種以上で構成されており、光学顕微鏡でフェライト以外の部分として認識する事ができる。ただし、それらを個別に測定する事は微細すぎて困難であるため、2種以上存在する場合はそれらを全て含んだ形で硬質相の平均硬さを測定した。測定は室温で、荷重は10gで試験し、各鋼種の5点測定(最大最小はカウントせず3点平均)で平均硬さを算出した。
[鋼板の引張特性]
鋼板のt/4からJIS Z 2201 4号試験片を採取し、JIS Z 2241の要領で引張試験を行ない、引張強度(TS)を測定し、また降伏比を求めた。本発明では、引張強度(TS):440MPa以上、かつ降伏比:80%以下を合格とした。
[母材靭性]
t/4位置で、試験片の長手方向が鋼板の圧延方向(L方向となる様に、JIS Z 2242に規定するVノッチ標準試験片(サイズ:10mm×10mm×55mm)を採取し、−15℃でシャルピー衝撃試験を行い、−15℃におけるVシャルピー衝撃値(vE-15)を測定した。このときVシャルピー衝撃値(vE-15)が150J以上を合格とした。
[HAZ靭性試験]
エレクトロスラグ溶接(30kJ/mm)を行ったときの熱サイクルを模擬したHAZ靭性評価法として、加熱温度:1400℃で30秒保持、その後冷却が800〜500℃の冷却時間(Tc):500秒の熱サイクルで各供試鋼板を熱処理した後、温度−15℃におけるシャルピー吸収エネルギー(Vノッチ)を測定した。なお試験片としては、板厚t/4位置から採取したサイズ10mm×10mm×55mmの棒状で、中央部片面に深さ;2mmのVノッチを形成したものを使用した。このときVシャルピー衝撃値(vE−15)が150J以上を合格とした。
また、入熱量が5kJ/mm相当の溶接を模擬した熱処理(加熱温度:1400℃で5
秒保持、Tc=120秒)を施したものについても、上記と同様にしてVシャルピー衝撃値(vE−15)を測定した。このときのVシャルピー衝撃値(vE−15)も、150J以上を合格とした。これらの結果を表4〜6に併記する。
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これらの結果から、次のように考察できる。まず試験No.1〜43のものは、本発明で規定する要件を満足するものであり、鋼板(母材)の強度は目標を満足し、低降伏比を示し、かつ、HAZ靭性にも優れているものである。またこれらは、入熱量が5kJ/mmのような溶接条件においても、十分なHAZ靭性を示していることが分かる。
これに対し、試験No.51〜87のものは、本発明で規定するいずれかの要件を欠くものであり、いずれかの特性が劣化している。このうち、試験No.51〜67は、化学成分組成が本発明で規定する範囲を外れているため(試験No.64はP値も大きいため)、強度を確保できないか、降伏比が高くなったり、HAZ靭性に劣る結果となった。また、試験No.68、80は、化学成分組成は満足するがP値が本発明で規定する範囲を外れているため、HAZ靭性に劣る結果となった。試験No.69〜78は、化学成分組成は満足するがQ値が本発明で規定する範囲を外れているため、この場合もHAZ靭性に劣るものとなった。試験No.81〜87は、推奨する条件で製造しておらず鋼組織が規定条件を満たさないため、いずれかの特性が劣化している。詳細には、試験No.81、83、86は、フェライト分率が小さすぎるか若しくはフェライトが存在しないため、降伏比が高くなっている。試験No.82、84は、フェライト粒径が大きすぎるため、母材靭性が劣っている。試験No.85は、フェライト分率が高すぎるため、高強度を確保できず、また降伏比が高く、靭性にも劣っている。試験No.87は、硬質相の硬さがHV400を超えているため、降伏比が高く、また母材靭性およびHAZ靭性も劣っている。

Claims (8)

  1. C:0.03〜0.150%(質量%の意味。以下同じ。)、
    Si:0.50%以下(0%を含む)、
    Mn:1.0〜2.0%、
    P:0.015%以下(0%を含まない)、
    S:0.005%以下(0%を含まない)、
    Al:0.005〜0.06%、
    Ti:0.008〜0.030%、
    N:0.0050〜0.010%、
    Ca:0.0010〜0.0035%、
    O:0.003%以下(0%を含まない)、および
    B:0.0010〜0.0035%
    を夫々含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなると共に、
    フェライトの分率が5〜50面積%で、フェライトの平均円相当直径が100μm以下であり、且つ硬質相の平均硬さがHV150〜400であって、
    下記(1)、(2)式で規定される関係を夫々満足することを特徴とする溶接熱影響部の靭性に優れた低降伏比厚鋼板。
    1.0≦[Ti]/[N]≦2.5 …(1)
    但し、[Ti]および[N]は、夫々TiおよびNの含有量(質量%)を示す。
    2.0≦1000×([Ca]+2×[S]+3×[O])≦13.0 …(2)
    但し、[Ca],[S]および[O]は、夫々Ca,SおよびOの含有量(質量%)を示す。
  2. Cu:2.0%以下(0%を含まない)、Ni:2.0%以下(0%を含まない)およびCr:1.50%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである請求項1に記載の厚鋼板。
  3. Mo:0.5%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1または2に記載の厚鋼板。
  4. Nb:0.035%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜のいずれかに記載の厚鋼板。
  5. Mg:0.005%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜のいずれかに記載の厚鋼板。
  6. Zr:0.1%以下(0%を含まない)および/またはHf:0.05%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜のいずれかに記載の厚鋼板。
  7. Co:2.5%以下(0%を含まない)および/またはW:2.5%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜のいずれかに記載の厚鋼板。
  8. REM:0.010%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜のいずれかに記載の厚鋼板。
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